笹山登生の掲示板-過去ログ集 その10-
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[6706] Re:[6704] 日経の記事について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/19(Mon) 07:28  

喜多川さん
おはようございます。
どうも、その後も、この日経の記事を裏付ける他の情報はなかったようでした。
ところで、注目のアメリカ上院での2007年新農業法(HR 2419)のその後ですが、金曜日に、55-42で否決されたようです。
60票が必要だったようです。
どうも、共和・民主とも、強硬で、修正要求には、応じずということで、まあ、ブッシュ政権としては、拒否権行使せずとも、否決ということで安堵でしょうが、今後、現行法でまかないきれない予算が出てくるわけで、いろいろ、困った事態が、今後、農業者側にてくるのではないでしょうかね。


[6705] テスト 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/19(Mon) 06:46  

ちょっと投稿不具合でしたので、復旧したかどうか、この投稿でテストします。


[6704] 日経の記事について 投稿者:喜多川正臣 投稿日:2007/11/18(Sun) 19:56  

笹山さま

相変わらずの分析の高さにこちらもビックリしてしまいました。
日経の記事については見た瞬間から「おかしいな?」と思っていました。
そして、自分の勘を信じ、思いきってブログに書きました。

確かに「ドーハ・ラウンド」と米国の大統領選に関連はあるものの、
それを「大統領選後」ともっていくには早計な気がします。
結果そうなったとしても、現時点ではそれをサポートするだけの論拠がないですね。

> どうも、日本の新聞は、枝葉だけを極端に浮世絵的に書く癖があるようですね。

これはもう文化のようです(笑)。

しかし何度考えても交渉の遅れはあったとしても、
「合意断念」まで結論を導くのは無理です。

まさにフライング。政府関係者もドーハにやる気がないんでしょうかね・・。

http://agriculture.iza.ne.jp/blog


[6703] Re:[6702] [6701] ヨーネ病の疑いって どんだけ〜 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/18(Sun) 11:53  

しろねこさん

以下に大体訳してみました。

Definition of a suspect case−疑い例−
成牛またはラクダが、食欲があるにもかかわらず、著しい体重減少が見られる場合。特にひどい下痢症状を見せる場合。

Definition of a probable case−高度疑い例−
糞便に多くの抗酸性バチルス桿菌が見られる場合。または、血清検査で陽性の場合。検死でリンパ節に隣接する回腸粘膜(おそらく、空腸や結腸にも影響がある)が厚く波形になっている場合。

Definition of a confirmed case−確定例−
特徴的な組織に、多くの抗酸性バチルス桿菌が見られる場合。細菌培養またはPCR法による微生物の検証

Differential diagnosis−鑑別診断−
内部の寄生生物など、慢性的に衰弱させる病気があるかどうか、特に、肝吸虫、肝臓病、慢性的外傷性第二胃腹膜炎(reticuloperitonitis)、栄養失調、アミロイドーシスなど。(食物の不足または、微量元素の不調によるモリブデン害(Molybdenosis)など )

Aetiology (cause)−病因−
ヨーネ菌(Mycobacterium avium paratuberculosis)の感染

Main species naturally affected−自然感染する主な種−
畜牛、山羊、鹿、ラクダなど他の反芻動物、ウサギやその捕食者等の野生生物、ブタ、

Likely time lapse before reported−報告までの定点観測−
変わりやすい。感染から発症までの時間間隔は、数年。発育不全の動物については、調査なしに、淘汰。

Incubation period (animal)-潜伏期間−
18ヶ月、若いときに感染しやすい。ただし、18ヶ月前の病気は、明らかでない。酪農牛の発症ピーク月齢は、3−5才

http://www.defra.gov.uk/animalh/diseases/vetsurveillance/profiles/johnes.pdf


[6702] Re:[6701] ヨーネ病の疑いって どんだけ〜 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/18(Sun) 09:42  

しろねこさん
これほどELISA法では、 False Positiveが出ているんですから、確定検査をPCR法、LAMP法等で行う必要があるように思えますね。
このサイト「Draft profile for Johnes’s disease (Paratuberculosis)」http://www.defra.gov.uk/animalh/diseases/vetsurveillance/profiles/johnes.pdf
は、イギリス農務省(DEFRA)でのヨーネ病対策基準ですが、このサイトの10ページ「Veterinary Surveillance Strategy」に疫学的基準の一覧表が載っているようです。
しっかりとは見ていませんが,Johne's suspected case .  Probable case . confirmed caseの分類基準も掲載されているようですね。

http://www.defra.gov.uk/animalh/diseases/vetsurveillance/profiles/johnes.pdf


[6701] ヨーネ病の疑いって どんだけ〜 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/18(Sun) 09:26  

 病気にかかっている「疑い」の家畜といっても、ひょっとして感染しているおそれのある程度から、特徴的な症状を示しているが確定診断にはいたっていない可能性の高い病畜まで、さまざまな段階があります。
 食品安全基本法では、HACCPの概念が導入されて、家畜伝染病予防法、食品衛生法をリンクさせ、生産段階は家畜検査の結果を尊重するとされましたが、実態は縦割り行政のままでした。
 今回の事件は、最近の「赤福」や「白い恋人」問題で、法令順守や情報公開が叫ばれたため食品衛生法を厳格に適用したことから、その制度的な矛盾が明るみにでたものだと思います。
 ところで、WHOによるインフルエンザA(H5N1)ウイルスのヒト感染症例の定義 では、疑いの程度を次の4段階にわけ、それぞれの診断基準を示し、Bの高度疑い例とCの確定例のみをWHOに公式報告するべきとしています。
 @調査対象例はH5N1感染の可能性があるために公衆衛生当局が調査をすると決定した者とされ、さらに症状や検査等によってA疑い例(suspected case)B高度疑い(Probable case)C確定例(confirmed case)としています。

 一方、家畜伝染病の「患畜」「疑似患畜」の定義は、病気によって異なりますが、ヨーネ病やブルセラ病は、農林水産省令で、エライザ抗体検査1回陽性だけで「疑似患畜」、2回で「患畜」とされます。つまりヨーネ病の「疑似患畜」は、WHOのガイドラインでは、@の当局の調査対象にする程度の低いレベルの「疑い」だと思われます。しかも、エライザ検査は非特異反応等で「誤陽性」が多く、30〜40%は2回目の検査で陰性となっています。また、「患畜」でさえ、約9割には病変もなく「ヨーネ菌」が検出されないことから、「誤診」で殺処分された牛も数多いといわれています。つまり。このヨーネ病の判定基準は、早期摘発という「錦の御旗」のもと「誤陽性」に甘く設定されており、食品衛生法との整合性を考慮すると、早急な見直しが必要と考えます。

[6634]で平和屋さんがいわれているように、現場は大混乱し、ヨーネ病の検査が実質的に中断されて、3週間がたっています。現場の悲痛な声に対して、国はいつ重い腰をあげてくれるのでしょうか。



[6700] Re:[6699] 日経の記事について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/18(Sun) 04:03  

喜多川さん。
ご活躍何よりです。
喜多川さんのブログでも、この点を、?視されていたんですね。
書いているのは、日経と共同・時事ですが、共同・時事のほうは、「大統領選挙後」ということまでは書いてはいないようですね。
たしかに、NAMAのほうの合意形成が遅れているのは確かですが、「大統領選挙後」というのは、おそらく、ロイターが11月8日に伝えたEUのマンデルソンさんの言葉の記事「 "US, EU have to settle for less in Doha-Mandelson," 」
http://in.news.yahoo.com/071108/137/6n0vz.html
を、拡大解釈して、言っているのではないんでしょうかね。
マンデルソン氏は、「 if the WTO talks are not concluded by early 2008, this round is headed quickly for hibernation, from which I think it will be difficult to bring it out."」といっているようですが、全体の記事では、米欧とも、合意に前向きとの記事内容のようです。
ただ、このマンデルソン氏の言葉の中の「冬眠(hibernation)に入る」という言葉を拡大解釈すれば、冬眠から覚めるのは、アメリカの大統領選挙後との解釈にもつながりはしますが、ちょっと乱暴な展開のようにも思えます。
ICTSDのこのサイト「NAMA POSITIONS "DIVERGING RATHER THAN CONVERGING," DIMMING HOPES FOR DOHA DEAL 」
http://www.ictsd.org/weekly/07-11-14/story1.htm
でも、このマンデルソン氏の発言を紹介してはいますが。
もっとも、ファストトラック権限なきブッシュ大統領については、G20も11月15日の大臣会議で問題にしているわけですから、取り立てて、問題にするような話でもないんですが。
どうも、日本の新聞は、枝葉だけを極端に浮世絵的に書く癖があるようですね。
改訂版テキストの提出が遅れることは、確かのようではありますが、こちらのほうは、11月15日のG20の議論を見て、ファルコナー氏側の方で遅らせたのだし、NAMAの改定版テキストも、農業サイドにあわせたということのようですし、これによって、年内閣僚会議の開催が日程的に困難になった、ということまでは、おそらく事実なんでしょう。
ただ、「大統領選挙後」と確信的に報道するのは、ちょっと、フライングのような気もしますね。

http://www.ictsd.org/weekly/07-11-14/story1.htm


[6699] 日経の記事について 投稿者:喜多川正臣 投稿日:2007/11/18(Sun) 02:00  

笹山さま

「農業2.0」の喜多川でございます。
日本経済新聞の問題の記事、僕は「飛ばし」だと思い始めています。

笹山さまもそうだと思いますが、この手の情報なら
まずは海外メディアが報道しているのが通常ですよね。
にも関わらず、151か国のうちの一つに過ぎない我が国が
他国の声を聞かずして、「合意断念」と言えるのは何かしらの裏があるとしか思えません。

僕はそれを「ドーハ・ラウンド」合意に後ろ向きな政府関係者が
日経に耳打ちしたと思っているのですが・・。

開かれた「ドーハ・ラウンド」でスクープ記事なんてのはほぼないでしょうし。

http://agriculture.iza.ne.jp/blog


[6697] 「WTO交渉、年内合意断念」という日経の記事なのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/17(Sat) 18:32  

この日経の記事「WTO交渉、年内合意断念――農業など対立解けず」
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20071116D2M1600D16.html
というものだが、どうも、ちょっと、ずれているような感じなんだが。
「「年内大筋合意」が不可能」という点では、年をまたぐ可能性は大いにあり、ということなのだろうが、次の「最終決着は来年の米大統領選後に持ち越される見通しだ。 」という見方は、果たして、どんなものであろうか。
他の外電にも見られないような書きぶりなので、ちょっと、奇異に感じているのだが。
それとも、スクープなのか?
今しばらく、確認が必要な感じがする。

http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20071116D2M1600D16.html


[6696] WTO G20加盟大臣会議の動向 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/16(Fri) 08:59  

WTOドーハラウンドの成否を決める重要な会議として注目されていた昨日のブラジルなどG20加盟大臣会議だったが、出席したのは、インド、南アフリカ、アルゼンチン、インドネシア、ブラジルなど6カ国の外務大臣だった。
いずれの大臣も、ドーハラウンドの合意が視野に入ってきたとの楽観的な見通しの中で、7月に提示されたファルコナー合意案テキストでは不十分であるとの見解に立って、重要な未解決部分については、改訂版テキストで修正されるべきとの見解を示した。
ただし、工業品分野については、G20加盟各国、思惑が一律というわけにはいかず、この点についての合意については、ふれられなかった。
ここにきて、G20加盟各国から、一様に懸念が示されたのは、すでに7月1日からファストトラック権限を失っているアメリカのブッシュ大統領のWTOの場での合意の有効性についてであった。インドの外務大臣は、「アメリカのTPA(T大統領貿易促進権限、Trade Promotion Authority)についての懸念が予測されるときには、アメリカに対して、ドーハラウンド合意の為の包括的ロードマップの提示を求める」、との見解を示した。
しかし、ここにきて、アメリカの議会においては、民主党のチャールズ・ランゲル議員や、サンダー・レビン議員などが、アメリカ議会にWTO合意の重要性について言及し、アメリカ議会がWTO交渉の詳細についての最終パッケージを認めることは困難と、牽制を見せているほか、アメリカ経済界では、WTO違反とされているゼロイング(zeroing)というアンチ・ダンピング(AD)制度での税率計算方式の復活を求めている。


[6695] チッソが水俣新救済策を蹴っているのは、一物二価のPPP原則ってことなんだろう。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/15(Thu) 13:04  

水俣病の未認定患者救済問題で、与党プロジェクトチーム決定の未認定患者の新救済案について、原因企業のチッソが受け入れを拒否するという。
その理由として、「補償問題は、前回95年の政治決着で解決済み」との見解なんだという。
なるほど、チッソの言い分もわからないわけではない。
チッソに対して、一時金の負担を求める根拠は、PPP原則(汚染者負担原則)である。
これが、1995年の村山政権による救済策でのPPP原則と、今回の新救済策でのPPP原則とが、重畳し、一物二価、三価の状態になっているからだ。
PPP原則は、たしかに、一つの原則ではあるが、こうも、ダブルスタンダードが重畳化してくると、今度は、逆に、新たな負担拒否の大義名分となって、逆襲してくる原則でもある。
もう一度、時のアセスをも含んだ、PPP原則を止揚した新たな和解スキームを、ここいらで考えてみたらどうなのだろうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071115-00000038-mai-soci


[6694] 公明党の「ガソリン消費税の軽減検討」は、ポイントを突いている 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/14(Wed) 19:26  

公明党が、年末の税制改正の目玉として、ガソリン代にかかる消費税の一部軽減を検討しているという。
なかなか、ポイントを突いた政策転換だ。
というのは、現在の消費税導入の際、ガソリンスタンド業界などから、ガソリン税込みのガソリン価格に、さらに消費税がかかるのは、いわゆる「タックス・オン・タックス」ではないかとの懸念が、強く示されたという経緯があるからだ。
わたくし自身も、この当時、強い陳情を受けた口だ。
この二重課税部分は、1600億円あるという。
このときは、なんとなく、押し切った形で決着したのだが、こうして、現在のガソリン高騰時には、その矛盾が色濃く出ている感じだ。

ともすれば、今回の大連立構想に埋没したかのような様子の同党だが、このような、タイミングのいい政策スキームの樹立には、ぜひとも、がんばってもらいたいものだ。

http://www.asahi.com/politics/update/1113/TKY200711130165.html


[6693] 無題 投稿者:ZON 投稿日:2007/11/14(Wed) 15:30  

★電気用品安全法の改正案 成立

・今の電気用品安全法では、テレビや冷蔵庫など主な電気製品については、安全性を確認したことを
 示すPSEマークを付けなければ、中古品を含めて販売できないことになっています。

 このため、法律の施行前に製造された中古品の場合、マークを取得するため、あらためて安全検査を
 行う必要が生じ、費用や手間がかかるうえ、中古品の販売業者への制度の周知が不十分だったこと
 から混乱を招きました。

 このため、こうした中古製品について国が安全性を調査するなどして対応を検討した結果、
 「電気用品安全法」を改正することにしたものです。

 改正案では、すでに安全性が確認されている中古品については、PSEマークなしでも販売を
 認めるよう制度を見直すことにしており、14日の参議院本会議で全会一致で可決・成立し、
 政府は、来月に施行することにしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/2007/11/14/d20071114000066.html


[6692] 本当に風評被害をばらまいている人は? 投稿者:牡蠣 投稿日:2007/11/14(Wed) 13:10  

はじめまして。
牡蠣が大好きな消費者から意見です。
アサリの食中毒疑惑については、
消費者問題総合掲示板にて「まこと」や
「通りすがり」などのHNで長期間に渡り
中津アサリ風評などと書き込みを繰り返す
人物だと思われます。
吉兆の偽装表示が発覚して、アサリの産地偽装も
ないか心配です。
消費者からすれば本当のことが知りたいのです。


[6691] 私のこの掲示板を含めて、数十の掲示板に、この件について、ハンドルネームを全部変えてのマルチポスト 投稿者:大輔 投稿日:2007/11/13(Tue) 11:06  

> それ以前に、私のこの掲示板を含めて、数十の掲示板に、この件について、ハンドルネームを全部変えてのマルチポストをされているという事実をとらえて、その真実性を、私は、いぶかって、漁連に確かめたということですよ。

書き忘れてましたが、「私のこの掲示板を含めて、数十の掲示板に、この件について、ハンドルネームを全部変えてのマルチポスト」は、単にサイトアラシがやっていることです。だから、真実と単なるアラシの書き込みは区別して対応する必要があります。

「消費者問題総合掲示板」(http://www.makani.to/kito/bbs/main.htm?brd=4
にも、同一人物と思われるサイトアラシによる当掲示板のアサリに関する書き込みを引用してイタズラする悪質な行為が続いていて、一般の消費者が大変迷惑しています。

サイトアラシに惑わされることなく、問題解決への意見を求めます。



[6690] Re:[6666] [6665] [5048] 大分県漁業協同組合(中津支店) に電話して聞いてみました。 投稿者:大輔 投稿日:2007/11/13(Tue) 10:50  

> 渡邊さん
> それ以前に、私のこの掲示板を含めて、数十の掲示板に、この件について、ハンドルネームを全部変えてのマルチポストをされているという事実をとらえて、その真実性を、私は、いぶかって、漁連に確かめたということですよ。
> だったら、もっと、正式な形で、そのマルチポストをされたかたが、データ公開をすべきなんじゃないんでしょうかね。
> それと、当の名指しをされている中津漁協さんに対しても、もし本当なら、正式に抗議をされたらいいんではないでしょうかね。
> それと、あれから1年近くたった今頃、この件を季節的に蒸し返される意図も、よくわかりませんが。
> きわめてローカルな話題であるにもかかわらず、東京からのご投稿というのも、ちょっと、変ですね。

同じ九州のアサリでも、博多湾の能古島で捕れるアサリは大粒で新鮮なために評判がいいです。もちろん食中毒の心配はありません。博多湾では数年前に福岡市が検査して、多々良川のシジミから下痢性貝毒が検出されましたが、それ以来貝毒被害はなくて安心して食べられます。

それと、笹山さんが確認した業者は中津漁協、すなわち漁協ですよね?それは確認先が間違ってませんか?漁協が直接市民に魚介類を販売しますか?食中毒を起こしたとされる人は、中津漁協からアサリを買ったのでしょうか?

おそらくよその魚屋で購入して、そこの魚屋から中津のアサリと聞いたわけじゃないでしょうか?そのへんのことがどうなのか教えてもらえませんか?



[6689] 新たなサブプライム問題の深刻化 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/10(Sat) 06:00  

ここにきて、新たなサブプライム問題の懸念が出てきた。
格付け会社は、先のムーディーズ、フィッチに加え、スタンダード&プアーズも、ここにきて、CDOのAAA格債の大幅なダウングレード(CarinaのCDOのうち、AAA格を11段階格下げしBBへ、また他のCDOについては、AAA格からCCC格への格下げも)を発表したことで、米銀大手ワコビアが朝方、サブプライムローン関連の債務担保証券(CDO)などの価格下落に伴い、約11億ドル(約1220億円)の追加損失発生を発表するなど、新たな信用不安に襲われているようだ。
一方、サブプライム関連債のSIVの投げ売り防止・価格下支えを意図したスーパーSIV構想も、実質中核となるシティバンクの混乱により、機能していない。
ところで、日本のサブプライム関連損失の拡大だが、昨日になって、新たに、あいおい損保が評価損の発表をしたが、これまで損失評価損を発表した金融機関は、最終損失を計上した野村ホールディングスをのぞいては、いずれも、9月時点での評価損を、これまで発表しただけで、11月発表の中間決算を乗り切ろうとしているようにも、見える。
しかし、9月末と、現時点とでは、ライボー金利とのスプレッドはさらに開いているのだから、これらの三菱UFJや農林中金などのサブプライム関連債券保有の金融機関の、現時点の評価損は、さらに、「発表できないほど」、膨らんでいることであろう。
これらの金融機関は、このことについて、そろそろ、ディスクロージャーする時期ではなかろうか。
それにしても、これに追い討ちをかけるような、異常な円高が、昨晩から、日本経済を襲っている。
円高、原油高、サブプライム、これが年末日本経済を襲う、といった構図なのだろう。


[6688] WTO交渉の近況 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/09(Fri) 10:37  

EUのマンデルソン氏は、昨日、カーネギー国際平和財団での講演で、トーはラウンド決着についての自信を示し、2008年早々には、妥結しうるとの見通しをしめした。
一方、農業交渉においては、11月7日に、3つの作業ドキュメントを新たに提出されたが、現在、11月末または、12月早々に提出されるであろうとされるファルコナー改訂テキストについては、7月16日に提出されたテキストとは、大幅な変更がなく、改正点があるとすれば、次の点であるとされている。
第一は、輸出信用交渉についてであり、7月のテキストでは、支払い条件、プレミアム、等のマーケット・条件についての細かい規定が会ったものが、今回の改訂テキストでは、プログラム達成のための自己資金調達のための必要条件の設定にのみとどめる方針のようである。
第二は、現在WTOで認められているSCM規制については、これが改定テキストに盛り込まれるかどうかについては、依然、不透明のようである。
第三は、国営企業の輸出問題であるSTE規制であるが、これについては、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアが関係すると見られ、アメリカの商品金融公社も関係されうるとされるものであるが、この規制については、閣僚会議の結論にゆだねられそうな気配とのことである。
しかし、その他の点については、おおむね。7月のファルコナー・テキストの筋で合意が見られるとの見通しのようである。
参考
「AGRICULTURE CHAIR CIRCULATES NEW 'WORKING DOCUMENTS' ON EXPORT COMPETITION 」

http://www.ictsd.org/weekly/07-11-07/story5.htm


[6687] なにやら「鳥インフル」に通じる・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/11/08(Thu) 20:13  

 根本のところの科学的な因果関係をウヤムヤにしたまま進められている家畜防疫の政策施策という面で、なにやら類似した構図の中にいるような・・・。

2007年10月30日(火)「しんぶん赤旗」
牛の重大疾病「ヨーネ病」
政府、調査も補償もせず
紙議員に答弁書
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-30/2007103004_05_0.html

>ヨーネ病の検査キット「ヨーネライザII」に関し、農林水産省が、疾病にかかっていない家畜でも陽性を示す可能性があることを都道府県に説明してこなかったことや、同キットの使用説明書にもその旨の記載がなされていないことを認めました。

>答弁書では、「ヨーネライザII」を製造販売している共立製薬が、非特異的反応を引き起こす原因物質アルブミンをカゼインに変更した「ヨーネライザIII」を製造することについて、十月十七日付で農林水産省が承認を与えたことも明らかになりました。

 となると、これまで実際に、病気でもないものを病気と判定して殺処分されてきたことも、どうやら事実なのですね。アカハタさん以外は、何故かしらアンタッチャブル? 何だか、
>[6621] 農林水産省大臣官房報道室のシーラカンス的反応の経緯
を・・・。



[6686] Re:[6685] ミルクコミュニティって・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/08(Thu) 18:25  

One of Three さん
久しぶりですね。
例のPLC問題以来のご投稿でしょうか。
そうですね。
この会社は、下記の出資比率に見るように、農協系統の別働隊って感じですね。
私も、時々、異常に安いヨーグルト「恵」なんか食べていますよ。
ここの前身は、2000年、雪印乳業大阪工場製乳製品による雪印集団食中毒事件発生という、重い歴史を持ったところでもありますね。

全国農業協同組合連合会(40%)
雪印乳業株式会社(30%)
全国酪農業協同組合連合会(20%)
農林中央金庫(10%)



[6685] ミルクコミュニティって・・・ 投稿者:One of Three 投稿日:2007/11/08(Thu) 16:48  

笹山さん、ごぶさたしてます。

ときさんの言われるファクトファインディングなんですが、簡単ではないでしょう。
私はミルクコミュニティ自体を信用していないので、扱い量の全部を廃棄することさえ気にしない(つまり、利権さえ満たせば事業なんてどうでもいい)連中だと思っています。

ためしにキーワードを書いてみましょうか?

・雪印
・メグミルク
・農協果汁
・日本ミルクコミュニティ

おそらく、ミルクコミュニティの連中なら、私の言いたいことは一瞬で理解すると思いますね。
彼らが、恐る恐る、新ブランドのロゴマークを出したり引っ込めたりしていたのをワッチしていたのは私だけではないと思いますよ。

ヨーネがどうたらという話がでてきても、「またなにかたくらんでるんじゃねぇの?」としか思えませんね。

不二家の時はもっと簡単でした。
「まるごとバナナ」のクリームが中沢の味になっていたので、ヤマザキがからんでいるな、というのはすぐ気付くことでしょう。
(なにしろ、全国ブランドですから、クリームの扱い量もべらぼうですから、ね)

でも、ヨーネじゃ、味が変わるわけでもなく、被害がでるかもわからないし、やっぱ、ひたすら「アヤシイ」です。

今はただ、日本人の感性に対してのミチゲーション、「中国ほどじゃないんだから多少きたなくても食えるよ」というのを勧めたいです。
リラックスして考えれば、いずれ真実も見えてくるでしょう。

http://actualgeneration.blog46.fc2.com/


[6683] Re:[6682] [6680] [6679] ヨーネ病検査の信頼性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/08(Thu) 06:26  

しろねこさん
「被害なき」事件における「被害があった可能性」の検証ですか。
意義ある問題提起ではありますね。
なにか、アメリカに見られるような「HACCEP症候群」みたいなものが、日本にも蔓延しつつあるのかもしれません。
つまり、システム上のつじつまを合わせれば何とかなる、という食品安全の形骸化ですね。
近時の食品偽装事件は、そのほとんどが、そのたぐいですね。アメリカにおいても、それらの形骸化した食品安全のシステムの過剰な整備にもかかわらず、E-Coliが一向になくならないどころか、以前よりも、ひどい状態になりつつある。
そんなアメリカの状況とおんなじような状況が、日本にも生まれつつあるということについての検証でしょうかね。
今回の事例から学ぶとすれば、家畜衛生条件と食品衛生条件との間を介在させる、何らかのパラメーターが必要ということなのでしょう。


[6682] Re:[6680] [6679] ヨーネ病検査の信頼性 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/08(Thu) 05:53  

笹山様

> 神奈川県畜産課のコメント「検査している間は該当する牛の生乳を出荷しないようにしたり、検査結果が早急に出るよう検査態勢を見直したりして影響を少なくしたい」では、抜本的な解決にはつながらないような気がします。
> スクリーニングと確定検査との緊密な連携性・スピード性のあるシステム構築が課題のようですね。
> 何しろ、11日もかかっているのですから、これでは、その間の機会損失は、膨大なものになってしまいます。

>乳牛は、牛乳の需要のあるなしにかかわらず、毎日、搾っていかなくては、いかないわけですから、出来るだけの時間短縮システムの用意が必要でしょう。

 全く そのとおりだと思います。

 しかし、ヨーネ病、ブルセラ病は、「家畜伝染病予防法施行規則」で、「検査の方法」、「診断基準」が定められているため、県はこれに従わざるをえません。
 まさに、[6640]で笹山様がコメントされた硬直的な制度となっています。

[6635]で、とき様は次のようにいわれています。
「病の診断・判定は、あくまでも病態が見られ、病原体が分離(あるいは確実に検査等で補足)されることが基本であると思うのですが、どうやら「ヨーネ病」の場合はそうではないようです。なにやら(ヨーネ菌に対する)「抗体」検知を判断のモノサシにしているようです。」

 ピン・ポーン! 正解です。
 この「家畜伝染病予防法施行規則」の「別表」では、「ヨーネ病」や「ブルセラ病」は、全く症状がなくても、抗体検査だけで「疑似患畜」と判定され、初回検査から14日以上たたないと、再検査できないことになっています。

 しかも、この「家畜伝染病予防法」にもとづく検査は、知事の「命令」で、違反した場合には「罰則」まで適用されます。

 平成15年の「食品衛生法」改正の際に、「家畜伝染病予防法」にもとづく検査で、「患畜」や「疑似患畜」と判定された家畜から生産された肉や乳が、今回のように「食品衛生法」の違反食品とされることは、十分予想できたにも関わらず、これまで、「家畜伝染病予防法施行規則」をそのままにしてきた農林水産省の責任は大きいと思います。
 「家畜伝染病予防法」は畜産の振興を図ることを目的としています。
 今後、今回のような、何の瑕疵もない生産者や乳業メーカーに多大な損失を負わせるような事態を招かないために、一刻も早く、「家畜伝染病予防法施行規則」の見直しをすべきだと考えます。

 また、[6575]でヤマビコさんが「食品の健康被害なき被害に思う」で、次のように書かれています。

 「今年食品事件は「不二家」「ミートホープ社」「白い恋人」と3件続けて「被害なき」事件が起きました。食品安全委員会はこれらの事件について「被害があった可能性」を検討しても悪くないであろうと思っておりましたが、現在まで何の「意見」も出ておりません。これらをただコンプライアンスの問題としてよいものかどうかは、今後食品の安全性確保にとって重要な要件となるものと思いますがいかがでしょうか。」

 今回のように、「家畜伝染病予防法」で命令された検査によるもので、「健康被害」のおそれもないのに対し「食品衛生法違反」を適用し、経済的にも環境的にも多大な被害を与えることについて「食品安全委員会」は、どう考えるのでしょうか。
 


[6681] 拮抗力を失った二大政党は、マイナスのスパイラルへ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/07(Wed) 17:05  

小沢さんの再登板記者会見をいままできいていたが、小沢戦略の最大の失敗は、せっかく参議院選挙で積み上げた二大政党の拮抗力のエンジンを自らの手で、水をかけてしまったことなのだろう。
それは、参議院選挙後に霞ヶ関に生じた官僚を緊張させる無言の拮抗力の存在を、自ら葬ったということにも、つながるだろう。
この参議院選挙後に生じた、無言の拮抗力という推進力がなくなってしまった段階で、政党間政策協議を続けても、それは、引かれ物の小唄的ひ弱な主体の政策協議にしかすぎなくなってしまうのではないだろうか。
非常に説得力を欠く、後付けの理屈付けに元ずく記者会見のように、私には、見受けられた。
今、国民にとって必要なのは、民主党さんの言われる、ちまちました政策の実現なのではなくて、政治の横暴を抑止しうる、拮抗力というエンジンの確保、抑止力の確保なのである。


[6680] Re:[6679] ヨーネ病検査の信頼性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/07(Wed) 07:31  

しろねこさん
なるほど
日本ミルクコミュニティさんのコメントが光っていますね。
しかし、損失の出るスキームというのは、今後、改善していかなければならないんでしょうね。
神奈川県畜産課のコメント「検査している間は該当する牛の生乳を出荷しないようにしたり、検査結果が早急に出るよう検査態勢を見直したりして影響を少なくしたい」では、抜本的な解決にはつながらないような気がします。
スクリーニングと確定検査との緊密な連携性・スピード性のあるシステム構築が課題のようですね。
何しろ、11日もかかっているのですから、これでは、その間の機会損失は、膨大なものになってしまいます。
LAMP法検査でどのくらいの時間がかかるんでしょうね。
とにかく、乳牛は、牛乳の需要のあるなしにかかわらず、毎日、搾っていかなくては、いかないわけですから、出来るだけの時間短縮システムの用意が必要でしょう。
その点は、BSEの場合とは、大きく異なる点ですね。


[6679] ヨーネ病検査の信頼性 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/07(Wed) 06:07  

神奈川のヨーネ病の疑いの牛は再検査で陰性だったようです。
神奈川新聞 平塚市内の乳牛ヨーネ病再検査で陰性
2007/11/06  県は五日、家畜法定伝染病のヨーネ病に感染している疑いが持たれていた平塚市内の乳牛を再検査した結果、陰性だったと発表した。感染の疑いは晴れたが、日本ミルクコミュニティ(東京都)はこの乳牛の生乳を使用した可能性がある牛乳約三十一万個を自主回収、廃棄しており、多額の損害を被った。

 この乳牛は平塚市内の酪農家が飼育し、十月二十二日に家畜伝染病に基づく定期検査を受け、同二十五日に陽性反応が出た。しかし、五日の再検査では陰性で、感染していないことが確認された。

 同社は県の要請を受け、初回検査の結果が出るまでに製造した牛乳約六十二万本の自主回収を先月二十六日から開始。五日までに三十一万千七百九十四個を回収したという。牛乳は飲んでも健康への影響はないとされていた。

 今回のケースは厚生労働省の指導を受け、検査結果が出る前の乳製品を回収した県内初のケース。酪農家や飲料会社に大きな影響を与えた。

 県畜産課は「検査している間は該当する牛の生乳を出荷しないようにしたり、検査結果が早急に出るよう検査態勢を見直したりして影響を少なくしたい」と話している。

 今回の件に関し、日本ミルクコミュニティは「今後も消費者の安心を最優先に対応していく」とコメントした。




[6678] Re:[6676] 鈍感力が確立する時間泥棒のお手本 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/07(Wed) 06:02  

せっかくの責任与党さんのご投稿ですが、判じものすぎて、ご投稿のご趣旨がよくわかりませんので、勝手ながら、削除させていただきます。
この次からは、会話体などでお書きいただき、こちらが対応しやすい形でご投稿賜りますれば幸いです。


[6675] 辞め方の潔さは、安倍さんのほうが上であった。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/06(Tue) 21:54  

なんのかのといわれた安倍前首相の辞任ではあったが、こうして、今日の辞任撤回の小沢一郎さんの紆余曲折の辞任騒動に比べれば、安倍元首相の辞任の仕方のほうが、武士(もののふ)の辞任としては、潔よいものがあった、と、今更ながらに、感じる。
それにしても、この一連の騒動は、なんだったのであろう。
まさに、民意不在の独りよがりの行動だったのではあるまいか。


[6674] WTO非農業品(NAMA)改訂版テキスト発表も遅延 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/06(Tue) 06:47  

当初、11月15日に発表されるとしていたWTO非農業品(NAMA)改訂版テキスト発表も、農業品改訂版テキストの遅延にあわせて、2週間程度の遅延発表となる模様である。
これも、11月15日のG20関係国閣僚会議の意見の推移を見てから、ということのようだ。
その意味では、この11月15日のG20関係国閣僚会議会議如何が、ドーハラウンド決着の大きな鍵となってきているようだ。

http://afp.google.com/article/ALeqM5h3a_wN7N3cJqIZ3hGQgjmQkVU80Q


[6673] マニフェストの罠 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/05(Mon) 17:47  

ヤマビコさん
おっしゃる意味はよくわかります。
私どもの選挙でも、大勝の後というのは、やりにくいものです。
特に、できないことを言ってしまった後というのは、それ以上のものがあるのでしょう。
野党である民主党がマニフェストを実現しようとしても、実現できるわけがありません。
ところが、半勝ちの状態では、これをどう処理するのか、そこに、民主党にとってのマニフェストの罠があったのだと思います。
「勝ったらやりますよ、負けたらなしですよ。」とのはずが、半勝ちの状態で、入れ込みすぎてしまった、というのが、今の状態なのでしょう。
アメリカでも、現在の議会は、バイパルチザンの手法なり知恵を生かした議会運営が、ここのところ、ようやく定着して来ました。
小沢さんは、それをちょっと急ぎすぎたのでしょう。
まさに、マニフェストの罠、恐るべし、です。
私自身も、「こらえ性のない小沢さん」には、大分長いこと、付き合わされてきましたので、今回の一件も、「ああ、またか」って、感じではありますが。
でも、それなら、何で、簡単に自自公スキームを、あの時、こらえ性なくほおりだしちゃったの?っていう、さめた感じも、一方でありますね。
民主党は、小沢抜きでも、立派にひとり立ちできていくと思います。
でも、それを、この段になって、「大変だ、大変だ、できない、できない」といわせているのは、むしろ、トロイカを保身のすべとしてきた、他のお二方なんじゃあーりませんか?


[6672] 大勝した後の舵取りの難しさ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/11/05(Mon) 16:32  

 笹山さん、
 私はやや違った見方をしています。
 民主党は参議院選挙で大勝しましが、「選挙で大勝した後の難しさ」が基本にあるのではないかと思います。その概要や、他の考え方も合わせて投稿します。
1.民主党は参議院選挙で大勝しました。しかし、民主党そのものは左右の幅が広く、民主党の「給油」問題の落としどころが、難しいことではなかったかと思います。自分の政治的信条が必ずしも通るとは限りませんしね。
 また、この問題の国民の判断は、半分しか反対をしていないという事は、現政権が有利な訳で少なくとも60%以上が反対に回らないと民主党にとって不利に働く訳ですね。これは、党首として誠に難しい判断で、民主党員の感情を理解した中でいかに政権を握るかについて「戦略上」の賭けに出たのではないかと私は思っています。
 また、大勝した民主党をまとめることはある意味で最も難しい問題で、次期衆議院選挙に勝つための戦略上民主党は「挙党体制」を築かなければなりません。政権を取ることに関して万年野党であった民主党員の目を覚まさせるための戦略であったかも知れません。とにかく現状であれば民主党は第2党に甘んじなければならない体質を持っています。多分民主党内での政局と私は理解しています
 

http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20070202/index.html


[6671] Re:[6668] ヨーネ病の科学の信憑性? 投稿者:milkman 投稿日:2007/11/05(Mon) 15:40  

笹山様、とき様、しろねこ様
明解に問題点を整理してもらってありがとうございます。
<まずは、なにはともあれ「ファクト・ファインディング」。正確な「病」の鑑定と判断の確立が望まれるように思えてなりませんが・・・。>
 小生もここのところが重要だと思っています。家畜衛生と食品衛生のリスクコミュニケーションを十分にしなさいとはいっても、「ヨーネ病の感染と発症、排菌パターンと生乳への混入、感染の有無の特定方法、とりわけ潜伏感染時の診断方法、病気の検査・診断方法の確定における暫定(現時点での正確な)診断法の選定、感染搾乳牛(ヨーネ病擬陽性牛、陽性牛とは異なる不顕性感染牛)由来の生乳の処理(原乳としての可否)」などの問題が不十分では整理の仕様がありませんから、現状をきちんと分析して整理し、暫定処置として「家畜衛生ではこうだから、食品衛生的には問題ないなど」の見解を整理すべきでしょう。保健衛生担当者の判断にゆだる様な現場対応では、生産(原乳生産と牛乳メーカー)側も消費者も納得がいかないでしょう。「日本乳業協会」として整理した見解を聞きたいものです。また食品安全委員会でのきちっとした議論が必要と考ええますが・・・・。
 


[6670] 拮抗力なき政治を、国民はおそらく、望んでいないんだろう 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/05(Mon) 05:04  

一連の大連立構想も、小沢さんの辞任で、一応の幕を閉じたのだが、今日になって、読売報道によれば、11月2日の会談では、自民・民主の閣僚の数配分(自民党10、民主党6、公明党1)も話し合われていたというから、これが事実だとすれば、小沢さんの完全なフライングってことになってしまいますね。
むしろ、このあたりの決断は、自自公末期の小渕・小沢会談あたりで、小沢さんに「こらえ性」をもって、考えてもらいたかったスキームだ。
今となっては、どうしようもないが。
世論の変化の読み違えが、そのまま、ご自身の辞任という結果につながったのだろう。
考えてみれば、「政界に拮抗力を」、というのが、参議院選挙での多くの国民の願いだったわけで、その辺を完全に読み違え、安易に大連立に走ったのでは、その、ご自身つちかった拮抗力をさえ、無力にしてしまう、民意に対しての大きな冒涜・罪作りをしてしまったとも言える。
ねじれのなかで、政策協議をするのは、簡単なので、何も、大連立ではなくとも、衆参ねじれの中で、適切な政策判断と是々非々の立場で政策の取捨選択をすればいいものを、なんとも、知恵のない話ではある。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071105it01.htm


[6669] Re:[6668] ヨーネ病の科学の信憑性? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/05(Mon) 04:43  

ときさん。
確かに、業界対策は、モラルハザードの観点から、制限的に考えていかなければなりませんね。
まずは、自助的スキームを、業界自ら考えていくのが先でしょう。


[6668] ヨーネ病の科学の信憑性? 投稿者:とき 投稿日:2007/11/04(Sun) 18:04  

 まずは、なにはともあれ「ファクト・ファインディング」。
 正確な「病」の鑑定と判断の確立が望まれるように思えてなりませんが・・・。いたずらに「補償対策」に突っ走ってしまうと、根本が曖昧にされたままになりがちだと思います。「狂牛病」騒動や、「ダイオキシン」騒動のように。あとからふりかえってみると・・・、ってなことになりかねません。そういうことが脳裏をかすめ危惧しております。肝炎騒動もそういうところがありましたし。

◇薬害肝炎問題 掛谷英紀
インターネットマガジン「近未来」
エッセイその101(2007年10月28日)
http://homepage3.nifty.com/kinmirai/essay07/1028.html



[6666] Re:[6665] [5048] 大分県漁業協同組合(中津支店) に電話して聞いてみました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/04(Sun) 11:15  

渡邊さん
それ以前に、私のこの掲示板を含めて、数十の掲示板に、この件について、ハンドルネームを全部変えてのマルチポストをされているという事実をとらえて、その真実性を、私は、いぶかって、漁連に確かめたということですよ。
だったら、もっと、正式な形で、そのマルチポストをされたかたが、データ公開をすべきなんじゃないんでしょうかね。
それと、当の名指しをされている中津漁協さんに対しても、もし本当なら、正式に抗議をされたらいいんではないでしょうかね。
それと、あれから1年近くたった今頃、この件を季節的に蒸し返される意図も、よくわかりませんが。
きわめてローカルな話題であるにもかかわらず、東京からのご投稿というのも、ちょっと、変ですね。


[6665] Re:[5048] 大分県漁業協同組合(中津支店) に電話して聞いてみました。 投稿者:渡邊 投稿日:2007/11/04(Sun) 10:19  


> 大分県漁業協同組合(中津支店)の話によると、すでに、アサリの出荷は終了しており、風評被害による実害はないそうです。

菓子類の賞味期限改ざん事件が相次いで発覚する中、産地を中津だと表示して販売されたアサリは、本当に中津のアサリですか?
中国や朝鮮半島のアサリを中津のアサリとして販売した可能性はありませんか?
笹山さんの意見は、販売者側の不評被害ばかりに目線を向けて、消費者の安心・安全の視点からの考察が欠けていると感じています。中津産として販売されたアサリからダイオキシンなどの有害化学物質が検出されなかったか確認はしたのですか?
人命よりもアサリ販売店の風評被害を重視して、産地偽装の隠蔽に加担するとしたら、まことにゆゆしき問題です。



[6664] ますます、日本の金融機関のサブプライム関連評価損は、増える見通し 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/04(Sun) 08:19  

ここにきて、アメリカでのサブプライム関連の信用収縮についての危機が改めて、蒸し返されてくる気配だ。
先週のシティバンクの損失騒動は、今日のCEO辞任につながったほか、メリルリンチについても、新たに、「ヘッジファンドへの1年後買い戻し特約付き飛ばし」手法による損失隠しの疑惑が浮上し、SECが乗り込む気配となっているようだ。
ここで、ポイントは、これまで、サブプライム関連金融商品であるCDO、ABSの評価額下支え機能として期待されてきたスーパーSIVとなるサブプライム対策基金(the Master Liquidity Enhancement Conduit) (M-LEC) のスキームが、旗振り役のシティバンクの失墜によって、今後、サブプライム関連金融商品価格の下支え効果が期待できなくなったということである。
日本の金融機関がこれまで発表している評価損は、9月末時点でのAAA.AA格債の評価に基づくものである。
しかし、その後、フィッチなど、格付け会社が、AAA格債についても、ダウングレードをする動きを見せている。
さらに加えて、上記のスーパーSIV構想の実質破綻によって、個々の末端SIVのサブプライム関連金融商品の投売りが始まるのではないか、ということについての恐怖も加わってきた。
となれば、今、この事態になってみれば、9月末の評価損で、11月発表の中間決算発表でお茶を濁すわけにはいかなくなってきているのではなかろうか。
9月末での日本の各金融機関のサブプライム評価損は、現時点で見れば、すでに膨大な評価損金額に拡大しているのは、明白である。



[6663] Re:[6661] [6660] [6658] [6657] [6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/04(Sun) 07:16  

>笹山様、明解に問題点を整理していただきありがとうございます。
 食品衛生法の改正は、BSE発生を契機として行われました。
BSEについては、食品としての食肉検査と、農場段階での死亡牛検査が実施されていますが、食肉検査が先行して検査体制が確立され、県段階では2回のエライザ法によるスクリーニング検査、国段階の確認検査を経て、専門家会議により診断されるという統一したスキームができています。
 ヨーネ病などその他の家畜伝染病についても、このような体制づくりが必要でしょうね。


[6662] Re:[6660] [6658] [6657] [6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/04(Sun) 06:51  

追伸
 このような事態を避けるために、採血してから陰性が確認されるまで、検査中の牛の乳は出荷しないようにしたくても、結果がでるまではどの牛が陽性になるのかわかりません。
 ヨーネ病検査には最低でも2日、結核検査は3日後の判定ですから、その間すべての牛の乳を保留することになります。 しかし、ふつう農家のバルククーラーには1日分の容量しかないので、残りは廃棄することになってしまいます。
 メーカーにしても、家畜伝染病の発生予防のための検査は全国ですべての乳牛について実施されているので、どこの農家の牛が検査中で、いつ陽性になるかわからないため、戦々恐々としていると思います。 
今回の神奈川の事例をうけ、検査体制が整うまで、搾乳中の牛の検査は当面中止ししてほしいという要請が、酪農団体から国、県によせられていると聞いています。 


[6661] Re:[6660] [6658] [6657] [6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/04(Sun) 06:37  

しろねこさん
こうしてみると、今回の件で、おおよそ、4つの問題点が浮かび上がってきているようですね。
@ヨーネ病検査におけるELISA法についての信頼性への疑念と、PCR法併用による確定検査などの補正システムの用意の必要性
A食品衛生法9条における例外規定の裁量権限適用基準の数値化・厳格化
B食品衛生法9条例外規定の「肉、骨および臓器」のみ裁量にゆだねられ、「乳、血液」は、除くという点についての感染症OPM的観点から見た不一致性の是正
Cヨーネ病特有の長期にわたる潜伏期間という特性に配慮した、総合業界対策の必要性
などが考えられますね。


[6660] Re:[6658] [6657] [6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/04(Sun) 06:20  

平和屋さんやmilkmanさんが書かれているように、今回の牛乳自主回収で、メーカーや酪農家は大変、困惑していますが、なかなか、一般の方には、実感がわかないようです。
これは、「安全性」という質の問題ではなく、違反とされた牛乳の量とお金の問題なのです。
今回の神奈川の例にあてはめて試算してみると、
@これまでは、ヨーネ病の疑いの牛がみつかっても、1回目の結果判定から2回目の検査(14日後)までの1頭分の乳を廃棄していたので、搾乳牛1頭あたり1日平均乳量を約20kg、乳価1kg80円として、20kg×14日=280kg ×80円で22400円の損失ですんでいました。
ところが、採血日に遡って、その牛から生産された乳とそれを使用した牛乳すべてが食品衛生法違反とされたことから、@に加えて、
Aヨーネ病の疑いの牛が採血日(22日)から判定日(25日)までに生産した乳 20kg×4日=80kg 80kg×80円=6400円
Bこの農家が、その間に出荷した乳量
 検査した牛32頭中半分が搾乳中として
 32頭×0.5×20kg×4日=1280kg ×80円=102300円
C日本ミルクコミュニティが自主回収する牛乳 62万本
  単純に1本100円としても販売額だけで6200万円
 これに広告や回収の費用、さらに農場の生乳、工場内の原料乳、回収後の牛乳をゴミとして処分する経費が加わり、億単位の損失が生じるといわれています。
 食品衛生法の条文解釈の違いで、従来@の約2万円ですんでいたところが、Aの80kgの乳のためにCの億単位の損失を負担しなければいけないというのでは、酪農家やメーカーは泣くに泣けないという気持ちだと思います。
 
 
 


[6659] ファルコナー交渉議長からの改訂版モダリティー合意案提示は、11月末まで遅れる見通し 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/03(Sat) 23:34  

WTOドーハラウンド交渉において、当初、11月半ばには提示されると見られていたファルコナー農業交渉議長からの改訂版モダリティー合意案提示は、11月末まで遅れる見通しとなった模様だ。
これは、富裕国と貧困国との重要品目についての合意調整に手間取っているためと見られている。
特に、この掲示板の6651でも報告したとおり、ブラジルなどG20加盟大臣会議が、11月15日に急遽行われることになったため、ファルコナー議長としては、このG20国大臣会議の討議の結果を見て、改訂版合意案を作成したいとの移行を反映した者と見られている。
この遅れの期間を利用して、富裕国とファルコナー交渉議長は、重要品目の富裕国における消費パターンについてのデータを元に、重要品目の選定についての協議に入るものと見られている。
そのあと、ファルコナー交渉議長は、改訂合意案を作るために、11月12日から各国交渉者と会い、それらのデータと、各国交渉者の見解を、11月末までに、改訂版合意案に盛り込むという手順になるという。

参考
「Next step in WTO farm talks could be delayed: negotiator」
http://afp.google.com/article/ALeqM5iHg0R41oqYuk6m8Mfc0jch_vEPNQ
「WTO farm talks chief delays his revision of draft」

http://www.gulfnews.com/business/Trade/10164661.html


[6658] Re:[6657] [6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/03(Sat) 07:13  

しろねこさん
うーん。この部分は
「へい死した獣畜の肉、骨、乳、臓器及び血液」のうち「肉、骨および臓器」のみが裁量にゆだねられる、ということですか。
「乳、血液」は、除くということですか。
感染症のプレコーション(スタンダードとユニバーサル)のOPM(other potentially infectious materials)の概念からいえば、すべての体液は、その対象となるということからすると、この規定は、片手落ちのような気もしますね。
となれば、この但し書き自体が、時代に合わない例外規定とも思えてきますね。
少なくとも、ここの部分は、削除し、別に、あいまいな一職員の裁量にゆだねることのない、システム化と数値化に基づく例外判断を可能とする規定に改められることが必要な感じがします。


[6657] Re:[6655] [6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/03(Sat) 06:56  

笹山様、早速のコメントありがとうございます。
ただ、この但し書きの部分は、「肉、骨および臓器」なので、「乳」は含まれていません。今回の場合も、残念ながら「日本ミルクコミュニティが「人の健康を損なうおそれがなく飲食に適する」と認めていても、違反食品とされてしまいました。
>


[6656] 大連立は、アイスクリームをいったん溶かして再び固まらせる過程に過ぎない。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/03(Sat) 06:50  

昨晩からの大連立騒動を見ていて、両当事者は、本当に真剣なんだろうか、との疑問も抱いてしまった。
なんか、クセ玉であることを承知して、双方、もてあそんでいるって感じもありますね。
10月28日の与謝野・小沢両党囲碁大会も、今から考えれば、わざとらしいイベントにも見えるのだが。
ていうことは、国民を大連立のクセ玉でもてあそんでいるってこと?
いまさら、クセ玉で山*さん隠しでもあるまいし。
まあ、これを会社のM&Aになぞらえてみてみなさい。
そして、両党首を、両方の社長さんにたとえて見なさい。
いくら公開が原則とはいっても、M&Aの下話を、しょっぱなから公開する馬鹿社長はありませんわな。
まして、それをすぐ、取締役会にもちかえって、集団検討する馬鹿社長も、おそらくいないでしょうにね。
大連立は、アイスクリームをいったん溶かして再び固まらせる過程に過ぎないのです。
会社でいえば、いったんそれまでの社員バッジははずすけど、一段落して、今度は、両社のどちらのバッジでもないバッジをつけうる一過程に過ぎないのです。
まあ、こうしてみてみると、今回は、大連立というキーワードが、衆議院再議決やむなしを規定路線と認知させる一過程の小道具につかわれた、そして、あわよくば、相手の一枚板に亀裂を生じさせるための小道具に使われた、との印象も、強くなってしまったんではないでしょうかね。
それにしても、これまで連立を組んできた党は、まさに、下駄の雪、でも、下駄を玄関先に上げたあとの、溶けるアイスクリームとしての覚悟はできてるんでしょうかね。
えっ?「われわれ、アイスクリームのトッピングなんで、溶けない」って?
もっとも、チーズ作りの場合などは、ホエー( チーズを作る際に固形物と分離された副産物)として排除されてしまう薄澄み液もあるが。
ホエーを排除しての政界再編というのなら、十分ありえるのだが。


[6655] Re:[6654] [6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/03(Sat) 06:31  

しろねこさん
いろいろ、問題提起ありがとうございます。
ここの部分
「検査結果がでる前に、その牛から生産された乳およびその乳製品を食品衛生法の違反食品としたことです」
ですね。
問題は、食品衛生法第9条1項の但し書きの部分の解釈なのだと思います。
すなわち
「ただし、へい死した獣畜又は家きんの肉、骨及び臓器であって、当該職員が、人の健康を損なうおそれがなく飲食に適すると認めたものは、この限りでない。」
の部分ですね。
この但し書きがどのような場合なら、その職員の裁量がみとめられるのか、なのでしょうが。
この部分があいまいであるがために、今回の福島のブルセラの厳格適用が、神奈川県にまで及んでしまったということなんではないでしょうか。
それにしても、この但し書き部分、かなりいい加減ですね。
生産農家の死活を一職員の裁量に任せていいものなんでしょうかね。
そこでの裁量に依存した不正でもあったりしたら、モラルハザードにかかわる部分ともなってしまいます。
ここの部分についての数値化やシステム化が求められいるように感じますね。

http://www.mmjp.or.jp/yokojyuu/low/low/low_043.html#id_09


[6654] Re:[6649] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/11/03(Sat) 06:01  

> 笹山様 
 今回の牛乳自主回収には、もう一つ大きな問題があると考えます。
 それは、採材(採血日)まで遡って、つまり、検査結果がでる前に、その牛から生産された乳およびその乳製品を食品衛生法の違反食品としたことです。 
「これまでは、ヨーネ病に感染の疑いがある乳牛がいた場合、初回検査の結果が出るまではその牛の生乳を使った可能性のある乳製品は回収していなかったが、福島県内で今月、同じ家畜法定伝染病のブルセラ病に感染した疑いのある乳牛が確認された際、検査結果が出る前の乳製品も回収するように厚生労働省が郡山保健所に対して指導したことがあるため、神奈川県では、この福島県の例を受け、厚生労働省と相談し、日本ミルクコミュニティ社に回収を要請したという。」
 家畜伝染病の発生予防のための検査は、国内の乳牛、全てを対象に実施されており、検査結果がでるまで数日かかります。採血した時点で牛は「健康」ですから、結果がでるまでの間、農家は生乳を出荷していました。
 牛乳は生鮮食品ですから、その間に出荷された生乳は、短時間の間に処理され、流通経路にのってしまいます。さらに、野菜などと違って、乳業工場のタンクで合乳されることから、そのラインで生産された牛乳や乳製品すべて、さらに、缶コーヒーなどの二次製品までが「汚染された可能性のある乳を使用した」として食品衛生法の違反とされてしまいました。
 いくら法令順守とはいえ、食品衛生法の条文解釈ひとつで、家畜の検査結果を食品の検査と同様に取扱い、違反の範囲を川上にも川下にも広げて、殺菌済みで健康上全く問題のない食品を大量に廃棄させ、酪農家やメーカーに莫大な損失(福島県では3億円)を負わせることは、決して消費者のためにもならない考えるのですが・・・。


[6653] Re:[6652] [6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/02(Fri) 16:47  

milkmanさん
皆さんのお知恵を借りて、集約して、ブログ記事のほうでも書かせていただきましたが、結構、全国からの反応もいいようですね。
農場から食卓へとのかけ声は、たやすいですが、そのあいだのダブルスタンダードのバリアーを、安全をむねとして、いかに少なくしていくか、という視野も大切になってきているような気がしています。


[6652] Re:[6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:milkman 投稿日:2007/11/02(Fri) 15:59  

笹山様 ていねいなコメントありがとうございました。家畜伝染病である「ヨーネ病」の国内における感染淘汰頭数は年々増加傾向にあり、生産段階における防疫対策も@感染診断で患畜を100%摘発できないこと、不顕性感染の患畜が農場内の感染を徐々に広げることなどが想定されることなどから、生産段階における防疫には一定の限界があると考えられます(米国ではヨーネ病の汚染度は日本よりも高く国家防疫の実施は予算的に限界があるとの報告もあります)。だからといって清浄化は意味がないということではなく、さらに積極的に推進し、原料乳の汚染リスクを最大限に減らすべきと考えます(牛のヨーネ病の防疫対策要綱)。幸いにもヨーネ菌は熱には弱いですから、牛乳等の殺菌温度を73℃15秒および同等の殺菌条件とすることで、当面の人の健康には影響は及ぼさないことを緊急対策として啓蒙徹底すれば、当面の問題は回避されるのではないかと考えますが・・・・・。食品衛生分科会乳肉水産食品部会ではまだそこまで議論が進んでいないことが気がかりです。
 さらに暫定対策としてどんな方法が考えられるか検討を重ねたいと思います。


[6651] G20加盟国大臣が11月15日にジュネーブで会談の予定 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/01(Thu) 18:12  

大詰めを迎えながらも、まだまだ、トンネルの先が見えてこないWTO交渉だが、ここにきて、ブラジルなどG20加盟国大臣が、11月15日に、ジュネーブで会談を持つこととなったようだ。
ちょうど、その頃には、ファルコナー氏の改訂版テキストが出される見通しになっているので、このG20加盟国大臣会議のドーハラウンド成否に与える影響は、大きそうだ。
参照

http://africa.reuters.com/wire/news/usnL31834682.html


[6650] 「アルファブロガー・アワード 2007」でブロガー人気投票 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/11/01(Thu) 15:21  

「アルファブロガー・アワード 2007」
http://alphabloggers.com/
でブロガー人気投票を今日11月1日(木)から 12月2日(日)まで、やっているようです。
私のブログ「Sasayama's Weblog」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/
も、投票候補「ノミネートブロガーリスト」(全56候補)の中に入っているようですね。

よろしかったら、見てみてくださいね。
人気投票は、こちらのサイト
https://www.sixapart.jp/inquiry/alphablogger/alpha_vote.html
からのようです。
ハンドネームでの投票が可能のようです。

例の有名ブログ「極東ブログ」のfinalventさんから、推薦の辞
http://alphabloggers.com/nominee_2007/society_economy/sasayama.html#presenter
までいただいているようでして、ひたすら、恐縮です。

なお、こちらのサイトhttp://d.hatena.ne.jp/ululun/20071101/1193924838
に,推薦者別推薦ブログの一覧表が載っているようですね。

http://alphabloggers.com/


[6649] Re:[6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/31(Wed) 17:46  

milkmanさん。
私も、皆さん方の議論を元に色々調べてみたのですが、このヨーネ病の検査についての生産者の非信頼性というのは、日本に限らず、国際的な問題のようですね。
たとえば、このサイト「PARA Takes the Case for Retail Testing to USAHA(U.S. Animal Health Association).」
http://www.crohns.org/media/pr151098.htm
においても、激論が戦わされております。
要は、閥値をどうするのかが問題なわけで、False Positiveをも、全部ポジティブ扱いしてしまっている現行の硬直的な体制、また、おっしゃるように家畜検査と食品検査とが混同されてしまってる現行体制のほうが、問題が多いものとも、思われます。
72度、15秒低温殺菌の場合は、見解の差が出ているようですが、高温殺菌においては、異論がないのではないでしょうかね。
ともかく、現場の混乱をいち早く沈めないと、またぞろ、地方の反乱のネタに利用されることに、つながりかねませんね。



[6648] [6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:milkman 投稿日:2007/10/31(Wed) 15:52  

食品衛生法を厳密に適用すれば、「ヨーネ病に罹患した乳牛の生乳は原料乳として出荷してはいけない」ことになるし、一方乳牛における「ヨーネ病の清浄化」には、野外感染の実態からは程遠いし、いったい生産段階でどうすればいいのでしょうか。一方牛乳メーカーには、危険な原料乳かどうかの判別は出来ようもありませんが、ブルセラの診断法の欠陥もふくめて早く対策をたててほしいものですね。保健所もヨーネ病に感染してから回収しなさいでは能がありませんね。生産者も牛乳メーカーも踏んだりけったりではないですか。


[6645] こじつけ理由っぽい「消費者にとっての余剰米買い付けのメリット」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/29(Mon) 23:47  

農林水産事務次官の記者会見より

記者

今回の措置によって米価が反転した場合、消費者はどのように受け止めると予想していらっしゃるのか、そして消費者にどのように説明をなさるおつもりなのか、お聞かせください。

次官

まさに、そこのところ私ども大変に意を用いているところでございまして、今回の対策、申し上げておりますように、19年産の米価が生産過剰といったようなこともありまして、大幅に下落するという異常事態であろうということでございます。
したがって、

「大幅な下落に今回の措置、全体としてのパッケージによって歯止めをかけると、それによって価格を安定させていこう」

ということでございますが、これは前年の価格水準を上回って、大幅に米価を上昇させるといったようなことは、決して意図しているわけではございません。
他方、こういった結果により、

「こういう措置によって米価の安定が図られるということで稲作農家の経営が安定してまいれば、これはやはり将来に渡る食料の安定供給ということの確保に大変大きな意味がある」

わけでございまして、そういった意味からいきますれば、

「これは消費者にとっても十分利益になると、消費者のメリットにも当然つながってくる」

というふうに私ども考えているわけでございます。
ちなみに申し上げますと、過去に平成15年産の不作があったわけでございます。この時に作況90というのがあったわけでございますが、

「こういう時には備蓄米は106万トンあったわけでございますが、これを市場へ放出いたしまして消費者への安定供給を図る」

ということでございました。こういうこともあったわけでございますので、申し上げておりますように、

「適正な備蓄水準、そういった適正な水準の備蓄を確保すると、保有するということは消費者にとっても意味のあることだ」

というふうに考えているわけでございます。

以上記者会見から引用

この論理ですと、「消費者に不安を与えない適切な在庫水準とは、どの水準なのか」と言うことに答えられないと、為にする「消費者へのメリット」論になってしまいますね。

http://www.maff.go.jp/j/press-conf/v_min/071029.html


[6644] Re:[6643] [6641] 「ファクト・ファインディングのすすめ 」の時代なのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/29(Mon) 13:54  

branchさん
しばらくです。
なるほど、そういうことだったのですか。
ただいま、続・航海日誌
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary.shtml
の記事、確認いたしました。
さすがに、すごい波及力ですね。
全国津津浦々からのアクセスで、びっくりしました。
地方の反乱は、単なる慰撫策では不十分な感じがしますね。
私は、人的資源も含めた中央と地方とのスワップのスキームが必要なのではないかと、ぼんやりと、感じております。
それについては、以前のブログ記事「地方交付税制度に環境スワップ(DNS)の発想を」
http://www.sasayama.or.jp/akiary051/200405.html#20040511
もご参照くださりますれば幸いです。

http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary.shtml


[6643] Re:[6641] 「ファクト・ファインディングのすすめ 」の時代なのか? 投稿者:branch 投稿日:2007/10/29(Mon) 12:57  

笹山先生

続・航海日誌のbranchでございます。

昨夏にこの掲示板で「ファクト・ファインディングのすすめ」をご紹介いただいたところですが、弊日記(本日付)で財務省関税局長が横浜市に出向された経験談を取り上げた際、併せて御紹介させていただきました。より多くの目に触れたとすれば小職としても幸いに存じます。

また、御指摘のとおり、現在のような情勢であればこそ、ファクト・ファインディングの重要性が増しているものと考えます。


[6641] 「ファクト・ファインディングのすすめ 」の時代なのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/29(Mon) 12:05  

このところ、どうしたわけか、いくつかの官庁や県から、私がだいぶん以前に書いた「ファクト・ファインディングのすすめ 」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_01.htm
へのアクセスが続いているのだが、どうした理由によるものなのだろう?
この小論では、以前、お世話になった佐竹五六さんのかかれた「体験的官僚論」を中心にして、ファクト・ファインディングの積み重ねに基づいた政策スキームの構築が必要だと、主張させていただいた。
参議院選挙後、地方の反乱が続いているが、それに対する処方箋は、やはり、このファクト・ファインディングに基づいての処方箋作りが必要なのだろうか?
農林水産大臣の若林さんが、このほど始めた出前農政も、長年のご同僚であった、この佐竹さんの体験的官僚論の示唆するところをくまれてのものかもしれない。


[6640] 藤波孝生さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/28(Sun) 21:37  

控え目に 生くる幸せ 根深汁
禰宜溜 露深ければ 燈をともす
臥薪のとき 嘗胆のとき 青嵐 
守り継ぐ 伊勢の俳諧 守武忌 
真つすぐに 一本の道 草の花
遠山へ 芽吹かむ大地 つづきをり
晋作の家 孝允の家 白芙蓉
暮れなづむ 三番町の 紅椿
晴ればれと 梅雨明けここに 四十年
藤波孝堂

ご冥福を心より祈ります。


[6639] 『MicroPlace』の試み 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/28(Sun) 18:20  

いつものことながら、oryza環境備忘録さんのサイトhttp://oryza.perma.jp/sb/
で知ったことなのだが、米MicroPlace社が、一般のインターネットユーザーと世界の低収入労働者を結び、労働者に対する1口100ドル以上の融資を仲介するサービスを提供するサイト『MicroPlace』を開設した。

というので、早速、そのサイト「MicroPlace」https://www.microplace.com/
にアクセスし、登録しようとしたのだが、現在は、アメリカからの登録のみのようで、登録不能であった。
投資先は、選べるようになっているのだが、東南アジアはカンボジアのみのようだ。
このスキームって、昨年のノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌスのマイクロクレジットという貧困層のための融資制度マイクロファイナンスをウェブ化したシステムのようですね。
非常におもしろい試みであると思います。


[6638] Re:[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/28(Sun) 08:23  

しろねこさん
確かに、まだグレーゾーンのある中での規制強化というのは、いろいろな問題を引き起こしかねませんね。

専門的過ぎて、まだ、しっかり読み込めていないのですが、このサイト「Absence of Mycobacterium avium subspecies paratuberculosis in Crohn's Disease Patients. 」
http://glass.lib.bioinfo.pl/pmid:17119397/pmid/sim
では、WELISA とSELISAとの違いによる検査結果の相違点、MAP(Mycobacterium avium subspecies paratuberculosis )MDM(Monocyte-derived macrophage ) ,MAA(Mycobacterium avium subspecies avium )の違いの問題などが、いろいろ、詳細に書かれているようですね。


[6637] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/10/28(Sun) 07:40  

平和屋様、笹山様、とき様、詳細な説明ありがとうございます。皆さんのいわれるようにヨーネ病と人のクローン病との関係も問題となっており、「ヨーネ病」を発症した牛は、下痢をくりかえし、そのふん便中にはヨーネ菌が多量に含まれることから、「ヨーネ病」を食品衛生法の対象とすることには異論がありません。
が、食品衛生法の対象とするからには、食品としての適・不適の判断基準をもつべきです。今回の「かかっていることが疑われた牛」は、家畜伝染病予防法施行規則の診断基準で、抗体検査で陽性を示しただけで、臨床的には全く「健康」でした。また生産された乳も乳等省令に基づいて細菌数等がチェックされ、合格したものです。
食品衛生法上の「ヨーネ病にかかっている疑いのある獣畜から生産された乳」の判断基準が明確でないため、郡山保健所や神奈川県は厚生労働省に疑義照会し、単純に家畜伝染病予防法の診断基準を適用したことに今回の問題があると考えます。
国内で昨年約千頭の「ヨーネ病」患畜が摘発されていますが、血中にエライザ検査に反応する抗体があっただけで、下痢をしているわけでもなく、解剖しても病変はなく、細菌培養でも菌が検出されないものがほとんどです。しかも、検査結果がでるまでに長期間かかっています。
これが、家畜伝染病予防法上の検査の実態であり、これを食品としての適否を判断するための検査法とするのが適当とは、とても考えられません。


[6636] Re:[6635] ヨーネライサ2に、非特異検出の疑いがあるそうで 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/27(Sat) 21:23  

平和屋さん。
ときさん。
お二方とも、しばらくです。
ELISA法でMycobacterium paratuberculosisありと判定されても、実際には、Mycobacterium paratuberculosisが見つからなかったというような話は、このサイト「乳用牛ヨーネ病患畜のMycobacterium avium subsp. paratuberculosis遺伝子の検出状況」http://www.aichi-vet.or.jp/science/2006/44-02.htm
のように、あるようですね。
また、この英語サイト「Contribution of atypical mycobacteria to false-positive reactions to serum ELISA test for paratuberculosis」
http://www.paratuberculosis.org/pubs/proc8/abst5_p158.htm
においても、ELISA法によるヨーネ病検査は、特定のものにたいしてFalse Positiveを示すとあり、その原因としては、ELISA法が不定型(Atypical)なミコバクテリアにも反応してしまうのではないか、としていますね。
さらに、このサイト「Contribution of environmental mycobacteria to false-positive serum ELISA results for paratuberculosis」
http://avmajournals.avma.org/doi/abs/10.2460/javma.230.6.896?cookieSet=1&journalCode=javma
においても、ELISA法は、環境に存在するミコバクテリアに対し反応し、False Positiveを示すとありますね
では、このELISA法が反応してしまう「他のミコバクテリア」には何があるかですが、このサイト「Possible links between Crohn’s disease and Paratuberculosis」
http://www.johnes.org/handouts/files/out38_en.pdf
によれば、「風土的にその土地にある牛結核菌」や「コリネバクテリウム(Corynebacterium),マイコバクテリウム(Mycobacterium),ノカルジア(Nocardia )群のバクテリア」なのだそうです。
また、ELISA法の抗体にも問題がありそうで、ここでは、「 Map(Mycobacterium avium ss. paratuberculosis,) specific recombinant antigens」抗体の使用が関係しているとしています。


[6635] ヨーネライサ2に、非特異検出の疑いがあるそうで 投稿者:とき 投稿日:2007/10/27(Sat) 19:05  

 情報の真偽は定かではありませんが。

《研究所》 動物衛生研究所ってどうよ?
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/nougaku/1169337119/

33 名前:下請け[] 投稿日:2007/06/09(土) 19:08:00
うちの県では牛ヨーネ病が発生してる。正確に言えば続発してる。

でもいくら検査をしても出るはずの菌が見つからん。病理検査はやったりやらなかっだが、やったときにも病変はなかったといってる。

市販のELISAキットは非特異反応がでるという話あったと昨年の講習会に参加した後輩が言ってた。近県の友達に聞いても、そんなのばかりだと言ってるな。

農水省はそんなこと一切報告していないけれど、真偽について調べてるのかい。
どうなってるんでしょうか。

正直言ってもう、非特異の出るキット使って牛を殺したくない。
来週は友達の実家がやってる農家に行くんだが、おちこんでる。
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/nougaku/1169337119/33n-

 病の診断・判定は、あくまでも病態が見られ、病原体が分離(あるいは確実に検査等で補足)されることが基本であると思うのですが、どうやら「ヨーネ病」の場合はそうではないようです。なにやら(ヨーネ菌に対する)「抗体」検知を判断のモノサシにしているようです。で、その「抗体」検査の精度が問題になっているようです。いろんなからみ(天下りや人事の問題など)で、ながらく現場と学術研究と行政の連携がうまくいっていないのではないでしょうか?



[6634] しろねこさんのご意見に全く賛成です。現場は大混乱 投稿者:平和屋 投稿日:2007/10/27(Sat) 14:36  

笹山様
ご無沙汰しております。さて、ヨーネ病が人獣共通感染症でないか?という議論はご指摘のとおり以前から散見されています。ただ、(独)家畜衛生試験場の専門家は否定されていますし、年間1000頭以上も国内で発生していながら、人でのクローン病の発生状況を勘案すると、HIV患者などのハイリスクは別として、ヨーネ病菌のリスクは、限りなく小さいのではないか?と思いますが、いかがでしょうか?
さて、しろねこさん、貴重な情報ありがとうございました。
私も早速食品安全委員会微生物・ウイルス合同専門調査会(平成15年11月28日)議事録を見ました。当日はと畜場での廃棄基準をどうするか?ということが議論でしたが最後の方にご指摘のくだりが出てきますね。
それはそれとして、今回のヨーネ病それから福島でのブルセラ病の自主回収で感じることは、過剰に反応されると現場での家畜伝染病の検査が出来なくなるのではないか?ということです。ブルセラ病は採血してから、陰性を確認するまで数時間ですみますが、結核は72時間、ヨーネ病(細菌培養)は3ヶ月必要です。福島の場合のように、(疑似)患畜と決定してからの牛乳の廃棄でなく、検査日(採血日)までさかのぼって、自主回収をするということになれば、結核検査で72時間、ヨーネ病検査3ヶ月間は牛乳出荷を農家に自粛してもらわなければなりません。検査した牛が陽性になるかもしれませんので、とにかく検査した牛全頭について、出荷自粛ということになります。このようなことは経営規模が大型化している現状では、はっきり言って無理です。食品衛生法を厳密に当てはめると、家畜伝染病予防法に基づく検査が出来なくなります。しろねこさんがおっしゃっているとおり、趣旨が全然異なる家畜伝染病予防法と食品衛生法をリンクさせて放置しておき、その責任を生産者や牛乳メーカー、県に負わせる厚労省、農水省の責任は非常に重たいと思います。
現場で全く対応が出来ない法律・制度を作って急場をしのぎ、何か問題が出ると現場責任にするといった事例は多々見られますね。
とにかく早急に国の方針をきちんと決めないと、現場は混乱するばかりです。


[6633] Re:[6632] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/27(Sat) 13:34  

しろねこさん
ヨーネ病と牛乳の安全性の関係ですが、諸説あるようですね。
まず、ヨーネ病は、反芻動物特有の病気とはされていますが、人間の場合は、クローン病に当たるとされています。
ヨーネ病の原因のバチルス桿菌 ヨーネ菌(Mycobacterium paratuberculosis,)がミルクを伝達手段として、人間に感染するかどうかについては、その伝達経緯はよくわからないにしても、感染することはあるというのがおおかたの説のようですね。
ただし、牛乳の低温殺菌(72度、15秒)によって、死滅するかどうかについては、よくわからない、というのが実情のようです。
参考
「Johne's Disease and Milk: Do Consumers Need to Worry? 」
http://jds.fass.org/cgi/content/abstract/83/7/1659
「加熱殺菌でヨーネ病は防御できるか?」
http://www.lava-net.jp/PMNewsJ/2001/01-08/01-08-01.html
「Johne's disease- What do I need to know?」
http://www.cvmbs.colostate.edu/ilm/proinfo/cdn/97articles/JDSept97.pdf


[6632] ヨーネ病の疑いで牛乳自主回収 投稿者:しろねこ 投稿日:2007/10/27(Sat) 10:31  

10月26日神奈川県で家畜伝染病のヨーネ病疑似患畜が発生し、日本ミルクコミュニティは、その牛から搾った乳が混入した可能性のある牛乳乳製品約約62万本を自主回収すると発表した。
なぜ、家畜の伝染病、しかも疑いの段階で、その牛の乳がわずかに混入した可能性で、健康被害もない牛乳を大量に自主回収しなければならないのか。
平成15年11月28日の食品安全委員会微生物・ウイルス合同専門調査会で、「疾病に罹患した家畜の肉等の廃棄基準の見直し」の際、藤川専門委員から、新基準の適用による経済的損失の大きさを指摘されたにもかかわらず、農林水産省衛生管理課は家畜伝染病の発生頭数が少なく経済的ダメージは問題ないと回答している。
しかし、実際には、ここで、ブルセラ病、ヨーネ病の疑似患畜が発生、採血日にさかのぼって食品衛生法9条違反(疾病に罹患した疑いのある獣畜から搾取した乳)とされた。
いずれも現行の家畜伝染病の診断基準では、採血日に即日判定することはできず、その間に生産された乳が流通経路にのり大量の乳製品が回収されることとなって莫大な経済的損失となった。
そもそも、家畜伝染病発生予防のための検査を食品衛生法の検査と同列に扱うことに問題があり、食品衛生法改正の際に予想されていたにも関わらず、これを放置してきた農林水産省の責任は重い。


[6631] プラップジャパン社長ご就任の杉田敏さん   投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/26(Fri) 12:29  

何気なく新聞の人事欄
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071024-00000011-maibz-ind
を眺めていると、なんやら、見覚えのあるお顔が。
なんだ、いつか、ある研修でお仲間だった杉田敏さんじゃーありませんか。
お名前も会社名も、すっかり忘れていましたが、二十数年前の面影は、そのままに。
その後、いろいろな外資系の会社を経られて、今度は、プラップジャパンという国際的PR会社の社長さんなんだそうで。
まあ、あんまりお頼みするようなことはないんですが、ますますのご活躍をお祈りしますね。

http://www.ewoman.co.jp/winwin/08ss/


[6630] はたして「グッド・タイム」なのか?農林中金の値下がりサブプライム関連投資 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/26(Fri) 09:08  

日本の新聞ではほとんど報じられていないのだが、農林中金が、サブプライム問題で値下がりしたサブプライムモーゲージに裏付けられた金融商品(CDO-債務担保証券-など)の上位格付け債(AAA,AAなど)を中心に、3兆円(260億ドル)の購入をするということで、このブルームバーグの記事「Norinchukin to Buy $26 Billion of Asset-Backed Bonds 」
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=aGtp4tS0x0gg&refer=home
などを中心にして、話題になっている。
まあ、潔い、というか、せっぱつまっているというか、なかなかのご決断で、 Bear Stearns買収のウオーレン・バフェット氏顔負けの行動に、金融の専門家の間でも、その成否に注目が集まっているようなのだが。
問題は、このブルームバーグの記事にも書いてあるように、今後、さらにスプレッドが広がるのかどうか、なのだが、ニューヨーク市場を見る限り、まだまだ、このサブプライム問題は、底をついている話ではないようだ。
このブルームバーグの記事では、9月30日時点でのライボー(LIBOR)金利(ロンドン銀行間出し手金利)対比で、15年もの債券金利のスプレッドをみると、6月30日時点で5.27ポイントの開きだったのが、9月30日時点では、58.62ポイントの開きになっているという。
おなじく、AA格2年半から3年半のオートローン債についてみると、6月13.47ポイントから9月87.76ポイントの開きになっているという。
今後、このスプレッドが縮小すると見ての農林中金の投資なのだろう。
しかし、大体にして、この投資基準となる格付け会社が、いまや、無能力化している中で、この分野は、羅針盤なき投資なのかも。
だから、ウオーレン・バフェット氏などのカリスマ的投資家のみの出番なのだろう。
日本の農業資金を預かる胴元としては、いささか、危険すぎる賭けなんじゃなかろうかと、かげながらも、ご心配申し上げております。
なお、日本のCDO関連投資損失については、これまで、野村ホールディングス(1450億円)やみずほフィナンシャル(当初、6億円といっていたが、その後拡大し、数百億円とされる)などが公表しているが、この農林中金についても、一時、ジャパンタイムズ「Banks' subprime exposure 'limited'」
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nb20070811a4.html
で、4000億円保有が報じられたが、まだ、その件については、ディスクロージャーされていない。(後記-今朝の朝日新聞の報道では、400億円の評価損のようだ。)

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=aGtp4tS0x0gg&refer=home


[6629] アメリカ上院農業委員会が修正2007年農業法を17対4で可決 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/26(Fri) 07:40  

アメリカ上院農業委員会は、昨日木曜日に、下院通過の2007年農業法をいくつかの点で修正し、賛成17反対4で可決した。
予算総額は、二千八百億ドルである。
しかし、批判のあった富裕農家層への価格支持など価格支持削減修正は、今回の上院修正案では盛り込まれておらず、Richard Lugar議員などを中心として、批判があがっている。
一方、生態系保全系の予算が盛り込まれたことで、これら関係団体からは、おおむね、好意的な反応が下記のように伝えられている。

全米農民組合
これまでのスキームは抜け落ちていた、50億ドルの恒久災害支援システムが盛り込まれたことは良かった。 

各種生態保全グループ
より多くの予算をと望んではいたが、ともかく、35億ドルの生態保全予算が盛り込まれたのは一歩前進だ。

全米野生生物連合
農場経営者が次世代のために、バイオ燃料を用意するためのインセンティブとしては、弱い。

今後だが、ブッシュ政権はかねてから、
百万ドル以上の富裕層への価格支持停止、
農家個人支払いの額の削減( 現在農家あたり上限$360,000を$200,000に削減. 現在の総額は、25億ドル)
を求めており、これが適わない場合には、拒否権発動するとしている。
一方共和党上院議員のCharles Grassley氏らは、年間の価格支持制限を、現在の農家あたり上限$360,000.から、$250,000 に削減することを要求している。

http://ap.google.com/article/ALeqM5hKiCUGVmDQJYT51475bq5PwW3aXw

http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=D90C2C54-A54B-46F5-075AADC7392FB53A


[6628] アメリカ上院での2007年農業法審議の最新の動き 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/25(Thu) 09:47  

6624でも述べたアメリカ上院での2007年農業法の審議のその後であるが、
昨日、上院農業委員会のharkin委員長が、共和・民主両党の超党派での合意文書を発表し、水曜日からマークアップを開始することとなった。
ただ、この合意案では、肝心の農業価格支持補助金(カウンターサイクリカルプログラム)については、修正の対象外となっていたため、2007年農業法での価格支持補助金の継続に反対するDick Lugar氏とFrank Lautenberg氏からは、対抗法案「the Farm, Ranch, Equity, Stewardship and Health (FRESH) Act」が出される見通しとなった。
このDick Lugar氏らの案では、価格支持補助金に変わって、作物、畜産について、保険システムで対応使用とのスキームになっているようだ。
しかし、上院農業委員会21のメンバーのほとんどは、価格支持継続と見られており、この対抗法案の苦戦は免れないようだ。
この動きのほかに、John Thune氏が、$250,000以上の富有農家を価格支持から除外するGrassley-Dorgan修正案を支持している。
上院での2007年農業法の具体的審議日程はまだ決まっていないようだが、今月中に上院通過、年内、大統領の元に、というスケジュールのようである。
しかし、USDA並びにホワイトハウスは、下院通過の内容での2007年農業法であれば、ブッシュ大統領は、拒否権を発動すると見られている。
同時に、ドーハラウンドの年内決着の可否ともからめ、その動向が注目される。


[6626] きれい事過ぎる、毎日新聞の「記者の目:世界貿易ゆがめるEPA・FTA増殖=位川一郎」という記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/24(Wed) 16:41  

6625で書いたことと重複するのだが、この毎日新聞の「記者の目:世界貿易ゆがめるEPA・FTA増殖=位川一郎」
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071024k0000m070147000c.html
という記事は、正論ではあっても、あまりに、世界の現実をふまえていない「きれい事論」にしか過ぎないように思われるのは、私だけであろうか。
アメリカが、あれほどのWTOに対する反論の執着を捨て、あっさり、WTO合意への道を歩み始めた背景には、WTOによらずとも、NAFTA,LAFTAをはじめとしたFTAの増殖で、何とかマーケットを確保出来る見通しが立ったからに違いない。
で、この記事なのだが、
片方で、「気がかりなのは通商交渉の動向と、それに付随して農産物の貿易自由化を性急に求める論調」を、反自由化の立場で、危惧しながらも、
片方で、
「WTOの取り決めにも不公正な面は多いが、EPA・FTAの増殖は世界の貿易システムをいっそうゆがめる恐れがある。」
として、自由化をすり抜けるバイパス作りに異論を唱えている点である。
これぞ自己撞着甚だしき論理展開ではあるまいか。
このような矛盾した論理展開しか出来ない底には、そもそも、日本のFTA圏に対する確固とした地政学的戦略が不在のままに、場あたりで相手を探してきたツケが、回っているものとも見られる。
まさに、日本のFTA戦略の展開は、時すでに遅し、なのである。
6625で述べたような、契約栽培立国論を、今こそ、展開すべきときなのだろう。

http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071024k0000m070147000c.html


[6625] 「農業の輸入規制は撤廃すべきだ」」との小沢発言 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/24(Wed) 04:28  

日豪経済委員会会長の今井敬・新日鉄相談役名誉会長(元経団連会長)は二十三日、日豪財界人による合同委員会会議後の記者会見で、今年八月に民主党の小沢一郎代表と会談した際、小沢氏が「農業の輸入規制は撤廃すべきだ」と発言したことを明らかにした。
今井氏によると、会談の席上、小沢氏は、民主党が創設を主張する農業者戸別所得補償制度の財源について「農業の公共事業をやめればいい。(営農を)集約してもよくならない」とも述べたという。今井氏は会見で、「(民主党は)輸入自由化されても補償すれば問題ないという考え方だ」と指摘した。
交渉が進められている日豪間の経済連携協定(EPA)をめぐっては、中央財界が政府に交渉促進を求める一方、農業団体や道、道内経済界などが「輸入農産品の関税が撤廃されれば、北海道経済は壊滅する」と激しく反対している。
この日、東京都内で開かれた合同委員会会議では、日豪EPAの早期締結を求める共同声明を採択。豪側のエディントン会長は「貿易の全体像を見ずに一部分を議論することは間違いだ」と述べた。
以上
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/56647.html
より引用

うーん。ずいぶん極端な、そして、舌足らずな小沢さんのご発言ですね。
「俺のほうが先に裸になるから、おまえも」って論理でしょうかね。
いえ、女性競馬騎手と、調教師
http://team-gucchi.d2.r-cms.jp/
との話ではありませんが。
この小沢発言は、「輸入農産品で日本国内マーケットをジャブジャブにして、後は、所得補償で、国内農家を措置化すれば、それで済む」って考えかと、とられかねませんね。
そんなことできるんだったら、苦労はないって。
むしろ、それをいうんだったら、「WTOとEPA/FTAの使い分けを−−」っていうのが、戦略的な発言だと思うんですけどね。
この場合は、豪側の「貿易の全体像を見ずに一部分を議論することは間違いだ」発言のほうが当を得ている。
つまり、「何のために、貿易交渉をしているのか」っていう原点を見失っての議論は、荒唐無稽ってことですね。
貿易交渉は、国内生産者あっての貿易交渉だってこと。

ところで、アメリカのFTA承認は、ブッシュのファストトラック権限消滅で遅れてはいるようですが、米議会側に、対韓国と、対ラテンアメリカのFTAだけは承認を、と、働きかけているようですね。
まあ、FTAも、農業問題に限っていえば、契約栽培農家の国際版と考えれば、よくわかるかもしれませんね。
日本も、東南アジアとのFTAもさることながら、おくれはぜとはいえ、韓国並みにアメリカなどとFTAを結べば、逆に、日本の農業は、生き残れるかも知れませんね。
そういう発想は、どうして出てこないんでしょうね。
このサイト「Exports to US via China」http://www.todayonline.com/articles/216851.asp
は、いまや、中国が、東南アジアの対米貿易の巨大なハブと化している、との論調で、興味がひかれる。
このような状況のなかでは、インドネシアとアメリカとのFTAは、「quite far down the road」(かなり先の話)と化しているんだそうだ。
大分昔の話だが、ルーマニアが「わが国は、(当時の)ECの野菜畑にはなりたくない」っていったことを思い出しますね。
いまや、時代は変わって、「私あなたの野菜畑になりたい」って時代なわけです。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/56647.html


[6624] USDAが上院に対して、農業法について、修正要求 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/23(Tue) 09:29  

USDAが、この7月に下院を通過した2007年農業法について、今後の審議が予定されている上院に対して、いくつかの修正要求をしているという。

それは、マーケッティング・ローン・システムであるLDPs(ローン不足払い)についてのもので
支払いベースを、毎日のベースでの支払い算定から、毎月ベースでの支払い算定に変えるというものようだ。
さらに、LDP支払いレートの長期固定化(Lock In−高利率で、作物の価格が上がり、得ることが出来るまで保有することが出来るもの。)についても、改善要望をしているという。
これ以外にも、いくつかの点での2007年農業法についての修正要求を、USDAは、上院に対して、しているものと見られ、これは、ドーハラウンドの早期決着をにらんでのものともみられている。

http://www.agweb.com/images/content/Safety%20Net%20Revised.pdf


[6623] タコの力を利用した省エネ貨物船就航 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/20(Sat) 19:45  

環境備忘録
http://oryza.perma.jp/sb/
さんのサイトで知ったのだが、ドイツの運送会社Beluga Shipping社が、この写真
http://wiredvision.jp/news/cars/images/2007/10/17/skysails.jpg
のような、タコの力を利用した全長140メートルの貨物船を、近々就航させるのだという。
このタコのシステムは、ドイツの新興企業SkySails社が開発したものだという。
構造的には、この図
http://www.carnetdevol.org/actualite/cargo/sky2.gif
のほうがわかりやすいかもしれませんね。

タコの力の利用には、このサイト
http://www.batoco.org/novedades/2007/04/energa_elica.html
のYoutubeの動画のようなものもあるが、これは、発電のためのようですね。
動画の最後のほうの画面下にあるいろいろな写真をクリックすると、別の動画が出てきます。
以下のサイトはおまけで、風の力を受けての、多足歩行器とでも言うんでしょうか。
http://www.batoco.org/novedades/2007/02/esculturas_cint.html
これも、使い道となると、ちょっと、思い当たらないんですが。

http://wiredvision.jp/news/200710/2007101922.html


[6622] 人間の声をもとにした音声合成エンジン「VOCALOID 2」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/20(Sat) 08:31  

ヤマハが開発した自由に歌うバーチャル・シンガー・ソフト音源『VOCALOID2』(ボーカロイド2)
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/
が、話題になっているが、
これまでのアニメソング風に歌うソフト「初音ミク」に加え、新しく、「第2弾『VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ02(仮称)』」が発表されるようだ。
これまでにも、ボイスシンセサイザーとしては、ア音などで、合唱などを歌わせるヒューマンボイス音源などが出ていたが、今後、ますます、増えてくるに違いない。
この「歌うトランペット」
http://www.rakuten.co.jp/music-ave/230463/289503/289499/
は、トランペットを吹くと、人工音声ボイスで、歌うように出てくるという代物のようだ。
そのうち、来賓代理が、来賓本人の人工音声ボイスで、壇上で話す、なんてことは、ないか----
「千の風になって」を秋川雅史さんの声で歌いたい、なんてことも、近い将来できるかも---。
以下は、六甲おろしを初音ミクで歌わせた例
http://www.youtube.com/watch?v=s3z11k7SPhM

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2-%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF-HATSUNE-MIKU/dp/B000VCZ75A


[6621] 農林水産省大臣官房報道室のシーラカンス的反応の経緯 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/20(Sat) 07:35  

農林水産省大臣官房報道室のこのサイト「各種報道に対する農林水産省の考え方」
http://www.maff.go.jp/www/houdo/houdo.html
は、これまでの各種報道に対する反応の言を集めたものなのだが、時代の感覚に著しく遅行しているありざまをそのまま、あらわしているように思える。
北朝鮮のヒステリックな女性アナ放送をこれらのサイトから連想してしまうのは、私だけであろうか・

http://www.maff.go.jp/www/houdo/houdo.html


[6620] 昨日の農林水産事務次官記者会見の情報公開に関する部分コピペ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/19(Fri) 15:24  

記者
別件なんですけれども、先だって情報公開とか取材対応のあり方についてのやりとりがあったと思うんですけれども、基本的に確認しておきたいんですが。
基本的に情報公開請求によっていろいろ説明を願うというのは最終的な手段であって、基本的に役所の方に説明責任というのは存在して、基本的なこととか政策のことも含めて、予算の運用だとか法律に抵触するかどうかとか、そういった基本的なことはご説明いただくと、各課でご説明いただくということで、方針としては間違いないんでしょうか。

次官
はい。そこのところ、あるいは私の説明で誤解を生じたとしたら、それは再度お話させていただきたいんですが。
今お話のとおり、通常のそういった取材の活動で、そういったご要求の資料が広く国民の皆さん方に積極的に公表すべきものであるとか、今お話のような、そういういろいろな基本的な施策なり重要な政策と、そういう情報とか国民生活に関わるいろいろ、環境とか消費者保護、そういった諸々の情報については基本的には私どもは積極的に公表すると、こういう基本的な姿勢には変わりはございませんので。
何でもかんでもすべて情報公開法でやれというふうに私申し上げたつもりはございませんので、その点はもし誤解を生じたとしたらそれは訂正をさせていただきたいというふうに思っております。

記者
今のことに関連してなんですが、基本姿勢としてお伺いしたいんですが。
要するに最近ですね、国会議員に提出された資料について取材させていただいたんです。
そこで、外には出していないとおっしゃられたんで信じていたんですが、その後いろいろ取材するときっちり出していたと。
嘘が判明したわけですが、そういう嘘は論外としてですね、基本的にやっぱり、国会議員と国民は別であるという、そういう姿勢が農水省の中にあるから、やはり現場で嘘をつかなければいけないのかなと思うんですが、その辺は要するに国会議員を大事にするためであれば嘘も止むを得ないのか、若しくは、やはりそういう基本的な国会議員と国民との差別的な対応を改められるのか、その辺どのようにお考えでしょうか。

次官
その点、今おっしゃっている嘘というのは、これは実はその点については正直申し上げまして、ちょっとその点どういうことでそうなっておるのかということについては、私は申し訳ないが。

記者
私、担当をここで申し上げましょうか。

次官
ここはやはり記者会見の場ですので。

記者
記者会見の場でなぜ言ったらいけないのですかと聞いているのです。

次官
ですから、嘘とかおっしゃることについて、それは担当課は担当課でのやはり言い分があるのではないかというふうに思うわけでございます。

記者
ちゃんと報道室から聞かれたから、私答えていますよ。

次官
ですから、私が申したいのは、まず基本的な考え方から申し上げますと、国会議員の方からの資料要求に対して提出した資料というのは、あくまでこれは、その国会議員の方からの個別の求めに応じて作成するということで。
やはり背景としては、国会議員の国政調査活動への協力ということで行っているわけでございまして。
したがって、これを国会議員の先生から要求されてそれを出したからといって、それを直ちにですね、そのまま公表するということを前提にしているものではない。
ですから、それとはまた別途、今おっしゃっている個別の取材活動について先ほど申し上げておりますように、基本的には私ども出来る限りですね。公表すべきものは公表するという基本的な姿勢でございます。
ただそれが、行政文書といったようなことでその開示にあたってですね、それぞれ情報公開法とかそういうことで、プライバシーに関わるものとか捜査の関係とか、いろいろなもろもろの関係で出すことに一部制約がもちろんあるものもございます。それはそれで、そういった手続きをもちろん必要になってくるわけでございますが。
そういったこととですね、今おっしゃている通常の取材活動でのですね、私どもがお話できることについては、私どもはもう十分それはご説明をさせていただいているつもりでございます。
ちょっと今、おっしゃっている嘘をついたつかないという点についてはですね、それは私も担当の課長の方から、それは十分ご説明をさせて頂いているというふうに聞いておりますし、それは若干の、本来先生に出した資料と(体裁等が)違う、どうも資料のことについて、それぞれの認識に齟齬(そご)があったのではないかというふうに聞いております。

