Sasayama’s Weblog


2010/01/08 Friday

昨日の菅さんの口先介入への市場の評価は?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 09:22:58

2010/01/08(Fri)
 
null今日のフィナンシャルタイムズの記事「Japan’s new finance minister in U-turn」なんか見ても、おおむね、好意的なとらえ方はされているようですね。

もっとも、この記事、日本人記者が書いたもんですけど。

問題は、日銀との協調だということが強調されている。
(The biggest challenge for Mr Kan, however, would be to work with the BoJ to tackle deflation, analysts said. )

白川日銀総裁が菅さんにあおられうるかどうか、このあたりがポイントになるのでしょうかね。

もっとも、日銀側は、成長への期待を高めるのは、政府の役割で、自分たちは、国民の期待が本格的になったら、いつでも、それに必要な流動性確保はいたしますよ、ってスタンスなのですよね。

すなわち、「デフレの主要因は、バブル崩壊後の国民の自信の喪失であり、これが需要不足を生み出しているのであり、日銀は、これについては、なすすべはないのだから、この自身回復がなせるのは、政府からの強いコミットメントしかないのだし、日銀は、もし、政府からの強いコミットメントがあれば、それに応じて、順々としたがっていくし、その結果、期待成長率が上昇していけば、日銀としては、そのような国民なり市場からの期待にいつでもこたえられるような、新型オペによるものも含めて、潤沢な通貨供給の供えはしておく。」というスタンスなのでしょう。

つまり「デフレスパイラルを防ぐために流動性を潤沢に供給し、金融市場や金融システムの安定をしっかり維持していく」までのことはいたしますが、それ以上のことは、日銀の出る幕ではありません、というスタンスなのでしょう。

だから、この名前のごとく、水のごとく、シラーっとした白川日銀総裁のスタンスに対して、今後、菅さんの”イラ菅”が、いつ極点となって昂じるのか?って言う構図になるんではないでしょうかね。

まあ、菅さんなら、タブーなしに、米国債(売却あるいは、日銀による米国債購入、政府短期証券(外国為替資金証券)と両建て関係にある埋蔵金的な米国債もふくめて−最も、こちらは、有力な国債利子収入の原資でもあり、利を生んでいく金の卵的なものなので、一概に民主党さんがいっているような静態的な意味での埋蔵金扱いは、できないのではないのでしょうかね?)にまで、言及するとも思われますが。

こりゃあ、究極の市場口先介入です罠。

それにしても、民主党政権になってから、直嶋発言、藤井発言、そして、今回の菅発言などなど、大臣の口先介入(verbal intervention)が多くなっているような気はしますね。

秋田の秋田弁(あつた弁)ナマハゲアニメ「んだがらしゃ」流にいうと、「大臣発言~~利用すぃて~~FX!取引すぃてる~~民主党関係者~~いねぇがゃ? ~~アヤスカっ!、アヤスカっ!、オメ、ほずぃねぇごど~~、するなでぃぁ~~」—といいたいのですが。

モラルハザード&インサイダー、皆さん大丈夫ですか?

もっとも、せっかくの昨日の大臣の口先介入も、今晩のアメリカ12月雇用統計にはかなわないのが、一抹の救いではありますが。

蛇足ですが、アメリカ雇用統計を利用したFX戦略をここでご紹介

米国の雇用統計(ペイロール)は、毎月第1金曜日のNY時間午前8時30分(日本では、米国が夏時間の場合は、21時30分、冬時間の場合は22時30分)に、米労働省から発表される。

この時刻にあわせて、EUR/USDをその直前で、ロングとショートと両建てにしておく。(両建て禁止のブローカーの場合は、別口座で、それぞれれたてとけばいい。ただし、この場合は、保証金余力にご注意。)

発表があって、
ロング(予測値よりも雇用統計の数値が悪いとみる。)の場合は、チャートがピーンと跳ね上がったところで、
ショート(予測値よりも雇用統計の数値が良いとみる。)の場合は、チャートが急激に下がったところで、
利確決済。

残ったほうは、市場が落ち着いてからクローズ。

こちらのほうが、下手な日本の大臣の口先介入よりも、実入りが多いと思いますよ。

民主党関係FX取引者さん—(wwww)

 

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