Sasayama’s Weblog


2005/01/06 Thursday

塩野七生さんの提言

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 07:38:51

  
2005/01/06
今日の朝日新聞の四面での、塩野七生さんの「政略を磨こう」という提言
の中には、いくつか、考えさせられるポイントがあったようだ。
かいつまんで、この提言の中身を言えば、次のようになるだろう。
1.国家の滅亡は、戦略能力という、持てる力の活用を知らなかったために起こる。
2.戦略すなわち政略であり、これは、悪い意味ではなく、困難な状況を前に、それへの打開策を考えて行動する事を指す。
3.政治への注文は、単に政治家への注文に終わるのではなく、政治家・メディア・有権者の三者へのそれぞれの注文によって、初めて生かされる。
4.政治家への注文は、メディアと有権者に向かって、語りかける事である。そのためには、【話す事で考える】というスキルを身につける必要がある。
5.メディアへの注文としては、政策に顔をつける役割を担うことである。
例えば、人の名前を冠に付けた00法というようなことで、政策に人間味をつけると同時に、官僚お仕着せの立法イメージから逃れる事ができる。
6.有権者への注文としては、政治家性悪説から脱し、信頼だけでなく、いい意味での緊張関係を相互に持つ事が必要である。

というものだが、いずれも、考えさせれるご提案である。
このうち、5の法案提出者の名前の冠をつけた法案(bearing lawmaker’s name)の奨励という提案には、賛成したい。
このような法律の例として、アメリカの大気浄化法改正案第二章を、通称マスキー法案(Muskie Act)という例がある。
これは、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E6%B3%95 に説明があるように、アメリカの上院議員、E.S.マスキー(Edmund S. Muskie )http://abacus.bates.edu/muskie_archives/bio.htmlの提案によるためこの通称で呼ばれるものである。
また、4の「話すことで考える」というのは正に、このような掲示板など、インターネットでの双方向の場で、政策のニーズとヒント、そして、実現への道筋が、やり取りの中で、次第に、政治家自身明確化してくるというものであろう。

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