Sasayama’s Weblog


2005/03/23 Wednesday

アメリカの今後の金利上昇に含みのある今回の連邦準備金利引き上げ

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:47:37

 
2005/03/23(Wed)

null米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、短期金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を、現行の年2・5%から0・25%引き上げて年2・75%とすることを全会一致で決めた。

FRBの利上げは昨年6月以来7回連続で、いずれも0・25%の小刻みな上げ幅となり、公定歩合も同率引き上げ、年3・75%とした
これまで、所定の計画をこなすかのように淡々と、小刻みの利上げを続けてきたFRBだが、今回も小幅の利上げをこなしつつも、そのコメントにおいては、今後のインフレについての強い警戒感をにじませたことによって、今後の利上げ計画には、大幅利上げもありうるとの観測も生まれている。

サイトhttp://news.ft.com/cms/s/5ede6554-9b33-11d9-90f9-00000e2511c8.htmlは、今回の利上げについてのフィナンシャルタイムズの見解であるが、連邦公開市場委員会(FOMC)のコメント後半で、最近数ヶ月間のインフレ圧力について触れ、当面、インフレの加速については、即座の危険性はないとしながら、商品価格の値上がりは、生産者に対して、弱いドルと連動して、強い圧力を与えつつあるとしている。

また、原油価格の上昇も、インフレ圧力のひとつとみなしている。

労働コストの上昇については、大きな危険性はないとしながら、賃金上昇については、要警戒であるとしている。

インフレ克服の決め手となるのは、生産性の向上ではあるが、これは、そんなに長くは続かないとしている。

不透明なのは、十年もの米国債のイールドの上昇についてであるが、グリーンスパンが、先月の議会証言で、「フェデラル・ファンド(FF)金利が上昇しているにもかかわらず、十年もの米国債のイールドの上昇が、昨年6月以来、たつた四パーセントにとどまったことに驚いた。」との発言をされたが、その後、米国債のイールドは、4.5パーセント上昇となったが、過去の経験からして、依然として低い水準にある。としている。

http://www.cfo.com/article.cfm/3688159?f=related
http://forecasts.org/interest-rate/10-year-treasury-bond-yield.htm
http://www.freebuck.com/bonds.shtml参照

このところ、グリーンスパン氏の、来年の退任を間近にしての、いろいろなレームダック状態が伝えられているが、今後、それこそ「いたちの最後っ屁」のごとき、グリーンスパンさん最後の大幅利上げという事態も、今回の利上げのステートメントで、想定されるようになって来た。

http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=10000039&refer=columnist_berry&sid=a1AAFSwwNwBc参照

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