Sasayama’s Weblog


2005/05/03 Tuesday

日本−タイ自由貿易協定をめぐる思惑

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:58:44

 
2005/05/05(Thu)

nullバンコックポスト
http://www.bangkokpost.com/
Business/04May2005_biz65.php

によれば、日本−タイ自由貿易協定は、7月に締結されるとし、第一段階では、貿易の大まかな概略についての合意をし、第二段階で、二国間の協定有効範囲とされる商品・サービスについての合意を見る手はずだという。

そして、肝心の農業品目については、第一段階での合意を見ることが条件であるとする。

農業品目について、タイ側は、現在、その商品別詳細を明らかにしていないが、鶏肉・砂糖・パイナップル缶詰などについての関税率や輸入割当制限についてが課題になるとされる。

また、日本側に対しては、熱延鋼板・自動車の関税率が問題になるとされる。

自動車については、3000cc以上の高級車についての関税即時撤廃の形になる予定。

しかし、ここにきて、EUが、自動車問題について、「日タイ自由貿易協定によって欧州の自動車は、タイから排斥されるであろう。」との懸念を表明している。

このサイトhttp://www.bangkokpost.com/News/06May2005_news09.phpでは、ドイツの自動車が自国での規格と同じものを生産するのに対して、日本は、同じレクサスでも、海外と自国の規格を違えて生産するため、ドイツ車には不利になるとしている。

EUのマンデルソン氏は、さっそく、「日タイ自由貿易協定が、他の国の利益を損なうものであってはならない。」と、釘を刺している。
http://english.people.com.cn/200504/29/eng20050429_183220.html
参照

また、このサイト
http://www.bangkokpost.com/Business/04May2005_biz80.php
においては、日本の自動車が低関税で入ってくれば、ヨーロッパ車もアメリカ車も同様な要求をしてくるであろうし、結果、これの与えるタイの地域経済への影響も考えなければならない。」としている。

特に反対をしているのは、地方の自動車部品業界である。
http://www.bangkokpost.com/Business/06May2005_biz53.php参照

「東洋のデトロイト」を目指すタイとしては、日本の独走を許すような形にはしたくないはず。

今回の中川大臣のタイ訪問で、タクシン首相と、今年7月までの合意というタイムリミットが設定されたが、タイ国内の合意作りは、かなり難しそうな情勢である。
http://www.bangkokpost.com/Business/07May2005_biz54.php

为翻译对汉语, 使用这 ⇒http://translate.livedoor.com/chinese/

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憲法を検証する場合の、もうひとつの方法

Filed under: 未分類 — 管理人 @ 10:58:06

 
2005/05/03(Tue)

null憲法論議も、ここまで深まれば、もうひとつの方法で、現行憲法なり新憲法案を検証することも必要であると思っている。

たとえば、環境権など、現行憲法に規定されない概念で、新しい人権などについて、憲法違反や、国の責任を問う場合、たいていは、「憲法13条の幸福追及権(人格権)や、憲法25条の生存権を侵害している」というように、「すでに日本国憲法が明記している基本権のうち、その援用によって、憲法違反を問う」てきたが、、そのほとんどは、敗訴している。

逆に言えば、新しい憲法の有効性を確かめる場合、これまで、憲法違反を代替条項で問うて、敗訴となったケースが、新しい憲法案で、それらの権利がどうカバーされうるのか、ということを、逆にトレースしてみることも必要なのではなかろうか。

正直、新憲法で、憲法違反があまり出すぎても、どうかとも思うのだが。

このような形での検証は必要な感じがする。

ちなみに、これまで、13条の幸福追求権で憲法違反を問うたケースと、25条の生存権を侵害したとして、憲法違反を問うたケースは、このようにたくさんある。

それと、超国家時代の憲法のあり方という視点も必要だ。

たとえば、「人権に国境なし」という観点から、マッカーサー草案にあった守るべき人権の対象を「一切の自然人」( all natural persons )とする考え方など、今になって新鮮な概念である。

以下のサイトは、スペインで起こったテロに対して、対抗しうるには、超国家の憲法が必要だとの主張を伝えるものだ。
http://www.jef-europe.net/presscentre/archives/001982.html

超国家的脅威に対しては、超国家的法規を、という考え方は、傾聴に値する考え方であると思う。

为翻译对汉语, 使用这 ⇒http://translate.livedoor.com/chinese/

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