2005/06/27(Mon)
茨城県水海道市の養鶏場「アレバメントカントウ」で、6月26日、高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。
今回見つかったウイルスは、昨年見つかった「H5N1型」とは異なる「H5N2型」で、日本で確認されたのは初めてとのことである。
これまで、H5N2型は、
1983-84年のペンシルベニア(A/Chick/Penn/83)
1993年のメキシコ(A/Chicken/Hidalgo/26654-1368/94)(A/Chicken/Mexico/26654-1374/97)
(A/Chicken/Queretaro/14588-19/94)(A/Chicken/Puebla/14585-622/94)
1994年のメキシコ(A/chicken/Mexico/31381-7/94)(A/Chicken/Puebla/28159-474/95)
1997年のイタリア(A/Chicken/Italy/312/97)
2002年2月のアメリカ・メーン州(GenBankになし)
2002年4月のアメリカ・カリフォルニア州(GenBankになし)
2003年の台湾(A/chicken/Taiwan/1209/03)
2004年12月の韓国の光州市(GenBankになし)
2005年初頭の北朝鮮(GenBankになし)
で見つかっている。
弱毒性というのも、近時のウィルス変異の特徴に似ているが、その代わり、感染力は強いのかもしれない。
Recombinomicsによると、H5N2型の人への感染例はないようだ。。
気になるのは、先月5月28日に、「 渡り鳥、海岸で大量死 餌捕れずに衰弱か 千葉〜福島 」と、報道された、渡り鳥との関係だ。
渡り鳥が見つかった茨城県神栖町と鳥インフルエンザの水海道市とでは、ちょっと、距離があるが、水海道市は、その名の通り、水の都でもある。
上記写真のように、渡り鳥の立ち寄る菅生沼もある。
この関係も、疑ってかかる必要がありそうだ。
また、Recombinomicsでは、6月26日に、「北ヴェトナムでは、H5N1が、静かなる感染拡大( Silently Speading )を続げている。」(H5N1 Bird Flu Silently Speading in Northern Vietnam)http://www.recombinomics.com/News/06260502/H5N1_Silent_Spread_Vietnam.htmlとの論評を出した。
すなわち、この「静かなる感染拡大」の意味は、「鳥自体には、何の兆候もない。」「人間には、中度の兆候がある。」「ウィルス検査の結果は、 false negativesであり、症状は、すぐに改善してしまう。」ということをさしているようである。
今回、日本で発見されたH5N2も、弱毒性であるが、感染力についてはどうなのだろう。
もしかして、日本の鳥インフルエンザにも「静かなる感染拡大」を懸念しなければならない事態も想定される。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/viewer.fcgi?db=nucleotide&val=46318052
http://afmb.cnrs-mrs.fr/CAZY/GH_34.html
http://www.pd-fams.com/ja/product/treasure/Annotation/INF_all_hosoku.html
http://www.recombinomics.com/News/06260501/H5N2_Japan.html
参照
为翻译对汉语, 使用这 ⇒http://translate.livedoor.com/chinese/