2009/07/18(Sat)
今年の4月の秋田県知事選挙に立候補し、敗れた前小坂町長・川口博氏(61)氏が、来月8月30日に予定されている衆議院議員選挙に立候補を検討しているという。
前回、秋田県知事選挙において、民主党秋田県連会長は、自民党系無所属の野呂田芳成氏と、独自かつフライング気味で、この川口氏担ぎ出しに回ったものの、3月に、例の西松事件が秋田県の秋田県立武道館建設にもかかわったとの疑惑から、川口選対サイドでは、県連会長ご尊父の寺田典城前知事との係わり合いを極力薄めるとの戦略から、民主党秋田県連との関係を薄めて、戦い、僅差での敗北(秋田2区だけでみると、佐竹氏7万5246票、川口氏11万8485票)で落ち着いた、という経緯がある。
今回、川口氏の出馬が決まれば、知事選直後の選挙ということで、同情票的なものと、圧倒的な知名度をいかして、当選ラインに限りなく近づきうる戦いをするものと思われる。
となると、今度、複雑となるのは、
これまで、秋田県第二区には、あえて候補者を立てず、社民党との選挙協力をしようとしている民主党と、無所属で出馬を予定している川口氏とは、モロにかち合うということ、
と
今回の選挙限りで引退する野呂田芳成氏の後継者として指名された金田勝年氏とも、川口氏とはモロにかち合うこと
である。
すなわち、当初、独断かつフライング気味で、知事選挙候補者として川口氏を指名した民主党秋田県連会長も、野呂田芳成氏も、川口氏の放つであろうブーメランによって、今度は、苦しい立場に追い込まれる、という、皮肉な流れとなっているのが、なんとも、面白い。
いい面の皮となるのが、社民党で、こうなれば、知事選挙で協力した川口陣営からも見放され、推薦を得て選挙協力をするはずの民主党からも、山本喜代宏氏(53)への実質的な協力は得られず、川口氏にいれるであろう票の政党票分は、多くは、民主党に流れるであろう、という羽目になるのだが—
虻川信一・民主党党県連総務会長(63)は、川口氏応援のために、民主党を離党したというが、なんとも、稚拙な県連会長には、もう、ついていけないという気持ちなんだろう。
まあ、川口氏が、民主党候補者となれば一件落着だが、こうなると、今度は、野呂田芳成氏のほうが泣きを見ることになる。
社民党のほうは、いまさら、民主党との秋田二区・三区での選挙協力解消とも言えず、下駄の雪さながら、泣いてついていくだけだろうが。
民主党の利害はといえば、まあ、知事選挙以来、ことごとく、間違った独断でここにまできた民主党県連会長の、社民党に対する謝罪・詰め腹辞任で済ませられれば、民主党総体にとっては、川口氏が二区内の民主党票の受け皿になってくれそうである限り、そんなには、実害はなさそうだ。
所詮は、秋田知事選挙と、その最中に勃発した西松問題の後遺症のようには見えるのだが。
2009/08/07追記
民主党県第2区総支部(総支部長・寺田学県連代表)は6日、協議したが、出席した常任幹事14人のうち13人が秋田2区から無所属で出馬予定の川口博・前小坂町長(62)を支援するために「離党」を表明した。
残った常任幹事は、寺田学総支部長ひとりとなった。
13人は、既に離党している虻川信一・前県連総務会長とともに、川口氏を支援する任意団体を立ち上げる方針という。
これによって、民主、社民両党の共闘体制が、秋田2区では、崩壊した。
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