Sasayama’s Weblog


2005/01/05 Wednesday

インドネシア・スマトラ沖地震・津波と原子力関連施設

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:38:21

  
2005/01/05
http://english.www.gov.tw/index.jsp?action=cna&cnaid=5837
によると、台湾で、今回のインドネシア津波の破壊力の海岸端立地の原子力発電所に及ぼす影響を考慮し、その立地を阻止する要求が、民主進歩党が主催する公聴会の席上で、地方の環境保護活動家から出された。
これに対して、国立台湾海洋大学の学部長であるLee Chao-hsing氏は、台湾は、非常に不安定な地形の下にあり、多くの障害があると述べた。
台湾の北島岸に立地しようとしいる四番目の原子力発電所のある位置は、フィリピンとユーラシア地殻構造プレートの間にあり、Lee Chao-hsing氏がいうに、1867年におきた津波は、この地域に多大な損害を与えたとしている。
また、同じ席で、台湾環境保護ユニオンの理事長は、台湾北東部の海岸沖にある亀山島周辺海底には、活火山帯があると述べた。
「この第四原子力発電所が、海中の火山噴火や海中の地震によって引き起こされた津波の破壊力に耐えうるものなのか、懸念する」と、述べ、さらに、「政府が、この第四原子力発電所の建設を、この際、ストップすることを望む。」との見解を示した。

一方、インドのカルパカム(Kalpakkam)郊外にあるインディラ・ガンジー原子力研究センター(IGCAR)のMadras Atomic Power Station (MAPS)の原子力施設は、今回の津波の力に耐えられたのであろうか?
http://www.hindustantimes.com/news/181_1181321,001301540005.htm
によると、この町では、二つの教会が破壊され、108人が死んだとのことである。
また、http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/978551.cms
によると、Madras Atomic Power Station (MAPS)の中を、レポーターが案内された様子が書かれているが、海水導入のパイプの破損などが目立っていたという。
http://news.newkerala.com/india-news/?action=fullnews&id=54400
では、ここには、二つの加圧型重水炉と、テスト・リアクターそして、再処理工場があり、また、高速増殖炉が建設中とのことである。
このうち、MAPS IIと呼ばれるUnit-II が、津波による海水の浸入時にストップし、12月30日に、点検の後に、運転再開をしたという。
もうひとつの重水炉のほうは、昨年10月に、閉鎖していたという。
http://www.chennaionline.com/colnews/newsitem.asp?NEWSID=%7B7DD85E0E-79BF-46ED-B1BF-CD150B655303%7D&CATEGORYNAME=National
によると、Unit-II は、1月4日の夜から、正常運転に戻るという。
この発電所は、1985年に建設されたもので、250MW の発電量を有す。

以上見たところでは、インド政府も安全宣言を12月28日に出しているし、それを信じるしかないのだが、
http://www.truthout.org/docs_05/printer_010305W.shtml
等を見ると、従業員の中の技術者が、教会でお祈りをしている最中に犠牲になったとされ、原子力施設内での人的損失は大きいようだ。
その後の経緯は、放射能汚染があったかどうかについて、注意深く見守っていく必要があるのではなかろうか?

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