記者
今のお話をお伺いしていると、全然別の課の話だと思いますね。
ちゃんと情報が上がっていないんだと思います。
また、改めてご質問させていただきます、この場で。

http://www.maff.go.jp/j/press-conf/v_min/071018.html


[6619] これまた乱暴な、民主党前「次の内閣」農水大臣の論理 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/18(Thu) 21:44  

梶井 
もう1つ気になる問題として、この(農業者戸別所得補償法案)直接支払いはWTOで認められないだろうという議論があることです。

篠原 
私は緑の政策として通報すれば十分だと思います。
日本は輸入国で農産物を全くといってよいほど輸出しておらず、禁止されるいわれはないからです。
米国の農産物は3分の1が輸出されますから国内補助金の3分の1は輸出補助金と同じ効果があります。
巨大食料輸入国、日本の直接支払いは、そんな補助金とは全く無縁です。
日本は国際社会でそうした主張をどんどんやるべきです。
今まではやってこなかったのです。
「食料安全保障」とか「農業の多面的機能の評価」などのお題目を唱えてきただけでそれを具体化した政策や国際的主張が全くないのです。
直接支払いによる自給率向上は食料安保を具体化した政策です。
これも主張すれば良い。
景観とか国土の均衡ある発展などは市場が評価しない、だから国が評価して直接支払いをする、これはまさしく多面的機能の評価です。
緑の政策であると主張すべきです。
生産にリンクするとの反論に対しては、自給率が50%以上になるまで生産を増やすのは食料安保だ、文句をいわれる筋合いはないと退ければよいのです。
仮に認められないとしても農業保護(AMS)の削減に関する約束水準のうちにおさまっており、黄(削減対象)の政策としても何ら問題はないのです。

http://www.jacom.or.jp/tokusyu/toku214/toku214s07101710.html


[6618] サックス教授の講演を聴く 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/18(Thu) 17:11  

以前に私のサイト「憲法論議に環境権を明確に位置づけるために」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_21.htm
でも引用したことがある環境権の世界的大御所であるカリフォルニア大学教授のジョセフ・サックスさん
http://www.af-info.or.jp/jpn/honor/hot/jnr-sax.html
の東京講演が本日あるというので、聞きに行った。
ポイントは、これまでの「変換型経済(Transformative Economy または transformational economy)」からの転換ということで、これを「自然の経済(The Economy of Nature)」に変えていかなければならない、ということを強調されていた。
そのためには、これまでの事後救済に焦点を当てたこれまでの法体系とは異なる「予防的保護法(Proactive Law)」とも言うべき概念の導入が必要であるとも、強調されていた。
上記の概念については、下記サイトの論文に詳しいようだ。
「Joseph L. Sax, Property Rights and the Economy of Nature」

http://links.jstor.org/sici?sici=0038-9765(199305)45%3A5%3C1433%3APRATEO%3E2.0.CO%3B2-E


[6617] 備蓄名目の余剰米の買い付けは、WTO違反に当たらないのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/17(Wed) 23:25  

若林農林水産相は17日、参議院の予算委員会で、野村哲郎議員(自民)と紙智子議員(共産)の質問に答え、「食糧法上、価格を支えるための買い入れはできないが、不作に備えた備蓄はできる。その趣旨の範囲内で(買い入れを)行うことは考えられる」と答え、政府が余剰米の買い入れを検討する方針を明らかにした
http://www.asahi.com/politics/update/1017/TKY200710170335.html
というのだが、WTO上、きわめて、疑義があるようだ。
このサイト「International Law and Trade Policy」
http://ageconsearch.umn.edu/bitstream/123456789/11811/1/02010204.pdf
では、中国の国家備蓄を建前とした穀物や綿の備蓄買い上げについて、中国側は、これがグリーンボックスであると主張しているが、これについては「Annex 2 of theAgreement on Agriculture Paragraph 3」条項が適用されるとして、「備蓄の累積量は、食料安全保障のための量として事前目標とされた量に一致しなければならないこと」「在庫蓄積や在庫取り崩しのプロセスは、透明化されなければならないこと」「政府による備蓄食糧の買い付けは、現行の市場価格によって買い付けられ、また、在庫取り崩し販売の時は、その時点での質に応じた国内の市場価格以下で販売されなければならない。」としている。
従ってWTO規則においては、実質、このスキームにおける農作物の価格支持は、出来なくなるものと、解釈されうるようだ。

上記の点についてのWTOの解釈は、下記のとおりであり、このうち、「消費者への価格転嫁を伴わず、生産者への価格支持効果を伴わない」( not involving transfers from consumers and must not have the effect of providing price support to producers)という要件が必要とされている。

「The Green Box applies to both developed and developing country Members but in the case of developing countries special treatment is provided in respect of governmental stockholding programmes for food security purposes and subsidized food prices for urban and rural poor. The general criteria are that the measures must have no, or at most minimal, trade-distorting effects or effects on production. They must be provided through a publicly-funded government programme (including government revenue foregone) not involving transfers from consumers and must not have the effect of providing price support to producers.」
参考
「WTO-AGRICULTURE: EXPLANATION Domestic support」

Annex 2 of the Agreement on Agriculture Paragraph 3 については下記をご参照

3 食糧安全保障のための公的備蓄(注1、注2)

  国内法令で定める食糧安全保障に係る施策の不可分の一部を成す産品の備蓄の形成及びその保有に関する出費(又は現に徴収されなかった収入)。当該施策の一部を成す産品の民間備蓄に対する政府の援助もこれに含めることができる。  このような備蓄の量及びその形成は、食糧安全保障のみに関してあらかじめ定められた目標に応じたものとする。備蓄の形成及びその処分の過程は、財政的に透明性のあるものでなければならない。政府による食糧の購入は、その時点における市場価格で行うものとし、食糧安全保障のための備蓄からの売却は、産品及び品質に係るその時点における国内市場価格を下回らない価格で行う。

   注1 この3の規定の適用上、透明性のある方法で運用され、かつ、公表された客観的な基準又は指針に従って実施される開発途上国における食糧安全保障のための政府の備蓄に係る施策(食糧安全保障のための食糧の備蓄が管理価格により取得され及び放出される施策を含む。)は、この3の規定に適合するものとみなされる。この場合において、取得価格と外部基準価格との差は、助成合計量に算入される。

   注2 この3の規定の適用上、開発途上国において都市及び農村の貧困層の食糧需要を合理的な価格で定期的に満たすことを目的として行われる補助された価格での食糧の供与は、この3の規定に適合するものとみなす。

「附属書二 国内助成(削減に関する約束の対象からの除外の根拠)」より

参考
「ANNEX 2: DOMESTIC SUPPORT: THE BASIS FOR EXEMPTION FROM THE REDUCTION COMMITMENTS」
http://organization.at.infoseek.co.jp/wto/agri/agrie23.htm

http://www.maff.go.jp/wto/wto07-ex2.html


[6616] 文化庁がパブコメ開始 投稿者:謎工 投稿日:2007/10/16(Tue) 21:01  

 2種類あるので提出先を間違えないよう注意。

「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000284

「文化審議会著作権分科会法制問題小委員会中間まとめ」に関する意見募集の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=185000283

 前者がネット上で大問題になっている「違法複製物のダウンロード禁止」関連で、どうせまた業界筋から同一文面の賛成意見が
大量に送られて来るんじゃないかと思いますけれど仮にそうであっても文化庁は「不自然な内容の賛成意見が大量に提出された」と
明かすことは決して無いでしょう。後者は、今年の前半に問題となっていた著作権法違反の非親告罪化関連で今回の中間報告では
見送りの方向性が示されているものの著作権延長と並ぶ日米年次改革要望書における米国の優先「強要」事項をそれほど簡単に
スルー出来るのだろうか、とも思えます(再販制度廃止はその数少ない例外であった訳ですけれど)。


[6615] 苦しい言い訳 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/16(Tue) 15:53  

民主党は15日までに、今国会に提出する「農業者戸別所得補償法案」で、米などの生産数量目標を意図的に超えて作る農業者は、所得補償の対象にはしない方針を固めた。
作物ごとの計画生産を徹底しなければ、食料自給率の向上にはつながらないと判断した。だが、同党は7月の参院選の政権公約に「(米の)強制減反の廃止」を盛り込んでおり、政府・与党などからは「重大な公約違反だ」との批判の声が上がっている。
こうした批判に民主党は、「今までの生産調整は米を生産しないことに補助金を支払い、インセンティブ(動機付け)を与えていた。」として、それとは異なることを強調している。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=838

というのだが、実際は、私のこの掲示板やブログで、再三指摘してきたように、「生産制限的条件がなければ、WTOコンプライアンス違反を問われる」ところから、あわてて、この段になって、生産調整条項を付け加えたというのが、真相なのだろう。
しかし、この手直しによっても、「過去の作付面積に基づく支払いに各年の生産量・品質をリンクするのであれば、全体が黄色の政策となってしまう。」ということで、まだ、WTOコンプライアンス違反は、問われる。
どうも、当初のスキーム策定段階で、WTOコンプライアンス違反についての厳格な検証を怠ってきたことが、今になって、このようなつじつま合わせを余儀なくされている原因なのだろう。

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=838


[6614] このやり取りは、まだ、情報を隠すことに快感と優越感を感じている省庁の姿とでも言うんでしょうかね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/16(Tue) 08:41  

昨日の農林水産事務次官の記者会見でのやり取りから抜粋。
すでに代議制が形骸化していることにご認識が至らない、事務次官のご会見の模様です。
「ここだけですよ」情報や「実は」情報を小出しにして、与党農政族に示し続けても、積年のその結果がこんな農業の現状じゃ、その小出し情報の意味も、なかったというわけですね。
その意味では、USDAなんてのは、かなり開けっぴろげですね。
この前、コナー米農務長官代行が行った電話によるカンファランス(Tele-News Conference)なんてのは、サイトでも公開されていて、外つ国人の私にも、勉強になりましたっけ。
参考「チャック・コナー米農務長官代行の2007年農業法についてのスタンス」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=773
こうでなくっちゃね。

記者

先日、国会議員の資料請求についてご質問させていただいたんですが、事務次官は国会議員と一般国民及びマスコミは別のものなので、情報開示請求をしてくださいという趣旨のことをお答えされました。
いろいろ調べてみると、国会議員も別に国政調査権を使ったわけではなくて、国政調査権を背景にした資料請求をされているんだと思うんです。一方で、一般国民には所定の正規の手続きを取れとおっしゃられるのは、どうも理屈に合わない気がするんです。
国会議員の知る権利と一般国民及びマスコミが知る権利について、どのようにお考えなのかご説明いただけますでしょうか。

次官

やはりその国会議員という方々が、それを行使するかどうかは別にして国政調査権というのを当然お持ちになっているわけでございます。そういうものを背景としていろいろな形で資料請求があった場合に、それに対して私どもが行政として対応するということと、それから今おっしゃっておられる一般の国民の方々が資料要求なり、そういった形での開示の要求があった時に、それに対する対応というのは、やはりそこには自ずから差は出てくるのではないかというふうに、私どもとしては考えているわけでございます。
ただ、今おっしゃっておられるように、そのマスコミの皆さん方がそれぞれ独自の取材活動をされるということについて、私どもは、それはそれで独自の取材活動をしておられるわけですから、それについて個別の議論を今ここで申し上げるつもりはございませんが、そこのところの国政調査権を具体的に行使するやり方としては、いろいろな手続きがあるというのは私ども承知をしておりますが、そういう権利を背景とした形で役所に対していろいろと資料の要求があった場合に、それに対して私どもがお出しする資料というものは、私どもとしては一般の国民の方々から要求があった場合の資料の提供とは、やはり、そこは自ずと差がでてくるのではないかというふうに、私は考えております。

記者

確認なんですが、先程の関連なのですが、国会議員に渡した資料というのは、すなわち国民に公開したものとイコールではないという理解で良いのですか。

次官

国民に公開したものというのは、どういう意味でしょうか。

記者

また、別のものだとお考えですか。
要するに、普通に考えれば国会議員に何かを公開すれば、普通に考えれば国民に公開したのと同等だと私は思うのですが、それは違うということ。

次官

それは、こういうことだと思います。それは国会の、ただ今申し上げているように国政調査権を背景とした国会議員からの資料の要求なり資料の提示ということの私どもに対する請求ですから、それに対して国会議員に出す資料というものと、今おしゃっているようにそれがたまたま国民の方から要求があって、それに出すということが、もちろんそれは同じということも当然あり得ることだと思いますが、ただそういったものについての国会議員の先生からは、それぞれ内容なり時期なりについての限定的なそういうご指示の下に私どもはお出しするわけなので、それと一般国民に出すものが常に同じか、あるいは違うのかということは、ここでは一概に申し上げられないと思いますが。

記者

時期が違うという・・・。

次官

要すれば、その国会の先生にお出しするのは、国会議員が国政調査権に基づく資料の請求をされるわけですから、当該特定の国会議員の先生に私どもはその資料をお出ししているという役所としてはスタンスですから。本来的にそれは、私どもと国会の先生との関係だと私どもは理解しております。
あくまで国会の先生に出すということは、一般国民に出すという意識で私どもは出しているわけではございません。

記者

でも、国会議員というのは国民の代表ですから、その方に資料を渡したら内容的にはオープンにしたものと同じだと思うのですよ。

次官

いや、それはそういうことではないですね。それはオープンにしたという理解では全くありません。それは当該特定の先生からいろいろな理由があって、私どもに資料の要求があるわけですから。それについてはその先生にお出しするということと、先生にお出ししたらそれは国民一般に出したのと同じだということでは、私どもそういうふうには理解しておりません。

http://www.maff.go.jp/j/press-conf/v_min/071015.html


[6613] Re:[6612] [6581] 長井健司さんが射殺される瞬間映像 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/15(Mon) 13:43  

Kyaw min さん。
情報ありがとうございました。

ここで言われるNLD党員とは、ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)党員のことですね。
で、このご紹介の記事は、ビルマ政府筋が、反NLD党の立場でかかれているように見られ、長井健司さんは、「ミャンマー国軍兵士らの状況も知らずに前に飛び出してきたときに兵士が発砲した」ために、死亡したのであり、「民衆に騒ぎを起させようとする政治的便乗主義者」にかわる犠牲になってしまったというような、書きぶりのようですね。


[6612] Re:[6581] 長井健司さんが射殺される瞬間映像 投稿者:Kyaw min 投稿日:2007/10/15(Mon) 12:40  

ビルマ政府の人がビルマ人相手に書いてるニュースサイトがあります。そこでは長井健司さん射殺の件についてビルマ語で書いてましたので知人に頼んで日本語に訳しました。

http://tharkinwe.blogspot.com/2007/10/nld.html 

在外NLD党員らが、党の制服を着て葬礼に参加し、媚を売っているのを目にした。日本人が死亡したのは、彼がミャンマー国軍兵士らの状況も知らずに前に飛び出してきたときに兵士が発砲したら、民衆に騒ぎを起させようとする政治的便乗主義者に〔対して〕撃たれるべきものが、実際に撃たれたのは訳も分からぬ外国人で、彼は天命が尽きたので死んでしまったのだ。
 それを、在外NLD党員らが哀悼を表する名目で藪から棒に媚を売りに行き、日本人遺族にお悔やみを告げに行くとは、在外NLD党員らが自分たちの日本での住み心地をよくするためにやったことにすぎない。日本がミャンマー出身のミャンマー国民を国外追放しようとすると、在外NLD党員らは日本に居候しようとして、人様から施し物やドルがもらえなくなるのを心配して、「実父越しに継父へ媚を売うる」真似をしているすぎないということを私はここに書き記しておく。



それで長井健司さんのVideoやCameraを返してもらえない理由のひとつでもあると思われます。人は殺されて物は取られて誤りもしないのは人間として本当に恥ずかしいことだと思いますが日本政府としてなにかしなくてはならないかと!



> ミャンマー軍による日本人ジャーナリスト長井健司さん射殺の瞬間を、伝える映像が各種配信されている。
>
> 映像が充実しているのは、the Democratic Voice of Burma
> http://www.dvb.no/
> のもので、ビデオは、http://www.dvb.no/ の右側、上から二番目のビデオ映像の3分44秒から3分56秒のあいだにわたって、長井さん射殺の部分がうつされている。
> このスチール写真http://www.voanews.com/english/images/AP_Burma_killing_of_Japanese_journalist_eng_195_27sep07.jpg
> や
> http://www.tribuneindia.com/2007/20070929/ind3.jpg
> は、そのビデオ映像をキャプチャーしたもののようだ。
>
> 以下のビデオは、インドのTimeShow TVが、このサイト「Journalist shot dead in Myanmar 」
> http://www.timesnow.tv/NewsDtls.aspx?NewsId=3049
> で流したものだ。
> 右下の「Play Video」をクリック
>
> こちら
> http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2550369.ece
> のほうは、日本のFNNニュースをYoutubeで公開したもの。
>
> 参照
> 「Video Allegedly Shows Japanese Journalist Shot at Close Range in Burma」
> http://www.voanews.com/english/2007-09-28-voa53.cfm
> 「UN Secy-Gen asks Myanmar to exercise restraint」
> http://www.tribuneindia.com/2007/20070929/main6.htm

http://tharkinwe.blogspot.com/2007/10/nld.html 


[6611] Re:[6588] 実態に基づいた論を、「BSE全頭検査は税金の無駄」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/13(Sat) 22:04  

虹屋さん。
超遅レスですが−−。
この毎日新聞の小島さんというかた、全頭検査に異論を唱えられたのは、これが始めてではなく、毎日新聞2002年10月25日付け記事「BSE全頭検査を見直せ」(小島正美(生活家庭部)との記事も、5年前のちょうど同じ時期に書かれているのですね。
今回の小島さんのご主張は、
全頭検査に金を使え前に、もっとやることがアルじゃないか、
たとえば、ピッシングの廃止とか、舌扁桃の切除法の厳格化だとか、
というようなご主張であるにも関わらず、そのピッシングや舌扁桃の切除の実態認識が、以前のままになっている、といったのが、虹屋さんのご指摘ですね。
各県が全頭検査がやめられないほどの消費者サイドからの圧力を感じている、ということ自体は、きわめて、好ましいことで、これに対して、目くじらを立てるのは、どうも、という感じが、虹屋さんのお感じ方同様、感じられますね。




[6610] Re:[6609] 自民党議員の農政ブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/13(Sat) 20:50  

hideaki さん
なかなか、危機感あふれる対応で、好感はもてますが、リアルタイムでの回答ではないって言うのが、何ともわびしいですね。
まさか、官僚に聞いて答えを書くわけでもあるまいに、ですね。
このぐらいの質問であれば、ちゃっちゃと書かんか、ってことになるんではないでしょうか。

加藤「もう少し質問をプールして、どの質問を誰が担当するかチームで集まって決めましょう。なかなか楽しみだな」

では、質問した方が忘れてしまうって。


[6609] 自民党議員の農政ブログ 投稿者:hideaki 投稿日:2007/10/13(Sat) 20:13  

農政を本音で語り合える場を作ろうと、自民党の国会議員がインターネット上に自由に書き込みができるブログ「村・むら・邑」を立ち上げた。農政改革で生産現場が揺らぐ中、農業者と党農政とのホットラインをつくる狙いがある。
 
 立ち上げたのは元幹事長で党農政の重鎮である加藤紘一、総合農政調査会長代行の谷津義男、農林部会長の近藤基彦、葉梨康弘、赤澤亮正、稲田朋美、小里泰弘の7氏。
 
 ブログでは、農業者はもちろん、市町村やJAの担当者らからの意見も受け付け、7人が分担して署名入りで返事を書く。

村・むら・邑
http://blog.muramatsuri.org/

なにやら立ち上げたらしいです。
ご報告まで。


[6608] WTO農業交渉の今後の日程 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/12(Fri) 09:56  

Third World Network (TWN)
http://www.twnside.org.sg/
のMartin Khor氏によれば、今後のWTO農業交渉は、次のとおりになるという。

今週月曜日から
これまで、2週間の空白をへて、今週月曜日から、すでに、話し合いを再開しており、36カ国(the "Room E"での話し合いといわれている。)で話し合っている。
中心議題は食料援助について
そのうち、今週前半は、輸出競争問題について
今週後半から、来週にかけて、重要品目、階層問題、国内保護問題について話し合われる。

ここにきて、今週火曜日に、非農産品( NAMA )のほうで、進展が見られ、NAMA 11グループを中心にして、NAMA 問題についての考え方についての声明を出すことになった。
それによって、NAMA モダリティー改訂テキストが、ファルコナーからの農業部門改訂テキストに先行して出される見通しとなった。
NAMAの "Room E" ミーティングは、10月5日にはじまっているが、スイス・フォーミュラといわれる案(Base rate of dutyのカウントで、Coefficient for developing Membersを19-23とするFormula)に対しては、進展がないようだ。
ここにきて、発展途上国側にも、微妙な色分けが出来ているようで、南アフリカ、ブラジル、アルゼンチン等の新興経済国とウルグアイ、パラグアイの本当の発展途上国とでは、微妙な思惑の差が出てきているようだ。

参考
1.スイス・フォーミュラとは?
Final bound rate of duty=(Coefficient for developed Members8−9または、Coefficient for developing Members19−23)÷【(Coefficient for developed Members8−9または、Coefficient for developing Members19−23)+Base rate of duty】

2.「Agriculture talks resume, little progress reported in NAMA Published in SUNS #6340 dated 9 October 2007 」
http://www.twnside.org.sg/title2/wto.info/twninfo100712.htm

3.「WTO farm talks resume this week」

http://www.thenews.com.pk/print1.asp?id=75616


[6607] はあーーー? 農林水産事務次官記者会見から-- 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/12(Fri) 09:32  

記者

民主党の戸別所得補償法案の関係ですけれども、年度によって交付金額が変わるという立てつけになっているように見えるんですが、これはWTOの黄の政策とのからみでどのように見ていらっしゃいますか。

次官

今のおっしゃっている民主党の法案の関係でございますが、率直に言いまして法案がいずれにしても私どもも、ただ今そういった要綱とお話の法案はもちろん読ませていただいているわけでございますが、その点について具体的にどうであるのかということについて、まだ確認ということは私どもできませんので、現時点において今おっしゃっているような、どういう性格と言いましょうか、それがWTOでどうであるかということについては、私どもとしてはまだコメントは申し訳ないができかねるという段階でございます。

以上が記者会見でのやり取りだが、この質問された記者さんにかわって、この辺の問題点を以下に記すると、つぎのようになる。

「過去の作付面積に基づく支払いに各年の生産量・品質をリンクするのであれば、全体が黄色の政策となってしまう。」
ということである。
これについては、当時RIETI上席研究員であり、現在は農林水産省に戻られ、農村振興局次長の山下一仁氏の「食料・農業・農村基本計画の問題点(1)―“緑”ではない“品目横断的政策”―」
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/yamashita/21.html
という論文がある。

民主党さんとしては、当初の案に生産制限的な要素を付け加えたのはいいが、こちらのほうにまでは、気がつかなかったんでしょうかね?

備考
民主党が国会に提出するとされる「農業者戸別所得補償法案(仮称)」においては、

所得補償は
1.国と地方自治体が設定する生産数量の目標に従い、
2.米、麦、大豆などの主要農産物を生産する販売農業者を対象に、
3.標準的な販売価格と生産費との差額を基本に面積当たりの単価を設定し、
4.「その年度の生産面積に応じ交付する」
と定義しているとされる。
この定義の限りでは、1の「国と地方自治体が設定する生産数量の目標」と、2の「米、麦、大豆などの主要農産物」と、4の「その年度の生産面積」と、3の「面積当たりの単価」と、4の「交付する」とは、リンクしていると読める以上、品目横断的ではないし、

さらに、

1の「国と地方自治体が設定する生産数量の目標」の範囲内に.4の「その年度の生産面積」が、とどまっていれば、3の「面積当たりの単価」に基づき、4の「交付する」となっているので、「過去の作付面積に基づく支払いに各年の生産量・品質がリンクされている。」とも、読める。

これで見る限り、この「民主党の戸別所得補償法案」は、まさに「黄色の政策」であるといえる。

参照

http://www.maff.go.jp/j/press-conf/v_min/071011.html


[6606] 西條八束さん、ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/11(Thu) 09:46  

西條八束さんとお会いしたのは、長良川でのシンポジウムの席だった。
西條さんは、淡水域と海水域とが混じり合う汽水域の生態学のご専門で、そんなところから、長良川や干拓地域での生態の危機を感じられておられたようだ。
シンポジウムでお会いしたあと、ご著書「河川感潮域 」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4815802939.html
が送られてきた。
この感潮域という言葉、日本語では、なかなか、意味が深い言葉だ。
つまり、「そこの生態系が、潮を感じうる域帯」ということで、生態系を、「感じる主体」として、擬人化している表現であるからなのだが、英語では「estuarine basin」(河口流域)と、素っ気ない名前だ。
西條八束さんは、お名前でご想像の通り、あの歌の西條八十さん(別名 柳 水巴 だから、こちらのほうも、水に関係ないではないが。)のご子息だが、ひょっとして、この「感潮域」という言葉の命名は、詩人のご子息たる西條八束さんによる命名だったのかな、などと、想像することもある。
謹んで、ご冥福をお祈りします。

http://hac.cside.com/afcw/culture/96/saijyodo.htm


[6605] ドーハラウンドで難航しているのは、非農業部門での合意 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/10(Wed) 19:40  

何か、農林水産大臣の記者会見を見ていると、ドーハラウンドで、農業部門までが難航しているようにとられるような発言をしているのだが、そうではなく、農業部門では、アメリカとEUの譲歩で、合意に至る障害は、すでに少なくなってきており、むしろ、未だに大きな障害があるのは、非農業部門であることが、どうも、報道されていないような気がする。

つまり今年の7月17日に、WTOからは、二つのモダリティー合意案が提示された。

一つは、ファルコナー交渉議長から提示されたもので、これは、農業交渉に関するもので「Agriculture text」
http://www.wto.org/english/tratop_e/agric_e/agchairtxt_17july07_e.pdf
と呼ばれるものである。

もう一つは、ステファンソン鉱工業品交渉議長から提示されたもので、これは、非農業交渉に関するもので、「the Non Agricultural Market Access (NAMA) text 」
http://www.wto.org/english/tratop_e/markacc_e/namachairtxt_17july07_e.pdf
と呼ばれるものである。
この後者については、鉱工業製品については、途上国に対しては平均12%までの関税引き下げをもとめている。

これに対して異義を唱えているのは、南アフリカを代表としての NAMA-11と呼ばれる国々(アルゼンチン、ヴェネズエラ、ブラジル、エジプト、インド、インドネシア、ナミビア、フィリピン、南アフリカ、チュニジア)だ。
この中には、ブラジル、インド、アルゼンチンなどの新興経済国が含まれている。

この農・工業二つをトレードオフの立場で要求しているのは、マーケット拡大をねらう、アメリカであるが、だからといって、今更、農業品目で示した譲歩を撤回できるという立場でもなさそうだ。

で、現時点での関心は、ファルコナー交渉議長から提示された「Agriculture text」とステファンソン鉱工業品交渉議長から提示された「the Non Agricultural Market Access (NAMA) text 」について、改訂版がいつ出るかに絞られてきているようだ。

日本の農林水産大臣が国内向けに見せ場を作りたいお気持ちは重々わかるが、すでに、農業部門については、幕引きが近い段階で、何を見せ場にされたいのか、ちょっと、首をかしげるのだが。
参考
「Lamy urges WTO members to accelerate trade liberalization talks 」

http://english.eastday.com/eastday/englishedition/business/u1a3155133.html


[6604] Re:[6602] [6599] [6598] [6597] 二項式ということで言えば 投稿者:とき 投稿日:2007/10/10(Wed) 15:49  

笹山様
> で思い出したのが、二項式という統計手法ですね。
> ですから、二項対立をある程度繰り返していけば、一定のレンジは得られるとも、思われますね。
> それが、実際可能かどうかは別にしても、ですね。

 疫学的な場合で考えると、この場合(ウイルス検査)の二項式とは、「ある(陽性)・ない(陰性)」ではなくて、あくまでも「ある(陽性)・不明(陰性)」ということの認識です。

 どちらかといえば、二項対立の概念ではなくて、「含む・含まれる」の簡単な集合論的概念です。
 
 イメージとしては、大海原の中のたまたま目についた小島が「陽性」というような感じです。鳥瞰距離によっては、見つけることもあれば見落としたりするもするような。となれば、けっして、「ある・なし」の二項対立や二者択一の概念ではないように思います。


[6603] 「ドーハラウンド合意の鍵を握っているのは、アメリカ」とのフランス貿易大臣の言葉 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/10(Wed) 12:46  

フランスの貿易大臣であるHerve Novelli氏は、月曜日に、「ドーハラウンド合意の鍵を握っているのは、アメリカである。」との見解を記者団に話した。
それによると、アメリカは、農業補助金のカットについて、各国から圧力を受けているが、その反対に、他のWTOメンバー、特にEUも、農業関係の補助金カットを迫られているとして、フランスとしては、完全にドーハラウンド合意には賛成であり、EUも、最低70パーセントのカット、おそらくは、もっと上の75−80%のカットは可能である、と言明した。
こうなると、ドーハラウンド合意のための、残る障害は、農業関係関税と、農産物の地理的原産地ラベルの問題に絞られるとみている。
参考
「US holds key to success or failure of WTO talks: French minister」

http://afp.google.com/article/ALeqM5jPKcQmauMj4_ajOwRsNERxwVGnvg


[6602] Re:[6599] [6598] [6597] 『検査によって「ない」を確認』は要注意 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/10(Wed) 08:08  

ときさん。
この部分
>>その結果に対して○か×の二項対立、二者選択の意味にとらないように気をつけておいたほうがよいかと思います>>
で思い出したのが、二項式という統計手法ですね。
パチンコの玉が最初の釘にあたって、右に行って、次の釘に当たって左に行き−−−ということを繰り返していくと、最初のパチンコ玉の落とされた時点から、一定のレンジの中で、パチンコ玉は、下へ落ちていく、っていうものだったかと思います。
ですから、二項対立をある程度繰り返していけば、一定のレンジは得られるとも、思われますね。
それが、実際可能かどうかは別にしても、ですね。



[6601] Re:[6600] はじめまして 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/10(Wed) 08:03  

taisa さん。
いつも、WTOの記事を見ていただいているようで、感謝です。
日本のマスコミが、あまりに、ドーハラウンドの記事を書いていないので、ムキになって、書いている部分もあるんですが。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。



[6600] はじめまして 投稿者:taisa 投稿日:2007/10/09(Tue) 23:06  

笹山様
ブログでWTOについて読ませて頂いています。
大変お詳しく、参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。



[6599] Re:[6598] [6597] 『検査によって「ない」を確認』は要注意 投稿者:とき 投稿日:2007/10/09(Tue) 22:56  

笹山様
> 「検査によって「ない」を確認してしまった」ということで、結果としては、全く、同じ結果をもたらしたということになりますね。

 あくまでも、検査で「陰性」が「ない」ということを証明しているわけではない、ということを正確に理解しておきたいものです。

『 しかし、ここで注意していただきたいのが、検査結果が陰性(マイナス)だったからといって必ずインフルエンザにかかっていないとは言い切れないということです。つまり、検査は100%正確な検査ではないのです。』
http://tatujin.net/influenzakensa.html

 検査というモノサシはあくまでも、明らかな「病」に罹患しているときに、その原因の可能性を探るための目安でしかないということを理解して、あまり過度に、その結果に対して○か×の二項対立、二者選択の意味にとらないように気をつけておいたほうがよいかと思います。

 正確には、まず「病」があって、それから検査して、その原因がそれによるものだろうか、ぐらいの感覚でいたほうがいいと思います。厳密に言えば、「病」のない段階での検査は、ウイルス存在の「ある・なし」を正確に判別するための検査にはとうていなりえないのですから。

 そのまえに、「病原体(ウイルス)の存在と感染」=「発症・発病」という認識が、ウイルスと生物の関係のほんの一側面をとらえているだけにすぎないと理解する必要がありますが。


[6598] Re:[6597] 馬インフルエンザ騒動で・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/09(Tue) 18:10  

ときさん。
しばらくですね。
そうですね。
今回は、二度の検査体制によっても、何らの役に立たなかったということで、おっしゃる「検査によって「いる(ある)」と確認してしまう」という点では、「検査によって「ない」を確認してしまった」ということで、結果としては、全く、同じ結果をもたらしたということになりますね。
こうなると、この問題は、検査体制だけで片付かない問題ともいえそうですね。

[6597] 馬インフルエンザ騒動で・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/10/09(Tue) 14:22  

 笹山様 ご無沙汰しております。

2007/10/09 火曜日
国体馬術競技が馬インフルエンザで、停止に至る経緯と課題
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=779

 拝読いたしまして、ふと感じたことを。

 簡易検査で陽性というのは、いま発症状態にあるものなのか、それとも感染歴があるということだけのことなのか、報道では今ひとつはっきりしないなと思いました。抗体を標識にしてる検査なのか、ウイルス成分を標識にしてる検査なのか不明ですし。おそらく簡易検査であれば、ウイルス成分(抗原)に反応する検査方法だと思いますが。
http://products.sysmex.co.jp/products/poctem/index.html

 たとえウイルス分離がなされたとしても、明らかな病態を示していないのであれば、それは病の状態にあるとはいえません。ウイルスは、季節の変動、環境の変化、免疫状態などによって、宿主をいつでも飛び出すことが当然でありますので。

 問題は、人間の頭の中のほうにあるのではないかと思えてなりません。検査によって「いる(ある)」と確認してしまうと、ウイルスの存在だけで、インフルエンザに「罹った」と判断してしまっていないかと。普段はまったく存在してないものとばかり思い込みすぎていないかと。簡便に検査ができるようになって、それまでその存在に気づかなかったことを、気づかされているだけではないかと。

 あくまでも、病(インフルエンザ)とは、病原体となり得るウイルスの存在如何ではなく、馬の個々のそのときの体調から判断すべきではないかと思います。ウイルスは流行期になれば、至極ありふれた存在でありますので。そして、ウイルス感染は基本的には、すでに感染歴があって免疫をもった個体は、ウイルスがあろうがなかろうがへっちゃらなわけですし。(それは、人の「はしか」でも同様ですが。)


[6596] 韓国輸入のアメリカ牛肉に、また、危険部位 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/09(Tue) 10:26  

9月7日に船積みされて釜山港に到着した米国産牛肉 18.5t(618箱) の中、 1箱(30.3�) に、8月に続いて、再び、脊筋を確認したとのことである。
8月に背筋を発見して後、8月27日に、検疫を再開したばっかりであった。
これ

http://img.sbs.co.kr/newimg/news/200709/200219762.jpg

http://www.kukinews.com/news/article/view.asp?page=1&gCode=all&arcid=0920680854&code=41141111
が、その写真。



[6595] 秋田わか杉国体の馬術競技が馬インフルエンザ発生で、停止に至る経緯の整理 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/09(Tue) 09:24  

10月2日−秋田-
秋田わか杉国体出場の熊本県の3頭が、秋田県到着
秋田わか杉国体本大会の馬術競技が行われる仙北市角館特設会場前、馬インフルエンザの簡易検査が始まる。
午前8時から、秋田県など15県の計54頭の馬が検査を受けた。すべての馬が陰性反応を示して厩舎入りした。

10月3日−熊本-
熊本県阿蘇市内の乗馬クラブの乗用馬七頭が馬インフルエンザに感染と判明

10月5日−熊本-
熊本県内で、この乗馬クラブの馬と接触のあった新たに9頭が馬インフルエンザ感染と判明
新たな感染が確認された馬は、熊本市の乗馬クラブなど3施設に所属。
9頭とも9月下旬に阿蘇市内で開催された祭りに出場しており、その際に最初に感染が確認された阿蘇市の乗馬クラブの馬と接触したとみられる。
この9頭のなかには、阿蘇市の乗馬クラブの馬と接点があった熊本市の農業高校(阿蘇清峰高校)の馬がいた。
これで、熊本県での感染馬は計23頭となった。

10月5日午前−秋田-
国体出場の熊本県の馬術競技出場予定馬である阿蘇清峰高校のシルクパイロットなど2頭が馬インフルエンザ感染と判明。
熊本県の出場馬3頭のうち1頭は、10月5日に、熊本で感染が判明した9頭のうちの1頭の農業高校(阿蘇清峰高校)の飼育馬であった。
もう1頭はあさぎり町の高校(南稜高等学校)の飼育馬であった。

10月5日−熊本-
熊本県では、「出場馬二頭が秋田入りする前まで入っていた熊本県内の厩舎で馬インフルエンザが発生した」と発表

10月5日−秋田-
国体競技運営委員会は、直ちに熊本と同じ厩舎内の十四頭の検査を実施したところ、熊本県の三頭のほか、熊本と同じ厩舎にいた徳島県のシャムロックや沖縄、長崎県の各一頭からも陽性反応が出た。
これで、国体出場予定馬のうち、計6頭が感染と判明。
国体競技運営委員会は、感染が判明した馬を出場停止にして隔離したほか、感染した馬のいた厩舎周辺の七十三頭を検査。。
10月5日から、出場馬170頭の検査を実施。

10月6日−秋田-
国体競技運営委員会は6日、感染拡大の危険性は少ないと判断、簡易検査と確定検査を行いながら、6日の競技は予定通り行うことを決めた。
仙北市の馬術会場で全170頭のうち感染馬が入っていた厩舎とその付近にいた81頭に対する精密検査を行い、すべて陰性となった。
7日以降については、残る83頭の検査結果を待って決めるとした。
このうち、新たに、山梨の1頭が馬インフルエンザに感染していたことが判明。
全170頭のうち感染は7頭目となる。同馬にはすぐ隔離処置が取られた。
隔離されたのは潜伏期間の馬を含め、8頭目。
国体競技運営委員会は、7日以降の競技については、隔離された馬を除き、予定通り実施するとした。

10月7日−秋田-
大会本部が7日に行った簡易検査で、新たに山形と大分の計2頭に感染の疑い(疑陽性)があることが分かった。
同本部は2頭を隔離。
長崎県勢が乗る予定だった馬も陽性反応を示した。
8日朝に出場予定馬に対して簡易検査を実施し、1頭でも陽性反応を示せば「拡大がいまだ止まっていないと判断せざるをえない」として以降の競技を中止すると発表した。
同本部は8日に出走予定の84頭すべての馬の簡易検査を競技前に行うことを決めた。
1頭でも陽性となった場合は8、9日の競技をすべて中止するとした。

10月8日−秋田-
同日朝に実施した出場予定馬75頭への簡易検査で香川と鹿児島が2頭、三重、京都、岡山、徳島、大分の各1頭が陽性反応を示すなど、新たに9頭の感染が判明。
全170頭のうち感染は18頭に広がり、隔離厩舎の収容頭数が16頭のため今回の9頭は隔離していないという。
日本体協、秋田県など主催者は8日、最終日の9日までに予定していた残り競技をすべて中止すると発表した。
感染はさらに午後にも2頭が判明し、全170頭のうち20頭にまで広がった。

以上が国体馬術競技停止に至るまでの経過ですが、いろいろ、問題点も、浮かび上がってきますね。

主な問題点としては

1.輸送前と国体会場到着後の2回、検査を実施していたにもかかわらず、そのいずれもが潜伏期間中での検査であったため、発見できなかった。

2.同じ厩舎での感染拡大が阻止できなかった。

3.感染判明後の隔離厩舎の収容頭数がすくなかった。

4.主催者側が、大会続行にこだわり、そのことで、感染が拡大した。

5.馬インフルエンザの潜伏期間が、通常言われている1−3日間を前提としての二重検査体制が組まれていたが、実際は、1−5日間にも及ぶこともあることについて、関係者の認識が足りなかった。
参考「馬インフルエンザについて」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=765

などがあげられよう。

今後の課題としては、来年以降の国体の馬術競技においては、出場馬にワクチン接種を義務付けたり、長期の潜伏期間を考慮しての検査体制を組む必要があるだろう。


[6594] あるブログにこんな記事が。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/09(Tue) 04:59  

あるブログ
http://agriculture.iza.ne.jp/blog/entry/325010/
に以下のような記事がのっていました。
なんか、ちょっと、複雑ですがね。
「特にこの段階ではご覧になる必要がないですよ」ってのは、国民は、WTOの結論を受動的に受けるだけでいい。っていうスタンスとも、うけとられますが---ね。
なんとも−−ですね。

質問
「WTOの情報はなかなか入ってきていませんが、やっぱり日本の農業には最悪に近い形での合意に落ち着きそうですね。
どうもアメリカが相当妥協するということなので、民主党の『戸別所得補償制度』はもちろん政府の『品目横断的経営安定対策』ですら危ういのでしょうか?
近頃チョクチョク参考にしているブログでは自分の頭では理解しきれないところが多くてそれがより不安を感じるところです。
【参考】http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=774

答え
「笹山さんのブログは特にこの段階ではご覧になる必要がないですよ。
あれは学者向けというか本当に第一線でWTOの問題に取り組んでる方が対象で、僕もギリギリ入っているかどうかで、本当に難しいです。
情報収集能力と分析能力は相当高いですね。
そして、WTO情報ですが、僕のもとには結構入っています。
ただ分析する時間がないので放置しています。」


[6593] 「はしか」が、この秋、南下の傾向 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/07(Sun) 07:47  

はしかの流行シーズンを過ぎた秋を迎えても、九州や関西などで患者が続出していることが6日、国立感染症研究所のまとめでわかった。
特に15歳以上の患者が目立つという。
今春には、関東ではしかが大流行したが、このままだと、来春には九州、関西地方を中心に流行する恐れが高いとして、感染研では、ワクチン接種を急ぐよう呼びかけている。
感染研感染症情報センターによると、9月初旬、1週間で子どものはしか患者だけで計76人が報告された。このうち22人が福岡県で、15人が大阪府など、半数以上が関西、九州に集中していた。全国450か所の基幹病院を受診した15歳以上の患者も、9月に入り6〜10人で推移。下旬には神戸市の私立高校で30人が集団感染した。

ということで、この秋は、はしかが、関西九州方面に南下しているらしい。
要警戒のようですね。



[6592] 木曜日にアメリカが出した黄色の政策とOTDSの実績 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/06(Sat) 13:34  

アメリカのWTO交渉担当者Joe Glauber氏が一昨日の木曜日10月4日にWTOに提出した2001年から2005年にかけてのアメリカの黄色の政策(AMS)とOTDS(AMS+デミニミス+青の政策)の数字がわかった。

これによると、

黄色の政策(AMS)

2002年96億ドル
2003年70億ドル
2004年116億ドル
2005年129億ドル

OTDS(AMS+デミニミス+青の政策)

2002年163億ドル
2003年102億ドル
2004年181億ドル

ファルコナー氏が7月17日に各国に提示した「ファルコナー・テキスト」では、
アメリカの国内農業補助金(OTDS)は、130億ドル、または164億ドル以下に削減すべき
と提案してある。

上記の数字について、Joe Glauber氏は、次のようにいっている。

AMSについてみると、
ウルグアイラウンドでのシーリング191億ドルを、いずれの年も下回っている。
2005年10月の最初のテーブルで提出したAMS76億ドルのキャップを上回っているのは、その後8年のうちで、7年である。

OTDSについてみると、
ファルコナーテキストでのOTDS 130億ドル、または164億ドル以下削減の線から見ると、過去8年のうち、5年が、ファルコナーテキスト提案の最高限界数字を上回っている。

参考
「U.S. releases farm program spending details to WTO」

http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=6CD8F38A-9E01-2814-7713A84FEE933BDD


[6591] 秋田わか杉国体の馬術競技で馬インフルエンザ発生 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/06(Sat) 12:20  

秋田県で開かれている「秋田わか杉国体」の大会本部は5日、馬術競技に参加している熊本県チームの3頭など、計6頭が馬インフルエンザに感染していたと発表した。
感染が確認されたのは、熊本県チームのほか、徳島、長崎、沖縄県の各一頭。
同本部によると、熊本県の馬が所属する熊本県内の厩舎の1つで馬インフルエンザが発生したため、5日に簡易検査したところ、熊本県チームの2頭などで陽性反応が出た。
熊本県チームが入る国体の厩舎の全計14頭を検査したところ、感染は計6頭と確認した。
同本部は、14頭を除く出場予定の156頭すべてについても検査のうえ、6日朝に同日以降の競技を開催するかどうか判断していたが、開催を強行したようだ。
今回の国体に当たっては、馬インフルエンザ対策の特別措置が取られ、出場馬の所属県と、競技会場の仙北市でそれぞれ簡易検査を義務づける二段構えであったが、所属県での検査は、秋田に入る直前の1週間以内に実施。仙北市では、厩舎入りする10月2―4日、競技場外で馬運車ごとに再検査した。
馬運車では通常、4頭から6頭の馬が運ばれるため、1頭でも陽性反応が確認されれば、馬運車ごと引き払わなければならないという。
これらの馬の運搬費については、ヨットの運搬費同様、補助があるが、馬の輸送費も莫大(1頭15万円程度とすれば片道二千六百万円×往復で五千万円程度?)なところから、来年の国体からは、ワクチンの接種を条件としての参加ということも考えられるだろう。
馬インフルエンザの潜伏期間は、1−5日とされているので、上記の二段構えで十分なのかについても、再検討の余地がありそうだ。

馬インフルエンザについては、私のブログ記事「馬インフルエンザについて」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=765
をご参照



[6590] ブログ記事へのアクセスは、復旧しました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/05(Fri) 15:27  

ご迷惑をおかけしました。


[6589] ブログ記事のほうが、午後三時ころからアクセスできていません。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/05(Fri) 15:20  

ブログ記事
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/
のほうが、今日の午後三時頃から、アクセス出来ていません。
復旧まで、少々お待ち願います。


[6588] 実態に基づいた論を、「BSE全頭検査は税金の無駄」 投稿者:虹屋 投稿日:2007/10/04(Thu) 05:46  

毎日新聞の名物記者、小島正美氏が「BSE全頭検査は税金の無駄」との論説を10月2日に公表した。

http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20071002k0000m070174000c.html

>ピッシングは牛が暴れないよう頭部にワイヤ状の器具を差し込み、脳組織を破壊する作業だ。もし感染牛にワイヤを差し込むと異常プリオンが血液に流れ、肉を汚染する可能性があるため、欧米では絶対禁止となっているが、日本ではいまだに半分近い処理場が実施している。

2007年(平成19年)10月時点で、半分近い処理場がピッシングを実施しているとあるが、厚生労働省食品安全部の調査では、平成18年度末で30%である。実施施設・・47、実施していない施設・・109であり、ピッシングされている牛はと畜数の38%(推定)、平成19年度末では、実施施設は8(5%)で牛の頭数では12%、全頭検査が中止される平成20年度末では実施施設はなくなると見込まれている。
 小島さんは「実態報告せぬ国、無責任」と書かれているが、それならば、この記事は実態を正しく伝えておらず、無責任と評価せざるを得ない。
 参照 第46回食品安全委員会プリオン専門調査会の資料4-2ピッシングに関する実態調査結果について[PDF]
  http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai46/index.html

>何が安全性の対策かといえば、主に危険部位の除去と飼料規制だ。

小島さんは、飼料規制について書かれていない。
米国は、ピッシングは行っていない。
危険部位の除去は、30ヶ月齢以下では義務付けられていない。
飼料規制について国際獣疫事務局OIEの科学委員会は、米国が「1997年以前に飼料規制がなかったこと、1997年以降の飼料規制が部分的な実施であったこと=交差汚染の可能性、飼料規制の実施を管理するための限られたサンプル数=、並びに動物用飼料への(脳や脊髄など病原プリオンの蓄積が多い)SRM の使用が禁止されていないことにより、国内でBSE 病原体の循環及び増幅のリスク(新たなBSE牛発生と流行拡大)が生じると考えた。」と評価し「感染力を持つ可能性がある原料(SRM)がレンダリングされ、動物用飼料の供給行程で利用され続ける限り、交差汚染の可能性は存在する。動物用飼料の供給行程からSRM を除去することによって、そのような事態を防止することができる。米国には、動物用飼料からSRM を除去することについて注意深く検討すべきであることを(OIE科学委員会は)助言する。」
 同様の評価を日本の食品安全委員会も行っている。

米国は超大国でありながら、BSEリスクが無視できる国ではなくその下の「管理されているリスク国」と評価されている。

小島さんには、実態を報告した日本の飼料規制についても触れた論議を期待したい。

参照 米国、狂牛病・BSEリスクの最少(無視できる)ステータスの獲得に失敗
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/BSE/hatake_0722_BSE-OIE.htm


[6587] Re:[6586] [6585] 農山村と「改革」 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/10/02(Tue) 17:35  

 笹山さん、
 私もいくつかのCSAと呼べるだろうグループを知っています。農家と消費者がグループとして結びついたものですが、現実にはこれは現状マイナーな道でしかないのではないかと感じています。
 今年、この農家がテレビに出演しましたが、ある会社の社員とのこの話題では、「原始農家がテレビに出た。お宅の近くでしょ」などの理解でしかありませんでした。
 現代は、ある意味で「スマートさ」が求められます。どうも困ったものです?スマートな農家はあり得るのでしょうかね?

http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20070202/index.html


[6586] Re:[6585] 農山村と「改革」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/10/01(Mon) 10:51  

ヤマビコさん。
なかなかの難問ですが、「生産者が都市に向かって直接生産物を 少量でも送れるシステムが必要なのではないかと思います」の点については、正解の方向かと存じます。
以前、私は、「CSA」構想について、言及したことがありました。
参照「「コミユニティが支持する農業(CSA)」は、日本に定着可能か?」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_23.htm
これは、ヤマビコさんおっしゃる産直の変形ですが、これを、都会の人々と結びつける結節点を、どこかに作る必要がありそうですね。
もちろん、CSA構想にも限界があります。
農家が前受金で受け取れるシステムはいいのですが、単価が高くつくこと、不作の場合の補償システムをどうするのか、消費者は、それほど、理解あるのか、等々です。
賢明な消費者の元に、賢明な農業者は育ちうる、そんな感じもしますが、所得補償のもとにノーノーとしているような農業者たちには、消費者は、理解は示さないでしょうね。

http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_23.htm


[6585] 農山村と「改革」 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/10/01(Mon) 10:42  

 最近の自民及び民主の各党の「地方格差」や農村対策についての話を聞いていて、現状認識のない政策論争と思わざるを得ないことが多くあります。ここでそれらを投稿してみます。
1.現在の農村特に農山村はそうなのですが、現状から農畜 産物の増産をしても限界があります。一つは、道の駅にな ど「地産地消」として消費者がやってくるタイプの販売方 法は現状でほぼ満杯状況です。現状では1〜2割程度高く ても結構売れています。安心と「おいしさ」の2点からで  す。
  一方、産地として大規模に「農畜産物」を生産すること については、海外製品と競争しなければなりませんので、 「企業的経営」や「販売戦略」など多くのスキルと知恵が 必要で、すぐには役立ちません。大規模生産の場合、農地 は痩せてくる傾向にあります。結果として「おいしさ」が 欠けてきます。同一製品を毎年生産し、かつ大量に生産す るためには、化学肥料などを使い続けなければならない宿 命にあります。
  第三の選択、田舎での生産物を生産者自身が都市で販売 することですが、現在試行錯誤の段階であろうと思いま  す。
2.現在「政策」として4ヘクタール所有の農家あるいは組 合が受け手として購入するあるいは借りると言う選択しで すが、これはこれまでの「農村の若者に夢を」と言う政策 が繰り返し行われて来ましたが、99%失敗に終わっていま す。失敗の主因は、生産は知っていても「販売」は判らな い事によると思います。少なくとも農協に頼っているとお かしくなります。農協が残っていくための「手段」に終わ ることがほとんどです。
3.では現状のままでいいのかと言いますと、それは「No」 ですが、具体的なビジョンが描けない、のが実情と思いま す。
  私は、必要なのは生産者が都市に向かって直接生産物を 少量でも送れるシステムが必要なのではないかと思いま  す。それにはまだまだ研究しなければならないことがあり ます。
  「生協」などもこのタイプの1つですが、生協ですら時代 と共に変化をして来ています。各家庭に配るタイプではな く、店タイプのものとなっています。
  また、宅急便による消費者への配送も近年盛んになって きました。ネット購入による配送もその1つです。
  いずれにしても、「農村の若者に夢を」政策ではきめ細 かい考えの構築が要求されます。
4.選挙と施策、に関しては現在来年の3月または4月との噂 がありますが、また自民党は大敗する可能性があります。 昨日、土建業に勤めている農山村の若者と話す機会があり ました。彼の話によると来年の3月当たりが土建業界の疲弊 のピークになり、この時期を乗り越えられなければ、倒産 になるとのことです。年度末の駆け込み工事は昨年比7割  で、来年4月以降の工事は今年度比でやはり7割だとの事。 来年の4月〜6月は3分の2程度は休まなければならないだろ うとの事。地方行政も同様です。
  この様な事情を鑑みるに、補正予算でもないと自民大敗 となる可能性が高いのではないかと思います。民主にこれ を乗り越えるような政策が出されている訳ではありません が。現状把握のない国会議論が続く事が予想されます。
  

http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20070202/index.html


[6584] Re:[6573] 本当の「知る権利」の危機 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/29(Sat) 22:10  

謎工さん。
遅レスで申し訳ありません。
今回の問題点というのは、著作権法第三十条(私的使用のための複製)で、これまで例外規定とされてきた私的使用のための複製のうち、違法にアップロードされていたファイルを個人的にダウンロードをすることについては、例外規定から排除する、という趣旨ですよね。

これが、どうして、「既成のファイルを違法にアップロードしたYouTubeを見ることで、違法になる」という解釈が、ネットに広まっているのか、ちょっとわからないのですが。

テレビなどの画像をYouTubeにアップロードすることは、送信可能化権違反の範疇であり、それらファイルがアップロードされたYouTubeを、ストリーミングダウンロード可能なソフトでダウンロードしたものについては、個人的な使用目的でも、著作権法第三十条の例外規定からはずすというのがいいのかどうなのか、というのが、今回の問題だと思うんですが、どうなんでしょう。

で、津田大介さんが、ちょっと場違いで指摘した、キャッシュの問題は、これは全く別の話で、

例のGoogleのキャッシュの問題は、Google検索で、下のほうに出てくる「キャッシュ 」「 関連ページ」のうちの「キャッシュ」のほうをダウンロードした場合、そのコンテンツが、レジスターによるアクセスしか認めていない場合、著作権法違反になるかどうかの問題ですね。

これについては、DMCAにおいては、寛大な解釈(caching exception または Caching Loophole)がされていたのが、時代の流れで、そうもいかなくなってきたということなのでしょう。

つまり、この場合のキャッシュは、「Treasure-Prove」(所有主不明の発掘物)である、との認識が強まってきた、という、全く別の問題であると思うんですが。

もちろん、個人が一時的に違法画像をダウンロードしたり、あるいは、違法ストリーミングのサイトを見ても、キャッシュとして残るわけですが、それが、著作権法第三十条の対象になるかどうかは、30条以前の問題であるように思えます。

つまり、キャッシュとして残っているファイルの所属はどこなのか、ということなのかと思います。

一時的に帰属しているtmpファイルなのか、それとも、恒久的所属に転化しうるファイルなのか、ということなのかと、思います。

これは、送信可能化権の段階でもいいうることで、サイトを見ただけで、ハードディスク上なりメモリー上には、キャッシュが残っているわけですから、これが、送信可能化の状態にあるといえるかどうか、の議論になるのだと思います。

Googleの場合は検索結果に「キャッシュ」として表示しているのですが、「送信可能化」の概念からすれば、そのように表示していなくても、ハードディスクなり、メモリーにファイルが送信可能の状態にあれば、送信可能化権は発生するという解釈ですから、「キャッシュに著作権が発生する」とすれば、サイトを見ただけで、コンピュータにキャッシュが残るわけですから、違法サイトを見ただけで、送信可能化権違法との解釈も、成り立ちうるのですが。

これは、著作権30条や送信可能化権の問題ではなく、「キャッシュは、複製物なのか」「キャッシュがコンピュータ上に残っている状態は、送信可能化の状態といえるのか」という問題になるのだと思います。

こうなると、いかに日本の送信可能化権なるものが、現実にあわないものであるかが、このことからもわかりますね。

著作権とキャッシュの関係の問題については
「The Special Problem of Caching and Copyright Protection」
http://www.cli.org/Caching.html
をご参照
ただし、この見解は、1995年時点のもので、現在の時代認識とは異なります。

さらに参考となる考え方として、「これまで「一時的蓄積」は著作権法上の「複製」ではないと解されてきたが、技術的進歩もあり、必ずしも、今後においても「複製」でないとの解釈が継続しない可能性はある。」との考え方もある。


[6583] 伊藤健一さんの総括審議官返り咲きという話題。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/29(Sat) 19:43  

覚えている方もいらっしゃるかも知れませんが、約2年前の私のブログ記事「日本のWTO対応について記した、問題のフィナンシャルタイムズの論説」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=501
で、話題にしたことなのだが、2005年11月15日付のフィナンシャルタイムズの記事、「Japan ‘Not Ready To Open Food Market’ 」で、当時の農林水産省の総括審議官Kenichi Ito氏(伊藤健一総括審議官)が、突然、官房付きに異動になったことについて、その発言が、当時の大臣の逆鱗に触れたため、との憶測記事が流れたことがあった。
その発言とは、、「中川大臣が、経済産業大臣から農林水産大臣へ移動したことは、貿易自由化にむけての経済産業省の政策を、より、保守的な農林水産省にもぐりこませていこうとするトロイの木馬計略の到来を先触れすることにはならなかった。」との発言であった。
その後、約二年を経て、9月7日付けで、当の伊藤氏は、それまでの関東農政局長から、ふたたび総括審議官として、帰ってこられたようだ。
まさに、ドーハラウンド合意の最終ラウンドでのご帰還だが、豪腕を期待したいと思うのは、わたくしだけであろうか。
もっとも、当時の発言のうち、次の発言部分は、その後のブラジル・アメリカの態度変化で、今となっては、やや、違った情勢になっているようなのだが。

"We are not saying we can't do anything more, but as long as the US or Brazil stick to their unrealistic demands, we can't start realistic talks."



[6582] まだまだ予断を許さないドーハラウンド合意までの道のり 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/29(Sat) 10:55  

「[6580] ドーハラウンド合意を想定した日本の品目横断的経営安定対策のスキーム見直しの必要性 」に書いたように、アメリカが、7月のファルコナー案を受け入れることは確実になったのだが、それでも、WTO内に、ドーハラウンド合意までの紆余曲折を心配する声がある。
その理由としていくつかあるのだが、
一つは、すでにファストトラック権限を失ったブッシュ大統領が、アメリカ議会を説得出来るのかどうか、ということについての疑念、
もう一つは、たとえ、ファルコナー提案を受け入れたとしても、アメリカの国内農業補助金削減を、130億ドルから164億ドル以下の数字のあいだのどの水準で、妥協するのかが、まだよくわからない、
この二点に絞られているようだ。
前者については、アメリカ議会農業委員長の民主党のコリン ピーターソン氏は、あくまで、農業補助金のカットに反対をする構えを見せているようで、また、農村部選出民主党議員も、同様の構えを見せているようだ。
後者については、G20では、120億ドルを主張しており、結局、アメリカの削減140億ドルで、G20は、了承するのではないかとの観測もあるようだ。
一方、農業交渉の明るい見通しの一方で、NAMA 交渉グループのステフェンソン議長のNAMA(非農産品市場アクセス)テキストにもとずく工業製品市場アクセス交渉には、いくつもの難関が待っているといったのが実情のようだ。
参考
「US FARM SUBSIDY HINT NOT ENOUGH TO JOLT SLUGGISH DOHA NEGOTIATIONS 」

http://www.ictsd.org/weekly/07-09-26/story1.htm


[6581] 長井健司さんが射殺される瞬間映像 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/28(Fri) 22:59  

ミャンマー軍による日本人ジャーナリスト長井健司さん射殺の瞬間を、伝える映像が各種配信されている。

映像が充実しているのは、the Democratic Voice of Burma
http://www.dvb.no/
のもので、ビデオは、http://www.dvb.no/ の右側、上から二番目のビデオ映像の3分44秒から3分56秒のあいだにわたって、長井さん射殺の部分がうつされている。
このスチール写真http://www.voanews.com/english/images/AP_Burma_killing_of_Japanese_journalist_eng_195_27sep07.jpg

http://www.tribuneindia.com/2007/20070929/ind3.jpg
は、そのビデオ映像をキャプチャーしたもののようだ。

以下のビデオは、インドのTimeShow TVが、このサイト「Journalist shot dead in Myanmar 」
http://www.timesnow.tv/NewsDtls.aspx?NewsId=3049
で流したものだ。
右下の「Play Video」をクリック

こちら
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article2550369.ece
のほうは、日本のFNNニュースをYoutubeで公開したもの。

参照
「Video Allegedly Shows Japanese Journalist Shot at Close Range in Burma」
http://www.voanews.com/english/2007-09-28-voa53.cfm
「UN Secy-Gen asks Myanmar to exercise restraint」
http://www.tribuneindia.com/2007/20070929/main6.htm

http://www.timesnow.tv/NewsDtls.aspx?NewsId=3049


[6580] ドーハラウンド合意を想定した日本の品目横断的経営安定対策のスキーム見直しの必要性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/28(Fri) 06:17  

「[6576] アメリカ新農務長官予定者 Chuck Conner氏の2007年農業法についてのスタンス 」などに書いたように、ドーハラウンドの年内合意は、アメリカがWTOファルコナー提案の受け入れを決断したことで、確実なものとなった。

また、アメリカの新農務長官に予定されているコナー氏が、「ドーハラウンドの合意が見た場合には、現在下院段階を通過した2007年新農業法のスキームの見直しをする。」と言明したことで、日本の品目横断的経営安定対策のスキームの見直しを迫られる可能性も出てきた。

というのは、この品目横断的経営安定対策自体が、そもそも、アメリカの新青の政策と目的を同じにした、ボックス・シフティングと「デミニミス抜け穴(De Minimis loophole)」を強く意識したスキームでスタートしているものであるからだ。

第一、この「品目横断」という名称自体、WTOコンプライアンス逃れの名称ではある。
なぜなら、WTOにおいては、品目を特定していない国内支持(品目横断的 (non-commodity specific)な助成)であれば、全ての農業生産額の5%以下の国内助成は、これをデミニミス(De Minimis)として、これまでは、WTOの削減対象から除外されていたからだ。

また、生産調整を伴った「生産制限的(production-limiting )」であれば、「青の政策」該当ということで、これも、これまではWTOの削減対象から除外されていた。

ここで、「これまでは」といったのは、今回、ドーハラウンドが合意されれば、これまでの黄色の政策(AMS)の削減に加え、貿易歪曲的補助金の総量規制(全体的削減という。)ともいうべき規制が新たに加わり、「OTDS=Final Bound Total AMS( 黄色の政策) +デミニミス+パラグラフ8にもとずく青の政策 この三つの合計額」掛ける削減率(日本の場合は、66-73%削減)での削減の二重の網がかかるからだ。

品目横断を大義名分にした、黄色の政策をデミニミス対象スキームに衣替えすることを「デミニミス抜け穴(De Minimis loophole)」というが、ドーハラウンドが合意されれば、これらの抜け穴が封じられることになる。

そこで、日本の品目横断的経営安定対策を改めて、ドーハラウンド合意を想定してのWTOコンプライアンスの観点から検証してみると、下記のようになるだろう。

品目横断政策には、「げた」部分(生産性条件格差の是正対策)と、「ならし」部分(販売収入の変動緩和対策)の二つがある。

このうち、「げた」部分については、さらに、下記の、「その1、その2」の二つに分けられ、
「げた」その1-過去の作付面積に基づく支払い。
「げた」その2-年々の生産量等に基づく支払い。
に分けられる。

農林水産省の解釈では、
「「げた」その1-過去の作付面積に基づく支払い。」は、現実の生産と関連していないので、緑の政策に該当。いわゆる「緑ゲタ」
「「げた」その2-年々の生産量等に基づく支払い。」は、黄色の政策、いわゆる「黄ゲタ」部分
としている。

また、
「「ならし」部分(販売収入の変動緩和対策)」については、品目横断的(non-commodity specific)であり、生産調整を伴った「生産制限的(production-limiting )である」との条件の下に、「青の政策」(というよりは、私から言わせてもらえれば、本来の青の政策(Blue Box=production-limiting )とアメリカのデミニミス抜け穴狙いの新青の政策(New Blue Box=non-commodity specific)との合体スキームと見えるが)に該当、としている。

総じて、法案国会通貨時(2006年6月21日)は、アメリカが『新・青の政策』(New Blue Box)該当頼みで、何とか、WTOコンプライアンス違反該当を逃れられるのではないか、との状況の下で、ボックス・シフトと「デミニミス抜け穴(De Minimis loophole)」で、この品目横断的経営安定対策のスキームが組まれた節がある。

ところが、ボックス・シフト名人で、お手本の新・青の政策主張のアメリカ自体が、ドーハラウンド合意に大きく傾いてしまった現在では、品目横断的経営安定対策のスキーム自体が、ドーハラウンド合意後には、WTOコンプライアンス違反を問われかねないものになりつつあるということだ。

品目横断的経営安定対策にして、このような状況なのだから、より黄色の政策的要素の強い、民主党の「戸別所得補償制度」のスキームは、ドーハラウンド合意後では、問題外のWTOコンプライアンス違反スキームとみなされそうだ。

もし、現在の農家の不満を救う品目横断的経営安定対策の見直しをするとすれば、緑ゲタ部分に限った面積要件の見直しによるしかないだろう。

すなわち、補助金の対象農家を「北海道10ヘクタール以上、都府県4ヘクタール以上の「認定農業者」(個人)」または「20ヘクタール以上の耕地を持つ集落営農組織」の要件緩和である。

このように、参議院選挙後の農政は、「ドーハラウンド合意を前提としたWTOコンプライアンスの観点からの品目横断的経営安定対策見直し」と「現在の農家の品目横断的経営安定対策スキームに対する不満の解消を狙いとした要件見直し」の二つの観点からの舵取りをせまられることになる。


[6579] 38万ヘクタールの耕作放棄 投稿者:虹屋 投稿日:2007/09/27(Thu) 17:49  

日本農業新聞 2007年9月26日 より

 食料生産と国土保全を担う国内の農地で、耕作放棄が止まらない。今や埼玉や滋賀県の面積に相当する38万f余りが荒廃。農山村での過疎・高齢化による耕作放棄拡大は、「むら崩壊」につながる。危機感を持った政府は、6月に策定した「経済財政改革の基本方針(骨太の方針)2007」で、農業上重要な地域の耕作放棄地を「5年程度をめどにゼロ」とする目標を掲げ、福田新内閣にとっても大きな課題となる。だが、現場の農家らは「生活できる収入がなければ、今の農地すら守れなくなる」と悲痛だ。耕作放棄解消には所得確保が欠かせない、むらの厳しい現実が浮かび上がる。  (キャンペーン取材班)

島根県古賀町。平場から山間地まで水田が広がる米どころだ。その町役場会議室で、机一面に町内の地図が並べられた。水田一筆ごとに赤、黄、緑に塗り分けられている。赤は耕作放棄地、黄は自作地、緑は貸借地だ。

「こうして見ると耕作放棄が増えたなあ。山の方は真っ赤だ」。同町農業委員会会長の吉村哲夫さん(72)は、地図を指さしながらつぶやく。どこの農地が耕作放棄されているのか、地図を見れば一目で分かる。

この地図は、昨年6月から同町の農業委員21人が行った町内の全筆調査をもとに作成。耕作放棄の実態を探り、これ以上の増加を「なんとか食い止めたい」との恵いで、全国に先駆けて取り組んだ。調査は10e以上の農地を持つ全農家1547世帯を対象に、農地の現状や経営方針を聞き取った。回答率は8割を超えた。

浮かび上がったのは、農地のひどい荒廃ぶりと守り手の高齢化
だ。町内710fの農地のうち、耕作放棄地は99f(14%)に上る。圃場(ほじょう)整備されていない山間地の水田ほど荒廃が激しく、ほぼ半分の47fを「復田不可能」と判断した。

町の農業を担うのは高齢者ばかり。70歳以上が45%を占め、90代現役は8人(1%)もいる。

次代の「農地の守り手」不足は深刻だ。家族内に後継者がいない世帯は全体の6割を占め、面積ベースでは全農地の4割にも達する。

10e以上の農地がありながら、町外で暮らす「不在地主」も201世帯と全体の13%に上る。不在地主の農地は、借り手がいなくなれば耕作放棄に直結する。

調査結果は「むらの危うい未来」を映し出した。

高齢化、担い手不足、耕作放棄……。むらが悪循環に陥っている。
 これに追い打ちをかけるのが米価の下落だ。10年前は全国的に一俵(60`)2万円近くあったが、最近は1万5000円を割り込む。
 古賀町での米価下落ちほぼ同様だ。町全体の米産出額は1996年の9億1900万円から、2006年は6億3000万円と10年間で約3億円も減った。農家数が減り一戸当たりの経営面積がやや増えても、米収入は平均73万円から61万円と12万円も落ち込んだ。
 農家1戸当たりの平均水田面積は約70e。小規模経営では経費を差し引けば利益は出ない。稲作を続けるために、生活費である年金の一部を、農業機械の購入に充てる高齢農家さえいる。
 米価下落の痛手は大規模農家ほど甚大だ。町内23fの農地を借り受け、水田経営をする農業生産法人「サジキアグリサービス」の収入は減る一途だ。04年度の新たな米政策移行に伴い、町が従来上乗せしていた転作助成金の削減なども響いた。米価下落分と合わせると4年前より、「総収入で500万円以上は確実に減った」と代表の茅原忠夫さん(61)。地域農業の担い手であっても、貯蓄する余裕は「ほとんどない」のが実情だ。
 茅原さんは嘆く。「むらの疲弊は農業所得が少ないことが原因だ。これに尽きる。米価は安い。生産調整は厳しい。鳥獣害はひどい。高齢者ばかりの中山間地でどうやって担い手を確保し、耕作放棄を防げというのか」
 地元のJA西いわみ米穀課の谷尻賢二課長は「米消費が減り続ける中で、米価下落の底が見えない。農家への新米の概算金も減る一方だ」と渋い顔だ。しかし、古賀町のような中山間地では米に代わる有望な作物も見当たらない。「耕作放棄解消を言うのなら、まずは中山間地でも農業経営が成り立つ政策が必要だ」と訴える。
 農地の全筆調査を主導した同町農業委員の斎藤一栄さん(57)の表情も険しい。「小手先だけの対策で耕作放棄は決して解消できない。大事なのは、誰もがむらで暮らせること。今、手を打だなければ、むら崩壊はすぐそこだ」
 農山村で暮らす農家の所得確保が、耕作放棄解消の鍵を握っている。


[6578] Re:[6577] 日本への牛肉輸出の制限緩和については、国際標準の元にされるものであり 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/27(Thu) 17:49  

ヤマビコ さん
この辺はややこしいのですが、OIE基準と国内安全基準との乖離の幅がSPS協定での「適切な保護の水準」(ALOP(Appropriate Level of Protection))の範囲内にあるかどうかが判断のポイントになるのでしょう。
もし、その間の乖離が異常なものであれば、隠された輸入障壁として、輸入国の農産物の検疫措置が指弾されることになります。
牛肉の安全性について、OIE基準がゆるめに設定されるならば、このSPS協定での「適切な保護の水準」と「OIE基準」との間の乖離は、広がっているのであり、その広がったSPS協定での「適切な保護の水準」と「OIE基準」との間の乖離についての科学的証拠を用意しなければならないということなのでしょう、
ここで、参考になりうるのは、昨年8月の中国のアメリカ牛肉の貿易再開にあたっての、「qualified」(条件付き)での月齢30ヶ月未満の牛からの骨なし牛肉の輸入の例です。
これについては、以前ブログ「中国のアメリカ牛肉輸入再開は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない」という条件付き」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=632
に書いたのですが、ここでの「qualified」(条件付き)の意味は、「OIE基準のガイドラインに準拠しない。」という意味のようです。
一度、OIE基準の縛りから離れて、二国間での取り決めを行うという考え方です。
これについては、「China to resume imports of qualified US beef(08/01/06)- 」http://www.china-embassy.org/eng/xw/t265784.htm
もご参照


[6577] 日本への牛肉輸出の制限緩和については、国際標準の元にされるものであり 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/27(Thu) 16:53  

 笹山さん
 いいことか悪い事か判りませんが、アメリカ産牛肉の輸入に関しては、新OIEコード改正に関して日本は拒否的対応を採っていると理解しておりますが、いかがでしょうか。
 もし、米国が輸出国としてそれなりの対応をこの新OIEコードにより迫ってくれば、現在の法体系と言うか施策体制が大きく変更を余儀なくされるのではないかと思いますが。
 具体的には、群や個体の履歴、バイオセキュリティーを含む衛生管理、その記録など(コンパートメントシステム)が完備していればその農場からの畜産物及びその加工食品等についてはたとえBSEの発生国であろうとも輸入国は受け入れざるを得ない環境下におかれたものと理解しています。この件に関してOIEやWTOが最終的にどの様な文案を作成したかについては確認しておりませんが。
 また、改正OIEコード(SPS協定)を全面的に受け入れれば、鳥インフルエンザに対する対応も関係してくるもので、例えばタイから「コンパートメントシステム」が完備した農場からの鶏肉は「輸入せざるを得ない」状況に置かれるものと理解していますが。
 これらが技術的な問題点で、これまでは先進国では日本だけがOIEコード改正に異を唱えていた訳ですから、大変でしょうね。

http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/20070202/index.html


[6576] アメリカ新農務長官予定者 Chuck Conner氏の2007年農業法についてのスタンス 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/27(Thu) 10:39  

前のジョハンズ農務長官が政界進出のため辞任し、代わりに、 Chuck Conner氏が就任の予定であるが、今回は、the acting Secretaryとして、今後のWTOと2007年農業法に対するスタンスについて、述べた。
その記者会見で、下院を通過した2007年農業法(the House-passed Farm Bill)は、ドーハラウンドの進展を見ながら、その中に盛り込まれている貿易歪曲的補助金についての条項は、修正されるべきであると強調した。
以下の部分がその会見部分

「アメリカ以外の国が、恐るべき火に見舞われているときに、アメリカが、貿易歪曲的補助金を増やす時期ではないと思う。
そのようなことをアメリカが今すれば、アメリカは、そのような国からの格好の攻撃の的(Bull's Eye)になりうる。
そのような方向にいくことは、アメリカは望まない。
また、直接的な支払いという形で、多くの農業生産者に対する支払いをしようとする努力についても、聞いている。
しかし、そのような多くの農民を対象とする直接支払いは、もはや、直接的支払いとはいえないし、緑の政策の範疇には、入らないものである。
これらは、貿易歪曲的な悪影響を各国に与えるものである。
それは、新農業法にとって、非常に不幸な旅立ちとなる。
その意味で、上院の段階では、この新農業法のスキームのいくつかの点について、後退することを願っている。
WTOの交渉の場では、アメリカは、国内支持政策についてと、他の国のアメリカへの市場参入の二点について、より柔軟な態度をとろうとしている。
その意味で、下院通過の2007年農業法は、ドーハラウンドの現在の動きを反映したものではないわけで、ドーハラウンドの合意に従って、下院通過の2007年農業法は、変更を余儀なくされるであろう。
日本への牛肉輸出の制限緩和については、国際標準の元にされるものであり、簡単な問題である。
制裁決議をすることは簡単であるが、まずは、日本側に、国際標準についての理解を得ることであると思っている。」
参考
「Statement by Acting Agriculture Secretary Chuck Conner during Tele-News Conference」

http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2007/09/0261.xml


[6575] 食品の健康被害なき被害に思う 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/27(Thu) 10:22  

 笹山さん、
 本日、食品安全委員会から「いかの塩辛」へのビブリオ汚染について注意喚起が出されました。これは、実際被害者(食中毒患者)が発生していたことから、注意を喚起したものです。
 今年食品事件は「不二家」「ミートホープ社」「白い恋人」と3件続けて「被害なき」事件が起きました。食品安全委員会はこれらの事件について「被害があった可能性」を検討しても悪くないであろうと思っておりましたが、現在まで何の「意見」も出ておりません。これらをただコンプライアンスの問題としてよいものかどうかは、今後食品の安全性確保にとって重要な要件となるものと思いますがいかがでしょうか。
 いずれにしても、ここで初めて食品安全委員会として「緊急対応」が出されたもので、珍しいと感じています。総理大臣が変わり、食品安全委員会がエールを送ったのでしょうか?


[6573] 本当の「知る権利」の危機 投稿者:謎工 投稿日:2007/09/27(Thu) 07:29  

5月に成立した映画盗撮防止法の審議では「数秒撮影しただけで逮捕なんて有る訳が無いだろう」と
やたらに激昴されてた方がいらっしゃいましたけど、米国では実際に「未成年者が20秒撮影で逮捕」の実例が
出て来てしまっているんですね。

http://torrentfreak.com/teen-arrested-for-recording-20-second-movie-clip/

大体、この法案は議員立法で著作権法30条に「蟻の一穴」を開けるというどうしようも無いぐらい乱暴な
(そして、今後も同じ様な立法が乱発されて著作権制度自体の崩壊すら招きかねない)前例を作ってしまったと
言っても過言では無いと考えられる訳ですが、結局は文化庁も「私的複製」そのものをスクラップにしたくてしょうがないようです。
日本レコード協会という団体が3年前、あれだけ膨大な犠牲を払った過去から何一つ学んでいないのだとすれば
日本のコンテンツ産業に明るい未来など望むべくも無いし、それ以上に本当の「知る権利」の危機に対して
不気味なまでのだんまりを決め込む人が多すぎるのが、どうしようも無く気がかりです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070926-00000122-mai-soci


[6572] きわめて内向きの若林農林水産大臣の就任会見 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/27(Thu) 05:14  

6571にも書いたように、ドーハラウンドは、アメリカの大きな譲歩によって、大きく、年内決着に向けて動き出したようである。
そのような中での若林農林水産大臣の再任記者会見http://www.maff.go.jp/j/press-conf/min/070926.html
であるが、驚くべきことに、この中には、ドーハラウンドのドーハの一文字もないのにびっくりしている。
対アメリカでは、牛肉の輸入条件緩和要請に対する反対の態度の表明だけであるが、いったいどうしたもんだろう。
このアメリカの牛肉輸入条件緩和問題は、すでに、OIE基準改正時点で、勝負があった話で、何も、いまさら反対をしてみたところで、といった感じなのだが、どうも、ワンテンポ、ずれている感じはする。
また、民主党の戸別所得補償に一転、理解を示したとの報道も、このドーハラウンド終結への流れから見れば、黄色の政策を、いまさら復活する大儀名分は、このドーハラウンドの結末から言えば、すでに、消えたはずである。
何やら、野党の懐柔にのみ汲々としようとしている現政権の限界を感じさせるような記者会見内容ではある。
今こそ、内向きから外向きのスタンスでの農政に切り替えなければ、結局、できもしない甘言で、ババを引くのは、国内農業生産者たちである。

http://www.maff.go.jp/j/press-conf/min/070926.html


[6571] ブッシュ大統領が、ドーハラウンド決着に前向き姿勢示す 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/26(Wed) 09:50  

第一次福田内閣の始動で、ようやく正常に戻った感のある内政だが、この空白の間にも、WTOでは、ドーハラウンド決着に向けて、あわただしい動きを見せている。
今後数週間のうちに、7月にファルコナーが示した案「ラミーテキスト」に対する各国の態度か固まり、10月8日から、二週間にわたっての協議が始まる。
そんな中で、ブッシュ大統領は、9月24日のブラジル大統領との会談の中で、「ドーハラウンド決着に向けての話し合いはうまくいっている。アメリカとしては特に農業問題に関して、ブレークスルーを作るために、我々の柔軟性を示すことが出来ることをブラジル大統領にお約束する。」との発言をした。
アメリカは、先週、農産物価格支持補助金のシーリングを、年間、130億ドルから164億ドルにカットすることをファルコナーに伝えてある。
これは、9月19日に、アメリカのWTO交渉担当のJoseph Glauber氏が示したものだ。
参照
「アメリカ下院を通過した2007年農業法のポイント」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=763
「US farm subsidy concession revives mood in WTO talks」
http://afp.google.com/article/ALeqM5jF1htp_zA1mAi0iinmFCXaIF1cuw
このアメリカのシフトに対しては、EUのPeter Mandelson氏も、歓迎の意を示したという。
ファルコナー議長は、7月17日に、アメリカの国内農業補助金を、130億ドル、または164億ドル以下に削減すべきと提案していたので、これに沿った形だ。
日本は、内政の混乱で、すっかり置いてけぼりを食っているような感じだ。
参考
「World leaders express new optimism on Doha deal」
http://www.abcnews.go.com/Politics/wireStory?id=3649299
「Bush says US willing to be flexible in trade talks」

http://www.reuters.com/article/politicsNews/idUSN2432913920070924


[6570] 一筆経上「「合成の誤謬」のワナ 」という読売のコラム 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/25(Tue) 22:17  

このサイト
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/ippitsu/at_ip_07092501.htm
だが、
この中で、「なぜヘッジファンドは軒並み損失を出したのか。投資サービス会社、GCIキャピタルの分析によると、サブプライム問題が市場を揺さぶった結果、裁定取引で割安とされた銘柄の価格が想定以上に下落し、含み損が膨らんだ。このため、それぞれのファンドでリスク管理ルールが発動され、それ以上損失が膨らまないようにその銘柄を売って損失を確定する「損切り」を余儀なくされたのが原因らしい。」
という認識は、格付け会社の果たした役割という要素を捨象していて、ちょっと、問題意識としては、欠いている面があるように思える。
すなわち、今回のサブプライム問題の深刻化のきっかけは、S&P等の格付け会社が、6月までは、しらぬそぶりを見せていたのが、7月になって、急にサブプライム関連CDOの格下げをしたために、クレジット・クランチが世界中に起こってしまったことによる要素が大きい。
また、この記事の中でいっている「それ以上損失が膨らまないようにその銘柄を売って損失を確定する「損切り」を余儀なくされた」というのは、いわゆる日本語では、「踏み上げ」英語では、「short squeeze 」 といわれるもので、これは、日常的な現象ではあるが、この場合は、相場が下がれば値が上がるプットを売り立てていたヘッジファンドの踏み上げの要素が強く、今回の格付け会社の急な格下げが、この踏み上げ現象を助長した点は、忘れてもらってはこまる。
つまり、この記事で言うのと因果関係が逆で、相場の下落で、売り建てていたプットの損きりのラッシュが起こり、そのことで、更なるプットの値上がりを招き、そのことが、更なる売り建てていたプットの損失を大きくする、という因果関係のようだ。
このように、やや、経済問題には素人らしき記事の書き方ではあるが、このコラムの「個々の行動が正しくても、皆が一斉にやると経済全体へは必ずしも良い影響を与えない「合成の誤謬」のワナは、そこかしこに張り巡らされている。」という点については、もっともな指摘であるとはおもっている。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/ippitsu/at_ip_07092501.htm


[6569] 面白い政治家候補のサイト 投稿者:raisu 投稿日:2007/09/24(Mon) 23:46  

面白いサイトです。
政治家候補、カズノリさんの。
一読を。
http://3rd.geocities.jp/kazu334y/

http://3rd.geocities.jp/kazu334y/


[6568] 農水省が「兼職議員」リスト 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/23(Sun) 09:07  

[6534] で
「長い政権政党と官庁との関係で、こと、農政に関しては、関係団体と、政治との関係で、慣れが生じている点については、戦後農政の総決算で、総ざらい見直し点検していく必要があるものとも思われる。
そのためには、まず、政治家でありながら、農業会議所、農業委員会、農業共済組合、土地改良区、県土地改良連合会、農協、県農協連、改良普及協会関連、等の職を兼務している政治家の兼職廃止を実施していかなければならないだろう。」
と述べたが、ようやく、農林水産省も、動き出したようだ。
このサイト「「次の大臣は身ぎれいに」 農水省が「兼職議員」リスト」
http://www.asahi.com/politics/update/0922/TKY200709220138.html
によれば、そのためのレスト作りも始めたようなので、一歩前進といったところか。

http://www.asahi.com/politics/update/0922/images/TKY200709220149.jpg


[6567] ハリバートン社からの奇妙なアクセス 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/22(Sat) 02:06  

例のチェイニーがパパ・ブッシュの攻防長官を務めた後、副大統領になる前まで経営最高責任者(CEO)を務めていた石油開発会社であるハリバートン社からのアクセスが、わたくしのこの掲示板にあったのはいいのだが、私のこの掲示板の先月上旬あたりの記事をGoogle翻訳にかけてのアクセスなんだが。
どうも、虹屋さんの詳細な新潟原発のパイプの亀裂あたりの記事が目当てのようなんだが。
ちょっと、不気味ですね。
もっとも、この掲示板の投稿者の「まりちゃん」さんが「ボール」と訳されているのは、ご愛嬌か。

ちなみに、このハリバートン社は、地震が起こる可能性があるカリフォルニア州に原子力発電所の工事を引き受けるような話もあるようだし、ハリバートン社の子会社ケロッグ・ブラウン・アンド・ルート社も、原発関係工事をしてるらしい。

話がつながるかどうかはわからないが、例の郵貯民営化後の資金の「運用担当」が、米国銀行ゴールドマン・サックス社で、ここが、中国での原発数百機の建設プロジェクトにかかわっているなんて話も、ちらほら。
何やら、このへんの関係、きな臭いですね。

http://translate.google.com/translate?hl=en&sl=ja&u=http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi%3Fpage%3D100&sa=X&oi=translate&resnum=1&ct=result&prev=/search%3Fq%3DVIDOCREM%2BB%2BD%26hl%3Den


[6566] 「「小さな政府」の落とし穴」という本 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/21(Fri) 19:26  

例によって立ち読みだが、この井堀利宏氏
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E5%A0%80%E5%88%A9%E5%AE%8F
の本、なかなか、面白そうだ。
結論から言うと、改革狂奔主義者たちが唱え続ける「小さな政府」も、彼らの敵とする「大きな政府」も、パラダイム的には、たいした違いはないというのだ。
むしろ、今必要なのは、最適な政府ということで、機能的にマッチしたパフォーマンスが得られる政府が一番、求められているというようなご主張のようだ。
このような機能オリエンテッドの考えでいけば、国民のニーズがあって、そのための必要優先機能の選択があって、受益と負担のリンクしうるスキームの基で、政府としてのパフォーマンスが高められうる、ということなのだろう。
この本の目次は、下記のとおり。
「一読を薦める」とはいっても、こちとらは、例によって、立ち読みなんで、なんとも、いえないのだが、興味あるパラダイムではある。
なので、「一読をお勧めする。」

第1章 小さな政府――小泉改革とは何だったのか
第2章 安倍政権の成長戦略――増税なしで大丈夫か
第3章 大きな政府・北欧――消費税率25%の現実
第4章 社会保障における政府の役割――受益と負担のリンク
第5章 格差是正と政府の役割
第6章 効率的な政府を実現する
第7章 最適な政府の大きさ

http://www.nikkei-bookdirect.com/bookdirect/item.php?did=35272


[6565] アメリカ国務省からこの掲示板にアクセスがありましたが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/21(Fri) 13:38  

アメリカ国務省(U.S. Department of State)から、この掲示板にアクセスがありましたが、何か、あったんでしょうかね?
Capital Press
http://capitalpress.com/
の記事がらみのようですが。


[6564] 日本全国の原発の耐震安全性は? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/09/21(Fri) 13:03  

通産省原子力安全・保安院は、原発施設に中越沖地震が襲った場合の安全性の検討を指示し、その結果が20日に公表されました。http://www.meti.go.jp/press/20070920006/20070920006.html

朝日新聞・・「中越沖地震揺れ、想定超も設計の範囲内」 他原発施設 などと報道されています。
http://www.asahi.com/national/update/0921/TKY200709200387.html


調査対象は、柏崎刈羽原発を除く10電力会社の48原発と、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)、日本原燃核燃料再処理工場の2施設(青森県六ヶ所村)の計51施設です。原子炉を「止める」、「冷やす」、放射性物質を「閉じ込める」に係る安全上重要な機能を有する主要な設備。原子炉圧力容器、炉心支持構造物、残留熱除去系ポンプ、残留熱除去系配管、主蒸気系配管、原子炉格納容器、原子炉建屋、制御棒などを対象に検討。
その結果、日本原子力発電東海第2原発を除く全施設で、柏崎刈羽原発での揺れが「これ以上は起き得ない」という想定の基準地震動S2を上回っている建物や機器があったそうです。 その場合、施設に発生する応力や変形に対して、施設の安全機能などが確保されると判断することができる値、許容値が、地震動が施設に作用して応じて発生する力(応力)や変形の応答値よりも大きい事を確かめています。それで「各原子力発電所等の安全上重要な機能を有する主要な施設の安全機能は維持されるものと考えられる」と原子力安全・保安院は評価しています。

 応力と変形(歪み)は、歪みに応じて応力が増加し歪みをもたらしている地震等の外力が無くなると元の形状寸法に戻る弾性域と、それを超えた歪みがあり外力がなくなっても歪みが残り元の形状寸法に戻らない塑性変形を起こす領域になります。塑性変形を起こしつつ応力は増加しピーク・最大応力を過ぎると歪み・塑性変形が増加すると応力が減少するようになり最後には破壊します。
 基準地震動S2を上回っていたのですから、元へ戻る弾性変形を超えて、塑性変形をおこす。許容値が最大応力を示すのか、最大の変形、破壊される寸前の変形を意味するのか不明ですが、塑性変形で破壊されるまでは至らないことになります。

つまり、原子炉を「止める」、「冷やす」は機能すると見られます。放射性物質を「閉じ込める」は原子炉建屋が塑性変形を起こしていますので、分からない、出たとこ勝負とおもわれます。柏崎刈羽では、完全な封じ込めには失敗しています。

 また、地震後のこれらの器機には、塑性変形に伴う、新たなクラック・割れ目が多数生じて大きな空隙、線欠陥、割れ目が形成されていると考えられます。こうしたクラックがあると本来の強度よりもはるかに弱い力で壊れてしまいます。いわば、金属に疲労が蓄積した状態ですから、ちょっとした外力が加わると壊れてしまう。

 原発は、運転時には原子炉内は70気圧(沸騰水型)から157気圧(加圧水型)で290℃から320℃あり、これが納まっている原子炉建屋は1気圧より減圧され常温です。圧力容器などはこうした圧力差、温度差から来る応力に耐えているわけです。地震後は多数のクラックが生じているので、地震前は耐えられたこうした応力に耐え切れるのか?更に加わる地震等の外力の変動に耐え切れるのかは、一切不明です。
 「(中越沖地震は原発にとって)歴史的な実験かもしれない」 「(地震は)何というか、代え難い貴重な実験だったんですね。歴史的な実験かもしれない」(調査・対策委員会の前委員、宮健三氏)のですから、現時点では、科学的確証を持っていえる事は何もない。


柏崎刈羽原発、その設備の健全性や地震発生時の運転管理状況を検討する国の作業部会が4日ありました。
運転管理の検討は必要ですが、「応力が数値解析によって、弾性範囲を超えた設備については、材料強度特性などの(補修要否の)判断基準に従って確認していくが、取替計画、補強・補修計画等を慎重に検討し、必要な検査を通じて、安全性を厳格に評価することとする。」とあるのは、安全確保をないがしろにしたものです。
設備健全性評価に係る検討課題について(案)
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70904a07j.pdf

 如何に数値解析を凝らそうとも、サンプル調査を行おうとも、予めクラック・傷があると、地震などで外力が加わるとそれを基点に割れ目が拡大し、本来の強度よりもはるかに弱い力で壊れてしまうという現在の材料工学的な常識を覆して、運転を再開するのは周辺住民や国民全体の安全をないがしろにしています。

今回の20日に公表された調査結果からは、柏崎刈羽原発でこのまま「どの程度のゆがみなら修理や取り換えが必要かといった基準」でもって補修等を行い”安全性を確認された”運転再開を許せば、日本全国の原発で同じことになるでしょう。


参照
原子炉の建屋の損傷から、原子炉器機の損傷を占う
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/gennpatu/hatake_0736b_genn.htm

柏崎刈羽原発の7/16の地震での被害の全体像を東電では誰が把握していたのだろうか?
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/gennpatu/hatake_0736_genn.htm


[6561] 「農家切り捨て論のウソ」というコラム 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/21(Fri) 07:15  

「農家切り捨て論のウソ」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20070919/135317/?P=1
という神門善久・明治学院大学教授のコラムは、なかなか、実態をとらえていて、興味ふかい。
とくに、外国人就農問題というのは、タブーにしても、最大の興味のある課題ではある。


[6560] 「新しい国体」は、まだのようで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/20(Thu) 16:16  

今年の国体は、我が秋田県で、間近に開催されるが、今や、やや、時代遅れになったこの国体のスキームを改革しようと、平成15年3月25日に(財)日本体育協会理事会において、「新しい国民体育大会を求めて〜国体改革2003〜」
http://www.japan-sports.or.jp/kokutai/pdf/reform_gaiyo.pdf
が策定されたのだが。

内容は、『大会の充実・活性化』と『大会運営の簡素・効率化』の二本柱によるもののようで、
『大会運営の簡素・効率化』については、
(1)夏季・秋季大会の一本化、(2)大会規模の適正化(参加総数を15%程度削減)
等となっている。

ただし、これが適用されるのは、平成20年の大分国体であるという。

それにしても、この地方の財政難の時代に、国体を、念仏の数珠を回すように、各県それぞれ全国一周というのは、いかにも、いただけない。

それこそ道州制へのジャンピングボードとして、道州ブロック開催に切り替えるなど、どこかの時点で踏ん切りをつけないと、国体のたびごとに、過疎地帯に、過剰インフラが出来るという始末となる。

現在、国体開催が、すでに決まっているのは、2017年の愛媛県 までであるという。

いい加減、どっかでけりをつけないと、という思いなのだが。


[6559] Re:[6555] このあたりで、自民党は、のれん分けした方がいいのかも。 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/20(Thu) 15:52  

笹山さん、
 現在の「自民党総裁選挙」の状況を見ておりますと、どうしても「自民党の危機感」がない様に感じられてしょうがありません。今月の終わりからいきなり「論戦」に入るのですから。
 例えば、閣僚の任命に関して、「慎重」にとかの福田氏の発言は、危機管理から言えばあってはならない発言で、例えば「私の重要な方針の省庁以外は現在のままで行く」とかより前向きのものであければ上手くないと思いますがいかがでしょうか。
 私の意見では「実にじれったい」と思います。特に福田さんは現状では次期総理総裁となる可能性が高いわけですので、国会が再開されたことを念頭に様々な方針が出ないと上手くない。国会が再開されて「慎重に検討後」などの言葉はよろしくない。常に「最善と思う策」を用意しておかなければならないのが「総理」たるものの立場であろうかと思います。危機管理の点から言うと2人とも失格。


[6558] Re:[6557] [6554] 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/18(Tue) 15:08  

rintaro-oさん。
いえいえ、溜池かんべいブログさんにも、固有名詞が掲載されていたんで、ちょっと、想像をたくましくしてしまいました。
そういえば、マダムもご同業の分野におられましたっけ。

なるほど、HS Numbersを細分化して、その掛け目で見るって事ですね。
ちょっと、悪知恵ですね。
米の場合でも、これを統計品目番号の9桁で見るってわけですか。
こんな具合に。

1006 RICE:

1006.10
1006.10.00 T - Rice in the husk (paddy or rough)

1006.20 - Husked (brown) rice:
1006.20.10T -- Long grain
1006.20.20T -- Short; medium grain

1006.30 - Semi-milled or wholly milled rice, whether or not polished or glazed:
1006.30.25T -- Whole long grain-- Whole short and medium grain rice:
1006.30.31T --- Vitamin enriched
1006.30.39T--- Other

1006.40
1006.40.00T - Broken rice

参照
http://www.abs.gov.au/ausstats/abs@.nsf/66f306f503e529a5ca25697e0017661f/FD2542A0787D05DBCA256B2100000139?opendocument

追記
かんべぇさんのブログからたどった記事の中の「ただのランチは存在しない」まさに至言ですね。
もっとも、このサイト「Cops' free meals in bad taste?; 」
http://www6.lexisnexis.com/publisher/EndUser?Action=UserDisplayFullDocument&orgId=574&topicId=100020422&docId=l:669898772&start=4
なんかを見ますと、かの国では、警官などの制服公務員にフリーランチを振る舞う長年の習慣があるようですね。
禁酒法前からの習慣という説もあるようです。
まあ、このことで、店のセキュリティ代になるという考え方のようです。

備考
このサイト「Free lunch in Hamilton saloons faced opposition in 1910」
http://lanepl.org/blount/jbcols/documents/C71B673D914B29C5D624761B6E88C39667CF11DB.html
にフリーランチの歴史的経緯が書いてあってもおもしろいですよ。
1910年以前には、禁酒法逃れの偽装で、飲み代を払えば、その前に出てくる軽食は、ただ、ということで、旦那が、家に金を持ってくる前に、酒場(saloon )でフリーランチで、酒と食事を済まし、結局、飲み代に賃金が消えてしまうという現象があったので、社会問題になり、1910年から1915年にかけて、公衆衛生法によってフリーランチ規制が始まったのだが、1933年に禁酒法が終わったのを期に、再び、フリーランチが復活した、という歴史のようですね。

このミルトンフリードマンの「“There Ain't No Such Thing As A Free Lunch」(頭文字をとって「TANSTAAFL」)の言葉も、このサイト「TANSTAAFL」http://www.answers.com/topic/tanstaafl?cat=technology
によれば、Robert HeinleinのSF小説「The Moon is a Harsh Mistress」にさかのぼるうるとしていますし、「TANSTAAFL」との言葉自体は、1952年の Alvin Hansenにさかのぼりうるとしていますが、どうも、これらの歴史を見ると、もっともっと、さかのぼりうる格言のようにも見えてきますね。
このサイト「Re: TANSTAAFL」
http://www.phrases.org.uk/bulletin_board/47/messages/136.html
なんかは、禁酒法由来説のようですが。


[6557] Re:[6554] 投稿者:rintaro-o 投稿日:2007/09/18(Tue) 11:04  

bamboo-tigerさんとは縁もゆかりもありません、残念ながら(笑)。
外国に居たときは「マダム」(現在援助関係のボス)と同じファミリーかとよく聞かれました。「300年くらいさかのぼれば同じ人に当たるかもな」と答えるのを常としていました。

タリフ・ラインも何桁ベースで判断するかで結構な違いが出ます。6桁か9桁か・・・。有税品目を9桁ベースで細分化してみるとかして逃げを打てるかな・・・なんてズルを考えてしまいます(笑)。

http://ameblo.jp/rintaro-o


[6556] 総裁選のパロディ・フラッシュ募集 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/18(Tue) 07:29  

自民党が23日投開票の総裁選に向け「応援Flash」(動画)を募集している。
「フレ!フレ!Flash応援団」と題したこの企画は、福田康夫、麻生太郎両候補の論戦をふまえ、応援の気持ちを表現した自作Flash作品を募集するというもの。優秀作品は投票日前に党のホームページで紹介されるという。
参照
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000900-san-pol

この種の政治関連のパロディ・フラッシュ作品では、
国内では
「ムネオハウス」
http://www.youtube.com/watch?v=spDq2vfpLgY
「ウルトラマンガタロウ」
http://www.geocities.jp/project_p_plus/taro.html
「はしれアソウタロー」
http://www.geocities.jp/project_p_plus/index.html
アメリカでは、
ブッシュ大統領の「Jib Jab 」
http://www.jibjab.com/originals/this_land
http://www.jibjab.com/originals/2-0-5
http://www.jibjab.com/originals/second_term
http://www.jibjab.com/originals/good_to_be_in_dc

等がある。




[6555] このあたりで、自民党は、のれん分けした方がいいのかも。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/17(Mon) 19:41  

まあ、それなりにおもしろい自民党総裁選挙なのだが、「で、その後にはなにがあるの?」って考えてしまうと、自民党が大きいまま、まとまっていても、参議院がここ6年間は、野党多数であることには代わりはないのだから、何らの構造変化はないのだから、改めて、むなしさを覚えてしまうのは、当の自民党議員たちなんだろう。
生物体の細胞は、一つの細胞が増えれば増えるほど、巨体になるんだろうが、すでに巨体を持つ自民党が、新進党などからの離党組などによる移植細胞は増えたものの、本来の細胞の数が増えないまま、その巨体を保とうとすればするほど、細胞のひとつひとつが、ゴムのように伸びきらなければならないって訳だ。
いってみれば、伝統ある蕎麦屋の暖簾を慕って、そば作り職人が、調理場いっぱいになってしまって、身動きのできないような状態のところに、お客は、減ってしまっているっていう状況なんだから、ここは、これらの職人たちに暖簾分けするしか手がないってわけだ。
巨像のたるんだ皮膚を維持するよりも、いっそのこと、分身を作って、科学救助隊テクノボイジャーではないが、牛若丸のごとき敏捷さを取り戻し、いざというときにだけ合体するような感じにした方がいいように見えるんだが、当のご当人たちはいったい、どんなお考えなんだろうか。
一部に、小泉新党なんて話があるが、これは、その構成議員がチルドレンでは、話にならないにせよ、やはり、相当の知恵者が考えた生き残りのストーリーなんだろう。
この小さい自民党系支店と公明党とがくっつけば、例の中道構想の再現となるのかもしれない。
「規模の経済」が成り立たなくなっているのは、何も、産業界だけの話ではなく、政党の世界でも、しかりのようである。
経済界にあるホールディング会社の元に、企業が集まるような仕組みを、自民党も考えていかないと、どうも、これからは、うまくたちいかなくなってしまうんではなかろうか。



[6554] Re:[6553] [6552] 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/17(Mon) 18:28  

rintaro-o さん。
近頃の農林水産省さんは、司令塔がころころ変わって、かわいそうなぐらいですね。
まさか「WTOどころじゃない。」なんては、思っていないんでしょうけれども。
肝心のファルコナー交渉議長からのモダリティー合意案についての明確なスタンスというのも、何やら不明ですね。
これによれば、重要品目(Sensitive Products)についてみれば、日本の場合は、タリフ・ラインは、合計1326品目(うち有税タリフライン1024品目)ですので、「全関税化品目数の最大4または6%に制限」に日本が従うとなると、「日本のタリフ・ラインの合計1326品目のうち有税タリフライン1024品目×4%または6%」ということになり、高関税を維持しうる日本の重要品目は、「40または61」ということになるのですが。
ましてや、AMSの削減については、生体反応らしきものは、まだないようですね。
それに比べれば、2007年農業法をあっけらかんとして、下院を通してしまったアメリカのほうが、予算の内訳もわかっていて、ある意味、おっしゃるアカウンタビリティは明確です。
ところで、ひょんなことをお聞きしますが、rintaro-oさんは、例のBamboo-Tigerさんとは、ご親戚なんでしょうか。


[6553] Re:[6552] 投稿者:rintaro-o 投稿日:2007/09/17(Mon) 14:36  

正直なところ、「貯め」の部分をルールとして使って黄の補助金を増額しようとすると、米豪あたりは叩いてくるでしょう。あとは「ルールはルール。別に禁じられているわけではない。」と言い張れるかどうかの世界だと思います。そういう意味で笹山さんの懸念は正鵠を得ていると思います。とどのところ「過去に補助政策を採っていればいたほど今が有利になる」というのは、そういう政策をとる余裕のなかった国からすれば既得権だということになるでしょうから。

今、ラミーテキストが出てきていて、それなりに読みこなしているのですが、あれはベースとなる色々な数字がないとどういう結果になるかは読みきれません。最近の農林水産省のWTO農業交渉サイトはどんどん情報が出てこなくなっています。非常にアカウンタビリティが低いです。最後の最後で「(実は)こんなんなりました」ということにしているのかなと思いますが、本当にそういうことでいいんでしょうかと疑問になります。

http://ameblo.jp/rintaro-o


[6552] Re:[6551] [6540]WTOの動き 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/16(Sun) 18:40  

rintaro-oさん。
まあ、たとえ、ルール上できるとしても、モラルハザード上は、ゾンビは、できないというか、やれない可能性のほうが多いんではないでしょうかね。
それと、今やろうとしている品目横断政策のスキームの一部分である「「げた」その2-年々の生産量等に基づく支払い。」の部分は、黄色の政策にカウントされますから、おっしゃる「貯め」で使える部分は、いっそう、すくなくなってしまいますよね。
また、譲許と実行の間のWaterについての批判も厳しくなっていることも事実でしょう。
おっしゃる「個別産品毎の黄の政策の上限規制」は、ファルコナーの考えをしめした、このサイト「AITIC : Documents: Background Notes」
http://www.acici.org/aitic/documents/notes/note44_eng.htm
にも書かれていますね。
この中の「Commodity-Specific AMS Cap」がそのようですが、ここ「TWN Info Service on WTO and Trade Issues (May07/01)」
http://www.twnside.org.sg/title2/wto.info/twninfo050701.htm
にもあるように、これらのCapは、それ自体というよりは、組み合わされたCombined Capとしての意義が大きいとの見方のようですね。
いろいろ、情報をありがとうございました。
緑のボックスについては、おっしゃるとおりで、私のブログ記事でも、その線に沿った意見を展開していると、思っておりますが。


[6551] Re:[6540] 投稿者:rintaro-o 投稿日:2007/09/16(Sun) 13:35  

多分、少し誤解があると思います。

WTOではほぼすべてが譲許の世界で物事が動きます。「ほぼ」と書いたのは、デミニミスや青の政策は現行ルールでは上限等が決められていないため、新しいルールを作る際の指標が譲許ではなく実行ベースか、その代用になる数字になるためです。それ以外のことについてはほぼすべてが譲許水準で議論が進みます。

そうすると、日本が7割削減なら、ドーハラウンドで決まる次の日本の黄の政策譲許水準は大体1兆2千億円です。それ以上でもそれ以下でもありません。

「7151億円は『黄色の政策から黄色の政策へのボックスシフティング』、4800億円は、黄色の政策から、いったんニュートラルになったものが、ゾンビ的に再び黄色の政策として復活した『ゾンビ的ボックス・シフティング』」のくだりがどういう趣旨なのかは分からないのですが、1兆2千億円分はWTOのルール上認められる、それだけです。「ニュートラル」、「ゾンビ」、いずれもWTOの概念上は存在しない考え方です。

勿論、ご指摘のように上限規制はかかります。これがどれくらいになるかなというのは別途気になります。最近のラミーテキストではかなり上限が抑制されそうにも見えます。ちょっとこのあたりは手元に適当な数字がないので、上限規制と黄の政策の削減、どちらが重くなるかは分かりません。もしかしたら、上限規制のほうがきつくなってくるかもしれません。譲許と実行の間に「貯め」があるような国には追加的な負担を求める規定がラミーテキストにはありますし。

個人的に少し気になるのは個別産品毎の黄の政策の上限規制です。日本の黄の政策の「貯め」の大半は「コメ」ですのでむしろ今後補助金を拡大していく場合でもこれが重荷になってくるでしょう。

あともう一点誤解があるのは緑への転換は、その瞬間に完全に削減ルール(上限規制を含む)から外れます。ここで言うボックス・シフティングとは無関係です。私自身は緑の政策がすべからく貿易非歪曲的で削減対象から外していいのかと聞かれると少し疑問を持っていますが、ルール上はそういうことになっています。

なお、「http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=756」ですが、ここで言う「4兆円近くまで支出しても問題ない」という点は現行ルール上は正しいです。現時点においては全く問題無しです。ただ、今のドーハラウンドでできるルールで大幅削減が予期されることを考えれば、あまり適当な発言とは思えません。

最後になりますが、上記はすべて「可能性」の問題であって、私は、上限パンパンまで補助金を出せばいいという考えの持ち主ではありません。

http://ameblo.jp/rintaro-o


[6550] ナイブコクハツ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/14(Fri) 18:59  

http://cocorofeel.exblog.jp/6988098/
http://www.mypress.jp/v2_writers/wallaby97/story/?story_id=1628411
有機JAS認証が取れた田んぼにラウンドアップを撒くという内部告発だそうですが?(^^;

ネットサーフィンしてて見つけましたが
どこに卸してるんでしょうか?



