2009/08/04(Tue)
アメリカとのFTA締結をマニフェストに盛り込み、農業者たちから指弾を浴びている民主党が、今度は、苦し紛れか、妙な事を言っているようだ。
民主党の菅直人代表代行は4日、同党のマニフェストにある米国とのFTA締結について、北海道農民連盟の申し入れに対して農畜産物を除外する方針を盛り込む考えを明らかにしたというのだが。
「米との自由貿易協定、農畜産物除外の方針…民主」
まあ、申し込んだ北海道農民連盟も北海道農民連盟だが、「その趣旨で一文を加えたい」と答えた菅さんも菅さんだ。
農業情報研究所さんがブログ に書いてあるように、FTA協定の締結国にとってのメリットは、WTOに代表される多角的貿易システムにかわりうるものがあってこそ、なのである。
そのWTOだって、農畜産物除外の話であれば、何も、こんなに各国が、ドーハラウンドで苦労をすることは何もないのだ。
つまり、農畜産物除外のFTAなんてのは、アメリカにとっては、何のメリットもない交渉なのだ。
メリットがなければWTOに従うまでだ。
そんなFTA協定に、ただでさえ、ブッシュ前大統領に比べてFTAに後ろ向きなオバマ政権が、乗ってくるはずのないのは、明らかではないか。
ましてや、今アメリカ国内においては、プロテクショナリズムが高まっているという。
韓国とのFTAの批准もコロンビア、パナマとのFTA批准もアメリカ議会承認段階では、棚上げ状態だというのに。
参照
「韓国のFTA事情」
では、何をトレードオフにしてのFTA協定をアメリカと結べると思っているのか、一度、聞いてみたいものだが。
売りたいのが車であることは確からしいのだが—
だいたい、この時点で、アメリカとのFTA協定を持ち出すのは、最悪のタイミングであることを、民主党は、いさぎよく認めるべきときなのだ。
それとも、農民だから、何を言っても、何とか、いいのがれできるとでも、思っているのであろうか?
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