2004年4月26日(月)
日本の人質の行動をパウエル長官が賛美したとして、すっかり有名になってしまった金平茂紀さんとのやりとりだが、私達は、その前後のやり取りを、もっと知る必要があるようにも、思われる。
サイト
http://www.scoop.co.nz/mason/stories/WO0404/S00167.htm
が、そのやり取りの全貌だ。
例の有名になったパウエル長官の発言は、金平記者が、次のような質問をしたあとに出てきた。
金平記者
「歴史的に見ても、近代国家では、いかなる政府も、邦人を守る義務があるとされています。
日本においては、ある人は、彼等人質は、自ら進んでリスクを負うような行動をしたのだから、自らの行動に対して、自己責任を負うべきではないかという意見があるのですが、長官の、これについてのコメントはいかがですか。」
パウエル長官
「そうですね。危険地域に入ることでリスクを負うとは、誰しも、承知しています。
しかし、もし、誰も、リスクを負おうとしないならば、われわれ誰しも、前進することは出来ません。
われわれは、われわれの世界を前に進めることは、決して出来ないでしょう。
ですから、私は、これら日本人市民達が、より大きな善きことのために、そして、より善き目的のために、進んで、自らを危険な状態にさらしたことについて、私は、非常にうれしく思っています。
そして、このようなことを進んでするような市民達を持っていることを、日本人は、誇りに思うべきであるし、日本がイラクに派遣した、進んでリスクを負う自衛隊員がいることを誇りに思うべきなのです。
しかし、このリスクのゆえに、彼らが捕らえられたとしても、それで、われわれが「そうか。あなたが、リスクを負ったのだ。それは、あなたの責任だ。」ということは、出来ないでしょう。
そうでないのです。
われわれは、彼らを安全な状態に回復してあげるための、あらゆることをする義務があるし、また、彼らのことを、深く心配してあげる義務があるのです。
彼らは、私達の友達なのです。
彼らは、われわれの隣人なのです。
彼らは、われわれ市民の仲間なのです。」
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