[6549] 福田康夫さんが総裁選に出馬されれば。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/13(Thu) 18:42  

福田康夫さんが総裁選に出馬されれば、日本の政治も、ちょっと、重厚色が出てくるんではないでしょうかね。
福田さんのご出馬によって、これまで、与野党とも、改革というレトリックに政治的な裨益を求めてきた政治路線を、そろそろ、まともな路線へ変えていただきたいもんです。



[6548] 昨日から、特異なキーワードでアクセスが多いのですが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/13(Thu) 09:17  

そのキーワードとは、「安部総理 潰瘍性大腸炎」(安倍総理)というのだが、
実は、このキーワードについては、昨年末の12月12日に、このような奇異のキーワードでのアクセスがあり、そのことについて、12月12日の5329で書いたことがあったため、それを頼りにして、昨日の安倍総理大臣の退任表明と、官房長官からの総理の健康問題の表明を受けてのアクセスらしい。
となると、このあたりの時期から、総理の健康問題への懸念が、一部にはあったということになる。
まあ、上記の例は、アクセス・キーワード解析というのは、反面、とんだところで、逆探知の情報採取のきっかけになるという、いい例だろう。

http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi?page=1100


[6547] RE:[6545] PSE問題で処分者 投稿者:ZON 投稿日:2007/09/12(Wed) 17:27  

谷みどり氏も処分されました。



[6546] こんな記事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/12(Wed) 16:39  

こんな記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e040078000c.html
があって、
これは、以前ブログに書いた、こんなスキーム
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=714
と、よく似ていますね。


[6545] PSE問題で処分者 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/11(Tue) 20:38  

経済産業省は11日、中古家電の販売規制をめぐり混乱を招いたとして、法律策定などを担当していた当時の管理職5人を厳重注意処分にしたと発表した。
経産省は当初、事後検査すれば販売を認めるなどの応急措置で対応。
しかし、今月10日の産業構造審議会で、制度導入前に製造された家電は「PSEマークなしで販売可能とすべきだ」との見解が示されたことから法改正を決め、同時に幹部の処分に踏み切った。
処分を受けたのは資源エネルギー庁の望月晴文長官(当時商務流通審議官)、原子力安全・保安院の薦田康久院長(同電力技術課長)、同院の平岡英治審議官(同製品安全課長)ら。

あれっ?
肝心の当時のスター的存在の方々は、入っていませんね。
これ、ひょっとして、トカゲの−−−−−?

もっとも、健全な中古機械の流通という観点では、一石を投じたと、私は、評価しているんですがね。

http://www.sankei.co.jp/keizai/kseisaku/070911/ksk070911015.htm


[6544] 「職を賭す」発言が事前に準備されたものとすれば、なかなかの知恵者が考えた戦略のようですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/11(Tue) 18:35  

簡単にできるパズルを、「出来なかったら、腹きって見せてやる。でも、できたとしたら−−−」なんてことで、まんまと、代償をせしめる輩も、世の中にはいるようだが。
この安倍総理の「職を賭す」発言も、もし、事前に準備された発言だとしたら、なかなかの知恵者が考えたトリックであるに違いない。
片方で、国会承認条項を盛らないインド洋給油継続新法案提出に関して、与謝野馨官房長官は、「野党が過半数を握る参院で関連法案が否決された場合、衆院で再議決して成立を図る」とのべ、ここで、すでに、「職を賭す」必要がない答えを、与謝野官房長官は、用意してしまっている。
つまり、再議決が抵抗なく出来るようにしさえすれば、このマジックのほとんどは、解決してしまうんだから。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070910AT3S1001010092007.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000020-maip-pol


[6543] Re:[6542] [6534] 小林農水事務次官ご退任 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/11(Tue) 17:25  

ヤマビコさん。
農村経済の変化という視点からいいますと、
生活部門で、これまで金がかからなかったもので、金がかかるようになってきたものの存在が大きいかと思います。
それが、おっしゃる医療福祉、教育、冠婚葬祭、外食、自動車ガソリン代、などなど、
これまで村落共同体のなかで、非貨幣部門であったものが、貨幣部門に入りコンテきてしまったもの、とでもいいましょうか。
典型的な例が、若奥さんがパートに働きに出た状態のなかで、買い物や調理の手間が省ける食材セットの販売を、農協主体でするような例など、なんか、本末転倒な感じではありますが、着実に、農村の中に浸透してきてしまいましたね。
問題は、農業をどうしていくか、ということではなく、
@農業・農村地帯での換金回路をどうやって、多面的に増やしていくか、
A共同体の復活できる部分を、どうやって復活し、現金経済からの除外化をはかるか、
ということにつきるのだと思います。





[6542] Re:[6534] 小林農水事務次官ご退任 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/11(Tue) 12:56  

 笹山さん、
 どうしても心に引っかかるものがありまして投稿します。

 マスメディアで「地域格差」について議論されていますが、多くは頭の中で考えただけの議論に過ぎない、と感じています。まず、農村、農山村の家庭経済の実体を述べねばなりません。
 50代から年金年齢に到達するまでは、何らかの農作物を「道の駅」や農協などに出荷し多くはないのですが現金収入があります。年金年齢に到達後も同様に働ける限り働きそれなりの現金を稼いでおられる方がほとんどです。また、食べるものも自分で栽培していますので、現金が出て行くことは電気代や共益的なお金のみで、生活はこじんまりとして結構心豊かと言えると思います。働き続ける事は昔からの「作法」と捉えているようです。
 問題は、2つのケースです。高齢者も核家族化しており、夫婦どちらかが動けなくなった時で、この時には現金収入は途絶え年金のみとなり、看病が仕事となります。あるいは一人になり動けなくなった時です。他の問題は、20代後半から30代にかけての教育時で現金収入がないといかんともし難い時です。勤め先がある場合は良いのですが、建設業と役場しか大きな勤め先がない場合は困ります。農村で比較的近くに勤め先を見つけられる場合には、若夫婦は務めをするのはこの様な理由です。
 このように、「地域格差」は実は老齢者福祉の問題であり、また都市部の労働条件問題と同じであります。農村部あるいは農山村部は働ける限り、老齢者は生活に困る事はありません。従って、本当に僅かの年金ですが、老齢者の皆さんは「皮肉」にもありがたく受け取っているようですし、充分生活出来る範囲です。これは、これまで農村部の票が「自民党」に行っていた理由かも知れません。
 今、農山村の村人が本当に心配している事は、「村落」が維持出来なる事です。「小泉改革」の中で「三位一体」、「郵政解体」や「平成の大合併」などは農山村の村民から見ると「何とかしてくれるのではないか」と思っていた訳ですが、村落の崩壊を早める結果となり、もはや自民党は信じる事は出来ない、と思うようになったのが参議院選挙です。地方行政は誠に大変ですが、村民の生活は貧しくはありません。
 特に年金問題は、高齢者福祉や医療福祉と絡み合っていた訳ですので、農山村でも大きな問題として捉えられていたのではないかと思います。「自民党さん、民主党さん、村民の心を捉えなければ政権は取れませんぞ」と言えばいいのかな?



[6541] 掃除機は家庭の空気の汚染源 「排気のノロウイルスで胃腸炎」 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/10(Mon) 22:50  

ちょっと早いですが、

掃除機は空気の汚染源 「排気のノロウイルスで胃腸炎」
http://tabemono.info/report/report_1_209_1.html


[6540] Re:[6539] コメントありがとうございました 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/09(Sun) 15:03  

rintaro-oさん。
わざわざおいで賜りありがとうございます。
ブログのコメント欄は、海外スパムが多いので、閉じており、ご迷惑をおかけしました。

ご意見のご趣旨は、下記のようですね。

日本のFinal Bound Total AMSは、3兆9729億円、
ラミー提案やファルコナー交渉議長モダリティー合意案に従えば、
日本は、the middle tierということで、
削減率60-70%
として、

仮に削減率7割であれば、削減後の「貯め」は
3兆9729億円×30パーセント=1兆2千億円程度(Final Bound Total AMS” ( Amber Box))

2002年時点で、約束水準の18%まで削減しているので
ネットの「貯め」
30パーセント−18パーセント
=1兆2千億円-7151億円=4800億円程度
となり

この部分は、今後、あらたに黄色の政策としてつかえる

とのご見解のようですね。

問題は、rintaro-oさんのブログでも書かせていただいたように、香港でわざわざ付け加えられた「ボックス・シフティング」(box shifting)(amber boxからblue boxへ、そして、さらに、green boxへ)規制ルールをどう解釈するかであろうかと、思います。
もちろん、香港において、この「ボックス・シフティング」(box shifting)条項が付け加えられたのは、アメリカけん制のためではありますが、たとえば、日本の場合には、上記のご見解のような "amber to amber"のゾンビ的な解釈も生まれうるわけですが、このゾンビ解釈は、WTOの趣旨からいって、なじまないものと、私は思うのですが、いかがでしょうか。

付記
もし、黄色い政策である戸別所得補償制度の予算として、「貯め」である1兆2千億円程度を使うとすれば
ボックスシフティングの観点から見ると、

7151億円は、「黄色の政策から黄色の政策へのボックスシフティング」
4800億円は、黄色の政策から、いったん、ニュートラルになったものが、ゾンビ的に、再び黄色の政策として復活した「ゾンビ的ボックス・シフティング」

ということになりそうです。




[6539] コメントありがとうございました 投稿者:rintaro-o 投稿日:2007/09/09(Sun) 13:40  

私のブログへのコメントありがとうございました。笹山さんのブログ等を見て、日本農業への温かい視点をひしひしと感じました。今後と勉強させていただきます。

ブログのコメントが閉じていたので、こちらに少し付言しようと思いました。

私がブログで言いたかったのは、国内助成(黄の政策)はかつてコメの食管制度があったため、価格支持の部分が非常に大きかったことに端をなしています。譲許の水準が現在4兆円くらいなのです。そして、現在の実際の水準は6千億程度です。このことを「貯め」と呼んでみました。今次ラウンドではご指摘のあったとおり、黄の政策、青の政策、デミニミスについて総額規制を掛けようという動きがあります。そうであったとしても、仮に黄の政策の削減ルールが7割であったとしたら黄の政策は引き続き1兆2千億円の支出が可能ということです。現行の青の政策はそれ程膨大でもありませんし、現行のデミニミスは計算してみないと分かりませんが数千億というオーダーではないでしょう。総量規制の上限は1兆2千億+αということになるはずです。

ということで、仮に今次ラウンドで削減ルールが決まっても、それなりに黄の政策に余裕は残ると見ています。そこを使うことは国際ルール上はできると思っています。勿論、そういう政策が財政上可能かどうかといった議論はあるわけですが・・・。

農政を少しでも良くしていきたいという思いは人一倍強いです。今後とも宜しくお願いします。

http://ameblo.jp/rintaro-o


[6538] Re:[6537] またまた引用予定します 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/08(Sat) 12:42  

時岡さん。
どうぞ、ご利用ください。
ブログ記事の中の、日本の山陽地方の「中国食品」が、チャイナの中国食品と間違えられて、経営不振という記事、笑い事ではありませんね。
これでは、そのうち、中国地方の改名問題が出てくるかもしれませんね。


[6537] またまた引用予定します 投稿者:時岡 投稿日:2007/09/08(Sat) 12:01  

何時も僕の情報源として活用させて頂いています。
今回も引用させて頂きたく宜しくお願いします。
引用ページ:http://www.sasayama.or.jp/wordpress/

引用先:http://tokiokatos.exblog.jp/ です
なにとぞ宜しくお願いします。

http://tokiokatos.exblog.jp/


[6536] 遺伝子組み換えウイルスを一般排水に、文科省が厳重注意 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/08(Sat) 08:17  

遺伝子組み換えウイルスを一般排水に、文科省が厳重注意
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070907i112.htm
流したのは免疫に関する人の遺伝子を組み込んだレトロウイルス。8月2日と17日、実験を終えた研究員がこのウイルスを含む溶液0・03ミリリットルと0・5ミリリットルを実験室内の流しに流した。ウイルスは数万−数十万個入っていたとみられる。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090701000742.html

タカラバイオのHPには何もありませんが
http://www.takara-bio.co.jp/
ここはエイズなんかの研究もやってるみたいですが


[6535] 中国語を勉強する 投稿者:tangling 投稿日:2007/09/07(Fri) 15:53  

皆さん;こんにちは、中国語を勉強したいの人達、趣味あるの皆さんここに中国語を教えてます、今は無料です。http://www.chinatalk.biz/ 一緒に頑張りましょう。

http://www.chinatalk.biz/


[6534] 小林農水事務次官ご退任 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/07(Fri) 12:24  

今回の一連の騒動で、責任をとった形だが、この小林芳雄さんにせよ、佐竹五六さんにせよ、誠実なまじめな方だけに、何か、それ故に、割を食ってしまったような感じで、ご同情申し上げる。
ただ、長い政権政党と官庁との関係で、こと、農政に関しては、関係団体と、政治との関係で、慣れが生じている点については、戦後農政の総決算で、総ざらい見直し点検していく必要があるものとも思われる。
そのためには、まず、政治家でありながら、農業会議所、農業委員会、農業共済組合、土地改良区、県土地改良連合会、農協、県農協連、改良普及協会関連、等の職を兼務している政治家の兼職廃止を実施していかなければならないだろう。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090701000307.html


[6533] Re:[6532] [6527] バイパルチザン的対話の必要性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/07(Fri) 08:38  

EMANONさん。
そのようなテクニカルな問題はさておき、このようなねじれ現象の場合に、総理はどのような対応をすべきかについては、同じく、上下院のねじれ現象に見舞われているアメリカの例に見習うべきものがありますね。
もちろん、大統領制であるかどうかの違いはありますが。
この私のブログ記事「ブッシュ大統領がファストトラック権限喪失前に、民主党議長らと、貿易関連で、合意」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=741
に見るように、このような場合には、まず、安倍総理が参議院議長と、バイパルチザン的対話をし、政党抜きでの、基本路線についての、基本的な合意をする必要性がありそうですね。
また、民主党も、政党の思惑としない基本的な事項について邪魔をしないとの基本合意を、政権与党とする必要性があります。


[6532] Re:[6527] 「おとり」と連座制&ぐだぐだ 投稿者:EMANON 投稿日:2007/09/06(Thu) 22:05  

笹山先生
お返事いただき、ありがとうございます。

> つまり、ある意図を持って、陣営にもぐりこんだ人が、連座制にかかる行為をすることによって、ターゲットとなった政治家を容易に失脚させることができる、という可能性についてですね。

そいつが「スパイ」であるのかないのかを、司法がキッチリ判断するほかないのでしょうか。現行では。
・・・という私の理解が浅いのでしょうけど。

ところで、参院で予算委員長職を自民が取るか民主が取るかでもめているわけですが、自民党がひとつの「解」を出してきました。かなり「禁じ手」に近い「解」ですが。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070907k0000m010114000c.html
参院委員長:自・民が6ポスト争い 臨時国会は冒頭混乱か

現在、暫定的に選出されている自民の参院委員長が、(ぶっちゃけて言えば自分たちの言うことを聞かなければ)辞表を出さない、とするものです。

さて、どうなりますか。


[6531] Re:[6529] 怒鳴り声で電話が入るのは決まって深刻な被害が出ていない地区である。 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/06(Thu) 13:33  

 
 虹屋さん、
 貴重な体験談の投稿ありがとうございます。

 笹山さん、
 政治家としてあるいはその周辺にいる立場として是非この体験を検証し、政治や政策や、あるいは市町村における危機管理システムの中に組み込んでいただきたいと思います。この投稿記事は泣けてきますが、危機管理をどのような行うかを冷静に分析し構築する材料としていただきたいと願っています。


[6530] 柏崎原発直下で地盤隆起か&国が想定する東海地震の約3倍もの地殻変動をもたらす「超」東海地震 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/05(Wed) 22:41  

【地学】地殻変動3倍の「超」東海地震、千年周期で発生か
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1188910839/
>国が想定する東海地震の約3倍もの地殻変動をもたらす「超」東海地震が、この5000年に少なくとも3回起きたことが、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)近くのボーリング調査からわかった。この後、もう1回発生しているとみられ、1000年周期の可能性がある。 次の東海地震が「超」タイプになるのではないか、という専門家の指摘も出ている。 2日まで神戸市であった日本第四紀学会で発表された(略


柏崎原発直下で地盤隆起か
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=1&newsNo=2305
>中越沖地震によって東京電力柏崎刈羽原発の直下の地盤が4―10センチ程度隆起した可能性が高いことが4日、分かった。国土地理院と産業技術総合研究所(産総研)が同原発周辺で実施した独自の測量に基づき、それぞれ推定した=図参照=。これらのデータを踏まえ、3、4の両日に現地調査を行った広島工業大学の中田高教授(地形学)は「原発直下の地殻が変動したのは間違いない」と指摘した。(略)





[6529] 怒鳴り声で電話が入るのは決まって深刻な被害が出ていない地区である。 投稿者:虹屋 投稿日:2007/09/05(Wed) 15:06  

知り合いの方が出しているミニコミの記事です。

柏崎震災(1)新潟NPO協会 村山康成(柏崎市 市職員)
時系列の記憶が全くない。
 最初何かの夢を見ているのだと思った。家の外に出てみると家の前の川が埋まっている。家の裏の山も樹木ごと滑って隣の家に突っ込んでいた。どうして地震は休みの日に起こるのだ、と怒りを感じながらすぐさま出社する。毎度そうだが家のことはほっておく。
 最初柏崎が震源というイメージは全くなかった。国道なら大丈夫だろうと車を走らせると、信号があるべきところにない。信号を含めTて国道の片側がすっかり落ちている。まずいと思って旧道に車を人れると道路に家がせり出している。パンクしないようにガラスを慎重に踏んでいった。
 次に記憶があるのが当日の夜である。全市の水道が止まってしまったので給水車を出さなくてはならない。すでに夕方には県内の水道局から給水車が集まってきている。10時すぎに荒川町の給水車を案内して西山町石地に行くことになった。
 市の中心部を抜けようとすると県道なのに家がつぶれて道路の両側を塞いでいる。恐怖心はないが足ががくがく震える。行っても行ってもつぶれた家。いったい震源はどこなのだ。
 原子力発電所の近くを通る。原発が止まったことは噂で聞いていたが、火災のことまでは知らなかった。放射能は金属の味がするはずだよな、と思いながら原発を通過すると、国道の右と左の段差が20センチ以上もずれている。給水車は通れるだろうか。待っていると「恐怖の報酬」のようにして給水車が抜けてきた。荒川町の人も相当怖かっただろうと思う。
 西村国会議員から携帯が入ったので、とりあえず県外のバキューム車が入れるようにお願いした。前回の地震の教訓で下水道の応急処置には大量のバキューム車が必要となるからだ。
 下水道の被害は地面の下なので最初はまるでわからない。重要なポンプ場の配管が何箇所かまるまる破断していることがわかって、案の定民家の公共ますから汚水が溢れ出した。二日目の夜に徹夜のバキュームに向かう。
 道路のマンホールの蓋を開けてバキュームし、生きているマンホールにそれを放出するのだが、この作業が本当に怖いことがある。バキュームしてもバキュームしても水が減らないのだ。ふうっと水位が戻るときは気が遠くなる。
 三日めか四日めの夜にもバキュームに出た。バキュームしたマンホールの底からわらわらと砂が湧いてきた。何だこれは…。マンホールを覗きこんでいる自分の地面がすっと下がった。砂が抜けてアスファルトが空洞になっていたのだ。自分を落ち着かせるためにふうふうと息をする。
 前回の地震では山間部が被災し、今回の地震では中心部が被災した。ものすごい被害なのに人々が優しい。バキュームしていると缶コーヒーを出してくれたりする。ことに町内会長さんたちは優しかった。
 怒鳴り声で電話が入るのは決まって深刻な被害が出ていない地区である。地震の全体が見えていないから、水が出ない、ガスが出ない状況をとても不自由に感じるらしい。前回は中心部の人たちが怒声で、今回は山間部の人たちが怒声で電話をかけてきた。
 ガスがとにかく出ない。というか管がつながっていない。全国のガス会社から応援をもらっても全然追いつかない。次第に脅迫まがいの電話も増えてきた。
 「あなたが何とかしなさい」と女性から電話で言われたときは閉口した。お盆で業者さんが休んでいたから仕方ない。怒ったりいらついたりする気持ちは全然ない。相手の気持ちがわかるからだ。しかし、そうした電話を一度とってしまうと無力感が増して、次の電話に出る気力がなくなってしまう。
 ある職員は電話のショックで耳が遠くなってしまった。家が全壊しているのに会社(市役所)に出ているのだから体にいいわけがない。他県の保健師の人から「なるべく休むようにして」と言われても休めないのだから仕方がない。

 地震直後は涙が流れて困った。悲しくないのにコンビニで立ち食いしていると泣いている。運転しながら泣いているのに気づく。
 西宮の石井布紀子さんが来てくれて、尼崎の事故でもそんな人をたくさん見たと教えてくれた。阪神大震災を経験した人にとって尼崎は二度目だったからだそうだ。

 軍隊の基本のひとつが自分たちの食を確保することだと思うが、わが社にそんな組織文化は全くない。最初の48時間はだれも寝ていないし、食べていないだろう。
 もっとも被災直後にメシ食っていたらあっという間に全国報道されてしまうだろう。みのもんた、というふざけた名前のタレントが避難所にいない被災者にオニギリが届いていないと言って、僕らをなじっていたそうだがTBSのスタッフこそ何をやっているのだ。コンビニはあいているぞ。スタッフがオニギリを買って配ればいいだけの話である。
 テレビ局の車が市役所の敷地を占拠している。ひどい局は避難所の小学校に中継車を突っ込んでいる。占用料は払っているんだろうな。まさか無許可ではあるまいな。
 だいたい被災直後のヘリコプターの数は何だ。下では家の下敷きになった人を救助してる最中だぞ。
 わが社の間違いのひとつが救援物資である。救援物資の受け入れ先を役所にしてしまったがために、役所周辺の道路が大渋滞した。物資の受け入れに職員を回してしまったせいで、他の部局に手が回らなくなった。
 結果80人足らずの職員でガス・水道・下水道のライフラインをやり、50人足らずの職員で道路やがけ崩れをやり、5人の係員で仮設住宅をやることになる。アレルギーのある人や乳幼児のニーズ把握ができるわけもない。
 自衛隊の人たちは本当に親切だった。水といい、炊き出しといい、風呂といい、タイムリーに被災者の欲しいことをやってくれるものだから被災地では赤丸急上昇である。自衛隊が去るときにハンカチで目を押さえる女性もいらした。
 しかしガスが出ていない。奥さんの介護をひとりでやっているおじいさんや乳飲み子を抱えるお母さんから切実な声を聞く。自衛隊のお風呂には入れないのです、と。自衛隊がこれらの人のニーズにこたえるには、あと何回も大きな地震が起こるのだろう。

 われわれの努力をあざ笑うかのように今日も太陽が照りつける。そんなものに負けるわけにいかない。



[6528] Re:[6518] 柏崎原発で地震に関連した怪我人の数は?? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/05(Wed) 10:04  

 虹屋さん、
 この投稿についてコメントしようかどうか迷っていましたが、やっぱり投稿します。
 「人は移ろい易く忘れっぽく」だと思いますので、しつこく投稿し、読む人の頭をリフレッシュさせてください。
 
 多くの民族と同様に「日本人」の特質は、計画とか議論とかになると可能性を必要以上に議論するが、一旦「事故」が起こると「問題を過小評価する傾向」にあります。
 物事はスタート時には思い切ってスタートしなければならないし、「事故」が起こったときには「中止」も視野に分析を行わなければなりません。実際の多くは反対になっております。


[6527] 「おとり」と連座制 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/05(Wed) 06:48  

EMANONさん。
あまりこの問題は、表面化していないのですが、公職選挙法上では、おとりの禁止は、規定されているのですが、では、実際に、その可能性について十分捜査されているかといえば、疑問ですね。
つまり、ある意図を持って、陣営にもぐりこんだ人が、連座制にかかる行為をすることによって、ターゲットとなった政治家を容易に失脚させることができる、という可能性についてですね。
これは、たとえば、同じ陣営で、現職の後釜を狙う県会議員あたりのスタッフが現職の有力支援者となっている場合などを想像してみると、手に取るように、そのカラクリがわかりますよね。

参考
公職選挙法第二百五十一条の二関係
連座制が適用される公職の候補者等については、当選無効に加え、連座裁判の確定の時から十年間、選挙権及び被選挙権を有しないものとすること。
ただし、当該連座制の対象となる者の違反行為が、おとり又は寝返りによるものであるときは、選挙権及び被選挙権の停止については免責するものとすること。(251条の2、5項4-2)



[6526] 詩人の孫と「連座制」 投稿者:EMANON 投稿日:2007/09/04(Tue) 23:41  

すいません、ちょっと腹が立ったので、発散させてください。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007090400619
連座制の緩和検討を=安倍首相は否定−与謝野官房長官

こらー! 何が連座制の緩和だ! 馬鹿者!!

民主の今野・鎌田が葬られたときは何も言わず、自分たちの仲間(小林)が引っかかりそうになると「過酷」だとは、何考えとるんじゃ。
詩人だったじーちゃんばーちゃんがあの世で泣いとるぞ!!

・・・・・失礼しました。


[6525] 「植物人間」ならぬ「植物政権」なんだそうで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/04(Tue) 16:47  

この韓国の中央日報サイトの日本語版「日本の安倍内閣“植物政権”へ転落」http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90838&servcode=200&sectcode=200
では、「植物人間」ならぬ「植物政権」という言葉を使って、安倍政権の死に体ぶりを皮肉っている。
もっとも、死に体ぶりは、韓国の政権とて、同じようなもんなのだか。


[6524] Re:[6522] [6519] 農業共済が政治に弱い理由 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/04(Tue) 12:24  

ヤマビコさん。
おっしゃられるように、制度発足当時の産業構造に占める農業の位置づけと、今日の位置づけとでは、全く異なったものとなっているのに、いったん出来た制度にのっかった人・物・資源は、過剰装備のもとにある、といった典型が、農業共済制度なのでしょうね。

もともと、なぜ、日本の農業保険が、保険のスキームではなくて、補償のスキームになったかですが、当時の日本列島の農業地帯においては、冷害常襲地帯があって、これらの地帯の農業者にとっては、事故率からいって、保険のスキームが成り立たないという事情から発しているとされています。
しかし、昭和36年から38年頃にかけて、強制加入の掛け金掛け捨てに対する不満が全国的に広まり、その慰撫のために、末端共済組合にも、共済金の一部留保を認める制度改正があり、不満の解消を見たのですが、今回の置賜農業共済組合の例では、この救済スキームが裏目に出た格好になったのは、何とも皮肉な話ですね。
さらに裏話的にいえば、この農業災害補償法国会提出の昭和23年には、平野農林大臣のGHQによる罷免騒動があったというのも、これまた、なんかの因縁なんでしょうかね。


[6523] Re:[6522] [6519] 農業共済が政治に弱い理由 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/04(Tue) 11:33  

>  笹山さん、
全投稿が10億となっていますが10兆円です。


[6522] Re:[6519] 農業共済が政治に弱い理由 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/04(Tue) 11:10  

 笹山さん、
 農業問題、私は「問題」と言う言葉は好きではありませんが適当な言葉がありませんので「問題」と記述します、は戦後と現在とでは全体が大きく異なっています。
 まず人口比ですが戦後は確か70%が農業人口でしたが現在の農業人口は実質数%ではないかと思います。働き盛りの30代から50歳までの専業農家人口は同年代の人口比で多分1%にも満たないと思います。
 農業生産額は他の産業と比較すると歴然です。純粋な農業生産額は全部合わせて10億前後と思います(はっきり調べた訳ではありませんが。
 このように実質的には国の基幹であった農業はすでに基幹ではなくなった、と理解すべきではないかと思っております。ですから農業問題と捉えるとなかなか解決は難しいのですが、国土保全あるいは食糧保全「問題」として捉えることが必用ではないかと思います。この中で「村落」がどの様に継続すべきかが検討されなければならないと思います。経済的に考えると、どのように大型化しても「米国の大型農家」に太刀打ち出来ません。また、現状の人件費でみれば中国や東南アジア諸国に勝てる訳はありません。行政はこのあまりにも歴然としたこの事実を基本としておりません。
 現在出ている多くの「問題」は、中身で言えばこの様な時代の変化を、「時代が変化していると認識」した上で処理しなければ理解できません。具体的に挙げてみますと、
1.農水省は、産業実体以上に大きな予算と人員を抱えており、不要なところに手を出さざるを得ない状況である。
2.農水省は、過度に「産業化」を進めようとしているが、国際的な観点を無視している。この過度な産業化は結果として、農村の村落の崩壊をかえって進めている。
3.将来を見据えるならば、1%前後の農家に似合う産業構造と形態を検討すべきである。この1%を「継続的な農家的農業」とするのか「企業的農業」とするのは事前によく検討されなければならない。
4.「企業的農業」については、その企業の継続性及び環境
(村落維持や環境適合性)をよく検討した上で他の2次産業3次産業とは異なった「企業理念」がなければ、問題が残る。

 言い換えれば、現在の農村文化は「稲作」を中心とした「共同作業」をいかにスムースにするかを基本に築かれた文化です。それが現在崩壊しつつある訳ですが、「企業的農業」においてこの点がいかに反映されるかは重要です。

 笹山さんが言われる農業共済制度は戦後の農村文化の上に築かれた法制度で、当時は利用価値は高かったのですが、現代では当然変わるべき制度であろうと思います。「農協の事業」も含め、必要ない「もの」にしがみつく人たちは返って農民を苦しめているのではないかと思います。

 最も重要なことは、この様な歴史的変化の判らない「首相」が今回農水大臣を任命している事です。具体的には農業共済制度などを理解している人が農業問題に詳しい人と認識するような首相であるならば、農村はお先真っ暗と言うことでしょうか。
 農村が抱えている問題は、高齢化に対してどの様に村落を守るか、あるいは荒廃する畑や田んぼあるいは里山をどうするかが現在的な問題です。 


[6521] 厚生省コホート対象市町村におけるがん部位別標準化死亡比 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/04(Tue) 10:35  

厚生省コホート対象市町村におけるがん部位別標準化死亡比
http://epi.ncc.go.jp/jphc/method/bui/bui.html

ところでですがこんなの見つけました。

【研究】 “衛星1つで、原発1基分のエネルギーも” 宇宙の太陽光をレーザー化して地上へ送る新技術開発…大阪大学★4
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1188845481/


[6519] 農業共済が政治に弱い理由 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/09/04(Tue) 08:06  

現在の農業共済制度は、日本のGHQ占領下で、私の父が、事務次官時代に、アメリカの制度を雛形にしながらも、アメリカの農業保険制度とは異なる、農家の掛け金の6割強を国が負担するという、保険制度とは異なるスキームの日本型の災害補償制度を、あえてうちだし、導入したものだが、今回の遠藤農林水産大臣辞任にまでいたる原因の下地になる風土は、何にあるのだろうか。

農業共済が、政治に弱い理由は、その基幹的人件費が、農業共済事業事務費負担金
http://www.maff.go.jp/www/hojo_jigyo/h18/05keiei/47.pdf
によって支えられているところに原因があるものと思われる。

すなわち、農業共済組合及び連合会の事務費については、農業災害補償法に基づく農業共済事業事務費負担金によって、農業共済組合及び連合会における基幹的経費(人件費、旅費、庁費、委員手当等)が支えられているということにある。
この農業共済事業事務費負担金は、平成18年度で、464億円に上っている。
三位一体改革においても、この農業共済事業事務費負担金についての今後の取り扱いが議論されているが、国庫補助負担金を廃止し、国が実施すべきとする意見もあって、その残存化については、強い政治力がはたらいているのが現状のようである。

政治の介入を促しやすい同種のものとしては、そのほかにも、協同農業普及事業交付金, 農業委員会交付金,などがある。

戦後のGHQ占領下で作られたこれらの農業制度は、いずれも制度疲労を起こしており、農業共済制度についても、これを機会に、抜本的な見直しが必要な感じがしている。



[6518] 柏崎原発で地震に関連した怪我人の数は?? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/09/02(Sun) 22:23  

柏崎原発の地震被害の情報を、東電は二通りで公表しています。一つが「地震に関する不適合管理状況」というもので発見日、場所(号機)、件名の三点セットで2555件(8/30現在)が三回に分けて発表されています。一つは7/16〜8/9まで毎日のように報道発表していた本日午後現在の「プラント状況」です。この二つ、つき合わせてみると、奇妙に合わないのです。
ケガ人を例に取ると、7/18のプラント状況で「地震発生から現在までの怪我人の発生状況、7人」と初めて怪我人が発表されます。そして23日まで「18日お知らせ以降変更なし」。ところが24日に「7月18日に次の2件あり。1、2号機現場作業員の体調不良。2、事務本館復旧作業員の目にゴミが入り通院・・2名」とあり合計9人です。東電の内規では、ケガ人(労災)発生は翌営業日に公表です。幾ら地震直後とはいえ、18日の怪我人発生が24日公表は遅すぎます。
これを不適合管理状況でしらべると「事務本館復旧作業において破損したパーテーションを砕く作業中に、左目にガラス破片が入り業務車で病院へ搬送したこと」がありますが、作業員の体調不良は集約表の不適合管理状況には何処を探してもありません。ケガ人が少なくなります。7/16発生のケガ以外の被害情報が、8/23に5件、8/30に1件公表されています。発電所内部の情報伝達・連絡が目詰まりし、その集約にも問題があるのです。こうした有様では、所長ら幹部や社長が適確に被害状況を掴めません。しかし、東電の社長は地震後すぐに運転再開に動き出しています。

東電は最初の1回分、1476件を国に報告していません。原子力安全・保安院の発表にはないのです。これで、調査・対策委員会は、被害状況をつかめるのでしょうかね。


[6517] Re:[6515] [6508] [6499] 衛生教育と食育と鉛 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/09/01(Sat) 12:26  

 「まりちゃん」さん、
 詳細なことは私は情報不足ですので一般論として投稿させていただきます。
 近年、「自然食」とか「有機食品」とかがもてはやされる様になってきています。これは「Back to nature」の一つの現れですが、人畜共通伝染病の点からみると気にしなければならない点が再現してきました。「寄生虫や細菌」の疫学的な循環サイクルが復活してきた事です。
 化学肥料や農薬を使用すること自体は、これらの薬品の食品への残留やおそらく「微量成分」が不足していく事が悪い面として起こりました、一方では寄生虫などの疫学的な循環系を断ち切る役割をして来ました。しかし、復古的な食品生産方法では「寄生虫の循環系」は復活してくるのは当たり前で、医学の分野では復活するかもしれない復興感染症として注意を喚起されたのは1990年代にあった様に記憶しております。ある意味で大腸菌症、サルモネラあるいはキャンピロバターなどが復興してきたのは、抗生剤の使用が制限されたことと「過度の平飼」などによるものかも知れません。1960以前は小規模ですがこれらの病気は日常的に発生していた訳ですから。エヒノコッカスがどの様な循環系を確立したのか判りませんが、今後はあちこちでこのような感染症は出てくるだろうと思います。
 他方、1960年代以前は、家庭の中で「食に関する文化継承」としていかに「数々の感染症を避けるか」を行っていたと思います。しかし、現代は核家族化しておりますので家庭の中では避ける事は困難と思います。生産者や流通業者が感染食材を避ける方法を構築しなければならない時代になったのでしょうね。
 以上が私の感想です。


[6516] 鉛ついでに 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/01(Sat) 08:34  

ひろってきました。

現在、日本には、金属製アクセサリー類等の鉛に関する規制などはありません。平成18年3月6日
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g36400.htm

アメリカ小児科医が警告「子供が1ヶ月以上鉛入り玩具で遊んでいたら検査を!」鉛中毒の子供
http://jp.youtube.com/watch?v=rkCuJNrz3MM
プレミアA 中国緊急潜入「鉛汚染」を追え (再)
http://jp.youtube.com/watch?v=JijnjKVoESU


[6515] Re:[6508] [6499] 衛生教育と食育と鉛 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/09/01(Sat) 08:03  

ヤマビコさん、無明さん、みなさんおはようございます。

> 抄録がネットに掲載されていましたので読んでみましたが、「エキノコックスの虫卵を猫が食べて、それが糞虫に出てきた可能背紋ある。」となっていますね。600分の1なので、トキソプラズマや回虫よりもリスクは相当に低そうですね。

国内の話のようなので、その虫卵がどこから持ち込まれたのかも重大な問題ですね。

広東吸血住虫とかへんなのも日本上陸してますし、これからの時代はある意味、健康にとってサバイバル時代ですね。中国etc..産やらミートホープに代表される食品業界の危機やら。
子供も受難。「食育」以前に、「衛生教育」と「汚染食品をつかまないコツ」、「いかに見てくれにだまされないか教育」のほうが大事なような(^^;

「食育」も小学校がハンバーガー屋を呼んで講師させるそうですから。。反面教師でしょうか。

話題の「鉛」についてはこんなサイトを見つけました。鉛テスター、日本でもあるのかな。

>中国製品とは限らない鉛塗料の実態ー安全レベルを知りたい。
http://englishiza.iza.ne.jp/blog/entry/283869


[6514] Re:[6513] 農水省とは・・・!? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/31(Fri) 18:06  

ときさん
まあ、この方は、農林水産省の記者クラブから放逐されたようなかたですので、なんとも、コメントしがたいのですが。
ただ、おっしゃるように、農協サイドではない、農業者サイドからの提言が、もっとあってしかるべきで、われわれも、それらの意見を尊重すべきでしょうね。
そういえば「あんたは大将なんだから」って言葉が加藤の乱でありましたが、農業の大将たる大臣は、やる気のない大将で、続く農兵は、セキとして声なし、これが、日本の農政の現状なんでしょうかね。


[6513] 農水省とは・・・!? 投稿者:とき 投稿日:2007/08/31(Fri) 14:48  

◇AERA’07.9.3 39【利権】 農水省の研究公募「偽装」
■農水省の研究公募「偽装」 バイオマス研究開発費を「身内」で独占
〜植物からエタノールを作り出す技術の開発では、世界がしのぎを削る。
 その「利権」をほしいままにしているのが、あの官庁の役人たちだ。〜
(ライター 長谷川煕)
http://opendoors.asahi.com/data/detail/8327.shtml

◇松岡利勝と「美しい日本」 2007-08-31 (池田信夫 blog)
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/dee808ab3a9a02948a9549dc37f1c9d0

>『著者は、朝日新聞の「農業記者」のベテランとして有名だった。私が、かつて農業補助金の取材をしたときもすでに、その道の第一人者だった。そのとき取材してみて、日本の農業の実態が、著者の書いている以上にひどいものであることを痛感した。』

 あまり針がどっちかに振り切れてもよくないとは思いますが・・・。ご紹介まで。日本の農業問題は、まさに、いま農業に関わって生計をたてている一人一人の国民の意識の問題です。そういう方々が、どのように農業の将来を考えるか、全くの当事者の意識が最も重要なことで、第三者が余計な気をもんでもどうにもならないことでもあります。極論かもしれませんが。まだまだ、食管法的な「統制計画経済」の発想から脱却しきれていないのかもしれません。


[6512] Re:[6511] [6510] [6507] [6505] [6504] [6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/31(Fri) 12:08  

ヤマビコさん。
おっしゃる「精神的な支柱が必要です。」は、必要なことですね。
これまでの「精神的な支柱」は、多くの場合、慰めにおわっていますね。
付け焼き刃的に政治家が、田んぼで演説してみたり、トラクターに乗ってみたり、そんなことは、本来、必要のないことです。
そうでなく、今日的な価値観に支えられ裏付けされた、鼓舞しうるものが必要なのだと思います。
時代的には、全く参考になりませんが、石黒忠篤先生が、山梨県八ケ岳の中央農業実践学校の『山の家』という山荘で寝泊まりされながら、自ら身をもって、高冷地農業の実態把握につとめられたという、伝説的な逸話に似たような、今日的なものが必要ということなのでしょう。
以前にもこの掲示板にも取り上げましが、アメリカの民主党のケリー大統領候補が打ち出した「ルーラル・アメリカ」の価値観には、外つ国の我々をも鼓舞しうるものがありました。
参照
「ケリー米大統領候補の「ルーラル・アメリカ強化プラン」には、日本のわれわれをも、奮い立たす何物かがある。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=19
その日本版、「ルーラル・ジャパンの再構築」が必要ってとこでしょうか。



[6511] Re:[6510] [6507] [6505] [6504] [6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/31(Fri) 11:50  

 笹山さん、
 政治と農村と言う点から再度投稿します。
 先にも述べましたように、「大型化」あるいは「若者」を対象とした農政は、ほとんどのケースで「若者」に借金だけを残す結果になります。これは止めた方が良い。次に「企業」が農業に参入して来る場合にも、多分多くは失敗に終わり、成功するものは環境や村落を崩壊させる結果となります。日本の農業ではこれまで幾度となく「大型化」を試みておりますがいずれも失敗に終わっています。成功例は極々少数です。多分1%以下であろうと思います。
 企業として考えた場合、サラリーマン的な発想では絶対にやっていけません。それだけ多くの小さな心がけと気遣いがなければ「農業」は失敗します。企業が失敗した場合、後に何が残るのでしょうか。荒廃した原野と崩壊した村落です。
 もっと重要なことは、農村に若い働き手がいない事、あるいは残った人がいても農村でも昔の様には働きません。すべて時間で働く若者です。昔の農民堅気は「日がある内は何かの仕事をすること」で、ほとんと365日働く事でした。日本はこの様な農民堅気に経済の底辺が支えられ、成長して来たのではないかと思います。現代の「インターネットカフェ難民」は特殊ではありません。自分が経営するにしても企業農家に勤めるにしても、この文化的変貌は大問題です。すべてではありませんが、現代の若い人は多かれ少なかれこの様な傾向にあります。
 このように、単なる政策(実行としての施策)は、これまでの延長では考えられません。精神的な支柱が必要です。民主党がこの点を把握しているとは思いませんが、自民党も何も判っていないと思っています。これまでは少しだけばら撒き政策を実施し票を取って来ましたが、これは今後は全く通用しないと思います。
 農山村の村民の基本的な「杞憂」はそこまで来ている「村落の崩壊」です。この中には、文化的な「崩壊」も含まれております。


[6510] Re:[6507] [6505] [6504] [6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/31(Fri) 08:55  

ヤマビコさん
やはり、現在の農家の、農外を含めた多様な収益構造を把握し、地域の資源、農家の資源を使って、地域における総合的な、農家としての換金回路を構築していく、という政策が必要になりますね。
その場合、農家の持つ農地という資産が、農業のために特化してしまった資産であり、多様な流動化が難しいことが、多くのネックを生んでいるようにも感じられますね。
前にもはなしたことがあるのですが、市民農園振興のために、特定農地の貸付を可能とする法改正を、私が先頭に立って、したことがありますが、これと同じような考え方を、一般農地についてもしていく時代になってきたのかとも、思われます。
キャッシュフローとしての農家の収益構造が成り立ちうる、細かい換金回路のオプションの積み重ねによる農政の実現、そんな視点が必要な感じがしていますね。


[6509] Re:[6492] [6488] 西ナイル熱、日本の蚊も媒介力 ウイルス実験で確認 投稿者:無明 投稿日:2007/08/30(Thu) 23:10  

>  私の記憶違いであれば「ごめんなさい」と誤らなければなりませんが、農林水産省ではこの「西ナイル熱」に対して鶏用ワクチンを備蓄しているかあるいは備蓄を検討しているか、があっているはずです。動物用医薬品協会(035−2040−0440)に問い合わせをすれば明らかです。

ウエストナイル熱ウイルス感染症用のワクチンは、鶏用ではなく、馬用です。馬での飼養で薬事法の承認を受けています。
輸入ワクチンで、これは実際の使用も許可されています。但し、接種した個体の記録が必要です。

ウエストナイルウイルスは、日本脳炎と極めて禁煙のウイル津で、お互いに棲み分けテイルようです。現時点で日本脳炎の常在地ではウエストナイル熱の発生はありませんね。
つまり、南・東南アジア。ユーラシアの東は日本脳炎が、それ以外はウエストナイル熱です。
媒介蚊は共通ですが、ウイルスの専門家は日本では米国と同じようなことにはならないのではと考えているようです。
共通の抗体があると考えている人もいますね。
ただ、少数でも発生があったときは社会的インパクトは大きいでしょう。


[6508] Re:[6499] 国内で初、ペットのネコからエキノコックスの卵 投稿者:無明 投稿日:2007/08/30(Thu) 23:00  

お久しぶりです。
抄録がネットに掲載されていましたので読んでみましたが、「エキノコックスの虫卵を猫が食べて、それが糞虫に出てきた可能背紋ある。」となっていますね。600分の1なので、トキソプラズマや回虫よりもリスクは相当に低そうですね。
実際には、猫の腸管から成虫を検出しないと何とも言えません。


[6507] Re:[6505] [6504] [6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/30(Thu) 14:40  

 笹山さん、
 私としてはこのテーマはタイトルに返らなければならない、と思いながら再度投稿します。
 今回の農水省の政策は、基本的にはこれまでの政策と同様に「若者に希望のある」「自立した大型農家」を育てるとしたものであろうと思います。
 この様な政策は過去に何度か施策が行われましたが、決して成功しておりません。逆に、例えば私の友人ですが農水の施策に乗り「補助事業」を行った結果、多くの借金が残り田畑を手放すことになりました。これに介在したのは農協で、この友人が苦しくなったとき前借で農機具などを購入したのが焦げ付きになった結果です。生産物は押さえられなおかつ生産するものを指定され、どうにもならなくなりました。町内には数人このようなケースに巻き込まれたようで、このようなケースが起こり現在はだんだんと農協とのお付き合いを農家の人たちは避けています。「残ったのはおコメだけ」に近い状態です。
 今度の施策もやはり「若者に希望のある」「自立する大型農家を育てる」政策、となっている訳で、私からみるとどうしようもありません。多分、農山村ではもうこの施策には乗らないあるいは乗れないのではないかと思います。
 それだけではありません。現在ではもう農山村には若者はいない、といって良いかと思います。これまでと異なり、この政策に乗ろうにも乗る若者がいないのです。この施策に乗れる残った可能性は大型資本による農業経営です。この大型資本による大型経営でも、村落として生き残れるものであれば、あるいは里山などインフラが充実出来るものであればかまわないのですが、予想できるものは村落の崩壊と環境の崩壊です。多分、理想的な大型資本による大型経営による農業経営では、そこまでは手を出せない、出すと経営自体がおかしくなって行くであろうことが予想されます。
 安倍総理の美しい国なんてものは、空想でしかありません。
 しかし、どうやれば村落を維持できまた古くから維持してきた里山を将来に残していけるかについての案は出てきません。残念ながら。
 農水大臣は、これらの事を知って初めて、これまでの様に自民党に票が戻ってくることをまず理解しなければなりません。
 


[6506] 【ネット】 日本語版『Wikiscanner』を使ってみよう Wikipedia編集を行なったIPが属している組織が簡単にわかる 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/30(Thu) 13:43  

【ネット】 日本語版『Wikiscanner』を使ってみよう Wikipedia編集を行なったIPが属している組織が簡単にわかる
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1188278397/
掲示板から拾ってきました
なんかすごいものがでてきましたね。おさぼりしてる方とか、議員の悪口?とか(^^; 日ごろの恨み〜って感じでしょーか。

内閣府
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=202.221.137.0-255
宮内庁
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=202.221.5.232-239&ip2=&ip3=&ip4=
法務省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=202.214.11.0-255+&ip2=&ip3=&ip4=
外務省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=202.33.248.128-191&ip2=219.127.158.176-191
文部科学省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=202.241.4.0-255+&ip2=&ip3=&ip4=
厚生労働省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=211.123.198.192-255&ip2=&ip3=&ip4=
農林水産省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=203.136.101.192-207&ip2=166.119.73.0-84.255&ip3=211.134.188.80-95&ip4=
経済産業省
http://wikiscanner.virgil.gr/f_JA.php?ip1=219.101.211.0-255&ip2=&ip3=&ip4=
Tokyo Metropolitan Government
http://wikiscanner.virgil.gr/name2ip_JA.php?orgname=Tokyo%20Metropolitan%20Government
北海道庁
http://wikiscanner.virgil.gr/name2ip_JA.php?orgname=Hokkaido%20Goverment

wikiscannerまとめ
http://www40.atwiki.jp/wikiscanner/pages/14.html
見たい組織のIPはここからわかるそうで


[6505] Re:[6504] [6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/30(Thu) 11:54  

ヤマビコさん。
興味ある事例のご紹介ありがとうございました。
道の駅での、小ロットでの農産物の販売、これは、兼業の一形態かと思います。
介在する手数料は、せいぜい、道の駅での販売手数料であり、規格適合のための歩留まり損も必要なければ、ごく、小ロットでの現金収入が得られるという意味では、なかなか、現金収入の少なくなってしまった小農家にとっては、魅力のある換金回路であると思います。
ヨーロッパにおいて、この20年前くらいから、試行錯誤されてきたダイバーシフィケーションも、農村地帯に、換金回路を作るためのスモールビジネスを、いかに多様に作るかということでした。
そのためのLEADERプログラムも整備されてきました。
農家民宿も、本来は、その換金回路の一つでしたが、日本へのそのスキームの導入には、行政や農協があまりに関与しすぎて、小難しいものにしてしまいました。
換金回路と少量生産販売とをうまく組み合わせれば、何も大規模化しなくても、多様な換金回路が農村部にも、生まれうるのだと思います。

現在農村部にある資源で、農村部にいかに多くの、そして多様の換金回路を作っていくか、これが、農村活性化の切り札になりうるものと思います。
日本の農業・農家は、これまでの「規模の経済」志向から、「範囲の経済」志向へと、パラダイムシフトすべき時です。



[6504] Re:[6502] [6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/30(Thu) 10:06  

 笹山さん、
 虹屋さん、
 かなり専門的なかつ科学的な議論をされているようにお見受けします。実は私にとっても重要なテーマですが、またなにも生み出せない事柄です。私の場合は、住んでいる地域が農山村に分類されると思いますので、農山村の問題としてお聞きください。
  日本の休耕地を見てみますと、都市近郊では1割程度、山間部は6〜8割になっています。この休耕地を再利用(再び農耕地として利用)出来るのであれば、多くの元農家の方々は喜んで分与や貸与を願ったであろうと思います。実際利用しようとした時、いわゆるインフラ整備をしなければ利用できません。このインフラには継続的に利用する時にもメンテが必用です。具体的には、道路、水路、周辺の草刈木の伐採などです。農地のみ見れば再利用出来そうですが、実は多くの他の作業がないと上手くいきません。以前は、毎日草を刈り、冬には木を伐採し田畑を作っていた訳です。従って、農山村では、今回の農水省が言っている「4ヘクタールの農地」とか「自立できる農業経営」とかについては、農山村は「かやのそと」です。この政策が成功するとは全く思えません。
 意外と上手く行っているのは「道の駅」で販売する農作物を作る事です。少なくても出荷できるし、大型機械が必ずしも必要ありません。お年寄りが毎日毎日少しづつ働いて「嫁せぐ金額」は結構大きく数百万円になるようで、人によれば粗収入ですが1千万を超える人(農家)もあるようです。
 このようにみると現在農水省がやろうとしていることは、現状では「道の駅」に出荷している農家にとってマイナスの要因になる可能性があります。
 農山村については、10年以内に村落が成り立たない村落、あるいは老人化率(65歳以上)が7割を超える村落はおそらく全体で6〜7割に達すると思います。従って、現在農水省がやろうとしていることでは、農山村は崩壊を早める事はあるが復活することはないと予想しています。
 農山村の若者(35歳まで)の半分以上は、昨年までは建築土木会社あるいは町役場に勤めており、今又農山村から流出の可能性が出ております。現実に農業では採算が取れないし、希望はありません。おじいちゃんおばあちゃんの仕事と捉えざるを得ない状況です。


[6502] Re:[6498] [6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/30(Thu) 06:30  

虹屋さん
そうですね。
戦後の農地改革、自作農主義の徹底は、「収奪からの回避」というためのスキームという要素が強かったと思います。
しかし、おっしゃる収奪による農外へのリーケージは、自作農主義によっても、農協系統という形でのものも含め、別の形での農外へのリーケージとなり、その流れは、とまらなかった、ということなのでしょう。
これは、地域としての再投資が可能かどうか、という観点から見ると、よりわかると思います。
このサイト「福島県における投資の産業連関分析」
http://www.jc.u-aizu.ac.jp/11/141/thesis/msy2006/27.pdf
は、福島の学生の卒論のようですが、公共投資か工場誘致か、という視点から、やや古典的な、地域経済への起爆力を検証しているようです。
また、これも、古典的な研究になりますが、先ごろなくなった鶴見和子さんなどの内発的発展論研究
http://www.npogunma.or.jp/2007TCUE/lec2.pdf
などに見られるように、地域内連関を効率的なものにすることによって、地域収支という考え方にたって、地域内の発展起動力を高めようとする考え方もあります。
要は、これからの農政は、地域政策と一体となった取り組みが必要なわけで、その中で、農村地域の中での資源の有効利用を考え、その中の多くを占める農地の、資源としての有効性を高める戦略が必要になるものと考えられます。
つまり、内発的発展力を高めうる「スモールビジネスと農業、農的資源とのリンケージ」という戦略スキームが、必要というわけですね。


[6501] 【リサイクル】セブンイレブン、売れ残り弁当・おでん・牛乳などを家畜用飼料に 9月から 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/30(Thu) 00:44  

【リサイクル】セブンイレブン、売れ残り弁当・おでん・牛乳などを家畜用飼料に 9月から
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1188399728/
>豚や鶏のエサや野菜の肥料などに再生する。スーパーのイトーヨーカ堂など首都圏のグループ各店にも拡大する方針
>1店舗当たりの排出量は1日約15キロ・グラムという。
>千葉県佐倉市の協力工場で再生した飼料は、周辺地域の畜産業者に販売
>売れ残り商品のリサイクルは、大手コンビニではローソンなども行っている。



[6500] 総務省や文科省などがWikipediaを編集 電子投票のセキュリティーに関する内容書き換えなど 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/30(Thu) 00:24  

総務省や文科省もWikipediaを編集していた 「WikiScanner」日本語版で判明
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/29/news059.html
>例えば総務省からは、「電子投票」の項目が10回以上編集され、電子投票のセキュリティーに関する内容が書き換えられているほか


総務省が、電子投票のセキュリティーについて何をどう書き換えたんですかね?チョー怪しげ?

【ネット】 農水省「ガンダム」、厚労省「エロゲ」、文科省「自画自賛」、宮内庁「疑惑削除」…「WikiScanner」でWikipedia編集判明★2
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1188399581/


[6499] 国内で初、ペットのネコからエキノコックスの卵 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/29(Wed) 23:39  

国内で初、ペットのネコからエキノコックスの卵
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070829it01.htm

ということは、幼児の遊ぶ砂場や、猫のトイレ→ガーデニングは要注意ですね。
公園、幼稚園や学校などの施設の対策がますます必要になってきました。


[6498] Re:[6497] [6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/29(Wed) 23:16  

笹山さん。
戦前の地主制は、明治末期頃には農業で得た収益を農業に再投資せずに農外へ資本の流出を起こしていました。(うる覚えですみません、釈迦に説法ですが)
 そのため、耕地整理など戦後の土地改良事業で行われたインフラ整備が行われず、生産性が低いままにされた。

> 自作農主義は、
> 「農地はその耕作者みずからが所有することを最も適当であると認める」

と言うことは、一定この資本流失を抑制する効果があった。

現在では、農協にあつまる貯金の行方を見てもわかるように、農業収益は農業へ再投資されず、農外へ流失し続けている。

自作農主義は、この点でも農業生産を高める社会的制度としての役割は終わっているとおもいます。

かといって、利用権集積による改革案も、この農業への再投資を確保する視点にかけている思えますが、いかがでしょうか。



[6497] Re:[6496] [6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/29(Wed) 22:43  

虹屋さん。
自作農主義は、
「農地はその耕作者みずからが所有することを最も適当であると認める」
ということですが、これは、戦後の農地解放の残滓ということはいえるでしょうね。
これを歴史的に振り返れば、戦後の農地改革は、第一次改革と、第二次改革とがあって、自作農主義の原点は、第一次改革の中で、それまでの農地調整法の改革案という形で出されたものを嚆矢とするものです。
しかし、この第一次農地改革においては、地主から小作への農地の譲渡は、当事者間交渉にゆだねられたため、実効に乏しく、GHQがのりだし、農地調整法の改革案というマイルドのものから、ダイレクトに「自作農創設特別措置法」という形で、第二次農地改革に移行したということになります。
この第二次農地改革においては、アメリカの案らしく、「耕地の拡張による零細農からの脱皮」というスキームが色濃く強調されたものとなったというわけです。
この経緯を見ますと、日本的な特性を考慮した第一次農地改革から、アメリカ的な規模の経済を考慮した第二次農地改革の性格の変遷の根源が、そこにあったと見ることができます。
何やら、日本国憲法のルーツと同じような問題点をこの農地改革に見ることができるようですね。
そこで、自作農主義からの脱皮ということですが、所有と経営の分離のための、いろいろなスキームなり、REIT(リート)など、派生商品的な考え方が、農業以外の世界にすでにあるのですから、これらの手法を取り入れることによって、この、自作農主義か、非自作農主義かの間のオルタナティブのスキームができるはずであると、私は、思っています。
とりあえずは、先にこの掲示板やブログ記事「農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=761
で書いたように、農地法第三条の改正によって、新規就農者の参入を、容易にすることによって、農業者のパイを増やすことが肝要であると考えております。




[6496] Re:[6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/29(Wed) 21:55  

日本農業新聞の論説を見ると、笹山さんの言われるパラダイムシフトは、ずいぶん先のことのように思えます。

安倍改造内閣/農業者の信頼取り戻せ
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/news1/article.php?storyid=292

私自身は、自給率向上より「耕作放棄地を無くせ」耕作率向上、維持に焦点を当てるべきだと考えています。戦後の農地解放=自作農主義が桎梏と化していると考えますが、

日経が、経済教室欄で今週は、農業問題を取り上げていますが、笹山さんはどんな感想をお持ちですか。


[6495] やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!! 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/29(Wed) 16:49  

第二次安倍内閣での深夜の記者会見で、遠藤農林水産大臣の記者会見を聞いて、耳を疑った。

念のため、農林水産省のホームページでの当日の記者会見から、その部分を、以下に再現しよう。

「Q: 農水大臣ここまで2代続けて非常に異例な形で交代されたと思うんですけれども、そのポストに就かれたことについて、特別の感想、考えがもしお有りならお話していただきたい。
A: 前任者の様々な問題については私も関知しませんし、コメントをするようなつもりもありません。
一番最後まで残ったポストを私に割り振られたわけですから、「参ったな」と実は思いました。「ここだけは来ない方が良かったな」と思っているくらいでありまして。」

まあ、テレのつもりか、冗談なのかはさておき、この言葉は、本来大臣が口にすべきではない言葉ではある。

つまり、今回の参議院選挙大敗の原因の一部が農業問題であって、いわば、ボクシングで、ダウンを食らった後の農林水産大臣のなすべきことは、何よりも、ファイティングポーズをとることが先決であるのに、この言葉を発すること自体、すでに、やる気をなくしていると見なされるからである。

ましてや、ドーハラウンドの再開は、もう、目前に迫っているし、また、民主党の戸別所得補償に代わりうる対案も、農林水産省としては、即刻、示さなければならない時期なのに、大臣がこのような言葉を発すること自体、すでに、職務放棄をしたと見なされても、仕方のないことなのではなかろうか。

考えてみれば、もし、やる気のある農林水産大臣であれば、今のこの時期ほど、これほど、胸のわくわくするチャンスは、ないのではなかろうか。
つまり、農政の価値転換なりパラダイムシフトの好機がこれほど凝縮して現れる時期は、あまりないのではなかろうか。
という意味においてである。

農政のパラダイムシフトとは、農業生産対策から農業・農村地域対策への農政のシフトであり、また、新規就農者なり新たな担い手の概念を、農地法の見直しによって、農村地域に創出しうる、大きなチャンスでもあるからである。
これは、一人農林水産省のみでなし得ることではなく、経済産業省や総務省と連携しての、特区の概念をより広くして適用しうるチャンスでもあるからだ。

結果として、農林水産省の省益は、良い意味で、拡大しうるだろう。

農業を知りすぎている方が、農林水産大臣になると、この点のパラダイムシフトの軌跡が、よく見えてこないのかもしれない。

その意味で、上記の遠藤農林水産大臣の大臣就任記者会見での冒頭の言葉は、自らの慣れにもとずく発言に過ぎず、今こそ新しい価値パラダイムの転換を求める農業者なり、今後の新規就農の担い手候補者に対し、幻滅と冒涜を与え、自らの力の限界を、図らずも、全国の農業者に対して、示してしまう言葉になってしまったのではなかろうか。

「やる気なき農林水産大臣であれば、即刻去れ!!」
あえて、私は、そういいたい。

http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/daijin/070827daijin_s.htm


[6494] 宮沢喜一さんは、自らの葬儀に儀仗兵の参列を求めなかったと思うのだが。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/28(Tue) 18:55  

今日は、武道館で、宮沢喜一元総理の葬儀が行われた。
盛大な葬儀は宮沢さんには、ふさわしくない、そんなことも思った。
ところで、元総理の葬儀に参列するたびごとに思うのだが、儀仗兵の軍靴の音には、どうも、なじみを覚えない。
それは、以前の鈴木総理のときにも、思ったことだったが。
このときには、ブログ記事「儀杖兵を附せられることあるも、これを辞し」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=59
に書きとどめておいた。
また、平成12年6月8日の故小渕恵三元首相の内閣・自民党合同葬では、自衛隊は約90人の外国要人の空輸支援、葬議場などでの儀仗、弔砲、奏楽、沿道でのと列、見送りなど陸海空の隊員、防大、防医大生合わせて約1400人が参加したという。
今日の宮沢さんのご葬儀にも、自衛隊の儀仗、と列、奏楽、弔砲があった。
しかし、宮沢さんは、儀仗兵の参列を求めたのだろうか。
宮沢さんの価値観からして、決して、そのようなことは求めなかったのではなかろうか、そんな思いが、今日もした。



[6493] 「角を矯めて牛を殺す」の図? 投稿者:とき 投稿日:2007/08/28(Tue) 18:41  

◇追跡やまがた:最上川スワンパークの「一般給餌自粛」 鳥インフル感染恐れ /山形
8月26日12時0分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070826-00000111-mailo-l06

>『7月末、市役所で開いた環境省、県、市、愛する会、野鳥の会の関係者の意見交換会。羽根田篤市観光物産課長は「明確ではないにしろ、鳥インフルエンザウイルスが変異して、人に感染するとの指摘もある。安全のためハクチョウと人との距離を遠ざけたい」と説明。』

【鳥インフルエンザウイルスが変異して、人に感染する】

【素敵な宇宙船地球号】 [第403回] 11月6日 23:25〜23:55 放送
「シリーズ ミクロの生命体 Vol.1」 〜新型インフルエンザを阻止せよ〜
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2005/20051106/index.html

>『今度のインフルエンザウイルスは、鳥から人に直接感染するようになったのです。』

【「高病原性鳥インフルエンザに関する意見交換会」】
http://www.maff.go.jp/syoku_anzen/161015tori_iken_kokan/bird_flu.htm
【日本における鳥インフルエンザ問題の現状と課題】
http://wwwsoc.nii.ac.jp/osj/japanese/materials/birdflu/birdflu_main.html
『それは、絶対にアブナイですヨ。』
http://www.nbi.ne.jp/talk5.html
『インフルエンザウイルスは、馬・アザラシ・鯨を含めた各種動物に感染する。』
http://www.jpa.or.jp/news/item/2001/08/22/010822_cho_ko.html
『ウイルスの脅威から地球を守る』
http://www.jili.or.jp/kuraho/inochi/web04/i_web04.html

【鳥インフルエンザ(新型インフルエンザ)】
農林水産省
http://www.maff.go.jp/tori/index.html
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
環境省
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html
外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kansen/influenza/index.html
内閣府食品安全委員会
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori1603.html
http://www.fsc.go.jp/sonota/tori/tori_rink.html

『巨大な「錯覚」が独り歩き』ということでしょうか?
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1166966593/196n-
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1178984157/

 なぜこんなことになってしまったのでしょう・・・。「鳥と人との距離を遠ざけたい」となれば、あちらこちらで非常に腹立たしいことが起こるように思いますが。馬のインフルエンザウイルスではそんなことは微塵も言われませんが、鳥H5N1では何ら疑問を抱かれずにまことしやかに流布されています。宮崎県事例では人への感染については、さほど注意喚起されたようにも思いませんし、ましてや、鶏のウイルスが危ないのだったら、馬はもっと危ないのでは? 非常に不可解な学説・仮説に思えてしょうがありません。

>『オルテガは20世紀になって甚だしくなりつつあった科学の細分化に失望していた。科学は「信念」を母体に新たな「観念」をつくるものだと思っていたのに、このままでは「信念」は関係がない。細分化された専門性が、科学を世界や社会にさらすことを守ってしまう。こんな科学はいずれそれらを一緒に考えようとするときに、かえってその行く手を阻む。それはきっと大衆の言動に近いものになる。それよりなにより、そうした科学にとびつくのがまさに大衆だということになるだろう。
>こういう懸念がオルテガに「科学的実験が大衆の増長を促す」という「風が吹けば桶屋がもうかる」式の推測を成り立たせた。オルテガはこの見方に自信をもっていた(ややもちすぎていた)。それは、こうした科学を推進してやまない科学者を「サビオ・イグノランテ」(無知の賢者)と呼んでいることからもうかがえる。』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0199.html

『職業としての学問』
http://www.amazon.co.jp/dp/4003420950/
>『学問と政策の峻別を説くこの名高い講演で、ウェーバーはこうした風潮を鍛えらるべき弱さだと批判し、「日々の仕事(ザッヘ)に帰れ」と彼らを叱咤する。』

 昨今、「産・学・官の連携」というお題目も、もてはやされているようによく耳にする言葉ですが、マックス・ウェーバーにすると、トンデモない話だということになりそうです。実際、おかしな政策が次から次へと生み出されている状況でもありますし。(これもまた一種の「パラダイス鎖国」の中の思いこみや妄想ゆえでしょうか。)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Interview/20070802/278983/?P=3&ST=oss

◇書評 - 医療の限界
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50880661.html
>「厚労省に望むこと」
>『現状は、守れない規則だらけです。法令が実情にあっているか検証すべきです。』



[6492] Re:[6488] 西ナイル熱、日本の蚊も媒介力 ウイルス実験で確認 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/28(Tue) 16:20  

[まりちゃん」さんへ
 私の記憶違いであれば「ごめんなさい」と誤らなければなりませんが、農林水産省ではこの「西ナイル熱」に対して鶏用ワクチンを備蓄しているかあるいは備蓄を検討しているか、があっているはずです。動物用医薬品協会(035−2040−0440)に問い合わせをすれば明らかです。



[6491] Re:[6489] ちょっとさえない第二次安倍内閣ですね。 投稿者:桜の花 投稿日:2007/08/28(Tue) 14:15  

秘めた地動説的サプライズ人事だと見て楽しんみれます。

留任した渡辺善美大臣に新たに『金融』が付いて金融・行政改革担当相です。竹中さんの歩んだ道なのです。
石原伸晃さんが政調会長とは驚きでした。産業と結びついて政策を検討する部署だからです。汚れていないのが国民向けなのだと思います。

このコンビに石原都知事が影で支える可能性も触れておきます。

渡辺善美大臣は幻のマニフェストを書いております。小泉内閣で竹中さんの財政政策の採用が無ければ、もしかしたら渡辺善美大臣の政策が実行されていたかも知れなかったほど評価できるものです。何故ならば800兆円を越える赤字国債を含めた財政再建のウルトラ政策だからです。

既に財務省内部でも検討されだした、公会計の単年度主義から複数年度主義の道も模索されだしております。未来の財政政策を含めた大きな意味の行革にはこの公会計の複数年度主義は欠かせないものなのです。

合わせたダイナミックな行革は 天動説しか知らない人達には地動説的サプライズになります。

渡辺善美大臣の政策の事を良く知る人が政調会長になった石原
伸晃さんあればこそ 産業界に政策の意志を伝えやすく適任なのです。

秘めた地動説的サプライズとは・・
渡辺・石原コンビが安倍内閣の維持されているうちに路線として確立できるかどうかなのです。
安倍総理大臣が後世に残る政策のスタートになるでしょう。

そしてポスト安倍は 渡辺善美さんに決まるかも知れません。

安倍さんの父親が座れなかった椅子に安倍さんがすわりました。
渡辺善美大臣の父親も座りたくても座れなかった椅子があります。

もしそうなれば 面白いです。歴史はきしくもであるかも知れません。

この実現に於いて日本は明らかにかわります。
戦後レジーム(体制)を変えたと言えます。
ここにも人心権思想があればこそだと思っております。



[6489] ちょっとさえない第二次安倍内閣ですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/28(Tue) 04:57  

長老に配慮した内閣とはいっても、すでに形骸化した派閥の、ままごと的肩書きだけの長が入っているだけだし。
病気持ちも、結構、複数、入っているようだし。
政治資金の身体検査に忙しくて、本来の健康の身体検査をする余裕がなかったというわけでしょうかね?
増田寛也さんのご入閣は、入閣を果たせなかった父君増田盛先生への供養にはなるとは思うが。
岩手県知事に見出されるきっかけとなった、恩のあるはずの小沢一郎さんへのあてつけ的感じもしなくはないので、減点。
いい意味でも悪い意味でも、竹中さん的な人材が、安倍内閣には、いないというのが、致命的なんでしょうね。
さて、今日の東京株式市場は、新内閣に対して、どう反応するのか、注目しましょう。


[6488] 西ナイル熱、日本の蚊も媒介力 ウイルス実験で確認 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/28(Tue) 00:20  

西ナイル熱、日本の蚊も媒介力 ウイルス実験で確認
2007年08月26日03時09分
http://www.asahi.com/science/update/0825/TKY200708250214.html



[6486] Re:[6477] [6476] ミートホープ社の表示の偽装の件 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/27(Mon) 20:54  

 笹山さん、
 確かにトレーサビリティーは消費者にとって重要な情報とおもいます。日本大学の梅沢昌太郎氏曰く、トレーサビリティーは消費者にとって唯一の「ロットあるいは固体の情報」とのこと。ただし、加工食品については大変トレーサビリティーとして表示(公開表示)することは難しい側面をもっています。現にさまざまな表示に関して法があるにもかかわらず、ミートホープ社の事件が起きています。
 また、食品あるいは食材に関して「第3者認証」が立ち上がろうとしていますが、いつぞや笹山さんはが述べておられたように現状欧米諸国と比較して立ち遅れているように思います。
 国内では「食品の信頼性保証」について消費者は思ったよりも無関心であり、「安かろう悪かろう」と言う商品を買う層が一定割合で存在することも事実です。また「大手あるいは有名会社は安全」といった神話もなかなか強いものです。「生協はよいものを扱う」といった既成概念もあります。言い換えれば、食品の安全性保証は、いかに信頼性を担保していても「ブランド」には勝てないのが現状と思います。
 社会的には、食の安全性及び内容の信頼性をいかに担保するかは今後の問題として残るのでしょうかね?


