2009/06/12(Fri)
EDT時間で6月11日12時pm(日本時間12日午前1時) にWHOは、H1N1インフルエンザ警戒段階をフェイズ6に引き上げた。
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下記は、その声明発表時のチャン事務局長のコメント
今回のフェイズ6引き上げは、世界が、21世紀における最初のインフルエンザ・パンデミックの初期段階に移行しつつある、ということを意味している。
この場合、パンデミックは、地理的な意味であり、重篤性を意味したものではない。
重篤性についての世界的な評価としては、パンデミックは、より穏やかなものであるが、一国としての事態は、これとは異なる。
世界的なレベル評価は、一国のレベル評価とは、非常に異なる。
なぜなら、世界的なレベル評価では、特定の国における全住民の脆弱性や、衛生システム回復力なども、考慮に入れるからである。
世界レベルと一国レベルとでの重篤性評価の対比は、しばしば、大衆に混乱を生むことになる。
政府は、パンデミックへの公衆衛生上の対応を、その国の感染発生の進展にあわせ、調整しなければならない。
ある国においては、感染発生声明に対して、過剰反応を押されるであろうし、ある国においては、そのインフルエンザがマイルドだった場合、「なにが問題なの?」と問うことになる。
今一度いわねばならぬのは、過剰反応と(もう大丈夫との)安心感とは、WHOとしては、おなじく、おおきな心配のもとなのである。
水曜日での8カ国会議では、コミュニティでの感染が、サーベイランス・システムでとらえた程度より広いものであるとの結論へたどり着けるような、明らかな状況にはなかった。
総じてみれば、今回のウイルスは、各国に広がり、その広がりはストップすることはできないということについて、われわれは、確信を持った。
南半球からの情報は、以前のパンデミックと符合するものがある。
新型インフルエンザH1N1が、これまで、季節性インフルエンザを完全に締め出している(クラウディングアウトしている。)ということをみてきた。
そして、このことは、前のパンデミックの非常に典型的な特徴であった。
WHOは、旅行制限は、勧告しないし、国境閉鎖も勧告しない。
人・もの・サービスの移動についての制限であってはならない。
これは、よって立つ重要な勧告である。
季節性インフルエンザとH1N1インフルエンザのワクチン生産についてであるが、
南半球はすでに冬に入っている。
南半球では、季節性インフルエンザのワクチン注射については、方針に従って、すでに、完了している。
北半球の季節性インフルエンザのワクチンの製造について、メーカーはすでに生産体制に入っている。
メーカーによって多少のずれがあるが、おおむね、この二週間以内に、これらの季節性インフルエンザワクチンの製造は完了する。
今回のH1N1については、すでに、シード・ワクチンをメーカーは、受け取っているので、季節性インフルエンザワクチン製造が完了次第、新H1N1用ワクチン製造に移行するよう、WHOは、勧告している。
以上
参考
「チャン事務局長のコメント全文」
「Highlights of comments on flu by WHO chief Chan」
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