2005/02/07
http://a2gay.org.uk/
portal/article.php/20050206002356457
によれば、イェールならびにチューリッヒ大学の研究チームは、Science で、プリオンの蓄積は、これまで考えられてきた脳や脊髄、脾臓、リンパ節、扁桃腺以外の臓器にも蓄積するとの研究成果を発表した。
Nancy H. Ruddle(the John Rodman Paul Professor and Director of Graduate Studies in the Department of Epidemiology and Public Health at the Yale School of Medicine)によると、これまで、プリオン蓄積には無縁とおもわれていた肝臓、すい臓、腎臓についても、慢性炎症を起こしている5匹のマウス実験によって、炎症を起こしている器官でのプリオン蓄積を確認した。
研究チームは、臓器のプリオン蓄積分布は、慢性炎症の状況によって、かなりの程度、増加するとしている。
この研究結果は、現在の危険部位管理の再評価が必要なことを示しており、特に、細菌感染や自己免疫疾患によって炎症を起こしている動物についてのリスク管理が必要なことを示しているという。
この研究と同様、炎症を起こしている動物へのプリオン感染の危険性については、先月、Adriano Aguzzi氏の研究成果が、1月20日のthe journal Science に発表されたばっかりであるが、ここでは、リンパ球のひとつであるB細胞が、脳よりも他の臓器への広がりに寄与しているものとされている。
B細胞は、健康な人間や動物のリンパ器官に見られ、炎症状態の下では、他のリンパ器官に入り込むものとされている。
先月のAdriano Aguzzi氏の研究成果については、「近頃気になるBSE研究 二つの話題」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=201
参照
B細胞については、
http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E7%B4%B0%E8%83%9E
参照。
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