2009/06/05(Fri)
米国債10年物のイールドが、昨年11月以来の高水準となったという。
一部には、失業者数の頭打ちなどから、景気後退の最悪の事態は過ぎ去ったのか、などと観測するむきもあるようだ。
すなわち、5月の雇用者数カットは五十二万人で、この7ヶ月中で、一番少ない数字となったためだ。
一方、来週の10年もの30年もの米国債の売出しが300億ドルとの発表があったあと、米国債の2年物と10年物とのイールド格差は、拡大した。
ちなみに、10年物は、0.05上がって3.75パーセントへ、上昇した。(2008年12月時点では、2.04パーセント)
これらのことから、米国経済は、景気回復の途についたと見る向きもあるようだ。
しかし、あるアナリストは、「インフレーションが近づいてきた証拠だ」とも見ているようだ。
この予測を受けたのか、原油価格は、暴騰に使い値上がりを見せてきた。
7月渡しで、1バーレル69.18ドルとなり、これは昨年11月5日の水準に逆戻りの高値である。
金も、昨年10月時点では、1オンス682.41ドルであったのが、現在では、1オンス979.85ドルとなっている。
かつては、グリーンスパンが「謎」といった長短金利のフラット化現象はもはや消えて、2年物と10年物との金利格差は、2.79ポイントと、拡大の一途をたどっている。
このことは、投資家の政府に対する、インフレによる米国債の長期利払いの高金利化への要求とも見て取れるという。
つまり、米国債は、不況対策のための過剰発行によって、それ自体、システミックリスクを起こしている、とのみかただ。
これらのことは、消費者価格の見通しに付いても現れているという。
こうしてみると、米国経済は、ハイパーインフレーションへの懸念をもはらみ始めたようだ。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=alkveaRo.kBc
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