2004/11/24
上記のタイトルのような、物騒な記事が、Windows100% という雑誌の12月号に載っている。
題して「ファイル共有中毒更正プログラム」
仕組みが分かれば、なんだ、こんな簡単な仕組みだったのか、と、思ってしまうほどのものだ。
まず、ファイル共有ソフトがWinnyの場合
1.ユーザーがBBSでファイルの放流宣言-2.警察がBBSにアクセスしてIPアドレスを特定-3.警察がこのユーザーのIP以外に接続しないように、ファイアウォールを設定-4.ユーザーがファイルのアップロードをするのを待つ-5.ユーザーがファイルをアップロードしたところで、ダウンロードして、ファイルの中身を確認
ファイル共有ソフトが、WinMXの場合
1.警察が、ユーザーに成りすまし、サーバーにアクセスして目的ファイル検索-2.目的のファイルを持っているパソコンとダイレクトに転送予約し、転送開始-3.その時点で、警察が、ユーザーのIPを特定し、ファイルのダウンロードを要求-4.ダウンロードの中身を警察が確認
という仕組みのようだ。
いわばたとえて言えば、前者が「張り込み」タイプ、後者が「おとり」タイブといったところか。
しかし、この方法では、他のファイル交換ソフトの一部、すなわち、eDonkeyやBitTorrentなどのように、違うサーバーから、同一ファイルの一部づつを細かく細断化(Piece)してダウンロードし、最後につなぎ合わせて完成−というものには、対応できないようにも思われる。
この記事の中にもあるように、WinnyやWinMX以外のソフトは、捜索が苦手−というのも、そのような仕組みの欠陥から出てきているものかもしれない。
ファイル交換ソフトユーザー側の対処方法としては、
やはり、共有できるファイルは、別付けのハードディスクに保管しておいて、常時接続であっても、ファイルを撒く人(Seeder)にならないためにハードディスクの電源はこまめに切る(こういう人をファイルを利用するだけで、自分からファイルの提供をしない人という意味で、血をすう蛭(Leecher)というらしい。)ということで、かなり「交通事故」にあたる確率は低くなるものと思われる。
なお、私のP2Pについての考え方は、http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_30.htmをご参照
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