Sasayama’s Weblog


2009/09/05 Saturday

農業者所得補償実施には、納税者に対するディスクロージャー・システムが必要になるのでは?

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 06:41:15

2009/09/05(Sat)
 
null直接支払いが実際どうはらわれているか、その検証検索サイトがヨーロッパにある。

farmsubsidy.org というもので、このURLをクリックすると、キャッシュであるが出てくる。

Searchボックスに名前を入れると検索されるはずなのだが、どうやら、ただいまは機能停止のようですね。

ここでは、毎年、CAP支払いEU加盟国の透明度のランク付けを発表している。

最近では、スウェーデンが、もっとも、透明性の高い国であるとしている。

つづいて、いいのが、スロベニア、デンマークで、透明性が悪いのが、オーストリア、キプロス、ギリシャ、ルクセンブルグ、マルタ、ブルガリア、ルーマニア、であるとしている。(言っちゃ悪いが、なんとなく、想像できますね。)
参考「Farmsubsidy.org launches new quarterly, ranks Sweden #1 for transparency in the EU

このほか、同趣旨のプロジェクトとして、 mySociety, FaxYourMP .TheyWorkForYou.com などがある。

で、何でこんな話を持ち出すかといえば、農家が直接支払いの恩恵を受けるとなれば、納税者にたいして、この程度のディスクロージャーは、する必要はあるんじゃないのか?という問題意識に基づくものだ。

で、なぜそういうかといえば、直接支払いによって、農業生産コストの支払い負担が、これまでの消費者から納税者にシフトするからだ。

ただでさえ、農家の納税猶予制度にたいしては、他の業界からの一定の批判がある。

農業者に限らず、補助金の直接支払いのスキームが横行すればするほど、必要なのは、納税者背番号制だ。

なぜなら直接支払いに伴うモラルハザード監視システムが、納税者の権利を守るためにも、必要となるからだ。

日本の定額給付金に当たるアメリカの税還付小切手(Tax Rebate Check、戻し税小切手)支払いが、所得制限をともなって、わずか数ヶ月以内に、スムーズにいったのには、アメリカの納税者番号(Taxpayer Identification Number-TIN-)、社会保障番号(Social Security Number-SSN-)が整備されていたためともいわれている。

日本の農業者の皆さんにも、その覚悟はおありなのかどうなのか、知りたいところだ。

 

お知らせ:
日本からシカゴのオプション売買ができるためのマニュアル
「シカゴ・オプション売買戦略マニュアル」(A4版273ページ、5,900円)をこのたび書き上げ、発刊しました。

内容・目次のご確認やお求めについては、こちらをクリックしてください。

お徳用なダウンロード版-電子書籍PDFファイル(273ページ、3,980円)ご希望の場合は、こちらをクリックしてください。

No Comments

No comments yet.

RSS feed for comments on this post. | TrackBack URI

Sorry, the comment form is closed at this time.