2009/04/28(Tue)
「豚インフルエンザ発生農場がスミスフィールド・フーズ社工場に関係している 」との情報が世界中を飛びまわっているようなのだが—-
その情報源は、「Peak Oil Entrepreneur」の4月25日のブログ記事
「Swine flu & Smithfield foods」
のようです。
このブログ記事の中で、筆者のPaula Hay氏がVeratect氏からのメールを紹介していることから、そもそも、始まっているようだ。
このメールでは、発生元はSmithfield社の子会社のGranjas Carroll というところで、その劣悪な環境から発生したものだと推定しているのだが、真偽のほどはなんとも、わからない。
メールの原文は下記のとおり。
「Residents [of La Gloria, Perote Municipality, Veracruz State, Mexico] believed the outbreak had been caused by contamination from pig breeding farms located in the area. They believed that the farms, operated by Granjas Carroll, polluted the atmosphere and local water bodies, which in turn led to the disease outbreak. According to residents, the company denied responsibility for the outbreak and attributed the cases to ‘flu.’ However, a municipal health official stated that preliminary investigations indicated that the disease vector was a type of fly that reproduces in pig waste and that the outbreak was linked to the pig farms. It was unclear whether health officials had identified a suspected pathogen responsible for this outbreak.」
概訳
「メキシコ・Perote州Perote自治区La Gloriaの住民は、今回の豚インフルエンザの大発生は、この地区に立地している養豚飼育農場からの汚染によって引き起こされたものと信じている。
この農場は、Granjas Carrollによって運営されていて、この地域の大気汚染や水域汚染を引き起こし、その結果、疾病の発生につながったと、住民たちは、見ている。
住民によれば、会社側は、今回の豚インフルエンザの発生の責任を否定しているという。
しかし、市の衛生担当官は、「予備調査においては、病原媒介者(disease vector) は、豚の汚物から発生したハエであり、豚インフルエンザの発生は、この養豚場にリンクしている 」と述べている。
市の担当官が、豚インフルエンザの疑いのある病原体をすでに識別しているのかどうかについては、はっきりしていない。」
この記事を、
「Biosurveillance 」
や
「Grist」という環境関連ブログ記事
「Swine-flu outbreak could be linked to Smithfield factory farms」
などで紹介したところから世界中に広まったようだ。
なお、これらの情報には前段があり、
メキシコの地元紙
「la jornada」
が、今月4月6日と4月12日にこの問題を取り上げ、すでに、2月時点で、住民のインフルエンザ感染があったとの報道がされている。
また、酸化池(oxidation lagoon)からのハエの発生はものすごく、さらに、酸化池からの処理水の地下への浸透が、地下水汚染を招いているとしている。
すでに2月はじめに3000人いる住民の60パーセントに当たる1800人がインフルエンザに感染していたとしている。
症状としては、高熱、筋肉痛、関節痛、頭痛、嘔吐、下痢であったという。
症状は、急速に訪れ、住民たちは、寝込むばかりであったという。
2月はじめ以降、この地区で、三人のこどもが死亡したが、メキシコ当局が過日発表したのは、その中の4歳の子供だけであった。
この記事の時点(4月6日)で、400人が保護されているが、依然として、肺炎・呼吸器症状はやんでいないようだ。
今年3月のはじめ、地域の医療関係者が、ハエの殺虫、地域の家屋のくん蒸消毒と全住民へのワクチン接種をしたという。
参考 4月6日の「la jornada」の記事
「Granjas Carroll provoc醇p la epidemia de males respiratorios en Perote, seg醇O agente municipal」
4月12日の「la jornada」の記事
「En Veracruz, oponerse a operaci醇pn de Granjas Carroll se castiga con c醇@rcel」
これが事実だとすると、メキシコ政府が対策に乗り出す2ヶ月以上も前に、豚インフルエンザ感染者が発生していたということになり、未発症感染者は、メキシコ政府の対策開始時点では、すでに、相当な数に達していたと推測される。
なお、スミスフィールド・フーズ社の豚肉は、日本でも、住商フーズ株式会社等で輸入しており、ヨークベニマルや住友商事の子会社「サミット」などで扱われ、また、外食では大戸屋や豚カツ専門店「いなば和幸」「かつ浜」「株式会社食研」などでも扱っているようだ。
参考
「Mexican Government Lying About Swine Flu」
Swine Flu H1N1 Pandemic Pandemonium Origin - Funny videos are here
Swine Flu Impact - What Stocks to Watch - Bloomberg - The most popular videos are here
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