[6485] Re:[6484] 「李下に冠をただす時」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/27(Mon) 17:34  

ときさん。
なるほど、

「疑わしくないことを証明せよ」
ということと
「疑わしくないことを証明しなくていい」
ということと、
「疑わしいことを証明せよ」
ということと
「疑わしいことを証明しなくていい」
ということと
4つの選択があるわけですが、

これらのポートフォリオをつくれば
縦軸に
疑わしい/疑わしくない
横軸に
証明する/証明しなくていい
の4象限ができ

そのうちの最大限の証明責任は
疑わしくない/証明する
の象限にある
ということですね。


[6484] 「李下に冠をただす時」 投稿者:とき 投稿日:2007/08/27(Mon) 17:00  

◇社会の原理原則―3 李下に冠をただす時
http://takedanet.com/2007/08/post_5bcd.html

《武田邦彦 (中部大学)》
http://takedanet.com/

ご紹介まで。




[6483] Re:[6482] お台場に原発がないと、真剣になれない?? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/27(Mon) 16:42  

9月1日号の週刊ダイヤモンドに「原発」の記事が出ています。確かに、想定以上の震度があったことは頷けますが、この「想定」が曲者です。以下私の疑問を投稿します。
1.柏崎原発事故は、1民間ベースで考える問題ではないと思います。世界で「原発について起こる危険(リスク)」を含んでいると思われるので、徹底的に調査研究を検討してもらいたい。(国ベースで)
2.問題を「耐震強度」に限定するのではなく、「運転保守」「問題発生時の訓練」などなど多彩な問題が現実的に起こっています。多くの関連メーカーとの連携や下請け企業との連携など必ずしも上手く対応したとは言えない部分もあったのではないかと思います。また、一度地震を受けた施設はどの様に構造的な隠れた危険(リスク)を有しているかについての調査は絶対に必要です。
3.何度も投稿する内容ですが、「上手く運転を停止でき、基本施設には大きな被害はなかった」として、これを前提条件としての再開は絶対許してはなりません。あちこちに確認されない「リスク」を持った原発施設であることを前提条件にしなければ、とんでもない事になる可能性があります。例えば、450ガルに耐えられるように設計されている施設が現状では100ガルにやっと耐えられる施設となっている可能性があります。
 多くの事故は、初発は小さいのですが、2回目3回目は大きなものになっていくのが「事故」です。車、飛行機、など大型機械の特徴です。現代的なコンピューター化されている機械は「信頼性は高い」と言われているほどには信頼性は高くはありません。これは経験的な事実です。


[6482] お台場に原発がないと、真剣になれない?? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/26(Sun) 22:50  

原子力推進を司る原子力委員会(内閣府)の「近藤駿介委員長は24日、新潟県中越沖地震で被害を受けた東京電力柏崎刈羽原発を視察後、記者団に対し、『耐震基準を超えたとしても国内の原子炉はさらに大きな揺れに耐えられる造りになっている。消火栓のような原子炉以外の耐震基準を上げれば、設備が使いにくくなる可能性もある』と述べた。」そうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070824-00000158-mai-soci

近藤委員長の「モットーは暮夜無知をおそれ、明白簡易を心がけること。」だそうですが、

「暮夜無知者」(夜なのだから誰も知る者はいません、だから大丈夫です、後漢書−楊震伝にある故事)を恐れるなら、当然、「天知、神知、我知、子知、何謂無知」(どうして誰も知らないと言えるのだ、誰も知るまいと思っても天地の神は照覧し、自分も知り、それを仕掛けるあなたも知っていることだ。隠し事というものはいつか必ず露顕(ろけん)するものだ。)ということなのでしょう。

どんな根拠で耐震基準をどれ位超えても大丈夫と元東京大学大学院工学系研究科教授の近藤委員長がお考えなのか、お伺いしたと思っていましたが、下記の毎日新聞の「柏崎刈羽原発:揺れは想定の2.7倍 耐震策見直しも」を読むと、近藤委員長のこの発言は”明白簡易を心がけ”たものなのでしょうか。

「日本では、耐震対策の費用がかさむため、原発1基の建設コストは世界最高水準の3000億円と言われる。電力業界には『確率の極めて低い巨大地震を想定し、原子炉以外の配管まで厳格に基準を作っていたらコストがふくれあがる』との反発が根強い。」読売新聞 7月21日。
大幅な耐震想定の見直し→耐震性補強の莫大な投資を避けるための予防線を張ったと見るべきなのでしょう。
安全よりも金。目の前に、原発がないと安全確保に真剣になれないようですね。


http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/iin/kondou.htm

8月26日8時54分配信 毎日新聞

柏崎刈羽原発:揺れは想定の2.7倍 耐震策見直しも
 新潟県中越沖地震の際に、東京電力柏崎刈羽原発直下の岩盤で記録された揺れ(993ガル=ガルは加速度の単位)は、「事前に予測できない断層による地震への備え」として、全国の原発が共通に想定している揺れの約2.7倍だったことが東電の観測で分かった。専門家からは「中越沖地震の揺れを共通の想定にすべきだ」との指摘が出ている。各原発が大幅な耐震想定の見直しを迫られる可能性が出てきた。

 原発では「解放基盤」という一定の固さの岩盤で想定される揺れを基に耐震設計をする。柏崎刈羽原発では1号機の地下255メートルに、解放基盤の揺れを測る地震計があった。揺れの強さの指標となる地震波の加速度は東西方向993ガル、南北方向753ガルだった。

 国の旧原発耐震指針は「事前に予測できない断層による原発直下地震」への備えを全原発に求めた。電力各社はこの地震の揺れとして、解放基盤で370ガル前後を想定してきた。全国17原発中8原発で、これが耐震設計上の最大想定だった。

 旧指針は、周辺の断層調査でより強い揺れが予測されればそれに耐える設計を求めたが、最大の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)でも想定は600ガル、柏崎刈羽原発は450ガルだった。

 指針は昨秋改定され、「事前に予測できない断層による地震」の想定も引き上げられたが、それでも事実上450ガル程度にとどまっている。

 今月開かれた原子力安全委員会の耐震安全性調査プロジェクトチームでは、中越沖地震を「予測できない断層による地震」と位置づけるべきだとの指摘が出た。指摘に従えば、中越沖地震の993ガルが新たな共通想定となり、各原発は耐震策の見直しを求められる。(8/10と8/24に開催されている・・虹屋)

 指摘した同チーム委員の山崎晴雄・首都大学東京教授(地震地質学)は「地震の前に調査して分かるのは地下5キロ程度までの断層だ。中越沖地震の断層は余震分布からみて主に地下10キロ以上の深さで、見つけにくい」と説明。「全国の原発で中越沖地震程度の揺れを想定すべきだ」と主張する。

 経済産業省原子力安全・保安院は「東電の観測データの評価や、他原発の耐震補強に反映すべきかは、専門家に議論してもらう」と話している。【高木昭午】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070826k0000m040151000c.html



[6481] Re:[6480] 「非定型BSE」のマウスへの感染性を確認 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/26(Sun) 07:33  

掲示板からさん。
「非定型BSE」は、通常のBSEに比して感染性は低いとされていますが、この感染性実験は、何を言いたいための実験なんでしょうね。
いつか「疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=729でも申し上げたとおんなじような疑問が付きまとうんですが。


[6480] 「非定型BSE」のマウスへの感染性を確認 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/08/25(Sat) 23:36  

「非定型BSE」のマウスへの感染性を確認
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20070825i312.htm?from=main3
>日本など世界各地で発生している「非定型BSE(牛海綿状脳症)」と呼ばれる新しいタイプのBSEがマウスに感染することを、動物衛生研究所・プリオン病研究センターなどの研究チームが確認し、25日に新潟県津南町で始まったプリオン研究会で公表した。(略

http://www.prion.med.tohoku.ac.jp/2007/index.htm
http://www.prion.med.tohoku.ac.jp/2007/abstract-list.pdf




[6477] Re:[6476] ミートホープ社の表示の偽装の件 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/24(Fri) 21:07  

ヤマビコ さん。
以前雪印問題のときに、「雪印食品問題を一私企業の問題に矮小化してはならない。」http://www.sasayama.or.jp/diary/2002jan29.htm
というサイトを書いたことがありました。
その中で、「農場から食卓」への一連の連鎖の中で、中間加工食材のトレーサビりティの問題について、技術的にやむを得ざるトレーサビりティの断絶の過程が生じるということを、指摘したつもりでした。
その断絶の過程の部分については、業者のモラルに依存しなければならない点があることもたしかです。
しかし、今回のミートホープ問題についてみると、これらの業者のモラルに安易に依存はできないな、と感じています。
これらのトレーサビりティの断絶過程を技術的に補完しうるシステムを完結するための努力が必要であると、近頃、思っています。




[6476] ミートホープ社の表示の偽装の件 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/24(Fri) 16:54  

 笹山さん、
 8月4日を最後に本掲示板へのミートホープ社に関する投稿は見当たらなくなりました。だいたい事件としては終わり今具体的な対応が実行されているときであろうと思います。この間、「白い恋人」が同様に「事件」として持ち上がり、やはり賞味期限の「偽装表示」として社会面を賑わせました。
 ここでミートホープ「事件」について、事件が起こる「背景」や「防止処置」などを系統的に検討していかなければならないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 次は私の意見です。
 【背景】1.残念ですが、農畜産物を取り扱う業者の一部には「扱う製品」にプライドを持たない方々がある様に思います(産業として成熟していない)。2.生産者、流通業者、消費者それぞれが顔が見えない事から生まれる安易さがあろうかと思います。3.消費者はだんだんと文化、特に食文化を持たなくなってきています(本当の味が判らなくなってきている)。等々
 【防止策】いろいろと法的な防止策は考えられますが、何といっても適切な「食文化」の継承を考えなければなりません。自分で牛とその他の肉が区別できる事は重要な「食文化」の一部です。ここで、我々は嘆かなければならない。


[6475] Re:[6474] 鳥ウイルスH5N1は人に感染する虞があり、馬ウイルスは人には感染する虞がない、という学説。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/20(Mon) 22:54  

ときさん。
しばらくですね。
せっかくですので、ここでちょっと、馬インフルエンザについて、まとめてみましょう。


馬インフルエンザは、Equine influenza(Equineは、馬という意味)ともいわれ、1956年に発見された。

ウイルスのタイプとしては、
H7N7(ウマ1型)

H3N8(ウマ2型)
とがあって、
近時は、ウマ2型が主流のようである。

今回の日本の発生も、H3N8(ウマ2型)のようである。

前者は、馬の心筋に影響を及ぼすのに対して、
後者は、前者よりも、より症状が激しいものである。

症状としては、熱、空咳、鼻水、元気なく、食欲不振、
これが2−3日続くが、多くは、2−3週間で、直る。

潜伏期間は、1−5日のようである。

感染は、鼻水、ブラシ、敷物などから感染する例が多いという。

ホースショーの盛んなイギリスでは、ワクチン接種が義務づけられており、この場合、最初、3−6週間の間隔で、二回接種、ブースターワクチンとして、6−12ヶ月の間隔で行う、というもの。

ワクチンによって、100%効果がえられるわけではないようだが、症状は、ワクチンを全く打たない馬よりも、軽微で終わるという。

今回の日本の場合も、ワクチンを打っているにもかかわらず、発生したようだ。

競走馬の感染例として代表的なのが、1992年の香港でのロイヤル・香港・ジョッキー倶楽部での例で、この場合は、すべての競走馬にワクチン接種をしたが、955頭の競走馬のうちの37%が感染してしまった例があるという。

この場合、感染しやすかったのは、輸入競走馬であったという。

この時には、7レースの32日後への延期があったといいいます。
参考
http://en.wikipedia.org/wiki/Horse_flu

http://www.usyd.edu.au/su/rirdc/articles/disease/flu.htm


[6474] 鳥ウイルスH5N1は人に感染する虞があり、馬ウイルスは人には感染する虞がない、という学説。 投稿者:とき 投稿日:2007/08/20(Mon) 16:09  

 笹山様 ご紹介まで。

◆鳥インフルエンザ問題の今後(220)(2007.8.16)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza359.htm
◆鳥インフルエンザ問題の今後(221)(2007.8.18)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza360.htm

 いくら経済動物とはいえども、体調を崩したり疫病流行中は、まずは損得勘定を抜きにして、きっちり養生するように心がけ、ひたすらおとなしくしているのが常識的な病気克服の要諦なのですが・・・。あくまでも、個別の自己責任の対応としても。
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%C7%CF%A5%A4%A5%F3%A5%D5%A5%EB%A5%A8%A5%F3%A5%B6

 なお、「鳥インフルエンザ問題の今後(220)」の『実態はやはりかなり感染が遅いのである。』は、一つの解釈かもしれませんが、基本的にウイルス感染において、特にインフルエンザにおいては、感染が早い遅いというのは当たらないのではないかと思います。
 要は、不顕性感染を含めて、「重篤化の度合い」だと思います。それはウイルスが決定因子なのではなくて、あくまでも感染罹病体の側の生育環境・履歴、免疫状態などの問題であります。
 あらゆる生物の移動が、避けることのできない、あらざるをえない現実である以上、ウイルス(キャリア)の拡散を防御・制御して「病」の発生を「根絶・撲滅・制圧」するなどという非現実的な発想からは、やはり少し引いてものごとを判断する適正さでもって現実の政策が動いて欲しいと願っております。

 まずは、「鳥H5N1」が人間に感染している、というデマ・マヤカシを信じこんでいるところからは早急に解脱するべきでしょう。ヘンな錯誤誤認をもたらすような報道や情報にマヤカシにかからないように重々用心しながら。

◇食料・農業・農村政策審議会第7回家畜衛生部会の開催について(平成19年8月17日 農林水産省)
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070817press_4.html

◇鳥インフル防疫指針 一部見直し検討/24日食料審家畜衛生部会(07-08-20 日本農業新聞)
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin2/article.php?storyid=200

【社会】 渡り鳥を“水際監視” 鳥インフル 情報システム構築(東京新聞 2007年8月17日 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007081702041780.html

◇鳥インフルエンザ感染防止に有効な新型ワクチンを開発
2007年08月17日 AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2268554/2027375

 付け焼刃的政策変更?とか、お役所の仕事創出とか、(おこりもしないあらぬ「不安」だけの)イベントリスクをめがけた商法?とか・・・。


[6471] Re:[6468] じゃじゃ馬防衛大臣の留任活動をとめられない自民党の体力低下 投稿者:桜の花 投稿日:2007/08/18(Sat) 21:04  

文民統制の意義を考えると 小池大臣の人事構想は素晴らしい評価を出せるのではないかと考えられると思います。

軍隊の目的が基本的には殺人兵器を操作してのその目的と役割にあるはずです。ここを忘れて論議する事は 歴史的不幸の元に考えられた平和思想が失われたのと同じ意味になります。

恥ずべき行為(殺人)をする為の理念を職業軍人は 勉強して且つ常に持っていなければいけない事だと思います。

この平和に殉じる理念を持っているのかどうかが怪しい日常業務の行動の軍人官僚の監視は必要なのだと思っています。 これも文民統制の一つの意義です。

小池大臣が考えた警察出身者の事務次官による防衛省の建て直しが意味するところが 上記の意図があるとすれば 小池大臣は一つの立派な理念の持ち主として最適人者だと思います。 いかがでしょうか。

小池大臣批判は 殆どに於いて大事な心の持ち方については触れずにおります。もともとこの様な考えを持っていないとすれば批判自体よりも批判する人の存在自体を論外だといえると思います。


[6469] 耐震性補強のお金が惜しいから、学者に幻想流布を下請け?原発の確率論的安全評価(PSA)の役割。 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/17(Fri) 22:30  

今月の4〜5日に毎日新聞が実施した世論調査では、原発立地県とそれ以外で大きな差はなく原発の耐震性に不安を抱く人が約9割。国の「確率論的安全評価(PSA)で百万年に一回程度の原発震災」の安全目標案を認める人は19%で、04年調査からマイナス3%。「より厳しい基準を」と答えた人が47%で、04年から11%から増加。「危険性がゼロでない限り運転停止を」との回答も28%で、04年の24%を上回ったそうです。
<原発>耐震性に「不安」が9割 特に女性で 毎日世論調査
2007年8月11日18時20分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070811-00000063-mai-soci

原発の耐震性に不安を抱く人が約9割に達することが、毎日新聞が今月4〜5日に実施した世論調査で分かった。新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発の被害を受け、原発の安全性に厳しい見方が増えたためとみられ、原発増設に賛成の人も16%にとどまる。国は原発の安全目標として「大事故が起きて死者が出る危険性を年100万分の1以下に抑える」との案を検討中だが、75%はより厳しい基準を求め、60%だった04年の調査より大幅に増えた。
原発の耐震性については、「非常に不安」が56%を占め、35%が「ある程度不安」と回答。「あまり不安がない」は6%だった。特に女性に不安感が強く、男性で46%だった「非常に不安」が、女性では64%に上る。一方、原発立地県とそれ以外で大きな差はなく、中越沖地震の被害は地域を問わずに大きな衝撃を与えたことを裏付けた。
エネルギー確保や地球温暖化防止のため、国は原発を増やす政策を掲げているが、「現状程度でいい」が57%と最多で、削減を求める人は23%。増設に賛成した人でも、原発の耐震性に不安を持つ人が83%に上り、不安を感じながらも「増設やむなし」と考えていることをうかがわせる。
国の安全目標案を認める人は19%で、04年調査の22%を下回った。「100万分の1より厳しい基準を」と答えた人が47%で、04年の36%から増加。「危険性がゼロでない限り運転停止を」との回答も28%で、04年の24%を上回った。【鯨岡秀紀】

この原発の確率論的安全評価(PSA)の第一人者、平野光将さん(原子力安全基盤機構の総括参事、解析評価部長)のインタビューが8月17日の日本経済新聞にありました。

それを読むと、日本での原発の確率論的安全評価(PSA)の役割は、世論対策、鎮静剤的な幻想を国民、住民に振りまくことにあると言わざるを得ません。

原発の地点をピンポイントで確率を計算するモデルは信頼性が足りないことは、平野さんもお認めです。「確率は百万年に一回」といわれても、算出した当の学者が「不確かさが残っている」ではネ。

「リスクを公開し、どの程度の対策をとっているのか、きちんと説明」されても、今回の変圧器の火災一つ消せない真剣味ゼロの地震対策を省みれば、説明されればされるだけ不信がつのると言うものでしょう。

日本では、耐震対策の費用がかさむため、原発1基の建設コストは世界最高水準の3000億円と言われる。電力業界には「確率の極めて低い巨大地震を想定し、原子炉以外の配管まで厳格に基準を作っていたらコストがふくれあがる」との反発が根強い。読売新聞 7月21日。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe7600/20070721_001.htm

既存の原発は、新耐震指針のM7・3を想定した耐震補強を実施することが経済的に不合理という業界感情を包み隠すイチジクの葉というのが確率論的安全評価(PSA)としか受け取れません。かえって不信感を増幅させられるだけです。

少なくとも新耐震指針のM7・3を想定した耐震補強を実施をしてください。

2007/08/17 日経 13版
原子力安全基盤機構、平野光将氏に聞く (聞き手は小林辰男)
地震で大事故原発リスク開示 対策説明、不信感減らす

新潟県中越沖地震で東京電力柏崎刈羽原子力発電所が国の耐震指針の想定を上回る揺れに見舞われ、大地震のリスクが浮き彫りになった。原子力安全委員会は地震で大事故の起きる可能性を示す確率論的安全評価(PSA)の導入を検討する予定。この分野に詳しい原子力安全基盤機構の平野光将・総括参事にPSAによるリスク開示のおり方を聞いた。
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 ▼確率論的安全評価(PSA) 発生頻度は極めて小さいが、もし起こると大事故になる施設のリスクを確率で評価する手法。原発の場合は、炉心が壊れ、放射能が外部に大量に放出される事態の確率を求める。地震によって起きる確率は、地質構造や地震の規模、予想される機器の破損などから大事故に至るシナリオをいくつも考えて計算する。
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Q、 柏崎刈羽原発は運良く大事故にはならなかったということか。
A、 原子炉の格納容器が地震で壊れ、チェルノブイリのような事故が発生する確率は、十億年に一回とか、百億年に一回というレベル。しかし絶対に安全という話ではない。地震は安全装置が同時に多発的にダメージを受ける恐れがある。多重防護の考え方が通用しない可能性がある。

対策は二通りある。一つは耐震指針が想定する未知の地震の規模をマグニチュード(M)7・3(柏崎刈羽原発建設時の指針ではM6・5)とし、対策をとることだ。これ以上の大地震は必ず地表に何らかの痕跡が残るから未知の地震にはならないとされる。もう一つがPSAだ。大地震で原発がダメージを受ける確率を計算し、最小限のリスクは残ることを国民にきちんと説明する

Q、前者の方が、最大限と思われる対策をとるので安心なのでは。
A、新たに原発を建設するときは対策をとれるだろう。ただ、中越沖地震で海底断層の調査が難しいことが明らかになった。未知の地震に対応する前提として地質調査をきちんと実施することが欠かせない。

一方、既存の原発はM7・3を想定した耐震補強を実施することが(経済的に)合理的なのかどうか。PSAでリスクの確率を明示し、大事故の可能性が十分に低いことを説明した方が合理的だと思う。

Q、その確率を計算するモデルは信頼性が足りないのではないか。
A、東日本といった広い地域を考えた場合、計算モデルは成熟している。原発の地点をピンポイントで計算する場合には不確かさが残っている。ただ、現在の指針でも、どこまで安全件が確保できているのか不確かだ。

 政府や電力業界がPSA導入に二の足を踏むのは、どこまでリスクを許容するのか、基準が難しいからだ。(これまで原発は絶対に安全と主張してきたため)今になって大事故が起きる確率は百万年に一回などと説明しても、受け入れられないとみている。しかしリスクを公開し、どの程度の対策をとっているのか、きちんと説明しないと、かえって不信感を増幅させる恐れがある。



[6468] じゃじゃ馬防衛大臣の留任活動をとめられない自民党の体力低下 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/17(Fri) 09:41  

今回の自民党の敗北で、一番ショックだったのは、おそらく、新進党から自民党に舞い戻った皆様方なんだと思う。
見捨てたふるさとに活気が戻って、ひょっとすれば、舞い戻り先を凌駕するかも知れない、なんて、思いたくないでしょうからね。
それで、一番の立場がなくなるのは、自分たちなんだろうから。
大臣と事務次官との携帯が通じない、なんて低レベルでの問題でかしましい例の大臣とて、おんなじ気持ちなんでしょう。
そんな目から見れば、一見狂気に見えるじゃじゃ馬ぶりの留任運動みえみえの行動のよって来るところも、わかるような気がする。
それにしても、このようなときに自制力が働くのが、今までの自民党のはずなのだが、すでにその活気すら失われているとでも言うんだろうか。
主人のお通夜の最中に、権利書振り回してはしゃいでいる娘の狂気すら静止できない異常な状態、それが、今の自民党の状態なのだろうか。




[6467] Re:[6466] 「白々しい恋人」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/16(Thu) 20:01  

謎工さん。
そうですね。
どうも、この「白い恋人の」の会社社長の記者会見を最初から見ていたんですが、何か、隠しているなとは思ったんですが、まさか、賞味期限の期限改ざんを10年以上繰り返していたとは、でしたね。
しかも、社長合意の下で。
しかし、どうして北海道というところは、このように、食品安全にルーズなんですかね。
まさか、北の果てだから、腐りにくいなんて、思い込む風土があるんでしょうかね。
もっとも、近頃の地球温暖化で、そうもいってられなくなったってわけでしょうかね。
まったく、あきれ果てたもんです。
行政の指導も、どうなってんでしょうか。
以下引用

3回目の記者会見ー最初に出てきた言葉は従業員への謝罪でした。
(石屋製菓・石水勲社長)「いままで苦労をともにしてきた社員、パート、彼らに対して本当に申し訳ない」
次に出てきたのが、消費者への謝罪でした。
(石屋製菓・石水勲社長)「このたび、ここまで育てて頂いた道民、札幌市民、全国のみなさんにも不安に対して、心よりお詫び申し上げます」
消費者に支えられてトップブランドとなった「白い恋人」ー。しかし、賞味期限の改ざんを日常的に行っていたことがきょうの会見で明らかになりました。
(弁護士)「包装フィルムを1996年に新しくなった。このフィルムの開発で白い恋人の品質が向上。これで1年は持つだろうという判断があった」
これによって、社内で4ヶ月と決めていた賞味期限を在庫が発生するたびに1〜2ヶ月延長する改ざんを繰り返していました。
(石屋製菓・石水勲社長)「(Q.社長は知っていた?)知っていた」
賞味期限を改ざんした商品は全出荷量の2割から3割に及ぶといいます。会社ぐるみの改ざんは日常的に10年以上続いていました。
(観光客)「おかしいとおもっても言えない社内の空気があったのでは」
(市民)「絶対にあってはならないことだと思う」
石屋製菓は、当初19日までとしていた本社工場の製造ラインを無期限で停止し、店頭の全商品を回収する方針を明らかにしました。
http://www.stv.ne.jp/news/item/20070816185817/


[6466] 賞味期限までサマータイムしてしまった? 投稿者:謎工 投稿日:2007/08/15(Wed) 19:19  

 サマータイム推進の旗振り役で知られていた企業の不祥事だけに。

http://www.asahi.com/national/update/0814/TKY200708140394.html


[6464] 東電と一体化した対策委員会は不要 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/14(Tue) 19:15  

中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会の2回目(8/8)の議事資料が公開されました。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/g70813aj.html

資料2 新潟県中越沖地震の影響について(東京電力提出) には、崩れたドラム缶の山やはずれてしまった建屋ブローアウトパネル(緊急時の換気窓)などが載っています。http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70813a03j.pdf

資料3 本委員会の検討項目について(案) では、調査・対策委員会が、東電に代わって、設備の健全性の評価をやって、結果を踏まえ、原発再開への補修の方法について検討するそうです。
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g70813a04j.pdf

「運営管理・設備健全性評価WG」(主査:関村直人 東京大学大学院教授)での検討項目に、
(2)設備健全性の評価
@発電所の設備状況を把握したうえで、必要な点検内容を検討し、事業者の行う設備点検計画及び結果について評価
A設備健全性の評価方法、補修の要否の判断基準を検討
B点検・評価結果を踏まえ、補修の方法について検討
が上げられています。

再使用可能な健全性の有無が分かるのですか、現在の科学で。今回の件は「歴史的大実験」(宮 健三法政大学大学院客員教授)です。どんな影響を受けているかも不明なら、それを再使用したら何が起こるかも全く不明です。
どんな影響を受けているか調べる@は当然ですが、補修、再使用をしないのなら補修は不要ですから、補修とある限り再使用が前提となります。(核燃料を抜き取って、再臨界しないようにするのが第一にすべきこと)再使用したら何が起こるか、今の科学では全く未知の領域でしょう。

現在の地点で考慮するべき地震の規模さえ不明なのですから、再稼動時・再使用時にどれ位の耐震性が必要なのか分かりません。どの程度の補修をするつもりなのでしょう。

第一に、どれ位の耐震性が必要なのか、それを確保するための補修なり新造なりは、東電が計画することです。国の機関である委員会は、チェック・計画の評価に徹するべきです。

そうしないから、東電と一体化していると見られているから「時間はかかっても国際原子力機関IAEAなどの第三者による安全性の担保が重要。東電だけの説明では住民は納得しない」(柏崎商工会議所 坂井専務理事 8/14日経)と端から、信頼されないことになっています。

しかし、自国の機関が信頼できず、外国に頼らなければならない心情が分かりますか。


[6460] 東電の原子力村 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/12(Sun) 23:56  

柏崎刈羽原発、7月16日に震度6の地震、耐震設計の想定の倍以上の地震にあった原発の原子炉の再稼動=再使用を諦める、つまり廃炉の決断を下せるのは、東京電力の社長ら東電経営陣と設置許可を取り消せる国です。

私は、東電経営陣に正しい情報が現場から上がっているのか疑問を持っています。

「原子力村」、原発など原子力に関連する国、電力会社の原子力部門、プラントメーカー、学会などは、独特の共同体意識、村意識を持ってつながった閉鎖的集団、「原子力村」と言われます。
東京工業大学原子炉工学研究所の鳥井弘之さんは、”原子力が日本の安全保障を担っている、私たちがどの程度の安全性が必要か決める、この程度のことは情報公開する必要ない”といった独自の内部規範を持ち、国民・外部からは”想定外の失敗が多すぎる、社会に対して正直で誠実なのか”と見られる「信頼失いつつある専門家集団」としています。中国新聞社の宮田俊範さんは、外部の人間(特にマスコミ)への不信感が強く、外部に公開する情報を制限し、マニュアル的対応をして、 リスクと金の「等価交換」「誠意は金だ」の傲慢な意識をもった閉鎖性の強い縦割り社会と評しています。
http://www.jeutoc2006.jp/jt3.html

2002年8月に発覚した原子炉圧力容器の内部の炉心シュラウドという機器のひび割れ(応力腐食割れ)隠蔽に緒を発した一連のトラブル隠しは、”私たちがどの程度の安全性が必要か決める、この程度のことは情報公開する必要ない”という独善的な内部規範が働いているからこそ起きたことです。

 端緒となったシュラウドの応力腐食割れによるひび割れについて、小林 英男 (東京工業大学教授)さんによれば、「供用期間中に十分な時間を経てき裂が生ずるのは当然の結果であり、き裂の寸法とその後の進展を評価することによって、補修または取替えなしで一定期間の供用の継続が許容できる。(維持基準による品質保証体制)しかし、この評価と許容は建前としては認められず、補修または取替えが原則となるのである。」「関与する技術者の判断という観点からは、その原因として以下の2つが考えられる。
(1)供用期間中検査への設計・製造規格の・・基準の適用は合理性を欠くので、これを無視した。
(2) 応力腐食割れ(ひび割れ)への対策は材料と環境で十分に考慮されていることが建前で、応力腐食割れは設計の想定外事象であるので、応力腐食割れが生じたことを隠ぺいした。(その評価、修理、記録、会社、国への報告が不適切)」「維持規格(と品質保証体制)の必要性は関係者の間で古くから認識され、1993年頃から規格作成の作業に着手し、2000年に日本機械学会規格として制定された。これが国の技術基準に引用されることは既定方針であったが、実現の直前に原子力発電所のトラブル隠しが発覚したのである。」「原子力発電所のトラブル隠しの本質的な原因は、品質保証体制とリスクマネージメントの欠如である。」 「健全性評価制度が2003年10月1日から施行され・・健全性評価・・検査において、設備にき裂が検出された場合には、当該き裂について進展を予測し、設備の構造上の健全性を評価すること(健全性評価)・・評価の項目は、き裂のモデル化、評価不要欠陥、き裂進展評価、破壊評価であり、方法としては日本機械学会の維持規格2000年版(維持規格2002年版にも同一内容が規定)を活用する。
破壊評価(許容されないき裂)の判断基準としては、日本機械学会の維持規格2000年版の破壊評価の許容基準を活用する。」

http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CB0011024&

この当時、新潟県知事であった平山征夫さんは、「東電の人が私に『タイヤには、どれだけすり減ったら交換が必要になるか、交換の目安のようなものがある。そうした基準が原発になかったことがトラブル隠しの一番大きな背景です』と説明した。それを聞いて怒りがこみ上げた」。「基準がないなら、これまで何を根拠に『きちんとやっている』と、われわれにいってきたのか。そんな言い訳は通用しない」と述べています。

http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/n10/n10h1k9m1.html

このシュラウドの応力腐食割れによるひび割れは、1986年代後半から1990年代にかけて、東京電力が実施した自主点検で発見されています。2000年7月に内部告発されて発覚したのです。つまり、米国の維持規格(ASME規格Sec.XI、72年制定)などを手がかりに、き裂のモデル化、評価不要欠陥、き裂進展評価、破壊評価などの日本流の維持規格が作られ始めた揺籃期に発見・隠蔽され、日本機械学会で成案が認められた時期に内部告発されたのです。
 つまり、基準がない、根拠なしに「きちんとやっている、安全」と東電は公表していたわけです。

 機器が使用とともに劣化することはだれでも分かることです。原発の点検でこうしたひび割れなどが検出され、それが報告・公表され、その部品器機の交換などでの原発の稼働率低下などが、十分に予測・期待されれます。日本の電気料金は、総括原価に一定の利潤を上乗せした額を回収できるように設定されます。経年劣化と安全基準厳守による原発稼働率低下などが原因の部分は監督する経産省も認めざるを得ません。電力自由化は1995年に始まっていますから、この当時は価格競争自体がありません。現在でも、新規発電事業者は送電を既存の電力会社の送電線を借用せねばならず、価格決定権がありません。原発の安全基準厳守は単年度では電力会社の経営に影響しますが、長期的には経営を揺るがすものにはなりません。

 しかし、稼動開始から年を経るごとに器機の経年劣化は進みますから、交換や稼働率の低下が起きるはずですが、実際には起きていません。監督官庁・国や維持基準による品質保証体制の導入を訴えていた小林英男さんら学者は何の疑問も持たなかったのでしょうか。器機の経年劣化は避けられないのですから、この事態は検査データの捏造、隠蔽=安全基準が守られていない事を示唆しています。検査データの捏造、隠蔽などがないならば、経年劣化の応力腐食割れ(ひび割れ)などは材料と環境対策で十分にケアできていることになり、維持基準による品質保証体制は不要になります。
http://www.kepco.co.jp/knic/meeting/gaiyou/koukeinenka.pdf

安全基準厳守すると、器機の経年劣化による経年的な稼働率の低下がおこります。定期検査時にひび割れなどが検出され、その部品器機の交換などで予測できない期間、稼動停止することになります。つまり、電力供給源としては稼動期間が当てにならない発電所で休止に備えた予備発電所の増設が必要ということです。出力110万キロワット級の原発一基を止めた場合、代替電源として稼働させる火力発電所の燃料費は2003年で1日約1億円。また発電コストの上昇を招きます。2003年12月16日、電気事業連合会の公表した「モデル試算による各電源の発電コスト比較」によれば、法定耐用年数稼動で設備稼働率80%として、原発を100とすると、石炭火力98、LNG火力96、石油火力167、水力(稼働率45%)147です。原発は電気事業法で13カ月以内に1回、運転を止めて定期検査(定検)をするよう義務づけられていて、定検日数は70―80日間が一般的ですから、稼働率は82から80%です。この状態で石炭火力、LNG火力にようやく肩を並べる発電コストです。稼働率が約8%落ち込む、検査などで休止が約30日伸びると原発の発電コストは約11%あがります。稼働率が50%を割り込むと、石油火力とほぼ同じ水準になります。
 
東電の社内調査結果では「現場の最大関心事は定期検査を日程どおりに終わらせることだった」そうですが、そのためにはシュラウドの応力腐食割れなど器機の経年劣化を示すデータは隠蔽、偽装されることになります。安全基準を厳守し稼働率が低下などすれば、電力会社の経営者なら、より安定的で安価な石炭火力、LNG火力発電を選択することが合理的です。原発の比重低下、減少は、監督官庁や学者など原子力村全員の不利益になります。検査データの捏造、隠蔽=安全基準が守らないことは、原子力村の住民全員の利益になるのです。

 つまり、監督官庁・国や学者らは、電力会社の出してくる検査結果が、稼働率の低下などを招かないように偽装・隠蔽されている、どのデータかは特定できないが、検査データの捏造、隠蔽=安全基準が守られていない事を阿吽の呼吸で承知の上で受け取っていたとしか考えられません。後ろ暗い事をやっているのですから、原子力村の住民以外には閉鎖的になるのは当然です。

http://www.nuketext.org/yasui_cost.html
http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/n10/n10h1k5m1.html

 この閉鎖性は、同じ電力会社でも「原子力部門は他部門との交流がなく別会社のようだ」と評されるようです。
新潟日報の2003年10月の記事では「火力発電所畑から原子力部門に移った元柏崎刈羽原発所長宅間正夫(65)も、原子力部門の異質な空気を覚えている。最先端の技術を扱うという高いプライドだ。『自分たちの領域には口を出させない。一方で、技術以外のことにも自分たちの考えを通そうとするごう慢さがある』
 94年、同原発1号機の原子炉圧力容器内の炉心隔壁(シュラウド)にひび割れの兆候が見つかったが、所長の宅間に報告はなかった。事実を知ったのは今回の不祥事が明らかになってから。在任中に『独断』を見過ごした宅間は言葉を失った。」
「原発の現場は『原子炉屋』『放射線屋』『保修屋』と職種が細分化。専門職種の垣根は高く、情報がスムーズに流れない。さらに学閥も絡み合う。原子力部門の複雑な構造には、経営陣も容易に手を入れることができなかった。」

http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/n10/n10h1k4m1.html

さて、このような閉鎖性・独善性は原子力村に限らず、年金村や永田町村にもあるようですが、それはさておき、このように閉鎖的な集団から、社長など東電原子力村以外に、正しい情報が提供されるのか、甚だ疑問です。

8月6日に時事通信が配信した、「視察の安全委に説明せず=中央制御室の照明落下」にそれが伺えるのですが、それは次回に。
「新潟県中越沖地震の揺れで柏崎刈羽原発6、7号機中央制御室の照明用蛍光灯計86本がフロアに落下したのに、東京電力は先月19日、同原発を視察した政府の原子力安全委員会委員に対し、事実を説明していなかったことが6日、分かった。東電は「委員を案内した同原発幹部に落下の情報が伝わっていなかったため」としている。」「6、7号機共用の中央制御室を訪れた際に早田委員が「制御室は地震の時どうなっていたか」と質問したところ、案内役で同原発のナンバー2に当たるユニット所長が「マニュアル類が落ちただけだ」と返答したという」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070806-00000186-jij-soci


[6459] アメリカの新農業法は、ドーハラウンドの妨げになるとの論評 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/11(Sat) 23:31  

アメリカの新農業法の審議経緯については、ブログ記事「アメリカ下院を通過した2007年農業法のポイント」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=763
にまとめてあるが、ここにきて、この新農業法が、もし、原案のまま、成立でもすると、これは、ドーハラウンドの妨げになりうる、との見方が強まってきている。
たとえばこのサイト「‘US farm bill setback for Doha talks’」
http://www.dailytimes.com.pk/default.asp?page=2007%5C08%5C09%5Cstory_9-8-2007_pg5_33
では、新農業法において、高いレベルでの補助金がセットされていて、WTO加盟国に対して「いったいアメリカは譲歩するつもりがあるのか」について、間違ったメッセージを送っているとしている。
また、アメリカの上院議員のCharles Grassley氏は、新農業法から、貿易歪曲的補助金を取り除くことを望んでいるが、その除去する時期は、ドーハラウンドが妥結した時でよく、ブッシュ大統領が拒否権によって、WTOに対しての一方的な武装解除(disarmament )をはかる必要はないとしている。
参照

http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=42184A87-BD61-EE3D-9693E65DDC79C43D


[6457] Re:[6450] 忘れた頃にまた出てきた「負の所得税」構想 投稿者:桜の花 投稿日:2007/08/08(Wed) 19:12  

//税政改革とは100%の把握にあり//から考えるのが当然だと思うのですが この前提も常に考えないのは常識ハズレのように思いますがいかがでしょうか。

消費税の補足率は60%位である事をご存知でしょうか。
税政全体でもそれほど高くありません。964などの言葉はまさに矛盾を突いた言葉でした。

ですから100%に近い補足率を維持する事が政権政党の仕事でよいはずです。
歴史的考察からも優れた国家は検地をしたり等々税政にそれなりの見識がみれます。

100%の補足からの議論ならば 適正な税額論議も可能になります。
真の税制改革の論議も可能なのですが夢が夢で無くす事もネット社会を見つめていると可能なきもちになります。

ネット社会は人類の進化・発展の賜物なのです・・から。
ネット社会はこれを可能にしています。
住基ネットはこの為の基本的システム 国家の基本システムなのですが 更に発展できます。
法人・各種団体用の住基ネットも 政治団体・任意団体でさえ住基ネットが必要です。

消費税等々 払った時点でネットで国が把握するシステムの構築が必要です。動産・不動産の移転でさえ守秘義務の一線を越えれば可能なのです。ここでの考え方は守秘義務の考え方こそ狭義な意味に限定すれば良いのです。

なぜならば 社会的理念に於いては 開かれた公平で公正なシステムを確立する事が ネット社会を生かす民主主義の基本だからです。封建制度社会・擬似的封建制度社会と混同しては民主主義国家が見えなくなります。

税政もここから考えなければならないネット時代の背景が必然的に生まれてきていると考えております。

飛躍させて申し訳ありませんが 護民官政治のやるべき使命でもあり 基本だと考えられると思います。
私の考えている これが人心権思想の考え方の一つです。





[6456] Re:[6449] こんな技術オタクに命は預けられない 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/08(Wed) 15:01  

虹屋さん
 「柏崎原発」はすでに日本人特有の問題になって来ているところがあります。
 日本の科学者は与えられた範囲でしか判断しないところがあります。それは、「廃炉」にしないと言う前提で問題の原因究明をしている訳で、「廃炉にしなくて良い可能性」をいろいろと探っているのです。逆に言えば、すでに「廃炉にしなければならない」と言う方が適切となっていても、運転再開が出来る可能性を検討している訳です。
 現状で言えば、日本の科学者には「廃炉にすべき」と言う結論を出す事は出来ません。あくまで、「廃炉にしない」と言う前提の中での作業にしかすぎません。日本において「廃炉」を決断出来る人種はやはり「政治家」と住民パワーでしかありません。
 廃炉を前提とし、様々な調査をし、また試験をすると現状とは全く別の結論が出てくるはずです。また、廃炉を前提としないと出来ない調査や試験もあるはずです。私の予想とて、まだまだ解かっていない「問題」が隠されており、予想を超えた危険が潜んでいると思います。「廃炉」を前提に作業をしないとこれらは明らかになりません。また、「予想外」の事が出てきます。狭い範囲の「科学的論理」はこの場合全く役に立ちません。今、「日本の科学」環境の中で一番困った問題で、似非科学者達が名誉と利権を求めてとびまっわている状態です。
 虹屋さん、根気強くアピールしてください。これにエールを送りたい。


[6455] Re:[6453] 南北半球の推奨株 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/08(Wed) 14:42  

Chaosさん
そうでしたね。
H3N2を、北半球と南半球と、入れ替えたのでしたね。
来年は、日本は、日の丸ウイルスって訳ですか。


[6454] 格差に歯止め 最低賃金を6〜19円引き上げる方針固める…中央最低賃金審議会 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/08(Wed) 13:16  

【政治】格差に歯止め 最低賃金を6〜19円引き上げる方針固める…中央最低賃金審議会 [08/08]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1186542952/

>引き上げ額の目安は、全都道府県を4ブロックに分けて提示。東京、神奈川、大阪などは19円、栃木、埼玉、兵庫などは14円、北海道、宮城などは10〜9円、青森、岩手、秋田などは7〜6円となった。

先日の人材派遣会社の摘発といい、「格差社会」というより「搾取社会」への変貌を感じる一こまですが如何


[6453] 南北半球の推奨株 投稿者:Chaos 投稿日:2007/08/08(Wed) 12:28  

笹山様

Chaosです。

ことしの冬と来年の推奨ワクチン組成を調べてみました。
微妙に違っていますね。
最近は、検出技術が高くなったせいかも知れませんが、
国内で、暖かい地方でも、夏でもインフルエンザが散発的に流行しているような気がします。
 
北半球 2006-2007

It is recommended that vaccines to be used in the 2006-7 season (northern hemisphere winter) contain the following:

― an A/New Caledonia/20/99(H1N1)-like virus;
― an A/Wisconsin/67/2005 (H3N2)-like virusa;
― a B/Malaysia/2506/2004-like virusb

南半球 2006
It is recommended that vaccines to be used in the 2006 season (southern hemisphere winter) contain the following:

― an A/New Caledonia/20/99(H1N1)-like virus;
― an A/California/7/2004(H3N2)-like virusa;
― a B/Malaysia/2506/2004-like virus

南半球 2007
Recommended composition of influenza virus vaccines for use in the 2007 southern hemisphere influenza season
It is recommended that vaccines to be used in the 2007 season (southern hemisphere winter) contain the following:

― an A/New Caledonia/20/99(H1N1)-like virus,
― an A/Wisconsin/67/2005(H3N2)-like virus,a
― a B/Malaysia/2506/2004-like virus

北半球 2007-2008 当たるといいですね。 
The WHO recommends that the trivalent vaccine for the 2007-2008 season in the northern hemisphere contain
an A/Solomon Islands/3/2006 (H1N1)-like virus;
an A/Wisconsin/67/2005 (H3N2)-like virus; and
a B/Malaysia/2506/2004-like virus.
日本のは
・A型株
 1) ソ連型  : A/ソロモン諸島/3/2006 (H1N1)
 2) 香港型 : A/広島/52/2005 (H3N2)
・B型株
 3) B/マレーシア/2506/2004



[6452] Re:[6451] オーストラリアのインフルエンザ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/07(Tue) 23:39  

Chaosさん。
しばらくです。
従業員の20%が、常習的欠勤ということですか。
仕事になりませんね。
これでは。
まさか、混合ワクチンを南半球と北半球、変えたため?なんてことはないですよね。


[6451] オーストラリアのインフルエンザ 投稿者:Chaos 投稿日:2007/08/07(Tue) 22:45  

ご無沙汰しています。 Chaosです。

ちょっと気になるニュース
北半球は、猛暑ですが、南半球は真冬
オーストラリアで通常のインフルエンザが大流行しているようです。

Flu Wiki Forum www.fluwikie.com
http://www.newfluwiki2.com/frontPage.do

ABC News
http://www.abc.net.au/news/stories/2007/08/07/1998646.htm

Flu taking toll on workers: Chamber

The Sydney Chamber of Commerce says the flu has hit businesses hard, with some companies reporting up to 20 per cent of their staff absent in July.

参考リンク 
Infectious diseases
http://www.health.nsw.gov.au/infect/diseases.html




[6450] 忘れた頃にまた出てきた「負の所得税」構想 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/07(Tue) 14:55  

内閣府が7日公表した2007年度の年次経済財政報告(経済財政白書)は、格差是正のため低所得者層を支援する新たな制度が必要だと提言した。
白書は、日本経済が成長して所得水準が上がっても、格差は拡大傾向にあると分析。格差是正の具体策として、所得税を減額する「税額控除」と社会保障給付制度を組み合わせ、低所得者は税金よりも給付金が多くなって税率がマイナスとなる「負の所得税」などを挙げた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070807-00000003-yom-bus_all

というのだが、この「負の所得税」構想、実は、かねてから、間欠泉のごとく浮かんでは消えてきた構想の二番煎じだ。
フリードマンやトービンが提案されたもので、公的扶助制度と所得税とを組み合わせて、課税最低限を下回る者に対しては、その差額の一定割合だけマイナスの課税、つまり給付を行うという ものだ。
しかし、いつも、構想倒れになるのは、この「負の所得税」構想に、根本的な欠陥があるためではなかろうか。
釣りの浮きにたとえれば、累進税率のもとで、それをゼロからスタートすれば、貧富の格差がひどくなった社会では、累進の上限にあるものが、100%課税に限りなく近づき、いわは、天井の高さに引っかかり、高所得者が税を稼ぐインセンティブをなくすこと避けるため、床を沈めてしまうっていう考え方と同時に、生活保護という心理的圧迫感をなくし、勤労にインセンティブを持たせる、という考え方にたったものであろうが、どうも、実施となると、なかなか、できない政策スキームのようだ。
特に最低賃金制というものが一つあって、対する生活保護水準というものがあり、この両者は、見えない糸で結ばれているのだが、この両者を遮断しうるスキームとして、この負の所得税スキームを利用しようとする意図があるようだ。
この負の所得税スキームの最大の欠点は、報告監視制度のおろそかにより、ただ乗りや脱税のループホールになりうる、ということのようである。
もう一つは、最低賃金か、負の所得税かのぎりぎりの水準の階層にある者にとっては、易きにつく、ということで下方シフトが起こり、結局、公的部門の管理費の軽減分以上のリーケージが生じてしまうことにあるようだ。
あとは、課税最低水準が、これまでの階段のようではなく、限りなく、ゼロに近づくまで、階段が下方につながっていく、ということになると、新たな問題も生じてくるのかもしれない。

このような構想を、新しい目にブチあげるのはいいのだが、果たして、上記のような問題を逐一、検討した上でのブチ上げなのか、私のとっては、どうも、疑わしくおもえる。

むしろ、寄付国債のような、寄付制度のインセンティブの充実のほうが、スキームがすっきりして、いいように、思えるのだが。


http://en.wikipedia.org/wiki/Negative_income_tax


[6449] こんな技術オタクに命は預けられない 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/06(Mon) 18:14  

8/3、6日の日経に、斑目春樹(東大教授・原子力工学) 柏崎原発調査委員会会長の記事が載っている。(最後に抜粋をのせておきます)

疑問点 0 廃炉の可能性がないとする根拠は?
 斑目さんは、耐震設計の想定の2倍以上の揺れ(ガル)をうけても、廃炉の可能性がないとしている根拠は?

疑問点 1 今後の調査を待たなければ、耐震設計と評価にひつような地震は想定できない。斑目さんは「多分800ガル」現在の耐震設計の3倍を目安にあげているが、それで十分とする根拠は?

 東大地震研の佐藤比呂志教授は、今回震源となった断層と陸地側の「鳥越断層」がつながっていて、原発から僅か数kmの距離まで断層が伸びている可能性を指摘している。同断層はM8クラスの地震を今後30年以内に起こす確率が2%と国の地震調査委員会が評価している。今回の地震は原発から16kmはなれた震源でM6.8ある。

何れにせよ、東電などが実施する断層調査の結果を待たなくてはならない。東電はこうした調査を含め2008年末にならないと結果が纏まらないとしている。来年のこといえば鬼が笑うよ、斑目さん。

疑問点 2 委員会は、東電のチェック機関なのか、工事責任者なのか。
必要な耐震性がわからないのに、補強や補修工事を東電に実施させると斑目さんは発言している。しかし、東電が想定される地震を割り出し、それに耐えられる耐震性をもつように補強や補修工事を計画し、それで十分かチェック・検査するのが柏崎原発調査委員会ではないのか。斑目さんの発言なら、委員会は工事責任者である。

疑問点 3  傷、ゆがみがなくても再使用できるのか。
 斑目さんは「その場その場で再使用可能か判断していかなければならない。」といっているが、現在の器機は、800ガル(班目想定)の三分の一、273ガルで耐震設計されたものである。建屋も同じ。なぜ3倍の地震にも耐える、十分な安全余裕を持っているといえるのか。

疑問点 4 圧力容器は交換できる??
 原発の使用済み圧力容器は、一度も解体されたことがない。稼動中に大量の中性子を浴びて高い放射能を帯びているからである。どうやって、既存の高レベルの放射能をもった圧力容器を建屋から取り出し、新品を入れるのか??そんな新技術のモルモットではないぞ、新潟県民は。

疑問点 5 十分な検査が可能なのか?
 原発の制御棒を駆動する配管など、Aクラスの重要な配管は圧力容器と原子炉格納容器の間にある。そして配管は、がっちりと固定されていない。休止中は30度前後、運転中は300度前後であり、熱で膨張するので、固定して配管はできない。ある程度の遊びがある。そこを想定の数倍揺すられたのだ。念入りな検査が必要である。
 圧力容器が高い放射能を帯びているため、その間に管理被ばく線量で入っていられる時間はごく短い。超音波深傷といったハイテク検査機器を使うそうであるが、器機はハイテクでも操作する人間が検査できる時間が限られている。


8/3日経
配管継ぎ手など弱さ
運転再開へ技術評価 焦点
原発に詳しい専門家は配管の継ぎ目や原子炉圧力容器を支える足場などが他の部分に比べ弱いと指摘している。
 一般に原子炉建屋内の原子炉格納容器と、そのうちにあり内部で核反応が起きる原子炉圧力容器を合わせ「原子炉」と呼ぶ。格納容器内には廃刊が張り巡らされており、溶接した継ぎ目は力に弱い。圧力容器は運転中の70気圧に耐えられる丈夫な構造をもつ。
 原子力安全基盤機構の蛯澤勝三・解析評価部長は「大地震でも圧力容器そのものは大丈夫』と話す。ただ容器を支える足場の部分は力がかかるとひずみが発生しやすい。技術的な評価が必要だ。再使用できないと判断されると「圧力容器は取替えができない」と廃炉の可能性もある事を示唆する。
 一方、経済産業省の調査委員会で委員長を務める斑目春樹・東大教授は「今の技術ならやろうと思えばできる。」との見解を示す。
 技術的には運転再開と判断されても、ひびやひずみが見つかった器機をそのままにすることを、周辺住民が認めるとは考えにくい。経済的には多額の資金を投じて補強するくらいなら原発を新たに建設した方が合理的なケースもあり得る。経産省や東電は難しい対応を迫られる。

8/6日経
斑目委員長インタビュー(聞き手、福岡幸太郎)の抜粋
Q被害状況調査のポイントは
A、AやAsクラスが壊れていないかがポイントだ。一見壊れていないように見える部分でもゆがみや傷があるかもしれない。配管が損傷している可能性はある。
Q、小さな変形や傷はどの程度までなら再使用を許すのか
A,その場その場で判断していかなければならない。単に技術的な『安全』だけでなく、地元の理解を含めた『安心』でないと運転再開はできない。
Q、原子炉圧力容器が再使用できない場合は廃炉もあり得るのか。
A,一般に圧力容器は再使用できないとされるが、今の技術でやろうと思えばできる。・・今まで聞いている情報では廃炉はないんじゃないかと思う。
Q,活断層の評価
A,活断層について(国の)チェック体制は反省しなければならない。・・柏崎刈羽の場合は多分、(建物の基礎上で現在の273ガルより大きい)800ガルに耐えるものにする必要があるだろう。他の発電所についても耐震性の再評価が必要となる。
Q,いつまでに報告をまとめるのか
A,1年は軽くかかる。補強工事や補修などやるべきことは報告を出さずとも、東京電力にやってもらう。


[6448] 「六ヶ所再処理工場」の放射能から食べ物を守るネットワーク 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/06(Mon) 17:54  

「六ヶ所再処理工場」の放射能から食べ物を守るネットワーク
http://www.daichi.or.jp/mamorukai/news/070802/index.html

できたそうです。賛同団体募集中だそうで。80万人規模だそうですからどんどん大きくなるといいですね。



[6447] 柏崎原発調査・対策委員会 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/06(Mon) 17:01  

総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会の議事要旨、および配布資料は下記から辿れます。http://www.nisa.meti.go.jp/00000004/04a00000.htm


[6446] 「部分最適、全体最悪」の農政では、困ります。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/06(Mon) 13:02  

このAFPの記事「Rural Japan deserts conservative party, farm reform left in doubt」http://www.channelnewsasia.com/stories/afp_asiapacific_business/view/292344/1/.html
は、日本語記事「農村部での自民大敗、農業政策の行方は?」
http://www.afpbb.com/article/economy/2263916/2004462
にもなっていて、下記の括弧書きのようなことが書いてある。
この中で、大阪大学社会経済研究所の小野善康教授がいみじくもコメントしているように、「現在の国会の状態では、最悪のシナリオにたどり着く可能性がある」というのが、識者の見るところなのだろう。
ここに、中村健一さんのコラム
http://www.odekake.us/index/colum/ken_nakamura/vol2_japan.htm
から、もっとも、現在の日本の農政のカオスの状態を表した言葉を引用しよう。
つまり、「部分最適、全体最悪」の農政が、戸別所得補償の実現によって、生まれてしまう、という認識である。

以下
中村健一さんのコラム
http://www.odekake.us/index/colum/ken_nakamura/vol2_japan.htm
より引用

「残念なことには政治が全体を見据えないで優先度の分からない各論だけが先行している感じである。
日本は従来、環境に恵まれていて国や、企業、個人が自分の領域でベストを尽くせば、全体最適につながる結果が出せる状況にあった。
今やそうはいかなくなってきている。個別最悪が個別最適を上回っている現状下では全体最適はありえない。
こういった個別最適と全体最適が違うときにこそ強いリーダシップが必要となる。
グローバル化での変化の激しい時代には変化すべき領域・変化してはいけない領域を決めながら、いまこそ国家としてどういう国にしたいのか、どちらの方向に進むのか強いリーダシップのもとでの国家戦略、全体最適像が先ず示されるべきだと考える。
次に各論の一つ一つに全力をつくしながら全体の見通しをもって進むことが重要である。
この全体最適像の中には国内問題だけでなくグローバル化時代での世界の中の日本という視点からの国家戦略が決められるべきである。  」


参考
「農村部での自民大敗、農業政策の行方は?」
http://www.afpbb.com/article/economy/2263916/2004462
より

「7月29日に行われた参院選で民主党の勝利を受け、専門家の間では、行き詰まりを見せている世界貿易機関(World Trade Organization、WTO)での合意がより難しくなるのではとの見方が浮上している。
政府は小規模農家ではなく大企業ばかりを見ているのではないかとの懸念から今回の参院選で農村部の票が野党に流れたことで、政府が進めてきた農産物市場の自由化の行方もやや不透明になった。
選挙運動中、民主党の小沢一郎(Ichiro Ozawa)代表は農村部を遊説、農家が農業に安心して取り組める「戸別所得補償制度」の創設をアピールした。
日本は関税と数量割当を導入し、事実上、コメ市場を閉ざしている。民主党は欧州連合(EU)で実施されている制度に似た、市場開放を行いつつ農家に補助金を給付する制度の導入を訴えている。
大阪大学社会経済研究所の小野善康(Yoshiyasu Ono)教授は「現在の国会の状態では、最悪のシナリオにたどり着く可能性がある」と指摘する。国会が分裂した現状では、「政府は野党の政策を中途半端に盛り込み、補助金をばら撒く一方で、割当てと関税を何とか維持しようとする可能性がある。その結果、財政不足と貿易保護政策に行きつく」と語る。
安倍政権のもと政府はオーストラリアと自由貿易協定に関する交渉を開始し、米国とも交渉を始めることを検討しているが、これが合意に至れば日本の農家にとって大打撃となる恐れがある。
慶応大学の添谷芳秀(Yoshihide Soeya)教授は「農村部での大敗により、安倍首相を引きつぐ自民党の首相は、現在の農業改革政策を見直さざるを得なくなるかもしれない」と指摘した。」


[6445] Re:[6444] [6443] [6442] [6438] [6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/06(Mon) 09:44  

スイスのウニペクチン社のこの問題についての一問一答によりますと、このサプライヤー以外のサプライヤーから仕入れた原料に基づく製品についても、検査をし、異常がなかったとの説明がありますね。
ただ、インドやパキスタンでの土壌の汚染度が、かなりひどいものであるような感じはしていますね。
話はちょっと異なりますが、今回の香辛料の放射能照射問題の背景には、香辛料を栽培しているこれらの国での汚染度が激しいとの事情もあるようでしたので。
極端に言えば、野ざらしのゴミ場に生えているこれらの植物を換金目当てに、ホームレスのチルドレンが収穫してきている、といった環境も想定されます。


[6444] Re:[6443] [6442] [6438] [6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/06(Mon) 09:36  

笹山さん、

> 日本に輸入されているロット番号は、今回問題のものとは異なるということ、

うーん、

>ダイオキシンによる汚染は偶然、ウニペクチンの顧客であるドイツの食品会社が7月13日、チェコの検査機関に依頼して判明したもの

>ウニペクチンは、2年前からグア豆の一部をインドから輸入しているが、殺菌のためダイオキシンが使われていた可能性が高いと見ている。
http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=8067370&cKey=1185863712000

日本輸出分はロットは違うとはいえども、検査したんですかね? 顧客がたまたま検査したから判明したそうですが。




[6443] Re:[6442] [6438] [6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/06(Mon) 09:32  

まりちゃんさん。

今日になり、双日食料株式会社さんからご説明ありまして、下記のようです。

日本に輸入されているロット番号は、今回問題のものとは異なるということ、

製品名について、問題の製品名がVidocremBなのに対して、日本へ輸入のものは、VidocremA(1%水溶液粘度40〜80mPa・s 粒径:150μm(98%以上)用途−アイスクリーム、冷凍デザート、ホイップクリーム、マヨネーズ、ソース、サラダドレッシング)であり、
この両者の違いは、粘度の差によるものである

とされています。


[6442] Re:[6438] [6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/05(Sun) 22:21  

まりちゃんさん。

今のところ、この問題をサイトで扱っているのは
農業情報研究所さん
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/foodsafe/news/07080201.htm

oryzaの環境備忘録さん
http://oryza.perma.jp/sb/log/food/tcdd/eid2431.html
と、
私のサイト

だけのようですね。

双日食料株式会社さん、ユニテックフーズ株式会社さんにも聞いてみましたが、なんか、はっきりしない対応のようでした。



[6441] Re:[6440] [6433] [6432] [6423] [6422] [6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/05(Sun) 22:03  

1. 所謂5反歩制限の緩和要求とは、誰が、何の目的で、どういう理由から出しているのか。

遊休荒廃農地が増加しているため。
遊休荒廃農地の増加は、雑草の繁茂、病害虫の発生源となり、周辺の優良な経営耕地にも悪影響を及ぼし、景観を損ね、農村地域から活力を奪い、後継者を育てる妨げとなっているため。

2. 新たな農業担い手による遊休農地解消のために、誰にとって、何故、何のために、どういう理由で5反歩制限は大きなネックとなっているのか。

遊休荒廃農地の増加を防ぐひとつの手段として、新規就農者の早急な確保が必要となっている。
しかし、新規就農者にとって、最初から、50a に着手することは難しい。
そこで、、取得時の下限面積を10a に下げることにより新規農家が生まれ易くなる。

3. 新たな農業担い手とはどういう人々のことなのか。

「新規学卒者」農家出身で、実家の農業経営に、学校卒業後すぐに就農した者
「離職就農者」農家出身で、実家の農業経営に、他産業就業後に就農した者
「新規参入者」非農家出身で、自ら農業経営を開始等した者

以上です。



[6440] Re:[6433] [6432] [6423] [6422] [6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:chengguang 投稿日:2007/08/05(Sun) 21:31  

お付き合い戴き感謝申し上げます。

> では、まず、「農地法の下限面積の大幅緩和は、必要ではないのではないか」との視点からの、ご意見を賜りますれば幸いです。
> それが、議論の再出発です。

とのことですが、私の書いたものをもう一度ご確認願います。私は説明を求めているのであり、議論を仕掛けているのではありません。論点の摩り替えはご免蒙ります。納得させて戴ければ済む話で、何を恐れて説明を躊躇されているのか、それが不思議です。若し、議論することがあるとすれば、説明を理解した上での話となります。

これだけでは、まだお分かりにならないかもしれませんので、記述します。笹山様が最初に書かれた文章には下記の項目に対する具体的説明が不足しています。

1. 所謂5反歩制限の緩和要求とは、誰が、何の目的で、どういう理由から出しているのか。
2. 新たな農業担い手による遊休農地解消のために、誰にとって、何故、何のために、どういう理由で5反歩制限は大きなネックとなっているのか。そして、
3. 新たな農業担い手とはどういう人々のことなのか。(定年前倒し退職者や定年退職者に依る第二の人生としての農村生活者やマイ(my)農地を求める都会生活者などという百姓を馬鹿にするような回答は願い下げします。)

因みにここで言う百姓とは、穀物・蔬菜・果樹など農業専業従事者の総称として使っています。収入の半分以上を他業種から得ている兼業農家を最初から対象としている話ならば、その旨明記の上、上記の不足分の説明を願います。その場合には、議論できるかもしれません。







[6439] Re:[6438] [6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/05(Sun) 20:27  

まりちゃんさん。
なるほど「ユニペクチン」とはせず「ウニペクチン」としてたんですね。
日本の販売元では、「ユニペクチン」としているようです。
ややこしいですね。


[6438] Re:[6437] [6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/05(Sun) 19:06  

googleでひっかかりました。

2007/07/31 - 8:35
スイスの食品汚染

>スイスの食品会社「ウニペクチン」が、ダイオキシンに汚染された大量の粘ちゅう剤を、日本を含む世界各国に輸出していたことがこのほど判明した。(略
http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=8067370&cKey=1185863712000


[6437] Re:[6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/05(Sun) 18:33  

増粘剤?グアーガム?、この手の添加物って何にでも入ってますけど、ダイオキシン検出ですか?

先日その手のアイスとかゼリーを食べたような。。。(^^;
日本はぜんぜん報道されないけど輸出されてるんですよね?
ミートホープみたいに出荷先がうやむやにされちゃうんでしょうか。

追伸:育児用食品にも使われてるみたいですね。
笹山さんリンク先を見ると。。
http://www.unitecfoods.co.jp/OP/list.html


[6436] アメリカ下院を通過した2007年農業法のポイント 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/05(Sun) 13:15  

アメリカの下院本会議で、7月27日に、2007年農業法が成立したが、ここにきて、ブッシュ大統領が、この成立した新しい農業法に対して、拒否権を発動する構えを見せている。
この辺の経緯については、ちょっとややこしいものがあるので、下記に、そのポイントのみ記載する。

現在の2002年農業法は、2007年9月30日に、失効する。

今回、下院で、231対191の賛成多数で可決された法案名は"Farm, Nutrition, and Bioenergy Act of 2007"(H.R. 2419)というものである。

これまでの2002年農業法の名前は"The Farm Security and Rural Investment Act of 2002(FSRIA)"(2002 年農業保障・農村振興法)というものであった。

新しい2007年農業法は、直訳すれば、「農場・栄養摂取・バイオエネルギー法」ということになり、名前からみても、今回は、農業のほか、食とバイオエネルギーに力点を置いたものとなっている。

すなわち、これまでの農場の体力強化のための施策を残しながら、それに加えて、果樹野菜生産に対するインセンティブ、生態系保存、栄養摂取、再生可能エネルギーに対するインセンティブなどを含んだものとなっている。

新しい2007年農業法のポイントは、次の通りである

01.野菜・果樹生産に対して、優先順位をもって、16億ドル以上の投資をする。
また、新しい部門として、園芸や有機農業があり、さらに、栄養摂取の研究や、外注管理、貿易振興プログラムなどが含まれる。

02.現行のCOOL制度を補完する野菜、果樹、肉などについての原産国表示の強制的実施

03.学生の課外活動において健康で栄養のあるスナックを提供するためのスナックプログラムの拡張や、学校に新鮮な野菜や果実を提供するためのDODプログラムの実施が含まれる。

04.フード・スタンプ計画の充実と、これへの融資機能の付与

05.農村コミュニティに対する、経済開発やネットアクセス環境の整備を含んだ農村共同体投資の拡大

06.旧来ベースの価格保護と、新しい市場志向型の収入補填支払いの選択ができるシステムの用意

07.年間の修正純所得が百万ドルを超える農場主への支払い制限強化と、多数の事業体を作ることによりマルチのプログラム支払いを受けるという抜け穴を防ぐための措置

08.生態系保護プログラムや環境の質を高めるためのプログラムへの投資の拡大

09.再生エネルギー確保のための投資

10.地域間の不公平をなくすための商品間の利率と目標価格のリバランス

11.競争力のある補助金プログラムとするために、重複投資を排除し投資効率をはかるため、USDAに、国家農業研究計画機構を作る。

12.森林資源の保護と維持


なお、ブッシュ大統領が、この新2007年農業法に対して、拒否権を発動しようとしている理由は、次の点にあるとされる。

1.アメリカの農業者に対して、ファンドを提供する、海外に拠点を置く非農業ビジネスへの課税

2.これから10年間にわたって、当初の歳出予定よりも大きい三百六十億ドルの支出を余儀なくされること。

3.年間の修正純所得が百万ドルを超える農場主への支払い制限強化の百万ドル水準が、あまりに高すぎ、WTO違反との、集中攻撃の的(painting a bull's eye)となりうる。

なお、ブラジルは、2007年農業法の下院通過に先立って、先月7月11日に、アメリカの農産物価格支持補助金について、WTO違反であるとの立場から、WTOに対して、WTO提訴のためのコンサルテーションの手続きを、第一段階として、開始している。

参考
「Bush threatens to veto new version of Farm Bill」
http://www.fwi.co.uk/Articles/2007/08/03/105622/bush-threatens-to-veto-new-version-of-farm-bill.html
http://www.govtrack.us/congress/bill.xpd?bill=h110-2419
http://www.ictsd.org/weekly/07-07-18/story2.htm
「Ag Committee: "House Passes Historic Farm Bill」

http://ofbf.org/page/DTOD-75HNW2


[6435] 野生果樹の復権 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/05(Sun) 05:16  

ドイツのカールスルーエの松田雅央さん
http://www.tiara.cc/~germany/
から、新著「ドイツ−人が主体のまちづくり」(学芸出版 2200円)が送られてきた。
その中で、「ビオトープを守るりんごジュース作り」というのがあって、興味をひかれた。
つまり、ドイツには、栽培りんごとは違った概念で、「草原りんご」という、栽培りんごよりも、手間をかけない粗放栽培りんごがあって、これは、剪定などの手間はかかるが、収穫は、木を揺らして落とすなどの省力化で、多少の傷があっても、「ビオ・リンゴ」のジュースとして、契約加工できるというシステムになっているようだ。
また、この「ビオ・リンゴ」のもうひとつの社会的役割として、ビオトープとしての役割があるようだ。
考えてみれば、日本の高度な技術に元ずく栽培リンゴも、つい、数昔前までは、野生のリンゴの品種改良から始まったもので、田舎を歩けば、今でも、その原種とも言える「ズミ」または「ミツバカイドウ」または「サナシ」と呼ばれる野生のリンゴに出会うことがある。
問題は、これらの「草原のリンゴ」の加工の出口なのだが、いわゆるCSA
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_23.htm
に似たコミュニティなりNPOに販路をサポートされた形になっているようだ。
食と景観と環境構成要素の三つの社会的役割を持った野生果樹(放任樹)の復権というものを、日本でも考えてみたらどうなのだろうか。
松田さんのご著書については、下記サイトをご参照

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84-%E4%BA%BA%E3%81%8C%E4%B8%BB%E5%BD%B9%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A-%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E3%82%92%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E5%B8%82%E6%B0%91%E6%B4%BB%E5%8B%95-%E6%9D%BE%E7%94%B0-%E9%9B%85%E5%A4%AE/dp/product-description/4761524049


[6434] ユニペクチン(Unipektin)社が出しているリコール問題についての2007年8月3日現在での一問一答 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/04(Sat) 13:40  

こちらにブログ記事「ユニペクチン社の「Vidocrem」リコール問題は、日本へも波及」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=762
のほうにまとめてありますので、ご参照ください。


[6433] Re:[6432] [6423] [6422] [6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/04(Sat) 12:01  

では、まず、「農地法の下限面積の大幅緩和は、必要ではないのではないか」との視点からの、ご意見を賜りますれば幸いです。
それが、議論の再出発です。


[6432] Re:[6423] [6422] [6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:chengguang 投稿日:2007/08/04(Sat) 11:54  

笹山様
> もちろん、専業なんかじゃありませんよ。
> 前提条件なしのケース検証は、無為な論証を引き起こしかねませんので、その点は、もっと、前向きの議論なり問題提起にしませんとね。

お忘れになっいるのかもしれませんが、前提条件も無く問題を提起されたのはご自身です。しかも農家としては特殊なケースでもないと回答されたのもご自身です。

華麗なタイトルを掲げ、ペダンティックな言葉を弄び、空疎な内容をレトリックで飾る。若い人なら『気負っているな』で済む話かもしれません。しかし、内外の文献を渉猟し、該博な知識を持ち、老境に近付いているお歳の方ですので、もう少し中身のある説明をお願いします。



[6430] Re:[6428] 「緑のオーナー制度」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/04(Sat) 09:30  

四版さん。
「緑のオーナー制度」これは、私も林野庁と一緒になって旗を振った経緯がありますので、あまり、今更いう責任はありませんが、そのスキーム自体に無理があったんでしょうね。
つまり、国産材神話とでもいうべきもので、当時としては、今は苦しいけれども、やがては、国産材時代が、もうすぐ来ている、という神話ですね。
もちろん、分収育林という発想自体は、昔からあるもので、目新しいものではなかったのですが、当時のバブル期には、一種の金融派生商品的なとらえ方をされたのかもしれませんね。
「数十年後の伐採時に得られる収入を、契約時に定めた割合で、土地所有者、育林者、育林費負担者の3者で、分配する」というスキームに無理があったことは、率直に認めたいと思いますね。
むしろ、今から思えば、国民的に、国産材振興に協力することが、日本の環境に資するという視点での、環境スワップ的考え方で、スキームをくんだ方が良かったのかもしれません。


[6429] Re:[6415] [6412] [6402] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:ツル 投稿日:2007/08/04(Sat) 09:06  

笹山さん
全部無駄になるなどとは申しておりません。
税収が給与で消えてしまうということは、税収だけでは彼らが自宅で何もしない状態、
要は、彼らが仕事をすればそれだけで借金が生まれることが異常だと申し上げておるのです。
換言すれは、税収だけでは我々はサービスを受けられない状態であると言う事です。
極端な話が、彼らが通勤?する、庁舎の電気を入れる、ごみ収集車にガソリンを入れる
仕事で移動する、それだけで借金が生まれるということです。
道路を作る、当然借金です。
おかしいとは思いませんか。

この状況を作り出している根本原因は一体誰のせいなのかについて一切触れずに
財務省が借金時計で国家財政の危機的状況を国民に知らしめ、危機感を煽り
暗に増税止むを得なし、国民の負担止むを得なしの風潮を作り上げようとしているのは
極めて作為的な印象を受けます。
そのうちNTTの設備負担金のように、借金棒引きなどと言うことを言い出すかもしれません。

>市民が受ける公共サービスの対価に見合った適正水準といったところなのでしょう。
これはいかがでしょうか。
GDP比6%という話がありましたが、彼らの平均年収は1000万円と聞いたことがあります。
そんなに高くない給与でしょうか。一般庶民の給与とは程遠い金額だと思いますよ。

GDP比の話が出ましたので、
国民一人当りGDPに対してその何パーセントが役人一人当りの給与なのか。
そのパーセンテージが先進諸国(特に米、独、スエーデンあたり)に対してどうなのか。
一人当りGDPに対して、非公務員の一人当り給与が何パーセントなのか。
そのパーセンテージが先進諸国に対してどうなのか、興味があるところです。


[6428] リスト 投稿者:四版 投稿日:2007/08/04(Sat) 08:52  


 国有林育成に出資し、伐採時の配当金を受け取る林野庁の「緑のオーナー制度」で、木材価格の下落により満期を迎えた契約者の9割以上が元本割れしていることが分かった。元本(1口50万円)の3割程度しか受け取れない例もあり、今後30年間に満期を迎える7万6000件の出資者の大半も元本割れが予想される。
http://tmge0106.web.infoseek.co.jp/SAMPLE_B/ksn_aa.html

毎度の投稿、非常に参考になります


[6427] 柏崎刈羽原発:198立方メートルの油、土壌に漏出か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/04(Sat) 07:56  

柏崎刈羽原発:198立方メートルの油、土壌に漏出か
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070804k0000m040085000c.html

絶縁油って何でしょう
早急に対策を取ってもらわないと。。

来るべき浜岡はどうなるんでしょうね。未来など考えられませんが。


[6426] Re:[6424] 米国産牛肉、日本「30か月未満」提案へ…輸入条件を緩和(読売新聞) 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/04(Sat) 07:32  

まりちゃんさん。
そんな意味でも、今回の問題で、韓国がどのような態度をとるのかが、焦点でしょうね。
ましてや、アメリカと韓国とが、今後、FTAの関係になるとしたら、なおさらのことですね。


[6425] ミートホープの偽装ひき肉、給食にも使用=大手スーパーも取り扱い−農水省調査 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/04(Sat) 06:56  

偽装ひき肉、給食にも使用=大手スーパーも取り扱い−農水省調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007080300992

指とか食べてたんでしょうか
たまりませんね




[6424] 米国産牛肉、日本「30か月未満」提案へ…輸入条件を緩和(読売新聞) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/08/04(Sat) 06:53  

米国産牛肉、日本「30か月未満」提案へ…輸入条件を緩和(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070804it01.htm

本当だとしても、読売だと今三くらい信用できないわけですが、毎日はなんて書いてるでしょうか、
安全とか、まともに考えて実行している人って本当に少ないんですね。この国は。


[6423] Re:[6422] [6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/04(Sat) 04:43  

chengguang さん。
もちろん、専業なんかじゃありませんよ。
前提条件なしのケース検証は、無為な論証を引き起こしかねませんので、その点は、もっと、前向きの議論なり問題提起にしませんとね。


[6422] Re:[6420] [6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:chengguang 投稿日:2007/08/03(Fri) 22:05  

> 私の知っているリンゴ果樹農家では、20アールで、立派に成果を上げている例もありますね。
> まあ、手間がかかる果樹では、人手の制約条件から、これ以上の規模では、かえってリスキーな面もあるようですね。

これは何処の村・地域の話でしょうか。モデル地区になれる話しですので、ぜひ村・地域名を公表願います。


[6421] ユニペクチン社の「Vidocrem」リコール問題は、日本へも波及 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/03(Fri) 14:11  

スイスの新聞であるTages-Anzeigerが伝えるところによると、スイスのユニペクチン(Unipektin)という名の会社から世界に輸出されている増粘剤として食品添加に使われる、商品名「Vidocrem」に、EU基準値(6ピコグラム/グラム)を遙かに上回る12−156ピコグラムのダイオキシンが、ドイツの研究機関によって7月13日に検出されたという。
スイスのThurgau州当局は、「Vidocrem」
http://www.tagesanzeiger.ch/media/images/307/315185.jpg
という商品名の添加剤のリコールを開始した。
このVidocremという添加剤は、主に、ヨーグルトやビネグレットやマヨネーズやケチャップなどの増粘剤に使われているという。
EU当局も、7月25日付で、加盟各国に対して警告を発した。
このユニペクチン(Unipektin)からの「Vidocrem」の輸出先は、スイス、ドイツ、フランス、オーストリア、イギリス、フィンランド、スペイン、ハンガリー、チェコ、ポーランド、オーストラリア、トルコ、
そして、日本
とのことである。
このVidocremは、もともとは、インドやパキスタンに生えるguar flour
http://www.swissinfo.org/xobix_media/images/sri/2007/sriimg20070730_8065565_2.jpg
を原料として、これからguar gumというガム状のものを作り、これをVidocremとして、輸出したものである。

なお、日本の「Vidocrem」の総輸入元は、双日食料株式会社のようだ。

それらの元で、ユニテックフーズ株式会社
http://www.unitecfoods.co.jp/OP/list.html
などが卸しているようだ。。

ちなみに、ユニテックフーズ株式会社では、「ビドフィックス」http://www.unitecfoods.co.jp/vidofix/vidofix.html
という商品名で販売されている。


参考
「Dioxin found in Swiss food thickener」

http://www.swissinfo.org/eng/front/detail/Dioxin_found_in_Swiss_food_thickener.html?siteSect=105&sid=8065831&cKey=1185806800000


[6420] Re:[6419] [6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/03(Fri) 12:56  

chengguangさん。
10アール−20アールですと、露地花卉、露地果樹といったところでしょうか。
水稲は無理でしょう。
新規就農者を対象としたある調査では、
@露地果樹、A施設野菜、B水稲、C露地野菜
の順のようですね。
施設農業については、下限面積要件が緩和されているようですが。
私の知っているリンゴ果樹農家では、20アールで、立派に成果を上げている例もありますね。
まあ、手間がかかる果樹では、人手の制約条件から、これ以上の規模では、かえってリスキーな面もあるようですね。


[6419] Re:[6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:chengguang 投稿日:2007/08/03(Fri) 11:53  


> しかし、50アールというのは、かなりの面積で、これをたとえば、10アールに緩和してもらえないか、という要望は、多かった。
> 特に、新規就農者など新たな担い手による遊休農地の解消のためには、この5反歩制限は、大きなネックになっていた。
> まず、農政改革でやるべきことは、この辺の大幅な規制緩和なのではなかろうか。

と書かれていますが、10アールの農地で何を作ればこの農家はペイするとの考えから、この主張をされているのでしょうか。

趣味で家庭菜園をしたい、と考えている人にはよいかもしれませんが、若しそういう意図で話をされているなら、その人たちを『新規就農者』とは呼ばないのではありませんか。


[6418] Re:[6416] 韓国に輸出された米国産牛肉に背骨 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/03(Fri) 09:59  

虹屋さん。
原発問題でレスを差し上げようと思っていた矢先に先を越されましたね。
このサイト
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2007/08/03/2007080300033.html
の写真
http://news.chosun.com/site/data/img_dir/2007/08/03/2007080300033_0.jpg
または
http://img.hani.co.kr/imgdb/resize/2007/0803/04386412_20070803.JPG
が、今回のSRM牛肉ですね。

韓国側は、これに限らず、6月に輸入したもののなかにも、64件中、31件が食品衛生条件違反であったと、アメリカに対する怒りを表しているようですね。
この写真
http://img.hani.co.kr/imgdb/resize/2006/1031/1186022477_03674229_20061031.JPG
は、昨年10月の写真のようですが、故意にか、写っている箱には、おなじみの例のCargill Groupのマークが見えますね。
今回もカーギル社のようです。
カーギル社のどこの工場からの出荷かについては、確認中です。
(追記−確認できました。カーギル社のテキサス州のFriona工場からのようですね。)
参照
http://www.americanmeat.jp/members/detail/045.html

さらに追記です。
そのカーギル社のWichitaで、先月4日に火事があったようですね。
なんか、いつか聞いた話と似ているのが気になりますが。

参照
http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N02249568.htm
http://www.mediatoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=59570
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/226595.html
http://news.mk.co.kr/newsRead.php?sc=30100005&cm=&year=2007&no=409627&selFlag=&relatedcode=&wonNo=&sID=301
http://english.hani.co.kr/arti/english_edition/e_business/226448.html
http://www.kansascity.com/news/breaking_news/story/177135.html

http://app.yonhapnews.co.kr/YNA/Basic/Article/ArticleGraphic/YIBW_showArticleGraphicPopup.aspx?contents_id=GYH20070802000600044


[6417] 農地法の下限面積の大幅緩和は、是非とも必要 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/03(Fri) 09:21  

農地をある人に譲渡なり売買しようと思っても、その「ある人」の経営面積が50アール以下であると、これまでは、農業委員会は、その譲渡なり売買を認めることができなかった。
これを、「農地法第3条2項5号の下限面積」制限(俗に、5反歩制限)という。
しかし、50アールというのは、かなりの面積で、これをたとえば、10アールに緩和してもらえないか、という要望は、多かった。
特に、新規就農者など新たな担い手による遊休農地の解消のためには、この5反歩制限は、大きなネックになっていた。
そこで、構造改革特区において、平成15年から、全国52特区において、試行的に、下限面積を10アール以上の地域の実情に応じた面積に緩和してみたところ、弊害がなかったところから、農地法施行規則の改正(第三条の四 および、附則(平成一七年八月一九日農林水産省令第九三号)第二条 )を行い、平成17年9月1日以降は、都道府県知事が農地法第3条第2項第5号に規定する「別段の面積」(10アール以上〜50アール未満で下限面積の設定)を公示することで、下限面積を10アール以上の地域の実情に応じた面積に緩和できるようになった。
たとえば、山梨県の場合は、このサイトhttp://www.pref.yamanashi.jp/somu/shigaku/reiki/reiki_honbun/aa50012091.htmlのようになっている。
しかし、これらの別段の面積適用の市町村は、各県内ごくわずかに過ぎず、ましてや、最下限の10アール以上適用市町村などというものは、ほんの一握りに過ぎない。
まず、農政改革でやるべきことは、この辺の大幅な規制緩和なのではなかろうか。



[6416] 韓国に輸出された米国産牛肉に背骨 投稿者:虹屋 投稿日:2007/08/03(Fri) 09:02  

【ワシントン1日時事】ジョハンズ米農務長官は1日、韓国にこのほど輸出された米国産牛肉に両国間の合意で貿易が認められていない脊柱(せきちゅう)が混入していたことを明らかにした。ワシントン近郊での講演後、記者団に語った。
長官は、米国ではBSE(牛海綿状脳症)感染リスクのある特定危険部位には当たらない月齢30カ月以下の牛の脊柱だと説明。「国際獣疫事務局(OIE)基準の範囲内だ」とも述べ、安全性には問題ないと強調した。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070802-00000028-jij-int
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2007/08/0206.xml

去年、日本でやった間違いをまた繰り返す、米国の品質管理能力は相変わらず、信頼性に乏しいですな。

閑話休題。
この牛肉問題、北朝鮮との6カ国協議での日本外しといい、日米関係は双務的な同盟関係なのか、私には疑わしいと思えます。主従・臣従関係と米国は考えているのではないか。北朝鮮は、主従関係と見ているから、拉致問題で日本を相手にしません。

テロ特措法や戸別所得補償制度の参議院での審議過程で、民主党の日米関係への考え方、WTOを含めた国際的な日本の立ち位置への見解が浮き彫りになってくると思います。11月のテロ特措法の期限切れの頃には、今度の参院選で民主党に過半数を与えたことに有権者はホゾを噛む思いをするのか、ハッキリするのではないでしょうか。


[6415] Re:[6412] [6402] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 22:28  

ツルさん。
地方公務員の仕事には、生活者の生活の一部と直結している面がありますので、公務員給与が全部無駄と決めつけるわけにはいきませんね。
市民が受ける公共サービスの対価に見合った適正水準といったところなのでしょう。
ゴミ収集、等々、市民が公共の負荷に与える程度による従量的な負担の増大といったことも、これまで以上に考えていかなくてはならないでしょう。

なお、「借金時計」の課題は、もちろん、上記のような無駄な経費の削減という課題も、重要なのですが、中心課題は、既発国債の利払い負担の推移、日本保有の米国債の利子の推移、というものが、大きなシェアを占めているものと思われます。
このようなマクロから見た視点というものも、必要な感じがしますね。


[6414] Re:[6411] [6404] [6403] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 22:08  

beachmollusc さん。
九州の現場は見ていないというのは、事実ですが、東北の現場や本州の現場は見ていないかといえば、それは、嘘になりますね。
「現場を見ていない」という言葉は、有力な反論の武器となる言葉ですが、この場合にそれをいわれるのは、ちょっと、違うような気がします。
ただ、林道や農道が、地域住民の有力なアクセス回路になっていることは、日本全国、ある部分、事実でしょう。
また、無駄な林道もあることも事実でしょう。
物事には、両面あるということです。
財政破綻が必至な、今こそ、必要なインフラの原単位を確定し、ゼロベースでの取り組みをする必要があるものと思われますね。


[6413] Re:[6410] [6400] [6399] [6397] 戸別所得補償制度についての論議は、参議院選挙中、深まったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 21:54  

ユートピアさん。
別に私は、農林水産省の代弁者ではありませんが、近時の農業政策が、否応なく、WTO体制の元でのすれすれゾーンをねらわざるを得ない状況になっているということは、ご理解あるものと思います。
で、その意味で、品目横断的経営安定対策も、WTOをクリアーするために、わざわざ、次の部分に分けてのスキームとなっているわけですね。

すなわち、

品目横断政策を、「げた」部分と、「ならし」部分の二つに分け、さらに、「げた」部分について、その1、その2の二つに分ける。

@「げた」部分-生産性条件格差の是正対策

「げた」その1-過去の作付面積に基づく支払い。
WTO規約では、現実の生産と関連していないので、緑の政策に該当。

「げた」その2-年々の生産量等に基づく支払い。
WTO規約では、黄色の政策

A「ならし」部分-販売収入の変動緩和対策
WTO規約上は、条件をどうするかによって、青の政策に該当。
例えば、生産調整を義務づけるということであれば、この生産制限計画に基づく支払いとして青の政策性が出てくる。

また、これまでの米の減反政策も、面積制限から、数量制限へと、シフトしてきている。

その意味では、国際的制約の下では、連動せざるを得ない状況にあるわけでして、それでも、このスキームの中には、今後のドーハラウンドの進展次第では、修正を余儀なくされる部分が、特に、「「げた」その2-年々の生産量等に基づく支払い。」の部分については、コンプライアンスが問われかねないスキームとなっているわけですね。

まあ、それならWTO脱退だなどという、勇ましい意見もあるのですが、それは、長い目で見て自殺行為だと思いますね。
限られた与件のなかで、総合的な農村地域政策の充実のための施策が試される時であると思います。



[6412] Re:[6402] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:ツル 投稿日:2007/08/02(Thu) 21:43  


> 公務員人件費は、2002年時点で、32兆円で、GDPに占める比率は、6パーセントということのようです。
>
> 各国対比では、GDP対比で見ますと、そんなに高い水準ではないというのが、内閣府の数字ですね。

GDPに対する比率などと言う話は関係無い話ですね。
税収がどれだけ役人の給与で消えてしまうのかというお話です。
因みに下記を見ますと、秋田県は税収が全て役人の給与で消えてしまうそうです。
http://www.city.akita.akita.jp/city/mayor/press/2003/pressconf20031027.htm

下記サイトには以下の事が書かれています。
http://www.public-success.com/kokumin/q.php?qid=62
「税収は40兆円なのに国家予算は80兆円。
そのうち30兆円以上が公務員給与に使われています。」

もしこれが本当ならば、もはや、何か事業を行うごとに借金を生み出すことになってしまいます。
逆に言えば、我々の収める税金は我々に還元されないものと言わざるを得ません。

こちらのほうがバラマキ以前の問題だという気がしますが。



[6411] Re:[6404] [6403] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/08/02(Thu) 20:04  

笹山さん、
> むしろ、林道は、過疎地住民のアクセスのためのインフラとしての存在意義となっています。

笹山さんは中央と地方の行政の代弁者だったのでしたか。

過疎地域住民の生活道路の充実はそっちのけで、別途の予算が費やされて、九州山地では神様くらいしか通行しないような林道がものすごい延長距離で建設されているのが現状です。緑資源機構のHPなどでは林道が観光や生活道路に「活用」されているような真っ赤な嘘が書かれているようですが、笹山さんはそれを鵜呑みにしていらっしゃるのでしょうか。

多分、笹山さんは現場を親しく見ておられないままで、過疎地の政策について論じていらっしゃるように思われます。ヤマビコさんのコメントに対するお答えもそうですが、問題提起をはぐらかされているように感じます。

台風5号がさきほどわが家の上を通過していったようです。これでまた、大雨の結果の山中の林道崩壊がいたるところで見られることでしょう。最近見てきた山中の姿の一端は私のブログで画像を出していますので、現場の様子をご覧ください。
http://beachmollu.exblog.jp/


[6410] Re:[6400] [6399] [6397] 戸別所得補償制度についての論議は、参議院選挙中、深まったのか? 投稿者:ユートピア 投稿日:2007/08/02(Thu) 18:49  

初めて投稿します。私は農村に住んでいるわけではありませんので、推測でしかないのですが、兼業・専業に関わらず、米価下落に対しての懸念が農政批判の底流にあるのではないでしょうか。今年度からの需給調整のベースにある@「米づくりのあるべき姿に向けて」
http://www.syokuryo.maff.go.jp/notice/data/sonota/pannhuretto.pdf
とA品目横断的経営安定対策はセットでBWTO・EPA政策の切り札として組み立てられていると思います。生産者も@〜Bが密接に関係していると思っているのではないでしょうか。つまり、米価が下がるのは、需給調整次第であるにもかかわらず、担い手になれない麦作農家が米作に戻ったので品目横断的経営安定対策のせいだとか、生産コスト削減を迫る(=WTO・EPAで関税率引き下げを進めたい)経済界のせいだという思考があり、これが農政批判につながっていると思うのですが考えすぎでしょうか。


[6409] Re:[6408] 農山村の生活 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 18:27  

>>拝むような気持ち>>
を、コンプライアンスに違反する政策スキームで、もてあそんではいけませんね。


[6408] 農山村の生活 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/02(Thu) 16:21  

 笹山さん、 
くどいようですが、農山村の生活の多くは良くも悪くもいわゆる「ばら撒き」補助金によって生活が営まれていたとおもいます。林道工事や営農補助など多種多彩な補助金です。また、地方交付税は町の臨時の職員など、一言でいえば「無駄金」を食いつぶしていたのだと思います。これ自体は町の指導者の「自己責任」であり、ここに来てこれを問題とすることはおかしいのですが、反面自然と思います。この中で、建設業は若い人の流出を食い止めていたことも事実です。皮肉にも、多くの建設業は山々を崩壊させ(素敵な農林道を造り)、その結果里山は荒れ放題。
 現在は、建設作業員は約3分の2になりました。また、4月から6月までは隔週休み。町の臨時職員は全員解雇。年配職員もほとんど退職を余儀なくされました。町主体の事業は縮小する方向で検討に入り、今年度から現実に縮小になっています。他の大きな事業所はあまりありません。農山村に住める若者は、極々小人数にならざるを得ません。
 今回の選挙結果、自民党議員への投票は民主党議員の約3分の1.自民党の農村のビジョンに賛同して来た結果、農山村は疲弊し、回帰不能なまでに荒廃してしまいました。いくら「美しい国」を言っても、もう信ずる事は出来ない、と思う気持ちは当たり前ではないでしょうか。
 政治で一番の問題は、政治(家)は庶民の生活がわからなければ上手くありません。また、政治は庶民の苦しみが解からなければ出来ません。この苦しみや痛みが解かった上で、将来に向かって決断をしなければいけません。多分、民主党に「何とかしてほしい」と拝むような気持ちで農山村にも希望が持てるような政治を望んでいるものと思います。そのために現在我慢しろと言うなら我慢しましょうと。もう10年もすると多くの地域で実質的に「住めない」地域に指定されます。
 この「政治の原点」を忘れた政治は上手くありません。



[6406] 税金をこれ以上国民から徴収するなら・・・ 投稿者:MIKA 投稿日:2007/08/02(Thu) 15:45  

議員を減らすことと、お給料を減らすことの方を考えてもらいたいです。
はっきりいって何にも役に立っていない人のためになんで税金を給料としてお支払いしているのか理解できません。




[6405] 借金時計 投稿者:kana 投稿日:2007/08/02(Thu) 15:21  

議員分の給与を差し引くとどのくらいになるのでしょうか?議員報酬は出身地の時給に換算して支払って欲しい・・・最低賃金に準じて



[6404] Re:[6403] [6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 07:01  

beachmolluscさん。
堆砂率が50パーセントを超える砂防ダムというのは、実質防災機能が低下しているわけですから、これらは、立地上で、何らかの欠陥のあるダムですね。
ケースによっては、100パーセント近い堆砂率の砂防ダムというのも、結構あるようですね。
林道が、峰伝いになってきたのには、木材の切り出しの仕方が、上下、変わってきたためですが、国産材の需要が近時急速に回復してきたとはいえ、なかなか、このインフラが役立つまでには、いたっていないようですね。
むしろ、林道は、過疎地住民のアクセスのためのインフラとしての存在意義となっています。


[6403] Re:[6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/08/02(Thu) 05:42  

> 税収のほとんどが役人の給与でふっ飛んでるらしいのですが、本当なんでしょうか。それなら借金がかさむのも当然ですが。

ツルさん、笹山さん、

最近、宮崎県内の山間部を車で走り回って見ていますが、その体験から、借金時計に大きく貢献しているらしい物体に改めてあきれています。

どこまでも続いている舗装された立派な誰も走っていない林道で山奥のあちこちを訪れることができます。多くの林道は道路地図にはほとんど示されていません。このような道路は主に山間部の谷筋を走っているのですが、いたるところに砂防ダムなるものが建設されています。また、山の上の方では治山ダムと名前がつけられている、本質的に同じ構造の大型コンクリート製の物体が、誰にも知られない内に見えない場所に造られては次々と谷間で土砂に埋もれているようです。確かに土砂災害から人家などを守るという機能を持たせたものも一部にあるでしょうが、ほとんどは土建業者の懐を守るだけ、そして談合の温床となり、政治献金の還流に貢献しているものと思われます。このような大義名分を巧妙に使って進められている、膨らみ続けてきた事業の費用が、どのくらい借金時計に貢献しているのか、洗いざらい明らかにしてもらいたいと望んでいます。

緑資源機構の官製談合問題が表面化しても、その背景となっている構造的な問題は一般に認識されないまま、借金を膨らませながら自然環境を破壊する「公共事業」そのものは続けられようとしているようです。ほとんど誰も利用していない(その上に屈曲部を直線化したり、長距離のトンネルまでも新たに建設している)大型林道と、その周囲に数ある砂防ダム、治山ダムなどの建設費用がどれほどのものか、それらの建設が続けられているのはなぜか、などについて知りたいものです。


[6402] Re:[6401] [6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/02(Thu) 04:45  

ツルさん。
内閣府発表の資料によれば。
国家公務員数160万人 地方公務員377万人
これは、自衛隊、独立行政法人や地方公社も含んだ数字で、
それらを除いた数字では、
国家公務員50万人、地方公務員296万人(いずれも議員を含む)
ということになっているようですね。
参照
http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou030/hou21-1.pdf

公務員人件費は、2002年時点で、32兆円で、GDPに占める比率は、6パーセントということのようです。

各国対比では、GDP対比で見ますと、そんなに高い水準ではないというのが、内閣府の数字ですね。
日本の借金は、769兆円ですから、たとえ、公務員給与をゼロにしても、おっつかないという計算のようです。
参照
http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou030/hou21-2.pdf

http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou030/hou021.html


[6401] Re:[6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:ツル 投稿日:2007/08/02(Thu) 00:12  

税収のほとんどが役人の給与でふっ飛んでるらしいのですが、本当なんでしょうか。それなら借金がかさむのも当然ですが。


[6400] Re:[6399] [6397] 戸別所得補償制度についての論議は、参議院選挙中、深まったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/01(Wed) 20:12  

ヤマビコさん。
確かに、おっしゃる要素は、強かったと思います。
そして、なぜ地域経済が疲弊を続けているかについては、農業が後戻りのできない兼業化に突き進んだ後に、誘致企業の中国などへの海外逃避が起こり、農業にも誘致企業にも頼ることのできない棄民が、農村社会に取り残されたことによるものだと思います。
それに加えて、地元資本による唯一強力な企業であった土建業の疲弊が、農村地域の雇用事情に、大きな陰を落としてきた、ということなのだと思います。
これを、農業政策だけで持って解決を図ることは、不可能だと思います。
農村地域の地域政策として、ダイバーシフィケーション対策を中心とした総合的な換金回路を、農村地域に作っていくということが必要なことと思います。



[6399] Re:[6397] 戸別所得補償制度についての論議は、参議院選挙中、深まったのか? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/08/01(Wed) 13:55  

> 今回の参議院選挙のなかで、民主党が掲げる戸別所得補償制度が、農村部の一人区での勝利に寄与したという。
笹山さん、
 反対の意見となりますが、思い切って投稿します。
 私の里は農山村と呼ばれる地域ですが、「民主党が掲げる戸別所得補償制度」により民主党に票が流れたのではないと感じています。この制度には笹山さんの言われるように「禁じ手」であり、また結果として農家が生き残れるような制度であるかどうかは別途検討すべき課題であると認識しております。
 今回の民主党の歴史的勝利は、民主党の政策が国民に理解されたからではないと私は思っています。それぞれ個人の現在の生活を見て、自民党には票を入れたくないとした結果、民主党に票が流れた訳で、民主党がよいから民主党を選んだ訳ではありません。
 農山村を生活の場から今回の選挙をみると、農山村はまづ過去1〜2年の間に大合併が行われました。小さな市町村はとにかく生き残る事が大事で人員の削減や事業の縮小、建設工事は半減しかつ町外の大手業者の参入など、町民の収入はオーバーにいえば半減しています。現実的に収入が大幅に少なくなっている訳ですからね。毎日の生活では数百円、数千円を問題にしている中で、「政治と金」の問題についてこれまで以上に敏感でならなければならない「政治家」が、これまで以上に「曖昧」な対応していると離れていくのは「常識」と思います。
 さらに、「柏原発」の問題は「科学的な常識」について「おかしい」と言う認識が生まれたことは確実で「政治的決断」があるとするなら、廃炉を決断すべきであったろうと思います。いろいろと詳細な問題があるかも知れませんが、「柏原発」事故は、「問題が起こった」と言う事実から、政治的には廃炉と決断しないと国民はすべての「科学」と「政治」に疑問を持つ事になります。この様に現在の自民党の指導者は「政治家としての決断」の資質に欠けていたと見なければならない。民主党は棚からぼた餅で、真に評価された訳ではないと考えた方が良いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。


[6398] 戸別所得補償制度の帰結を見るようなお話 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/08/01(Wed) 10:03  

この農業情報研究所さんのサイト「アイルランド 農業所得の98%が補助金 輸入増大で牛・羊農家は大赤字」
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/07073101.htm
にかかれているアイルランドの農家の家計の実態は、2006年ナショナル・ファーム・サーベイによれば、アイルランド農民の農産物販売年平均収入はたったの334ユーロ(1ユーロ=150円で換算して5万円余り)、1日あたり1ユーロにもならず、収入の98%までがEUからの直接支払だったという。
農村環境保護計画(REPS)による直接支払の帰結は、REPSに参加している農家の農業所得が、REPS不参加農家平均よりも13%高い17.713ユーロの平均農業所得を得ていたという結果となっているようだ。
つまりは、直接支払いによる農家の措置化は、決して、農業所得の増加には結びつかず、農家・農民を、産業ではなく、単なる農村空間管理のための偽装公務員化に向かわせるに資するに過ぎなかったという帰結を示している。
もし、日本の戸別所得補償制度の帰結が、このようなものに終わるのであるのなら、日本の真の農業改革者たちは、決して、このような屈辱への道は選ばないはずだ。

http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/news/07073101.htm


[6397] 戸別所得補償制度についての論議は、参議院選挙中、深まったのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/31(Tue) 21:00  

今回の参議院選挙のなかで、民主党が掲げる戸別所得補償制度が、農村部の一人区での勝利に寄与したという。
しかし、ネット上で見る限り、対する自民党がこの案に対して、整然とした反論をしてきたかというと、そうでもないことが検索結果でもわかる。
驚いたことに、Googleの検索でキーワードを「戸別所得補償制度」を入れて検索してみると、第一ページ目にあがってきてしまうのが、私の次の四つのブログ記事だ。
民主党でも自民党でもない、私の戸別所得補償制度に対する反論サイトが、一番にあがってきてしまうのは、どうしたわけ?って聞いてみたくもなる。
つまり、自民党は、この点でも、すでに負けていたのである。
特に、私のブログ記事「民主党参議院議員候補者のブログの中の気になる表現」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=756
に掲げてある民主党候補者のでたらめなWTO解釈ぶりに対しては、即反論すべきだったのに、何とも、どうしようもない機動力のなさである。
この民主党の戸別所得補償制度のスキームの最大の欠陥は、自民党筋がいっている財源論にあるのではなく、ただ一つ、「生産制限的でない」という一点につきるのであり、その故に、このスキームは、WTOにおいて、黄色の政策として分類され、結果、認められないということなのである。
もともと、国際的に認められないとわかっている政策スキームで、農村部の票が誘導されたというのが、今回の参議院選挙の一部の実態であったのである。

私のブログ上での、民主党の戸別所得補償制度に対する反論サイト
「民主党参議院議員候補者のブログの中の気になる表現」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=756
「民主党さん。戸別所得補償制度創設は、マニフェストから削除した方がよろしいですよ。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=752
「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653
「WTO交渉で、ファルコナー交渉議長からモダリティー合意案提示」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=757

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GZEZ_jaJP227JP227&q=%e6%88%b8%e5%88%a5%e6%89%80%e5%be%97%e8%a3%9c%e5%84%9f%e5%88%b6%e5%ba%a6


[6396] Re:[6390] 保安院は、地震の最大速度・カイン値の公表を求めよ。 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/31(Tue) 18:43  

器機の実際の破壊の程度との相関性が高いのは地震の最大速度で[加速度・ガル]×[それが持続した時間]の単位はカイン(cm/秒)の値です。私たちは高いところから飛び降りると、引力により980ガルの加速度で地面に向かって落下します。5cmの高さから落としても割れないガラス容器も1mの高さでからでは、加速度を受けている時間が長いため地面に接地した時の速度が速いので、割れてしまいます。

