2009/07/08(Wed)
バクテリアを殺す抗菌剤の定義については、やや、あいまいで、FDAにおいても、抗菌剤必ずしも抗生物質とはイコールではないとされてはいるが、消費者が食品メーカーに対して、抗菌剤の使用のクレームをしても、その根拠とするラベル表示がないことが、問題になっているようだ。
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「Debate over using anti-microbials in livestock」では、一般に、農場経営者や牧場経営者たちは、抗菌剤の使用は、害がないものと、消費者に対して説明しているのだが、はたして、どうなのだろう?との問題提起をしている。
この点について、科学者たちは、抗菌剤と抗生物質との違いは、単に意味論の違いだけである、としている。
すなわち、FDAによれば、抗菌剤は、抗生物質を含む、バクテリアを殺す製品の傘の中にあるというのだ。
抗生物質は、菌類(fungi)のような生きているマイクロ有機体から作られるのに対して、抗菌剤は、されにとどまらず、合成の製品をも含む、という。
しかし、この定義だと、合成はよくて、生きているマイクロ有機体は、だめ、ということになってしまう。
タイソン・フードの広告では、「抗生物質は使われていない」との売込みだが、ここでも、抗菌剤は使われている。
たとえば、タイソンで使われているイオノフォア(Ionophore)は、生体内の特異的な反応を与える電解質(イオン)を取り込むことを促進させるが、これを孵化する前の鶏に注入することで、抗菌的効果を果たさせている。
とくに、動物の腸内におけるコクシジウム症や寄生虫症に対して、効果があるとされている。
これらについて、カンサス州立大学のマイケル・アプレイ氏は、抗菌剤使用食品を「抗生物質フリー食品」と呼ぶのは、消費者に対して不誠実(disingenuous)であるとしている。
なぜなら、これらの抗菌剤の大量の使用が消費者の体に与えるマイナスの影響というものが、十分には、検証されていないからだという。
しかし、一方、これらの抗菌剤の使用が、家畜動物の死亡率をおさえたり、健康によい影響を与えているとの説もある。
つまり、これらの抗菌剤の賢明・適切な使用は、大量な抗生物質の使用を避けうる手段となるとの意見だ。
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