2004/12/02
ワシントンポストのサイトの記事では、日本の財務省が、円高是正為替介入を匂わせても、市場が反応しない理由を次の通り挙げている。
アメリカは、口先だけは、「強いドルを目指す。」等と、スノー長官はいっているが、ブッシュ政権の本音は、かねてから、アメリカ国内製造業者の意図を受けての「弱いドル」重視政策であり、日本との協調介入の気などさらさらない。
必然、日本は、ヨーロッパ中央銀行との協調為替介入があるとの意思を示すのだが、市場は、ユーロでの為替介入は、2000年以来ないということを知っている。
おまけに、ポンド圏での景気回復は目覚しいものがある。
だから、日本がいかにヨーロッパ中央銀行との協調介入があるといても、市場は、お手並み拝見と、日本の介入の出かたを待つだけである。
以上がもワシントンポスト紙の観測だ。
日本は、今年の3月以来、介入をストップしたままである。
これまでの溝口前財務官時代の野放図な為替介入によって、巨額の為替介入を続けたあげく、残ったのは、膨大な外国為替資金証券と、それに見合いの米国債であった。
そのことへの反省もある。
今回の円高は、当分続くと覚悟したほうがよさそうだ。
日本の為替介入については、以下のサイトもご参照。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=85
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=33
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