2009/05/01(Fri)
うーん。
結果、世間にさらされたかたちの横浜の高校生、新型インフルエンザ陰性との判断の記者会見には、当の大臣はあらわれず、当事者でないことを強調するばかりの名も知れない担当官(厚労省の担当室長だそうだが、それにしてもひとごとのような会見ぶりでしたね。ある報道によれば、「大臣は自分に都合の悪い話になると表に出てこない」(中堅職員)なんて声が省内にあるというのだが)のそっけない終息記者会見。
むしろ、こういうときこそ、大臣は、現れて、今後の油断しない体制作りへの大臣としての覚悟を述べ、これをチャンスにして、国民に理解を得る必要があるのでは?
テレビには、解説者として、日頃、鳥インフエンザの危機をオーバーに言い立てる感染研の女史が、「よかったですね」だと。
ほんとうかいな?
それにしても、一体、けさ未明の舛添厚労相の記者会見は、なんだったのかな?
まあ、新型インフルエンザをもパフォーマンスに使おうという魂胆丸見えと見れば、よくわかるストーリーなのだが—
おまけに中田横浜市長には、「(市から厚労省に)遺伝子を調べるPCR検査は解析不能との答えがあった後、電話が通じなくなった。組織として危機管理の体をなしていない」と八つ当たり。
一方の中田市長のほうは、「国民に落ち着くよう呼び掛けているのだから、まず大臣自身が落ち着いた方がいい」と述べ、不快感を示したという。
今となってみれば、中田市長のほうが、正解だったということかな?
双方の話を継ぎ合わせていけば、深夜の大臣記者会見の時点で、横浜市はウイルスの解析不能という状態であったにもかかわらず、舛添厚労相は、パフォーマンス記者会見を強行し、その解析不能の情報があることを記者から突かれた大臣が、横浜市との連絡不能を言い訳にした、ということなのだろう。
こんな舛添厚生労働大臣のハアハアぶりを見ると、これからは、厚生労働大臣には、医者を登用してもらいたい気がした。
参考
男子高校生陽性反応後の経過
<30日>
10時 市内医療機関の簡易検査で陽性反応
12時 市衛生研究所で検査開始
20時 2回の遺伝子検査で明確な結果出ず。市衛生研が国立感染症研究所に相談の電話をするが、連絡取れず
21時 市から厚労省に「感染研に相談しているがつながらない。A型だが、(新型かは)はっきり分からない」と説明。厚労省は渡航歴や症状などから「疑似症」(疑い例)と回答
21時半 厚労省から市に「疑似症なら国内初なので発表しなければならない」と連絡
市健康福祉局から市安全管理局当直に「新型インフルエンザの可能性もある。単なるインフルエンザの可能性もある。今(3回目の遺伝子検査で)調べている」と連絡。当直から危機管理監らに連絡
22時 市が疑似症発生届を厚労省に提出
22時6分 危機管理監から市長に連絡
23時半 市は2回の遺伝子検査結果と、3回目の検査の途中段階の状況を厚労省に伝える
<1日>
0時40分 3回目の検査結果が出るが、新型か不明。その後、テレビで報道され、市に報道機関から電話が殺到、対応しきれず電話を取らず
1時35分 舛添厚労相が会見。市の対応批判
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