Sasayama’s Weblog


2009/05/26 Tuesday

H1N1新型インフルエンザ・ウイルスの3Dマッピング解析

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:14:14

2009/05/26(Tue)
 
シンガポールのAgency for Science, Technology and Research (A*STAR)のSebastian Maurer-Stroh博士など5人が、
Biology Directの2009/05/20号で、今回のH1N1新型インフルエンザのタンパク質・ノイラミニダーゼ構造について、マッピングによる3D解析を行っていて興味深い。

この解析結果の3D画像は、こちらのBioinformatics Instituteのサイト「From Sequence to Function 」で、誰でも、Javaで見ることが出来る。
(画像上にマウスを当て、左クリックしたまま、画像上でマウスを引き回すと、構造が、裏からも表からも見えます。
また、マウス右クリックのまま「Surface」にあて、そのまま左クリックで「Molecular Surface」に当てると、該当の画像が見えます。)

この分析によると、今回のH1N1は、系統樹的には、北米のH1N1よりも、ヨーロッパのH1N1豚インフルエンザウイルスや、H5N1鳥インフルエンザウイルスに近いとしている。

ノイラミニダーゼ構造は、1918年スペイン風邪H1N1よりも、H5N1鳥インフルエンザウイルスに近いとしている。

ウイルスの変異は、過去のワクチン接種によるノイラミニダーゼにたいする効果を弱めている。

ただ、変異がタンパク質の表面であるために、タミフル、リレンザ、peramivirなどの各種阻害剤の有効性は保たれているとしている。

ワクチン開発と深く関係しうる抗原部位(antigenic regions )については、従来のものと異なっているため、それぞれの患者のこれまでのウイルスの曝露歴によって、異なってくる、としている。

論文名は
Mapping the sequence mutations of the 2009 H1N1 influenza A virus neuraminidase relative to drug and antibody binding sites」である。

なお、この研究グループて゜は、そのほかにも、いろいろなシステムを生み出している。

すなわち
.Εぅ襯垢琉篥岨劵掘璽吋鵐垢鬚い疏瓩解析することが出来るチップ
the Genome Institute of Singapore (GIS)で、開発
2時間以内に、インフルエンザウイルスを識別することが出来るマイクロキット
the Institute of Bioengineering and Nanotechnology (IBN)で開発
新H1N1と季節性インフルエンザウイルスを見分けることが出来る分子診断検査
the Institute of Molecular and Cell Biology (IMCB)で開発

なお、いつも参考にさせていただいているブログ「内科開業医のお勉強日記」でも、この論文を取り上げているが、ここでは、「新型の豚ウイルス流行、2月に警告 欧州の研究者ら」との関係があるのではないか?との推測されているのが興味深い。

参考
2月に発表されたヨーロッパのH1N1豚インフルエンザウイルスについての論文
A human case of swine influenza virus infection in Europe – implications for human health and research

New 3D structural model of critical viral protein presents timely molecular information on the fast evolving H1N1 virus

 

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