2005/04/08(Fri)
異教徒の私にとっては、なんとも、珍しいローマ法王の葬儀の実況中継であったが、中でも、葬儀の最終にある「サイン・オブ・ピース」(Sign of Pease)。
参列者同士が、握手をしたり、抱き合ったりするシーンであるが、この意味を次のサイト
http://www.rcab.org/OfficeForWorship/cold_flu.html
が、わかりやすく解説している。
「聖餐式(Holy Communion )の前に行われるサイン・オブ・ピースの意味を、ローマ・ミサ典礼書の総則(GIRM The General Instruction of the Roman Missal)
に基づいてみてみると、次のように解釈するのが、妥当のようである。
儀式の中において, 何らかの形で、「サイン・オブ・ピース」を交わすということは、ローマ・ミサ典礼書の総則では、それがどのような形でなされるべきかについては、なんら、指示されていない。
もし、そのとき、握手をしたくないのであれば、たとえば、頭を軽く会釈したり、「ピース」の言葉を交わすなど、適当なしぐさでもかまわない。
もし、冷たい季節で、インフルエンザにかかっているときなどは、他の人のためには、握手しないで、適当なしぐさをすることで済ませたほうがいいだろう。」
で、「どうして、このサイン・オブ・ピース」を参列者同士が交わすのか、その意味については、次のサイト
http://www.catholicsun.org/liturgy/feast/sign.htm
に詳しい。
「聖餐式の前に、参列者がサイン・オブ・ピースを交わすのは、ここに平和があること、そして、人々が離れ離れになっていないことを示すためだ。
神は、人々に罪の許しを求めている。
サイン・オブ・ピースは、歓迎のジェスチュアでもなく、また、イベントの握手会でもない。
集まって、平和と和解の機会を、意図的に提供することにある。
特に、その場合、部外者や、ゲスト、傷ついたものに対して、その場を提供するものである。
この「サイン・オブ・ピース」のしぐさは、自分自身が、調停者であり、治療者であるということを、神へ約束する確認のしぐさでもあるのだ。」
ということのようだ。
なるほど、奥が深かったのですね。
参照
http://www.romanrite.com/mim41.html
http://www.litpress.org/PDFs/girm7.pdf
http://cny.org/archive/cv/cv021199.htm
http://www.emcub.org/new_page_9.htm