 柏崎原発では、耐震設計では二つの値が使われています。設計用最強地震(S1)は15.6カイン、設計用限界地震(S2)が22カインです。
原子炉圧力容器・制御棒及び駆動機構・原子炉格納容器などのA1クラスの機器は、設計用限界地震(S2)の22カイン以内なら塑性変形(力が加わらなくなっても元に戻らない変形)をおこさない、つまり壊れないよう設計されています。非常用炉心冷却系・非常用ガス処理系などのA2クラスは最強地震(S1)15.6カイン以内。B、Cクラスはそれ以下です。

実際には各器機にはマージン・安全係数をとっていますから、(S1)や(S2)を超えたら直ぐに壊れることはありません。車のシートベルトは実際に働いたらベルトの帯が伸びるので、取り替えないと次には十分に効きません。原発は物が物ですから、最強地震(S1)の15.6カイン以上の揺れにあったのなら非常用炉心冷却系などのA2クラスの器機は取り替えたほうが安全です。限界地震(S2)の22カイン以上なら、点検して再使用するよりは廃炉にした方が安全です。Aクラス器機を取替えや補修をしないで再使用可能なのは設計用最強地震(S1)以下の場合です。徹底検査要求が意味を持つのは今回の地震の最大速度が限界地震(S2)の22カイン以下の場合です。

東電は、設置した地震計のデータから地震の最大速度・カイン値が算出できるはずですが、30日現在、東電は公表していません。30日に保安院に提出した資料でも、速度計で計測されている地震の最大速度は出していません。

15.6以下の13とか14カインなら胸を張って安全宣言ができます。私たちも余震での倒壊などの心配もせずに済みます逆に25とか30カインなら、労働者被爆を避ける意味でも無用な調査はせず、廃炉方法やその後の対策を建てるため、早めに決断が必要です。このように、私たちにも、東電にも非常な重要な意味を持つ、地震計が観測した最高速度データを東電は何故、公表しないのでしょうか。?東電の行動パターンからすると、非常に東電に都合の悪い値で隠蔽した、または改竄中ではないかと疑いたくなります。

前にとりあげた原子力安全委員会の鈴木委員長や今回の保安院の指示、国の調査対策委員長に内定している班目(まだらめ)春樹東京大教授の「運転再開には最短1年はかかる」発言などは、原発の心臓部、原発中枢部のAクラス機器の再使用を前提としていますが、今回の地震の最大速度・カイン値が明らかでない以上、根拠薄弱です。

 16日の官房長官の「放射能漏れなし」と同じ類のメッセージで、来年、再来年での不評被害、「実は柏崎原発は、調べたら目茶目茶で、手がつけられないから、運転再開ができない。放射能も漏れているらしいよ」を招かないかと不安です。


よろしければ、ご批判下さい。
柏崎原発 運転再開まで最短一年説 Vs 5基は廃炉説
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_07/hatake_0731_genn.htm



[6395] ホームページに「借金時計」=1日から、1秒19万円増加−財務省 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/31(Tue) 15:08  

財務省は31日、国と地方の長期債務残高が刻々と増えていく様子を表した「借金時計」を8月1日から同省ホームページに掲載することを明らかにした。2007年度末の借金は前年度末比約6兆円増の約773兆円に達する見込み。1秒間に19万円増えている計算になり、この様子を兆円、億円、万円の単位でデジタル表示する。

ばらまき野党の勢力増大に対して、財務省が、早々と、先制攻撃ってとこでしょうかね?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070731-00000087-jij-pol


[6394] Re:[6393] [6392] ばらまきの時代に棹さすために 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/31(Tue) 12:54  

まあ、民主党さんも、あのマニフェストにかかれていたような「ばらまきオンパレードの政策」を本気でやろうとされているんではないんでしょうが、やはり、日本の財政が気息奄々の状態というのは、頭に入れて、政策スキームの開示をされたらいいんではないんでしょうかね。
となれば、別に、安倍さんであろうとなかろうと、気息奄々の日本丸を救う救国の士は、必要な訳でありまして。
参議院選挙後の外人投資家の円売り、日本売りは、気になるところではあります。
ましてや、8月に予定されていた利上げが延期されでもすると、ますます、悲惨な事態が、日本経済に待ち受けているような気がします。
できもしない「ばらまき」をいって票を取るのは、ある意味「禁じ手」ではありますね。


[6393] Re:[6392] 今の敗戦後の自民党を見ていると 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/31(Tue) 12:09  

> 結局、新進党から自民党なり与党なりに戻った人たちが、結果として、本来の自民党の活力を奪っているような感じがしていますね。
  笹山さん、
 もっと直接的にものを申された方が日本のためになるとおもいますが。安倍首相は即刻辞めるべき。衆議院を解散すべき、です。今のままでいくと、混乱が起こり何も決まらなくなる。自民党の衆議院議員も再選出に耐えて初めて「国の政策を議論出来る議員」とみるべきです。
 今見ていると、自分の首の事ばかりを考えているようにしか思えない。
 自民党にいる議員さんは、「今自民の議員として何をすべきか」と国民にわかる様に議論をすべきです。そうしないと、信頼のない自民党になり、国内外の諸問題は解決できません。これが出来なければ、自民党が潰れるだけでなく国自体も混乱が続くことになります。


[6392] 今の敗戦後の自民党を見ていると 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/31(Tue) 09:43  

結局、新進党から自民党なり与党なりに戻った人たちが、結果として、本来の自民党の活力を奪っているような感じがしていますね。
つまり、新進党くずれの「改革というレトリックに政治的に裨益を求める政治家」のアナクロニズムに浸食された自民党ってとこでしょうか。
こうなったら、本家還りのスキームが、久しくも再び、よみがえるかもしれませんね。
そんな意味から、福田康夫待望論が再び生まれてくるような気配を感じます。
寺山修司流にいうならば、
「若者よ、書を捨てて街へ出よ」
ならぬ
「自民党政治家よ、改革というレトリックの裨益を捨て、格差社会の巷に出よ」
ってとこでしょうか。

私なんかにいわせれば、「改革」なんて遠回しなレトリックに依存しないで、むしろ、ずばり「このままいけば、日本国債のデフォルト懸念、すなわち、国家・財政破綻」という危機感を国民に植え付ける方が、先決のような気がするんですが。
その意味では、消費税論議を先行させる方が、ばらまき・ノー天気マニフェスト政党の矛盾性を際だたせるには、有効な手だてなんですが。


[6391] Re:[6390] 原発中枢部「変形も」、保安院が徹底検査要求 柏崎刈羽 投稿者:いつもはROMな人 投稿日:2007/07/31(Tue) 03:41  

「説明不足だったかもしれないが、公表していなかったわけではない」というような発言の仕方はCSRの観点からすると非常に問題がありますね。事実上の独占事業であり、なおかつ社会の主要なインフラを担う企業としては、あり得ない感覚です。

「オール電化住宅」などにしても、説明不足な「不都合な真実」がたくさんありそうです。


[6390] 原発中枢部「変形も」、保安院が徹底検査要求 柏崎刈羽 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/30(Mon) 23:35  

原発中枢部「変形も」、保安院が徹底検査要求 柏崎刈羽
http://www.asahi.com/national/update/0728/TKY200707280448.html
柏崎刈羽原発、炉内の水もあふれる・中越沖地震発生時
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070728AT1G2800H28072007.html

選挙の影に隠れて話題になりませんでしたが
東電の現在の経営陣がこのようなハイリスクの原発を扱っていること自体が間違っていると思いました。


[6389] 風評被害について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/30(Mon) 14:39  

 虹屋さん、
 笹山さん、
 まずは、参議院に当選した方々、おめでとうございます。十分に、食や環境などの安全の確保について、ご活躍をお祈りすると共に、この掲示板を読む方々はよく監視することにいたしましょう。
 さて、最近風評被害がよく起きます。BSE,鳥インフルエンザ、病原性大腸菌による食中毒発生にかんして「カイワレ」業界の縮小など、発生の度ごとに要らぬ被害が起こります。
 風評被害は安全と思っていたことが裏切られた事に対して逃避行動で、個々の人々が関連なくとった行動が結果として風評被害を起こすものです。問題のキーワードは「安全だと思った」ことで、お追従科学者が「これは安全だ」とし、マスメディアがそれをいかにももっともらしく報道する事から始まります。日本人の話す言葉にも特徴があります。海外で2年生活したことがありますが、日本人が「Yes]とした事には「多分」と言う意味が含まれ、「maybe」といった事は「No]と取るべきだと話す人がおりました。この様に日本人が「安全」と言うことは「多分安全」ということも含まれる訳です。多分安全は時に大きく裏切られる訳で、この裏切りを受けた心は問題から遠ざかろうとするものに変わるものと思います。『曖昧』な不安からの逃避です。
 日本人には馴染まない「危険率」をみて行動することはなかなか難しいものですが、今後はすべてリスクはあるものと考える習慣が必用と思います。科学者も「多分安全」などと曖昧なことを述べずに、危険率はどのくらいと述べる習慣となってもらいたいものです。危険を承知で使用しているものに「車」があります。この様な運転をすると危険であると承知で運転をする訳です。だけども、風評被害は起こりません。危険を回避する方法が判っており、危険を回避しながら車を運転する訳です。従って、新潟の場合でも、「危ない事」「危なくない事」の情報を適切に出せば風評被害は起こりませんが、常に『隠しているもの』があると風評被害は収まりません。


[6388] 東電、国に見る風評被害の起こし方 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/30(Mon) 13:50  

柏崎原発の件で、県内の観光地など風評被害で大変です。こうした間違った認識がどのようにして作られたのでしょうか。
あるリスクについて国民や消費者が受容できるかも、あるいは受容できないかもしれないということを判断するためのリスクコミュニケーションをあり方を研究しているカナダの専門家がBSE問題を例として5月に食品安全委員会の主催で講演しました。

http://www.fsc.go.jp/koukan/risk190511/risk-tokyo190511.html

 その専門家によれば、過剰反応・オーバーリアクションを防ぐことを目的にして、専門家の意見を受け入れるよう説き伏せようとする間違った遣り方が往々に見られる。それは一般国民というのは十分な教育を受けてない、また十分な知識を持っていない、また不安とか安全性に関する合理的ではない考え方を持っている、リスクと安全性に関する認識は科学的には単純素朴で非合理的なものである。まず教育をしなければならないが、その時間がないので、どの程度のレベルのリスクなら受け入れられるのかという問題は一般国民とはまともに論議できるものではない。過剰反応を防ぐために、専門家が信じていることが正しいのだとマーケティング技術を使い一般の人たちを説得する、ということになります。すなわち、論理性では必ずしもなく、非合理的な側面に訴えかけるというマーケティング技術で説得する事をやります。

 例えばBSEの牛が発見された。これは、発見される確率は低いから恐れる必要はないといった後で新しいケースが発見されたと。そうなりますと、このリスクが「恐れる必要はない」ものであるというメッセージの信頼性を失うことになります。またその判断の背後にあるリスクの評価者・科学者、あるいは管理者に対する信頼が損なわれてしまいます。

 リスク受容で最も重要な点は、リスク管理者を信じられるか、信頼感があるかどうかです。自分自らが管理するリスクであれば、例えば、自動車の運転や自家用飛行機ならば、自分のことを信じていますから、それなら、高いレベルのリスクも受容します。しかしパイロットが操縦する場合はどうでしょうか。飛行機の保守管理の問題も出てきますので、それも信じられるかどうか。自分で自らコントロールしないリスクに関しては、リスク管理者を信頼しないと、そこに受け入れられないという面も出てきます。その管理者を信頼できれば、リスク受容が醸成されています。

今回の柏崎原発での東京電力の対応は、この専門家が指摘する最悪の場合をなぞったかのようです。官房長官は16日の昼前に、放射能漏れはないと聞いていると発表しました。東電は昼1時に「外部への放射能の影響はありません」と発表しました。しかし「現在、各プラントの状況について、調査を実施しております。」とあります。原子炉建屋などは、点検が終えたところ、まだ不明なところと真ダラ模様です。発電プラントの外の敷地にある放射線を測るモニタリング器機の幾つかは、地震前から故障・点検で作動していませんでした。つまり、発電プラントや敷地内の状況を完全に把握していなない安全宣言でした。衆愚の一般国民、県民には、東電の専門家が信じている「放射能の影響はなし」が正しいのだと発表したのです。

 1時に記者会見をしている丁度その頃、点検に廻っていた運転員が水漏れを発見し、上司に連絡して指示を待っていました。その後の経過はご存知の通りです。BSEの牛と同じです。放射能の影響はなし、漏れはないと言った舌の根も乾かないうちに、放射能漏れが点検で次々発見されていきます。東電は過去にデータ隠しを繰り返し発覚の度に陳謝と二度と起こさないと誓ってきました。もともと信頼性が低いところにこれです。漏れ出た量や種類の発表も疑いの眼で見られました。最も重要なリスク管理者の東電が信じられないのですから、様々な風評被害が生じたのです。


[6387] 真鍋賢二さんと、二つの大敗 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/30(Mon) 12:54  

相次ぐ自民党参議院選候補者の敗戦の報の中で、特に印象的だったのが香川の真鍋賢二さんの敗戦であった。
すなわち、今回の自民党の参議院選挙での大敗は、1989年(平成元年)7月23日の宇野内閣のもとでの第15回参議院議員通常選挙の大敗に次ぐものであったが、真鍋賢二さんは、この1989年の選挙においても、大敗を喫したのだった。
この時は、その後、真鍋さんは6年後の1995年にカムバックを果たされたのだったが、今回は、いわば、二度目のご災難に遭われたというわけだ。
環境庁長官時代には、1998年8月1に藤前干潟の埋立てについて反対を表明され、藤前干潟を救った方だけに、今回の落選は、残念な感じがする。


[6386] Re:[6385] 地震時の原発の安全確保、機能しなかった国のオフサイトセンター 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/28(Sat) 07:43  

>  柏崎のオフサイトセンター職員は、日常業務の一つに原子力施設の巡視があります。何故、あの大地震の際に、8キロ先の発電所の様子の巡視に行かなかったのでしょう。報告、連絡待ちで一歩も近づかなかったのでしょう。

これはこの国の役人の典型的な行動パターンでしょうね。
上から指示がなければ動かない、自分の判断で動くと叱責される可能性が高い。しかも、当該原発が大地震に見舞われることが想定外で、多分、マニュアルには載っていないのでしょう。指針や指示がない場合に動かないのは役人行動の常識ではないですか。

オフサイトセンターというものの存在は知りませんでしたが、なんでまた原発の近距離に置かれているのですか。最大級の緊急事態の場合には離れていないと危ないし、特に緊急でもない事態ではもちろん必要ないし、どういうつもりで設置場所を決めたのでしょう。これも単なる箱物つくりの一環だったのでしょうか。巡視の日常業務をこなすだけのための拠点としたら、ずいぶんばかげた施設ですね。


[6385] 地震時の原発の安全確保、機能しなかった国のオフサイトセンター 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/27(Fri) 22:09  

皆さん、オフサイトセンターと言う施設をご存知ですか?サイトは発電所のことで、発電所の外(オフ)に設けられた緊急事態に対応するための国の施設です。「国、都道府県、市町村等の関係者が一堂に会し、国の原子力災害現地対策本部、地方自治体の災害対策本部などが情報を共有しながら連携のとれた応急措置などを講じ」るいわば現地総司令部の置かれる施設で、法律名は緊急事態応急対策拠点施設。柏崎には、三和町の県柏崎総合庁舎隣接地に2002年に約11億3,500万円で建設された鉄筋コンクリート2階建ての建物が拠点です。

 普段は経済産業省原子力安全・保安院の原子力防災専門官・保安検査官の9人が1〜2名が詰めていて、原子力発電所の巡視などを行います。緊急事態がおきたら、関係方面への連絡や現場確認、情報の集約などを行いオフサイトセンターを立ち上げ、東京から自衛隊のヘリで飛んでくる専門家らと原因調査や地元自治体等への説明・助言、事業者・発電所に指導などを行います。

 2005年11月の訓練は、発電所からの通報をうけたセンター長による原子力保安検査官への現場の状況確認の指示とオフサイトセンターの立ち上げから始まってます。経済産業省審議官や原子力緊急時支援・研修センターの専門家などが約100台のパソコン、電話の前にした会議の様子やテレビ会議システムで官邸の小泉首相、安倍官房長官(いまの総理大臣)と泉田県知事らが会議をしている写真が公開されてます。

 これが、記憶にあったのでしょう。安倍首相は16日の柏崎視察で当初は、この訓練での佐藤池へリポート→約2kmはなれたオフサイトセンター、次いでセンターから2km先の柏崎市役所、避難所を訪問する予定でした。

 今回の地震は、安倍首相には遊説を取りやめて官邸に帰るほどの緊急事態です。当然にオフサイトセンターは立ち上がって機能している。その100人余りの専門家・県市の担当者らが集まって対策をたてているところに、首相が訪れ、激励するというのは絵になる、TV写りも良い。ところが、実際は、発電所現地にいっている。

 夜のニュースを見て分かりました。オフサイト駐在の保安院の役人が、変圧器の火事は「通報がなかったので子細は承知していない」と答えていました。オフサイトセンターが立ち上がっていたいたのなら、彼が知らないはずがありません。安倍首相、予定通りに訪れていたら、数人のお役人が通報がないので、手持ち無沙汰にお茶でもすすっているところでした。それで、予定を変更し、わざわざ十数キロも離れた発電所まで、緊急車両を押し分けへしわけ行ったのです。対策、調査で右往左往している現場に、猫の手にもならない安倍首相がおしかけ、知事を呼びつけて大名行列を行ったのです。

 柏崎のオフサイトセンター職員は、日常業務の一つに原子力施設の巡視があります。何故、あの大地震の際に、8キロ先の発電所の様子の巡視に行かなかったのでしょう。報告、連絡待ちで一歩も近づかなかったのでしょう。
 安倍首相の地震は緊急事態なのだから、オフサイトセンターは立ち上がっているだろうという考えは、常識的で妥当です。そのオフセンターが立ち上がっていないのなら、立ち上げを安倍首相は何故指示しなかったのでしょう。

来るときに、一緒に専門家を同行させて、現地対策本部を作らせなかったのでしょう。発電所で、テレビカメラの前に立つパフォーマンスが安倍首相の原子力安全対策??
 法律的には、原子炉から放射線が漏れているらしいという発電所からの通報で、オフサイトセンターは立ち上がることになっています。地震等の天災時の対応は決められていないのです。放射能漏れがあるかどうか混乱していて直ぐには分からない、通報するにも電話が通じない様な天災時の対応は決められていないのです。東京電力が地震の時に火事が起きたらどうするか、考えていなかったのと同じです。

 このように法的に未整備でも、やれることはあります。先ほども指摘したように現地駐在の原子力保安院の役人は、原子力施設の巡視の名目で、原発で調査ができます。安倍首相は、緊急演習の名目で専門家を送りこみ事実上オフサイトセンターを立ち上げれます。巡視の名目で原発で調査、集約した情報をもとに、専門家らに東電に”助言”と言う名で指導させられます。問題なのは、やる気です。東電に負けず政府もトップの安部首相から最前線の職員まで弛んでいます。

http://www.jnes.go.jp/bousaipage/kunren/kariwa/shasinshu.htm


[6384] 原発問題、参院選、新潟での各政党の見解 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/26(Thu) 17:47  

7/26の新潟日報に、参院選争点インタビューで原発の安全が採り上げられました。各党の候補者の見解を抜粋。民主党は2名ですので二人分です。順序は新聞の掲載順。

社民党
これまで裁判や国会で原発の真下に活断層がないと言い続けていたが真っ赤なうそだった。原発設置の前提さえも崩れた。世界最大級の原発の設置許可を出した政府の責任は重く、県民や国民の命を危険にさらしていることの自覚を持ってもらいたい。想定を超えた揺れが襲ったのだから、部品一つ一つにいたるまですべてチェクし、安心が確保されなければ運転再開はありえない。原発は大量消費、大量廃棄のシステム。これからは原子力政策ばかりにつぎ込んだ予算を、再生可能なエネルギーの研究開発に振り向けるべきだ。

自民党
風評被害が深刻だ。全県的に官民一体となって観光や県産物をアピールしていく姿勢が大事だ。ただ、何よりも原発の信頼回復が急務。東京電力の自主的な安全宣言だけではもはや国民や世界から信じてもらえない。国際原子力機関(IAEA)など第三者機関によって客観的に安全性を認定してもらう必要がある。資源の乏しい日本での原発廃止論は現実的ではない。地震発生確率を考慮し、耐震基準の見直しなどリスク管理を強化すべきだ。

共産党
東京電力が国際原子力機関(IAEA)から防火体制の改善を求められながら、防火のための専門組織を設置してこなかったことは問題で、早急に対策を行うべきだ。東電から住民、行政への情報開示が遅く、不安を増幅させた面もある。情報開示に関する体質改善を図ることも大切だ。耐震設計の数倍に上る揺れを経験した以上、安全性がしっかり検証されるまで再稼動すべきではない。それこそが風評被害解消にもつながる。ただ、将来的には原発に依存しないエネルギー政策を目指す立場だ。

民主党
@国は当日午後に官房長官が安全宣言を出したが、その後にトラブルが相次いだことで県民、国民の安心を損ね、不安をあおった。官邸の危機管理対応は最悪。正確な情報を伝えることで安心と信頼を得ていくこのが、危機管理の基本だ。政府として直下型地震への対策と、いざトラブルが起きた場合の対応を、もっときちんと講じなければならない。現在のエネルギー政策で原発の位置付けは重要になってきている。ただ安全なき原発は地域に根ざすことできない。不安をあおらないよう安全対策をさらに徹底していくしかない。
A東京電力の危機管理能力が欠如している。まt、揺れが想定外だったというが、それでは困る。事実関係をきちんと確認しない限り、運転再開は認められない。日本の現状では、原発を容認するしかない。それに代わる、クリーンでかなりのエネルギーを供給できるものができない限りは、反対をいうのは
現実的でない。


[6382] Re:[6376] 土肥で道路陥没など 投稿者:つどい 投稿日:2007/07/26(Thu) 16:42  

http://live24.2ch.net/test/read.cgi/eq/1182740890/
533 :M7.74(樺太):2007/07/18(水) 07:52:33.57 ID:opRGZenW
>>508
【宏観】スレッドの前スレに書き込んだ新聞配達員です。
まさにその雲でした。
そして2週間後に今回の中越沖地震。
3年前の中越震災の時はこの雲が18日前に出ました。
信じない人がほとんどだろうから、ひとつだけ言っときます。
今月末までにインドネシア付近かスマトラ付近で地震がおきるはずです。
その2日〜1週間後くらいに静岡県近辺に地震がくると思われます。
もしもインドネシア付近で地震が発生したら静岡県近辺の方は直ちに避難の準備をして下さい。

http://news23.2ch.net/test/read.cgi/news/1185430376/l50
インドネシア付近でM7.0の地震。津波不明。



[6381] Re:[6380] [6379] [6378] 仮設住宅1100戸、50億円 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/26(Thu) 09:34  

虹屋さん、
  詳細な説明ありがとうございます。
1.まず、問題にしなければならないのは「科学者」の役割です。多分、「今回のような地震はあり得ない」と判断した「科学者」がいるはずです。さかんに「想定外」と言う言葉が使用されておりますが、「想定」しないこと、すなわち「可能性」をゼロとしたことが問題で、あり得るとして費用対効果上から「最低限」の対策を取っておく必要があったのであろうと思います。科学者が「可能性はない」とする事は本当に問題です。地域住民の大半も「科学者が可能性ゼロ」と言ったから「大丈夫と思った」とよく言います。しかし、あり得ることについては、とにかく最低限度のことは対応すべきです。また、住民はあまりに「可能性ゼロ」を求め過ぎては上手くありません。それは所詮「あり得ないこと」であるからです。
2.私が思いますのに、候補者に「今回の原発問題」を問う事は皆でやりましょう。これを読まれた皆さんが今からでも遅くない。この「日本のエネルギー供給」をどうするのかを問いかけましょう。国会議員だけでなく、地域の各種の議員さんに考えてもらわなければいけません。今後、ながーい21世紀の日本のエネルギー問題です。憲法問題よりも現実的でかつ早急な議論が必要なテーマです。この問題を「問題」としない国会議員には投票してはいけません。この掲示板を読んだ方々は心して実行しましょう。 


[6380] Re:[6379] [6378] 仮設住宅1100戸、50億円 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/25(Wed) 23:15  

ヤマビコさん。

私は、柏崎刈羽原発で放射能漏れがおきると原子力災害が起きると、風速6m/秒の微風状態でも約3時間で放射能雲が到達する距離、約60km離れた地点に家族4人で住んでいます。義父は約1.5時間の距離です。16日当日は、仕事で出ておりまして、家族や義父の安否は電話で直ぐ確認しましたが、帰宅は地震から2時間後でした。仮に震災で原子力災害が起きていたら、逃げようもないわけで、気分は”焼けたトタン屋根の上の猫”です。感情的で読み苦しい点がありましたら、ご容赦下さい。

さて、今回の地震の震源と思われている断層は、東電が1979〜85年にかけて実施した海底音波探査で、一部(約7km)が発見されていました。国の地質調査所が1994年に発行した海洋地質図には、この断層が約20kmで描かれています。今回の地震はM6.8ですが、この20km全体が動くとM7だそうです。こうしたことは、国の設置許可の取り消しを求める裁判でも原告(反対派)は主張していました。
ですから、今回の地震と起こったかもしれない原発震災の可能性は周知でした。

では、この可能性が原発の設計や運用と言う現実に取り込まれていたでしょうか。海底音波探査でみつかった断層は、死んでいる断層として切り捨てられ「想定外」にされました。東電は、海洋地質図の件は2000年ごろに知ったそうで「中越沖地震の前から、この部分は活断層かどうか検討する必要があると考えていた」(酒井 東電原子力設備管理部土木技術グループマネジャー)が、検討されませんでした。

 毎日新聞の調査では、国の地震調査研究本部が調査した17断層で15断層で電力会社の方が想定地震を小さく見積もっているそうです。つまり、地震学的に科学的に発生の可能性が十分にある地震が、原発の設計や運用に取り込まれていない「想定外」とされている問題は全国規模の問題です。

耐震性の見直しで、現在の運転している原発の耐震性が不足していると分かったら、補強するのは当然ですが、補強できないのなら廃炉にするのか、しないのか、運を天に任せて運転を続けるのでしょうか。

新潟は柏崎刈羽原発は、補強前に設計で想定した地震の揺れ以上、1号炉のでは2.5倍の揺れにあっています。自動車のシートベルトは実際に作動した場合は、ベルトが伸びきっているので取り替えるそうですが、柏崎原発は塑性変形(力がなくなっても元に戻らない変形)をおこすと設計段階で設定された揺れを以上の揺れにあっています。それでも、鈴木原子力安全委員会会長は、「安全機能は維持されている」と詳しく調べもする前から言っている。調査や評価の前からすでに結論が出ている。安全なら、補強も適当で形だけでよいわけです。時機を見て、運転再開とい意図が丸見えです。
 この状況に対して、新潟県民が意志を顕すのに今回の参院選は良い機会ですが、どの政党も何も言わない。


[6379] Re:[6378] 仮設住宅1100戸、50億円 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/25(Wed) 15:56  

> 参院選真っ最中ですが、新潟の候補者は1人として原発の事を取り上げません。年金ばかりです。
原発の事は、想像以上に大問題です。騒ぐばかりではなく、基本問題として取り上げ、検討されるべきです。
 どんな分野においてもそうですが、事故はある得るとして検討しなければ「起こり得る問題」は見えません。反対に「可能性」ばかりを言っていたのでは現実が解決しません。


[6378] 仮設住宅1100戸、50億円 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/25(Wed) 14:08  

柏崎原発沖地震での仮設住宅1100戸。冬の季節風に備え、土台にH字鋼をいれて重石にするなでして、建設費50億円だそうです。約450万円/戸

参院選真っ最中ですが、新潟の候補者は1人として原発の事を取り上げません。年金ばかりです。年金をもらう前に放射能で死んでしまう心配をしなければならない身としては、選択肢がありません。新潟ですら、何も言わない。徹底検査とかもいわない、年金だけ。政党の民意への感度の低下を感じてなりません。

[6377] Re:[6376] 土肥で道路陥没など 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/25(Wed) 07:19  

今度は、太平洋側ですか。
日本海側の断層と、太平洋側の断層とが、連携して、変化を起こしているとしたら、ちょっと、気持ちが悪いですね。


[6376] 土肥で道路陥没など 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/25(Wed) 07:11  

国道136号、土肥で通行止め 陥没
http://www.digisbs.com/newsilocal/20070724000000000054.htm
道路陥没:名古屋駅前にぽっかり深さ約1.5m
http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20070725k0000m040158000c.html
http://www.jartic.or.jp/traffic/ippan/hamamatsushi_m.html
地下水水位だそうで
http://www.aist.go.jp/RIODB/db086/GSJ/web_temp/display2/005/auto_disp.sv7.005.1.png

豪雨の影響ですかね?ちょっと気持ち悪い感じですね。


[6375] いったん、ゼロベースでの点検が必要ですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/24(Tue) 08:48  

原発立地の原点である活断層の調査技術も、当時のものとは、飛躍的に精度なり技術が向上しているのですから、これを機会に、いったん、ゼロベースでの点検と、マニュアルの再確認が必要と思われますね。
場合によっては、休炉・廃炉も、視野に入れなければならないでしよう。


[6374] 来年夏、運転再開?柏崎・刈羽原発 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/23(Mon) 15:23  

国の原子力安全委員会の鈴木委員長は「今のところ、原子炉など重要な物が壊れていないことは明らか。安全機能は維持されている」といっています。(7/23日経)

原発1基の配管はのべ約40kmになり、多数の接合部があります。この地震で外見からは分からない傷や破損、接合の緩みが多数生じています。少なくとも定期検査で調べる箇所を検査した上でなければ「重要な物が壊れていない」と言われても納得できません。

地震の揺れの大きさは、普通、ガルと言う単位で表します。現在建築される家屋・建物には建築基準法で400ガルの大きさの横ゆれ、水平の揺れに耐える耐震性が設計で求められます。これは「比較的頻度の高い中小規模の地震(震度5強程度)に対しては、ほとんど損傷を生じず、極めて稀にしか発生しない大規模の地震(震度6強から震度7程度)に対しては、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標として、以後の使用はできなくてもやむを得ないとする。」ものです。
 ところが柏崎・刈羽原発では、設計段階で260〜273ガルです。そこに311〜680ガルの揺れが襲いかかったのです。柏崎市、刈羽村では旧基準(250ガル)の家屋が多数倒壊しています。柏崎原発、外見上は目立った異常もありませんが、内部はどうでしょう。
 柏崎原発は「倒壊等の被害を生じないことを目標として、以後の使用はできなくてもやむを得ないとする」レベルの揺れに16日あっています。点検も補強もせずに「安全機能は維持されている」とは、軽率です。

東電は、福島原発の定期点検をとりやめて、この夏の電力を確保するそうです。福島原発は、以前の検査でのデータ偽装がみつかり、経済産業省は電力需要期にもかかわらず夏からの検査前倒しを指示してました。つまり、東電も通産省も、減った電力生産に合わせて節電をよびかけて遣り繰りするより、地元を不安に陥れたまま安全性確保を犠牲にしても好き放題に電気を使う首都圏の生活維持を選んだのです。

浜岡原発が今年から3年計画で耐震補強を始めました。柏崎刈羽原発も、耐震補強するのに4〜5年はみなければなりません。来年夏の首都圏の電力はどう賄うのでしょう。東電や通産省、原子力安全委員会長の発言を見ると、根拠薄弱な安全を言い立てて来年夏には再開を強行されそうな気がしてなりません。



[6373] フランス・パリ市のレンタルバイク革命 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/22(Sun) 14:04  

これまで、フランスのリヨンでは、レンタル・バイクによる交通革命を試行してきたが、今度は、パリ市で、同様のレンタルバイクによる交通革命を起こそうとする計画がスタートし、7月15日に、使用開始となった。
この計画は「Velib」と名付けられ、内容は、パリ市内のポイントに、24時間稼働のレンタルバイクステーションを設け、ここから、クレジットカードで借りられるようにするというもの。
今年末までには、ユーザーを20万人にまで増やし、レンタルステーションの数も、現在の750から倍の1451、自転車の数も10000から、倍の20600にする計画であるという。
ユーザーは、ウエブサイトで登録できるほか、パン屋さんや、新聞販売店、そして地下鉄などで、登録の手続きをすることができるという。
レンタルバイクを格納するところはドックと呼ばれ、ここには、外人観光客のために、各国の言語で使用方法などが記されている。
レンタル料金は、最初の30分は無料で、それ以降は、チャージングシステムが働くようになっている。
31〜60分は1ユーロ、61〜90分は2ユーロ、その後30分延長ごとに4ユーロの追加料金が必要となる。
登録料金は、次の通りである。
加入期間に、1年、1週間、1日の三種類があり。それによって登録料が異なる。
長期登録の場合は、登録申し込み後、カードが届き、一年間登録料29ユーロで、何回でもレンタルが可能となる。
短期登録の場合は、登録料は自動券売機でのチケット支払いとなり、1週間5ユーロ、1日1ユーロで、期間のなかであれば、何度でもレンタル可能となる。
使用年齢制限があって、14歳以下は使用することができない。
これらに関わる運営費用は、広告費用によってまかなわれ、パリ市の税金は使われていない。
これらのシステムのもう一つの効用としては、昔から恒例の自転車泥棒の数を少なくすることができる点があるという。
使用する自転車は頑丈にできており、22キロもあり、ギヤは3段切り替えである。


参考
「Paris prepares for bicycle revolution」

http://abc.net.au/news/stories/2007/07/14/1978579.htm?section=world


[6372] Re:[6371] [6370] [6367] 減災力で区分けは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/22(Sun) 10:08  

beachmolluscさん。
虹屋さん。
6369で紹介した私のサイト
「循環型社会にふさわしい水利用を実現するために 」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_24.htm
にも書きましたが、アメリカでは、中水用の蛇口の色を、紫色にして、混用を避けていますが、たまに、元口のほうで接続間違いをして集団中毒事件を起こしたこともあるようですね。
このサイト
http://www.peoriaaz.com/Water05/valuable2.asp
http://www.mypompanobeach.org/directory/utilities/index.html
http://www.ci.austin.tx.us/wri/waterreuse.htm
もご参照
特に日本でも、畜産地帯の水は、クリストスポリジウム感染の危険が高いので、要注意ですね。



[6371] Re:[6370] [6367] 減災力で区分けは? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/22(Sun) 05:46  

> 被災地での水需要は、水洗トイレや家財の泥落とし、清掃、洗濯などが大きいの、そうした中水用に手動ポンプをつかう井戸や雨水を貯水する地下タンクを設置したほうが良いと思います。

賛成です。少し前に話題になった「いまどき水道水を飲む人はいない」という話が事実であるとする(実態はどうなっているんでしょうね:一人が飲む水の量から全体量を推計し、それがボトル入りの飲料水でまかなわれている割合の数字を知りたいものです)と、トイレに流したり洗濯用に使うなどの水と人が直接飲む水は明確に分離する方向が将来的に賢い選択かもしれません。高いコストをかけて保健所が飲用OKを出すような水を現状の汚染物質を取り除くために相当無理して作る(しかも副産物のトリハロメタン入り?)よりも、水道の端末で人が摂取する分だけ利用者が浄化するシステムの方が現実的で良いかもしれません。政策転換すべきかどうか、データはあるのでしょうか。それとも、この国ではこのことは想定外でしょうか。


[6370] Re:[6367] 減災力で区分けは? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/22(Sun) 00:22  

beachmolluscsさん。
笹山さん。
> 地震災害時にいつも不思議に思っていることですが、井戸はどのようになっているのでしょう。

私の見聞しとところ庭の水や池の水で井戸がある家庭は結構あります。ただし電動ポンプで汲み上げているので地震の際には使えなかった。手動ポンプのご近所にもらい水したと聞いております。

被災地での水需要は、水洗トイレや家財の泥落とし、清掃、洗濯などが大きいの、そうした中水用に手動ポンプをつかう井戸や雨水を貯水する地下タンクを設置したほうが良いと思います。今の時季ですと学校のプールには水が蓄えられていますから、これはどうしているのかな??

また、笹山さんが指摘されている衛生上の問題があります。それで自治体など水道事業者が管理する浄水場・本管と避難所になる学校等の施設、消火栓が保全できる機能する震度をその地域の水道の地震減災力としました。単純に、地震で火事が起きても消火用水は確保できる、自宅の水道は使えなくても避難所へ行けば、給水車を待たなくても、水が得れる、熱源が確保できるなら避難所で煮炊きができる状態です。

>公費で家屋の補修をするには、「いつどこで起こるかわからない」事態に備えて全国的な実施は予算規模が想像を絶することになりそうです。それに場所の優先順位でも混乱しかねません。

補修の対象となる耐震性の低い旧基準(設計で250ガル)の家屋は、1150万戸(全戸数の約25%)と見積もられています。仮に1戸に300万の補修費用がかかるとすると、約34.5兆円。確かに膨大です。

地震は、どこでも、いつかは起こる天災です。仮に活断層の平均活動間隔が1,000年であり、家屋、建物が30年で更新されるとすると地震が起きる前後60年をのぞいた940年間の地震対策の費用は無駄となります。新潟市は昭和39年・1964年に地震がありましたが、その後は現在まで大地震はありません。ですから、1970年に経てた家屋で2000年に取り壊した場合、耐震性をますためにかかった追加的費用は結果的に無駄になっています。「いつ起こるかわからない」事態に備えて全国的に無駄となる耐震性向上の為の費用を含んだ建設費で毎年多くの家が建設されています。しかし、誰も浪費、冗費とは思わないでしょう。家屋の公費補修は、どこの、どのような家を対象にするかがポイントと考えられます。

 地震の発生確率で選別できるでしょうか。政府の地震調査委員会の予測(2007年版)では、30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率は、静岡県86.5%、三重61.3%、徳島34.1%。低いほうでは福島0.1%、北海道0.5%、3%以上が高リスク地域です。ちなみに私の居住する新潟西区は3.1%、日向市は20%、横手市は0.7%、杉並区は8.8%。ただ、震度6強であった柏崎市は2.5%、刈羽村は3.6%です。委員会は新潟では「日本海東縁部の地震である佐渡島北方沖の地震の影響度が高くなっていますが、最も影響度が高いのは活断層が特定されていない場所で発生する地震です。」としており、正に今回は特定されていなかった活断層による地震でした。海底にある断層は発見されていない物が多くあり、この発生確率は上振れする不確実性があります。

 また、耐震補修の対象の旧基準(設計で250ガル)の家屋は1981年(昭和56)以前に建てられた家屋は、経年変化で耐震性能が低下し震度5弱(110〜240ガル程度)で倒壊する可能性が高いのですが、震度5弱以上の確率で見ると日本のほとんどが26%以上です。

参照 http://www.jishin.go.jp/main/

耐震補修は「比較的頻度の高い中小規模の地震(震度5強程度)に対しては、ほとんど損傷を生じず、極めて稀にしか発生しない大規模の地震(震度6強から震度7程度)に対しては、人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目標として、以後の使用はできなくてもやむを得ないとする。」つまり、耐震補修を行っても震度6強から震度7程度の地震では、倒壊等による圧死は防げるが、その後の余震で倒れる可能性があるので、避難所生活は避けれない。そして、長引く避難所生活は高齢者を中心に多くの死者、病人を生みます。中越地震では避難所生活の方が多い。そして、家屋を建て直しする必要がある。

静岡県など震度6弱以上の地震が発生する確率の高い地域で集中的に耐震補修を行う制度設計ならば、稀にしか発生しない大規模地震での圧死などを防ぐことに重点を置くことになります。笹山さんが指摘された「災害補償が、個人補償には及ばない」と言う点は、そのままです。補修をしても家屋を建て直しする必要があるが、公的援助はありません。

逆に、全国規模で広く行う制度設計だと、比較的頻度の高い中小規模の地震での圧死者の減少と、避難所生活者(その死者)の減少に重点を置くことになります。ただ投入できる公費に限りがありますから、広く薄くになってしまうと、現在のように絵に描いたもちになってしまう。(目標年間10万戸補修、実際は5千戸)。重点対象の地震の際に逃げ出しにくく、避難所生活に耐えられない人、例えば高齢者や要介護者などが居住する家屋に公費投入を絞り込む方が効果的です。

参照 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070721-00000014-mai-soci

どちらがよいのか、悩ましいところですが、住宅の耐震化推進政策が「今後10年間で東海地震や東南海・南海地震等の想定死者数を半減させることを念頭に」おいているとありますから、国の政策目標としては、前者です。しかし現在の耐震改修費補助制度が広く薄くで、目標年間10万戸補修、実際は5千戸ですから、政策目標と制度設計が全くずれています。国土交通省は何がしたいのでしょう??

参照 国土交通省の住宅・建築物の地震防災推進会議提言
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/070610/01.pdf



[6369] Re:[6367] [6364] [6351] 減災力で区分けは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/21(Sat) 10:56  

beachmollusc さん。
虹屋さん。
私の地元でも、今では、井戸水は、保険所での検査が面倒で、すっかり、あっても、使われなくなりましたね。
冬場の融雪には、温度が高いので、使われているぐらいとなっています。
ただ、このような緊急時には、中水の利用ということは、自由分考えられることですが、災害現場で、中水と飲料水とを厳格に分けて使用できるシステムができるのかどうか、ちょっと不安ですね。
中水、雨水の利用については、以前、
「循環型社会にふさわしい水利用を実現するために 」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_24.htm
としてまとめたことがありますので、ご参考までに、



[6368] 調査報告/原子力発電所における秘密 日本の原発奴隷 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/21(Sat) 09:56  

調査報告/原子力発電所における秘密 日本の原発奴隷
http://www.jca.apc.org/mihama/rosai/elmundo030608.htm

スペインの新聞記事だそうですが



[6367] Re:[6364] [6351] 減災力で区分けは? 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/21(Sat) 08:47  

>食べることは二、三日は我慢できても、水と排泄は我慢できません。柏崎では原発以外では火事が起きなかったようですが、上水道が壊滅状態では消火栓から水が出ませんから、地震で火災が発生してたら、全市で柏崎原発のように消火できません。

虹屋さん、

地震災害時にいつも不思議に思っていることですが、井戸はどのようになっているのでしょう。地下水の汚染が進んでいるので使えなくなった浅井戸は使われないで廃棄状態でしょうが、深井戸を要所要所、たとえば避難場所として使用が想定される場所を中心に配備しておくだけでも、非常時の備えになると考えています。また、雨水を貯水する地下タンクを普及させることも都市部では必要ではないかと思います。普段は雑用水として利用できます。公費で家屋の補修をするには、「いつどこで起こるかわからない」事態に備えて全国的な実施は予算規模が想像を絶することになりそうです。それに場所の優先順位でも混乱しかねません。

深井戸が地震に強いというコメントを井戸掘り事業者のHPで見ましたが、それが事実であるかどうかを過去の被災地で検証し、確認できたら戦略的な場所選びをして、実行したらどうでしょうか。(私は井戸掘り業者の代弁者ではありません。)

田舎でも山中でも、表流水や浅い地下水が色々な原因で汚染されているのが実情です。地下水の窒素汚染と山間部に疎開して展開している畜産業からの汚染は侮れません。私の住んでいる場所は市街地から離れた山中で、谷川の上流に人家はありませんが、流域に養鶏場が2軒あります。この場所で、ホタルやタニシ、カワニナなどの田園の絶滅危惧生物を復興させる拠点として飼育設備を整えてきたのですが、深井戸から清浄な水を取水しなければならないと思うようになりました。現在、自宅では井戸掘りの真っ最中です。

ついでに、先日、日向市では過去最高の集中豪雨がありました。13日の午前中に3時間で200ミリ近くの降雨があって、自宅脇の渓流が川岸を越えて借りている田んぼが冠水しました。その経過を私のブログで写真で見せておきました。
興味のある方は日記の部分を過去にさかのぼってみてください。この台風は来襲前に大雨でしたが、風は弱くて強風にもならず、栗などの樹木に被害はありませんでしたが、杉の人工林があちこちの斜面で崩壊していました。
http://beachmollu.exblog.jp/


[6366] Re:[6365] 減災力で区分けは? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/21(Sat) 08:42  

笹山さん。
> ただ、それが、ハードなのか、ソフトなのか、いろいろなスキームが考えられるでしょう。

確かに、ハード的なものは、例えば400ガルに耐える住宅比率といったものは測り易いし事前に整備しやすいけれども、ソフトなもの、例えば被災独居高齢者に水や食料を届けるロジステック管理能力とかは、測りにくいし、手順書を作っておけば済むというものではない。
 事前に、平時に、様々な場合を考えて、ハード面、ソフト面から整備をはかっておく必要があると思います。

 3年前の中越地震からの経験で、工場では製造設備の免震化、たとえば配管は壁に固定化せずある程度遊びを持たせて設置する、固定化すると壁と一緒に大きく振動して壊れるが遊びがあると壊れにくいといった改良をこの2年かでしているところが多く、冷却洗浄に使う水道が回復すると操業が再開できるところが多いと聞いています。

柏崎刈羽原発のように、地震が起きたら火事が起きることを想定せず、何の準備もしておかないというのが最悪ですね。

> 今回の震災について、ある専門家が、昔の地形に基づいて、考えなおする必要がある、といっていたのが印象的でした。

私の店のある地域は、砂丘が1970年代に入って宅地化したところです。砂丘の河川(普段は水がないが降水時には川となる)のところが宅地化した場所は、数年前の洪水時には空き地の所は土砂崩れ、宅地になったところは家が傾くと大変でした。川に戻って大量の水が流れたせいですが。

 土地利用の規制をかけるとか、都市計画段階での考慮も必要ですね。


[6365] Re:[6364] [6351] 減災力で区分けは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/20(Fri) 23:46  

虹屋さん。
減災力という概念は、アメリカでも、「 Hazard Mitigation Capacity 」
http://www.napawash.org/Pubs/Wildfire3Jan04.pdf
という名で呼ばれているようですね。
災害にいするいろいろなオルタナティブを用意するという考え方ですね。
ただ、それが、ハードなのか、ソフトなのか、いろいろなスキームが考えられるでしょう。
また、災害の総量、減災の総量のカウントしうる範囲も、どの範囲で、オルタナティブを考えるか、ということもあるでしょう。
今回の震災について、ある専門家が、昔の地形に基づいて、考えなおする必要がある、といっていたのが印象的でした。
ミシシッピー川での遊水池の設定が、昔からのミシシッピ川の蛇行の歴史をカウントに入れた設定をしているのと、同じような観点が必要な感じがします。
そのような観点も、減災のためのオルタナティブの一つになるでしょう。


[6364] Re:[6351] 減災力で区分けは? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/20(Fri) 22:30  

笹山さん。居住適地とか居住不適地と区分けは、日本は世界中で観測される地震の1割が起こる地帯であることや、中央防災会議が首都圏での直下型地震や東海地震の切迫性を以前から指摘しることや、「日本国内には数え方にもよるが、2,600以上の活断層が存在するといわれており、仮に活断層の平均活動間隔が1,000年であるとしても、平均して年に2回程度の活動(地震の発生)があっても不思議ではないことになる。(消防庁防災課 震災対策専門官 植田達志)」ということを忘れたお気楽・極楽な態度に受け取れます。笹山さんの真意を表すには適切とは思えません。
 今回と同様の直下型地震が東京湾北部で起きた場合、中央防災会議の予想では、地盤の液状化による建物倒壊での死者2800人、避難者220万人、断水人口390万人。柏崎などでは老朽化などによる強度不足で多数の全壊・半壊の建物が出て、10人の方が亡くなっておられます。会議の予想ではこの強度不足での倒壊が考慮されていませんから、2800人は明らかに楽観に過ぎます。避難者220万人、断水人口390万人もそうです。それで済んだとして、この人たちに水や食料などが十分に救援できると考えられるでしょうか。人口が9万人余りの柏崎でさえ大変です。陸上自衛隊の人員は15万人ですから、給水、炊き出しの能力も15万人以上はありえません。
 報道機関の本社は東京に集中し、記者らも首都圏に居住しています。報道での新潟の扱い方を見ると、彼らには、自分や家族の住む首都圏には直下型地震は起きない。起こっても、すぐに救助できる能力がこの日本にはあるとでも考える、脳天気なインテリ集団、新潟を近年中に再々度の地震が起こるような地域と面白半分にいっている極楽トンボたちと哀れに思えてきます。
 .
>減災力
冒頭でも書いたように、地震という天災は防げません。台風のように来ることも予想・予知できない。しかし、地震でおきる災厄は減らすことができる。減災力という観点で考えた方が良いのでは?

 例えば、地震で倒れる家屋、建物を減らせば、それだけ怪我人、圧死者を減らせます。家が建っていれば、避難所にいかなくて済みます。会社も同じです。補修や散らばった家財の整理程度で取り敢えずは済みます。地震の建物などを揺らす力はガルと言う単位で表し、現在の建築基準では耐震は400ガル、震度5強程度だそうです。

 災害時仮設住宅には整地、建設、撤去・解体、運搬、廃棄に新潟中越震災時。(積雪、断熱仕様)で約800万、阪神大震災時で約400万。逆に言えば、震度5強程度の地震で全壊半壊する家には、800万から400万を公費で負担しても補修しておいても損はない。避難所暮らしの人数を減らせるだけお得です。7月20日の日経新聞に拠れば、現在の耐震基準に適合するように「古い家の耐震改修には300万から400万かかる」。現在の耐震改修費補助制度では、このうちの15.2%を公費負担し、84.8%を自己負担です。つまり、これを逆にし、仮設住宅にかかる費用400万円を越える部分は自己負担という形にしても耐震改修を勧めた方が公費負担は少なくなる。壊れた家の建て替えに公費を補助するのは、色々、難しいでしょうが、仮設住宅にかかる費用の前払いというのでは、理解が得やすいのではないでしょうか。

 そして、その地域の住宅、建物などの99%が全壊半壊しないであろう震度を算出して、その地域の住宅の地震減災力とします。例えば、震度5弱で1%の家屋が全壊半壊するならその地域の住宅の地震減災力5弱といった風に。

 他にも、上下水道や道路・物資のロジスッテックや救急医療やなどで減災力を測る方法を開発しておきます。上下水道は、今回の柏崎を見ても重要です。食べることは二、三日は我慢できても、水と排泄は我慢できません。柏崎では原発以外では火事が起きなかったようですが、上水道が壊滅状態では消火栓から水が出ませんから、地震で火災が発生してたら、全市で柏崎原発のように消火できません。上水道は、自治体など水道事業者が管理する浄水場・本管と各家屋などに引き込む部分、家屋の所有者が管理する部分に分かれています。このうち浄水場や本管と避難所になる学校等の施設、消火栓が保全できる機能する震度をその地域の住宅の地震減災力とします。

 こうして幾つかの減災力をだして、そのうち一番低いものをその地域の総合的な地震に対する減災力として、各県、各市町村を区分けします。つまり、居住適地とか不適地といったゾーニングではなく、減災力でゾーニングしてはどうでしょうか。



[6363] 3号機原子炉建屋の火事のビデオ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/20(Fri) 18:54  


3号機原子炉建屋の火事のビデオがありました。
http://video.google.com/videoplay?docid=2913385982137166097&hl=en


[6362] Re:[6360] 柏崎刈羽原発の懸念事項 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/20(Fri) 12:36  

柏崎刈羽原発の懸念事項
http://www.kisnet.or.jp/net/mainpage.htm
プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク

現在の危惧が書いてありました。


[6361] 浜岡原発の断層図というものがあるようですが 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/20(Fri) 12:19  

浜岡原発の位置
http://www.stop-hamaoka.com/image/f003-08.gif
赤線が断層
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hamaoka/main/main_danso_map-0412.gif
http://www014.upp.so-net.ne.jp/hamaoka/
被害予測
http://image.blog.livedoor.jp/senza_fine/imgs/0/c/0c763aae.gif

この断層図本当ですかね?!終わってますね。
なんで電力会社や政府のへんなおっさん連中に日本の、われわれの、我々の子孫の、未来を預けなくてはいけないんだろう?



[6360] 写真レポート:7月17日の柏崎刈羽原発 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/20(Fri) 12:11  

写真レポート:7月17日の柏崎刈羽原発
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=552

サイトみつけました。

>地下5階に約1670トンの水がたまっていたが、この水が放射能を帯びていることが新たに判明
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/20/06.html

誰がこれらの汚染を除去するんでしょうか?


[6359] WTO交渉における「重要品目」について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/20(Fri) 10:41  

表記について、いろいろ、お問い合わせがありますので、下記の通りまとめてみましたので、ご参考までに。

重要品目について

各国は、WTOにおいて、譲許表(国別約束表)(schedule of tariff concessions)を提出している。
各国がWTOにおいて約束している譲許表(国別約束表)は、このサイト「Current Situation of Schedules of WTO Members」
http://www.wto.org/english/tratop_e/schedules_e/goods_schedules_table_e.htm
において、見ることができる。

このサイトの中の「Annex Situation of Schedules of Concessions in Goods」の表のリンクをクリックすれば、各国の タリフライン(tariff line)=譲許表に掲載されている関税分類品目のこと=がわかる。

日本の譲許表は、「関税及び貿易に関する一般協定に附属する第三十八表」(Schedule XXXVIII; Japan, G/MA/TAR/RS/57)とされる。
(WTO (World Trade Organisation) 1998, Rectification and Modification of Uruguay Round Schedules, Schedule XXXVIII; Japan, G/MA/TAR/RS/57, Committee on Market Access, Geneva, 21 December.2006,)

たとえば、日本の米についてみれば、米といっても、関税番号(HS Numbers)によって、下記のように分けられており、「もみ、玄米、精米、砕米、ひき割りした米、米のペレット、ベーカリー製品製造用混合物、米調整品等」の17の区分がある。

HS Numbers Commodity

1006 Rice
1006.10 Rice in the husk
1006.20 Husked (brown) rice
1006.30 Semi-milled or wholly milled rice
1006.40 Broken rice

日本の場合は、タリフ・ラインは、合計1326品目(うち有税タリフラインは1024)あり、内訳は、コメ17、小麦20、砂糖56、乳製品47などである。

これらのタリフ・ラインのうち、各国は、市場アクセス上で高関税を維持しうるセンシティブな品目として、それぞれ重要品目(Sensitive Products または、import-sensitive tariff lines または、Unbound Tariff Lines)を想定している。

今回のファルコナー交渉議長からの、「細目合意」の草案(モダリティー合意案)での提案内容「高関税を維持しうる「重要品目」について、特定の条件の下では、全関税化品目数の最大4または6%に制限」に日本が従うとなると、「日本のタリフ・ラインの合計1326品目のうち有税タリフライン1024品目×4%または6%」ということになり、高関税を維持しうる日本の重要品目は、「40または61」ということになる。



[6357] Re:[6356] [6353] 自然を侮るなかれ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/19(Thu) 17:44  

beachmolluscさん。
ヤマビコさん。
私が、可住地域、非可住地域といったのは、災害補償が、個人補償には及ばない、という前提で、申し上げたのです。
いわば、災害多発地帯に個人が住むためには、災害があっても、個人的には、補償されない、裸の状態で住まなければならない。
ということになります。
これは、個人にとっては、あまりにリスキーなことであります。
であれば、可住地域、非可住地域のゾーンもやむを得なく、そのような地帯での居住のためのセーフティネットは、何か、ということを論じなければならない、ということを申し上げているのです。


[6356] Re:[6353] 自然を侮るなかれ 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/19(Thu) 13:08  

> 私は日本に否可住適地なるものがあってはならないと思っている一人です。

ヤマビコさん、

居住適地・否居住適地というレッテルを貼ることがよろしくない、という点では賛成します。しかし、「あってはならない」とはちょっと勢いが過ぎていませんか。

自然災害の影響をできるだけ小さくするように居住地を選び、防護策を講じてきた先祖の知恵と努力をあっと言う間に無にするような乱開発と環境破壊が起こっていることを、近年の都市化の波で移住してきた多くの住民(大多数の国民)が認識していないことが構造的な問題を野放しにしていると思います。

自然林として保全されるべき山林で緑資源機構がやってきた官製環境破壊は都市住民の視野の外に隠されたまま、談合という行為に対する批判はあっても、破壊的な拡大造林(人工林の増林)の問題について総括・反省がなされず、廃止される機構の仕事をどこかにつないで残そうとする空気が感じられます。談合や天下りよりも桁違いに大きな国家的損害を及ぼす山林などの官製環境破壊の存在が国民の間で広く認識されないままで幕引きはよろしくないと思います。


[6353] 自然を侮るなかれ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/19(Thu) 11:10  

笹山さん、虹屋さん
 日本全国どこにいても自然を侮ってはいけません。沖縄では毎年暴雨風がやってきます。和歌山や高知では豪雨ややってきます。日本のどこでも何らかの自然災害は起こり得うるもので、新潟だけの問題ではありません。これらの地域が全て否可住適地とレッテルを貼るわけにはいきません。
 私の言いたかったのは、それぞれの地域でこれまで永い歴史の中で、その地域を愛し、また恐れ、とにかくその地域と共に生きていた人達がいたことです。
 居住適地ともしレッテルを貼ると、そこには多くの人が集まりすぐに人災発生地区になってしまいます。ゴミはどうするのか、水はどうするのか(下水も含めて)、あまりにも大きな人災が押し寄せてきます。
 例えば、否可住適地となっても山々が自然災害に耐えるような自然林に帰るためには数百年の年月を重ねなければなりません。今の山々は不適や植林を続け過ぎてきました。繰り返すよですが、里山は荒れ放題。安部総理の言う「美しい日本」なんてとてもいえません。緑機構もむちゃくちゃ。やはり、山々を守るのはその地域に根付いた人達に愛されて初めて成り立ちます。この基本原則は重要で、自然災害の被害を少なくするのも、やはり山からと思っています。新潟でも何百年と自然災害に絶え続けた人家があるはずです。自然を恐れてはいけませんが、侮ってもいけません。どこに住んでもその地域(山や川)をこよなく愛してやらなければいけません。私は日本に否可住適地なるものがあってはならないと思っている一人です。



[6352] 「段ボール肉まん」はやらせ、中国TVが謝罪 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/19(Thu) 00:01  

豚肉の代わりに使用済み段ボール紙を詰めた肉まんが北京市内の露店で違法に販売されていたと北京テレビが報道し、市公安局が調査した結果、テレビ局の“やらせ報道”であることがわかったと、市政府系のインターネット・ニュースが18日伝えた。

 これを受けて、北京テレビは「管理が行き届かず虚偽の報道をしたことで社会に良くない影響を与えた」と謝罪したという。

 同ニュースによると、市公安局の調べでは、6月中旬、北京テレビの番組「透明度」の臨時職員が自ら持参した肉や段ボール紙などを出稼ぎ労働者ら4人に渡した上で、水に浸した段ボール紙を肉に混ぜて肉まんを作らせた。その過程を自分で撮影し、編集、放映し、国内外で大きな反響を呼んでいた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070718-00000315-yom-int


[6351] Re:[6350] [6349] 東海地震をお忘れか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/18(Wed) 21:53  

虹屋さん。
そうでしたね。
ただ、東海地震は、前触れだけで、まだ、確たる災害実績がない、という点が、今回の場合と、ちょっと異なりますね。
IBMは、企業立地に際して、過去の災害発生率などを考慮して、複眼的立地によって、企業立地のフェイルセーフ機能を果たしているようですが、今回の新潟立地の軽自動車部品工場リケン柏崎事業所の一点集中化立地でのデメリットというような問題も、再検討されるべき時にきているような感じはします。
ただ、虹屋さんは、どう思われているかわかりませんが、新潟在住の方には、このような観点からの論点は、不快に思われるかもしれませんが。


[6350] Re:[6349] 東海地震をお忘れか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/18(Wed) 21:34  

> ところが、この新潟のように、これまで可住適地であると思われていたのが、どうも、そうではないらしい、ということになれば、急旋回での可住不適地への

に住んでいる虹屋です。

よもや、東海地震、迫り来る東海地震をお忘れになったのではありますまいな??


[6349] Re:[6348] [6347] "天災"条件不利地域「新潟」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/18(Wed) 19:37  

ヤマビコ さん。
これまでの世界の条件不利地域は、長い歴史の元で、可住適地から、可住不適地になった例とか、本来、長い歴史の中で、もともと可住不適地であったとか言う例がおおいわけですよね。
北イタリアにしても、イギリスの高地山岳地帯でも、同じような例です。
ところが、この新潟のように、これまで可住適地であると思われていたのが、どうも、そうではないらしい、ということになれば、急旋回での可住不適地への 遷移ということですから、これまでとは、まったく異なった政策スキームを組んでいく必要があるように思えますね。



[6348] Re:[6347] "天災"条件不利地域「新潟」 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/18(Wed) 17:25  

> 条件不利地域へのインセンティブとしては、世界的には、北イタリア地域へのインセンティブなどの先例がありますが、現時点では、どのような知恵があるのか、この掲示板の場でも、これから、よく考えてみたいと思います。

笹山さん
 大変良いアイデアと思います。現実には農山村は、過疎と不適な山の管理によって荒れに荒れているのではないかと思います。
1)不適な植林により、がけ崩れが起き易く、また適切な管理された里山になっていません。
2)山に入ってくるのは、開発と言う「ゴルフ場開発」などでした。
3)また、現在山に入ってくるのは、「便利な道路網」造りの業者ばかり、などなど。
 よく見ると、天災が起こらない方がおかしいと思えるようなことばかりです。地震は確かに天災ですが、隠れて「人災」も被害を大きくしています。
 また、「文化」として昔から言い伝えられた「諺」が各地方で残り、これには天災を回避する手段が大いに含まれていましたが、今これを継承することが出来難くなっています。例えば崖の上や下に家を建てるなとか。テレビの映像を見ていると、何を考えてこんなところに家があるのだろうかと思うことがあります。
 「現在の文化」は、限りなく見かけの文化になってきている感があります。


[6347] "天災"条件不利地域「新潟」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/18(Wed) 12:12  

まあ、これほど大型の天災が、新潟に、これからももたらされるであろうとなると、企業立地も含めて、新潟への社会的移住人口は、今後、激減していくんじゃないかと、懸念しておりますね。
これに対するインセンティブというものを、国ベースで考えてあげなくては、ならないんじゃないかとも、思います。
条件不利地域へのインセンティブとしては、世界的には、北イタリア地域へのインセンティブなどの先例がありますが、現時点では、どのような知恵があるのか、この掲示板の場でも、これから、よく考えてみたいと思います。
これは、災害補償が個人補償には及ばないという現実問題から、"天災"条件不利地域に、住宅などの個人的インフラを構築することのリスクを、補償する手だては、限定的な地震特約付き保険以外には、今のところないのですから、真剣に考えていかなければならない問題だと思います。


[6346] Re:[6344] 原発敷地内の写真2枚(毎日新聞) 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/18(Wed) 08:08  

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/graph/20070716/22.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/graph/20070716/21.html


[6345] WTO交渉で、ファルコナー交渉議長からモダリティー合意案提示 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/18(Wed) 07:27  

WTO交渉で、ファルコナー交渉議長から、「細目合意」の草案(モダリティー合意案)が提示された。
現物は、このサイト
WTO: Revised draft modalities
http://www.wto.org/english/tratop_e/agric_e/agchairtxt_17july07_e.doc
にあるが、まだ、詳しくは、見ていない。
内容は、
1.高関税を維持しうる「重要品目」について、特定の条件の下では、全関税化品目数の最大4または6%に制限(日本の主張は、重要品目数を最大15%まで確保すべきと、主張、このファルコナー案に従えば、、日本の重要品目は約40品目または約60品目程度にとどまり、日本が重要とする品目である、コメ17、小麦20、乳製品47、砂糖56など200品目を大きく下回る。)
2.上限関税の制度は盛り込まれなかった。(日本は、上限関税制度に反対)
3.国内補助金の削減策は、第二階層では、66%または73%の削減を規定。これを米国についてみると、支出上限は、年間130億ドルから164億ドルに制限
4.、鉱工業製品については、途上国に対しては平均12%までの関税引き下げを規定(日米欧は、途上国の関税率を平均で10%程度まで下げるよう求めていた>)

以上が、今回ファルコナー交渉議長から提示されたモダリティー合意案であるが、WTOは、議長提案をもとに、9月以降、本格的な交渉に入る予定だ。

なお、原文をAMSの削減率関係と青の政策関係についてのみ、ざっと見た限りでは、次のような内容のようである。

1.AMS関係について
いわゆる階層(tiered formula)スキームだが、
Overall Trade-Distorting Domestic Supportについては、
1.AMSが600億ドル以上は、75-85%削減
2.AMSが100億ドル以上は、66-73%削減
3.AMSが100億ドル以下は、50-60%削減
Final Bound Total AMSについては、
1.AMSが400億ドル以上は、70%削減
2.AMSが150億ドル以上は、60%削減
3.AMSが150億ドル以下は、45%削減

ということで、これを一昨年のラミー提案と比較すると。
ラミー提案では、
削減率70-83%をthe top tier
削減率60-70%をthe middle tier、
削減率37-60%をthe bottom tier、
として、ほぼ変わらないが、金額ベースを提示したことで、
AMSが
EU 671.59億ユーロ(925億ドル) 
アメリカ 191.03億ドル
日本 3兆9729億円(325億ドル)
とすれば、
EUは、the top tier
アメリカは、the middle tier
日本は、the middle tier
ということになりそうだ。

2.青の政策(Blue Box)について

ウルグアイラウンドでのURUGUAY ROUND AGREEMENT Agreement on Agriculture (AOA)規定のArticle 6.5適用については、次の通り

Article 6.5に基づく青の政策適用については、基準期間での農業生産の平均総価格の2.5%以内とする。

すでに青の政策適用分については、基準期間での40%分が、AMS削減分としてカウントされる。

Article 6.5に基づく支持価格値は、1995年から2000年の間での平均支持価格値を超えることはできない。

以下略

以上が、ざっと見た、今回のファルコナー交渉議長案の概要だ。

現在、参議院議員選挙で民主党のマニフェストにうたっている戸別所得補償方式なるもののスキームが、これらのWTOの現在の動きと、いかにかけ離れたノー天気なスキームであるかは、上記のファルコナー提案内容からもわかるであろう。


[6344] 地震大国と原発 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/18(Wed) 06:46  

原発直下に断層か、建設の前提に疑問 中越沖地震
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200707170659.html
>「直下にあるから一概に危ないとはいえない」と防災科学技術研究所の小原一成・地震観測データセンター長は指摘

この人は言わされたんだか言葉尻を取られたんだかそれとも本当に思ってるのか、
防災科学技研って税金でまかなってるんですかね。だったらすぐ辞職してほしいと思いました。

また、伊予原発は断層から6kmのところにあるんだそうです。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E4%BC%8A%E4%BA%88%E3%80%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%80%E6%96%AD%E5%B1%A4%E3%80%806km&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=
話題の青森はどうなんですかね。北海道はよく大地震がありますが。


虹屋さん、余震もくれぐれもお気をつけて。。



[6343] Re:[6342] 刈羽村では1500戸中200戸が全壊半壊、 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/17(Tue) 19:55  

虹屋さん。
まりちゃんさん。
そうでしたね。
虹屋さんのご地元のほうでしたね。
運転再開には、慎重にも慎重を、ということでしょう。
場合によっては、相当の長期間、運転停止といった事態になるかもしれませんね。



[6342] 刈羽村では1500戸中200戸が全壊半壊、 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/17(Tue) 19:26  

柏崎原発は、柏崎・刈羽原発というのが正しいのですが、その刈羽村の方が震源に近い。刈羽村は全戸1500戸あまりで、そのうち200戸余りの約1割強の住宅が全壊半壊だそうです。
 3年前の中越地震で建て直した新築住宅でも(耐震性能3級=600ガルに耐える)でも、土台のコンクリにヒビが入っているそうです。
 老朽、耐震270ガルの原発は、大丈夫か?夏の甲子園時期の最大電力消費に合わせて、運転再開したら、とたんにあちこちから、蒸気が漏れ出さないでしょうか??


[6341] 柏崎原発は、耐震住宅よりヤワにできている?? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/17(Tue) 19:05  

笹山さん、まりちゃんさん。
柏崎の原発の耐震設計の設計値は270ガルと発表されていますが、住宅の耐震設計の基準値は400ガルですよね。これは、柏崎原発は、一般住宅より耐震性はヤワにできているというこのなのでしょうか??
http://www.tepco.co.jp/cc/press/07071603-j.html

老朽化した耐震性の劣った木造住宅が、柏崎では300あまり倒壊していますが、原発は、ヒビ一つ入っていないのだろうか?


[6339] Re:[6337] 排気筒から放射性物質検出=廃棄物棟ではドラム缶倒れる−油漏れも・柏崎刈羽原発 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/17(Tue) 16:18  

排気筒から放射性物質検出=廃棄物棟ではドラム缶倒れる−油漏れも・柏崎刈羽原発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070717-00000126-jij-soci


[6338] Re:[6337] 志賀も浜岡も 日本の原発の二十五基が観測強化地域、特別観測地域の中に設置 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/17(Tue) 16:09  

会議録で検索しましたが、やっぱり柏崎刈羽原発の敷地に活断層があるんだそうで。今回の亀裂でしょうか?

○吉井委員 実は、志賀原発というのは、学者の方が能登半島の活断層のちょうど上にあるということを見つけまして、明らかにしております。それから、浜岡と柏崎刈羽原発もその敷地に活断層があるわけです。それで、地震学者は、東海地震について、浜岡町を含む長さ百キロから百二十キロメートル、幅五十キロメートルの範囲で断層が動き、マグニチュード八級の大地震が起こり得るということを予測しているところです。
 つまり、震源域に原発をつくっているというのが浜岡の問題であって、私もかつて浜岡を見に行きましたが、おっしゃるように岩の上に建っているといっても、原発というのは圧力容器と格納容器などだけでできるものじゃないわけです。これは当然、冷却水が地震でだめになったときには、崩壊熱で、それでも冷却しないとやっていけないんですが、実はその崩壊熱をとるための冷却水管そのものが砂地の上に置かれておったりして、これは大きな問題のあるところです。
 これは実は、八一年二月の予算委員会におきまして我が党の不破委員長の質問の中でも示しておりますが、静岡県の調査によっても、三百ガル以上の圧力が加わったら浜岡は液状化する、こういう県の報告書が出ているわけです。そういうところへ原発を設置しているわけです。アメリカでいえば、活断層の上には原発はおろか住宅でもつくらないようにということを、カリフォルニアの州法といえども法律までつくって取り組んでいるぐらい。だから、それに本当に学ぼうとするのならば、やはりこういうところについては、大丈夫だ大丈夫だと事務方の方も大臣にそういう説明をするだけじゃなくて、きちっとした説明をしなきゃいけないと私は思うわけです。
 ですから、浜岡ではそういう問題があるわけですから、今回のような活断層の上の直下型地震だということになると、液状化して地盤そのものがなくなるわけです。阪神大震災から真剣にまじめに教訓を学ぶということであれば、私はやはり、老朽化している浜岡一、二号機などについては、速やかに停止をして、廃炉するかどうか、そういうことについても検討をしていかなきゃいけないだろうと思いますし、その他、何しろ日本の原発の二十五基が観測強化地域、特別観測地域の中に設置されているわけです。こういうふうなあり方そのものについて、これまでの基準でとても安心できないということが今問題になってきているときですから、これは総理、私はやはり、阪神の大地震から真剣に教訓を得て、これらの問題につい
ても、少なくとも内閣としても検討をしていく、そういう姿勢というものはあなたに示していただきたいと思うんですが、どうですか。

132 - 衆 - 予算委員会 - 6号
平成07年02月01日
http://kokkai.ndl.go.jp/



[6337] Re:[6336] [6335] [6333] [6332] [6331] [6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/17(Tue) 08:11  

これらの問題の国会での議論の経過は、国会会議録検索システム
http://kokkai.ndl.go.jp/
の検索語の欄に「刈羽」と入れてやると、詳細わかるようですね。
昭和49年7月4日の電調審が、その発端のようです。


[6336] Re:[6335] [6333] [6332] [6331] [6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/17(Tue) 01:11  

これも拾ってきました。白い煙があがってますが

【CNN】 - Nuke reactor 'leaked' after quake
http://edition.cnn.com/

【MSNBC】 - Nuke plant leaks radioactive water
http://www.msnbc.msn.com/

【CBS】 - Japan Quake Sparks Nuke Plant Fears
http://www.cbsnews.com/

【ABC】 - A SECOND STRONG EARTHQUAKE HAS HIT OFF JAPAN'S WEST COAST TODA
http://abcnews.go.com/

【FOX】 - Second 6.6 quake hits off coast; crack reported in nuclear reactor springing radioactive leak
http://www.foxnews.com/


[6335] Re:[6333] [6332] [6331] [6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/17(Tue) 00:54  

追記:
書き込まれている真偽や推測はともかく、原子炉の上空写真などがあったので拾ってきました。
http://zaraba.qp.land.to/up/src/1184591669553.jpg
http://zaraba.qp.land.to/up/src/1184592004753.jpg



[6333] Re:[6332] [6331] [6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/16(Mon) 23:47  

東京電力のモニタリングデータは発生時から止めちゃったり、途中調整中になったり、点検中だったり怪しげですが、
http://www.tepco.co.jp/kk-np/monitoring/mp-j.html

使用済み燃料プールの水位が下がったという報道がありましたがやっぱり環境中に漏れでてしまっていたそうです。

安倍首相が原発前で電力会社社長と安全宣言なんてやってたニュースを見たような。

追記:
拾ってきましたが、「敷地周辺に巨大活断層」は過去から指摘されてたんですね。
大本営発表はやはり信用ゼロかぁ 大丈夫なんだろうか
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-12-19/01_01.html


[6332] Re:[6331] [6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/16(Mon) 14:43  

亀裂のようにみえますね。
もうちょっと詳しく知りたいもんですね。
YouTubeには、神は、いないんでしょうかね。


[6331] Re:[6330] [6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/16(Mon) 14:37  

http://vista.jeez.jp/img/vi8455770688.jpg
http://jp.youtube.com/watch?v=glClKSstwRE
笹山さん、映像ひろってきました。
敷地内に亀裂が走ってますね。芝生のところから。


[6330] Re:[6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/16(Mon) 12:50  

まりちゃんさん。
負傷者が出たというのがちょっと気になりますが、それ以外は何事もなかったようですね。

新潟県原子力安全対策課や東京電力に入った情報によると、午前10時25分ごろ、柏崎市の柏崎・刈羽原子力発電(東京電力)の3号機の変圧器から出火した。
変圧器は原子炉建屋とタービン建屋に隣接した屋外にあり、火災は午後0時10分ごろ鎮火。放射能の漏出は確認されていない。
同課によると、同原発には原子炉が7機あり、うち2、3、4、7機が稼働していたが、地震の発生により、自動停止した。他の1、5、6号機は検査中で稼働していなかった。県によると、発電所内で4人の負傷者が出たが、火災とは関係ないという。
火災の起きた変圧器は、発電所敷地内の事務所内などに電力を供給している。


[6328] [震度6強地震]柏崎原発で火事 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/16(Mon) 11:18  

NHKでやっていますが3号機?の変圧器?で黒煙があがってるとのことですが


[6327] 民主党参議院候補のブログの中の気になる表現 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/15(Sun) 10:16  

ある民主党参議院議員候補者のブログ
http://y-funayama.jp/
の中に、次のような気になる表現がある。

「民主党案の戸別所得補償がWTO上の「黄色の政策」と認定されたとしても日本は削除すべき助成措置を約束水準の19%、7448億円まで下げているので、結果として3兆9929億円までの範囲であれば、WTO違反とはならないのです。いかに自民党によるバラマキだ!WTO違反だ!が正しくないのかわかります。」

まあ、私のブログ
「民主党さん。戸別所得補償制度創設は、マニフェストから削除した方がよろしいですよ。」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=752
「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653
などで指摘している「民主党のマニフェストに掲げている個別(戸別)所得補償制度は、WTO違反ではないのか?」との指摘に対する反論とも受けとられる文面なのだが。

ここでおっしゃっている「約束水準」というのは、
総合AMS(助成合計量=@価格支持相当額+A削減対象補助金額)の全品目の総計 Total Aggregate Measurement of Support )
の削減目標のことで、

総合AMSは
EU 671.59億ユーロ 
アメリカ 191.03億ドル 
日本 3兆9729億円
となっている。
(注−削減率37-60%をthe bottom tier、削減率60-70%をthe middle tier、削減率70-83%をthe top tierとしている。tierは階層という意味。日本とアメリカは、the middle tier、EUはthe top tierとされている。)
参照
「WTO AMS」
http://www.wto.org/english/tratop_e/agric_e/ref_paper_ams_e.doc
「Aggregate Measurement of Support (AMS) ceilings by country」
http://www.ers.usda.gov/db/wto/ams_database/standardreports/AMSceilings.xls
「CURRENT WTO NEGOTIATIONS ON DOMESTIC SUBSIDIES IN
AGRICULTURE: IMPLICATIONS FOR INDIA」
http://icrier.org/pdf/WP%20177.pdf

この数字は、デミニミス(De Minimis)(品目を特定していない国内支持で、全ての農業生産額の5%以下の国内助成であれば、WTOの削減対象から除外される。)を含む黄色の政策(amber box)の合計だ。
これを、2002年までに、アメリカは、約束水準の75%までに、EUは、約束水準の64パーセントまでに、日本は、約束水準の18%までに、縮小してきている。
ということだ。
アメリカの次なる削減目標は、AMSの60%まで、ということらしい。
ですから、上記の参議院候補者のブログでいわれる「7448億円まで下げているので」というのは、「日本の総合AMS3兆9729億円×削減率」の数値だ。

ここまでは、いい。

問題は、次からだ。

「結果として3兆9929億円までの範囲であれば、WTO違反とはならないのです。」

ええっ?
です。

つまり、この主張ですと、いったい、今、何で苦労してドーハラウンドを各国でまとめようとしているのか、その根底を否定する発言となってしまいますね。
この主張ですと、
「削減対象となっている総合AMS全体額が、既得権として、黄色の政策分として、WTO違反とはならないで、認知される。日本は、これまで、せっかく削減した総合AMS分についても、黄色の政策分として復活させて使っても、WTO違反とはならないで、余力として使える」
っていう主張になってしまいますね。
とても、農林水産省出身の参議院議員候補者とはいえない、乱暴な主張ですね。
ちなみに、さらに付け加えれば、一昨年12月18日の香港でのWTOでの最終合意閣僚宣言では、
「青の政策部分と、デミニミス部分の合計が、全体のAMSの削減額よりも、多くなることはできない」
としていますね。

この意味のひとつは、「削減した金額は、青の政策部分と、デミニミス部分にのみ、回すことができる、」という意味ですね。

さらに、もうひとつの意味は、「青の政策」として、黄色まがいの政策を夜陰に乗じて、紛れ込まそうとする各国の動きに対しても、「青の政策は削減部分だけですよ」と強調することで、これらのグレーゾーンへの国内政策の駆け込みシフトをも、この宣言で、牽制しているのですね。

http://y-funayama.jp/


[6326] Re:[6325] [6324] [6323] [6322] 食の安全性確保について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/15(Sun) 07:20  

ヤマビコ さん。
この「食品安全委員会は、緊急時には各機関に調査や分析を要請することも可能である。」の「緊急時」の判断は、食品安全委員会に任せられているわけですから、厚生労働省がなんと言おうと、水際で防ぎきれていない疑惑中国商品が国民の消費できる場に出回っている。という認識での出動は可能とは思うんですが。
しかし、現実の食品安全委員会は、農林水産省と厚生労働省に首根っこをおさえられている、っていう感じがしますね。


[6325] Re:[6324] [6323] [6322] 食の安全性確保について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/14(Sat) 17:08  

 笹山さん
 本当にくどいようですが、食品安全委員会は困ります。国の機関として「食の安全性確保」は、この機関が担うことになっている訳ですが、偉い先生方は何を考えておられるのでしょうか。
 法的な点について「食品安全基本法」から押さえてみます。
 食品安全基本法第四条で食の生産・流通全てに渡って措置を講じることをうたい。第十四条では緊急事態への対応がうたわれ、第十七条では情報の収集を行うことが義務付けられており、第十八条では適切な表示に関する対応が義務付けられている。重複して、食品安全委員会の役割に関する規定では、第二十三条第五〜八項ではこれらの役割を重ねて述べている。さらに、食品安全委員会は、緊急時には各機関に調査や分析を要請することも可能である。この様に「食の安全性確保」に関し巨大な権限を有する同委員会が、中国食品及びミートホープ事件に対して全くアクションを取らないことは、国家犯罪とすべきである。おかしいですか?


[6324] Re:[6323] [6322] 食の安全性確保について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/14(Sat) 14:56  

ヤマビコさん。
beachmolluscさん。
今朝、サンクスへ行ってきましたが、そのほかの加ト吉製品は、おいてなかったようですね。
まあ、こうして、サイトで騒ぎ立てることも、必要なことかと、騒ぎ立てていますが。
肝心のマスコミも臆病者ですね。
「ぱしり」ですか。
昔の言葉では、「走狗」ですね。
「手足だけで頭脳を欠いた組織」ですが、BSEのときなんか見ていますと、妙なところに、「頭脳」を発揮されるんで、たちが悪いですね。
やはり、生協さえミートホープ問題で、権威失墜の時こそ、「食安全のタスクフォース」が必要なときです。
まず、民間ベースで、ウォッチドッグを完成させましょう。


[6323] Re:[6322] 食の安全性確保について 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/14(Sat) 14:43  

> 現実に起こっているこの様な食の安全に関する「問題」について、何もコメントもアクションも起こさない機関は、一体なんでしょうか。

委員会のHPでそのスキームを見ましたが、行政の規制などの意思決定をサポートするための作業をするだけで、自らのリーダーシップを発揮できない、つまり手足だけで頭脳を欠いた組織ではないかという印象を受けました。つまり、行政側から何かについて調べて頂戴とか言われたときに動くだけの「ぱしり」ですね。


[6322] 食の安全性確保について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/14(Sat) 13:35  

 笹山さん、
 何度も投稿するようですが、食の安全を司るべき機関である食品安全委員会は何をしているのでしょうか。現実に起こっているこの様な食の安全に関する「問題」について、何もコメントもアクションも起こさない機関は、一体なんでしょうか。机上の空論を議論しているんでしょうか。第二の社会保険庁となり、社会的問題になるべきでは。アクションを起こさない責任はどこにあるのでしょうか。
 


[6321] 問われる加ト吉の消費者マインド無視 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/14(Sat) 12:41  

今回、加ト吉は、中国の「甫田興和食品有限公司」からのウナギの輸入が判明したが、現時点で、スーパーやコンビニなど23社の出荷先を明らかにしていない。
また、そのうちの仕入れ先の一社であるサークルKサンクスは13日、中国産の「炭火焼きうなぎ蒲焼重」(850円)の販売と予約受け付けを中止と、自ら発表した。
このサークルKサンクスの迅速な対応ぶりに比して、肝心の加ト吉の消費者対応には、何とも、無責任なものが感じられる。
消費者よりも、取引先を大切にしているのか?
この会社は。
加ト吉は、つい先だっての北海道のミートホープ社からの豚肉混入のコロッケを、牛肉コロッケとして売り出して以来の今年にはいって、二度目の不祥事である。
ミートホープ社事件が全く教育となっていない、今回の不祥事への対応ぶりである。
食品産業の社会的責任がこの会社には、皆無なのかと、疑わせられるものが、感じられる。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754


[6320] 続々、問題中国食品企業からのうなぎの輸入判明中 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/14(Sat) 05:30  

@加ト吉は、中国の「甫田興和食品有限公司」からのウナギの輸入が判明
スーパーやコンビニなど23社に出荷

A徳島市の水産物卸売会社「徳島魚市場」が輸入した中国の冷凍のうなぎかば焼きからマラカイトグリーン0.02ppm検出
輸入量は十万匹分で、主に関東方面に出荷

B北海道のポスフール店頭から中国産ウナギ撤去 
中国政府公表の企業が輸出

CサークルKサンクスは13日、中国産の「炭火焼きうなぎ蒲焼重」(850円)の販売と予約受け付けを中止。
うなぎの仕入れ先である加ト吉が、中国当局に輸出停止処分を受けた企業から調達していたことが分かったため。

参照「中国の国家品質監督検査検疫総局発表の、輸出禁止食品企業名一覧」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754


[6319] 無題 投稿者:  投稿日:2007/07/13(Fri) 22:26  

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050207/hosokin.


[6318] Re:[6317] 中国の国家品質監督検査検疫総局発表の、輸出禁止食品企業名一覧 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/13(Fri) 11:34  

昨日はそうでもなかったのですが、今日になって、キーワード「中国国家品質監督検査検疫総局」を中心にして、中国からの輸入鰻の安全性を確かめるらしきアクセスが、私のブログ記事「中国の国家品質監督検査検疫総局発表の、輸出禁止食品企業名一覧」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754
に殺到しているようですね。
土用の丑も近いことだし、関連業界の皆さんにとっては、心配なことなのでしょう。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754


[6317] 中国の国家品質監督検査検疫総局発表の、輸出禁止食品企業名一覧 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/11(Wed) 21:49  

まだちょっと作業中ですが、ブログ記事
「中国の国家品質監督検査検疫総局発表の、輸出禁止食品企業名一覧」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754
で、7月10日付けで国家品質監督検査検疫総局から輸出停止を食らった企業名をリストとして掲げておきます。
結構、日本向けのウナギの輸出企業も多いので、いったい昨日の日本鰻輸入組合の安全宣言発表はどうだったのかと、疑いたくなるような話ですね。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=754


[6316] Re:[6315] 消費税、『参院選の争点に』が72% 本社世論調査 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/10(Tue) 10:01  

この「ホッシュジエンの国内ニュース解説」は、マルチ投稿であることが判明しましたので、今後は、削除させていただきます。


[6314] 民主党さん。個別(戸別)所得補償制度創設は、マニフェストから削除した方がよろしいですよ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/10(Tue) 07:40  

民主党の掲げる個別(戸別)所得補償制度の問題点については、昨年秋に、ブログ記事「小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=653
で、問題点を詳細に指摘したとおりであるが、昨日発表された民主党のマニフェストには、懲りずに、その創設をマニフェストとして掲げてあるのには、いささか、あきれた。
つまり、この政策スキームは、限りなくWTO違反のスキームであるからである。
アメリカが、現在の黄色の政策のスキームを、新青の政策として、すり抜けようとしているのと、おなじ、問題点を、このスキームは抱えているからだ。
WTO違反が明確な貿易歪曲的政策を、野党といえども、マニフェストとして掲げるのは、いかがなものであろうか。
そして、これらの新青の政策が入った、肝心の、アメリカの「2007年農業法」の審議であるが、ここにきて、議会審議での膠着状態が続いている。
これは、ブッシュ大統領が、この6月末で、ファストトラック権限を失ったこと、ドーハラウンドが、インド・ブラジルの反対で、膠着状況に再び陥ったこと、などが、影響しているものと見られる。
そんな中で、この際、2007年農業法の成立は、新大統領選出以後に繰り下げ、当面は、現在の2002年農業法の延長ですまそうという動きが出てきたようだ。
このことは、コンプライアンス違反が明確な、黄色の政策を新青の政策と言いくるめる無理なスキームの入った2007年農業法は、ドーハラウンドの決着や帰趨を見てから、という考えにたったものなのだろう。
そのような国際的な動きから見ても、今回の民主党の戸別所得補償制度創設主張は、あまりに、無責任な政策主張といえそうだ。
参考
「Johanns Says Progress Being Made on Farm Bill」

http://wallacesfarmer.com/index.aspx?ascxid=fpStory&fpsid=29040&fpstid=2


[6313] 食品産業の認証取得状況 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/09(Mon) 14:16  

このサイト「食品業界におけるISO/HACCPの認証取得状況についての緊急レポート 」
http://www.isosoken.com/research/9001/food/food1.html
は、食品産業の認証取得状況ですが、他の業種では、一般的になっている国際認証取得が、食品業界では、著しく遅れているという状況のようですね。
もちろん、ISO/HACCP取得がなったとしても、それだけで、業界のコンプライアンスが高まるというわけではないのは、他の業界同様のことなのでしょうが、それにしても、驚くべき低さです。
日本にも、アメリカのラルフネイダー率いる パブリックシチズンのようなウォッチドッグ的組織の必要性を感じます。


[6312] 食の安全性確保について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/09(Mon) 12:48  

 今さらに驚かされることは、この投稿欄でもそうですが、食の安全性確保の問題に関心が高いことですね。
 食品安全委員会のホームページを見ると専門的なことばかりが多く、とても「食品の安全に関する情報を共有」するなんて事ははるか遠い事のようです。緊急対応の方法論についても食品安全委員会が出来た当初より話題になっていましたが全く前進する気配はなく、時々議論が出てくるだけですね。
 前回の私の投稿に対し笹山さんがお答えになったように、民間ベースで食品安全委員会の本来の目的に沿った「機関」の設立を本気で考えた方が良いかも解かりませんね。
 また、世の中「第三者認証制度」が数多く設立されつつありますが、ミートホープ社の製品を購入した各社について「認証機関」がいくつか関連したケースがあるのではないかと思いますが、全く何の情報も流れません。不思議ですね。
これらの認証機関自体、やはり消費者の味方ではなく、単に仕事として「認証業務」を実施しているに過ぎないのではないかと思います。認証機関が関連していたのであれば、認証を取り消したとか、認証条件を再検討したとかの情報が流れてよいかと思いますが。関連してなくても、同様の対応があっても良いのではないかと思います。
 現在、真に消費者が安心できる認証なりアドバイスなりの機関が存在しないわけですね。生協だってそうなのですから。
 是非、だれか有志の方がこの様な機関を立ち上げていただきたいものです。問題がでれば、直ちに問題は問題として情報を流し、またその対応の情報を流すような機関ですね。日本で一番多い問題はどうも生産者ではなく、流通にありそうですが。


[6310] 円安からの転換ストーリーはあるのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/09(Mon) 06:33  

現在の円安の原因は、日本の低金利、他の諸国の金利水準との金利格差にあり、この金利格差を狙って、日本の主婦を中心とする個人投資家が、FX投資によって、プロを上回る資金量を持って、オーストラリアドルやニュージーランドドルやドルなどの、日本との金利格差の大きい国の通貨を猛烈な勢いで買っていて、このことが、更なる円安に拍車をかけている、といった構造なのだろう。
つまり、以前は、ヘッジファンドなどの外人機関投資家が円キャリートレードをするということで、プロの世界の円キャリートレードであったのが、現在では、日本の個人投資家自らが、円を売ってドルを買うという行為をすることによって、総体としては、図らずもの巨額な円キャリートレードの役割を果たしている、といった構図なのだろう。
で、これらによる円安傾向に歯止めをかけうるのは、まさに日銀の利上げなのだが、7月11−12日に予定されている日銀会合で、福井総裁が8月の利上げに向けて、どのようなコメントをするか、より利上げに向けてのタカ派的コメントをするのか、が、世界に向けての大きな発信のポイントとなるのだろう。
すでに、欧州中央銀行は、秋にかけての再利上げを示唆しており、アメリカのFOMCも、これまでのインフレ警戒をさらに強める動きであり、このままでは、日本との金利格差は、さらに拡大する見通しである。
問題は、利上げ転換がなされた場合、日本の主婦を中心とする個人投資家が、その利上げに伴い反応した機関投資家の急激な円キャリートレードのワンワインドに耐えられるかどうかなのだが、その辺が、ちょっと心配である。
つまり、日本の個人投資家のほとんどは、ロンガー、すなわち、上げ相場にそなえて金融商品を買い持ち(この場合は、オーストラリアドルやニュージーランドドルやドルで、プラススワップの状態にある。)する人々がほとんどで、ショーター、すなわち、下げ相場に備えて、ヘッジをかけて、売り持ち(この場合は、マイナススワップの状態にある。)している人は少ないというのが心配の元なのであり、これらの日本の個人投資家たちが、急激な通貨変動があった場合の事態に耐えられるかどうか、についての懸念である。


[6309] Re:[6308] [6307] Re[6297][6304] 投稿者:chengguang 投稿日:2007/07/08(Sun) 21:53  

目的が明確なご返答有難うございます。短い文章の中に意味が曖昧となるカタカナ文字をどうして含めるのかが理解できませんでしたが、今回のご返答でこれも理解できました。政治・政策面に関しては、今後は一読者として拝読させて戴きますので、今後とも宜しくお願い致します。


[6308] Re:[6307] Re[6297][6304] 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/08(Sun) 19:41  

『沖縄の海人』には、追込網漁法などという伝統漁法があるようですがね。


[6307] Re[6297][6304] 投稿者:chengguang 投稿日:2007/07/08(Sun) 17:48  

レトリックを用いているのは笹山様ではないでしょうか。木の上の鳥を射るのに、周りの藪を叩いてどうしたいと考えているのでしょうか。鳥が姿を消すだけではなく、近くの村人をも不安にするだけではありませんか。


[6306] ある寿司屋さんの徹底的な情報公開 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/08(Sun) 08:30  

このサイト「くら寿司の原材料・原産地情報」http://www.kura-corpo.co.jp/menu_gensanchi.htmlですが、この徹底振りは、すばらしいですね。

http://www.kura-corpo.co.jp/menu_gensanchi.html


[6305] Re:[6304] 安倍流の「美しい日本」にうちの子の居場所はない。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/08(Sun) 07:14  

虹屋さん。
chengguangさん。
安倍流の「美しい日本」は、いわば、桜の世界であって、野草園の世界ではないというか、共生・共助の世界のイメージから、程遠い感じがしますね。
>>問題の論点をずらしていませんか>>
ですが、私としてはずれていないと思っていますが。
つまり、「改革」というレトリックへの疑念ですね。
改革のレトリックに裨益しているのが、ここ数年の政権与党の自己保存のための生命線って言う感じですので。
虹屋さんの言われる教育改革の中身も、共生・共助のイメージからは、程遠い、政策スキームですね。
この記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070708-00000010-mai-soci
のように、生徒ばかりではなく、教師の方も、非ノーマライゼーションの被害を受けているようです。
大分以前でしたが、イギリスのサッチャーの教育改革の問題点を、このサイト
http://www.sasayama.or.jp/action/edctn.htm
のように、衆議院の文教委員会で指摘しましたが、ようやく、ここに来て、新聞紙上でも、イギリスの教育改革の失敗が指摘されるようになって来ましたね。


[6304] 安倍流の「美しい日本」にうちの子の居場所はない。 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/08(Sun) 00:20  

昨年11月に「東京都足立区教委は来年度から、区立小中学校への予算配分に、都と区が実施している学力テストの結果を反映させる方針を決めた。・・学力テストは、都が毎年1月、区は4月に実施している。区教委の計画では、区内72の小学校と37の中学校について、各校のテストの平均点や前年度からの伸び率、校長の経営計画などから点数化、ABCDの4段階に分類する。Aは全体の約1割、Bは約2割、Cは約3割、Dは約4割とする予定。分類結果は公表しない。
 そのうえで、外国人講師の派遣費用など各校が独自に取り組む来年度の特色づくり予算の配分を、Aの中学校には約500万円、小学校には約400万円とする。BとCは段階的に減額し、Dは小中学校ともに約200万円になる」と報道された足立区。

<学力テスト>障害持つ児童の答案を採点から除外 足立区

東京都足立区教育委員会は7日、昨年4月に区が独自に実施した学力調査(テスト)で、トップの成績の小学校が、保護者の了解を得ずに情緒障害などのある児童3人の答案を採点対象から除外していた、と発表した。区教委は「保護者に説明せずに不適切だった。申し訳ない」とコメントした。
 区教委によると、学力調査は、小学2年〜中学3年生を対象に04年度から区が独自に実施し、各学校ごとの順位を公表している。この学校は、05年度は44位だったが、06年度はトップになった。
 3人はいずれも6年生(当時)で、情緒障害などが見られる。普通学級に在籍しているが、週に何回かは別の学校の特別なクラスに通っていたという。
 3人はテストは受けたものの、「文章を理解する力が通常より難しい」などの理由から、校長の判断で採点対象から除外した。区教委は事前相談や保護者の了解があれば、問題の理解が難しい児童の採点除外を認めているが、この学校はその手続きをしなかった。校長は「怠った」と説明しているという。3人の児童の親のうち2人は校長の説明に納得していない。
 同区では、学校選択制を02年度から実施しており、成績の上位校に入学希望者が集まる傾向にある。この学校は、誤答している児童の机を教師がたたくなどの疑惑も指摘されているといい、区教委は、さらに調べる。区教委は「児童に対する配慮」を理由に、学校名は明らかにしなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070707-00000110-mai-soci

安倍総理の教育改革のモデルである英国でも、同様のことが起きている。例えば、日本の商社で英国勤務になった人の子弟が、英語のできない子が入学すると学力調査(テスト)で学校の成績が下がるという理由で公立校への編入を断られると聞いています。総理の教育改革、法律が国会を通過したばかりなのに、既に弊害だけは起きているわけだ。

うちの子は、障害があるから、真っ先に排除される口ですな。情緒障害などの子にも手間をかけてきちんと教育するといのは、予算のいただける各校が独自に取り組む特色づくりには、カウントされないわけだ。バリアフリーとかお題目は立派だが、実際は、障害者には学校に来て欲しくないという安倍流の教育改革の真骨頂。安倍流の「美しい日本」にうちの子の居場所はない。


[6303] Re[6297]訂正 投稿者:chengguang 投稿日:2007/07/07(Sat) 20:18  

民社党ではなく民主党です。申し訳ありません。


[6302] Re:[6297] 国民の改革に対する反発をわかっていない安倍総理 投稿者:chengguang 投稿日:2007/07/07(Sat) 20:13  

問題の論点をずらしていませんか。銀行の問題は安倍内閣になったから即制度を変えるということは現実的に出来ない話ではないでしょうか。住民税はその地域の税収となる、と成ったのは地方分権化を謳う以上悪い方法ではありません。問題は所得税にリンクしている点にあるのではありませんか。年金問題は社会保険庁の問題であり、その組合組織である自治労の問題でもあります。此処から出ている民社党議員が何人かいます。今まで放置されていた年金支給が、社会保険庁解体の中で、何故問題として浮上したのかを考えた方が良いのではありませんか。


[6301] Re:[6299] ビーフティッシュについて 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/07(Sat) 08:48  

>BSE問題以後、それまで肉に混ぜていた米国産のビーフパウダー(牛粉)、ビーフティッシュ(牛組織・牛脂粕)が入手できなくなり、その替わりとして使ったと説明した。

牛脂は、@レンダリングつまり雑肉の水煮で肉骨粉と共に出てくるものがあり、これは工業用原料に用いられる。A脂身の多い肉を鉄板などの上で熱して得る方法もあり、この場合の肉骨粉に相当する物はgreaves、獣脂かす。B人の食用は、食用にされる部位の脂身を鉄板などの上で熱して製造されます。この場合の肉骨粉に相当する物がビーフティッシュ(牛組織・牛脂粕)と思われます。

OIEコードでは、牛脂の貿易規格は不溶性不純物の最大重量濃度が0.15%以下とされていますから、その関連製品のビーフティッシュも同様の規格が適用されると思います。製造過程から見て、明らかにこれを満たしません。


[6300] <米国産牛肉>イトーヨーカ堂、29日から販売再開 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/07(Sat) 08:46  

<米国産牛肉>イトーヨーカ堂、29日から販売再開
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070628-00000087-mai-bus_all
>ヨーカ堂の担当者が米国内の農場を訪れ、安全性を確認したため再開を決めた。

はて、ヨーカ堂の担当が何をみて国民の健康の安全を保障したんですかね。


[6299] Re:[6296] [6294] 背根神経節について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/06(Fri) 23:16  

虹屋さん、情報ありがとうございます。

話題はずれますが、某ニュースで「ビーフティッシュ」なるものが出てきたんですが、これはわかりやすく、平たくいうと、どの部位でしょう。。

>BSE問題以後、それまで肉に混ぜていた米国産のビーフパウダー(牛粉)、ビーフティッシュ(牛組織・牛脂粕)が入手できなくなり、その替わりとして使ったと説明した。

もう20年ほど前くらいからかな、日本生活共同組合がビーフブイヨンなるものを販売してたなぁ。仕入先はどこだったんだろう。。


[6298] アライグマのキャッチ&リリース 環境省のコンプライアンス 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/06(Fri) 22:10  

先日、庭先に夜毎にアライグマのつがいが水を飲みに来る、床下に入り込んで巣を作ろうとしたお宅の話を聞きました。鎌倉市などでは野生のアライグマが民家の屋根裏なんかに住みついてしまい、オシッコが漏れてきたりして困っています。それで、家人が床下に木の柵を設けたりしましたが、破られてしまったそうです。防護柵は工務店に依頼し、新潟市に相談したところ駆除業者を紹介されたそうです。
 業者は、床下に忌避剤を散布し、住み着いていないのを確認。新潟市では、捕獲するには許可を得るのに10日余りかかる、捕獲しても新潟市外に放すことになると話したそうです。つまり、余所へ行くのを待つしかないというわけです。これって、凄く自分勝手な自己中な考えだと思いませんか?アライグマは、ブラックバス、魚、エビ、カニ、カエル、イモリ、ネズミ、鳥など、動くものなら何でも食べる肉食魚で湖や川の在来の生き物を食い殺すので問題になったブラックバスと同様に、「放置しておくと分布を拡大しながら様々な被害を及ぼすおそれがある」動物で駆除、防除の対象です。特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律で特定外来生物に指定されています。この外来生物法を所管する環境省は、「今後生物が殺処分されるという事態を繰り返さないためにも、みんなで外来生物を放したり、逃がしたりしないように注意していくことが大切です。」といっていますが、発見したアライグマを捕獲せずに逃がしたり、捕獲しても新天地に放したりするのは、法の目的や精神と大きくかけ離れてはいないでしょうか?けれども、新潟市のやり方は環境庁のガイドラインに従った適法なものなのです。

参照 環境省 自然環境局 野生生物課 外来生物対策室
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html


[6297] 国民の改革に対する反発をわかっていない安倍総理 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/06(Fri) 16:17  

延々30分以上に及ぶ安倍総理の記者会見で、相変わらず、小泉内閣時代の改革の継承などという言葉を繰り返しているのを見て、この人は、まだ、市民の改革への反発感情をわかっていないな、と、おもった.
市民が小泉改革でこうむった痛手のほとんどは、
@小泉改革に悪乗りした金融機関の市民への厳しい取立てと貸し剥がし、
そして、同じく、
A小泉改革に悪乗りした地方自治体の市民へのサラ金まがいの地方税の厳しい取立てと脅し
であった。
そんな苦い経験を味わった市民にたいして, 改革の継承を訴えたところで、市民は、反発の意思をつよくするばかりである。
この空白の小泉改革の中で、金融機関、銀行は、税効果会計導入による「繰延税金資産」への不良債権処理のぶっこみと、サービサーへの債権譲渡という一挙両得の制度活用によって、生気を完全に取り戻したが、市民は、いまだに、屈辱の底に沈んだままなのである。
小泉さんは, 在任中、何度となく、「国民の皆さんも、この改革の痛みに耐えてくれ」と、切願した。
そして、国民は、屈辱的な取立てに耐えた。
しかし、小泉さんを継承し、安倍さんの時代にも国民が得た、その改革の痛みの代償とは、こんな、詐欺まがいの年金給付の実態であった。
そして、市民は, これまで、小泉改革に喝采を送ったことを、完全に後悔しているのである。
いまや、いつ、平成版の米騒動が起ってもおかしくない、緊迫した市民の感情にあることについて、安倍さんは、まだご理解がないらしい。


[6296] Re:[6294] 背根神経節について 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/06(Fri) 16:10  

>背根神経節は食肉加工場では取り除けないので、流通で取り除くということに、日本でもなっていた筈ですね。

と畜場では、枝肉まで。
枝肉から、ロースなど部分肉を切り分ける際に背骨側に背根神経節を残すように解体することで除去されます。

我々が接する精肉店や、精肉卸はこの部分肉を仕入れて加工します。

ミートホープは、私に知る限り、この段階で枝肉の解体、部分肉の取り出しはやっていません。部分肉を仕入れ、加工していました。この点、何か情報をお持ちですか?

