2005/05/05(Thu)
バンコックポスト
http://www.bangkokpost.com/
Business/04May2005_biz65.php
によれば、日本−タイ自由貿易協定は、7月に締結されるとし、第一段階では、貿易の大まかな概略についての合意をし、第二段階で、二国間の協定有効範囲とされる商品・サービスについての合意を見る手はずだという。
そして、肝心の農業品目については、第一段階での合意を見ることが条件であるとする。
農業品目について、タイ側は、現在、その商品別詳細を明らかにしていないが、鶏肉・砂糖・パイナップル缶詰などについての関税率や輸入割当制限についてが課題になるとされる。
また、日本側に対しては、熱延鋼板・自動車の関税率が問題になるとされる。
自動車については、3000cc以上の高級車についての関税即時撤廃の形になる予定。
しかし、ここにきて、EUが、自動車問題について、「日タイ自由貿易協定によって欧州の自動車は、タイから排斥されるであろう。」との懸念を表明している。
このサイトhttp://www.bangkokpost.com/News/06May2005_news09.phpでは、ドイツの自動車が自国での規格と同じものを生産するのに対して、日本は、同じレクサスでも、海外と自国の規格を違えて生産するため、ドイツ車には不利になるとしている。
EUのマンデルソン氏は、さっそく、「日タイ自由貿易協定が、他の国の利益を損なうものであってはならない。」と、釘を刺している。
http://english.people.com.cn/200504/29/eng20050429_183220.html
参照
また、このサイト
http://www.bangkokpost.com/Business/04May2005_biz80.php
においては、日本の自動車が低関税で入ってくれば、ヨーロッパ車もアメリカ車も同様な要求をしてくるであろうし、結果、これの与えるタイの地域経済への影響も考えなければならない。」としている。
特に反対をしているのは、地方の自動車部品業界である。
http://www.bangkokpost.com/Business/06May2005_biz53.php参照
「東洋のデトロイト」を目指すタイとしては、日本の独走を許すような形にはしたくないはず。
今回の中川大臣のタイ訪問で、タクシン首相と、今年7月までの合意というタイムリミットが設定されたが、タイ国内の合意作りは、かなり難しそうな情勢である。
http://www.bangkokpost.com/Business/07May2005_biz54.php
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