2002年05月23日
小泉人気のかげりにもかかわらず、その拮抗力たるべき野党への国民的な支持が向いていないのは、明確なアンチパラダイムをうちだせないでいることとともに、国民が、野党各党の党首への未知の期待感がもてないゆえだろう。
正直、いまの、50才-60才のおなじみの各党首の顔には、その実行力についても、考え方についても、新鮮味がなく、国民は、飽き飽きしているのだ。
経済界では、これまでの高度成長時代を引っ張ってきた経営者のやむを得ざる総退場が始まっている。
韓国の奇跡的なV字型経済復帰の力も、これら既成の経営者の総退場にあったとされている。
政界においても、同じことがいえる。
経済戦争に敗れた今、再び日本が活力を取り戻すのは、「バブル経済・パージ」しかない。
不良債権とともに、政界・経済界、すべて、リセットすることによってのみ、日本の新しい展望が拓きうるのである。
野党が、40才代の党首を据え、その先鞭をつければ、あるいは、反転し、国民的支持を得られる有力なきっかけになるかもしれない。
野党党首は、自らの保身を考えず、この貴重な賭けに出るべきときである。
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