枝肉を仕入れてないのなら、機械的除去肉は作れませんから、BSEの観点から、問題にはならないと考えます。


[6294] Re:[6292] [6285] 背根神経節について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/06(Fri) 15:41  

追記 虹屋さん、
背根神経節は食肉加工場では取り除けないので、流通で取り除くということに、日本でもなっていた筈ですね。。。
ここでいうとミートホープ?


[6293] Re:[6292] [6285] 牛の舌の一番奥って、扁桃で危険部位じゃなかったでしたっけ? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/06(Fri) 15:06  

虹屋さん、笹山さん、ヤマビコさんいつも情報などをありがとうございます(^^

> ミートホープが、この”もどき”肉を牛肉と偽った問題と、賞味期限切れの臭う精肉などを原料とした、これまた古典的な細菌学的な食品衛生上の問題、安全性にかかわる問題は分けて考えるべきではないでしょうか。

週刊現代を買ってみました。ジャーナリストの溝口敦さんという、「食肉の帝王ー巨富をつかんだ男浅田満」という本を書かれた方の記事でした。
あの、長男さんが襲撃されてしまった方ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%9D%E5%8F%A3%E6%95%A6
2chにあった通り、人間の指をミンチにしてもそのまま流通させてしまったという元従業員の証言の話が載ってました。
一事が万事、BSEどころか何があってもおかしくないと思いました。分けて考えるもなにも、私にはもはや「食品」とは思えませーん。

加ト吉と生協の影に隠れてる大手メーカーの納品先がなぜ報道されないのか、大手メーカーも、襲撃する暴力団も、報道しないマスゴミも、放置する行政も、根っこは一緒だなぁと思う今日このごろです。みんな自分は食べてないからいいと思ってるんですかね。絶対食べてると思うけど。自分が食べなくても子供とか。給食の鶏肉はあの事件後価格が2倍以上になったみたいですね。


[6292] Re:[6285] 牛の舌の一番奥って、扁桃で危険部位じゃなかったでしたっけ? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/07/06(Fri) 14:56  

まりちゃん、さん。
挽肉では、機械的除去肉の挽肉。解体で背骨に残った肉を、くしけずって採った肉では背根神経節が混入していると見られます。この肉は、挽肉以外には用途がない。また、挽肉になると原料の部位は分かりませんから、米国からの輸入はできる品目に入っていないのは、ご承知のとおり。

ご紹介の、骨とか筋とかが入っている牛の二度びき肉。骨自体はBSEの特定危険部位SRMではありませんから、機械的除去肉を原料としなければ、BSEの観点からは問題がないのでは?

舌の一番奥には、付け根に舌扁桃があり、それを食用にする舌・タンと確実に分離できるかが、米国からの輸入再開で大きな問題になりました。ですから、解体作業者によっては問題になる牛舌もあると思いますが、牛の舌の一番奥=SRMというのは短絡に過ぎるとおもいます。

ミートホープが偽装挽肉の製造で、挽肉の安全性に関わるのは賞味期限切れの臭う精肉を塩素消毒などして使っていた点だと思います。豚の心臓、牛の二度びき肉、牛脂、血液などを原料にして牛”風”挽肉を作ること自体は、取り立てて目新しい方法ではなく古典的な”もどき”肉の製造方法です。石油で微生物を培養し、増えた微生物からタンパク質を取り出す石油タンパクの食用化が検討された際、牛脂を混ぜれば牛肉風、豚脂を混ぜれば豚肉風になるので、このやり方が検討されたと記憶しています。大豆タンパク質、小麦タンパク(グルテン)を原料としたものも同じで、カツなどでは歯応えが違うので分かりますが、挽肉ではまず分かりません。

ミートホープが、この”もどき”肉を牛肉と偽った問題と、賞味期限切れの臭う精肉などを原料とした、これまた古典的な細菌学的な食品衛生上の問題、安全性にかかわる問題は分けて考えるべきではないでしょうか。


[6291] Re:[6290] 今、食品衛生上の1番の構造問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/06(Fri) 13:35  

ヤマビコさん。
まったく同感ですね。
いわば手足を持った「タスク・フォース」としての食品安全委員会になっていない。ということですね。
では、現在の省庁縦割り構造の中で、食品安全Gメン的役割を誰が担うのか、ですが、むしろ、市民ベースやNPOベースでのウォッチ・ドッグ的存在のほうが、役に立つのかもしれませんね。


[6290] 今、食品衛生上の1番の構造問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/06(Fri) 13:04  

笹山さん
 今、食品衛生上の1番の構造問題はなんだと思いますか?
私は、ミートホープ社事件で思うことは全く行動を起こさない「食品安全委員会」だと思います。
 これだけ社会を騒がせていることについて、何のactionもコメントも出さないこの委員会は一体なんだったのだろうかと思わざるを得ません。一番に実体調査を行い、問題点を指摘し、なおかつ良心的に製造している製品を紹介したり、国民を安心させたり、すべき役割を担っているばずと思いますが。


[6289] 消費税率も秋の論議の焦点 投稿者:ホッシュジエンの国内ニュース解説 投稿日:2007/07/06(Fri) 12:15  

安倍総理大臣は5日夜、民放のテレビ番組の中で「消費税から決して逃げる
つもりはなく、消費税を上げないとはひと言も言っていない」と述べ、秋以降の
税制改正論議の中で、消費税率の引き上げ問題も焦点になるという認識を示しました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 彡ミ    ___  __    一般消費者の立場の人間が消費税引き上げを
  |ヽ  /|  ,,,,,,,,l /  /  要求する筈はない。やはり財界だな。  
  |ヽ   | | ミ#・д・ミ/_/旦~~ 
  ⊥   |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 経団連は法人税の実行税率の引き下げ
  凵    `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  などに消費税を利用したいらしいですね。 (・A・#)

07.7.6 NHK「消費税率も秋の論議の焦点」
http://www.nhk.or.jp/news/2007/07/06/k20070706000025.html
07.7.6 Yahoo「<消費税>首相が引き上げ検討示唆 秋の税制改正論議」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070706-00000030-mai-pol

Google 検索「経団連 消費税」
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E7%B5%8C%E5%9B%A3%E9%80%A3%E3%80%80%E6%B6%88%E8%B2%BB%E7%A8%8E&lr=



[6286] Re:[6285] 牛の舌の一番奥って、扁桃で危険部位じゃなかったでしたっけ? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/06(Fri) 10:34  

 笹山さん
 まりちゃん
  このまりちゃんの投稿記事は後に政治問題にならなければならない内容と思いますね。現実的に困ることは、まじめにひき肉を製造したり、コロッケなどを作っているところで、多分この業界は規模が2分の1以下に縮小することと思います。ことミートホープ社の問題だけでなく、関連の製造施設では従業員の解雇問題が持ち上がるはずです。
 特に地方での正規雇用はまだまだ乏しい求人状況と思いますが、結果としておそらく数万人に影響が及ぶのではなかと思います。勿論、ミートホープの幹部は悪いに決まっていますが、これを放置した行政当局についても刑事的責任を問わなければなりません。
 今一番感じることは、行政マンに「社会的理念」あるいは「社会的信念」が欠けている事です。とにかく事なかれ的なことが多い。これは行政マンの「コンプライアンス」とも言えるもので、「規則やマニュアル等」に記述がなければ何を行っても良いと言うものではないし、問題解決を先送りしても良いとはならないと、思いますが。「規則やマニュアル」の裏には、慣習や理念など、あえて「道徳」と言いませんが、に裏打ちされて初めて生きるものです。
 また、多くに失業者が出たり、ある業界が縮小したりすることなど、行政マンは「考えが及ばない」ことも問題です。過去の多くの事実に学ばないことも困ったことです。例えばO-157の病原性大腸菌事件では「カイワレ」業界は3分の1に縮小したりしています。
 


[6285] 牛の舌の一番奥って、扁桃で危険部位じゃなかったでしたっけ? 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/05(Thu) 22:49  

>牛の二度びき肉。これは骨とか筋とかが入っていて、捨てる肉なんです。

これはMRMですかね。どちらの学者さんでしたっけ。>「日本人は危険部位を食べない」といったのは。
人間の指の話は絶句でしたが、続々出てきますね。


==============
ゲンダイネットより
肉ならば何でもミンチして混ぜて、牛肉と偽っていたミートホープ。偽装牛肉、賞味期限切れ、水増し牛肉と、不正は底なしの様相を呈している。元幹部の生々しい告発――。
 私は去年の4月、苫小牧市にある農水省北海道農政事務所の出先機関にミートホープの偽装牛ひき肉のサンプルを持ち込み、「調べてくれ」と言いました。もう我慢の限界だったからです。ミートの人間であれば、誰もが肉の偽装を知っています。工場には何百箱もの牛血球加工品が転がっていた。牛の血で作った液体です。それをひしゃくで豚肉にかけるんです。投入原料日報を見れば、何を混ぜていたかも分かる。牛ひき肉コロッケ用には豚の心臓、牛の二度びき肉。これは骨とか筋とかが入っていて、捨てる肉なんです。それを集めてきて入れていた。牛肉ダイヤ肉には舌フィーレ。これは舌の一番奥にある硬い肉で、ふつうは使わない。鴨肉を混ぜたのは、中国の鳥インフルエンザで、中国産の在庫が売れなくなって余ったからです。肉にはホースで水をかけて、量を増やす。和牛とか北海道産牛とか納入したことになっているけど、倉庫のどこにもない。みんなが知っていたんです。
 こんなことを続けていたら、いつか捕まると思った。だから、農政事務所を訪ねたのに、その対応は呆れるばかりでした。(以下略)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070705-00000011-gen-ent


[6284] 放射能汚染:01年発見、実は88年から放置 原子力機構 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/05(Thu) 22:03  

放射能汚染:01年発見、実は88年から放置 原子力機構
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070706k0000m040055000c.html
こんな話ばかりですねぇ。。
隠蔽しといて「微量」といわれても信用できますかね。。
以前、食品流通関係の人と話をしていて、ある食材の放射線レベルを計測して(略)発表できなかった、なんて話をききましたけど。

青森ではおそるべしなことをはじめるらしいし、
次世代はあるのだろうか。(ぼやき)


[6283] 怪談話?・・・ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/05(Thu) 21:38  

笹山さん、
http://www.suzaku-s.net/2007/06/post_104.html
↑のような絶句、食欲の減退する話を見つけて、まさかなぁ、と検索してみたら、渡部亮次郎さんという方のメルマガに目を覆いたくなるような話が出てました。
http://www.melma.com/backnumber_108241_3661899/
狂豚病の話題の部分の最後の一文ですが。。
http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199501.html
http://asiabiz.city.fukuoka.jp/topic/news.php?tpc_no=114

よく調べてないので不適切だったら削除してください。
中国語で検索すると何かでてくるのかな。
なんにしろ養殖・畜産系は飼料まで全部公開してもらいたいです。非公開ですもんね。

追記、日本輸入分はどこまでチェックしてるんでしょう。
【中国】病死肉出荷など「豚肉偽装」各地で横行、価格高騰で[07/05]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1183634635/l50


[6282] Re:[6274] [6268] [6267] ゼロリスク論が机上の空論となっちゃいましたね 厳しすぎるくらいがちょうどいいのでは 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/05(Thu) 08:39  

ヤマビコさん。
レスが遅れて申し訳ありません。
おっしゃる輸入肉骨粉には、いくつかの輸入ルートが疑われていて、さらに、ドイツのNordmilch EGで製造されたSundkalvやRod KalvoやGron Kalvoという名の血漿蛋白・代用乳
http://www.plantedirektoratet.dk/Files/Filer/Topmenu/Publikationer/Rapporter/BSEko4_Fig1.pdf
のルートも疑われていて、1995-1998年にイタリアから伊藤忠飼料などが輸入した肉骨紛606トン のイタリアルートは、そのひとつに過ぎないのですね。
このことは、私のブログ「改めて、日本のBSEの原因を考える」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=161
でも、かつて、書いたことですが。
しかし、農林水産省は、商系のイタリアルートに固執し、全農系統のオランダルートについては, 調査団まで派遣して、公式に否定しているのに、イタリアルートについては、否定しないという、片手落ちの対応振りですね。
[6268] 記載の出生コホート群からすれば、明らかに、代用乳が原因と判断されるにもかかわらず、その実態解明は、故意にか、されておりません。
今回のミーとホープの一件で、北海道における食肉廃棄物のあまりにずさんな実態がわかってきたことで、謎につつまれた北海道の特定地域のみでのBSE発生の謎を解く鍵になるかも知れませんね。



[6281] Re:[6279] 米でスナック菓子がサルモネラ汚染 中国の原材料原因か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/05(Thu) 06:49  

> 米でスナック菓子がサルモネラ汚染 中国の原材料原因か
> http://www.asahi.com/national/update/0704/TKY200707040411.html

追記ですが、これで原料に放射線当てるなんてことが加速したらそれこそ勘弁してほしいですね。ミートホープみたいな不衛生極まりないのがますますのさばるだけで。
そもそも黄色ブドウ球菌など毒素タイプには対応できないわけで。元を断たなければ何やってもだめかと。


[6280] こんどは, 賞味期限切れマグロ使用ネギトロだそうで。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/04(Wed) 20:47  

いやはや、今度は、賞味期限切れの原料約2.3トンを混ぜた業務用ネギトロを、水産大手「マルハグループ本社」(東京都千代田区)の子会社「北州食品」(同中央区)が出荷していたということで。
どこまで、消費者の食への神経をさかなでするんでしょうね.

http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070704/shk070704001.htm


[6279] 米でスナック菓子がサルモネラ汚染 中国の原材料原因か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/04(Wed) 20:41  

米でスナック菓子がサルモネラ汚染 中国の原材料原因か
http://www.asahi.com/national/update/0704/TKY200707040411.html
タイムリーに米国ですがこんな話題が。

しかし中国や米国、韓国のごみギョーザを心配すればいいと思ってたらとんでもない、日本はおそろしやです。
まじめに食品作ってる方々にさらにがんばっていただきたい。


[6278] Re:[6276] [6272] 返品されたビーフパウダーなるものの原料とは何か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/04(Wed) 20:30  

BSE発生頃の朝日新聞の記事のコピペがありましたが
>スナック菓子 カルビーは一部のスナック菓子の調味料として、牛エキスやビーフパウダーを複数のメーカーから仕入れている。国産のほかオーストラリア、米国、中国産の牛が原料になっているという。「メーカーを通じて産地や使用部位を調査中。1週間以内には結果をまとめたい」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~IGUCHI/kapo/htm/kyougyu01.htm
今はどこのなんですかね。

あと明治製菓のカールの残りかすを工場から牛の餌にリサイクルという話題が過去にありましたけど、あれもビーフパウダーを使っているものがあって、お客様相談室に電話したら「ppmの世界が云々」なんて回答だったような。

シンプルな菓子が食べたい今日この頃です。
ポップコーン買えば遺伝子組み換え気にしなくちゃならないし。ビール買えばスターチが入ってるし。面倒な時代ですね。こんなニュースもあったことだし。

【農業/食品】モンサント社の組み換えトウモロコシ、成長や腎臓に影響か フランス研究チーム[6/14]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1181911305/l50




[6277] Re:[6276] [6272] 返品されたビーフパウダーなるものの原料とは何か 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/04(Wed) 19:16  

ビーフパウダーですか。
こんな
http://sue.music-cafe.tv/mayo/collection/goods/g28.html
スナック菓子よく食べるんですが、大丈夫なんでしょうかね.。


[6276] Re:[6272] 返品されたビーフパウダーなるものの原料とは何か 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/04(Wed) 18:07  

ミート社に返品の山 本州の取引先からも 
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200706290119.html
>取引先業者から同社に大量の返品が続々と運ばれている。(略)道内や本州の取引先食品業者からだという。伝票には「ビーフパウダー」「ギュウタンボイル」などの名が並ぶ。

さーてビーフパウダーとは何のどの部位から出来てるんですかね〜。そしてどこの食品メーカーが原料として利用してたんですかね〜。ボイル牛タンの産地は。。
下記、「危険部位除去の証明書」を過去この会社が発行してないかチョ〜大問題ですね〜。おっそろしい。

> BSEが日本で発生したときに、多くの食品メーカーは
> 「危険部位の混入のないことを原料メーカーから証明書をもらっている」
> などと広告していましたが、さて、ミートホープ社も証明書を出してたんですかね。この問題は遡って追及してほしいですね。
>



[6275] Re:[6273] 国産米偽装:価格の安い輸入米混ぜる? 千葉・卸会社 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/04(Wed) 17:01  

こんどは, 米ですか。
やになってしまいますね.
このあたりのリストに名前が載っているんでしょうかね?
http://www.komekakakucenter.jp/entry/T0704261.pdf
http://www.komekakakucenter.jp/entry/T0704262.pdf

あ、それと、紀文さんに「原料納入規格通りのものであるとの証明書」は、どこのなにの証明書なのか、聞きたいもんですね。


[6274] Re:[6268] [6267] ゼロリスク論が机上の空論となっちゃいましたね 厳しすぎるくらいがちょうどいいのでは 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/07/04(Wed) 14:26  

 笹山さん、また難しい問題が起きましたね。ゼロリスクはあり得ないと言った私としてはなかなか難しい問題です。
 一つはBSEの発生で、もう一つはミートホープ社の事件ですね。
 最初の1つは牛の肉骨粉が飼料に入っていたかどうかの問題と思います。日本でBSEが最初に発生した時、農家において言われたことは代替乳として肉骨粉が入った飼料が大量に使用したことです。農家にとってこれは大変ありがたいことだったと聞いています。この様な代替乳の利用が盛んになると大手商社はこの原料として「安い物」を海外から輸入しましたが、中にはイギリスの物が輸入出来ないためイギリスのものをイタリア経由で輸入したものがあったとされ、これが日本におけるBSEの主要な発生原因であろうと考えられています。当時、肉骨粉などの家畜家禽の廃物から得られるものの流通は闇であったと言われています。大手商社が輸入した肉骨粉は3社以上で転売され、代替乳に変わったものです。ですから当時代替乳を食べた牛は現在でも生きていてもおかしくはありません。「全頭検査をすること」=ゼロリスク対応と言う認識はある意味で正しいし、ある意味では正しくありません。
 なぜなら、現在の食品及び食品素材の流通には既述の様に闇の部分が多すぎることです。また、コンプライアンスを確保できるような仕組みがないと言った問題もあります。消費者サイドをみれば約3分の一は常に「安い物」だけを探し求めて消費行動をする方々です。コンプライアンスのしっかりした会社の食品が必ずしも消費者に受け入れられる訳ではありません。
 私が感じることは、とにかく安全を確保すべき大きな仕組みが必要と思いますが、これがなかなか難しい。また他方では、心の問題も解決する必要があります。コンプライアンスの問題をゼロリスク保持論と混同することは上手くないと思いながら、投稿します。


[6273] 国産米偽装:価格の安い輸入米混ぜる? 千葉・卸会社 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/04(Wed) 13:21  

国産米偽装:価格の安い輸入米混ぜる? 千葉・卸会社
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070704k0000m040176000c.html
モラルもへったくれもないですね。
どこの米屋でどこに卸してたんでしょう。
中国の米はいろいろ問題ありましたが。

精米改良剤も追及してもらいたいです。
やること中国なみですね


[6272] Re:[6271] [6270] [6269] [6267] ミート社、細菌基準超えても出荷 元従業員証言 恒常的に証明書偽造 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/04(Wed) 12:17  

ミート社、細菌基準超えても出荷 元従業員証言 恒常的に証明書偽造(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/35982.html
以下抜粋
>今回の事件発覚までミート社の検査業務責任者だった元従業員によると、納期に間に合わせるため、加工製品から大腸菌群が検出されているのに「検出なし」としたり、サルモネラ菌では検査していない場合でも出荷先に送る証明書に「陰性」と記載していたという。
>改ざんについて、別の元幹部は「七、八年前から事件発覚まで、三日に一度ぐらいはやっていたと思う」とし、検査責任者の元従業員は「(田中社長の三男の)恵人専務の指示で行っていた」と話す。
>別の元幹部によると、基準値を超えた場合は田中社長に報告したが、「(消費者や出荷先のメーカーが)加熱すれば菌はなくなる。数字を変えろ」と指示されたという。


BSEが日本で発生したときに、多くの食品メーカーは
「危険部位の混入のないことを原料メーカーから証明書をもらっている」
などと広告していましたが、さて、ミートホープ社も証明書を出してたんですかね。この問題は遡って追及してほしいですね。

今回の偽装では、紀文はこんな文面を出してたみたいですが。(今は文面削除のようですが)

>3.これらの原材料は、 原料納入規格通りのものであるとの証明書を得ております。
http://blog.livedoor.jp/umunenori/archives/64631928.html


[6271] Re:[6270] [6269] [6267] ミートホープ社原料使用関係各社のお詫び・・・コピペブログ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/04(Wed) 09:51  

まりちゃんさん。
こうなったら、ミートホープ社と取引をしていた企業は、疑いのある中間原料を使用していたということを、消費者に公開すべきですね。

これらのご紹介のサイトなどによると、今までにわかっているのは、次の各社のようですが。

◎加ト吉
<業務用商品>
「昔なつかしい商店街のコロッケ(牛肉入り) 」(牛豚両方混入)
「北海道男爵牛肉コロッケ75(75g) 」(豚肉のみ含有)
「北海道発!牛肉コロッケ」(95g」(牛豚両方混入)
「北海道男爵牛肉コロッケ75(75g) 」(牛豚両方混入)
「北見産ほかほか牛肉コロッケ(70g) 」(牛豚両方混入)
「男爵ポテトでほかほかコロッケ(牛肉入り)W」(70g)
「男爵ポテトでほかほかコロッケ(牛肉入り)E」(70g)
「男爵ポテトでほかほか肉じゃがコロッケ」(70g)
「NEW北海道男爵牛肉コロッケ」(95g)
「北海道男爵牛肉コロッケ75」(75g)
「北見産ほかほか牛肉コロッケ」(70g)
「男爵ポテトでほかほかコロッケ(牛肉入り)E(70g) 」(牛豚両方混入) 
「デリカメニュー牛肉コロッケ」(70g)(牛豚両方混入)

◎生協連
COOP牛肉コロッケ(8個入り)店舗のみ扱い
北海道のかぼちゃコロッケ 共同購入・宅配のみ
加ト吉に生産委託

◎米久
「北海道産美幌男爵コロッケ」
「北海道産美幌男爵カレーコロッケ」
「日本冷食」に製造委託

◎日本冷食(2006年3月より「サンマルコ食品株式会社」)
大手スーパーのイオンが食肉加工販売会社ミートホープの偽装ミンチを使った「牛肉コロッケ」を販売していた問題で、コロッケを製造しイオンに出荷していたサンマルコ(札幌市)は、昨年7月からことし6月までの1年間、約32万個を イオンに卸していたと発表した。
イオン以外には出荷していないという。
サンマルコによると、販売したのは「牛肉コロッケ70グラム」が21万8000個と 「牛肉コロッケ80グラム」が10万2000個。いずれもミート社から「牛ミンチ肉」を 仕入れて原料に使っていた。
イオンは北海道や東北など8道県の20店舗で販売していたが、問題発覚後に販売を 停止した。

◎明治乳業
「パーティーラザニア」

◎味の素冷凍食品株式会社
「NEW牛肉コロッケ60」 業務用

◎アスカフーズ
「ピラフ」など

◎日本たばこ産業「ジェイテイフーズ」
「お弁当大人気!カレー男爵」
「ひとくち牛肉コロッケ」
「カレーの男爵コロッケ」
「ラザニア風コロッケ」
「牛肉コロッケ」
「お惣菜屋さんの牛肉コロッケ」
(他業務用5種類)

◎ニチロ
〈家庭用商品〉
あけぼの冷凍食品「男爵コロッケ(牛肉)」300 g(5個入) 〈業務用商品〉
あけぼの冷凍食品「男爵コロッケ(牛肉)」60 g×100個
あけぼの冷凍食品「北海道粗くだきコロッケ(牛肉)」95 g×10個
あけぼの冷凍食品「北海道粗くだきコロッケ(バターコーン)」95 g×10個
あけぼの冷凍食品「北海道粗くだきコロッケ(プレーン)」95 g×10個
あけぼの冷凍食品「北海道粗くだきコロッケ(野菜)」95 g×10個

◎ケイエス冷凍食品
(業務用製品が数品)

◎日本製粉
「オーマイ チリコンカン152g」

◎ハインツ社「ケチャップミートフライ」

◎旭松食品
「やわらか百菜 肉じゃが 2食入」(80g×2)
「やわらか百菜 肉じゃが」80g
「やわらか百菜 すき焼き煮」80g
「やわらか百菜 ビーフシチュー」80g
「やわらか百菜 牛肉の柳川風」80g

◎ローソン
「FFビーフコロッケ60g」 

◎イートアップ

◎紀文食品
「ギョーザ」

「ミートホープ社の報道について」
更新日:2007年06月21日

1.弊社におきまして、「ミートホープ株式会社」より納入の原材料は、ダイス状にカットされた豚肉、及びミンチ状の鶏肉のみであります。
2.これらの原材料は、北海道恵庭工場で調合し餃子に使用しておりました。また、販売エリアも北海道のみです。
3.これらの原材料は、原料納入規格通りのものであるとの証明書を得ております。
4.弊社商品には、報道されているミートホープ株式会社の牛挽肉は、一切使用しておりません。
5.6月21日から上記ミートホープ株式会社の豚肉及び鶏肉の使用を中止し、他社の原材料メーカーに切り替えました。

以下参考URL
代金返還等のお知らせ

http://www.kokusen.go.jp/recall/recall.html


[6270] Re:[6269] [6267] ミートホープ社原料使用関係各社のお詫び・・・コピペブログ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/03(Tue) 23:40  

http://blog.livedoor.jp/umunenori/archives/64631928.html

下のほうにあるんですが、(”お詫び”で検索するとすぐたどり着きます)結構たくさんの大手、味の素、紀文食品、明治乳業やローソン、ダイエーなどが仕入れて消費者に販売してたんですね。なかでも、紀文とか、現在のサイト見ても文章がないんですが削除しちゃったんでしょうか?雨水解凍とか腐った肉を仕入れて一晩ハイターとか、もはや偽装だけの問題じゃないわけで。。

なーんか信用できないですねー。なんで生協と加ト吉しか報道されないんでしょう?紀文はもう買うのやめようっと。


[6269] Re:[6267] ミートホープ社取引先と仕入先を書いているブログ 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/03(Tue) 23:25  

ミートホープ社取引先と仕入先を書いているブログ
http://furaibou.blog10.fc2.com/blog-entry-1135.html
http://plaza.rakuten.co.jp/nikuniku626/diary/200706260000
お詫び広告
http://meta2.the-search.jp/w/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%97%E7%A4%BE+%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8.html
こんなの見つけましたが、ミートホープ社の出荷先、18社なんて報道もありましたが、実名がぜんぜん報道されないですね。
スーパー、コンビニ、ホテルにも出荷されていたそうですが。

腐肉の最終処分場として産廃処分するところをミートホープ社が買い取っていたそうですが、どこから仕入れていたんでしょうか。売る方も売るほうだと。。。

他にも米久株式会社や旭松食品などとも取引あったようでHPにお侘びが出ています。生協と加ト吉だけが槍玉になっていますが、出荷先全リストを国は公開して、報道はきちんと公平に報道してほしいですね。


[6268] Re:[6267] ゼロリスク論が机上の空論となっちゃいましたね 厳しすぎるくらいがちょうどいいのでは 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/03(Tue) 22:20  

まりちゃんさん
恐ろしいはなしですね.
北海道は。
33頭目のBSEですか。
一覧表を作り直しときます。

これまでの日本国内で発見されたBSE牛の出生コホート一覧は、下記のとおり。(出生順)

1992.02出生.24例目.2006.03発見.長崎県壱岐市

1995.12出生.05例目.2002.08発見.神奈川

1996.02出生.06例目.2003.01発見.北海道川上郡・和歌山
1996.02出生.13例目.2004.09発見.奈良
1996.03出生.16例目.2005.03発見.北海道天塩郡天塩町
1996.03出生.07例目.2003.01発見.北海道網走市
1996.03出生.01例目.2001.09発見.北海道常呂郡・千葉
1996.03出生.04例目.2002.05発見.北海道白糠郡音別町
1996.03出生.10例目.2004.02発見.神奈川
1996.04出生.02例目.2001.11発見.北海道宗谷郡猿払村
1996.04出生.11例目.2004.03発見.北海道川上郡標茶町
1996.05出生.19例目.2005.06発見.北海道野付郡別海町
1996.08出生.15例目.2005.02発見.北海道中川郡本別町
1996.08出生.03例目.2001.12発見.群馬

1999.03出生.12例目.2004.06発見.熊本
1999.08出生.18例目.2005.05発見.北海道砂川市
1999.11出生.28例目.2006.08発見.北海道天塩郡幌延町・苫前郡羽幌町
1999.11出生.31例目.2006.12発見.北海道河東郡鹿追町

2000.02出生.21例目.2005.12発見.北海道千歳市
2000.04出生.25例目.2006.04発見.北海道枝幸郡枝幸町・岡山
2000.06出生.29例目.2006.09発見.北海道天塩郡幌延町・中川郡中川町
2000.06出生.33例目.2007.07発見.北海道中川郡幕別町
2000.07出生.23例目.2006.03発見.北海道中川郡中川町
2000.08出生.26例目.2006.05発見.北海道瀬棚郡今金町
2000.08出生.20例目.2005.06発見.北海道河東郡鹿追町
2000.08出生.27例目.2006.05発見.北海道中川郡豊頃町
2000.09出生.17例目.2005.04発見.北海道河東郡音更町
2000.09出生.22例目.2006.01発見.北海道野付郡別海町
2000.10出生.14例目.2004.10発見.北海道河東郡鹿追町

2001.06出生.30例目.2006.11発見.北海道千歳市(飼養地)
2001.08出生.32例目.2007.02発見.北海道帯広市

2001年10月15日肉骨粉禁止、以後は、BARB牛

2001.11出生.08例目.2003.10発見.栃木・福島

2002.02出生.09例目.2003.11発見.兵庫・広島


[6267] ゼロリスク論が机上の空論となっちゃいましたね 厳しすぎるくらいがちょうどいいのでは 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/07/03(Tue) 21:42  

「牛の頭部など捨てた肉、社長指示で製品に」 ミートホープ従業員が証言http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1183425141/612-

ミートホープ社が牛の頭部までミンチにしていたという2chのスレですが、上記612番の人間の指ミンチの週刊現代の記事は本当ですかね?
タイソンでもよく事故があるという労働組合の告発がありましたがラインはどうなってるんだろう

ところで北海道で黒毛和牛のBSEが出ました。種牛ですかね。




[6266] Re:[6265] [6262] [6261] [6259] エコツーリズム推進法は, 出来たけど。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/03(Tue) 21:05  

beachmolluscさん。
天然記念物ですか。
現在は、文化保護法の第109条〜第133条に規定されていて、罰則は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金(所有者の場合は、2年以下の懲役若しくは禁錮又は20万円以下の罰金若しくは科料)となっているようですね。
どうも、日本のこれらの保護の考え方には、動態保存的な考え方が希薄で、生態系を、なすがままの静態的保存とするのがお好きのようですね。
人為の及ぶ自然と、人為の及ばない自然とを明確に分けて対応するという, トロールのドイツ的考え方は、日本では、通用しないようです。



[6265] Re:[6262] [6261] [6259] エコツーリズム推進法は, 出来たけど。 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/03(Tue) 20:25  

> 私の指摘は、行為の範囲規定は市町村にまかせられ、罰則規定は、条例によらず、法規定に元ずいている、という、アンバランスについていっているのです。

私のコメントは、法律というものは運用しだいで大きく変わるものという認識をベースにした上で、行政がどのように運用するか、という視点で見た場合からの意見です。実際、整合性がない法律はいくらでも皆さんでおつくりになっているようですね。

天然記念物法というのがありますが、これはほぼ「お飾り」になっていて、生物対象の保全行政に対しては機能していないようです。しようがない、というのが実体でしょう。これには罰則規定もあるようですが、何かの折にだけ恣意的に使われているような気がします。エコツー法も似たような状況に陥るのではないでしょうか。


[6264] 敗走し始めた安倍政権 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/03(Tue) 20:00  

選挙の前ごろになれば、今度の選挙のおおよその結果が、肌でわかるのが政治家の常のようである。
天気の荒れ具合が、肌でわかる獣のような感覚なんでしょうかね.
最後の最後までわからない、というのは、多分、誤解だろう。
私の場合も、街頭車を初日に走らせて見れば、大体の結果は、初日でつかめる。
私の場合のバロメーターは、初日に、笑顔の多い女性が多ければ、今度の選挙は、好調、仏頂面した女性が多い選挙の場合は、不調、といった具合である。
安倍政権で言えば、こうなれば、すでに、ボロ負けは覚悟の上なのだろう。
こうなって、結果がほぼわかってくると、始末が悪いのが、結果を見据えての、身内での、ののしりあいである。
敵はまさに、われにあり、というような状態になってくるのである。
身内の陣営の中で、あいつが悪い、こいつが悪い、って話になってくる。
その意味では、久間さんには、ご同情申し上げる。
つまり、すでに、敗走をし始めたあとの、犠牲者ということで。


[6263] Re:[6260] [6258] 久間発言の「しょうがない」をトフラー流に解釈しなおすと。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/03(Tue) 09:21  

桜の花さん。
「政治家は政治に於いて自己の否定ができなければだめなのです。 」は、含蓄のふかいことばですね.
「過ちを改めるに憚ることなかれ」ですか。
しかし、国民福祉税構想発表の際に、武村正義さんが「過ちを改めるに憚ることなかれ」と発言し、細川護煕さんが進めようとしてた消費税の国民福祉税構想化が、ポシャってしまったのは、今となっては、かえすがえすも, 残念です。


[6262] Re:[6261] [6259] エコツーリズム推進法は, 出来たけど。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/03(Tue) 09:07  

beachmolluscさん。
私の指摘は、行為の範囲規定は市町村にまかせられ、罰則規定は、条例によらず、法規定に元ずいている、という、アンバランスについていっているのです。
ローカルルールと、法の規定との齟齬の例としては、beachmolluscさんもご承知の里海問題である地先権とローカルルールとの齟齬の例などがありますね。
それと、県段階をすっ飛ばしていることが、隣接する市町村間のダブルスタンダードを容認するということになりますね。
生態系は、地元では、平成の大合併の後ですら、はるかに、広い範囲なのですから、県計画との整合性がないというのも、問題のように思えます。


[6261] Re:[6259] エコツーリズム推進法は, 出来たけど。 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/07/03(Tue) 08:26  

> この「特定自然観光資源」たるものの概念は、ローカルルールでの判断にゆだねられており、その妥当性を検証しうるスキームが用意されていない。

私は(特定外来種の問題でも同様に)全国一律で法的な縛りを入れることの無理は避けるべきだろうと考えています。地方自治を成熟させるためには、まずはやらせて見て、学習させることも大切でしょうね。中央官僚は(自分達の程度を自覚しないで)とかく地方行政組織、自治体の役人の能力を極めて低く見ていますが、それは地方行政に対する過保護・過干渉の状態を続けてきた結果でしょう。

笹山さんが指摘される「一物二価の状態が、出現することになる」のは、良い学習経験をもたらしませんか。


[6260] Re:[6258] 久間発言の「しょうがない」をトフラー流に解釈しなおすと。 投稿者:桜の花 投稿日:2007/07/02(Mon) 19:49  

トフラーの考え方には賛成です。しかし久間発言に限らず 笹山さんが日本の政治家の表現力・哲学力・・・のご指摘が先行して大切だと強く思っています。それはトフラーの考え方が以前よりも的確なように 今までの考え方・哲学も以前とは違うものの構築が益々望ましいと強く考えている事による私の今回の投稿でもあります。

トフラーの考え方も 私の持論である「戦争の歴史は切断すべきだ」と言う事に近いものです。この事では 政治家の発言だけでなく本当の未来学者的発言であればトフラーさんのこの考え方では物足りないとも感じる思いがいたします。
それは 政治家に真の民主主義を理解させるに不足だと思えるからです。

真の民主主義の時代の政治家は「護民官」であることが理想であるべき社会がのぞましい、更に 戦争自体が特定少数の指導者同士の意見対立に起因するので その解決の手段を戦争に頼る事を「喧嘩両成敗と言う考え方よろしく」「戦争は時候でなく恥ずべき行為」であったと言う見解こそ未来社会的な考え方としたいからです。

私の「人心権思想」的考え方で久間さんを切ると以下のようになります。
ネット社会は 本人の意思と関係なく本人の発言が社会に広がります。

久間の発言された場所が 特定少数者の意思でできた会場です。
彼の発言が不特定多数の集合意思に反していた、その結果の証明が彼の撤回弁明でわかります。

民主主義の政治家は 護民官でなければいけないのが理解できておりませんね。

自らの意思で政治をしてはいけないとも言うことです。

少数者の意思で動くのが 戦後の与野党の組織型政治 与野党の利権政治 55年体制です。

良い政治環境を求めるならば これに気がつかず 政治を批判できないはずです

不特定多数の集合意思を汲み取って行う政治が 真の民主主義の政治だからなのです。これで良くならないわけがありません人心権思想の政治です。

政治家は政治に於いて自己の否定ができなければだめなのです。
ですから久間さんは そこに気がついて急遽 訂正発言を入れました。
一心でなく多心の証明でもあります。

偉そうに振舞う久間さんが 短期間で正反対の発言を平気でする事にも政治家として最低ですね。


[6259] エコツーリズム推進法は, 出来たけど。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/02(Mon) 13:05  

混乱の会期末の参議院で、エコツーリズム推進法が、全会一致、なんらの質疑もなく、委員長提案で可決したのは、まづは、ご同慶の至りといったところなのだろうが、なんとも、いまだに、引っかかるのが、この法律の中で、市町村長が指定できるという「特定自然観光資源」たるものの中身だ。
この「特定自然観光資源」たるものの概念は、ローカルルールでの判断にゆだねられており、その妥当性を検証しうるスキームが用意されていない。
地元の市町村が組織した協議会が策定する全体構想を環境大臣が認定する際に、その妥当性を、間接的に検証する機会があるだけだ。
しかも、この「特定自然観光資源」に指定された区域に立ち入った者に対しては、三十万円以下の罰金が待っている。
「法の精神」から言えば、どこか、尋常でないものを感じるスキームではある。
いわば、このスキームからいくと、同類の自然観光資源であっても、「特定自然観光資源」として指定された区域では、犬公方的にきつい罰則が適用され、「特定自然観光資源」として指定されない区域では、無罪という、一物二価の状態が、出現することになる。
その意味で、「地域資源を使いながら守る」という地方の実態に合った法体系とは, とても、いえない。
すなわち、地方においては、この法律のいう、「特定自然観光資源」なるものは、「使う」と「守る」というマルチの用途を持ったものなのであり、そのマルチ性があるがために、結果的には、持続的な保存が、古来、巧みに、機能してきているということなのである。
これらの問題を含め、私は、かねてから、このエコツーリズム推進法についての問題点を、「コモンズ的視点を欠いたエコ・ツーリズムでいいのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=609
などで、指摘してきたが、こうして, 議員立法といえども、法律が成立してみると、改めて、このエコツーリズム推進法の問題点について、早急な見直しの必要性を感じるのである。



[6258] 久間発言の「しょうがない」をトフラー流に解釈しなおすと。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/02(Mon) 08:19  

久間さんは、私の初当選同期組なので、今回の発言騒動には、関心を持ってみているが、要は, 日本の政治家の表現力・哲学力・止揚力・レトリック力・語彙力の不足によるものなのだろう。
そこで、問題の「しょうがない」発言なのだが、ここで、以前にブログで書いた、アルビントフラーの言葉を思い出してみよう。
私が3年前に書いた、このブログ記事「アルビン&ハイディ・トフラー夫妻の「歴史にも時効を」には同感」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=105
なのだが、ここで、トフラー夫妻は、「歴史にも時効を」ということをいっている。
今回の久間発言のなかにかいまみられるのは, 被爆地選出の国会議員である久間氏には、その種の「リコンサイル」の気持ちがあったのではなかろうか。
つまり、いつまでも、アメリカの原爆投下を非難していても、世界平和のための新らしいスキームは、生まれてこない、ということなのだろう。
その新しいスキームとは、トフラーのいう、次の言葉に、ヒントがあるものと思われる。

「私たちが、新しいアイデアを出さなければならないのは、摩擦論だ。戦争と平和に関しては、それが真実であることは事実だが、同時に、国内的にも、その摩擦論は必要だ。国内で最も弱いのは、訴訟方法や銃よりは、摩擦解消方法の欠如である。」

久間章生防衛相の発言要旨は次の通り。

 日本が戦後、ドイツのように東西で仕切られなくて済んだのはソ連が(日本に)侵略しなかった点がある。当時、ソ連は参戦の準備をしていた。米国はソ連に参戦してほしくなかった。日本との戦争に勝つのは分かっているのに日本はしぶとい。しぶといとソ連が出てくる可能性がある。日本が負けると分かっているのにあえて原爆を広島と長崎に落とし、終戦になった。長崎に落とすことによって、ここまでやったら日本も降参するだろうと。そうすればソ連の参戦を止めることができると(原爆投下を)やった。幸いに北海道が占領されずに済んだが、間違うと北海道がソ連に取られてしまった。その当時の日本なら取られて何もする方法がない。長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない。勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るのかなということも頭に入れながら考えなければいけない。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=105


[6257] Re:[6256] 米国のモルジェロンス病 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/02(Mon) 07:27  

日本うなぎさん。
このモルジェロンス病(Morgellons disease)は、まだ、謎の部分の多い病気のようですね。
一番のポイントは、接触伝染性があるかどうか、についてですが、まだ、結論がでていないようですね.
また、対応する薬としては、オランザピン(Olanzapine、商品名:ジプレキサ)とピモジド(Pimozide)とがあるようですが、決め手はあるんでしょうか。
これは、いずれも精神病の薬というのが気になりますね。
また、症状も多様で、どこまでをモルジェロンス病とするかについても、諸説あるようですね。
サイトカイン現象も報告されているようですが。
今後の動きに注目ですね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Morgellons


[6256] 米国のモルジェロンス病 投稿者:日本うなぎ 投稿日:2007/07/01(Sun) 22:36  

米国で新たに流行しはじめたモルジェロンス病の原因は不明であるが、おそらく何らかの寄生生物による疾患らしい。顔や腕など露出部の皮膚に赤い発疹が多発し、発疹から無数の繊維が生えてくるという。患者は「何らかの生物が体の中を動き回り、激しい痛みが続くと訴える」。抗生物質に反応する患者もいるが、症状に耐え切れず自殺してしまう患者もいる。

患者から摘出された病原生物の写真をみると、この生物は無数の触手を伸ばしながら体内を広がっていくようだ。

病原体のスケッチなど
http://www.morgellons.org/images.htm

モルジェロンス病のビデオ映像
http://www.youtube.com/watch?v=HQcL8RojBL4

モルジェロンス病の画像
http://www.morgellonsusa.com/morgellonsusa.html


[6255] ブッシュ大統領がファスト・トラック権限喪失 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/07/01(Sun) 21:20  

昨日で、ブッシュ大統領は、ファストトラック権限を喪失した。
昨日、アメリカ議会議長のNancy Pelosiを含む民主党議員が、ブッシュ大統領のファストトラック権限の延長を認めないとしたことで、貿易上の権限を議会の承認なくして行使できるブッシュ大統領の権限は、喪失した。
これによって、ドーハラウンドでのアメリカの立場は、いかに、WTOで約束したところで、その約束をアメリカに持ち帰っても、約束が保障されないことになり、ますます、WTO交渉は、難局を迎えることになる。


[6254] アメリカFDAの中国産うなぎなどの輸入禁止の詳細情報 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/30(Sat) 15:09  

すでにご承知のとおり、アメリカFDAは、6月28日付で、中国からのうなぎなどの汚染食品の輸入を全面禁止しましたが、以下は、その詳細です。

輸入禁止したのは、
catfish(ナマズ)種名はIchtalurus
Basa(バサと呼ばれる白身魚)種名は, Pangasius
shrimp(えび)
dace(鯉の一種)学名はLeuciscus leuciscus コイ科ウグイ属

eel(うなぎ)
です。

このサイトhttp://www.fda.gov/consumer/updates/fishtimeline062807.html
の魚の影絵をご参照

輸入を差し止める理由は、これらの魚の中に、次の物質の混入が認められたためとされています。

ニトロフラン-シュリンプ、

マラカイトグリーン-うなぎ、dace、シュリンプ、Catfish, Basa

ゲンチアナバイオレット(クリスタルバイオレット)-うなぎ、dace、シュリンプ、Catfish, Basa

フルオロキノロン-シュリンプ、Catfish, Basa

参照
http://www.fda.gov/ora/fiars/ora_import_ia16131.html

このサイトhttp://www.fda.gov/consumer/updates/seafood062807.htmlにありますように、FDAは、2006年10月から2007年5月にかけて、中国産輸入魚について、抗菌剤が混入しているかどうかを、サンプリング調査をしてきました。
FDAが懸念しているのは、これらのついての混入が微量なものであっても、長期の曝露によって、抗菌剤への耐性が、消費者についてしまうのではないかというのが、懸念のようです。
また、FDAの検査機関であるCVMでは、魚の養殖に安全な抗菌剤の開発を進めているようで、さらには、不許可薬品の使用を見分ける検査方法の開発も、つづけているようです。
FDAでは、魚にとどまらず、貝の検査も続けており、また、民間会社と提携してのサーモン・コントロール計画というものも、すすめているようです.
さらに、缶詰食品の安全性を確保するために、LACFプログラムというものも、進めているようです。
ここでは, とくに缶詰食品に含まれがちな、クロストリジウムの発生防止のための缶詰パック技術開発などに取り組んでいるようです。
輸入食品の安全のために、FDAでは、インプラント検査というものを実施しているようです。

以上がFDAの今回とった措置の概要と、検査体制の概要ですが、これに対して、昨日の日本のうなぎ輸入業界の対応は, 非常にずさんなように思えました。
また、土用のうなぎのかき入れ時に、厄介なこと、いってくれるなとの迷惑顔そのものの記者会見でしたね。


[6253] 国民の意思とは 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/30(Sat) 14:40  

 何だか訳が解からない中で多くの法案が通過しました。社会保険に関しては、結局6千万余件は第3者委員会が設立されこの中でのみ解決を図り、結果的にリセットされるのであろうと思います。第3者委員会にはかられなかった人は今後すべてゼロセットされるであろうと思います。常に弱きものは追いやられる。
 私は、やはり、地道に照合作業を続ける事は必用と思いますが。これがリセットされてはいけない。


[6252] RE:[6251] 投稿者:ZON 投稿日:2007/06/29(Fri) 14:00  

100点満点で40点だそうです。
私もそう思います。

PSE問題は無かったことにしてね(by経産省)
http://pub.ne.jp/yachiyo_kendo/?entry_id=777125

http://pub.ne.jp/yachiyo_kendo/?entry_id=777125


[6251] Re:[6249] 電気用品安全法、臨時国会で改正へ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/29(Fri) 13:36  

謎工さん、
ZONさん。
この見直し機運の背景には、家電リサイクル法の見直しとか、製品リユースの数値目標設定という国際基準設定の問題が関係していると思いますよ。
つまり、現行法では部品リユースは認められているが、製品リユースは認めていないという実情の元で、現行のPSEマークに固執すると、中古市場の萎縮につながって,製品リユースがうまく機能しないという問題がでてきたとみるべきなんじゃないんでしょうかね.
ちなみに、EUのWEEE指令では2008年度末までに製品リユースの数値目標を設定するかどうかが検討される予定のようですね。
反対派の皆さんも、こんどは, このあたりを今から勉強されといたほうがいいのかも。
いつも、余計なこと言ってすみませんね。

ご参照
「WEEE Management Regulations」
http://www.buyusa.gov/europeanunion/56.doc
e.reuse: the further use of waste electrical and electronic equipment or components thereof for their original intended purpose, including the further use of the equipment or components thereof following their return via collection points, distributors, recyclers or manufacturers;


[6250] RE:[6249] 電気用品安全法、臨時国会で改正へ 投稿者:ZON 投稿日:2007/06/29(Fri) 11:11  

正義が勝つ事も有るんですね。
この国も見捨てたものではなかったですね。


[6249] 電気用品安全法、臨時国会で改正へ 投稿者:謎工 投稿日:2007/06/29(Fri) 10:46  

産業構造審議会がPSEマーク導入以前の家電製品について経年劣化による深刻な安全上の問題は
確認されなかったとする答申を出したそうで、問題の勃発から1年半を経てようやく全面解決の目処が立ったと
言えるでしょう。しかし、あの時に散々「経年劣化は危険」と主張して火だるまになっていた元部長が
今度は審議官としてかつての主張を覆す改正法案の説明をするというのは何とも皮肉な巡り合わせです。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007062801000609.html


[6248] 宮沢喜一元首相ご逝去 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/28(Thu) 21:00  

戦後日本の生き証人が、また、一人、この世をお去りになった、という感じで一杯だ。
宮沢さんは、よく、こんなことを言われていた。
「人生なんてものは、満員電車でたっていて, ちょうど、前の人が降りた席に座るようなもんですよ。」
つまり、ひとつの偶然が人生を作っているというような、レッセ・フェールの考え方に裏打ちされたような、一種独特の人生観だったのかもしれない。
いろいろな思い出があるが、1988年に、例の服部秘書問題で、宮沢さんが、ホテルオークラの一室で、若いわれわれ議員の前で、あやまられたことがあった。
あのころは、派閥間の政争が激しく、派閥が宮沢さんを守りきれずに、蔵相辞任に追い込まれるという、宏池会にとっては,苦い場面だった。
われわれ宏池会の若い議員は、どうして、宮沢さんに、このようなつらい立場を味合わせなければならないんだ、という、くやしさでいっばいで、プリンスホテルの小渕さんの部屋に、押しかけ、頼んだこともあったが、当時の自民党内の空気は、辞任を当然のように突っぱねる雰囲気だった。
まことに歯がゆい思いだったことをおぼえている。
本来は、政治の泥水を飲ますことなく、大局的な見地から、悠々自適のご晩年を、もっと過ごさせることができなかったものか、と、その点は、ちょっと残念である。
心残りは、やはり、宏池会が分裂のまま、統合を見られることがなかったことだろう。
謹んで、ご冥福を祈ります。



[6247] 世界遺産に石見銀山遺跡 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/28(Thu) 15:20  

ユネスコの第三十一回世界遺産委員会は二十八日、日本政府が推薦した「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)を世界遺産(文化遺産)に登録することを決めた。
五月のユネスコの諮問委員会の「登録延期」勧告を覆した。

実は、私は、日本においても、産業遺産が世界遺産になるべきだと、文部科学省に対して、石見銀山の世界遺産登録を働きかけてきた。
参照
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000714720000419012.htm
http://www.sasayama.or.jp/action/indstry.htm
よろこばしいかぎりである。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007062802027958.html


[6246] 加藤紘一さんの著書「強いリベラル 」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/28(Thu) 15:10  

加藤紘一さんの著書「強いリベラル 」(文芸春秋社発行)を例によって、本屋で立ち読みしてみた。
この題名は、いろいろなメッセージを持っているようにも思われる。
ひとつは、ご自宅の放火犯の思想の背後にある危険性へのメッセージもあるであろうし、著書のあとがきにも書いてあるように、ケネディの就任演説に見られた責任ある国民の醸成という意味もあるであろう。
また、アメリカのネオコンのイミテーションの色彩の強い、、安倍政権の対極にあるパラダイムの模索、という意味もあるであろう。
本書は、何よりも、「加藤の乱」の手痛い失敗の後、秘書問題の責任をとって議員辞職されてから後の、地元を回って得た、地に足の着いた「日本をどうする」の政策のヒントを、書かれている。
そのなかで, 地域再生のひとつのスキームとしてのクラスター構想について触れられていたのが、印象的であった.
実は、私もこの、クラスター構想には、興味を持っていて、サイトでも、「クラスターを、地域振興の推進力にしよう 」
http://www.sasayama.or.jp/policy/S_2_12.htm
としてまとめたことがあった。
確かに、加藤さんの言われるように、市場万能主義には、限りなく、ほころびの見える時代となった。
では、これに代わるスキームとして、何があるのか。
私の考えとしては、いまさら孤立主義に帰られるはずはなく、むしろ、地域が、逆にグローバリズムの力を利用したスキームというものを考える時代に入ってきている、と、思っている。

http://www.bunshun.co.jp/book_db/3/69/24/9784163692401.shtml


[6245] ドーハラウンドの決裂は、ブラジルのせいなの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/28(Thu) 04:34  

6241で紹介したG4閣僚会合の交渉決裂によるドーハラウンドのほとんどの破綻だが、ここにきて、G4の話し合いを決裂させたのは、ブラジルのアモリン外相の感情的対応だとする論調が、現地のサンパウロなどの日本語サイトにのっていて、面白い。
「ブラジルは、ドーハ・ラウンド決裂罪という札つきの国になる。」なんだそうだ。
つまり、ブラジルの現在の立場は、反米化を強めるベネズェラに石油を依存し、しかも、BRICsのひとつとして、親米一辺倒のインドとともに、これからの世界の経済発展をリードしなければならないという、微妙な立場を反映したもの、という見方だ。
確かに、ドーハラウンドの対立を、農産品輸出国対資源国という対立構造で捉えた場合、ブラジルは、その両方の中間に位置する微妙な立場であることがわかる。
しかし、逆に考えれば、ドーハラウンド再開のための一縷の望みは、このブラジルにあるものと見られ、それが、本当のブラジルの狙いだと見る向きもある。

ブラジルの日本語新聞のサイトは、下記のとおり。
http://www.nikkeyshimbun.com.br/070626-22brasil.html
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DA_N_ID=12&DO_N_ID=17486
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DA_N_ID=12&DO_N_ID=17496
http://www.nikkeyshimbun.com.br/070623-21brasil.html




[6244] Re:[6243] レジ袋の次は・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/28(Thu) 04:21  

虹屋さん。
次は、ペットボトルですか。
日本でも、これをパフォーマンスとして真似をする首長さんが出るかも知れませんね。
ただ、レジ袋にしても、このペットボトルにしても環境マインドの象徴的な意味合いはあるにしても、実効性となると、疑問符がつくようですね。
むしろ、光によって一定期間後に腐食するペットボトルの開発のほうが、社会的なコストは少なくなるのかも知れません。


[6243] レジ袋の次は・・ 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/27(Wed) 12:57  

サンフランシスコ市のギャビン・ニューソム市長はこのほど、市役所機関でのプラスティックボトル詰めの水の購入を禁止する市長命令を出した。税金の節約と環境保護が目的で、市によれば、米国人が購入するボトル水のために、容器の材料として年間4000万ガロンを超える石油が消費されている。ごみとなるプラスティック容器の運搬や処理の手間も省けると期待される。カリフォルニアでは毎年10億本以上の容器が埋立地に運ばれているという。

http://www.usfl.com/Daily/News/07/06/0626_010.asp



[6242] ボーナス返上という愚行 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/26(Tue) 08:41  

年金問題の幕引きをはかるポーズなのか、いっせいに、社会保険庁関連のボーナス返上声明が出されたのだが、これまでにも、不祥事の幕引きで、この種の形だけのパフォーマンスが、給与やボーナスの返還という形でされることが多い。
当面の世論からの風除けというような意味なのだろう。
しかし、返還されたボーナスが、年金受給者に還元されるというわけでもなく、その分は、国庫に返還という形なのだろうから、年金受給者にとっては、何のメリットもないわけだ。
返還分が、データベース入力コストに当てられるというのなら、まだしもだが。
ああ、いい加減にやめたらどうなのかな?
このようなおためごかしのパフォーマンスは。
一番いい償いの仕方は、選挙で負けてみることなんだろう。


[6241] ドーハラウンドG4決裂 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/22(Fri) 21:01  

アメリカ、EU、インド、ブラジルのG4とよばれる国のメンバーが、今週、ドイツのポツダムで会談し、ドーハラウンドの成功に向けての話し合いをしたが、アメリカとEUは、お互いを非難し、また、アメリカは、ブラジルとインドの硬直的な対応をも、非難するという、三つ巴の非難合戦で、このままで行けばドーハラウンドの解決は見られず、2010年まで、その解決は、引きのばされかねない事態となったようだ。
なお、このドーハラウンドの帰趨と密接に関係するアメリカの農業法の審議は、米下院で、まだ、続けらけれているようだ。

http://www.foodnavigator-usa.com/news/ng.asp?n=77587-doha-global-trade-g


[6240] 無題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/20(Wed) 11:59  

まりちゃんの言われていることは誠に最もな事、重要な事です。農林水産省などでは一時的に管理を厳重すぎるくらい厳重にしておりますが、いつの間にかこの厳重さが崩れてきます。厳重であることはそんなに人間永く持続出来ません。ですから持続できる程度に厳重に管理をしていく事が重要なのですが、この「状況に応じてレベルを下げる」ことは建前上日本人には出来なのです。ですからいつの間にか「運用上」レベルを下げている訳です。農家も消費者も忘れた頃には管理が下がっているのが現状です。
 ですからまりちゃんの指摘の様に、問題は繰り返し起こってしまうのだと思います。
 私の提案は、人間が持続的に管理できる範囲で最もシンプルなことを確実に持続的に実施できることの「文化」をお願いしている訳です。勿論、この範囲にはリスクが存在します。このリスクは百万分の1レベルまでになっている必用はあり、当局はここまでは努力はしなければなりません。現実には多くのリスクがこの世の中には存在しますので、これ以上のリスク軽減を実施した場合には、「全ての問題に対応出来ない」訳で、他の何かの問題が起こってくるのだろうと思います。
 私の田舎では実に合理的な「文化」があります。人間が食べて問題となるようなことを「野外の動物に出来るだけ与えない」文化です。本当に狸やイノシシなどの被害、カラスなど野鳥の被害は大きいのですが、決して毒餌などは与えません。ハエ対策でも用心をして、出来るだけ毒(殺虫剤)を使用しません。回りまわって人にくると思っているからです。仏教の輪廻の思想ですね。しかし、現在の大規模生産施設では、多量の毒となるネズミ用の餌や殺虫剤などを使用せざるを得ません。私も僅かの野菜を作っていますが、カラスや狸イノシシの所為で全く口に出来ない野菜も2〜3年に1度はあります。販売される農業生産物について、農家自身も自分が口にするものとして生産してもらいたいと思いますが、それでは農家として生きていかれません。



[6239] Re:[6238] [6231] [6230] リスクゼロを求めることについて 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/20(Wed) 11:42  

まりちゃんの言われていることは誠に最もな事、重要な事です。農林水産省などでは一時的に管理を厳重すぎるくらい厳重にしておりますが、いつの間にかこの厳重さが崩れてきます。厳重であることはそんなに人間永く持続出来ません。ですから持続できる程度に厳重に管理をしていく事が重要なのですが、この「状況に応じてレベルを下げる」ことは建前上日本人には出来なのです。ですからいつの間にか「運用上」レベルを下げている訳です。農家も消費者も忘れた頃には管理が下がっているのが現状です。
 ですからまりちゃんの指摘の様に、問題は繰り返し起こってしまうのだと思います。
 私の提案は、人間が持続的に管理できる範囲で最もシンプルなことを確実に持続的に実施できることの「文化」をお願いしている訳です。勿論、この範囲にはリスクが存在します。このリスクは百万分の1レベルまでになっている必用はあり、当局はここまでは努力はしなければなりません。現実には多くのリスクがこの世の中には存在しますので、これ以上のリスク軽減を実施した場合には、「全ての問題に対応出来ない」訳で、他の何かの問題が起こってくるのだろうと思います。
 私の田舎では実に合理的な「文化」があります。人間が食べて問題となるようなことを「野外の動物に出来るだけ与えない」文化です。本当に狸やイノシシなどの被害、カラスなど野鳥の被害は大きいのですが、決して毒餌などは与えません。ハエ対策でも用心をして、出来るだけ毒(殺虫剤)を使用しません。回りまわって人にくると思っているからです。仏教の輪廻の思想ですね。しかし、現在の大規模生産施設では、多量の毒となるネズミ用の餌や殺虫剤などを使用せざるを得ません。私も僅かの野菜を作っていますが、カラスや狸イノシシの所為で全く口に出来ない野菜も2〜3年に1度はあります。販売される農業生産物について、農家自身も自分が口にするものとして生産してもらいたいと思いますが、それでは農家として生きていかれません。
 
 


[6238] Re:[6231] [6230] リスクゼロを求めることについて 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/06/19(Tue) 12:27  

【狂牛病】 肉骨粉など動物性タンパク質含む飼料を禁じた指針 「存在だけ知っている」とか「知らない」と答える牛飼養農家が24%
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1182148991/

煙草問題と似たようなもので、厳しく追及する人がいないと、改善されないような問題なんだと思いますよ。
この意識の低さ。


[6236] 那須御用邸の北半分、開放へ=570ヘクタール、環境省所管に 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/19(Tue) 11:05  

天皇、皇后両陛下の静養先、那須御用邸(栃木県那須町)の敷地北半分(約570ヘクタール)が、今年度末をめどに宮内庁から環境省の所管に移行し、一般に開放されることが19日、明らかになった。
同御用邸には貴重な動植物が生息しており、自然を維持しつつ、国民が自然に直接触れ合える場として活用してはどうかとの天皇陛下の意向を踏まえた。
環境省は今年度から数年かけ、自然観察や体験活動ができるよう施設を整備し、国民に利用してもらうほか、動植物の長期的なモニタリングも行う考え。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070619-00000033-jij-soci

ということで、この掲示板でも冗談交じりの提案ではあったが、宮内庁所管の鴨場などの生態系を、ミチゲーションバンキングに、との提案構想が、違った形ではあったが、一部取り入れられた形になった。
参照
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=684
まづは、めでたし。



[6235] Re:[6233] [6232] 社会保険の明確率について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/19(Tue) 09:07  

> つまり、明確な与党の負けが決まっている状態では、選挙の焦点とすらなりえない、っていう感じです。
 実は、私は懸念していることがあります。日本でBSEが発生したときにある意味でめちゃくちゃな対応を行い、多くの裁判沙汰があったかと思います。現状みていると、多分この様な選挙目当てのめちゃくちゃな対応が起こるであろうと思います。笹山さんの言われる通り、「選挙」に関しては与党が負けると私も感じておりますが、めちゃくちゃをしても良いと言うことにはなりません。
 結果は、やはり正直ものはばかを見るかも知れませんが。


[6234] 「鳥ウイルスがじかに人間に感染する」 投稿者:とき 投稿日:2007/06/18(Mon) 18:28  

 と、「清浄国論」の錯誤はいつまで続くのでしょうか?

平成19年6月14日 農林水産省
食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会第25回家きん疾病小委員会の概要について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070614press_4.html


『生物と無生物のあいだ』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/31e93631310649419220ba30ddba14dd
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50846414.html
http://blog.tatsuru.com/2007/04/21_1028.php

『結局、私たちが明らかにできたことは、生命を機械的に、操作的に扱うことの不可能性だったのである。』(p.272)

 それはもちろんウイルスも同じです。ウイルスも立派な「生命」のうちですから。

 新型変異株の出現の確率は、世代更新の激烈な人工的畜産増殖界のほうが数段高く、野生の鳥類に何か新しいウイルス感染症が起こった場合は、まずはじめに人間が手がけてる世界の中に感染源があると思っておかなければならないはずなのに、その観点をすっぽり抜かすような科学・学術界の人の知識知見をみるにつけ、まずそれを疑わざるをえない状況です。「闇ワク」などというほぼ「捏造」としか思えない知見を出してしまう時点で、この世界はとても「科学」的な思考のできる世界ではなく、なにかまがまがしいものに覆われた世界だと思うほかありません。

 ウイルス感染の病気にならないというのは、免疫応答のまだ激しくない幼少期に感染暴露の経験をして、すでに抗体をもっているからだということを意味していることを、まずはウイルス感染症の病理病態を見立てる際の基本としておきたいものです。ごくごく当然のウイルスと生物の共生関係の常識として。
 「(人獣共通感染)高病原性鳥インフルエンザウイルス」などというおどろおどろしい妄想観念は、いわば宗教教義の終末思想のようなものであって、けっして現実現場の、あるいは科学の知識知見ではありません。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/s/%B2%B9%C3%C8%B2%BD
(疑いだすと、それは「プリオン」「狂牛病」にもあてはまるようですが・・・。あの「ダイオキシン」騒動にかなり類似したところがあるようにも。)
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/973262671/
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1140447718/
http://antikimchi2.seesaa.net/article/37078900.html

◆鳥インフルエンザ問題の今後(218)(2007.6.12)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tamago/influenza357.htm

『現代日本の環境にやさしいといわれる行為は、その多くが元気な中年、エネルギーの余っている人たち、そして個人や集団で力や声の大きい人たちのものである。その声の中で、情報が閉ざされている、論理が組み立たない、口が回らない、そして起き上がれない人たちは寂しく笑うだけである。』
http://takedanet.com/2007/06/post_537d.html
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak386_390.html#zakkan388
http://takedanet.com/


【社会】研究関連の不正を批判 科学技術白書
2007年6月15日 09時41分 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007061501000178.html

阪大教授の論文、教授会が取り下げ勧告 教授は反論
2007年6月14日(木)23:03 朝日新聞
http://www.asahi.com/edu/news/OSK200706140063.html

◇トキの幼鳥2羽死ぬ 共同ニュース2007年6月18日
http://www.niigata-nippo.co.jp/world/index.asp?cateNo=2&id=2007061801000353


[6233] Re:[6232] 社会保険の明確率について 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/18(Mon) 18:21  

ヤマビコさん。
この問題は、すでに、参議院選挙の焦点としては、すでに、勝敗の帰趨があきらかになっているのですから、じっくり、参議院選挙後での、衆議院与党多数、参議院野党多数でのグリッド・ロックの構図の元で、国民に信頼の持てる解決策を図っていくしかないですね。
つまり、明確な与党の負けが決まっている状態では、選挙の焦点とすらなりえない、っていう感じです。


[6232] 社会保険の明確率について 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/18(Mon) 14:55  

 現在各政党は、不明となっている社会保険について明らかにすることについて、われこそは明確できると言っているのですが、その明確化率を数値で言ってもらいたいものです。それこそ、100%明確になることはあり得ない訳ですので、各政党は「わが党は90%以上明確にする」とかで選挙公約を掲げていただきたと思います。場合によれば、80%でも明確になれば「その成果を高らかに宣伝する」ものと思います。勿論95%の明確化率でも250万件以上が不明確のままとなります。この場合の救済処置も公約に掲げてもらいたいと思います。皆さん、いかがでしょうか。



[6231] Re:[6230] リスクゼロを求めることについて 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/18(Mon) 09:52  

ヤマビコさん。
一定のしきい値(スレッショルド)のもとでの安全志向というものが、費用対効果の点からも、望ましいのは、確かなのですが、なんと言うのでしょうかね、その点、低きに流れるという人間のサガというか、アメリカで名だたるHACCP方式も、結局は、ルーズな運営が、システムとしては優れたリスク管理を危ういものとしている、という現実をみるにつけ、なかなか、その辺をキャンペーンすること自体、後ろめたいものに感じられてしまうのも、これまた、正直、事実ですね。


[6230] リスクゼロを求めることについて 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/15(Fri) 13:54  

 最近感じることは、食を含めてリスクゼロについてである。BSEにしても鳥インフルエンザの対策にしても、この掲示板でもリスクゼロを求める意見が多い。
 現実的には、リスクゼロはあり得ないし、限りなくリスクゼロを求めるにしても、費用対効果の点からみるととてつもなく高い費用が必要な場合が多い。一方では、例えば食中毒の発生などでは世代を渡って受け継がれて来た食文化の中での「食中毒」を避けることの文化継承は廃れていっている。
 例えば、BSEについても永い文化の歴史の中では、牛には牛由来のもの(食材)を餌には混ぜてこなかった。しかし、今日では経済行為としてこの様なことは当然として行われている。肉骨粉を餌に混ぜた方が肉質は良いのであるから、勝ち残って来るのは、経済的に「合理的に対応した者」である。人々は安くかつ旨いものであれば飛びつくのである。このような中で食に問題が起こればただ騒ぐのである。
 私は、一方で動物由来の肉骨粉を使用する事について現状では一億分の一レベルまでリスクは減少してきて、これを使用したからと言って日本人が毎年数人の発症者を出すような状況下にないと私は思っているが、一方では牛に限らずホモの系で循環するような餌の調達方法は、全ての家畜家禽で「食文化」としてよくないと思っている。
 とにかく、現代は哲学と言うか信念と言うか文化と言うかそういったものがなく「安ければ良い、旨ければ良い」と言ったことがのさばっていて、一方ではリスクゼロを限りなく求め、他人事として騒いでいるような気がする。この掲示板では、この根本的な「文化」を議論したいものである。 


[6229] 同じ轍を踏むことになるのか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/15(Fri) 10:12  

欧州委員会は6月1日、動物由来の肉骨粉について、その原料となる動物の種類を特定することのできる科学的なたんぱく質の分析方法の確立のための研究を実施することを公表した。

2005年7月にEUでは、TSE(伝達性海綿状脳症)対策指針(Roadmap)において、フィードバンに関しては、一定の条件が整えば対策を緩和するとしており、動物の種類を特定することができるたんぱく質の分析方法が開発されれば、反すう家畜でない家畜由来の肉骨粉を飼料として利用するとしている。

委員会は、摂氏133度で熱処理した肉骨粉の原料の種類を特定することができる分析方法の確立が目的であるとしている。チキンミールの豚用飼料への利用、豚肉骨粉の家きん用飼料への利用については、確実に原料の種類を特定する検査方法の確立がされない限りその解除は難しいとしている。現在、大豆などの高たんぱく飼料原料の価格の高騰が続いていることから、農家が、この研究が成功した場合、動物由来肉骨粉を飼料に利用可能となるのではないかと期待感を強めている。

http://lin.lin.go.jp/alic/week/2007/jun/770eu.htm


[6227] Re:[6226] [6221] [6220] [6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/13(Wed) 22:14  

ヤマビコ さん。
なるほど、そのような見方もできますね。
こうなると、アメラジアンに対する日本政府の冷淡さというのも、偏狭に見えてきますね。


[6226] Re:[6221] [6220] [6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/13(Wed) 11:02  

> 本来、このような人道的な問題に、一部の政党色がつくことは、なんとしても、さけなければならないことなのだと、私は、おもいます。
 私は一般論として投稿させていただきました。「マスコミ種」にならなければ様々な対応が起こってこないし、「マスコミ種」になれば、これを利用しようとし、政治色も出てくると言ったことは悲しいものです。一刻も早く解決してほしいものです。
 また思うことは、これが中国であれば「拉致」があり得たであろうか、「残留遺児」では敵国の子供を育てた訳ですので、「生命や個人の尊厳」と言う文化から見ると中国は大したものです。


[6225] Re:[6221] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:山梨評論 投稿日:2007/06/13(Wed) 00:32  

笹山さん、早速のご教示をありがとうございました。
> 北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律(平成十四年十二月十一日法律第百四十三号)は、超党派議員での合意の下で、厚生労働委員長提出によって、満場一致で、可決され、平成14年12月11日交付となったものです。

> そして、今、一番、拉致家族が心配しているのは、5年の時限立法が切れたときのことなのでしょう。

法令も確認できたので当方のページにリンク追記しました。
時限立法とお書きになったのでびっくりして確認したのですが、5年の期限は(拉致被害者等給付金等の支給)についてだけですね。
公営住宅などや法律自体にも期限は無さそうです。

附則 第三条 この法律の規定については、この法律の施行後三年を目途としてこの法律の実施状況等を勘案して検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。

支援策の見直しは、これが正しく機能すれば良いのでしょう。

約460名もいると考えられる拉致被害者の皆さんの帰国までは道が遠いようです。
http://chosa-kai.jp/index.html

「羨望をこめての現地での口さがない陰口」はともかくとして、救援・支援に政党の色付けが付くというのは情けない事だと思います。基本的には地震台風大災害の救援と同じようなものだと当方は思うのですが。
そしてこの人生を狂わせた災厄は天災では無く国家的犯罪行為の犠牲として生じたことが一番重い問題だと感じています。
そういう人災だからこそ手厚い支援が必要なのだと思っています。
しかしその点を考慮した時に、他の(過誤あるいは不作為による)国家的人災と同様に政治の色が付いてしまうことは避け難い事なのでしょう、拉致問題を巡るその事を少しは分かってきたと感じました。
ご教示に重ねて感謝します。

http://www.geocities.jp/yyreview/edt031210.htm


[6224] 英専門委 歯科治療によるvCJD伝達リスクを上方修正 年150人の新感染も 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/06/12(Tue) 23:52  

英専門委 歯科治療によるvCJD伝達リスクを上方修正 年150人の新感染も
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/07061101.htm
貧血を起こしそうなニュースです。
歯磨きしなきゃ。。。
日本も歯科の対策を早急に行ってもらわないと。。ただでさえ審議会などでお粗末な感染対策の現状が問題になってるのに。。

ところでですが、久しぶりにテリーさんのサイトを覗いたらこんなニュースがありました。
http://www.vegsource.com/talk/madcow/index.html
Alzheimer's cases will quadruple to 1.7 MILLION in 40 years
http://www.vegsource.com/talk/madcow/messages/1001419.html
Alzheimer-type neuropathology 28 year old patient with idCJD


[6223] Re:[6222] フレックス車普及の方が、効果が大きいのではないか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/12(Tue) 18:50  

虹屋さん。
私も、一時、選挙区まわりに、ガソリン代がかさむので、クラウンのディーゼルを使っていたことがあります。
当時は、まだ、改善されていないもので、冬の寒い日など、ちょっと、車から降りると、車の噴出す排気ガスで、咳き込むことなどもありました。
今は、改良されて、そんなことは、まったくないようですね。
その後は、ずーっと、プリウスを使っています。
満タンにすれば、東京から秋田までの550キロ、無給油でいけます。
ですから、フレックス車もいいのですが、やはり、ディーゼルのハイブリッド車があれば、というのが、贅沢な願いです。
現在のプリウスで、ガソリン代が、半分以下となりますので、それが灯油となれば、灯油がガソリンの2/3とすれば、1/2×2/3ということで、単純計算でいけば、ガソリン車のハイブリッド車では、燃費は、ガソリン車の1/3以下となるはずですね。
秋田まで、3000円以下でいけてしまいます。
で、ディーゼルは、実質、フレックス車と同じでしょうから、エタノールも使えるはずです。
このサイト
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20050329106.html
をみますと、いろいろ、開発がすすんでいるようですね。


[6222] フレックス車普及の方が、効果が大きいのではないか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/12(Tue) 18:36  

農水省、バイオ燃料増産後押しで新法制定へ

農林水産省は、国産のバイオエタノールなどの生産を支援するため、新法の策定に乗り出す。

具体的な優遇策として、国産原料からバイオ燃料を製造する事業者に対し、輸送にかかる経費を節減するため、工場をサトウキビなど原料の農業用地に建てられるよう規制を緩和する。製造工場の固定資産税などを減免したり、天候不順で原料作物が不作だった時に損失を補償する措置なども検討する。

6月12日14時38分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070612-00000005-yom-bus_all

バイオ・エタノール普及のためには、エタノール、ガソリン、両方を混ぜたいかなる混合比の混合燃料に対応するフレックス車普及の方が効果があるのではないだろうか??ブラジルでも、エタノール利用の増大の決め手は、フレックス車と伝えられている。消費・需要があれば、供給が行われるのが経済原則。供給を先行しても、効果は薄いのでは?

http://www.nikkeyshimbun.com.br/070525-71colonia.html

拙考にご意見いただければ、幸いです。
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/hatake_07/hatake_0711_toumorokosi.htm

笹山さん。コンプライアンス・リスクの情報有難うございます。一説には、折口会長の金主は、日商岩井とか?



[6221] Re:[6220] [6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/12(Tue) 18:14  

山梨評論さん。
ヤマビコさん。
> これまで遠慮されてきた拉致家族たちへの世間の風あたり
> つらい立場に、拉致家族を結果として追い込むような行動
の意味ですか。
北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律(平成十四年十二月十一日法律第百四十三号)は、超党派議員での合意の下で、厚生労働委員長提出によって、満場一致で、可決され、平成14年12月11日交付となったものです。

これによって、現在の 帰国被害者等が日本に永住する場合には、
拉致被害者等給付金
(帰国した被害者及び配偶者が永住する場合に、5年間を限度に給付金を毎月支給(政令で定める月額は、単身:17万円、2人世帯:24万円、以降1人増えるごとに3万円)永住決定が困難な場合には、滞在援助金を支給 )
を、永住の意思決定の時から5年を限度として、毎月、支給されているというわけです。
そして、今、一番、拉致家族が心配しているのは、5年の時限立法が切れたときのことなのでしょう。

当初のマスコミの扱いがさめれば、特別扱いされていることに対しての羨望をこめての、現地での口さがない陰口も、あるかもしれません。

政党の色付けがされれば、その傾向は、増すかも知れません。

そのようなことが、拉致被害者の自立への勇気をそぐことになるかもしません。


でも、拉致家族たちは、そんな、自分たちを取り巻く地域の見えない力というものを、中山さんに言うことはできないでしょう。

「がんばってください。」としかいえない、「国から措置された」弱い立場なのです。

本来、このような人道的な問題に、一部の政党色がつくことは、なんとしても、さけなければならないことなのだと、私は、おもいます。


[6220] Re:[6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:山梨評論 投稿日:2007/06/12(Tue) 17:33  

山梨県にも拉致犠牲者と考えられる(県警は否定している)方がおられますので、当方も関心を持ち続けています。
笹山登生さんのご意見の意味が理解できません。
> これまで遠慮されてきた拉致家族たちへの世間の風あたり
> つらい立場に、拉致家族を結果として追い込むような行動
このへんについて、どういう事柄をお考えなのかご教示いただけるとありがたいです。

拉致問題に関心を示す素振りは、単に政治家が自分の支持者を増やすためだけにやっている事だと切り捨てる意味なら、
山梨ではこの問題は票につながらないから誰も動かないというのもわかります。当方も大方そんな所だと思っています。

逆に拉致問題を語ると特定の政治的立場に色付けされる世論があるというなら、それは何故そうなるのかも知りたいです。

山梨県警の事件対応、情報発信などに注意してきた者としては、何かどろどろしたものが裏にあるだろうという勘繰りをしています、だが普通の市民には決して見えない世界、それが政治かと。
その世界に足を踏み入れた人は事実を知ると同時に口をつぐんでしまう、それも政治かと。
その世界から抜けられた笹山さんのご意見は、この掲示板、ブログ、とても貴重です。

http://www.geocities.jp/yyreview/edt031210.htm


[6219] Re:[6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/12(Tue) 14:57  

中山氏も、拉致問題解決が、自らが使命とする解決問題であるとしたら、どうして、このようなつらい立場に、拉致家族を結果として追い込むような行動をとるのであろうか?
> その真意が、よく、私には、わからない。
 安倍総理だって、拉致問題をばねに総理の座を得たのではないですか??


[6218] 拉致問題に政党色がつくことは、拉致家族にとって、幸せなことなのか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/11(Mon) 19:31  

今日、首相補佐官の中山恭子氏が、次期参議院選挙への出馬を表明したのだが、このことで、これまで遠慮されてきた拉致家族たちへの世間の風あたりが、強くなるのではないかと、懸念するものである。
中山氏も、拉致問題解決が、自らが使命とする解決問題であるとしたら、どうして、このようなつらい立場に、拉致家族を結果として追い込むような行動をとるのであろうか?
その真意が、よく、私には、わからない。


[6217] Re:[6216] コンプライアンス・リスク 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/10(Sun) 21:28  

虹屋さん。
そうですね。
銀行にとってみれば、一種のコンプライアンス・リスクというべきものなのでしょうね。
一般論としては、バーゼル会議でも、議題にされている課題のようですね。
今の時勢ですと、ファンドがありますので、銀行の企業に対する影響力は、衰えていますので、どうなんでしょう。
むしろ、別の勢力が、これらの企業姿勢を正す力になるのかもしれませんね。
株価は、年初来高値の半減の水準となったようですが。

http://www.occ.treas.gov/2007%20Compliance%20Risk.pdf


[6216] 無題 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/10(Sun) 20:53  

笹山さん。教えていただけるとありがたいのですが、

コムスン、グッドウィルのメインバンク(確かみづほ銀行?)が、「こんなにコンプライアンスが悪い企業には、貸付できない」と、折口会長ら現経営陣が退陣するか、貸し剥がしの二者選択を迫ったら、すぐにでも打開する話に思えるのですが・・

コンプライアンスが悪い企業に、漫然と融資を続ける金融機関の責任、欧米ではどの様に問われるのですか??


[6215] 安倍総理、こんな記事残っていまっせ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/10(Sun) 16:37  

今話題のコムスンの「コムスン通信」No10に「介護保険制度の将来への展望」
http://www.comsn.co.jp/comsnpress/tsushin/ct-10/p-n10-6-11.html
として、当時の内閣官房副長官だった、安倍総理と、折口コムスン社長とが、佐藤正忠氏の司会で、対談している。
http://www.comsn.co.jp/web-tsushin/image-10/p11-1.jpg

この中で、安倍総理は、次のようにいっている。

安倍
あとはやはり民間の方の機動力で「事業として成り立つ」ことが大切ですね。
今まではそういう制度は全部、国が税金でやっていた。
そうなるとやはり悪い意味での親方日の丸になりますし、頼むほうも頼みにくい。介護措置されるということですからね。
介護保険制度が導入されて、みんな権利として使える。
これが私は非常に大事な要素だと思います。
そういう中で、コムスンは一生懸命やっておられる。
ただ、これからの課題は今のペースで要介護者が増えていっていいのだろうかということです。
介護保険制度が理解されればされるほど、利用率は高まります。
ある意味ではいいことですが、厚生労働省の予想を上回って利用給付が増えてくると、介護保険料と税金に頼っていますから、成り立たなくなる危険性があります。
大切なことは、安易に要介護者を増やさないように、予防に力を入れることです。その時にも、民間の介護をやっている人たちのノウハウを活かしてもらえたらと思います。」

以上だが、どうも、このコムソンの合言葉「家族は愛を、介護はプロに」が、「家族は金を、介護はプロに」と聞こえてきてしまうのだから、始末が悪い。

上記サイトは、そのうち削除されるでしょうから、念のため、下記にキャッシャのサイトURLを記しておきますね。

http://72.14.235.104/search?q=cache:u6lunkNtezsJ:www.comsn.co.jp/comsnpress/tsushin/ct-10/p-n10-6-11.html+%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AF%E6%84%9B%E3%82%92%E3%80%81%E4%BB%8B%E8%AD%B7%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%AD%E3%81%AB%E3%80%80%E3%80%80%E5%AE%89%E5%80%8D&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp


[6214] Re:[6213] 公衆衛生的観点からは、非定型BSEも伝達性ありと看做すべき 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/10(Sun) 14:19  

>ですから、このような時期に、ひとつの仮説を推し進めることは、何か、ためにする議論を誘発させる元になるのではないか、という警戒心を私自身はもっています。

確かに、「全ての非定型BSEに伝達性が認められる。」とはいえないようです。逆の「非定型BSEの伝達性は、認められない。」ともいえない。非定型BSEには伝達性のあるもの、ないものがあると見るべきでしょうね。ただ、牛での流行、ひいては人間への伝達を阻止する公衆衛生的観点からは、「全ての非定型BSEに、伝達性を認められる。」と看做して、対策を検討、評価すべきではないでしょうか。

「世界中で記録された狂牛病のケースはおよそ20万になるが、非定型のケースは100例ほどしか知られていない。」
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/bse/news/06080901.htm

この100例の全てが伝達性を調べられたワケではありません。米国の2例は、検出された経緯を顧みれば、検査に供するサンプルが残っていません。だから伝達性は不明。それを良いことに米国産BSE牛は非定型で伝達性・感染性が低いので、安全と言う主張はいただけません。

伝達性は、各々のプリオンの性状や接種量で違ってくる。今回の佐多先生らの研究から、プリオンの糖鎖型や分子量の違いが、伝達性・被伝達性に関係していることが示唆されています。
今回の日本のBSE/8/FukusimaとBSE/9/Fukuyamaは、ELISA法やWB法の結果からプリオン蓄積量がかなり低いと見られていました。BSE/9/Fukuyamaは定型BSEですから、プリオンの性状の点では伝達性がある。BSE/9から牛型PrP過発現マウスに伝達されなかったのは、量的に不足であった、つまりBSE/9/Fukuyamaの蓄積量が少なかったとみられます。非定型のBSE/8/Fukusimaで伝達が起きなかったのも、プリオンの性状、定型・非定型の違いによると解釈するよりも、蓄積量が少なかったとの解釈が妥当ではないでしょうか。

イタリア例では、従来型BSEよりも短い潜伏期で発病しています。

科学的には多様の非定型BSEのパターンがあるが、公衆衛生的観点からは、「全ての非定型BSEに伝達性がある」と看做して、対策を検討、評価すべきではないでしょうか。



[6213] Re:[6212] [6211] 非定型BSE牛の伝達性、米国型BSEは現れるか? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/09(Sat) 23:17  

非定型BSEについてはねまだ、いろいろ、わからないことが多そうですね。
たとえば、懐妊期間の長さですね。
これまでの仮説ではかんがえられない超長期の潜伏期間なのではないかとか、一律に非定型BSEと片付けられないほど多様の非定型BSEのパターンがあるのではないか、というようなことですね。
ですから、このような時期に、ひとつの仮説を推し進めることは、何か、ためにする議論を誘発させる元になるのではないか、という警戒心を私自身はもっています。


[6212] Re:[6211] 非定型BSE牛の伝達性、米国型BSEは現れるか? 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/09(Sat) 21:56  

> この論文の結論は、『非定型BSEの伝達性は、認められない。』という結論を導き出したかった、というわけですね。
> すなわち、非定型BSEの存在が、これまでの肉骨粉起源説を損なうものではない、ということを、言いたかったのでしょうかね?


