Sasayama’s Weblog


2004/11/26 Friday

フィッシング詐欺とはなにか?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:29:40

 
2004/11/26
フィッシング詐欺とはなにか?
フィッシングのスペルは、Phishingであって、釣りのFishingではない。
ずばり、オンライン詐欺の意味。
わかりにくいが、アナログの世界にたとえてみると、よくわかる。
何年前だったか、大阪の当時の三和銀行で、銀行前に偽の夜間金庫をもうけて、これに、まんまとだまされて、現金を入れた人がいたものの、ベニヤ製の偽金庫だったため、現金の重さで、偽金庫の底が抜け、未遂に終わったという事件だ。
昨年7月にも、静岡県藤枝市の信用金庫で、同様の事件があった。
これのウェブサイト版が、フィッシングと、ご理解いただければいい。
上記サイトのように、今では手が込んで、ほんもののウェブサイトから、自動的に偽のウェブサイトに誘導転送されて、そこで、IDや暗証番号、IPなどを把握され、詐欺にあうというストーリーだ。
もっとも、このような形ではなくとも、日本のアフィリエイトの一部には、実質、サイト間誘導で、アクセス量のある、表向きのいわゆる「名のあるサイト」から、実質換金回路が隠されているサイトに、誘導されて、気がつかないうちに、被害にあっているという面もあるようだ。
もちろん、この規約のように、「クリック誘導の禁止」をはっきり規約に盛り込んであるところも、中にはあるが、多くのサイトは、他のサイトへの誘導は禁じていても、自社サイト内の誘導は、公然と行われているのが事情だ。
それが、巨大サイトであれば、ほぼ、なんでもありという世界になっていることも事実だ。
そろそろ、日本にも、「アフィリエイト規正法」が、必要になってきているものと思われる。
東北にプロ野球球団が来るというのは、喜ばしいことなのだが。
それはそれ。これはこれ。

一方、アメリカでは、Phishingでない、Fishingと呼ばれる悪徳商法が問題になっている。
このサイトに書かれているhttp://www.oneshare.com/を舞台にした詐欺がそれ。
結婚式や卒業式など、人生の区切りのときに、お祝いに、株券を贈るというギフト方法がある。
この株券は、本来なら、その株券の会社がスポンサーになったDRIP( Dividend Reinvestment Plan )という長期配当株式プランになって、新しい人生の歩みとともに、その株券の果実をも手に入れるというバラ色のブランなのだが、そのギフト株券が、真っ赤な偽物、というものである。
この商法は、Phishingとは呼ばれずに、魚の釣りと同じFishingと、呼ばれるようだ。
電子商取引は、このように、光の部分も影の部分もある。
今回のチェーンメール騒動が、その影の部分の暗躍の結果でないことをのみ信じたい。

参考−以下は、Chaosさんからの情報提供によるものです。

海外などから来たメールがフィッシング詐欺のメールかどうかを確かめるサイトがあります。
下記です。
http://www.antiphishing.org/index.html

米国の通報先 cybercrime US
http://www.cybercrime.gov/indextxt.html

日本の通報先 警察庁
http://www.npa.go.jp/cyber/warning/chuikanki/kakuu.htm

怪しいドメインの検索
米国の携帯メールのリスト
http://www.fcc.gov/cgb/policy/DomainNameDownload.html

フィッシングを行っている国別のサーバーの統計
http://toolbar.netcraft.com/stats/countries

アメリカでの実態報告
Phishing Activity Trends Report
http://antiphishing.org/APWG%20Phishing%20Activity%20Report%20-%20December%202004.pdf

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