Sasayama’s Weblog


2009/08/17 Monday

新型インフルエンザ・ウイルスの、どの変異が、今後、懸念されているのか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:04:29

2009/08/17(Mon)
 
現在、夏の暑い間も感染拡大を続けているH1N1新型インフルエンザウイルスだが、今後、このウイルスの二種類の変異が、秋以降の第二波の社会に与える深刻度を左右するものと見られている。

すなわち、懸念される二種類の変異とは、

.織潺侫訛兩をもたらしうるウイルスの変異

N2における
H274Y変異(Rikenのナンバーリングでは、H222Yとなる。)

NIとN2における
N294S変異

低温での感染を促進し、感染によるヒトへの劇症性をもたらしうるウイルスの変異

PB2における
E627K変異
D701N変異
S714R変異

PBにおける
L13P変異

PAにおける
K615R変異

である。

このうち、,里Δ舛梁緝重な変異は、H274Y変異であり、△里Δ舛梁緝重な変異は、E627K変異である。

すなわち
H274Y変異

N2シーケンスの271番から280番において
変異前シーケンス
PNYHYEECSCY
変異後シーケンス
PNYYYEECSCY
となっており、

E627K変異

PB2シーケンスの625番から635 番にかけて
変異前シーケンス
PPEQSRMQFSS
変異後シーケンス
PPKQSRMQFSS
となっている。(以上は、A/Shanghai/71T/2009(H1N1)を例としている。)

現在の状況をみてみると、´△瞭鵑弔亮鑪爐諒儖曚里Δ繊懸念されているのは、,諒儖曚任△蝓↓△諒儖曚砲弔い討蓮特に、冬のインフルエンザ・シーズンを迎えている南半球を見てみると、懸念された△諒儖曚蓮A/Shanghai/71T/2009 をのぞいては、起こっていないようだ。

したがって、今後、懸念されるのは、,H274Y変異ということだが、これについては、私のブログ記事『タミフル耐性ウイルスの世界的な広がりが、H1N1感染死者数を増しているのではないかとの、ニーマン博士の見方
でもかいたとおり、予想以上の変異の広がりが見えるようだ。

△諒儖曚郎8紊△襪どうかわからないが、今のところは、ないとして、現在流行中のH1N1インフルエンザウイルスが、当初懸念された南半球での変異がみられずに、秋に北半球に、第二波として帰ってきたとしても、今回の沖縄の死亡例にも見られるように、合併症を持った患者にとっては、,諒儖曚里△襪覆靴砲茲辰董大きな影響をこうむることになる、という予測がされうる。

さらに、すでにわたくしの5月6日のブログ記事『今回の新型インフルエンザにはもうひとつの影の主役がいるのでは?との見方』で懸念していたことではあるが、季節性インフルエンザウイルスであるA香港(H3N2)型に、現在の北半球における季節的なインフルエンザ対応三種混合ワクチン(2009-10北半球3価不活化インフルエンザワクチンの成分は、A型としては、H1N1の、A/Brisbane/59/2007;  H3N2の、A/Brisbane/10/2007;B型としては、B/Victoria系のB/Brisbane/60/2008 の三種 )に対応し得ない変異がすでに生じているかどうかも、懸念の一部としては、ありうる。

参考

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.

この図は、過去にバンデミックとなったインフルエンザ(1889-92.1915-19.1957-63.1968-70)の第二波の到来がどのようで、死亡率の分布がどのようであったことを示した興味深い図です。
ピンクのバーが、通常の季節性インフルエンザで、ブルーのバーが、パンデミック時の波です。
B(1915-1919)においては、最初の夏の波は穏やかなものであったのが、次の冬の二回にわたる波においては、シビアなものとなっています。
C(1957-1963)においては、最初の5年間で、3冬に波がきています。
D(1968-1970)は、イギリスの例ですが、ここにおいては、最初の波は穏やかなものであったが、次の冬における第二波は、シビアなものであったといいます。

The Signature Features of Influenza Pandemics — Implications for Policy」より

 

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