日本の非定型BSEは2例。2003年10月の第8例目、福島県で飼育されていた23ヶ月齢の去勢ホルスタイン、論文でBSE/8/Fukusimaと表記。2006年3月の第24例目、長崎県で飼育されていた169ヶ月齢の雌の黒毛和牛、BSE/24/Saseboと表記。

BSE/8/Fukusimaは今回の報告で、伝達性が確認されなかった。BSE/24/Saseboは、マウス、遺伝子組換えマウス、牛への脳内接種を行って、観察中。ですから、日本の非定型BSEの伝達性は、”現時点”では認められない。BSE/24/Saseboの結果まちの状況といえます。下記のイタリアの例をみると、早くて来年2008年暮まで判然としないのではないでしょうか。今回の報告では「非定型BSEの伝達性は、現在まで認められていない。」と書かれています。

「イタリアの1例は、ウシ、マウス、サルへの脳内接種で、感染性が証明されています。ウシでは17ヶ月、サルでは26ヶ月と、従来型BSEよりも短い潜伏期で発病している点が注目されています。フランスとドイツの例はマウスへの脳内接種で感染性が証明されています。」
 山内一也東京大学名誉教授 人獣共通感染症(第172回)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf172.html

羊の海綿状脳症、スクレイピーはプリオン株が20種以上あり、伝達性・感染性が違うそうですから、非定型BSEも同様ではないでしょうか。

非定型BSEは14歳以上のウシ10万頭中1例、発生すると推定されています。米農務省は推計では、約170万頭の14歳以上の牛が米国で飼育されています。つまり10頭前後の非定型BSE牛が毎年、いる勘定になります。米国のSRMを肉骨粉原料とし、牛肉骨粉を飼料に使っている現状を考えると、その10頭中に伝達性の強い非定型BSE牛が顕れ、新たな米国型BSEの流行させる懸念をぬぐえません。下記にまとめてみました。ご意見いただければ幸いです。

 ヒトのクールー病、牛の狂牛病・BSE 米国発の新型BSEの可能性
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/HATAKE/BSE/hatake_0723_BSE-hiteikei.htm


[6211] Re:[6210] [6111] 疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/09(Sat) 20:39  

虹屋さん。
なるほど。
この論文の結論は、『非定型BSEの伝達性は、認められない。』という結論を導き出したかった、というわけですね。
すなわち、非定型BSEの存在が、これまでの肉骨粉起源説を損なうものではない、ということを、言いたかったのでしょうかね?


[6210] Re:[6111] 疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点 投稿者:虹屋 投稿日:2007/06/09(Sat) 19:12  

> 今朝の朝日新聞は、どうしたことか、トップに、BSE非定型牛の感染実験結果について、特大の見出しをトップに持ってきての扱いなのだが、いったい、どのような趣旨で、このような大見出し扱いなのか、など、疑問の残る取り扱いだ。
> http://www.asahi.com/life/update/0508/TKY200705080402.html参照

これの元ネタの佐多 徹太郎先生らの「BSEリスクの解明等に関する研究」報告書が、先日のプリオン専門部会の参考資料で出されました。

http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai44/prion44-sankousiryou5.pdf

以下要点を私なりにまとめてみました。

若齢牛
我が国での8例目(23ヶ月齢、若い定型BSE)、9例目(21ヶ月齢、非定型BSE)のBSEの牛プリオン蛋白質(PrP)過発現トランスジェニックマウス(TgBoPrP)での伝達試験では2代目までの継代を行っているが、伝達性は確認されていない。5%脳乳剤を用いた場合のTgBoPrPマウスの検出限界は10の3乗 ID50/gであり、これ以下のプリオンの存在は否定できない。
10%脳乳剤を20μlをTgBoPrP(牛型PrP過発現マウス)脳内接種する際の定型BSEプリオンの検出限界は、10の2.7乗 ID50/g 、英国のBSE脳試料の感染価は10の6.7乗 ID50/g。

種の壁
BSEプリオンを異種動物へ伝達するときの馴化の過程で、感受性動物(初代から伝達が可能な動物種)では、馴化にともなって糖鎖型がプリオン株の特徴から宿主の特徴を含めたものへと漸次変化していくが、BSEプリオンのPrPsc(PrPcore)のN末端は均一(BSE型)で、感受性動物には均一なあると考えられた。
抵抗性動物では蛋白質分解酵素・プロテイナーゼK処理(PK消化)で異なる断端を示すPrPscが検出。蓄積したPrPsoはN末側を認識する抗体(B103)ではBSE型を示した(感受性動物と同じ)が、C末側を認識する抗体(44BI)との反応では、抵抗性動物にはBSE型とは異なる糖鎖型、分子量の断片が検出された。抵抗性動物の脳内にはヘテロなPrPsoが混在していることが示唆された。
BSEプリオンは野生型マウスで1代継代すると抵抗性動物にも伝達が認められた。




[6207] タイソン社がO-157で4万ポンドのひき肉をリコール 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/09(Sat) 15:49  

タイソン・フレッシュミート社(Tyson Fresh Meats Inc. )が、全米12州にあるWal-Mart Stores Inc. (WMT) に向けた『ひき肉』4万ポンドが、O-157( E Coli)に汚染されていたとし、昨日、リコールを開始した。

対象の12州とは、Alabama, Arkansas, Colorado, Kansas, Kentucky, Louisiana, Mississippi, Missouri, New Mexico, Oklahoma, Tennessee .Texas である。

リコール対象のひき肉は、6月13日まで販売可能の表示となっており、その総量は40,440 ポンドである。

http://money.cnn.com/news/newsfeeds/articles/djf500/200706081942DOWJONESDJONLINE000888_FORTUNE5.htm


[6205] ウクライナから猛烈なスパム攻勢 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/07(Thu) 18:28  

サーバー筋からの情報によると、今日の昼ごろから、ウクライナから、猛烈なトラックバック・スパムがあった模様のようです。
ウクライナからのスパムといえば、例のAさんからでしょうかね。


[6204] 名寄せにお困りの社会保険庁さまへ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/07(Thu) 13:02  

名寄せというのは、社会保険庁さんに限らず、悩みの種のようで。
で、以下に紹介するのは、アメリカのインターシステムズ社(InterSystems Corporation)の「Cache」という技術にもとづく、名寄せ技術。

これまで「名寄せ処理は、電話番号や名前等の限られたキーでしか同一顧客判断を行うことが出来なかったものを、 Cacheの採用で、多様なキーでしかも高速の名寄せを実現することができるというもの。

この『Cache』によれば、「100 万件の名寄せが、 15 項目の条件を設定し、 20 分で終了。 100 万件の顧客データと電話帳データベースとの住所 / 電話 / 姓名チェックが、約 1 時間で終了」
というものだが。
これは、あくまで、紙情報をあらかじめ、デジタルのデータベース化さておく必要がありそう。
このデータベース対データベースの突合で、スクリーニング、ということなのだろう。

となれば、今、社会保険庁に必要なのは、まだも紙情報で残っているものを、ダブり入力を承知で,バババーっと入力してから、この『Cache』のようなソフトにかけて、スクリーニングってほうが、急がば回れで、手っ取り早いようだ。
しかし、三分の二は、すでに既存のデータベースに入力されているダブり入力なんでしょうから、このダブり入力部分は、膨大な入力コストがかかることになって、国費の無駄遣いとの批判は受けるでしょうけれどもね。

Cacheについての参考サイトは、下記のとおり。
http://www.intersystems.co.jp/press/press-releases/040301.html
http://www.intersystems.co.jp/cache/index.html
http://www.intersystems.com/


[6203] アップルの私的録音録画補償金制度即時撤廃5つの根拠 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/06(Wed) 05:21  

私的録音に関する著作権者への補償金支払いをiPodなどのデジタルオーディオプレーヤーにも義務づけようとする、「iPod課金問題」に対し、アップルジャパンが内閣官房に提出した意見書の全文が明らかになった。
その根拠は5つある。
@1つの家庭で同じCDなどの著作物を2枚、3枚と買う可能性は極めて低い。
これはそもそも音楽レーベルも理解していることで、そこには「黙示の承認がある」という。
承認しているのであれば、CDの販売料金に加えてさらに料金を徴収するのは二重課金にあたる。
米国では著作物は販売した時点で「売り切り」のものであるという考え方が定着している。
Aそもそも私的複製ができないような措置を取っていない音楽レーベルにこそ問題がある。
私的複製により権利侵害を被ったというのであれば、それを自らの手で技術的に防ぐべきではないか。
自ら製造販売している製品の不備をハードウェア会社に対して責任転嫁するのは無責任かつ自己中心的な姿勢である。
B補償金制度を携帯機器に対して導入しているのは僅か11カ国、全体の6%に過ぎず、国際的に見て標準的なものではない。
CiPodが有料かつ合法的なコンテンツ流通の推進役となっている。
iPodユーザーは一般ネットユーザーの3倍有料コンテンツサイトから毎月コンテンツを購入しており、ユーザーがPtoPサイトなどで違法コンテンツをやりとりするのを防いでいる。
Dアップルが世界最大のデジタルコンテンツ流通企業である。
iTunesを通して販売されている楽曲は累計20億曲におよび、2006年度には12億曲を販売した。
(アップルは)iTunesからの売上から世界で最も著作権料を著作権者に納付している企業である。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20350151,00.htm?tag=nl

以上が、アップルの反論の理由だが、この私的録音録画補償金制度については、かねてから、いろいろ、問題点が指摘されている。
すなわち、
@分配のベースになるデータベースが不備で、分配機能が、機能していない。
A機器の伸びに補償金の伸びがキャッチアップしていない。
B外国並みに、報酬の支払い義務者を私的使用の複製者でなくて、製造業者や輸入業者にすべし。
というような問題点の指摘である。
確かに、この私的録音録画補償金制度、たとえてみれば、「泥棒が入ったので、その損害賠償請求を鍵屋さんにおっかぶせ、鍵屋さんは、そもそものドアの値段にその賠償負担分をおっかぶせよう」、というような政策システムである。
媒体側の問題の不備を全部ハード側におっかぶせよう(最終的に転嫁されるのは、ハードの消費者)とする政策スキームは、過渡的な制度であるとはしても、いかにも安直である。
より、著作権保護のための精緻なシステムを開発したハードメーカーほど、馬鹿を見る、ということになり、より良質な著作権保護のためのハード側へのインセンティブとはなりえていない。

ところで、この制度を管理する私的録音録画補償金管理協会(理事長佐藤修氏、ファンハウス出身)の名簿は、このサイトhttp://www.sarah.or.jp/info/info04.html
にあるが、文部科学省の「緑資源機構」的天下り先になっていないかどうか?
要点検だ。


[6202] 『年金』『定率減税廃止』『住民税増税』の国民の怒りの三点セット 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/04(Mon) 20:20  

『定率減税廃止』によって、本来、減税となるべき、所得税が、この定率減税廃止となったことで、6月からの『住民税』の負担感が増してきたところに、『本来、定率減税の廃止理由は、年金財源に充てるとの理由でのものだった』のが、例の『消えた年金』問題で、年金処理のずさんさが露呈し、住民が、官に対して、怒りを示している、いうのが、いまの、安倍内閣支持率大幅低下の理由なんだろう。

ちなみに、そもそも、この「定率減税を廃止とするのは、年金財源に充てるため」との空約束は、2005年度与党税制改正大綱での与党間協議において、自民が5割の縮減、公明は景気への配慮から3割程度の縮減との主張をし、両党間でギリギリの協議を続けた結果、公明が(1)定率減税の縮減で生じる財源を年金財源に充てる(2)景気悪化の場合、減税廃止方針の見直しを大綱に明記する――ことを提案し、自民側がこれを受け入れ、決着がついた、という経緯がある。
こうなれば、公明さんをはじめとして当時与党協議をされた皆さん、しっかり、定率減税廃止の見返りになりうる、住民に安心のできる年金制度となるように、責任を取ってもらわねば。




[6201] ブッシュがファストトラック権限喪失前に、民主党議長らと、貿易関連で、合意 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/04(Mon) 07:18  

今月末で、ブッシュ大統領のファストトラック権限が喪失するのを機に、先週木曜日、ブッシュ大統領は、民主党議長のナンシィ・ぺロシ氏をはじめ、民主党議員らと、以下の合意に取り付けた。
すなわち、今後の労働・環境問題にかかわる、いくつかの貿易関連事項については、民主党は、邪魔はしない、ということについての合意である。
労働問題では、貿易相手国における団結権の保障とか、幼年労働の禁止とか、についてのものであり、また、環境問題では、国際的な環境問題についての各国との合意事項についてのものである。
しかし、当面は、労働・環境問題にかかわる貿易事項にとどまるが、これを突破口として、さらに、ドーハラウンド問題や、二国間貿易協定問題にまで、拡大するものと予想されている。
二国間貿易協定については、コロンビア・パナマ・ペルー・韓国の四カ国についての二国間貿易協定についてである。
ドーハラウンド問題については、アメリカ国内の農業法も含めての問題になるが、民主党としては、無制限に、ブッシュ大統領との合意事項を増やすことには、足元の民主党から、輸出産業関連から、不満が出てくるそれがあるとして、警戒的のようである。
なお、『2007年農業法』(Farm Bill Extension Act of 2007 H.R.2419)の審議は議会で始まっている。

参照
「Bush and Democrats in Accord on Trade Deals」
http://www.truthabouttrade.org/article.asp?id=7527
「Top senator will "nip at edges" of WTO rules」
http://www.truthabouttrade.org/article.asp?id=7564


[6200] Re:[6199] [6195] [6194] [6190] 健全な政策競争原理 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/03(Sun) 23:05  

chengguang さん。
そうですね。

@民主党がだめなんで、二大政党制は、だめである。
中道の第三勢力が育つ必要がある。
しかし、それには、時間がややかかるので、衆院与党多数、参院野党多数のグリッドロックの状態にあるほうが、結果として、健全に政策実現競争力が働き、国民のニーズオリエンテッドな政策要望実現に寄与しうる。

Aグリッドロックの状態では、現実問題、法案の通過に、支障を生じるので、必然的に、超党派(バイパルチザン)(by-partisan)による価値観の共有が必須となる。

ということなのでしょう。

まあ、ありていに言えば、図らずも現出する「引き裂かれた議会(Split Congress)」を、混乱へと導かず、これ幸いと、良導する、したたかな国民サイドに立った力学が必要ということですね。


[6199] Re:[6195] [6194] [6190] 健全な政策競争原理 投稿者:chengguang 投稿日:2007/06/03(Sun) 22:20  

笹山様
ご返答有難うございます。

私は[6190]について、ある状況から派生する状態を捉えて持論を展開する方法ではなく、ある状況に潜む問題を論じなければ根本問題の解決にはならないとの観点から、笹山様が枕詞として書かれた『近時の安倍内閣は・・・気のせいだろうか』の文章に潜む問題点を先ず書きました。与野党について『この状態は国民のニーズ・・・に沿った』までを敢えて引用しなかったのは、そういう状態を『健全』だと、思ってはいないからです。

ところで、笹山様は、[6190][6195]にて
(1) どちらの政党も、頼りないほうがいい、国民に尻尾を握られているほうがいい
(2) そのためには、この衆参クロスした・・・やや擬制的な与野党拮抗状態は、国民にとっては、政策実現のための有力なツールになりうる。そして、
(3) この両政党が力を発揮できない硬直状態の中で、オルタナティブとしての、中道派としての、第三の政党勢力が、醸成されていくほうがいい
とのお考えを述べていますが、笹山様は[6190]で、(1)(2)の状態について、『この状態は国民のニーズオリエンテッドに沿った健全な政策競争原理が、与野党の間に働く可能性が強い』状態であると定義付けられています。その望ましい状態にも拘らず、行き詰まりの打開策として『超党派(バイパルチザン)(by-partisan)対策』が行われ(3)の出現に期待する理由が分かりません。

笹山様は、どういう議院像或は議会像を想定されているのでしょうか。



[6198] Re:[6197] 鳥と牛の話題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/03(Sun) 19:30  

掲示板からさん。
このニュース「タミフル大量使用に警鐘 ヒト→排尿→野鳥でウイルス耐性化も』ですが、大分古いニュースのようですね。
昨年の10月に『"Potential Risks Associated with the Proposed Widespread Use of Tamiflu"』http://www.ehponline.org/docs/2006/9574/abstract.html
としてAndrew C. Singer氏などが 「Environmental Health Perspectives 」(ehp)に発表した論文のようですね。
内容としては、人間の体の中に入ったタミフルが、肝臓の酵素によって、カルボン酸塩にかわり、これが、ノイラミニダーゼと結合して、感染した細胞から、複製されたH5N1ウイルスを切り離すことができないように作用してしまう、ということについての研究のようです。

産経新聞さんは、今頃、どこから、なぜ、この古いネタを引っ張り出してきたんでしょうね。
「今日までに」という表現のあるニュースには、タイムスタンプがないのと同じですから、気をつけましょう。
下記サイトもご参照

http://www.asanltr.com/newsletter/06-5/articles/bioscope.htm


[6197] 鳥と牛の話題 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/06/03(Sun) 15:04  

【医療】 タミフル大量使用に警鐘 ヒト→排尿→野鳥でウイルス耐性化も [06/03]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1180845166/

【農業】 牛にも「留学」ブーム [06/03]
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1180846204


[6196] 映画「殯の森」の「殯(もがり)」って、なに? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/03(Sun) 10:18  

カンヌ映画祭でグランプリ受賞して、今話題の河瀬直美監督の「殯の森」だが、この題名の「殯(もがり)」って、どういう意味?ってんで調べてみると次のようなことらしい。

このサイト「殯(もがり)」
http://www.jakanagawa-sousaikyougikai.jp/jiten/mogari.html
によると、古代日本の葬祭儀礼のなかに、高貴な人の本葬をする前に、棺に死体を納めて仮に祭る慣習があって、そのことまたは、遺族が、ある期間を仮小屋(喪屋)にて喪に籠ったその場所を、「殯(もがり)」というらしい。

この慣習の裏には、この過程を踏むことで、死者を生前と同様に扱って蘇生を願いつつ、死を確認するとともに、死者の霊魂を恐れ、慰める意味を持っていたという。

で、この映画のストーリーと、この「殯(もがり)」という言葉との連動性だが、映画は見ていないが、聞くところによれば、「認知症の主人公が、33年前に死別した妻への思いを抱き続けながら、死んだ妻と交流するために、山の中の妻の墓を訪ねるうちに、シームレスに、交通事故で子供を失った介護福祉士の女性と出会い、妻の化身たる女性に再生の証を見出し、再生していく。」といったストーリーらしい。

となると、認知症の主人公の頭の中での妻に対する殯と、生ける屍の介護福祉士の女性の子供に対する殯とが、バーチャル対バーチャルに結合して、リアルな生命体が、殯の森のなかで再生した、ということなんだろうか?

その意味では、「殯の森」は、再生を生み出しうる森ということになるのだろうか?

http://www.jakanagawa-sousaikyougikai.jp/jiten/mogari.html


[6195] Re:[6194] [6190] 健全な政策競争原理 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/03(Sun) 05:31  

chengguangさん。
「つまり、国民のニーズオリエンテッドに沿った健全な政策競争原理が、与野党の間に働く可能性が強い、ということである。」についてのご異論ということですね。
また「しかし、考えようによっては、このやや擬制的な与野党拮抗状態は、国民にとって、または、産業界にとっては、歓迎すべき事態なのかもしれない。」との部分についての疑念かもしれません。
確かに、おっしゃるように、民主党の攻勢は、自らが作り出したものではなく、国民のあらゆる政治課題に対する不安・疑念の尻馬に乗っているだけで、参議院選挙の「ためにする議論」を繰り返しているだけですね。
わたくしも、「こんな野党はいらない」とおもいますし、時代の価値観に合わなくなってきた小沢さんは、早く、若い人に道を譲ったほうがいい、とも思っています。
そして、たとえ、参議院の与野党逆転によって、日本の国会にも『膠着』(グリッドロック、Gridlock )現象が生じても、国民にとっては、相変わらずの状態が続くかも知れません。
ただ、私は、この硬直化した日本の二大政党の行き詰まり状態をいくらかでも、ベターな方向に向けるには、「引き裂かれた議会(Split Congress)」の現出によって、逆説的には、国民にとっては、この二大政党と称している、どちらの政党も、頼りないほうがいい、国民に尻尾を握られているほうがいい、と、思っているのです。
そのためには、この衆参クロスしたGridlock状態での、やや擬制的な与野党拮抗状態は、国民にとっては、政策実現のための有力なツールになりうる、と、考えているのです。
そして、この両政党が力を発揮できない硬直状態の中で、オルタナティブとしての、中道派としての、第三の政党勢力が、醸成されていくほうがいいとも、考えています。


[6194] Re:[6190] 健全な政策競争原理 投稿者:chengguang 投稿日:2007/06/02(Sat) 23:56  

失礼ながら、何処を捉えてそう仰っているのでしょうか。年金問題は、根本原因をマスコミも野党も明らかにしないで、今の内閣の責任だと騒いでいるだけではありませんか。

憲法問題で国民主権を唱える皆さん方なら、任命責任を問われるべきは誰なのか、充分ご存知なのではありませんか。若し政治と金と任命責任を直接の当事者が取るべきだとのお考えなら、小澤党首と小澤氏を党首に選んだ民社党が率先して取るべきではないでしょうか。

仰るような政策競争原理が働くような政党であるなら、言うことはありませんが、TVを見るたびにこんな野党はいらないと思うのは私だけでしょうか。


[6193] 安倍内閣支持率、急落 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/02(Sat) 21:55  

共同通信社が1、2両日実施した全国緊急電話世論調査で、安倍内閣の支持率は35・8%と5月中旬の前回調査から11・8ポイント下落し、昨年9月の内閣発足以来、最低となった。不支持率も48・7%と10・5ポイント上昇。社会保険庁の年金記録不備問題や、「政治とカネ」問題で追及を受けた松岡利勝前農相の自殺が影響したとみられる。
松岡氏を一貫して擁護した首相の任命責任について「果たしていない」とする人は69・5%と「果たしている」の19・9%を引き離した。松岡氏の自殺が今後の政権運営や参院選に「影響を与える」とする人が72・3%、「与えない」とする人は23・4%だった。

ちょっと、この時点でこうなってしまうと、挽回のための措置を施しうるクリティカル・パスを、すでに通り過ぎてしまっているわけで、ちょっと、挽回不能の様相ですね。

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070602-207792.html


[6192] 早稲田の応援歌「紺碧の空」の始まりは? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/02(Sat) 15:23  

ハンカチ王子登板ってことで、連日、テレビでは、早稲田の応援歌「 紺碧の空」を流しているのだが、ついつい、つられて口ずさんでいる私を見て、あるひとに、「敵の応援歌の歌詞、何でよく知ってるの?」って聞かれてしまった。
そういえば、母校の応援歌は、あんまり知らないけれど、早稲田の応援歌を知っているのは、大学に入ったばっかりのときに、「早慶六連戦」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E6%85%B6%E5%85%AD%E9%80%A3%E6%88%A6
ってのがあって、早慶戦がエキサイトしていて、連日、相手のスタンドからこの歌が流れ込んできたんで、耳に刷り込まされていたからのようだ。
国賊者ってとこですね。
ちなみに、この「紺碧の空」、対慶応で負けがこんでいた昭和の初期に、『若き血』(昭和二年作)に対抗する応援歌ということで、昭和六年に、急遽、募集してつくられたものらしい。
選者の西條八十教授は、約三十編の応募作から高等師範部三年住治男の詩「紺碧の空」を一字に修正もなく選んだという。
作曲者の古関裕而氏は、そのころ、まだ無名であったが、猛然と作曲に取り組みも4月末には、曲が完成したという猛スピードぶりのようだったらしい。
そして、この「紺碧の空」の初舞台は、六月十三日から行われた春の早慶戦でのデビューとなり、この歌の勢いで、圧勝したのだという。
こうしてみると、ずいぶん因縁の深い歌だったんですね。
なお、この『紺碧の空」の作曲者である古関裕而さんは、その後、1946年に、今度は慶應の打倒早稲田用専門応援歌である「我ぞ覇者」の作曲をしているというから、なんか、その辺、わかりませんね。
そういえば、私も、いつだったか、定数一人の町村長選挙で、二人の候補者に『祈る必勝』の為書きをおくったら、『どっちの候補者の必勝を、本当は祈ってんですか?」なんて聞かれたことがありましたっけ。


[6191] 「はしか輸出修学旅行」? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/02(Sat) 06:09  

カナダ修学旅行中に都内の私立女子高校の女子生徒が、はしかを発症し、現地の病院に入院した問題で、検査で十分な免疫がないことがわかった41人の生徒・教員が、帰国便への搭乗を拒否されたことが1日わかった。
はしかの感染を広げる恐れがあるためで、生徒らは4日ごろまで待機し、発症しないことが確認され次第、帰国できるという。
同校によると、一行は生徒・教員131人で、現地時間の先月24日から31日までの日程でカナダを訪れた。到着後に1人が、はしかで入院したため、カナダの保健当局から、他の生徒や教員もホテルで待機を命じられ、検査の結果、免疫がないことが判明した41人はワクチン接種を受けた。

なんと無自覚な、学校関係者たち。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070602-00000201-yom-soci


[6190] 日本の国会にも『膠着』(Gridlock )現象は、近そうな感じですね。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/01(Fri) 21:54  

昨年、私のブログ「アメリカ中間選挙による議会の『膠着』(Gridlock )現象は、経済界にとって吉との論評」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=664
で、昨年のアメリカの中間選挙で、民主党が下院で多数を占め、共和党が、上院で、多数派を維持し続けることによって、議会の立法過程における『膠着』(Political Gridlock )現象が起こっている、ということを述べた。
近時の安倍内閣は、ここ、会期末まで数週間となって、残りの数週間では、国民の年金問題などに対する怒りを沈静化しえず、挽回不能の失態のまま、夏の参議院選挙になだれ込まざるを得ない状況になってきた。
昨日の時点で、すでに、敗走の状況に入ったと、見られる。
せっかくの今日からのクールビズのかりゆしウェアも、緊張感をなくし、鎧を脱ぎ捨てた敗残兵のように見えるのは、気のせいだろうか。
こうなると、参議院における与野党逆転は、そろそろ、現実のものとなりつつあり、日本の国会においても、参議院選挙後、アメリカの議会と同じ『膠着』(Political Gridlock )現象の事態を迎えそうであることは、かなり高い確率になってきたようである。
しかし、考えようによっては、このやや擬制的な与野党拮抗状態は、国民にとって、または、産業界にとっては、歓迎すべき事態なのかもしれない。
つまり、国民のニーズオリエンテッドに沿った健全な政策競争原理が、与野党の間に働く可能性が強い、ということである。
昨年の中間選挙後のアメリカのブッシュ政権の軌跡を見てみると、超党派(バイパルチザン)(by-partisan )対策で乗り切っている例が多くなってきていることに気づく。
日本の秋からの国会においても、このような超党派(バイパルチザン)(by-partisan )対策が、大手を効かせてくるような予想を、私自身は、している。


[6189] 農林水産省出身後任大臣で、構造的問題解決になるのかな? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/01(Fri) 18:34  

今回の事件の背景に、緑資源機構の問題があることは、おそらく、間違いないであろう。
これは、長らく慣習化してきた、農林水産省OBと第二の職場との関係である。
前にも話したが、この農林水産省OBと第二の職場との関係は、林野庁関連だけでなく、旧構造改善局関連の土地改良事業関連でも、見られる構図である。
まあ、私から言わせれば、50歳を過ぎたら退職せざるを得ない一方で、農林水産省関連以外で、第二の職場が農林水産省OBに用意されない以上、やむを得ざる癒着なのである。
私の親父も農林省出身だったが、幸か不幸か、48歳で政界に出たことで、これらの農林省関係の第二の職場のお世話になることはなかった。
しかし、もし、親父が、政界に出ずに、しかも、この第二の職場に世話にならなかったならば、われわれ家族は、その後、飢え死にしてしまっただろう。
反対に、もし、親父が、政界に出ずに、これらの団体のお世話になっていたならば、事務次官出身だっただけに、われわれ家族も、政界の泥沼生活とは天と地の違いでの、優雅な生活が出来ただろう、なんて、死んだ母親と話し合ったことも、正直あった。
この農林水産省OBと第二の職場との関係は、奇麗事で倫理観を振り回しても、実態は、闇にもぐるばかりである。
その構造的な旧慣を是正するのに、果たして、農林省出身大臣で、ことの解決が図れるものなのだろうか?
非常に疑問に思える。



[6188] 乱暴な、山田宏杉並区長の「住民税が今月上がる理由」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/06/01(Fri) 16:52  

例の三位一体の改革で、大幅に上がった住民税の通知が、6月に住民の各家々に通知されるということで、市町村長さんたちは、住民の反発が足元に押し寄せてこないように、防戦の言葉を発し始めている。

この東京都杉並区の「広報すぎなみ」の「区長からのいいメール」のコラムも、今月は、「住民税が今月上がる理由」との題名である。

まず、なぜ、住民税があがるかについて、
すでに、所得税は、今年の1月から減税されているのだが、それまでの特別減税が廃止されたので、その分の負担が増えることになる、
として
国から地方への税源委譲が好ましい理由として、
『納税者から離れている国で税金の使われ方がきめられるより、納税者の目の届きやすい身近な地方自治体で議論のうえ決められるほうが、税金の使い道の透明度が増し、より納税者にとって有効に使われると考えられるからです。』
とし、さらに、
『「北海道に高速道路を造れ」と主張する北海道のある市長が、「もしそのお金の使い道を市が自由に決めてよいなら、それでも高速道路をつくりますか」と尋ねられたとき、その市長は、「私は、むしろ大学を作りたい」と答えたそうです。』
とし、
『国のお金ならもらえるものはもらって必要性の低いものでもつくるという、今日の国と地方の無責任な体質を改めることが急務です。そして、地方への更なる税源委譲があれば、杉並区独自の努力で、「減税自治体」を実現することも夢ではないと思うのであります。』
としている。

しかし、この山田宏杉並区長の論理は、きわめて乱暴な論理である。

そもそも、三位一体の改革とは、「地方が自らの支出を自らの権限,責任,財源で賄う割合を増やすとともに,国と地方を通じた簡素で効率的な行財政システムの構築」をすることを目的としているのであって、別に、国が本来やるべき税金の使途を、地方がやるための税源委譲ではない。

北海道での高速道路と、学校の建設を、オルタナティブなものとして、対置させること自体、無理な話なのである。

さらに、本来は、国と地方との財政調整と、地方独自の課税自主権とは、別々に考えられなければならないものが、今回の三位一体改革では、その辺が、ごっちゃになっていることについての説明は、この杉並区長の説明ではされていない。

つまり、地方の課税自主権が、大幅に制限されている中で、地方税の徴税で苦しむ住民を最終に手当てするのは、国の社会保障でしかない以上、住民にとって、国税と地方税の、どちらがよくて、どちらが悪いとの選択は、本来、出来ない代物なのである。

さらに言えば、文章の合間合間に垣間見られる地方蔑視の表現には、北海道の方々も、うんざりされるのであろうが、私も、秋田県という地方出身の一人として、怒りさえ、覚える。

これほど、北海道なり地方のインフラに対して、無駄だといい切られるのなら、では、ご地元で新設なった、豪華な杉並公会堂は、目指される「減税自治体」にふさわしくも、無駄な施設では決してないと、自信を持って、いえるのであろうか。

山田宏区長のルーツの山口県も例外におよばす、今、地方は、高まる地方税と、地域経済の疲弊化に気息奄々の状態なのである。

東京も地方もウィンウィンの関係で、国総合の発展のスキームを考えるという知恵と度量は、東京の区長たちにはないのだろうか。


[6187] 「はしか」感染の実勢には何ら関わりなく 投稿者:とき 投稿日:2007/06/01(Fri) 12:28  

 研究のための研究にしかならないのではないかと・・・。

 「麻疹ウイルス」に対する決定的な防御能は、あくまでも、獲得性免疫以外にはありえません。つまりB細胞系の後天的な獲得性液性免疫だけです。すなわち、実際にウイルスの感染体験をしておくということです。ワクチン株を接種して「不顕性」感染として。一時的な「特殊事情」から発した現象だけをみて、右往左往すべきではないということもつけくわえておきます。
(学校レベルでは、けっして、「はしか」発症報告は、医師の診断書つきでの報告がなされているわけではありません。)


[6186] 無題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/06/01(Fri) 10:01  

> たとえば、この掲示板でも話題になったH1型、D5型の分布の違いとか、母親のIgG抗体の残存問題とか。
> ですね。
多分、母親のIgG抗体のレベルについては未解決のテーマがあるのではないかと私は思っております。
 ご存知かと思いますが、親から子に移行する抗体にはIgGとIgAがあり、ルートとして胎盤を通して移行できるものとお乳を通して移行するものとが言われております。IgAはお乳のみで、多分麻疹の防御には関係ないのでIgGのみが問題になろうと思います。お乳を通して移行するIgGと胎盤を通して移行するIgGは構造的に若干異なっているとされ、また各種の感染症に対して産生されるレベルもこの2つのIgGは異なっていると考えられております。
 この様な条件下で考えなければならないことは、現在の移行抗体は、母親が自然感染を受けていると言うことを前提にワクチン接種年齢を組み立てていることで、自然感染を受けなかった母親の場合にはその子供が移行抗体が存在すると考えられている月齢でも簡単に感染を受けることがあると思います。一歳以下の子供への麻疹感染は脳炎になる確率が高くなるという話を聞いたことがありますので、この春の「麻疹」の流行はある意味で良かったかも知れません。しかし、今流行している麻疹が一歳以下の子供に感染した場合には強い脳炎症状がでるかも分かりません。この様な月齢の子供がどの程度いて、この抗体レベルがどの程度なのか、早急に調べていただきたいと思います。


[6185] 厚生労働省の「麻しん(はしか)に関するQ&A」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/31(Thu) 21:56  

厚生労働省が「麻しん(はしか)に関するQ&A」http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html
を出しているようなのだが、

海外サイトのはしかに関するFAQとくらべてみると

「FAQs (frequently asked questions)
about Measles」
http://www.cdc.gov/nip/diseases/measles/faqs.htm

「Measles: Frequently Asked Questions」
http://www.bphc.org/bphc/pdfs/CDC_measles_faq.pdf

「Measles FAQyour measles info center」
http://www.measlesfaq.com/measles.html?click=NnwyMzJ8bmF2&to=232&co=6

などですが、ちょっと、日本のQ&Afは、掘り下げが足りないような感じがしますね。

たとえば、この掲示板でも話題になったH1型、D5型の分布の違いとか、母親のIgG抗体の残存問題とか。

ですね。



[6184] ウイルス感染症において 投稿者:とき 投稿日:2007/05/31(Thu) 19:03  

>自然感染の場合はどんな型でも防御することは一般的です。

 『「感染」を「防御」する』という認識が、すでに、ウイルス感染症の「疫学」において、基本的な知識の理解において、間違っているということに早く気づいて欲しいものです。それが基本中の基本です。わからないのであれば、診療現場の小児科医や耳鼻咽喉科のお医者さんに訊いてみたらいかがですか。「感染」を「回避」するなんてのは不可能であり、それをできると思い込むことは、まさに妄想です。

 あくまでも抑制できるのは、罹ったときの「発症」の度合いのコントロールくらいです。(それも実際は個人差があって、一様にはいかない。)
 ワクチン接種で期待できることというのは、「発症」抑制だけにすぎないのです。「感染」現象はコントロールできやしません。
 小さいときに罹っておいたほうがいい(ワクチンによって免疫を獲得させておいたほうがいい)ウイルス感染症は総じて、そのように考えておくことが、「はしか」などの(ありふれた)ウイルス感染に対する、人間として、動物として、生きものとしての、いわば生き延びていくことに関する知識であり、カラダの経験であり、それが基本的ないわば“たしなみ”です。

 ウイルス感染症の種類にもよりますが、ありふれた、古くから付き合いのある、ウイルス病については、まったく社会学的なシステムの対象としてとらえる必要は全くありません。あくまでも、個体の免疫獲得を留意しておくだけで、事足りる事象であると認識しておけばいいだけのことです。それを、社会主義的な意識に取り込もうとするのは、この「疫病現象」(疫学)を、あまりにも過大過剰に意識を膨らましすぎてしまっているということです。もちろん、「食品安全」とはまったく別問題のことでもありますし。
 「科学」の思考をするのであれば、それなりのデータにもとづいて、サンプル数のことも重々考慮して、適正なリスク評価に基づき、あまり過大に受け取りすぎて、先回りしすぎてフライングを起こさないことが、慎重な政策のとりかたではないでしょうか。
 自然現象に対して、「おこさないこと」を重点にした政策は、基本と原則からいえば、破綻するのは自明の理です。
 まずは、できることとできないことを峻別することができる「科学的な知」の用い方を十分に涵養することが必要ではないでしょうか。

『環境リスク学―不安の海の羅針盤』
http://www.amazon.co.jp/dp/4535584095/


[6183] Re:[6182] [6180] 麻疹とは 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/31(Thu) 10:59  

>  @その理論が正しいとすれば、新種新型株のウイルスがよそから侵入してきたことになり、そうであれば患者が全年齢層に等しく起こっていなければなりません。ときさんは極端から極端に話が展開されますので、困ります。すでにH1型と判っているお話は、これまでmajorな型(株)ではなかっただけです。一般的には、自然感染の場合はどんな型でも防御することは一般的です。しかし、ワクチンの場合には型によって防御できるレベルが異なると言ったことは通常起こっていることです。
>  A現在流行と認識されているのは、予防接種をうけていない特定の年齢層に顕著であるということが問題になっていることからいえば、すこし的違いな側面があるのではないか。前述のお話と同じ回答となります。>
>  B日和見感染のように、抵抗力の低下した人間が罹りやすいとするならば、まず最初に、老人・病人・乳幼児がもっと罹り流行するはずです。日和見感染とは、細菌で時々起こるお話で、通常腸内に「常在」している細菌が免疫が弱くなった時に症状を出すようになることです。麻疹ウイルスが常在しているとの「常識」は現状ないかと思いますが、ときさんが「常在」を言われるのであれば、科学的根拠となる文献なり、事実を公開してください。>
>  大変申し訳ありませんが、大衆の無知につけこみ、いたずらに「不安」を煽るところの、科学的因果関係の根拠が稀薄なまったくの詭弁に感じられてならないのですが・・・。ときさんはいつぞや「感染」や「免疫」をよく知らない人にはいくら話しても話にならないと投稿されました。この掲示板は、お互い分かる範囲で、意見の交換を行うところと理解しておりますが、いかがでしょうか。また、大衆は無知とは私は思っておりません。目の前に起こっている「事実」については科学者よりもダイナミックに「科学」を示すしている事が多いと思いますは、いかがでしょうか。ときさんはあまり言われない点は、「疫学的」と言う言葉で、現在起こっていることを「疫学的に捉えること」を私は常に提唱しているつもりです。
>  結局、言わんとするところは、「麻疹」であれなんであれ(「はしか」騒動に便乗して)、「ワクチン」の開発・備蓄・集団接種に関する「ゼロリスク」体制を目指すことへの、民の意識誘導めいたものではないか、といじわるな見方をしたいわけでもないのですが・・・。私は、何度かこの掲示板に「ゼロリスクはあり得ない」という内容を投稿させていただきました。ここでときさんがなぜ「ゼロリスク体制を目指す」などど掲示されるのか理解できません。
>  既知のウイルス株に対する「備蓄」は比較的妥当ではありますが、未知の(予測の)ウイルスに対する「ワクチン」ほど、あてにならないものはありません。ワクチンはけっして、広域に効果の発揮する抗生物質・合成抗菌薬のようなものではないのですから。現行のインフルエンザワクチンといえども、カバーしきれてないということは、常識ではありませんか。疫学上、海外で起こっている病気について、「速やかに対応するよう」な組織が必要と申し上げている訳で、常に新しいワクチンの研究開発を促している訳ではありません。今回に麻疹の流行は、4月と言う「人が動く時期」を検討し、また「動く人達の疫学的な防御レベル」を検討すれば、必然とこれらの人達には今年3月に「従来のワクチンでも良いからワクチン接種をすべきではなかったか」と申し上げている訳です。現状で出来る最大の対応を「考える組織」は必要と思いますが、ときさんいかがですか。インフルエンザはインフルエンザで、麻疹は麻疹です。感染様式が異なりますので、すべての感染症に対して「ワクチン接種」を勧めるものではありません。
 「リスク管理」とは、起こりえる被害に対してあくまで「費用対効果」において考えるものです。私は「食品安全基本法」の成立については非常に関心を持っております(食品安全基本法解説;大成出版社)。しかし、現実の食品安全委員会については失望することが多い。ときさんには理解していただきたいと思います。


[6182] Re:[6180] 麻疹とは 投稿者:とき 投稿日:2007/05/30(Wed) 17:36  

>  どうも今流行しているウイルス株(H1型)は、これまで流行していた株(D5型)と若干血清型が異なっていると思います。

>言い換えるとワクチンが効き難い。抗体レベルが相当高くないとワクチン効果は無効と見るべきと思います。しかし、発症後に脳炎症状が出ているとの話がありませんので、神経への感染能力は弱いものと思います。

>今回流行している麻疹へのワクチン接種は、H1型株を用いたワクチンである必要があります。
>しかし、そんなに早く開発は出来ませんので、市販されているワクチンの中で比較的現在の流行株に近い製品を使用することが求められていると思います。
>多分、すべてのワクチンが平等に有効性を発揮しているとは限りません。

> 日本の行政は傾向として、リスク管理は遅れます。
>どの様な組織で、どの様な対応があればいいのか、真剣に考えていただきたいと思います。
>何もしないのがいいとはいえません。
>特に、今回の緑機構の問題の様に、予算が付けばそれに群がる人達がいることは勿論忘れてはいけません。
>あるいは鳥インフルエンザの様に、その予算に群がる科学者がいることも確かです。
>しかし、だからといって「痛み」を和らげることを皆で考えることも必要です。

> 私の経験では、これは日本で流行し始めた麻疹ウイルスではなく、他国で流行し始めたものが日本に入ってものです。
>おそらく、世界中に広がっていくと思います。とにかく、遅延性に起こる脳炎がないことを祈っています。


 @その理論が正しいとすれば、新種新型株のウイルスがよそから侵入してきたことになり、そうであれば患者が全年齢層に等しく起こっていなければなりません。

 A現在流行と認識されているのは、予防接種をうけていない特定の年齢層に顕著であるということが問題になっていることからいえば、すこし的違いな側面があるのではないか。

 B日和見感染のように、抵抗力の低下した人間が罹りやすいとするならば、まず最初に、老人・病人・乳幼児がもっと罹り流行するはずです。

 大変申し訳ありませんが、大衆の無知につけこみ、いたずらに「不安」を煽るところの、科学的因果関係の根拠が稀薄なまったくの詭弁に感じられてならないのですが・・・。
 結局、言わんとするところは、「麻疹」であれなんであれ(「はしか」騒動に便乗して)、「ワクチン」の開発・備蓄・集団接種に関する「ゼロリスク」体制を目指すことへの、民の意識誘導めいたものではないか、といじわるな見方をしたいわけでもないのですが・・・。
 既知のウイルス株に対する「備蓄」は比較的妥当ではありますが、未知の(予測の)ウイルスに対する「ワクチン」ほど、あてにならないものはありません。ワクチンはけっして、広域に効果の発揮する抗生物質・合成抗菌薬のようなものではないのですから。現行のインフルエンザワクチンといえども、カバーしきれてないということは、常識ではありませんか。
 起こってもいないものに対するワクチン備蓄や、そのためのワクチン開発ほど莫迦げたものはないと思います。それはまさに、いつ起こるかわからない巨大地震対策や、地球温暖化対策と、まったく同質のものであります。
 もっといえば、ウイルス感染症を、『地震や津波を「防止」する』と言っているようなものです。繰り返し申し上げますが、人間が宿主であるウイルスの生態において、その「感染」現象は、人間の制御の及ばない領域の自然現象であるということは、しっかりと科学的合理性をもって理解しておきたいものです。できることといえば、ただただ個人的な「発症」を抗体獲得によって「抑制」するというだけのことです。集団的全体的な観点へのすり替えのマヤカシに陥ってはならないと強く認識しております。これが「排除・根絶・制圧」の意識から脱することの困難さの現れであるとも思います。「馴致」するという知が理解されにくいことにもつながっています。

 流行期になれば、つねにおこっている目に見えないはしかの感染源(元)は、われわれ、「はしかウイルス」感染経験者(キャリア)あるということを念頭においておかなければなりません。発症や病気がなければ、ウイルスもなく、感染もおこっていないと考えるのは、いわばありえない妄想です。人間のウイルスは、いつでもどこにでもあるということを前提にしておくということが、ウイルス学免疫学感染学疫学の要諦でもあります。


[6181] Re:[6180] 麻疹とは 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/30(Wed) 14:46  

ヤマビコさん。
たしかに、このサイト「Geographic Distribution of Measles Virus Genotypes for
Regions Yet to Eliminate Measles - 1995-2006*」
http://www.paho.org/English/AD/FCH/IM/sme1248.pdf
を見ますと、H1型は、中国・朝鮮半島に多いタイプのようですね。
北朝鮮の麻疹は、完全に治まったのでしょうか。
そんな懸念も払拭できませんね。
巨大な麻疹輸出国が新たに、エマージングしてきたのかとも。


[6180] 麻疹とは 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/30(Wed) 14:16  

 笹山さん、松岡大臣の自殺で吹っ飛びましたが麻疹は静かに広く流行しているようです。
 いつか投稿したように、麻疹は免疫細胞や神経細胞、腺細胞などに感染するようで、免疫細胞に感染した場合には免疫不全症的な症状、例えば腸内細菌のバランスが崩れたり、抗体産生能や細胞性の免疫反応が低下(例:ツベルクリン反応が陰性となる)などの症状が出る訳です。
 発疹が感染後10日後前後に出ると言うことは、発疹は感染細胞が免疫機構から攻撃されることと思われ、インフルエンザなどで起こるチアノーゼ症状とは異なる理由により起こると考えられます。麻疹感染によって時に起こされるSSPEは免疫機構が関与しているのではないかとされていた記憶がありますが、現在の研究の状況は私には分かりません。
 ときさんが抗体産生すれば発症する麻疹にかかることはないとし、この単純なことが分かってもらえないとの投稿がありましたが、そんなに単純ではない部分が麻疹感染にはあります。
 どうも今流行しているウイルス株(H1型)は、これまで流行していた株(D5型)と若干血清型が異なっていると思います。言い換えるとワクチンが効き難い。抗体レベルが相当高くないとワクチン効果は無効と見るべきと思います。しかし、発症後に脳炎症状が出ているとの話がありませんので、神経への感染能力は弱いものと思います。今回流行している麻疹へのワクチン接種は、H1型株を用いたワクチンである必要があります。しかし、そんなに早く開発は出来ませんので、市販されているワクチンの中で比較的現在の流行株に近い製品を使用することが求められていると思います。多分、すべてのワクチンが平等に有効性を発揮しているとは限りません。
 日本の行政は傾向として、リスク管理は遅れます。どの様な組織で、どの様な対応があればいいのか、真剣に考えていただきたいと思います。何もしないのがいいとはいえません。特に、今回の緑機構の問題の様に、予算が付けばそれに群がる人達がいることは勿論忘れてはいけません。あるいは鳥インフルエンザの様に、その予算に群がる科学者がいることも確かです。しかし、だからといって「痛み」を和らげることを皆で考えることも必要です。
 私の経験では、これは日本で流行し始めた麻疹ウイルスではなく、他国で流行し始めたものが日本に入ってものです。おそらく、世界中に広がっていくと思います。とにかく、遅延性に起こる脳炎がないことを祈っています。


[6179] 自殺予防のハードウエアの点検 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/28(Mon) 19:33  

松岡農林水産大臣の自死については謹んで哀悼の意を表したいが、ちょっと、気になったのが、報道でしか知る由もないのだが、ドアの蝶番(ちょうつがい)を自死の手段にしたような報道があった点だ。

このサイト「The epidemiology and prevention of suicide by hanging: a systematic review 」(首吊り自殺の予防のための疫学-システィマテックな見直し-)
http://ije.oxfordjournals.org/cgi/content/full/34/2/433#B34
では、特に、刑務所の独房(Cell)での自殺防止のためのハード面での改良などについて、事細かく示されている。

その中で、次のような記述がある。
「A recently published evaluation of ‘safer cells’ in six prisons in England and Wales identified that five suicides by hanging or self-strangulation have taken place in these cells.34 The ligature point used in the prison where the three cases of hanging took place was the upper hinge of the cell door—the design of these has subsequently been changed. 」
(最近になって、イギリスにおける6つの刑務所での "安全な独房"についての報告書が出され、その中で、ウェールズの刑務所において、5つの独房内における首吊り自殺例が報告された。
そのうち、3つのケースにおいては、独房のドアの上部の蝶番(丁番)に、ひも( ligature) をかけてのものであった。
その後、このドアの蝶番のデザインは、変えられた。)

とある。

また、このサイト「Designing the Environment to Prevent Suicide: Anti-Suicide Door Offers No-Hang Hold」
http://www.jcipatientsafety.org/23376/
は、病院内での自殺予防のためのドアについての考察サイトであるが、ここでは、ドアの蝶番に「continuous hinge 」(連続蝶番 この図http://www.jcrinc.com/media/pubs/PSL/2007/PSL-0107-ECN-fig1.jpgをご参照)を使うことを推奨している。

このサイト「Clarification: Environmental Suicide Prevention」
http://dhfs.wisconsin.gov/rl_DSL/Hospital/Hosp01-032.htm
も病院での自殺予防のためのハードウェアの点検ポイントだが、ここでも、以下のように書いてある。

「Door hinges should be of the continuous piano style. Door lever handles should point downward when in the latched position.」(ドアの蝶番は、ピアノスタイルの連続蝶番
http://www.stainless-hinges.com/images/aluminum_continuous_hinge.gif
にすべきであり、ドアのレバーハンドルも、ドアチェーンを掛けた状態の時に、下向きの状態になるようなものとすべきである。)

このように、議員宿舎はともかくとして、刑務所や病院やホテルのように、自殺動機の多い人の集まる場所では、蝶番は、自殺志願者にとっては、そのための有力なツールとなることが多いようだ。

これを機に、これらの観点からのドアの蝶番のデザインの見直しも、必要なのかもしれない。


[6178] 外岡立人さんの「麻疹ワクチン情報」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/28(Mon) 10:20  

はしかが、ますます、蔓延中なのか、私のサイトにも、麻疹ワクチンについての問い合わせがあるのですが、なんとも、私は医者ではありませんので、お答えしかねております。
それで、小樽保健所の外岡立人さんが、麻疹ワクチンについての最新情報を提供されていますので、ここで、要約して、転載させていただきます。

@MRワクチンは全国的に先週末には十数万本はあった。
A手に入りづらい地域が出てきている。
B毎月16万本出荷されているが、これは、定期接種用の本数で、任意接種者用ではない。
C国が今後の需要を見込んで予測を立てる必要があるのだが、その予測作業は進んでいない。
D国としては、医療現場に対して、住民に対しては、可能な限り抗体検査をしてもらい、抗体価が低い対象者にのみワクチン接種をして欲しいとの、協力を求める通知を出している。
Eしかし、ここにきて、検査試薬の大幅な不足という事態に陥っているため、5月25日時点では、大手検査所はHI法での抗体測定を中止、EIA法での抗体検査も中止か、受注しても結果は1ヶ月等という有様である。
F外岡さんのご見解として、ワクチン未接種者の成人麻疹は重症化しやすいので、未接種・未罹患者を対象にワクチンをすべきであるが、ワクチン1回のみの10〜20代でも発病(修飾麻疹)し、ウイルスを周辺に撒き散らすので、これらの対象者に対しても何らかの指導が必要との事である。
G外岡さんによれば、今後、今ワクチンは接種できないまま、成人麻疹で自宅で療養せざるを得ない若者が増えてくることが予想されるが、そうした成人麻疹を対象にした、自宅療養のためのアドバイス、外岡さんは、ご自分のサイト
http://www.asahi-net.or.jp/~ie3t-tnok/measles/index.html
にまとめているのでご参照されたい。

なんやら、北朝鮮以下の、経済大国日本のお寒い医療行政のようですね。
年金問題で、柄にもない大声を柳沢厚生労働大臣が国会の委員会で張り上げているひまがあったら----ってのが、偽らざる庶民の声でしようかね


[6177] 北修二さんを悼む 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/26(Sat) 19:11  

元自民党参院議員の北修二さんがなくなられたという。
北修二さんは、北海道の北農中央会(ホクレン)副会長のご出身のかたで、それまでの高橋雄之助さん(入植前は秋田県のご出身)の後継者として、活躍されていた。
私が、毎年のビートの価格決定の小委員長をしばらくやっていた関係で、非常にお世話になった。
一見、豪放磊落といったご性格にはみえたが、その裏にきめ細かさを持っておられた方であった。
ホクレンご出身には、そのほかに、私と同期の北村義和さん(北村直人さんの父上)がおられたが、急逝された。
何しろ、ホクレンは、北海道のビートをほとんど支配されていたから、北さんの発言力も、そうとうつよかった。
謹んで、ご冥福を祈ります。


[6176] Re:[6175] 別事業の談合も機構が主導か 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/26(Sat) 08:12  

なんか、農林水産省関連公共事業の談合疑惑が続きますね。
今度は、特定中山間保全整備事業関連にまで波及って事ですか。
熊本ってのが意味深ですね。

私の地元の横手市でも、秋田県発注の農地整備事業工事の発注で談合疑惑が発生し、再入札にしたはいいんですが、管内の27社ある参加資格のA級業者(この中には、秋田県知事が社長をしていた会社も入っている。)のうち、26社が失格ということで、残りの1社では、どうにもならず、B・C級業者のジョイントや、他管内の業者にも、参加資格を与えるというドタバタ混乱ぶりのようですね。
「そして誰もいなくなった。」(アガサ・クリスティ)というわけです。
http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1179817213174&SiteID=0000000000000参照

こんな談合騒ぎの片方では、国営付帯県営事業の同意書取り付けが進行しているというのも、農家の目からすれば、妙な複雑な気持ちなんでしょう。
別に業者のために土地改良事業に同意しているわけじゃないんですから。
でも、実態は、業者のために、OBのために、継続的に、長年、事業を起こしてきているっていうキライは、全国的に見られる。
国営事業にしたって、つい先だってまで、われわれに対して、三条資格者同意率の向上を求め、事業開始をあおっていた官僚が、事業採択になったら、いつの間にやら、民間会社に天下っていて、その事業獲得のために、民間会社の名刺を持って、とびまわっている、なんて光景をさんざ見てきた私にとっては、なんとも、って感じがしますね。
まさに、自作自演で、じゃあ、前の三条資格者同意率向上督励は、だれのためだったの?自分の老後のためだったの?って、言いたくもなってきますね。
となると、土地改良法上での、受益者(土地改良法三条に規定する資格を有する者)の3分の2以上の同意ってのは、いったい、何のための同意?っていう疑念に突き当たってしまいますね。

全国的には、土地改良事業関連では、国工事でも県工事でも、緑資源と同様なことが、いつ指摘されてもおかしくない実態にあったという、これまでの経緯なんでしょうが、公取もここまで手をつけると、パンドラの箱を開けるようなもんで、収拾が付かなくなってしまうんでしょうね。

もっとも、公正取引委員会委員長の竹島一彦さんだって、主計局時代に、これらに予算をつけていたんだから、一端の責任は、あるんでしょうが。

談合の実態については、以下の長野県の「長野県公共工事入札等適正化委員会 公聴会資料」での立山昭浩氏の公述が生々しい。

http://www.daiichi-ssc.jp/htdocs/kouchokai/honnbunn.pdf


[6175] 別事業の談合も機構が主導か 投稿者:溜辞灼丸の国内トOス解説 投稿日:2007/05/26(Sat) 06:45  

農林水産省が所管する緑資源機構の官製談合事件で、元理事らの逮捕容疑となった
事業のほかに、森林や農地を整備する大規模な事業でも、機構の幹部が落札業者を
決める天の声を出して談合を主導していた疑いがあることが関係者の話でわかりま
した。東京地検特捜部は25日、九州などにある機構の出先機関を捜索するなど
実態の解明を進めています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 彡ミ    ___  __     参院選前だから、検察も国民にイイトコ
  |ヽ  /|  ,,,,,,,,l /  /    見せておこうという事なんだろう。
  |ヽ   | | ミ ・д・ミ/_/旦~~  
  ⊥   |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  日歯連絡みの巨大贈収賄事件を握り潰した担当
  凵    `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  検事が部長に昇格した事はまだ忘れてませんよ。(・A・ )

07.5.26 NHK「別事業の談合も機構が主導か」
http://www.nhk.or.jp/news/2007/05/26/k20070525000183.html


[6174] 「美しい国へ」のゴーストライター探しが始まっているようで 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/25(Fri) 19:52  

安倍 晋三さんのご著書「美しい国へ」にゴーストライターがいるといううわさは、以前からあったが、ここにきて具体的な名前が挙がっているようだ。
御厨貴さんだというんだが、ほんとうなんだろうか?
御厨貴さんは、例の宮沢喜一さんの聞き語りの形式での「聞き書 宮沢喜一回顧録」の聞き手と、まとめ手をされた方なのだが、宮沢さんの場合は、格段の素養と漢学に裏付けられた文章力もおありなので、むしろ、聞き書の形式にしたほうが、余計なことではあったのだが。
この『美しい国へ』という本、何度か見ても、なんかしら、プレーン味って感じで、「にほひ」のない文章ではある。
ゴーストするほうと、ゴーストされるほうの間に、ラポート関係がないと、こんな、「にほひ」のない文章が出来上がってしまうようだ。
もし、ゴーストライターが御厨貴さんだとしても、聞き書の名手も、『にほひ』のないものから、「にほひ」のあるものは、生み出せなかったに違いない。


[6173] Re:[6172] [6171] 一番シンプルなことの理解がままならない。 投稿者:とき 投稿日:2007/05/25(Fri) 16:55  

笹山様
> 「経済生物の非人為的被災」に当たってのミチゲーションという問題意識にたった、新らしい政策スキーム作りが必要なときです。

 ウイルス感染症に関して、『生物体は「抗体」をつくって(免疫がつく)、病気にならなくなる』という非常に簡単な原理・原則の知識を考慮に入れれさえすればいいだけのことです。

 いかに経済動物とはいえ、昔からそうしてきたというのが、現場の生きた感覚と知識です。それが、人為(おかしな学問知識や法制度)がでしゃばることによって歪められてしまったのが現在です。

 「防疫」制度としては非常に新しいとはいえ、人間の疫病の歴史を考えたときは、非常に古くからあった「思考の歪み」であるともいえますが。

 「ウイルス」という存在に対して、「排除・根絶・撲滅・制圧」などという、まことに愚かな、まさに不可能なことを妄想するのではなくて、ごくごくありきたりの「免疫学」と「ウイルス学」の基本と原則にそった真っ当な考え方に基づいた「適正な政策」を望みたいものです。日本の(世界の?)獣医学界はいまだ「細菌学」の時代にとどまったまま、ほとんど進歩がないようだとも言えるのではないでしょうか。

2007/05/24-05:40 時事通信
◇鳥インフル警戒強化で感染抑制=OIE
>【パリ23日時事】動物の衛生を扱う国際獣疫事務局(OIE)のバラ事務局長は23日、記者会見し、鳥インフルエンザに対する警戒態勢が世界的に強化された結果、2007年に入って鳥インフルエンザの新規発生件数が減少し、感染拡大が抑制されているとの見方を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007052400075
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1132123761/360
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1170930654/68

 国内における鳥H5感染による病気も、H5N2の免疫獲得にみられるように、病気にならないのは、感染を受けていないから病気が発生しないのではなく、重症重篤斃死にならないうちに免疫を獲得してしまっているからだと考えておいたほうが理解しやすい状況です。世界的に見て、野鳥の世界には蔓延してしまっていてもなんら疑問を感じる必要のない状況です。
 まさか、日本国内の野鳥だけが、渡り鳥を含めて、ウイルスが消えてなくなって、まったくウイルスを抱えていないと言い張るつもりなのでしょうか。「清浄国論」者の方々は。
 「免疫がつく(抗体産生能を獲得する)」ということが、やたらにないがしろにされているように感じるしかないウイルス感染症報道にたびたび接して、そのたびに、現在の情報にかかわる知識人の良識を強く疑わざるをえないのもまた事実であります。
 まったく「学」がなくとも、生きものを飼育飼養した経験があれば、その程度のことは、経験的な知恵・知識としてまったくの常識としていた程度のものなのですが。どうなってしまったのでしょう。「生の現実感」が乏しく貧困になってしまったのでしょうか?


[6172] Re:[6171] 記者の目 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/25(Fri) 13:27  

若隠居Kさん。
情報ありがとうございました。
ご紹介のサイトのこの一言「ワクチンも認めず、補償も不十分では、生産者は生き殺し」がすべてを表していますね。
「経済生物の非人為的被災」に当たってのミチゲーションという問題意識にたった、新らしい政策スキーム作りが必要なときです。



[6171] 記者の目 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/05/25(Fri) 13:19  

笹山さん

シーズンオフぎりぎりで、毎日新聞が鳥インフルエンザを取り上げています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/
今年の宮崎、岡山の感染が意味することは、バイオセキュリテイを厳密におこなっても感染は防げないこと。感染農場となれば、事業再開は難しく、言ってみれば産業として成り立たないということ。喜田とか大槻とかいう先生方は、養鶏業者の苦痛などできるだけ考えないようにして、無駄に殺される鳥のことは、この程度は仕方がないとうそぶいているのですかねえ。春が去ってもまた冬は来ます。悲しいことですね。


[6170] イギリスでも、Pay-As-You-Throw 税導入の動き 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/24(Thu) 18:32  

アメリカでは、EPAが、Pay-As-You-Throwプログラムの導入を各州に検討するように呼びかけているが、イギリスでも、Pay-As-You-Throw 税なるものを導入する動きのようだ。

昨年11月には、イギリスの Institute for Public Policy Research とGreen Allianceが、「A Zero Waste UK」という報告書を出し、イギリスのリサイクルが、ドーバー海峡の対岸のオランダに比して、著しく遅れていることを指摘し、また、ドイツのリサイクル率が65パーセントであるのに対してイギリスのリサイクル率は10パーセントに過ぎない点も指摘された。
http://www.treehugger.com/files/2006/11/brits_maybe_to.php参照

これらの隣接するヨーロッパ各国のリサイクル率が向上している原因として、Pay-As-You-Throw 税の存在が大きいとして、イギリスにも、このPay-As-You-Throw 税を導入すべきであるとの提言をした。

このサイト
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article1832321.ece
では、今回、「Waste Strategy for England 2007」という報告書が環境大臣から発表され、この中で、イギリス政府当局は、地方に対して、Pay-As-You-Throwプランの実施を呼びかけているが、早くも、住民の間からは、反発の声が上がっているのだという。

Pay-As-You-Throw プログラムについては、下記ご参照

@制度概要:排出者(一般市民)が排出するゴミの量に応じて、収集・処理の費用を支払うシステム。一般的には、ゴミ収集袋や収集箱一点あたりの単価が定められ、これに基づき費用が収集されている。

A効果:25〜45 %の廃棄物の削減。80 年代半ばに約200 の自治体(コミュニティー)が導入
参考
http://www.env.go.jp/recycle/report/h12-03/514.pdf


[6169] こんにゃくゼリーによる窒息死  投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/23(Wed) 22:36  

一口サイズのこんにゃくゼリーを食べた7歳の男児2人が3、4月に相次いで窒息死していたことが分かった。国民生活センターが23日発表した。同センターは「こんにゃくゼリーの安全性が確認できない。被害が集中している子供や高齢者はこんにゃくゼリーを食べるのを控えてほしい」と呼びかけている。
同センターによると、3月23日に東海地方の7歳男児が、学童保育でおやつとして提供されたこんにゃくゼリーを食べて窒息死した。4月29日には、甲信越地方の7歳男児が祖父母宅でこんにゃくゼリーを食べてのどに詰まらせ、6日後に亡くなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000100-mai-soci

という記事だが、確かに私自身も、マンナンライフの蒟蒻畑こんにゃくゼリーでノドを詰まらせそうになったことが、だいぶ以前にある。
ましてや、子供では、ほかにも、危うい例は、相当あったのではなかろうか。


[6168] Re:[6167] NHKクローズアップ現代「はしか」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/23(Wed) 21:29  

ときさん。
まあ、「撲滅」という言葉を使って、ゼロサムゲームに仕立て上げないと、ひとつのムーブメントにならないってことなんでしょう。
ただ、沖縄の例は、感染症に対して、常に閉鎖環境に立たせられる沖縄の特殊事情にあるもので、当事者にとっては、まことに、生死にかかわる切実な問題ではあるのでしょう。
波照間島には、西表島に集団疎開して、マラリアに倒れた66名の児童たちの学童慰霊碑が立っており、人事とは思えません。
環境キャパシティからして感染症のレッセフェールを許容しうる環境には、ないということです。


[6167] NHKクローズアップ現代「はしか」 投稿者:とき 投稿日:2007/05/23(Wed) 20:24  

 酷いバイアスのかかった歪んだ針小棒大の恫喝番組です。まさに洗脳番組になってしまうことを危惧いたします。
 はしかウイルスを「撲滅」という発想はどこから来るのか。
 WHOはポリオで断念せざるをえなくなったのではなかったか。

 これではまるで、あの鳥インフルエンザ「闇ワクチン」のときと同じ、非常にいかがわしい内容の番組に思います。
 われわれが宿主となっているウイルスが「ない」状態であると簡単に想定し言いくるめてしまうような流れは、ウイルス学にとっては、「科学的な思考」をするのに、とてつもない障害となってしまうことを危惧いたします。それでなくとも目に見えないウイルスの存在は普段あっても、とうてい意識することなどかなわない存在です。それこそ病気を起こさない限り気づくことが出来ず、「在る」といえども「無い」ごとき存在なのですから。
 
 発症が見られなければその存在が「ない」のだと思わせてしまうことは、ウイルス感染全体の実態を、一般の人の思念から消し去ってしまうことになるように思います。まるで「言葉狩り」のように、言葉がなくなることによって、その概念までもがなくなるように。

 ワクチンを使う環境というのは、その前提として、いつでもどこでも感染を受ける可能性がある、ということが前提です。つまりウイルスの存在を認めるところから発している思想です。にもかかわらず、ワクチンを用いることによって、ウイルスを排除・根絶することができるように思わせるかのごとき論法は全くのウソなのですが、そのような情報が平気で流布されているように思います。

 まだまだ、ウイルス感染に関して、細菌や寄生虫のキャリアー(保菌者・保因者)のような捉え方のようで、非常にもどかしい思いをいたしております。「ウイルス感染そのものは人為では防止できない」ことと、人ができることといえば、ワクチンを用いて「免疫」をつけ「発症」(顕性感染)を起こらなくして、いわば感染現象に煙幕を張って見えなくするだけのことです。免疫獲得者だけの中では不顕性感染が常に起こっているても発症につながらない。それが米国の感染実態の状況でもあります。発症はなくとも感染は起こっているものだと見ておかなくてはならないはずです。

 専門家の方々が意識して啓発すべきことは、「発症」を過剰に忌み嫌う感覚・感情の方を修正するよう心がけるべきなのですが・・・。

 マスコミ・マスメディアの「ウイルスこわいこわいキャンペーン」はいいかげんにして欲しいものです。「ウイルス撲滅」キャンペーンは非常に馬鹿げたことだと思います。まるで、飲酒運転撲滅ヒステリーや学校のイジメ・自殺根絶ヒステリーなどと同じ、集団ヒステリーをわざと起こしているようなものではないでしょうか。過剰な公的対策は必要ないと思います。あくまでも、個人の健康は個人で守るということが前提で、それにもまして、現行の母子手帳にしたがってやっておれば、既存の体制のなかで十分はしかワクチンの対策は十分であるように思います。いま青年期で起こっているものは、あくまでも特殊事例です。起こってる起こってると騒いでる割には、絶対数があまりにも少なすぎるように思えてなりません。

 あまりいい言葉ではありませんが、またまた何らかの騒動師が蠢いて、あの「闇ワクチン」を一般国民に信じ込ませてしまったように、世論誘導を画策しているのではないでしょうか。同じく「ワクチン」がらみですし。非常に嫌〜な雰囲気を感じます。「あるある」騒動ではないかと・・・。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20070522
http://antikimchi.seesaa.net/article/39445860.html
http://antikimchi.seesaa.net/article/42626596.html
http://www.asyura2.com/0311/health7/msg/935.html


[6166] Re:[6165] 「サマータイム=環境保護」の短絡的発想はいつまで繰り返されるのか 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/23(Wed) 18:47  

謎工さん。
政府が、サマータイム導入に積極的になっている背景には、アメリカが、今年から、例年よりも三週間早めてサマータイムを導入したことが刺激になっているんでしょうね。
まあ、これも、ブッシュ政権の環境重視の姿勢を示す、お飾りのようなんですが。
実際、日本にいて、アメリカのサマータイムを実感するのは、24時間取引の日本の金融取引現場でしょうね。
ニューヨーク取引所も、サマータイムだと、日本時間の夜の10時半から、翌朝の5時まで、となリますから、生理的な眠たさは、やや、ましなんでしょうかね。
むしろ、市場関係者の中には、日本の場合は逆サマータイムにしてくれって言う要望もあるみたいですね。
つまり、アメリカと逆のサマータイム期間にすれば、年中、一定の時間での取引がアメリカと可能になるってわけですね。



[6165] 「サマータイム=環境保護」の短絡的発想はいつまで繰り返されるのか 投稿者:謎工 投稿日:2007/05/23(Wed) 12:03  

財界の本音が「省エネ」でも「環境保護」でもなく「環境税導入断固阻止」であるのがミエミエなので
今更そんな建前を持ち出されても驚きもしないのですが、毎年この時期になると同じことが延々と繰り返されるのは
どうにかならないものなのでしょうか。

http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070521AT3S2101C21052007.html


[6164] 小樽保健所の外岡立人さんの「麻疹直近情報」サイト 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/23(Wed) 09:53  

よくまとまっているようですね。
このサイト
http://www.asahi-net.or.jp/~ie3t-tnok/measles/index.html
です。
ご参考にどうぞ。

http://www.asahi-net.or.jp/~ie3t-tnok/measles/index.html


[6163] 「はしか輸出国」という自虐的言葉は、日本だけではない。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/23(Wed) 06:04  

ときさん。
なるほど、確かに、この「はしか輸出国」という言葉には、引っかかるものがありますね。
しかし、この自虐的な言葉は、何も、日本だけでなく、「ワクチン反対先進国」のうら返しの言葉として、他の国でも使われているようですね。
たとえばこのサイト「Homeopathy in the News」http://www.homeopathic.org/news0302.htm
では、ドイツが「はしか輸出国」(measles exporters )としています。
ドイツでは、毎年7千人から一万人がはしかにかかっつているようですね。
そして、このサイトでは、「ドイツ人がアメリカを訪れるときには、「ワクチン・パスポート」が必要な時期が、じきに来るだろう。」としています。
この「はしか輸出国」というのは、アメリカにとっての「はしか輸出国」ということで、ドイツ、フランス、日本が、「はしか輸出国」の三大大国とされていますね。

アメリカの「はしか輸入」( importations of the measles virus )状況については、下記のサイトをご参照

http://www.paho.org/English/AD/FCH/IM/TAG16_FinalReport_2004.pdf
「MEASLES VIRUS 」
http://focosi.immunesig.org/pathoviruses_measles.html


[6162] Re:[6161] 新聞各社の『はしか』的『はしか』に関する社説 投稿者:とき 投稿日:2007/05/23(Wed) 00:11  

笹山様

 内容までつっ込むときりがないので、違和感を感じる見出しだけを掲げます。

> 朝日新聞社説「はしか―脱「輸出国」に本腰を」

> 読売新聞社説「はしか流行 感染症対策の迷走が露呈した」

> 日本経済新聞社説「はしかの流行を防ぐには」

> 産経新聞社説「はしか流行 ワクチン接種で感染防げ 」

 顕性感染にあたって、うつした方が悪いのか、うつされて発症したほうが悪いのか、という感情論がないまぜになった社説が朝日。ワクチン接種がきちんとなされたところは、いわば、みなが感染経験済みのウイルス持ち。そのなかに無防備に感染未経験が入っていくことで発症。つまり「はしか輸出国」という言葉は、その実、正確には「はしか免疫なし人間輸出国」ということであって、ウイルスを輸出しているわけではけっしてないわけです。その点で、感染症現象を捉える際の錯誤があるのではないか、と。
 「感染症対策の迷走」をさせたのは、三種混合ワクチンの事故があったときの、マスコミの報道にもその因があったと思いますが、そこはスルーのようで。ですが、実際のところはその世代も、ほぼ90%以上のワクチン接種実績があり、いま発症を起こしているワクチン未接種の青年達はどちらかといえば特殊事例であり、なかには親の側に少々偏った考えをもった方々もおられたようです。母子手帳をきちんと持っておられてそれにしたがっておれば、そしてワクチン接種が必要だと理解しておれば、はしかと風疹とポリオは除外していないはずです。事故がおこったのもムンプスワクチンだったのですから。ちなみに、はしかワクチンも弱毒生ワクチンのようですので、きちんとワクチン接種をやっていれば、産経の(2)(3)の人の例はほぼ除外できるはずであるし、(1)の場合も、よほど限られた集団のなかでの生育環境を送った人意外は、すでに罹って免疫がついているというのがあたり前であって、ほかとあまり接触がなく感染未経験集団の中で長らく生活してきたというように考えておくことも必要かもしれません。それだけ、はしかの抗体をもってないというのは特殊であるほど、いまの流行騒動には疑問をしか感じません。
 顕性感染も不顕性感染をも含めた「感染」を考えたとき、発症が起こっていなければ、「感染がない」と言い切れるでしょうか。けっしてそうではなく、目に見えない発症のみられない感染はいつでもどこでもおこっている可能性はあるのだということを前提にしておいたほうがよいのではないでしょうか。とくに空気(飛沫核)感染するウイルスほど。
 それと、ワクチンはけっして「感染を防止」するためのものではないということも理解しておくことが必要だと思います。
http://koibito.iza.ne.jp/blog/entry/168354/



[6161] 新聞各社の『はしか』的『はしか』に関する社説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/22(Tue) 22:11  

新聞各社が「はしか」についての社説を展開しているのはいいのだが、根本的な問題点を挙げて、踏み込んでいる新聞社は、まれだ。
当座を過ぎれば、というようなスタンスのようにも、見受けられる。

朝日新聞社説
「はしか―脱「輸出国」に本腰を」
http://www.asahi.com/paper/editorial20070521.html#syasetu2
「ところが今回は、子どものころに予防接種を受けたのに、かかっている例が目立つという。」という問題点に目をつけたのはいいのだが、「世界的に見ると、こんな流行がいまだに起こるのは、先進国では日本が例外的だ。」というのは、どうなんでしょうね?
Secondary vaccine failureの問題点を掘り下げていけば、接種計画の見直し論に行き当たるはずなのだが、行き当たっていないようだ。

毎日新聞社説
「はしか流行 子どもの病気と侮らず」
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070518k0000m070148000c.html
「今シーズンの流行の特徴は10代、20代の患者が目立つことだ。」としながらも、20代が修飾感染であることについては触れられておらず、その原因や対策についても、触れられていない。

読売新聞社説
「はしか流行 感染症対策の迷走が露呈した」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070520ig90.htm
ちょっとおどろおどろしい題名の割には、社説の中身は「重い肺炎などを併発することも多い。脳炎を発症して死亡する例さえある。本来は子供に多いが、若者でも、重症化することがあり、あなどれない。」として、「修飾感染」の問題指摘からは、外れた指摘をしている。
あくまで、今回の問題は、修飾感染の問題なのに。

日本経済新聞社説
「はしかの流行を防ぐには」
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070521AS1K2100221052007.html
ここでは、今回のはしかの原因を「若者の流行はワクチンの接種率の低下が背景にある。」としているが、果たして、この認識でいいのだろうか。
ここでも、Secondary vaccine failureの問題点を掘り下げていない。

産経新聞社説
「はしか流行 ワクチン接種で感染防げ 」
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070510/shc070510001.htm
「感染しているのは(1)予防接種していない(2)接種しても抗体ができない(3)抗体が弱まった−人たちだ。」と、問題別対応を分けて考えている点はいい。
また「厚労省は昨年4月から小学校入学前に2回の接種を勧めているが、さらに対象の拡大を検討したらどうか。」と、接種計画の見直しにまで踏み込んでいるのは、日ごろの産経新聞にはみられない、ポイントの正確さだ。

東京新聞社説
「はしか流行 あなたは大丈夫ですか」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007051002014899.html
「いま発症しているのは、こうした未接種や不十分な免疫力の人々とみられる。環境が清潔になり、以前のように自然感染して免疫力が強化される機会が減ったことが患者数を増やしていると専門家はみている。」と、ブースター効果の不足を指摘しているのはいいのだが、接種計画の見直しにまでは、言及していない。

以上に見た新聞各社の中で、まともなのは、意外にも産経新聞で、あとは、はしかのごとくやり過ごせばいいだけと見られるような、『はしか』的『はしか』に関する社説ではありました。




[6160] Re:[6159] 無題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/22(Tue) 20:57  

よしさん。
そうでしたね。
まあ、実在しないメールアドレスを変えていけば、試用期間の延長の繰り返しですみますから。
ちょっとせこいですかね。


[6159] 無題 投稿者:よし 投稿日:2007/05/22(Tue) 19:31  

5/1の
> 4.そこで、「ABBYY FineReader Professional Edition 8」という、海外のフリーソフトをダウンロード。

は、フリーソフトじゃないですよ。



[6158] 何やら、阿佐ヶ谷周辺が、石川ムードでにぎやかに 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/22(Tue) 18:45  

20日に終了した男子ゴルフ「マンシングウェアKSBカップ」で、15歳8カ月の杉並学院高校の生徒の石川遼(15)さんが史上最年少優勝を果たしたということで、私の家の近くにある杉並学院高校の周辺がにぎやかである。
この学校、ついこの間までは、菊華高校という名の女子高だったが、それまでにも、合唱コンクールなどで、制覇を続けることで有名な学校であった。
2000年4月から、男女共学校になるに当たって、校名は、今の杉並学院に変わった。
理事長は、これもゴルフのお上手な参議院議員の山東昭子さん。
ちょうど、高円寺と阿佐ヶ谷との間にある学校なので、果たして、石川君は、どっちの駅から歩いてくるのだろうと、テレビを観察していると、どうやら、高円寺駅から中央線のガード下の歩道をきて、Bigというスーパーのあたりから左に曲がって、学校へと向かうコースのようだ。
当分、この騒ぎでは、張り込みのマスコミがうろちょろするなど、高円寺・阿佐ヶ谷周辺には、にぎやかなムードが続くんだろう。



[6157] Re:[6156] 麻疹の広がり 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/22(Tue) 17:25  

chengguangさん。
北朝鮮の麻疹状況については、今年の3月21日に、『Measles Epidemic Appeal No. MAA54001 Operation Update No. 1』http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/KHII-6ZK3UY?OpenDocument
という報告書が出ていますね。

これによりますと、北朝鮮では、昨年の11月にはしかの大量発生があり、3600人が感染し、うち、4人が死亡したとの事ですね。

そこでユニセフの主導の下に、3月と4月の二回のフェーズに分けて、麻疹免疫化共同計画なるものがなされ、赤十字の協力の下に、生後6ヶ月から15歳までの子供6百万人に対して、免疫化計画が実施されたとの事です。

一方、レチノール配合のビタミンA剤一千二十万服を用意し、麻疹発生率の激しい4地方に対しては、アンピシリン262000服を用意したそうです。
ちょうど、寒気の激しいときでしたので、人々が部屋にこもっている機会が多かったため、感染率が上昇したようです。
死んだ4人の内訳は、大人二人に子供二人のようです。

報告全文は、下記サイトにあります。

http://www.reliefweb.int/rw/RWFiles2007.nsf/FilesByRWDocUnidFilename/E2A35B9CF5F3FB4A492572A700089ED0-Full_Report.pdf/$File/Full_Report.pdf


[6156] 麻疹の広がり 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/22(Tue) 16:36  

北朝鮮にも麻疹が広まっているとのニュースが二三日前に出ました。韓国は昨年麻疹撲滅を表明したとのことですので、北朝鮮へは韓国のノウハウが適用されることになるのでしょうか。

ところで笹山様は、今回の日本での麻疹騒動と北朝鮮の麻疹問題、韓国の麻疹撲滅対策についてどのような見解をお持ちなのでしょうか。韓国の対策については、感染患者の全数洗い出しを行った、程度の新聞情報しか持ち合わせていません。医療行政、ワクチン投与問題などについて簡単に聞かせて戴ければありがたいのですが。



[6155] もうねん? 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/22(Tue) 16:15  

そういえば、掩耳盗鈴とか自賣自誇という言葉も彼の国にはあるようです。


[6154] はしか集団ヒステリーへの「ブースター効果」? 投稿者:とき 投稿日:2007/05/22(Tue) 14:57  

 いたずらに一般庶民の「ウイルス感染症」に関する「無知」につけこんで、その「不安」を喚起醸成をするべきではありません。

 一般市民(国民)の側も、まずは冷静に落ち着いて、そのような報道情報などをすぐさま鵜呑みするのではなく、まずは基本と原則に立ち返って、ゆるりと全体を見渡し、現在世の中で起こっていることの重要度の優先順位を、あらゆることをもれなく拾うことにつとめ、ある特定のことばかりにこころを囚われないようにするよう努めるべきでしょう。

 今、本当にブースター効果が効いてしまってるのは、マスコミ・メディアの中にいる方々のアタマの中の、ただただ思い込みだけが突っ走った「はしか情報」ではないでしょうか。そんなものを真に受けて、まんまと釣られてしまうのは、それこそオルテガの言うところの「大衆」です。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0199.html

 もはやネット時代の効用を最大限に生かせるのですから、情報や知識は限られたエリートだけの占有物ではなくなったのです。知識や考えることは、ある限られた環境や情報の中に留めておく時代ではなくなりました。それを最大限に有効活用すべきでしょう、われわれネット井戸端民は。そこにもデマゴーグ(民衆扇動家)やアジテーター(扇動者、攪乱者)は、親しげに近づいてきて、やたらにまことしやかなお話を騙っていきますが。「悪巧み」をしようとしている方々のネット世論工作というのもますます巧妙になっているのもまた事実であります。

 「はしか猛威」などというのもまた、「プリオン(仮説)病」や「高病原性H5N1脅威」や「タミフル副作用」などとおなじく、かぎりなく「作られた現実」ではないかと疑ってみておくことが必要に思います。

 このままでは「恋は、はしかのようなもの」という言葉のニュアンスさえ通じない日本語環境になってしまいます。(こういう冗談も通じない?)

 笹山様。多々言葉の過ぎる面がございましたら、ご指摘くださいませ。今後改めます。掲示板の開放を感謝申し上げます。有難うございました。


[6151] 「感染症疫学委員会」設立の再提案 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/22(Tue) 11:42  

 まとめとして、今回の麻疹の流行に関する問題は多くの組織的な対応の遅れを呈しているのではないかと思います。chengguangさんが指摘の様に、該当する年代あるいはそれに近い年代は今後どの様に対応すればよいのか、信頼できる情報が未だに出ておりません。国民の意見を吸い上げる機関がないばかりか、現在の状況の説明に関してもほとんどがマスメディアに依存している状況です。これだけIT関連が発達しているにも拘わらず、この状況ではある意味でパニックと言えます。
 この様な状況を作らないためにも、あるいは社会状況なども考慮に入れた対応が出来る独立した組織は、IT関連が十分に発達した社会では必要ではないでしょうか。
 感染症対応は、一つのリスク管理で、動いているものを射止めるような感覚が必要です。分かっていること分かっていないことを常に理解出るように情報を出していく組織、あるいは国民の要求、例えばワクチンを接種してくれる病院の公表やワクチン接種の是非などの相談窓口なども必要でしょう。また、流行しているウイルスの性状を早急に決めることも必要です。
 今の日本の行政は、研究機関も含めて「決まってからの対応」がすべててありますが、これでは間に合わない場合があり、また国民の不安に答えることがタイムリーに出来ません。今回の麻疹騒動は正にこのような真っ只中にいるわけです。この様な状況に対応できるような機関の設立を早急にお願いするものです。


[6150] Re:[6143] [6141] 今回の麻疹の問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/22(Tue) 10:16  

 第三の問題は、疫学的な流行の閾値の問題です。いつか本掲示板に投稿したことですが、例えば老人ホームでインフルエンザワクチンを全員接種した時(約7〜8割の人が抵抗性を持つようになるとされています)、インフルエンザの流行は起こりません。しかし、任意に50%の人がワクチンを接種した場合にはこの老人ホームでは流行が起こりワクチンを接種した人も発症します。
 言い換えると、流行するにはある閾値があると言うことです。現代の都市空間(大学キャンパスを含め)では立体的に感染が広がります。今回の麻疹の流行についてみると、多分5〜10%のポプレイションがワクチン非接種であれば、簡単に感染の拡大が起こるものと思います。勿論ワクチン接種者の何割かは感染発症します。田舎での生活状況ですと60%程度のワクチン接種者がいれば流行しないと言うように、ある状況下での流行の閾値がある訳です。これは疫学的な事実で、ワクチン非接種者がどの程度存在し、流行が起こっているかは調査により分かることで、ブースターワクチンをどの範囲に行えばよいかを割り出し、早急な対応が取れるはずです。


[6149] Re:[6143] [6141] 今回の麻疹の問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/22(Tue) 09:56  

 第二の問題はどちらかと言うと社会的な問題として捉えれれると思います。ワクチンメーカーは、20年前3種混合ワクチンのreactionについて多分神経を使ったかと思います。一方、ワクチン製造には基準がある訳で例えばワクチンウイルスの含有量は10の4乗以上とかです。通常は内部基準として10倍とか100倍高いウイルス量を含むように製造し、市販しますがreactionの問題が叫ばれている状況下ではこの内部基準が低くなり2倍から5倍程度だけ高いワクチンウイルスを含むように製造したと考えますと、勿論効果は以前のワクチン接種と比較して低いレベルで短期間しか有効ではありません。この様な状況が今回起こっている可能性は時代背景を考えるとある訳です。この様な点に関しては、この様なことが実際起こっていたかどうかは早急にメーカーに問い合わせ(いくらか行政的な調査権が必要ですが)、もしこの様な点があるならばその対応策を検討すべきであろうかと思います。
 言い換えるならば、常にワクチンの質のチェックで、常に同じように製造されているとは限りません。この範疇に入る問題として、ワクチンの製造用株が変わったとか、あるワクチンメーカーの参入があったとかが重要で、早急な疫学調査が必要です。


[6148] Re:[6143] [6141] 今回の麻疹の問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/22(Tue) 09:14  

 笹山さん、第一の問題ですが麻疹ウイルスの変異株の出現を想定しました。麻疹感染は一般的に神経親和性と免疫組織に親和性があり、これらの細胞が感染します。また、私の個人的な意見ですが腺組織にも親和性があると感じています。免疫組織に親和性があるためか自己免疫疾患を引き起こし易い感染症です。
 すでに免疫が弱く成立している時に感染した場合には血液中にウイルスが放出される可能性は、全身性の感染症となり難い場合が多い。ですから脳炎などが遅発性に現れる訳ですが、今回の麻疹は全身性に発疹を特徴としているようです。従って、ワクチン接種により誘導された抗体では中和されない、あるいはされ難いウイルスの出現である可能性が高い事になります。これはブースターワクチン以前の問題で、言い換えるならブースターワクチン接種を行ってもあまり効果は少なくやはり感染発症は防止し難いと言うことになります。このようなウイルスの出現は世界的に見て困る訳で、疫学的及びウイルス学的に早急に性状を知ること(研究)が重要と思います。
 この第一の可能性はそんなに頻繁には起こりませんが、起こったときには根本的な対応を検討する必要があります。


[6147] 知るを知るとなし・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/05/22(Tue) 00:09  

「学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し」
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/chubun/ohno/sotsuron.htm

 いまやあらゆるテキストを手に入れるのはまったく造作ない時代です。わからないことがあれば、知識は人に頼らずに、自分で手に入れるべきではないでしょうか。無知を開き直られてもどうしようもありません。


[6146] Re:[6145] [6144] [6142] [6140] 論点を絞って下さい 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/21(Mon) 22:48  

論点を絞って説明して戴けませんか。ヤマビコさんの文章が揺れるのも、ときさんのコメントに、一々まじめに反応しているからですが、ときさんは、AといえばBと言うように論点を外してコメントしています。ときさんが論じたいのは、(1)一般論としての、或は(2)麻疹の予防接種での
− 医療行政に関して
− ウイルスの生態に関して
− ウイルスの効能に関して
− 人体の免疫操作に関して、 それともさらに専門的な
− B細胞系の免疫システムに関して
のうち、どの項目なのでしょうか。それとも全く別の項目なのでしょうか。

ときさんは、「ウイルスに対しては、それによる病気発症を避けるために、『排除』『根絶』防御はけっして有効な手段ではないのだということに気づく必要があります。」と言う言葉やこの言葉に類似した言葉を度々述べています。これが主張点であるならば、何故『有効な手段』ではないのか、また、当然のことですが『有効な手段』についても、その理由・根拠を述べるべきではないでしょうか。また『寄生虫や細菌感染とは全く意味が違うのですから。』と言うのも、何が『全く意味が違うの』かの説明が必要ではないでしょうか。或はまた、人体の自然治癒能力、或は免疫能力に期待し、常日頃この能力を高める努力をすべきだ、と言う主張なら、どうしたらその能力を高められるのか、その能力の高まり具合を測る方法は何なのか、を説明願います。私を含め、この掲示板を見ている人の多くが、関心は持っても病理学や細胞学の専門家ではないと思われるからです。




[6145] Re:[6144] [6142] [6140] まずは、生物学的なウイルスと細菌の違いを知ることから。 投稿者:とき 投稿日:2007/05/21(Mon) 18:36  

 まずは、ウイルス感染症における「感染」の中身と、それに対する生態防御能、とくに「免疫」が意味するところの知識をよく身につけてからのほうがよろしいかと思います。
 感染(顕性・不顕性)して病気になることの知識よりも、感染をうけても「病気にならないことの仕組み」の方をより理解する必要があると。
 ウイルスに対しては、それによる病気発症を避けるために、「排除」「根絶」防御はけっして有効な手段ではないのだということに気づく必要があります。寄生虫や細菌感染とは全く意味が違うのですから。これはまったく、20世紀後半になってからの新しい知識でもあります。特にB細胞系の免疫システムに関しては。(「抗体」をつくるということの知識です。昔の人は経験的に知っていたことですが。麻疹やムンプスや水痘などのウイルス感染における「二度罹りなし」。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062128357/

『この騒ぎに乗じてあの馬鹿げたBCG復活を誰か画策しているか?』
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070521/1179705180


[6144] Re:[6142] [6140] 清浄国論? 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/21(Mon) 17:18  

ワクチン接種問題
ときさん。横から失礼します。

ときさんの論点は、『ワクチン接種を制度に組み入れる』と『公による備蓄政策を敷くということ』になる。それは、『ワクチンを統制経済下におくということでもあり』、そうなると、
(1)統制された制度が『うまく機能する』か疑問が生じる
(2)製薬会社との利権が発生する (【「予防接種」に隠れた問題は】より)
(3)『備蓄政策』には『血税』が使われる (【「予防接種」に隠れた問題は】より)
ことになりかねない、と言うところかと推察します。

そこで、ときさんは、『(ワクチン接種は)あくまでも個人の思惟によってなされるべきではないでしょうか?』と提案されている。その根拠として、「『感染』が問題なのではなく、『発症』を起こらなくすること、もしくは、できるだけ軽く済ませることが重要なの」だから、と述べています。

つまり、ときさんの主張は、ワクチン接種したい人は勝手にやればよい、自分は病気になっても良いと言う人は接種しなければよいのだ、に纏まるかと。

然し、感染症への対応が個人の判断で済むのでしょうか。感染症の問題は、他人に感染させる点にこそ存在します。確かに、海外旅行する人は、予防接種をするかしないかの決断が求められます。これは予防に意義を持っていますが、同時に、日本から新たな病気を持ち込まない、相方予防の趣旨に基づいています。

仰る通り、感染症に対して闇雲に神経質になる必要はないと思います。しかし、幼児や小児の代りに判断せざるを得ない親にとって、自己判断は難しい選択問題ではないでしょうか。

ときさんの個人判断を行うと言う主張の前提には、
 感染症に対する一般情報の普及
 現在発生している感染症の情報 (病名、地域、罹患者数、罹患年齢、発生源、感染源、対策ワクチン情報、罹患した場合の対処法など)
 症状を見て感染症を判断できる病院・医者の所在地の情報
 ワクチン接種可能病院の情報
 接種可能病院におけるワクチン在庫量に関する情報
 ワクチン入荷時期に関する情報
 ワクチン注射代金に関する情報 (幾らか、全額個人負担か保険が使えるかなど)
の統括管理をするところが必要と考えます。

ある年齢の全員に予防ワクチンを接種するのは無駄だと私も考えます。然し、そのためには、上記に述べた情報が先ず一元的に管理されること、その情報が国民に公開され且つ、随時アクセスが可能なこと、が前提になります。

また、地方の医療機関が衰退しつつある現在、必要な情報の発信とワクチン接種可能医療機関維持の問題は、今後真剣に検討されるべき事柄かと愚考します。

(ちなみに、ワクチン備蓄問題は、『国が指定する』しないに拘らず、国や病院の在庫問題であり、製薬会社の生産計画と在庫問題でもあり、注射をするか否かという個人の自由意志とは別問題と考えます。)




[6143] Re:[6141] 今回の麻疹の問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/21(Mon) 16:27  

ヤマビコさん。
少し、問題点の整理をしなければならないようですね。
第一点目の麻疹ウイルスの変異の問題は、遅行性ウイルス脳炎の話なのでしょうか。
このうち、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)(Subacute Sclerosing Panencephalitis)が、その主な症状のように思えますが、これ以外の問題はあるのでしょうか。
第二は、野生ウイルスに接触する機会が少なくなってきたことによるSecondary vaccine failureの問題で、これは、接種スケジュールの再考なのか、それとも、ブースターワクチン接種なのか、という選択なのでしょう。
第三の未接種問題は、prime vaccination scheduleの問題であるといえます。




[6142] Re:[6140] 清浄国論? 投稿者:とき 投稿日:2007/05/21(Mon) 14:33  

> この世界で清浄国論はあり得ません。Poxvirusはきれいになったかもしれませんが、まだ分かりません。言葉に惑わされないように、あり得るリスクを粛々と語りたいものです。

 鳥と人の「高病原性鳥インフルエンザH5N1」に関しては清浄国論に則った防疫政策が粛々と構築されているように思われますが、これは「清浄国論」はありうるのですね?
http://www.hitotsubashi-shuppan.co.jp/high_t/hokentaiiku/hokentaiiku_newsbk2.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou.html

 ワクチン接種を制度に組み入れるということは、公による備蓄政策を敷くということであります。タミフルのように。しかしそれは、いわば、ワクチンを統制経済下におくということでもあります。はたしてそれがうまく機能することになるのでしょうか? 非常に疑問を感じます。

 それが自然株によってであれ、ワクチン株によってであれ、免疫を獲得するということは、あくまでも個人の思惟によってなされるべきではないでしょうか? たいていのヒトを宿主とするウイルスによっておこる感染症は、「感染」が問題なのではなく、「発症」にどう対処するかが問題なのですから。つまり、「発症」を起こらなくすること、もしくは、できるだけ軽く済ませることが重要なのであり、けっして、「感染」を防止・防御することは重要ではない、というよりも、人間にはそれは不可能なことであると強く認識理解しておくことが必要です。それがウイルス感染症の疫学の基本と原則です。なぜそれがきちんと理解されてこなかったのでしょうか? すなわちそれも戦後の貧困な教育のあらわれの一端ではないでしょうか?
 今生きている大人の「知」力がよほど減衰しているのではないでしょうか。まさにそれにこそ「ブースター効果」が必要ではないかと強く思います。

 かなり恣意的な政策(計画統制的な)に誘導されつつあるのではないでしょうか? ワクチン製剤利権とでもいえる勢力があるのであればなおさらのこと。

【「予防接種」に隠れた問題は】
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1179527293/47

 マーケットのガバナンスに委ねる勇気のない方々、あるいは、そういう経済体制ではない方向を夢想することをついに倦むことのない方々、あるいは絶えずリスク0を希求する方々、そんな方々が、キレイな理念で何かを動かそうとするのは非常に危険な方向性に踏み出した社会へ向かうのではないかと危惧し警戒を怠ってはならないと思います。
 戦後の行政施策の失敗(失政)は、なかなか表沙汰にならず、なかなか顧みられなかったり反省されてこなかったという経緯もあり、しかも基本的には、特に「無謬性」にこだわり、それの虜になりがちな社会的な集団の最たるものでもありますから。

 「科学的な論理思考」と「経済学」と「国家統治」すなわち「政治・行政」は、二極思考に陥らずに運営させていくのに際して、今は(かつてもそうなのかもしれませんが)みなヒトゴト感覚・無責任になりすぎてしまっているのではないでしょうか?

