2005/03/26(Sat) 19:29
昨年のレコード輸入権騒動以来、やや、敬遠気味の知財問題だったが、法政大学で、松武秀樹さんなどの講演があると聞いて、出かけてみたのだが。
東小金井駅下車。
いつものことながら、この駅は、苦手だ。
お世話になった農林水産省の紀内さんの最後の場所だからだ。
あれから早いもので、9年近くたったのかな?
会場にはいると、どうも、知財関係とはとても思えないおばさんグループがたむろしている。
講師陣を見て、今日の講師の一人に、テレビの「爆笑問題のバク天!」などの番組で売れっ子の橋下徹さんがいたことを知る。
で、松武さんの話は、著作権法第30条の(私的使用のための複製)の話が中心。
私的録音補償金制度が
分配のベースになるデータベースが不備で、分配機能が、機能していないというとと、機器の伸びに補償金の伸びがキャッチアップしていないところから、外国並みに、報酬の支払い義務者を私的使用の複製者でなくて、製造業者や輸入業者にすべし、というような話だった。
質疑応答にはいって、JASRACの欠点は、どこにあると思いますか?などという質問が出ていた。
続いての、橋下徹さん。
テレビ界の内幕話がほとんどで、タレントのギャラの相場などの話があった。
ニュースコメンテーターの相場は2−3万程度って話から、弁護士家業はもう、斜陽産業にはいったとか、いずれにしても、人の懐具合の話は、「思ったほどでもないな」と、聴衆に感じさせられるだけで、受けるものだ。
中で、これからの成長分野として、「エンターテイメント・ロー」(Entertainment Law)の分野が日本でも必要とされてくるだろうという話が興味深かった。
最後に、著作権法は、何のためになるという話になって「禁止することによって、無体の価値を高めていくために、著作権法があるのだ。」という結論は、アイロニーとして受け止めるべきものか、ちょっと迷った。