Sasayama’s Weblog


2004/02/01 Sunday

インドネシアの鳥インフルエンザ隠蔽疑惑について-AM通信員Tim Palmer氏と上席獣医学研究者MATIN MALAWLA氏との一問一答

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 11:39:11

  
2004年02月01日

http://www.abc.net.au/am/content/2004/s1032103.htm の仮訳

Tim Palmer「昨年9月、インドネシアで、鶏が何千羽も死んだとき、あなたや、同僚の研究者達は、最悪の事態になることを恐れましたね。11月には、鳥が死んだのは、政府が言うようなニューカッスル病によるものではなく、H5N1ウィルスの鳥インフルエンザによるものであることが、海外の事例などから、確信的に言えるようになってきました。そのような結果を受けてのジャカルタ政府の反応は、期待されたようなものではありませんでした。」

MATIN MALAWLA「そのとき、インドネシア政府は、何もしませんでした。」

Tim Palmer「でも、インドネシア政府は、それが、鳥インフルエンザ、しかも、H5N1によるものと知って、政府は何をしたのでしょう。」

MATIN MALAWLA「政府は、その事態を理解しようとすらしませんでした。われわれの意見について、議論すらしようとしませんでした。鶏肉の輸出活動にのみ、専念したのです。」

Tim Palmer「鳥インフルエンザを封じ込めるには、もう遅いですか」

MATIN MALAWLA「今となっては、もう遅いです。」

Tim Palmer「インドネシアの農業大臣Bungaran Saragih氏は、昨日、カメラの前で、忙しく、鶏肉をがつがつ食べて、いかなることがあっても、インドネシア人は、鶏肉を食べ続けるよう、促したのです。今日になって、当の大臣は、これまでの5ヶ月間、鳥インフルエンザの発生を警告する報告を受け取りながら、それを葬っていたことについての説明責任を求められているのです。」

MATIN MALAWLA「これは、隠蔽ではありません。われわれ専門家の間でも、これを鳥インフルエンザとするかどうかについての論争があったのです。われわれは、これがH5N1であるとしましたが、他の専門家の間では、まだ、十分な証拠がないとしたのです。」

Tim Palmer「この2ヵ月半の間、近隣諸国や、インドネシア国民に対して、あなた方 科学者達が、これは、H5N1鳥インフルエンザであると、警告をしたほうがよかったのではありませんか。」

MATIN MALAWLA「この段階では、人間にとって致命的な状況ではありませんでした。」

Tim Palmer「アジアのどこでも致命的ではない、という意味ですか。」

MATIN MALAWLA「アジアについては知りませんが、少なくとも、インドネシアにおいてはという意味です。」

Tim Palmer「インドネシアでは、感染者がいないという大臣の抗弁については、この数日以内に、そうであるかどうか検査結果が、わかるでしょう。鳥インフルエンザが蔓延している農村地帯では、警告もない状態の中で、肺炎や鳥インフルエンザに似た症状で死ぬ人が、増えています。ですから、鳥インフルエンザで死んでも、見落されているケースが多いものと思われます。」
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