2005/02/09(Wed)
このサイトのように、「記者ブログ」というものが増えているそうな。
それはそれで、情報の多元化ということで、ありがたいことなのだが、そのブログの意図するところは、単なる「つぶやき」なのか、掲載されない情報の「オーバーフロー」なのか、はたまた、「個としての意見をいえない報道社内体制批判のツール」としてのものなのか。
よく、わかりませんね。
まあ、ブログの振興で、せっかく、情報の素人集団が、プロ集団に対抗できると思ったのに、こうして、プロ集団の滲み出しエリアが広がって行くことは歓迎すべきものなのか、されないべきものなのか?
微妙ですね。(「既成マスコミ所属だけど、ネットの仲間に入れてよ。」って媚った感じもしないではない。中には、2chからの猛攻撃をされ、撃沈してしまった記者ブログもあるようだ、その経過について、詳しく書いてあるのがこのサイト。http://blog.livedoor.jp/f_117/archives/11751329.html)
これは、以前、「言論NPO」についていったことと、同じことなのだが。
こちらのブログ
http://spaces.msn.com/members/rikei/PersonalSpace.aspx?_c=
は、「毎日新聞「理系白書」の記者が作るページ」なのだそうです。
このなかでは、「一日あたり2000以上のアクセスがあることを伝えたら、A記者はとても驚いてくれた。論より証拠。明日中に、総アクセス数が20万を突破します」と、誇らしげですね。
確かに、巨大な地方紙が支配している地方に行くと、中央紙の購読者数が、千単位なんて県もあるくらいだから、個人ブログのほうが効率的ってこともあるかもしれない。
なにしろ、支局の記者さんなんかと話していると、自分が書いた記事が出るのは、年間、かなり低い確率だって言うから、その辺の飢餓感なんてものが、根底にあるのかもしれない。
でも、ブログ記者のブログに、既成新聞社の記者が取材なんて、ちょっとですね。
上記サイトでの「記者ブログ」騒動は、自前のドメインでのブログサイトを作れば、「独立自尊」だったのに、ちょっとせこかったために、こんな問題を生んでしまったということでしょうかね。