Sasayama’s Weblog


2004/10/14 Thursday

農業者大学校の廃止を憂う

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:59:56

 
2004/10/14
今日の報道によれば、 農水省は所管する独立行政法人(独法)の「農業者大学校」を廃止する方針を決め、13日までに政府の「独立行政法人に関する有識者会議」に伝えた。
2001年4月の独法制度が発足以来、現在108ある独法のうち廃止されるのは同大学校が初めて。
08年度末で廃止される見通し。
有識者会議は農業者大学校について、
(1)定員100人のうち半数に満たない学年があり定員割れが続いている(2)都道府県が設立している農業大学校と機能分担が不明確−−と問題を指摘していた。 というのだが、これでは、何のために独立行政法人になったのか分からない。
まさか、つぶすために、独立行政法人にしたのかとも、かんぐられもないのだが、一方の中小企業大学校は、中小企業基盤整備機構のもとに設立されている。
省庁の壁をこえて、独立行政法人間での異種合併という方向も模索されてはどうなのだろう。
この農業者大学校の設立は、昭和43年(1968)というから、農業華やかなりし時代の産物ではある。
ここに、農業者大学校同窓会会長の 佛田 利弘(13期生)氏の言葉を引用しよう。
「【農業】教育と【農業者】教育の違いは、農業大学校と農業者大学校の違いであり、知識教育と人間教育の違いであるということが、今こそ益々農業の現場に必要になってきていると思います。」
http://www.farmers.ac.jp/dousoukai/kaityo.html
佛田さんは、今、株式会社ぶった農産という法人をつくり、生産者と消費者を結ぶ新しい流通形態の組織づくりに挑戦している。
もし、卒業生である佛田さんの願いを生かすとすれば、この農業者大学校を、省庁の壁を越えたコラボレーションの場として、新たな独立法人同士の合併によって、危機を乗り越えさせてあげるスキームを作るのが、農林水産省の役目だと思うのだが。

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