Sasayama’s Weblog


2004/10/03 Sunday

リナックス型社会に薄い階層を作ろうとする動きへの反撥

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 22:31:10

 
2004/10/03
私のブログの記事「パブコメ提出運動は、量より質の時代」d.e.plusさんのブログからトラックバックがあったので、いってみたら、こんなメッセージがあった。
「現在この記事は(10数か所にトラックバックを打っておきながら)トラックバック受信不可に只今設定してあります。
これには理由があって”ある特定の「music watchdogs」関連のサイト”からトラックバックspamを受けた為です。 ”
パブリックコメント”のような、政治にコミットしていくような”行動”は、個人個人が自発的な意志によって行うべきであると私は考えています。
またそれが(エントリー本文にも書きましたが)”ごくごく当たり前の事として”定着しなければ「日本の政治や社会状況」は良くなってはいかない、とすら考えております。”
一部の「運動家」達の強迫的行動”による「運動への参加の半強制」は”権力者の暴走・横暴”と同様に「赦すまじ」行動でしかありません。  
”彼ら”が、当サイト以外にもこのような「暴走」を多数行っている事がもし分かれば、彼らとそのサイトを「徹底的に批判し叩き潰す」立場に立ちます。  
「音楽の自由を守る」為に、各個人の「行動を起こす・運動に参加する」自由意志を尊重しない等は”本末顛倒”の極みでしょう。
(「音楽を愛すなら、何故行動を起こさないの?」等という発言も同様です。・・本来なら”輸入権”のような問題は音楽業界内で解決すべき問題ですから。)」

これがd.e.plusさんの問題意識なのだが、非常に大事な問題提起をしているような気がしてならない。
いわば、リナックス型社会に、薄い階層構造をつくろうとの動きが、このレコード輸入権問題に限らず、いろいろなところにかいま見られているような気がするからだ。
そのひとつの典型的な表れが、いわゆる携帯電話周波数帯の割り当てについてのパブコメをスパムメールで呼びかけた「孫正義氏のスパムメール」であろう。
もっとも、これによってか、総務省は三十日、携帯電話用の新たな周波数帯を割り当てるため、十月にも参入要件や事業者数などを話し合う検討会を設置することを決めたそうだから、一定の効果はあったのだろうが、この総務省の軟化自体も、本来のパブコメの意見反映のルールから言えば、逸脱した対応ではある。
この孫氏の動きは、リナックス型社会にとっては、本来、フラットであるべき社会に、顧客データベースを基に、液晶構造に似た、薄い階層的指令構造を持ち込んだというもので、明らかにルール違反である。
これら孫氏らの動きにみならってか、文化庁に対する著作権法改正要望のパブリックコメント提出運動なるものを模索する動きもあるようだ。
この「運動」なる言葉そのものも、いかにもオルグ的で、リナックス型社会には、なじみがたい言葉だ。
もし、d.e.plusさんが言われるような、パブコメに、自分の動きと競合する意見なりムーブメントを起こすことに対して、自分のムーブメントにリナックス型社会を集約させたいがために、スパム・コメントや、スバム・トラックバックを繰り返すような動き−ある意味、プロ市民の覇権争いともいえるのだが-があるとすれば、それは、まさに、唾棄すべき行動といえる。

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