2004/10/13
http://www.iht.com/articles/543306.html によれば、 パリに本部を持つIEA(the International Energy Agency)が、昨日、『原油価格の高騰が、来年の世界経済成長をおびやかす』と警告した。
この報告書によると、今年後半の世界の原油需要は、予想以上に大きいが、原油価格のあまりの高騰と、それに伴う世界経済成長の減速で、2005年になると、全般的に石油消費が減退し、特に、これまで主要需要国であった中国での石油消費が抑制されるであろうとしている。
2005年に入れば、中国や他のアジア諸国では、省エネルギー化へと向かうであろうし、原油からのエネルギー転換が盛んになるであろうとしている。
IEAでは、月次予測で、全体の原油需要を、昨年と対比すれば、3.4パーセント増、日量二十四万バーレル増となり、日量八千二百四十万バーレルと見ている。
中国需要は、2003年は11パーセントの伸びであったが、今年は、14.6パーセントの伸びとなり、日量六百三十万バーレルと見込まれるが、2005年には、スローダウンして、5.6パーセントとに落ち着くとの見通しである。
また、2005年の世界需要については、当初の見通しを、日量七万バーレルカットし、日量八千三百八十五万バーレルと、修正した。