2005/06/30
近時の原油の値上がりで、アメリカは、今回を最後に、「0.25パーセント刻みのmeasuredな利上げをストップするのではないか」との予測があったが、この予測に反して、6月30日、米連邦準備制度理事会(FRB)は9回目の連続利上げに踏み切り、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0・25%引き上げ年3・25%とした。
次は、8月だが、ここでも、0.25パーセント利上げは継続する見通しである。
これで、日米の金利格差は、いよいよ、広がった。
これが、円安の大きな要因となっている。
FOMCの声明全文は、こちらのサイトhttp://www.federalreserve.gov/boarddocs/press/monetary/2005/20050630/ご参照
以下に、当日のFOMCの見解を概訳しておく。。
「アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)は、今回、フェデラル・ファンド・レートを、3.25パーセントに引き上げた。
当委員会は、この利上げの後でも、金融政策のスタンスは、協調性を保ち、そして、根強い生産性の伸張と強く連携して、引き続き、経済活動への支援をする用意である。
エネルギー価格はさらに上昇してはいるが、経済の拡張は、堅調を保ち、また、労働市場の状態は、徐々に改善し続けている。
インフレ圧力は、上昇機運にあるが、長期的には、インフレ期待は、阻止しうる状態にある。
当委員会は、持続的成長の達成のために、上下のブレをもって適切な通貨政策の措置をとるのだが、その上下のブレの幅は、ともに、大体は、等しく保つべきであると考えている。
インフレが克服しうるものとの前提で、当委員会は、0.25パーセント刻みの測られたペースでの政策調整で、インフレ懸念は除去できるものと信じている。
それにもかかわらず、当委員会は、物価安定を維持しなければならないためには、景気見通しの変更に応じた政策変更をするであろう。」
以上だが、もって回った言い方でわかりにくいのだが、要するに、FOMCがいいたいのは、「まだ金利水準は、中立的金利水準に達していないので、引き続き、測られたペース(0.25パーセント刻み)での利上げは続けるが、原油高騰による景気見通しの変化があれば、これまでの逆の利下げ措置もとる用意がある。」ということなのだろう。
为翻译对汉语, 使用这 ⇒http://translate.livedoor.com/chinese/