Sasayama’s Weblog


2005/01/17 Monday

飼料規制後生まれの四番目のBSE牛発見で、動揺するカナダの畜産業界

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:41:12

  
2005/01/17
「ホントにどこまで気が狂ってんだ」とも訳せる題名のサイトhttp://www.timecanada.com/story.adp?storyid=004のカナダの記事では、今回の第4番目(アメリカでの発見分も含む)のBSE牛発見で、予想以上の動揺をカナダ畜産業界が示していることが記されている。
特に、アメリカとの生体牛輸出国境再開目前にして、降って沸いた災難だとしている。
その動揺のとばっちりは、カナダの農業大臣ミッチェル氏に向けられる。
1月2日発見分については、1996年生まれで、1997年からの飼料規制以前生まれだったから、申し開きができるが、今回の1月11日分は1998年3月生まれの6歳10カ月の雌牛だったから、1997年の飼料規制よりも、明らかに後であることが、カナダ政府への不満を大きくさせている。
下記サイトでは、「この飼料規制のループホールを放置しておいた責任は誰にあるのか?飼料規制の段階で、ストックしてある汚染飼料分も、全面廃棄させなかった政府に責任があるのではないのか?また、カナダ政府が、BSEの危険部位をと畜場の段階で、規制したのは、2003年になってからではなかったのか?鳥や豚の飼料を、同じプラントで、今でも作っているということの危険性について、政府は認識しているのか?今でさえ、牛由来の血液製品を、牛要の飼料と同じ設備で作っているではないか。」
等と、怒り心頭である。
ようやく、昨年の7月になって、カナダ政府は、すべての動物用飼料やペットフード、化学肥料とBSEとのリンクを遮断する措置に出たことについても、官僚的対応が遅く、その規制は2月下旬までかかるみとおしであると、不満を述べている。
また、その場合でも、現在のストックをすべて廃棄させるかどうかについての方針は不透明であるという。
そのような中での、今回のアメリカとの生体牛の輸出再開は、カナダが自分で自分の首を絞める結果となるであろうとしている。
このアメリカ・カナダとの生体牛輸出入国境再開は、アメリカの畜産業にとってリスキーなばかりでなく、アメリカ牛肉の日本への輸出問題に対しても、決定的な危機的状態をもたらすであろうと警告している。

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