『実は、このことこそ、官僚やメディアに限らず、組織の闇の根源的な理由だと私は考えている。"a" でしかない、due diligenceを満たさないものが、それを満たした "the" にしか許されない力を手にする。闇はそこからはじまるのだ。権利を行使するときにはsomebodyで、義務を要求されたらnobody。この非対称性こそが組織人をとらえて離さない魔力なのだ。』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50811323.html

そして、だれもすぐには否定できない「美しい理念」による「目的」と「手段」のすり替え。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50761422.html

◇はしか流行 感染症対策の迷走が露呈した(5月21日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070520ig90.htm
◇はしか―脱「輸出国」に本腰を(朝日社説・2007年05月21日)
http://www.asahi.com/paper/editorial20070521.html

 はしかの顕性感染がおこることは、ただ単なる現象であって、この場合の病気になるならない、あるいは、あくまでもそれを回避しようとするのか、それとも受容するのかは、個人の責任における判断・選択の領域です。(その判断するための知識の供給・流通は多少行政の任であるかもしれません。)
 メディア等で論説をされる方々は、免疫の疫学的な意味をあまり良く理解されていないのではないでしょうか。ウイルス感染において、必ずしも「感染」=「発症」ではないということについて。
 ですから、非常に論理的に一貫性のない、多々矛盾が含まれた「はしか感染」についての論説になってしまっています。終生免疫をつけるには、かたや「流行」があったほうがいいようにほのめかしておきながら、「流行」がおこることはいけないことでもあるかのような論調です。本来であれば、「不顕性感染」がどんどん起こることによっての「ブースター効果」が真の意味です。つまり、いま、「顕性感染」がおこっているということは、それ以上に、不顕性感染も大いに起こっているということでもあり、そのことが全く考慮されることなくその思考の蚊帳の外に置かれてしまっているのではないでしょうか。まったくの「はしか予防接種」制度誘導への詭弁にみえて仕方がありません。

『理想的な「ビジョン」を描いて改革しようとする発想には、すべてハイエクの批判する「ユートピア的社会工学」に陥る危険がある。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b0506a6771ac02f62407184d5939055a

『社会主義は文字どおり巨大な「実験」だったが、それが決定的に失敗し、その原因が解明されたのは、20世紀末になってからだった。われわれは、その教訓にまだ十分に学んでいるとはいえない。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/s/%A5%D5%A5%EA%A1%BC%A5%C9%A5%DE%A5%F3

『新訳 産業人の未来―改革の原理としての保守主義』
http://www.amazon.co.jp/dp/4478320896/

 昔の帝王学、統治学、いまのマネジメント学(経営学)。これも日本の「教育」の貧困所以でしょうか?

『外側の世界と無関係に身内の力関係だけで「自転する」組織にあるのではないか。それを平和主義とか民主主義などの抽象的な理念で克服したつもりになったことが間違いで、実はそういう病気は、まだそっくり霞ヶ関に(そして企業にも)残っているのだ。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/38d3c1e859e755387289af744167a3ae

『日本の「国のかたち」のコアにあるのは、こうした官僚支配であり、その基盤になっているのが難解で細密な法律と、それに付随する省令・逐条解釈などによって官僚が運用を独占する実定法主義(legal positivism)である。この点で日本は100年以上なにも変わっていないし、今後も変わることはあまり期待できない。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/5ef78aa3198cf7088b5e6a002917480f

『日本は明治の初めに極端に行政中心の大陸法を輸入したため、立法府がいまだに未発達で、一般国民のわからないところで「政令」とか「逐条解釈」とかいう形で事実上の法律が決まってしまう。つまり日本は、法治国家という建て前だが、実態は「官治国家」なのである。』
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/9e02d40ccf29250bfbb3c1097325ba50

「基本と原則に反するものは、例外なく破綻する」(P.F.ドラッカー)

 民のレベルでの破綻は受容せざるを得ないものかもしれませんが、「国家」が破綻するということは、極力さけるよう努力すべきではないのか。といっても、国民の民度のあらわれが、いまの現実にそぐわない「統治」のかたちをもたらしているのだとしたら、どうにもならないということでもあります。現実にそぐわないおかしな制度が、改変もかなわず、あちらこちらに放置されたままになっておるようですし。さらにまた次から次へと作られつつあるようにも思いますし。だれにも全体を見渡せて判断を下せる司令官のような役回りができなくなっているようでもあります。明治維新直後と戦後復興期は、大いに日本の中央官庁の方々はその任にあたったのだと思いますが・・・。
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0703/070320-5.html


[6141] 今回の麻疹の問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/21(Mon) 13:39  

 今回の麻疹について私が初めて耳にしたのは3月下旬だったかと思います。勿論、3月4月は日本では感染症が拡大する「大移動」が起こる時期で懸念することは3点ありました。1つはワクチン接種をしていながら発症する点で、麻疹ウイルスが変異していてワクチン接種をしている人の方がより重症化するケースでこれは一種のアレルギー的なもので、従来の症状とはやや異なります。2つ目は幼年期に接種されたワクチンの製造ロットがあまりにも弱すぎて実質的に無効であったケースです。第3番目に、社会環境として麻疹ワクチンの接種を受けたくないと言う人がある一定以上になっていたこと(流行閾値以下とでも言うのでしょうか)の可能性です。現在これらの3点で100%否定されたものはありません。可能性として2点目は不明、3点目は限りなく高い。2点目の問題は、3種混合ワクチンが社会問題になり、各ワクチンメーカーが出来るだけ弱い、安全性の高い(ウイルス力価の低いもの)を世に出した可能性があります。これはこれで仕方のないことですが、情報としはなるべく正確に早く国民に知らせなければならないことだと思います。1点目のケースですと、多くの人が感染し、世界的に見ても大問題として取り上げられます。要するに、これまでのワクチン接種では無効となる場合があると言うことと、これまでのようにブースターワクチン接種が適当であるかどうかは再検討すべき問題です。
 この様な点に関し、行政による説明はないし、ブースターワクチン接種を早急に実施するようにとの呼びかけもない。だからこそ、国民と行政とが双方向の情報交換が出来る「感染症疫学委員会」の設立が必要ではないかと提案した訳です。
 ワクチンの質ですら、その時々の社会状況によって変更せざるを得ない訳で、その点も理解して上でより多くの人が「痛み」を少なく出来ることを考えてもらいたいと思っています。
 


[6140] 清浄国論? 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/21(Mon) 12:47  

 ときさんは清浄国にやけにこだわっておられるようですが、この交通状況が格段に早くまた多くなってきたこの世界で清浄国論はあり得ません。Poxvirusはきれいになったかもしれませんが、まだ分かりません。言葉に惑わされないように、あり得るリスクを粛々と語りたいものです。


[6139] ワクチンその難しさ 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/21(Mon) 10:58  

 歴史的に見て人へのワクチン接種は大変難しい問題を抱えてきたと思います。それを整理しますと
1.ワクチンによって救われる人と、かえって問題となった人に関する事柄。具体的には、例えばインフルエンザワクチンで死亡者が10万人減少したとしましょう。しかし、数人あるいは数十人はワクチン接種によって死亡者が出ることも事実です。また例えば、ポリオワクチンは安全だと言われてきました。このポリオワクチンでは過去2つの問題が発生しました。1つは、子供にポリオワクチン接種することによって、免疫されていない親にワクチンウイルスが感染し、発症する(妊娠しておれば)事がありました。第二の問題は、ポリオワクチンに迷入ウイルスが存在し(具体的なウイルス名は忘れましが)、これが慢性疾患を誘発したことがありました。
2.社会現象として、問題が発生した方の事実(主要疾患あるいは副作用のどちらか)が、強調されすぎることがあり、行政による適切な対応を躊躇させるワクチン対策が傾向としてあります。
3.ワクチン接種だけでなくその他の対策を含めた予防的対応に対して、比較的理解されない場合が多い事があります。特に日本はこの傾向が強いと思います。感染症に対してはかかった時に考えることが多い。問題なのはこの時の対応が歴史的みると「隔離」することを日本では基本としているようで、多くの悲劇が起こっています。
4.国立予防衛生研究所が国立感染症研究所と名前を変えたように、予防医学に対しては常に「行政的な恣意としての施策」を感じていることが多く、現実にこれまではその傾向にあったかと思います。
5.しかし、感染症については世界は確実に狭くなっており、迅速に対応が必要な場合があります。そのため多くの情報を集め、それらの感染症対策を常に考えていなければならず、またこの点を国民に情報提供を行わなければならない状況にあろうと思います。また、これらの情報提供は、双方向であるべきであろうと思います。例えば、この掲示板のように多くに人がそれぞれの環境において起こる事象を述べていくことが重要と思います。(現在、公的機関にはこの様な場所がなく、例えあっても中身のないものになっています。)


[6138] Re:[6132] ブースター効果の矛盾 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/20(Sun) 00:40  

説明が雑すぎて皆様にご迷惑をお掛けしました。議論の前提が既に風疹問題に限定されていると思い込み、風疹のブースター・ワクチン効果のつもりで、ブースター効果と書いてしまいました。

私の要点は
1. ワクチン接種後、抗体ができないにも拘らず、青年年齢まで風疹にかからない状態であったということは、彼や彼女が成長してきた周辺地域に風疹ウイルスが存在していなかった、と推測できるのではないか
2. そうであるならば、幼児期にわざわざ風疹ワクチンを接種する必要はないのではないか
3. 風疹感染発生地域や発病年齢が限定されるなら、全幼児を対象とする予防接種対策ではなく、むしろ対処的風疹対策を採るほうが、医療政策としても効率的ではないのか
と言うものです。この考え方は、他のウイルスと予防接種の関係にも言えると考えます。ただ、私の説は加齢に伴うワクチンの違いや接種量の変化、それに伴う生命の危険性については考慮していません。

この種の医療政策の実施機関として、「感染症疫学委員会」のような組織を提案されているなら、私もヤマビコ様に賛同いたします。

また私は、「『清浄国』論」や『終生免疫』を主張しているわけではありません。風疹に限って言えば、とき様の『いま発症しているのは、少し特殊な事情の方々ではないでしょうか。』という見解は、医者でもなく、罹患した青年たちを調査したわけでもありませんが、充分説得力を持っていると見ています。



[6137] Re:[6132] ブースター効果の矛盾 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/19(Sat) 20:01  

chengguangさん。
ブログの記事
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=733
には引用したのですが、フィンランドのヘルシンキ大学のPeltola H.氏らの研究では、なぜ、生後まもなくのはしかのワクチン接種で、抗体ができにくいかについては、母親のIgG抗体が残存して、それが作用しているためといわれています。
また、スイスのベルン大学のLukas Matter氏らの研究では、生まれた子供に残っている母親のIgG抗体が、何ヶ月目に消失するかについて調べたところ、血清陽性率(seroprevalence)のカーブが、おたふく風邪と風疹とは、U字型のカーブを描いたのに対して、はしかは、V字型のカーブを描いたところから、はしかに対してのほうが、おたふく風邪や風疹に比して、母親のIgG抗体の消失が遅いという結果になったといいます。

では、最初の接種時をずらしたほうがいいのか、それとも、ブースター・ワクチンによるかは、オルタナティブの選択の問題であると思います。




[6136] Re:[6133] [6130] 現状の青年期発症に関して 投稿者:とき 投稿日:2007/05/19(Sat) 17:53  

 それは、結局、三種混合ワクチン副作用問題が起こった時期に、現状を無視した過激な報道に煽られて「はしかワクチン接種」を怠った親・大人の問題です。そういう知識をも含めて生活の中での病気対応全般を伝えてこなかったことにも、目に見えないウイルスとそれが要因でおこる感染症についてただただ怖い怖いと不安に思い込む、何かパニックめいた方向へ走りがちな原因があります。
 いま発症しているのは、少し特殊な事情の方々ではないでしょうか。ほとんど大多数の方々は、免疫をすでにもっています。たとえ感染を受けたとしても発症することはありません。
 もっと勘ぐれば、かつてのワクチンの「効果」の信憑性の問題にもかかわってくることもありましょうし、いまの集計数の中のものが、あるいは発症例の観察結果だけの判断のなかには、はしかでないものも含まれてしまっているのではないかとか、いろいろ疑わしい事象もあります。
 いまのはしかとワクチンの問題を、そのほかのウイルス感染症を考えることにまで広げる必要は全くありません。みな個別の事象です。
 この「はしか」に関しては、人間はすべて、キャリア(感染経験者)になることによってのみ生き延びて「はしか」に罹らない体質になるわけですから。
 ウイルス感染症のいわゆる「二度罹りなし」の現実と知識を無視するかのような言辞は、そのウイルス感染症に関する「無知」を晒すだけのことです。
 まさにはしかの顕性感染があるということは、「流行期」のバロメーターだと思って、目の前の「現実対処と対症療法」に努めればいいだけのことです。ウイルス感染を防御・防止などというのは、まさに「地震や津波を防御・防止する」と言っているのとおなじ錯誤錯乱のようなものです。それは自然現象に対する人間の傲慢さのあらわれに等しいのではないかとも思います。過激な自然保護運動のようなものです。

> 多分、大都市と関係なく1ヶ月程度隔離した状況の人は日本では3分の1程度あるいはそれ以下と思います。大学などは同じような感受性(ワクチン接種歴を持ち、同じような時代背景)にあった人達が集まってきています。
>しかし、現代は線や面を超えて立体的になっています。1つのビルに数百人という人が活動し、ここを出入りする人は1日でもその数倍の人達が出入りしています。麻疹のような感染症は、感染極期の人が一人このビルに出入りすることによってあっという間に数百人が感染し、これが拡散する訳です。
>人のインフルエンザは毎年大都市で発生し、日本全国に3〜4ヶ月で広がってしまいます。東京から大阪などの大都市に拡散するのは2〜3週間で広がります。

 なんと「はしか」にまで「清浄国論」を適用するのでしょうか? とんでもないウイルス感染症疫学の錯誤そのものです。トンデモ科学の領域ではありませんか。

>「人類にワクチンがなくてよいのだ」と思うことは簡単ですが、

 ワクチン不要論を唱えたことはありません。はしかと風疹とポリオは必要なのは常識ではありませんか?

>現代の都市生活を可能にしているのは、ワクチンを含めた予防医学で、この様な予防医学があってはじめて現代があると思います。BacK to Natureという言葉があります。その心は重要と思いますが、現実にはなかなか難しい。その心を失わずに、現実的な対応を考えなければならないのが現代と思いますがいかがでしょうか。

 行き過ぎたしかも「無知」によってなされる「予防医学」は、百害あって一利なしだと思います。まさに「地震予知」ですらなく、まるできちがいじみた「地震防止」みたいな現実離れの妄想でしかありません。


[6135] Re:[6132] ブースター効果の矛盾 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/19(Sat) 17:38  

 ブースターワクチン接種の事についての意見だと思いますが、私見の述べさせていただきます。実のところこのブースターワクチン接種を実行することは行政的には非常に難しいところがあるかと思います。第一には、書かれているように流行予測に基づいて効果的に実施しなければならない。第二に不要なリスクは除去しなければならない(どんなワクチンでもリスクゼロはありません)。従って、これを行うのは、その時々の状況を把握しながらかつ迅速に対応(接種)を行わなければならない、と思います。従って、「感染症疫学委員会」のような組織を提案しました。今回の麻疹の流行のケースでは、2ヶ月前にあるジェネレイションにはブースターワクチン接種を実施すると言う対応が出来ていたならBESTであったのではと思っております。


[6134] Re:[6132] まさに「清浄国」論法? 投稿者:とき 投稿日:2007/05/19(Sat) 17:22  

> 通常その社会にそのウイルスは存在しておらず、ある時、何処からか、誰かによって持ち込まれることで爆発的発生となる、と言うことを意味しています。

> この推測から誘引される結論は、ブースター効果に期待した予防接種をもう一度ではなく、予防接種時期の選定と考えます。予防接種から効力を発揮するまでの期間と予防接種の効力期間とが判明しているならば、どこかの地域、どこかの国で発生した段階で予防接種を行う方が、ずっと効率的・効果的ではないでしょうか。

 具体的にどのウイルス感染症・疾患を想定されているのか定かではありませんが、一般的に言って、弱毒生ワクチンでないかぎり「終生免疫」を獲得することはかないません。
 ウイルス感染症における「病気になること」と、それ以上に「病気にならないこと」というのはどういうことなのか、今一度、「免疫」つまり(特異)「抗体(免疫グロブリン)」産生能を獲得するということの意味をよく学習理解する必要があるのではないでしょうか。
http://www.amazon.co.jp/dp/4796643311/
http://www.amazon.co.jp/dp/4309612024/

 ちなみに「ブースターワクチン」という言葉はいわばペテンだと思っておいたほうがいいのではないでしょうか。不活化ワクチンでは終生免疫はつかないのですから。その根本的な思想の間違いは、「ウイルスの根絶・撲滅」が可能であるかの錯覚から始まっているように思っております。

『ウイルスはもう、私たちの遺伝子に同化してしまっています。こうなると、人間の遺伝子かウイルスの遺伝子か区別できません。私たち人間の体の一部は、じつはウイルスだったのです。太古の世代から、私たちに受け継がれてきたこのウイルスは、人間をどのように変えたのでしょうか。』(畑中正一)
http://www.amazon.co.jp/dp/4061329499/

『ウイルスはどこにでもいる』(日沼頼夫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4585050736/

 民主主義の国であればあるほど、いちばん「科学の基礎知識」が必要なのは、けっして『閣僚や官僚』などではなくて、主であるところの民すなわち国民一人一人がしっかり学び身につけておく必要があると思います。
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/seiron/070516/srn070516000.htm
(DNA鑑定ビジネスに有利な制度をつくれなかったからなのかどうか定かではありませんが、愚痴をこぼしているようにしか見えませんが・・・。)


[6133] Re:[6130] 『「賢いタカ」たちの戦略に惑わされないためには』 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/19(Sat) 17:19  

相当過激なコメントを投稿されたときさんに、実は大いに賛同するところがありますが、片方ではやはり何とか考えなければならないと私は思っているところがありまして、その辺のところを書いて見ました。
 自然感染(言い換えれば自然免疫)で防御能を獲得することは大いにより事です。それが出来れば。しかし、現代は都市に高密度に多くの人が住み、またここで活動しています。多分、大都市と関係なく1ヶ月程度隔離した状況の人は日本では3分の1程度あるいはそれ以下と思います。大学などは同じような感受性(ワクチン接種歴を持ち、同じような時代背景)にあった人達が集まってきています。ときさんが語る自然免疫を獲得した時代は感染症は点として表して良い時代であったかと思います。しかし、現代は線や面を超えて立体的になっています。1つのビルに数百人という人が活動し、ここを出入りする人は1日でもその数倍の人達が出入りしています。麻疹のような感染症は、感染極期の人が一人このビルに出入りすることによってあっという間に数百人が感染し、これが拡散する訳です。大学でもしかりです。自然免疫を獲得するような条件では、ウイルス側ではやっと何とか感染できる人にたどり着いたような感染(感染できる最小ウイルス数など)で、現代の感染状況とは大いに異なります。従って、感染した場合には重篤になり易いし、感染のスピードは非常に速いのが特徴です。人のインフルエンザは毎年大都市で発生し、日本全国に3〜4ヶ月で広がってしまいます。東京から大阪などの大都市に拡散するのは2〜3週間で広がります。ときさんの様に「人類にワクチンがなくてよいのだ」と思うことは簡単ですが、現状でワクチンをない状態にするのは人類の社会生活をまるっきり変えないと我々は生存できる可能性は低くなります。我々の近隣や親兄弟に毎年感染症の犠牲者が出る訳です。もっと言えば、現代の都市生活を可能にしているのは、ワクチンを含めた予防医学で、この様な予防医学があってはじめて現代があると思います。BacK to Natureという言葉があります。その心は重要と思いますが、現実にはなかなか難しい。その心を失わずに、現実的な対応を考えなければならないのが現代と思いますがいかがでしょうか。


[6132] ブースター効果の矛盾 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/19(Sat) 16:40  

ブースター効果を信ずるなら、この効果説明自体に矛盾があります。幼児期と幼年期(少年・少女期)との二度にわたるワクチン接種効果が薄れると言うことは、通常その社会にそのウイルスは存在しておらず、ある時、何処からか、誰かによって持ち込まれることで爆発的発生となる、と言うことを意味しています。

この推測から誘引される結論は、ブースター効果に期待した予防接種をもう一度ではなく、予防接種時期の選定と考えます。予防接種から効力を発揮するまでの期間と予防接種の効力期間とが判明しているならば、どこかの地域、どこかの国で発生した段階で予防接種を行う方が、ずっと効率的・効果的ではないでしょうか。



[6131] Re:[6124] [6123] 日本の農業は? 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/19(Sat) 16:17  

農業のご説明を戴き有難うございます。個人的には、職人が持つ経験・技術・知識を総合した技能を持つ百姓の出現と数の増加に期待し、日本農業の素晴しさ(品質・生産技術)を海外にも知らしめてもらいたい、と願っています。

兼業農家の増加は、農村経済の必然と言うよりも、農業保護政策に胡坐をかいた結果だとの考えです。出稼ぎ農民の主目的は、月々の収入ではなく、半年間の雇用に伴う失業保険の受給資格を得ることでした。企業誘致政策は決して百姓のアイディアではなく、地域への生産割り当て計画に対し、百姓の不安を解消する目的で、農協や町村役場がどこかのコンサルのアイディアに飛びついたに過ぎないと考えます。それは日本全国の大分の地方都市でも、地域活性化の名目で企業誘致を市長の政策目標に掲げたのを見れば明らかだと思います。そして多くの都市が、企業誘致に成功してはいません。況や田舎に於いておやです。

笹山様の言われる通り、『もはや専業への後戻りができない』と言うのであれば、資本主義経済の原理に則り比較優位の政策のみ残し、関税自由化を直走るしか道はないのではないでしょうか。



[6130] 『「賢いタカ」たちの戦略に惑わされないためには』 投稿者:とき 投稿日:2007/05/19(Sat) 14:24  

『学者のウソ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4797337060/
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50761422.html

『「ハト派」と呼ばれる人々は、実際は「ハト」ではなく、「爪を隠せる賢いタカ」なのである。
 では、このような「賢いタカ」たちの戦略に惑わされないためには、どうすればよいだろうか。そこで大事になるのが、目的に関する議論と、手段に関する議論を分けさせることである。学歴エリートの用いる戦法の肝は、自らに都合のいい手段を誰も反対できない理念(目的)とセットにすることであるから、それを分断することに成功すれば、学歴エリートの詭弁は自ずと浮き彫りになる。問題は、目的と手段をいかに分離するかである。』(p.212)

『官僚とメディア』
http://www.amazon.co.jp/dp/4047100897/
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50811323.html

 「はしか流行」という現象は、まったくの自然の存在であるウイルスが起こす現象であり、ホスト側の疾病のコントロールは多少はできるかもしれませんが、ウイルスの動態のコントロールと、それが原因となって起こるところの感染、こと顕性、不顕性を含めて考えれば、けっして「感染現象」を人間がコントロールできるわけがありません。それはまさに自然現象そのもののいわば天災そのものです。それに対してできることとできないことをしっかり区別して認識する必要があります。(テーマとしては、非常に「地球温暖化」対策などの環境問題に対する人間のふるまいに類似したところがあります。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4862481221/

 あたかもそれができるかのように言い含めた言い方をして、それを図るかのような何らかの事を起こすというのは、まったくの詭弁にすぎないと思います。
 ウイルスはけっしてウソをつきませんが、人間は往々にしてあらぬ思い違いやウソをついてしまいます。「目的」と「手段」が転倒したりさせたりして。

 単なるあらぬ類推であればいいのですが、要するに、疾病のコントロールという「だれも反対できない理念(目的)」をくっつけて、その実は、ワクチンの集団接種体制制度の整備と計画統制経済的な発想がまず先にあり、そちらのほうが「手段」ではなく「目的」なのではないかと勘ぐってみたくもなるのですが・・・。
 「はしか」ごときで過剰な法制度整備を促してしまうのは、非常にキケンな流れではないでしょうか。特に日本のような「スパゲティ状の法体系」であればなおさらのこと。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/s/%B9%F1%A4%CE%A4%AB%A4%BF%A4%C1

 それが結果的には、法体系の連関を考えていくと、ワクチン集団接種体制に基づく「備蓄」等のさらなる具体的な「新型(鳥)インフルエンザ」政策にもつながっていくことになる可能性もあります。「プリオン(病)」政策と全く同じように、まったくの「仮説(捏造?)」現象によってまさに「作られた(架空の)現実」に対する「現実の対策政策」が積み重ねられてしまうことの流れになりはしまいかということを憂慮いたします。
 「ワクチン統制計画」は、あの「ダイオキシン騒動」によって起こされたまったく無駄な政策の轍を踏まないことを切に願います。(無駄ではなく経済活性化だと言う方々もおられるのかもしれませんが、それこそまさに「目的」と「手段」のすり替えです。)
http://www.amazon.co.jp/dp/4480687300/
http://www.amazon.co.jp/dp/4413017838/
http://www.amazon.co.jp/dp/4061498916/
http://blog.tatsuru.com/2007/04/21_1028.php


[6129] Re:[6128] [6126] 「感染症疫学委員会」設立の提案 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/19(Sat) 10:46  

感染症疫学委員会の設立に関して記述を忘れていた点がありますので、ここに投稿します。
 ときさんの指摘のように、いわゆる「マスメディア」の問題は、現代社会では重要なテーマとしなければならないと思います。興味本位に情報を流されたのでは、「本質」がおかしくなります。「食品安全委員会」の役割(設立の理念)をモデルに考えてみますと、リスク評価とリスク管理及びリスクコミニュケーションと言うこの理念は誠に重要であろうと思います。今回の麻疹流行で思うことは、ある年代に罹り易いとかある地域に流行しているとかいわゆる「通常の流行」とは異なる状況が発生したときには、直ちに予防策が取れるような体制が必要で、2ヵ月後3ヵ月後にマスメディアで騒がれた後で腰を上げるような考え方は、上手くありません。現代のマスメディアを上手に使用できることが必要です。この様な点も行えるような組織を提案します。
 要は、実行を伴ったリスク分析が時間的にも適切に行える事が 必用です。ときさんには半分だけ賛成します。賛成しない部分は、社会対応として「当たるも八卦、外れるも八卦」と言った心情的な考え方は、外れた方には気の毒で、外れないことに努力することが必要と思います。


[6128] Re:[6126] 「感染症疫学委員会」設立の提案 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/18(Fri) 15:45  

ヤマビコさん。
ときさん。
今回の問題は、修飾麻疹(modified measles )の問題であり、また、ブースター・ワクチン(measles booster vaccine)接種の必要性如何の問題かと思います。
医療関係のメルマガをのぞかせていただきましても、この点での問題意識に絞った対応が図られているように、おもえません。

しかし、現実、学校閉鎖という社会的なマイナスが生じているのですから、これを機会に、このマイナスをミチゲートしうる社会システムの用意が必要なものと思われます。

すなわち、これまでのプライム・ワクチン接種計画にブースター・ワクチン計画を付与し、この利用者を包摂したプライム/ブースター・ワクチン接種計画(prime/boost vaccination schedule)とするかどうかの政策判断に迫られている、との認識でいいかと思います。
ブースター・ワクチン接種につきましては、インフォームドコンセントをどうするか、などの問題もあるかと思いますが、それらの問題を含めてのご提案のシチズンボードの設置も、ひとつの道ではないかとも思われます。



[6127] 感染(顕性・不顕性)はいつも起こっている 投稿者:とき 投稿日:2007/05/18(Fri) 15:34  

『普通の年でも10〜20万人は患者が発生しているので、大騒ぎするほどでもないけどね 』
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1178184060/140

 目に見えないとき(不顕性感染)は騒ぎにならず、目に見えたとき(顕性感染)だけ騒ぎ出す。たまたま、免疫未獲得者が集まったところで目立っているだけの現象で、さして大騒ぎするほどのものではないと思います。繰り返し繰り返し自然株に感染しておくことで、免疫のブースター効果が期待できるわけです。けっして、ワクチン接種のみで終生免疫を獲得しているわけではありません。
 たかが「はしかのようなもの」に、マスコミ情報はエキサイトしすぎの感が否めません。何か別の目論見をもった人たちが、デマゴギーのごとき情報をたれながしてるように思えてなりません。要注意かと思います。


[6126] 「感染症疫学委員会」設立の提案 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/18(Fri) 12:11  

 最近の麻疹についてみると、笹山さんの記述の様にこれまでの対策はややその場しのぎの感がありますね。これまでの対策は厚生省あるいは厚生労働省が定めて来た対応にのって、その時々に対応が成されて来たように思います。しかし、今日の麻疹の発生を見るともう少し大きな組織で対応が成される必用があるのではないかと思います。特に、これまでは国民は「意見を述べる」立場から、責任を持つ立場すなわち厚生労働省の対応について国民に周知徹底を図ることと長期的見地に立った場合の問題点を理解し、全体としての(疫学的)利益を考え、問題が発生した場合の救済処置をキチンと組み込んでおく事が必用と思います。ワクチン接種には常にリスクはあります。だからと言って、その場しのぎをしますと今回の様に、後年大流行を引き起こします。
 言い換えれば、ブースターワクチンが必用であったことは科学的に明らかなことであったにも拘わらず、そのワクチンを実施してなかったことや、その必要があったことを国民に知らしめなかったことについては責任がある訳で、その様な全体としての「仕組み」を構築する必要があり、「感染症疫学委員会」のような組織を提案したいと思います。


[6125] アメリカにおけるハシカのワクチン接種計画見直しの教訓 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/18(Fri) 10:39  

日本での麻疹予防接種は、1966年から、弱毒生ワクチンと不活化ワクチンとの併用接種方式(KL法)で始まり、1969年以降は高度弱毒生ワクチン単独方式に切り替えられた。
また、1978年までは、任意接種でもあり、接種率も約30%程度であったのが、1978年10月に定期接種に組み入れられ、接種率も、60〜70%に達した。
このように、接種率が向上しているにもかかわらず、今回のような若年層を中心にしてのハシカの大量発生の原因として、ワクチン接種計画の問題があるものと思われる。
すなわち、同様の現象がアメリカにも見られ、接種率が向上したにもかかわらず、若年層を中心にして、近時、ハシカの大量発生が見られた原因として、このサイト「Recommendation for a measles booster」
http://www.vaccinationnews.com/Scandals/sept_6_02/measles_booster.htm
では、ブースター効果を効率的に利用していない、ということをあげている。
すなわち、アメリカの接種計画では、MMR(ハシカ・おたふくかぜ・ふうしんの三種ワクチンmeasles-mumps-rubella)の接種計画が、最初が生後12ヶ月から15ヶ月、二回目が4-6 才の二回となっているが、このうちの最初の生後12ヶ月から15ヶ月での抗体獲得失敗が゜、この青年期のハシカの大量発生につながっていると分析している。
そこで、1989年から、ブースター効果(Measles booster)発揮のために、11歳から12歳の時に、再ワクチン接種計画(the two-dose measles vaccine schedule)を適用しているということのようだ。
なお、日本における麻疹ワクチンの接種計画は、1回目・月齢12〜23ヶ月、2回目・小学校入学前の1年間 となっているようだ。
又、日本では、1988年から、麻疹・流行性耳下腺炎・風疹混合ワクチン(新三種混合ワクチン、MMRワクチン)の接種がされてきたが、ムンブスワクチン接種による無菌性髄膜炎の発生についての訴訟問題がおきて以降、1993年にはMMRワクチンの接種は中止され、現在は、麻疹・風疹混合ワクチンが使われている。
参考
http://www.vaccinationnews.com/Scandals/sept_6_02/measles_booster.htm


[6124] Re:[6123] 日本の農業は? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/17(Thu) 22:39  

chengguangさん。
ご投稿ありがとうございました。
確かに、戦後の農業農村は変わりました。
何よりも、兼業化を促したのは、初期は出稼ぎであり、後期は誘致企業でした。
そして、農村経済は、現金経済にくみこまれ、一年一回の農業収入よりも、毎月の勤めによる現金が必要な家計になってしまっているのです。
米代金は、せいぜい、一家で必要な保険代金や光熱費などの基礎的な支払いに使われるというような比重になりました。
昔は、農家住宅の新築は、米代金でまかなわれてきましたが、今は、地域の勤めに出ている農家の子弟のサラリーマンの住宅ローンで建てられているのが実態です。
そこに来て、これまでの兼業化の有力な要因であった誘致企業が農村地域から撤退していったということで、そのことが農家経済を大きな打撃でもって直撃してきたのです。
いまさら、兼業から専業への後戻りはできません。
となれば、地域に定住しながら、それに変わる換金回路の用意が必要になってきているというのが、今の日本列島大方の農村農家の現状ではないでしょうか。
つまり、必要なのは、農業対策だけなのではなく、先にも申し上げたように農村地域対策なのです。
それに対しては、総合的な多様化した起業も含めた兼業対策というものこそ、必要な時代になってきているのです。
ヨーロッパでは、早くから、ダイバーシフィケーションという形で、農村資源を生かした総合兼業対策のためのインセンティブが整えられてきました。
日本にも、遅ればせながらのダイバーシフィケーションの用意が、今こそ必要な気がしています。


[6123] 日本の農業は? 投稿者:chengguang 投稿日:2007/05/17(Thu) 10:04  

初めて投稿します。笹山様のブログと掲示板の両方に農業の話が出ていたので書いてみました。皆さんの話の内容が専門的なので投稿をためらっていましたが、素人の見解もたまには息抜きになるかと思い直し投稿します。

農業国と呼ばれているアジア・アフリカで、百姓が豊な国を寡聞にして知りません。日本でも東北地方は殊に貧しい地域で、戦後も間引きなどのニュースが流れていました。日本の農業政策はその貧しさを解消しました。この事実は素直に評価すべき物と考えます。

食糧管理法廃止のニュースを聞いた一年後、東南アジアのある国で日本のある村の助役さんと農家の一行に出会いました。農村見学に見えたとの話でした。話を伺うと、食管法を廃止したから後は自分たちでどうしたらよいか考えろ、と国から言われたが、どうしたらよいか判らない、それで見学に見えたとのことでした。

考えてみたら、農業指導員が農村からいなくなって久しく、農家は国の言うとおりの生産方式で生産を行ってきた。いわば国は、百姓の農産物生産マシーン化を長い年月をかけて図ってきたと言える。農業保護法は、農村や農家の生活を安定させたが、一方で、百姓の命ともいえる自然との闘いの中で築き上げてきた農業を百姓から奪ってしまった。

一方、都会に生活し、輸入品より高い国内農産物を買わざるを得ない市民から見ると、小さな村の農家も、都会の小住宅に比較して立派な家に住み、車が二台もあり、生活が保障されていながら、戦略的農業自給率を謳い、高関税撤廃反対を叫ぶ農業関係者に、反撥を感じこそすれ同情を抱くことは難しい。

では欧米の農業政策はどうなっているのか。アメリカは輸入政策や農家への補助金政策、ヨーロッパは補助金政策やインセンティブ金を通して農業を保護している。その一方で、高関税の日本を非難し、農業保護政策を廃止せよと叫んでいる。

充分諸外国の農業政策に通じているはずの農林水産省が、何故彼らのような政策に転換できないのか、これからはバイオ・エネルギーだと言う前にやるべき事があるように思うのですが。



[6122] Re:[6120] [6111] 疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/13(Sun) 12:35  

虹屋さん。
小澤義博さんが、非定型BSEについて、いまだに、スクレイピー起源説を踏襲されようとしているのは、ちょっと、不勉強ですね。
昨年、私のブログ記事『ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様』
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=635
でもご紹介しましたように、昨年8月ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議では、イギリスのVeterinary Laboratories AgencyのDanny Matthews氏は、最近の非定型BSE研究において、これが、老齢化した牛が、弧発的にかかるものなのか、それとも、以前に考えられていた以上のBSEストレインがあるのか、いわゆる「BSEの息子」(”son of BSE” 非常に多くの動物の疾病のトレースを急速に必要とされる慢性病の可能性 )というべきものがあるのがどうなのか、他の原因によるものなのかどうか、などを、考えるべき時にきているとして、これまでの非定型BSEの扱いについての方向転換が図られたのに、ですね。
今回の朝日新聞のスタンスの誤謬も、非定型BSEと小澤さんの言われる『真性BSE』とをごちゃ混ぜにして扱うことで、結果として妙な月齢20ヶ月検査論拠をUSDAに与えてしまう加勢の役を果たしているということにありますね。


[6121] Re:[6119] 農地法による農耕地放棄の自由 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/13(Sun) 12:20  

beachmolluscさん。
ご指摘の点は、根幹に触れる問題意識ですね。
結局、『何のために、農地をまもるの?』って言う素朴な疑問に、この提言は答えていないって言うことになりますね。
ありていに言えば、今の農村地域の最大の悩みは、農業に代わる換金回路であった誘致企業が中国に撤退し、その代わりの受け皿になりうるものがなく、唯一の農村地域における有力な換金回路であった建設企業が、公共投資減で、雇用力がなくなっているっていう問題に尽きてしまうんですね。
つまり、農家の悩みは、本来の農業の変化・変質にあるのではなく、低収益化した農業に代わりうる換金回路の変質にあるって言うわけですね。
そこらを見誤りますと、いくら農業が大事にされても、農村地域に定住を試みるかたがたのためには、なんら、効力を発揮しないということになりそうですね。
逆説的ですが、農家や農業団体に対して、政治が政治的裨益を求めないことこそ、今、重要な感じがしています。
俄仕立てで『あぜ道で車座集会』なんて、何にもならないことは、政治家はしなくていいんです。
必要なのは、農業政策なのではなくて、農村地域政策ってことを、これらの提言は、その原点で、忘れているような気がしていますね。
EUが、『LEADER』
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200308_631/063103.pdf
などの地域政策に重点をシフトしたことに、もっと、日本は、学ぶべきでしょう。


[6120] Re:[6111] 疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点 投稿者:虹屋 投稿日:2007/05/13(Sun) 09:03  

小澤義博氏の論説「牛海綿状脳症(BSE):欧州と日本の現状分析と対策」(日本獣医学会の機関誌「Journal of Veterinary Medical Science」69巻、2007年1月号掲載)への反論 を山内一也、品川森一 氏が公表されております。

http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/zoonoses/zoonoses07-175.html

 山内氏らは、小澤氏の「批判は、日本でのBSE対策の根幹にかかわるものである。そのほかにも科学的な面での誤りや事実認識の誤りが見受けられる。OIEの名誉顧問という小澤氏の立場を考えると、OIE内部でも同様の批判がおこなわれている可能性が考えられることから、ここに反論をまとめた。」また「この論説が審査を受けずに掲載されたことは、学術誌としてのJournal of Veterinary Medical Scienceの信頼性を著しく損ねたと考える。日本獣医学会・編集委員会は、本論説をどのような経緯で掲載したのか、明らかにすべきである。」と山内氏らはしています。ちなみに編集委員会の長は、この当時は件の唐木英明氏(記憶ですが)、小澤氏は現在、招待編集委員。

以下に、非定型BSEの点を抜粋。

>小澤義博氏の論説
2003年頃から、牛のプリオン病をWestern Blot (WB)法や組織病理検査法で検査すると「真性BSE」のパターンとは異なる異常プリオンが存在する事が分かってきた。今日までに牛の非定型的な異常プリオンが見つかった国には、イタリア、フランス、日本、ドイツ、ベルギー、アメリカ等がある。現在「非定型的」な牛の異常プリオンはWB法で少なくともH型とL型に分けられ、H型はフランス、スウェーデン、ポーランド、アメリカで見つかっており、L型はドイツ、フランス、ベルギー、イタリア、日本等で見つかっている。WB法の分子量の大小とGlycoformのprofiles、及びマウスの感受性試験等で区別されている。H型は比較的老齢の牛に多く見られるといわれており、BSEのプリオン株とは違う新しいプリオン株であるという説がある。またL型はサル脳内接種により、真性BSEより感染効率が高いとされている。

現在、EUにおける非定型BSEのルーツについては、次の3つの説がある。
(1)真性BSE病原体が細胞内で立体構造の変換を起こした。
(2)BSEのもとになるスクレイピー株が色々あるので、その幾つかが肉骨粉を通して牛に与えられ非定型的なプリオンとなった。
(3)ヒトにおけるように、散発性のBSEが存在する。

 これら3つの説のうち大方の説は(2)であり、(3)は証明不可能である。

2頭の若齢牛(21ヶ月齢と23ヶ月齢)・・・もしもこの若い牛がBSEに感染していたとすると、当時すでに禁止されていた反芻獣由来の蛋白が大量に与えられていた可能性が考えられるが、疫学的調査ではその様な証拠は何も報告されていない。何故この2頭の若齢牛だけが一ヶ月の間に続けて発見されたのか、またマウスの感染実験の結果は2年以上たっているが、何故まだ報告書が出ていないのか。異常プリオンの量は通常の1/500以下であったが、濃縮過程に何か問題はなかったか。もしこの2頭の若齢牛が2002年1月頃に大量の病原体に暴露したとすると、その頃から既に5年近く経っているので、この2頭以外の同年齢層(コホート)の牛にBSE陽性の牛が見つかっている筈である。以上のことから当時の診断技術上に何か問題はなかったか再度検証し、国際問題となる前に決着をつけておく必要がある。


>山内一也、品川森一氏の反論
3-1.非定型BSEは孤発性という作業仮説で検討されている

 非定型BSEは昨年秋トリノで開かれた国際プリオンシンポジウム最終日に半日かけて議論され、孤発性という観点から検討が進められている
 真性BSEという表現は研究社会では用いられていない。非定型BSEが偽BSEといった先入観のある表現は科学的とはいえない。
 非定型BSEの起源については「EUの大方の説」が紹介されているが、どのような人たちを指すのか分からない「大方」といった表現を用いるべきでない。この説ではいくつかの野外のスクレイピー株感染とされているが、そのような見解は研究者からは出されていない。
 かって、BSEの起源について疫学的推測からスクレイピー説が提出されたことがあるが、その後の検討の結果は否定的である(本講座110回)。さらに、BSEが発生したと考えられる1970年代終わり頃に採取してあったスクレイピー羊の脳材料を牛へ接種した実験がVLAで行われたが、BSEは再現されなかった。
「H型は比較的老齢の牛に多く見られるといわれており、BSEのプリオン株とは違う新しいプリオン株であるという説がある。またL型はサル脳内接種により、真性BSEより感染効率が高いとされている」の記述は、BuschmannらのVeterinary Microbiologyの論文の引用となっているが、この論文にこのような記述はない。この論文のAbstractでは「英国でのBSEの発生もまた、1頭の孤発性BSEから引き起こされた可能性が考えられる」という見解が述べられており、これがプリオン研究者の間で共通の受け止め方である。
 なお、サル脳内接種で感染効率が高いという表現は誤りである。イタリアでおこなわれたサルへの接種実験で、潜伏期が通常のBSEよりも短かったという結果が得られただけで、この実験は感染効率をみたものではない。
 また、小澤氏が問題にしている日本の23ヶ月齢の非定型BSE牛は、この論文をはじめ、前述のPaul Brownらの論文でも、非定型BSE例として取り扱われており、小澤氏のような疑問は述べられていない。


[6119] 農地法による農耕地放棄の自由 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/05/13(Sun) 06:54  

農地法の縛りがきついのにもかかわらず、所有耕作地の「放棄の自由」が保障されているようにおもわれます。

耕作放棄の進んでいる地域は主に中山間地ですね。農水はGISマップでこのようなデータを(地域的)層別に示してほしいものと考えています。絵でみれば誰にでも問題の所在は一目瞭然ですね。

ご紹介のあった特例法を笹山さんたちが(さきがけて?)設定されたことは評価されるのでしょうが、問題意識の共有が広がらないかぎり、いつまでも(今回の第一歩もそうでしょうが)小手先の対症療法に留まりませんか。いずれは「農家」の存在しない農業にするのかな。田園ではなくて農作工場を目指すのでしょうか。

強い農業、という言葉はひっかかります。中山間地農村に住んでみて1年になり、何が現場の問題であるのか常に意識して周囲を見てきました。

基本的な問題点は多々ありますが、農家が農業を続ける意欲を放棄せざるを得ない「不健全」としか言いようのない社会・経済環境を長年の農政が築き上げてしまったということでしょうね。中央統制・管理の欠点がもろに出ているのでしょう。要するに中央の官僚がアホだった(現場の本質を見ていないという点で)のと、それが見えなかった政治家が馬鹿だった、ということを証明してしまった、と思われます。

農耕地を所有すること(つまり所有権の移転の不自由)に対する縛りの基本理念の中に「放棄することの自由」が結果的に含まれてしまった問題に対する対応を政治がやらなかった理由は何だったのでしょうか。


[6118] 経済財政諮問会議が書いた農業改革論 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/12(Sat) 22:39  

今月5月9日に、経済財政諮問会議が発表した「強い農業への第一歩 ――農地の「所有」から「利用」へ――」http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2007/0509/item2.pdf
というのだが、中身は、
「農地について定期借地権制度を創設する。」
「高齢、相続等により農地を手放すことを希望する人が所有権を移転しやすくするため、農地を株式会社に現物出資して株式を取得する仕組み等を創設する。」
というのだが、主体が、故意にか不明になっている。
まあ、「農地所有者にとっては、農地を手放せるスキームを用意するから、』というところまではわかるのだが、では、株式会社の構成要員は、誰なのか、が、このペーパーでは明らかになっていない。

私は、平成元年に、市民農園用への農地貸付のスキームとして、初めて不磨の大典である農地法に風穴を開けたという、当時としては、思い切った「特定農地貸付けに関する農地法等の特例に関する法律」
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H01/H01HO058.html
を作ったのだが、これと同種のスキームを考えているのであろうか。

http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2007/0509/item2.pdf


[6117] Re:[6116] [6115] [6113] 咳止め薬に含まれていた中国発有毒甘味材料 投稿者:稲田 投稿日:2007/05/12(Sat) 12:29  

ジエチレングリコールは、1930年代にアメリカでたくさんの死者が出ているんですね。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/di_et_gl.htm
日本でも、20年ほど前に、輸入高級ワインに使用されていて大きな問題になりました。


[6116] Re:[6115] [6113] 咳止め薬に含まれていた中国発有毒甘味材料 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/12(Sat) 11:15  

稲田さん。
情報ありがとうございました。
中国側の言い分ですと、輸出時には、工業用の『工業二級二甘醇』として出荷されたものが、中間貿易業者の手によって「薬用級別的丙三醇」に変えられて、中間業者が鞘を取ったとしていますね。
ですから、真相は、まだ、藪の中のようですね。

http://news.sohu.com/20070511/n249964983.shtml


[6115] Re:[6113] 咳止め薬に含まれていた中国発有毒甘味材料 投稿者:稲田 投稿日:2007/05/12(Sat) 10:39  

ジエチレン・グリコール問題は、うえやまさんの「食品安全情報blog」で経過がレポートされています。検索窓で「ジエリレングリコール」で探してみてください。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20061018#p8
「CDCはパナマの謎の病気の解決を助ける」
見ると、10年前にも同じように中国からのジエチレングリコール混入事件で、ハイチでたくさんの子供たちが亡くなっていますね。苦い経験が活かされなかったんですね。
中国企業や政府の責任重大ですが、開発途上国の消費者保護と情報の共有が急がれますね。


[6114] 道州制を論じながら、いまさら国体を県毎に行う愚 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/11(Fri) 18:51  

わが郷里の秋田県で、今年の秋に秋田わか杉国体なるものを開催するわけなのだが、どうも、気勢があがらないようだ。
昨今の財政難の中、諸方面からの寄付も募っての開催のようだが、このスキームでは限界がある。
「新しい国民体育大会を求めて--国体改革 2003--』なる国体見直し論も、日体協のほうですでに出ているようだが、やはり、ここらで、道州制単位、広域圏単位での開催に切り替えたほうがいいのではなかろうか。
県のほうも県のほうで、片方で、道州制を論じつつ、あくまで、県単位の国体開催にこだわるというのも、旧来の発想を脱しえていない、証拠のように見える。

http://www.japan-sports.or.jp/kokutai/pdf/reform_gaiyo.pdf


[6113] 咳止め薬に含まれていた中国発有毒甘味材料 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/11(Fri) 11:20  

中米のパナマで、咳止め薬に、甘みをつけるために含まれていた中国製のグリセリンが、実は、工業用に、溶媒に使われるジエチレン・グリコールであったことがわかり、これによって、少なくとも、100人の死亡が確認された問題であるが、これについて中国当局は、これらの製品を作ったのは、中国の江蘇泰興市のグリセリン工場で、99.5度の純度のラベルをつけたグリセリンとして、中国からスペインの会社Rasfer Internationalを経由して、パナマの会社Medicom SA.と渡リ、Medicom社は、それをパナマの政府系研究所に渡したとのことである。
その過程において、咳止め薬品製造過程に何らかの原因で混入したものであるとしている。
これについての中国側の最新ニュースは、下記の検索サイトから。

http://news.google.com/news?hl=zh-CN&ned=cn&ie=UTF-8&scoring=n&q=%E7%94%98%E6%B2%B9++%E5%B7%B4%E6%8B%BF%E9%A9%AC&btnG=%E6%90%9C%E7%B4%A2


[6112] ふるさと納税とハンガリーのパーセント法との類似性 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/10(Thu) 08:38  

この掲示板でも、依然、ハンガリーのパーセント法について触れたことがある。
ハンガリーのパーセント法(Percentage laws)とは「一般納税者が所得税の特定の割合(1〜2%)に相当する額を特定の公益機関に提供することを可能とする法律」にもとずくもので、「1%をNGOに、1%を教会もしくは政府の特別事業にあてるため、合計2%を納税者(個人事業主、農業従事者を含む)を対象として徴収」するものである。
http://www.apijapan.org/zeizaikaigi/word_081.html参照
これは、所得税についてのものだが、今回話題になっているふるさと納税制度は、これの住民税版を意図したものなのだろう。
一方、納税者の税金の使途についての意図を、このような使途指定金によるのか、それとも、寄付によるのか、という選択が、その以前にありうる。
寄付によるスキームとしては、塩崎官房長官のご尊父の塩崎潤先生がかねてから掲げられている寄付国債制度構想というものがある。
さらには、これは、私の構想であるが、環境スワップの考え方を取り入れたスキームとして、私のサイト「地方交付税制度に環境スワップ(DNS)の発想を 」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=409
に掲げているような考え方も成り立ちうる。

なお、ハンガリーのパーセント法については、次のサイトが参考になる。
「“Percentage laws” and their impact」
http://www.onepercent.hu/Dokumentumok/SPF_2004_4.pdf
パーセント法に関する検索サイト

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4GGIH_jaJP216JP217&q=%E3%80%80%E3%80%80Hungary%E3%80%80%E3%80%80Percentage+laws&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=


[6111] 疑問の残る今朝の朝日新聞の非定型BSE牛の記事の視点 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/09(Wed) 08:29  

今朝の朝日新聞は、どうしたことか、トップに、BSE非定型牛の感染実験結果について、特大の見出しをトップに持ってきての扱いなのだが、いったい、どのような趣旨で、このような大見出し扱いなのか、など、疑問の残る取り扱いだ。
http://www.asahi.com/life/update/0508/TKY200705080402.html参照
私のこのサイトやプログでも、かねてから、このBSE非定型牛の問題は、扱っているのだが、この問題の本筋は、感染実験云々の話ではなくて、私のブログ「BSEとBASEについての新たな研究」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=719
などで述べたようにそもそも、この非定型牛は、BSEなのか、それとも、BASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)なのか、と言う点に絞られるのである。
したがって、感染実験でセーフになったとしても、では、そもそも、このBASEは、何が原因なのか、という点に突き当たるのである。
ちなみに、Sam Holland博士は、この非定型BSEが、これまでのBSEよりも感染性が低く、また、長期の潜伏期間をもったものであり、1985年から1986年にかけての英国でのBSEのものとは、異なったものであるとしている。
また、先日のthe Carlo Besta Neurological Institute のTagliavini Tagliavini 氏の研究では、そもそも、このBASEは、自然界に存在していたとの説も出てきている。
こうなると、これまでのBSEの常識の通用しない、新たなシナリオさえ、構築されかねない問題なのである。
その点については、この朝日新聞の記事では、一向に言及されていない。
非定型BSEについては、私の下記のブログもご参照ください。
「ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=635
「非定型BSEの位置づけ方のむづかしさ」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=121
「全頭検査廃止の大義名分となりつつある「若齢牛のBSE検出限界論」の「検証限界」」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=48
「BSEとBASEについての新たな研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=719




[6110] ホームページのメインページを模様替えしました。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/09(Wed) 06:51  

メインページ
http://www.sasayama.or.jp/
を模様替えしました。
実質コストゼロで、20分程度で完了しました。
ロゴの修正に、ちょっと手間取りました。
CSS(Cascading Style Sheets カスケーディング・スタイル・シート)なんで、絵崩れしないで、いいかとも。
それにしても、ホームページで、何十万もとる業者に引っかかる人の、このごろ多いことよ、ですね。
特に、政治家サイトなんて、彼らの格好のカモのようですね。
何しろ、事務所費に、サイト運営費用何百万なんて計上しているくらいですから。
やはり、サイト運営も、自分で自分の身を守るしかないのカモ。

http://www.sasayama.or.jp/


[6109] 韓日海底トンネルって、できるの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/09(Wed) 04:01  

「韓日海底トンネル」構想ってのが、かねてからあって、これは、釜山または巨済島から日本の対馬を通って九州の唐津に続く200〜230キロの海底トンネルを掘り、韓国と日本をつなぐ線路(または道路)を建設しようという構想のようだ。
すでに地形・地質調査まで実施し、3つの暫定路線案までまとめているらしい。
このトンネルの長さは、英国〜フランス間のドーバー海峡を横切るユーロトンネル(約50キロ)の4倍で、建設費は62兆〜104兆ウォン(およそ6兆〜10兆円)と推算されている。
もともと、太平洋戦争前から、弾丸列車構想というのがあっ、これが、技術的には、今の新幹線の技術力の背景となったわけだが、日本発で、朝鮮半島から、ヨーロッパに向かうという壮大な構想だ。
しかし、今の緊縮予算の中、夢のまた夢の構想には違いないのだが、日韓には、本気で、進めようとしている人々も,まだいるらしい。
ところが一説によると、これには、日韓のある種の宗教団体が絡んでいるというから、何やら、胡散臭い話になっているようだ。




[6108] 麻疹その不思議な姿 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/05/08(Tue) 15:36  

 関東地区において麻疹が流行しているとの情報が流れてからすでに2ヶ月近く経過した。インフルエンザの場合であればすでに私の住む山間部までそろそろその流行の兆しが現れてもよい頃である。しかし、近隣県も含めてあまりこの話が出てこない。やや不思議である。
 このような事実が確定した場合には、考えられることは近年実施されたワクチン接種かまた何らかの人為的なトラブル(例えばあるワクチンが無効であったとか、あるいはワクチン接種を拒否した地区があったとか)が想定される。早急に疫学調査がなされるべきであるが?


[6107] 興味ある韓国の中道政界再編 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/08(Tue) 13:51  

韓国のウリ党集団離党の国会議員20人が、第3勢力を目指し、新党「中道改革統合新党」を結成したというニュースは、非常に興味深い。
この動きは、閉塞状況にある日本の自民・民主の二大政党を突き崩す、第三の道ができるきっかけになるかもしれないとも、思っている。
実は、新進党が解党したときも、一時、中道勢力政党を結成しようとする動きがあった。
海部俊樹さんや小沢辰男さんや公明党、そして、改革クラブの石田さんなどが糾合して、保守・中道勢力「新総合政策研究会」なるものを母体にしてつくるうごきがあったのだが、残念ながら、この動きは、実らず、雲散霧消してしまった。
しかし、その後、これらの中道勢力の中核となりうる議員は、私を含めて、散り散りとなり、やむを得ず、恥を忍んでの自民党への本家帰りやら、肌の合わない民主党・社民党への合流など、理想とは程遠い道を、これらの議員たちは、歩まざるをえなかった。
おそらく、公明党の諸氏も、内心では、同じような忸怩たる気持ちだったのではなかろうか。
新進党解党後、右より無所属でがんばっていた私は、神崎さんなどに、よく励まされたものであった。
その後、自自連合で、一抹の光も見えたのだが、小沢一郎さんの先見性のなさで、ふたたび、これらの動きは、瓦解してしまった。
私は、やはり、この閉塞状況の中で、韓国に似た中道勢力の結集というものは、必要なものであると、今でも、思っている。
今回の下地幹郎さんを中心とする沖縄での国民新党との提携の動きなどは、ひょっとして、その端緒になりうるものかもしれない。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070508id01.htm


[6106] メラミン入り小麦の中国の輸出元業者逮捕 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/07(Mon) 12:22  

アメリカで、ペットフードや鶏・豚用飼料にメラミンが混じっていた問題で、その原因であるメラミン入り小麦を輸出していた中国の企業名は、下記のとおりである。
その名は、「徐州安營生物技術開發有限公司」(Xuzhou Anying Biologic Technology Development Co., )である。
中国側は、一度は、このことを無視したが、アメリカが、中国からのふすまの輸入を全面禁止したことから、4月30日に、アメリカのFDAが、中国に入国し、山東省や江蘇省を中心に調査に踏み出し、それにともなって、中国当局は、この業者を逮捕したようだ。

参照
「出口含毒寵物飼料業者被捕 」
http://www.rti.org.tw/News/NewsContentHome.aspx?NewsID=69886&t=1
「Human food eyed in pet food recall probe」
http://www.ctv.ca/servlet/ArticleNews/story/CTVNews/20070504/petfood_recall_070504/20070504?hub=Health

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070506-00000066-jij-pol


[6105] 軽井沢の別荘で格差問題を論じる奇異 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/07(Mon) 07:20  

民主党の鳩山由紀夫幹事長は6日、支持グループの研修会を長野県軽井沢町のホテルで開催。引き続き自身の別荘で懇親会を開いた。(中略)
「安倍政権の下で非常に不公正、不平等な社会になりつつある。みんな不安に思っている」と述べ、引き続き格差是正を訴えていく考えを示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070506-00000066-jij-pol
との記事なのだが。

まあ、この季節、例年やられていることのようなのだが、いつも思うことなのだが、別に僻みではないのだが、この軽井沢の別荘で、格差問題を論じることの奇異さを、ご当人たちは、感じ取っていないんだろうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070506-00000066-jij-pol


[6104] メイド喫茶風「患者さま」呼ばわり 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/06(Sun) 05:24  

ある医療関係者ブログ
http://ameblo.jp/med/
を見ていたら、患者の呼称を「患者さん」から「患者さま」に変える動きがあったのだが、評判が悪く、いまや、再び「患者さん」に変える動きにあるという。
このブログによれば、もともと、2001年に厚生労働省が出した国立病院のサービスに関する指針に、「患者の呼称の際、原則として姓(名)に『さま』を付する」という内容があり、広まったらしい。
これを取り入れている病院も亀田総合病院(千葉県鴨川市)など、でてきており、長野県東御市の東御市民病院のように、院内に、「サンさま再検討委員会」を作り、実施しているところもあるようだ。
一方、京都大学病院(京都市)のように、いったん、取り入れたが、「馬鹿にされている」などの患者側からの苦情があって、もとの「患者さん」に戻した病院もあるようだ。
現場の声として、「患者と対等な立場になることが重視される中で、医療はサービスと称してへりくだった態度をよしとする思い違いをしてきたような気がする」との反省の声もある。
国語学者の故金田一春彦さんは、「日本語を反省してみませんか」(角川書店)の中で『患者』という言葉自体がすでに悪い印象を与えるため、いくら『さま』をつけてもらってもうれしくない。(中略)いくら頑張っても敬うことにはならないのである」と書いているそうだ。

なるほど、医療現場も、アキバ系で、『ご主人様』感覚のメイド喫茶の癒し空間を参考にしようとしたわけなのでしょうが。


[6103] メラミン入り飼料は、鶏用飼料にまで拡大。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/05(Sat) 18:16  

6015.6016.6035で話題になった、アメリカでの中国産小麦が原因と見られるメラミン入りペットフードの問題だが、さらに、ここにきて、鶏の飼料にも、このメラミン入りが発覚し、二千万羽が、このメラミン入り飼料を食べていたことが、明らかになった。
現在、FDAとEPAがリスク評価をしており、来週月曜日にも、その結果がわかるという。
現在、アメリカでは、すくなくとも、6つの州に押すいて、豚用飼料にメラミンが混ざっており、インディアナ州で、鶏用知りようにメラミンが混入していることがわかっている。
また、ペットフードについてはね3月16日以来、150以上の会社がリコールを発動している。
しかし、中国からの検疫は、輸入総量の1パーセントしかしておらず、お手上げの状態のようだ。
また、イギリスのFood Standards Agency も、これについてのモニターを開始した。
http://www.baltimoresun.com/news/health/bal-te.foodczar05may05,0,6717023.story?coll=bal-health-headlines
http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=69946

http://www.dailynews.com/news/ci_5823298


[6102] Re:[6100] [6094] [6092] [6091] [6088] [6087] 麻しん風疹(MR)ワクチンの豚トリプシンの産地は北米でした。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/05(Sat) 09:08  

まりちゃんさん。
遅レスですみませんでしたが、情報ありがとうございました。
ここの部分『飼料及び飼料添加物の成分規格等に関する省令の一部を改正する省令(平成13年農林水産省令第137号及び平成15年農林水産省令第67号)により、以下のものについて家畜等(牛を除く)を対象とする飼料に含んでよいこととされた。
@豚又は馬に由来する血粉及び血しょうたん白質であって、これら以外のたん白質の製造工程と完全に分離された工程において製造されたことについて農林水産大臣の確認を受けたもの(「確認済血粉等」という)。』ですね。
今回のカナダでの飼料規制発効直前のBSE発生にしても、飼料規制の有効性が発揮されるのは、10年後といわれていますから、川清きを待つ、といったところなのでしょうね。


[6101] カナダで発見されたBSE牛の詳細 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/04(Fri) 19:39  

5月2日にカナダのブリティッシュコロンビアで発見されたBSEの詳細だが、
月齢5歳半(66ヶ月)で、生まれた年から、感染物質に曝露されていた可能性が強いと見られている。

パットベル農業大臣の記者会見によると、この牛は、サーベイランスプログラムによって発見され、先週、殺処分されたもので、発生したDelta州のLower Mainland市の農場は、隔離されているという。
これらの感染牛と同居していた隔離された牛については、現在、感染検査中であるという。
また、この感染牛の発見によっての、アメリカからの報復措置は、ないものと見ている。
このブリティッシュコロンビアでは、これまでにも、2006年4月にChilliwack地区の農場で発見され、この際には、原因は、感染飼料であると発表している。
カナダでは2003年のアルバータ州での最初の発見以来、10例目、今年になって二例目である。
カナダにおいては飼料規制が来月6月12日から発効するが、汚染飼料が完全淘汰されるまでには、10年かかると見られている。
下記サイト参照
http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/newcom/2007/20070502e.shtml

http://www.theobserver.ca/webapp/sitepages/content.asp?contentid=513317&catname=Local%20News&classif=


[6100] Re:[6094] [6092] [6091] [6088] [6087] 麻しん風疹(MR)ワクチンの豚トリプシンの産地は北米でした。 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/05/02(Wed) 15:28  

笹山さん ヤマビコさん、いろいろ情報をありがとうございます。
ワクチンメーカーのタケダと微研に確認した結果、MRワクチンに使用されている豚の膵臓のトリプシン産地は北米でした。

北米は牛のSRM入り肉骨粉を豚鶏に与えることは禁じられていません。
豚は脳内接種で感染例もありますし、感染する、感受性があるわけですよね。プリオン専門調査会でもイギリスでの豚の不顕性感染の新しい論文が問題になっていましたし。
http://www.fsc.go.jp/senmon/prion/p-dai11/index.html
これは(元も含めて)プリオン専門調査会の先生方は知ってるのだろうか。

ということでまずはご報告まで。


[6099] 表面的な朝日新聞の公設秘書献金問題の掘り下げ方 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/02(Wed) 07:39  

今日の朝日新聞は、「公金から給与が支出されている国会議員の公設秘書が、所属する国会議員の政治団体に寄付するケースが相次いでいる。」
http://www.asahi.com/national/update/0502/TKY200705010448.html
という書き方なのだが、その裏に税金問題というのがあるということをすっかり、書き忘れている。

つまり、乏しい議員事務所の財源の中で、公設秘書と私設秘書とのあまりの賃金格差を補うために、一定の賃金プールを行い、その不均衡を補おうとすると、発生するのが、高額な政策秘書の税金問題というか、国税そのものではなく、所得にスライドして発生する住民税の高負担問題と、国会議員秘書健康保険組合に入っていない秘書の場合には、国民健康保険料のスライドアップの高負担問題である。

その問題を一部解消しうるのが、公設秘書から議員の政治団体に献金するという形をとることで、その献金分で、租税特別措置法第41条の18に基づく国税の還付措置を受けることで、還付金が得られたうえで、寄付控除後の所得計算によって、住民税をカウントする場合のベースになる国税の低減化と、それに伴い、国会議員秘書健康保険組合に入っていない秘書の場合には、住民税にスライド計算される、国民保険料負担の低減化で、秘書間負担の均等化を図るということなのだろう。

つまり、その意味では、秘書が被害者とばかりは言い切れず、議員−秘書双方ウィンウィンの関係にあり、ありていに言えば、馬鹿を見ているのは、過小申告された国税と住民税と、国保という関係なのだろう。

言ってみればこの問題の追及は、合法すれすれの、かなりきわどい問題にまで、発展しうるものなのである。

しかし、この朝日新聞の記事では、そこまでの追及はできていないようだ。

http://www.asahi.com/national/update/0502/TKY200705010448.html


[6097] 画像からの英文リストの作り方 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/05/01(Tue) 10:35  

インターネットサイトに画像のリストがあって、それをテキスト化するのに、ちょっと骨を折ったので、ちょっと、メモ書き風に記しておきます。

1.まず、サイト上の画像をCaptureXP
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se039405.html
などで切り取り、ファイルへ

2.この画像をJ-Trim
http://www.woodybells.com/jtrim.html
などで、カラーを二値化し、変換、それをふたたびファイルに保存

3.画像が英文だったのだが、これを読み込むのに適当なOCRが、残念ながら、日本のソフト(読んでココ!や読取革命)ではうまく読み込めない。

4.そこで、「ABBYY FineReader Professional Edition 8」http://www.download.com/ABBYY-FineReader-OCR-Professional/3000-2079_4-10113300.html
という、海外のフリーソフトをダウンロード。

5.このOCRのソフトの読取制度は非常に高い。
ほとんど、完璧に読み取ってくれる。
若干の修正箇所をマニュアルで修正

6.スペルチェッカーというソフトにかけてみる。
この場合、
「Free Online Spell Check Service 」
http://www.thesolutioncafe.com/public-spell-checker.html
というのを使う。

7.なかなか、微妙な誤りがあるもので、たとえば、Iをアラビア数字のTと読み込んでいたりするのがこれで発見される。
何回も、チェッカーにかけて、完成。

といった具合でした。




[6096] 「代議士やめます」の久野統一郎さん、叙勲 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/29(Sun) 21:13  

「代議士やめます」の久野統一郎さんが、今日叙勲発表ということだったが、他の元議員連中とはちょっと差をつけて、旭日重光章だったということには、どのような配慮があったのか、ちょっと知りたいものであったのだが。

http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070429/wdi070429004.htm


[6095] 大阪の貝毒はアレキサンドリウム・タマレンセ。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/28(Sat) 21:17  

大阪湾のアサリや淀川のシジミなどから国の基準を超える麻痺性貝毒が相次いで検出されている問題で、原因は貝がえさにしている有毒プランクトンのアレキサンドリウム・タマレンセの大量発生だったことが28日、大阪府の調査でわかったという。
このアレキサンドリウム・タマレンセについては、この掲示板でも、再三取り上げてきた。
たとえば2005年4月には、北海道で、ホタテにこの貝毒がみられたり、2005年7月には、ロシアのサハリンで、コクジラ大量死亡の原因が、このアレキサンドリウム・タマレンセだった。
まことに、シャレではないが、たまらん、といった状態なのだが、なぜ、このアレキサンドリウム・タマレンセが、大量発生するかについては、今ひとつ、はっきりしていないようだ。
いつか、この掲示板でも取り上げたが、鉄仮説(iron stress hypothesis)というものが、有力なようなのだが、果たして、どうなのだろう。
つまり、この仮説では、IdiA (iron-deficiency-induced protein A) というたんぱく質が、シアノバクテリアの細胞形成に関与しているというのだが。
参考
「Evaluation of iron as a triggering factor for red
tide blooms」
http://www.int-res.com/articles/meps/69/m069p093.pdf

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070428-00000032-san-soci


[6094] Re:[6092] [6091] [6088] [6087] [6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/27(Fri) 19:36  

ヤマビコさん。
情報ありがとうございました。
この訳し方「乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン」が問題ということですね。
「凍結乾燥生ワクチン」という訳でれば、一目瞭然ですね。
人由来の生きた細胞などの生きた素材(細胞)あるいは精製しない血液などを素材)を使用したワクチンというのがあるとすれば、倫理上も、問題のような気がしますね。
胚性幹細胞(Embryonic Stem Cell)の問題にも似て。



[6093] オタフク風邪ワクチン 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/27(Fri) 14:42  

おたふく風邪などの人用生ワクチンは存在しますが、人由来の生きた細胞などの生きた素材(細胞)あるいは精製しない血液などを素材)を使用したワクチンはあり得ない。と思います。


[6092] Re:[6091] [6088] [6087] [6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/27(Fri) 13:40  

 笹山さん、
Freeze-dried Live Attenuated Mumps Vaccine(凍結乾燥生ワクチンとでも訳すのでしょうか)はれっきとした「生ワクチン」です。生ワクチンは多分現状ではすべてFreeze-dried Vaccineのはずです。ワクチンを製造後、ワクチンウイルスを安定に保っておくため、凍結させ、これを低温乾燥させたものがこのワクチンです。Attenuatedは人に対して低病原性のウイルスをさらに無毒化するため、哺乳動物ではなく、鳥類の細胞に感染させ、これをharvestする、これを20から50回程度繰り返しますと、無毒化されることが多いのです(遺伝子的にも僅かに変化しているようです)。この一連の操作をAttenuatとかadaptとか呼んでいます。この様なウイルス株は時に鶏に高い親和性を示すこともあります。
 人間由来の細胞を使用した人用生ワクチンは、これはあり得ません。人の細胞として使用できるのはビンの中で増え続ける性格を持った細胞(ライン化された細胞と呼んでいます)ですので、製造に使用された生きた細胞が人の中に入ることや、「増え続ける」と言う性格の遺伝子が人に接種されれば、「発ガン性」物質である訳で、これは間違っても許されないことです。まりちゃんの指摘がほんとうであるなら、人の血清成分で、超高度に純度を上げたアルブミンは許可されているかも知れませんが、私はこの様なワクチンは接種していただきたくありません。γグロブリンは、特異血清として治療用に使用される目的で、これ自体は予防的効果は少なく、極限られた範囲で使用されていると思います。何百万人と言うような人を対象には製造されていないと思います。γグロブリン製剤でも、何度も使用できるものではなく、一生に一度あるかないか以下の頻度と思います。なぜかと言いますと、他人のグロブリンに対してはすぐに免疫が出来、2回目以降の接種ではアレルギーが起こる可能性があり、死ぬか生きるかの時以外は、あるは特殊な勤務時(海外とか医師であるとか)以外は使用すべきではありません。



[6091] Re:[6088] [6087] [6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/27(Fri) 09:15  

ヤマビコさん
まりちゃんさん。

>>  おたふく風邪について、生ワクチンがあるような表現がありましたが、それはあり得ない。>>
ですが、
「乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン」(Freeze-dried Live Attenuated Mumps Vaccine)
ってのがあるようですが、
この文字面からみれば、生ワクであるような、ないような感じですが、どうなんでしょう?


[6090] Re:[6088] [6087] [6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/26(Thu) 10:26  

血液製剤と呼ばれている「医薬品」があり、この血液製剤では、「分子」レベルの人由来の素材が使用されるようになったのでしょうかね。グロブリンやアルブミンなど。しかし、アルブミンでもグロブリンでも私は個人的には素材としては入れてほしくありません。理由として、現状精製度が99.999%であるものが小さな事故で99.9%に低下した時には1000万人用のワクチンについて数人のトラブルが生じる可能性があるからで、このレベルの事故の発見は非常に難しい。血液製剤や抗血清(特異血清)のように、生死の問題の時には、投与しない時のリスクは例えば二分の一で、投与すること(変な物質の迷入による)のリスクが百分の一であった場合のは当然「投与」を選択するはずです。私の個人的意見。


[6089] 横須賀の米国の原子力潜水艦配備と地震・津波について 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/26(Thu) 08:14  

昨日、横須賀の港の水深を15mに掘って、原潜を配備することにしたなんてニュースをやっていましたが、
アメリカ側も政府も下記事実を知ってるんですかね???。
http://www.h2.dion.ne.jp/~jibanken/H17houkoku/shimin.html
>江戸時代の始まる1603年以前の地震津波被害のことは全く記録が残っていない。この年以後、今日までの403年間に横須賀と三浦半島で地震と津波で人が死んだことは3度ある。すなわち、元禄16年(1703)の元禄南関東地震、安政2年(1855年)安政江戸地震、および大正12年(1923)の関東震災の3度である。

>江戸時代初頭以後400年間に横須賀に被害を出した地震で、震度6以上は3回起こっている。
>今後、安政江戸クラスの地震が起こる可能性はある。

横須賀には活断層もあるわけで、いつだったか、近年も1年間かけてM6程度の規模のズレがあった、とか、やってましたけど。

地震・津波対策という重要な問題をどうするつもりですかね。
近くの横浜市金沢区では一村がなくなった津波なんかもあったそうですが。


[6088] Re:[6087] [6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/25(Wed) 21:06  

>>  おたふく風邪について、生ワクチンがあるような表現がありましたが、それはあり得ない。人の生ワクチンの製造に人由来の材料を使用することは最も危険なことです。多分、「特異血清」とよばれる治療薬で、多くの感染症に対し、緊急時の対応として、「特異血清」は準備されていると思います。いぜれにしても、100%リスクゼロはあり得ません。

ヤマビコさん、情報をありがとうございます。
おたふくは化血研のものに添加物としてヒト血清アルブミンが添加されてます。
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/631340AD1024_1_09/
添加物
人血清アルブミン:2.5mg
白糖:50mg
L-アルギニン塩酸塩:10mg
T.C.Medium199:残量

===========
DPTワクチンではタケダが人毛由来のシステインを用いてましたが、他社は使わないでワクチンを作ってるんですよね。。


[6087] Re:[6086] [6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/25(Wed) 13:12  

とっても基礎的で、とっても不安な問題と思います。昔の事しか分からないので、昔のことをお話します。
 麻疹も、風疹もおたふく風邪も全て生ワクチンで当時は鶏の細胞で作っていました。細胞で作るとは、鶏の細胞を取り出し、これをバラバラにしてビンの中で増やし、ワクチンウイルスを感染させ、この増えたウイルスを小さな容器に入れ、凍結乾燥したものがワクチンです。この過程で、細胞をバラバラにするときにはトリプシンと言う薬品が必用で、当時は牛由来のものを使用しておりましたが、BSEの問題で豚由来のものに変わっているのではないかと思います。鳥の細胞が増えるためには牛の血清が必要です。多分、この牛血清の代わりに牛アルブミンが使用されるようになったのであろうと思います。
 基本的な問題は、これらの材料の中に、変なウイルスが入ったり、BSEプリオンが入らない仕組みを色々と科学者は考えてきました。鶏の細胞を使用することもその1つで、人に感染するウイルスが「潜在的に汚染」する確率は非常に少なく、過去その様な例は全く報告されていません。ポリオの生ワクチンはかつては猿の細胞を使用していました。何のウイルスだったか忘れましたが、汚染したウイルスが存在し、小さな社会問題となったことがあります。
 おたふく風邪について、生ワクチンがあるような表現がありましたが、それはあり得ない。人の生ワクチンの製造に人由来の材料を使用することは最も危険なことです。多分、「特異血清」とよばれる治療薬で、多くの感染症に対し、緊急時の対応として、「特異血清」は準備されていると思います。いぜれにしても、100%リスクゼロはあり得ません。


[6086] Re:[6084] [6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/25(Wed) 02:54  

昔のワクチンは鶏だけで済んでたのですか。いまのように豚、牛、鶏、ウサギのミックスではなかったのですね。

豚はプリオン病の感受性があって、高暴露によりプリオン病の感染例がありますし、英国での不顕性感染に関する論文も出ていて、プリオン専門調査会で取りざたされているわけですが、脾臓という、プリオンがいかにもたまりやすそうな部位を用いるならば、当然産地や生育状況、えさの規制があってしかるべきと思いたいんですが、どうなってるんでしょうね?

しかし麻しんはγグロブリンによる予防措置を取ることもあるようで、つまり輸入ものの売血の可能性のあるヒト由来血液製剤を麻しんで使うことになるよりは、豚の脾臓じゃなくて膵臓を用いたワクチンのほうがいいんでしょうけれども、こういう選択を迫られるのもユーザーとしてはホントに鬱な話だと思いました。

なんとかならないんですかね。
おたふくは確か、ヒトのアルブミンを用いたワクチンがでてましたよ。



[6085] 「平成の大合併」で市に編入の旧町村地区候補、落選相次ぐ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/23(Mon) 17:23  

22日に投開票された統一地方選の市議選で、「平成の大合併」に伴って市に編入された旧町村地区の候補者の落選が相次ぎ、「地域代表」が消滅したり激減したりするケースが続出した。
大票田の市部の“壁”に阻まれた形で、旧町村部の有権者からは「議会に地域住民の声は届くのだろうか」と不安の声が上がった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070423-00000103-yom-soci

という記事だが、これは、当初から予想された事態だ。
中核の市部出身候補者が断然有利な構図となるからだ。
こうなれば、旧村単位の区割りが必要かも知れませんね。
ここでも、地方のなかの地方の入れ子的格差問題が、頭をもたげている。



[6084] Re:[6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/23(Mon) 13:35  

>(間違いがありましたので訂正します。)
  麻疹の流行っているとか、人が交流をするところでは流行病が常に問題となりますね。私も少しだけ麻疹のワクチンに絡んだ事がありましたが、当時は、鶏の細胞を使ってワクチンが作られておりました。現在、どんな細胞が使用されているかは分かりませんが、
>  さて、ときさんが言われますように、適当な早い時期に麻疹やオタフク風邪などは感染したほうが良いと思います。なぜかと言いますと、生ワクチン(生きたウイルスワクチン)は何か(動物)の生きた細胞を使用して製造する事になりますが、この成分が人にワクチンウイルスと一緒に入りる事になります。多くの種類のワクチンを接種する過程で、この動物の成分に対する免疫が出来る訳で、これがアナフィラキシーの原因となります。現在は系統的に動物種を変えてワクチン製造がなされているかと思いますが、海外に行ったときには、あるいは緊急対応の時には問題が起こることがあろうと思います。昔は、マムシにかまれて時に、2回目の馬血清を投与してショックが起こったなどの例は多くあったようです。人グロブリンの投与についても、100%安心と言う訳ではないと思います。
>   麻疹ウイルスは元々脳炎を起こし易いウイルスです。この仲間に、イヌのジステンパーウイルスがあり、このウイルス感染時には40%前後の脳炎が起こります。麻疹脳炎でも後遺症も残る危険性は高いため、やはり適切な時にワクチン接種を受けるのはbetterと私は思っています。トータルのリスク軽減を考えるべきでしょう。個々には、それぞれにリスクが存在しますが。
>


[6083] 人にワクチンを接種することの基礎的な問題 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/23(Mon) 13:30  

  麻疹の流行っているとか、人が交流をするところでは流行病が常に問題となりますね。私も少しだけ麻疹のワクチンに絡んだ事がありましたが、当時は豚の細胞ではなく、鶏の細胞を使ってワクチンが作られておりました。
 さて、ときさんが言われますように、適当な早い時期に麻疹やオタフク風邪などは感染したほうが良いと思います。なぜかと言いますと、生ワクチン(生きたウイルスワクチン)は何か(動物)の生きた細胞を使用して製造する事になりますが、この成分が人にワクチンウイルスと一緒に入りる事になります。多くの種類のワクチンを接種する過程で、この動物の成分に対する免疫が出来る訳で、これがアナフィラキシーの原因となります。現在は系統的に動物種を変えてワクチン製造がなされているかと思いますが、海外に行ったときには、あるいは緊急対応の時には問題が起こることがあろうと思います。昔は、マムシにかまれて時に、2回目の馬血清を投与してショックが起こったなどの例は多くあったようです。人グロブリンの投与についても、100%安心と言う訳ではないと思います。
  麻疹ウイルスは元々脳炎を起こし易いウイルスです。この仲間に、イヌのジステンパーウイルスがあり、このウイルス感染時には40%前後の脳炎が起こります。麻疹脳炎でも後遺症も残る危険性は高いため、やはり適切な時にワクチン接種を受けるのはbetterと私は思っています。トータルのリスク軽減を考えるべきでしょう。個々には、それぞれにリスクが存在しますが。



[6081] 増子輝彦さん、おめでとうございます。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/22(Sun) 21:29  

福島の参議院選挙補選で、増子輝彦さんが当確となったようですね。
おめでとうございました。
増子さんは、鹿野道彦さんと行動をともにされ、新党みらいで、一番遅く、自民党を離党され、そのころには、新進党が崩壊、という、ついていない政治経歴だったわけですが、ようやく、そのご苦労が酬われたって感じですね。
心からご活躍をお祈りします。


[6080] エタノール混合燃料車 ガソリン車よりも健康に有害の可能性ー米国の研究 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/22(Sun) 15:14  

エタノール混合燃料車 ガソリン車よりも健康に有害の可能性ー米国の研究
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/earth/energy/news/07041901.htm



[6079] アメリカが日本に152,400トンのコーン輸出 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/21(Sat) 17:49  

アメリカが日本に民間ベースで、152,400トンのコーンを輸出したとのことである。
1商品につき、10万トン以上の輸出については、USDAに報告しなければならない規定になっており、これは、USDAの日別・週別輸出売り上げ報告書に記載されることになっている。

米国の商品先物市場では、トウモロコシが歴史的な高値水準で推移し、家畜飼料や食材価格上昇を通じて食料品全般が値上がりする懸念が広がっている。
この中での15万トンの輸入というのは、興味深い。

なお、4月19日発表の週間輸出実績は、次のとおりである。

総計 803,300トン
内訳
Mexico 226,800トン,
Japan 172,500 トン
South Korea 116,000 トン

参考
http://www.brownfieldnetwork.com/gestalt/go.cfm?objectid=0A80B988-CC8A-F015-22DCAAD650C37D61

http://www.agweb.com/get_article.aspx?src=gennews&pageid=135516


[6078] 中央線の名曲喫茶店めぐり 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/20(Fri) 22:00  

名曲喫茶なんていうと、大分年寄りくさくなってしまうのだが、いまでも、都会の片隅に、いくつか、生きながらえているものがあるようだ。

その中のひとつ、吉祥寺の『バロック』
http://home.s06.itscom.net/hard-bop/file/kissa/901kichijouji.html
というのに、よってみた。
コーヒー一杯800円というのには、ちょっとギョッとするが、中にあるスピーカーは、VitaBoxのCN-191というコーナー型の名機
http://audio-heritage.sakura.ne.jp/VITAVOX/speaker/cn-191.JPG
だ。
クリプッシュ・ホーンという手作りの、手の込んだ芸術的作品で、当時360万円もしたもののようだ。

そのほかに、タンノイのレクタンギュラー
http://audio-heritage.sakura.ne.jp/TANNOY/speaker/amesbury.JPG
とあわせて使っているようだ。

何でも、なくなられたご主人が、手作りのアンプにつないだらしく、今は、その未亡人が、店を守っておられるようだ。
リクエストもできるらしいので、モーツアルトのピアノ協奏曲20番を、リクエスト、ピアノは、ゼルキン、指揮は、アバドといったアナログレコードでリクエスト。
VitaBoxのほうで聞かせてくれた。
圧倒的な迫力だ。
店にある楽聖らしき像の前に花束が添えられているのは、今日は、楽聖の誰かの誕生日か忌日なのでしょうかね?

この『バロック』の隣には、このごろ、レコード芸術のコラムなどで、アバンギャルドというとてつもない高価(1800万円)なスピーカーを紹介されるなど、話題の寺島靖国さんのジャズ喫茶『メグ』
http://www.meg-jazz.com/img/meg.jpg
がある。

中央線沿線は、このほかにも、各駅ごとに、それらしい名曲喫茶がまだある。

中野の『クラシック』http://sakaue.vis.ne.jp/sanpo/nakano/nakano.classic.html
は、店に入ると、迷路のようになっていて、床が抜けそうな感じだったが、一昨年、後継者がいなくなり、廃業してしまった。

荻窪の『ミニヨン』は、長らく、おばあさんが90歳を超えるまで、店番をしていたが、そのおばあさんも、昨年4月になくなられ、娘さんが後をついでいる。
ここのスピーカーは、タンノイのGRF
http://members.jcom.home.ne.jp/stmera/mignon/mignon3aud.html
である。

阿佐ヶ谷のヴィオロン
http://www.b-shoku.jp/tokushu/pickup/31/violon.html
は、機種不明の、潜水艦の潜望鏡のようなものが立ち並ぶ、一見珍奇なスピーカー
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/20/0000076020/27/img4de6e740lekp3g.jpeg
なのだが、音は、しっかりしている。
これらのスピーカーは、店主の寺元さんの設計なのだそうだが、そういえば、オーディオ雑誌で紹介されたこともあったような。
時々、夕がた、アコーディオンなどのライブ演奏会もやっいる。

そのほか、高円寺の「ネルケン」も、有名だが、ここは、音楽喫茶と言うよりは、絵画喫茶といったほうが正確かもしれない。
ここのスピーカーは、何を使っているのか、よく見ていない。


[6077] Re:[6076] 「はしか」問題 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/20(Fri) 19:15  

まりちゃんさん。
お久しぶりです。
ときさん。
コメントありがとうございます。
お二人とも、この掲示板では、以前から、はしかについて、かかれたことがありますね。

ときさんのスタンスは、「「2011] ウイルス感染において、「経験」なしは、「発症」予備群ということ。 投稿者:とき 投稿日:2005/10/29(Sat」
http://www.sasayama.or.jp/kakolog/kakolog8.htm
で書かれているとおりなのでしょう。
すなわち、日本は、ワクチン接種が少ない、「はしか後進国』というスタンスですね。

まりちゃんさんのこの問題についての問題意識は、はしかそのものというよりも、はしかのワクチンに含まれている動物由来の血清について、その安全性を問題にされているというわけですね。
ですから、お二人では、問題点が、少し、違うようにも、思えるのですが。



[6076] 「はしかは怖い」という恫喝? 投稿者:とき 投稿日:2007/04/20(Fri) 17:53  

 徒に不安を煽るようなことはやめて、正確な知識普及につとめるべきでは。何事も過剰な反応は慎むべきでしょう。

 ウイルスの病が起こらないということは、もうすでに経験してある可能性もかなりあるということを前提にしておくべきです。罹った経験がないことを前提にしておくのではなくて。
 特に、予防接種の擬似感染経験を持っている方々は、自分がいつ野生株に感染している経験があることすら意識にはないのですし。いま、成人になってから感染発症を起こすのもごくごく一部の方々でしか起こりえないことです。ほとんどの人はすでに免疫をもっていると思っておかなくてはいけません。
 要は、罹ったときの養生のしかたを覚えておけばいいだけのことです。ことさら騒ぎ立てるほどのものでもありません。ウイルス感染の現象としては、人類の歴史とともに古くからの付き合いがあるウイルスなのですから。
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1176772623/l50
http://find.2ch.net/?STR=%CB%E3%BF%BE&COUNT=10&TYPE=TITLE&BBS=ALL
http://find.2ch.net/?STR=%A4%CF%A4%B7%A4%AB&COUNT=10&TYPE=TITLE&BBS=ALL

 いわば、ワクチン関連業界の宣伝みたいな趣があるようにも見えてきますが…。必ずしもワクチン接種しておかなきゃ対処できない病気ということもないのですが・・・。
http://www.amazon.co.jp/dp/4022613211/
http://www.amazon.co.jp/dp/4086500760/
http://www.amazon.co.jp/dp/4492041516/


[6075] Re:[6074] [6073] 麻しん(はしか)は怖いですね〜 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/20(Fri) 13:24  

麻疹(はしか)について 横浜市衛生研究所
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/infection_inf/measle1.htm
大人で増えている「はしか」にご用心
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/421/421235.html
亜急性硬化性全脳炎なんてのもあります


[6074] Re:[6073] 麻しん予防でヒト由来のガンマグロブリンを注射とか 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/20(Fri) 13:01  

追伸

麻しん予防でヒト由来のガンマグロブリンを注射することもあるようですが

>○γグロブリン投与について
>治療はウイルス性なので特効薬はないながら、重篤になると予想される基礎疾患をもつ時、
>あるいは集団保育などでおそらく罹患したとおもわれる場合、
>γグロブリン(免疫グロブリンの予防投与)を行います。
>つまり感染したかどうか解らない場合、あるいはまだ免疫をもってない子供が
>麻疹の子供に接したと解ると、それからその4、5日以内に投与します。
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/hasika.htm
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/yobousessyumennekiguroburin.htm

重要事項の説明はされてるんですかね。

>患者への説明:本剤の使用にあたっては,疾病の治療における本剤の必要性とともに,本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが,血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを,患者に対して説明し,理解を得るよう努めること.
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6343412X1095_2_06/




[6073] 麻しん大流行 ワクチンの由来は ウシの血清 ブタの膵臓 投稿者:まりちゃん 投稿日:2007/04/20(Fri) 12:39  

麻しんで検索http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html

乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン「タケダ」
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/636940CD2025_1_03/
製法の概要
本剤は、弱毒生麻しんウイルス(シュワルツFF−8株)を伝染性の疾患に感染していないニワトリ胚初代培養細胞で増殖させ、得たウイルス液を精製したものと、弱毒生風しんウイルス(TO−336株)を伝染性の疾患に感染していないウサギ腎初代培養細胞で増殖させ、得たウイルス液を精製したものとを混合し、安定剤を加え分注した後、凍結乾燥したものである。本剤は製造工程でウシの血清、乳由来成分(ラクトアルブミン水解物)、ブタの膵臓由来成分(トリプシン)を使用している。
========
牛はオーストラリアかな。ブタは牛の肉骨粉(鶏糞)を食べたり共食いしていないブタならいいんですが。産地はどこなんですかね。

卵アレルギーの人は注射できないかな。。。

PC&キーボードの調子が悪く ごぶさたしております。


[6072] 松は枯れ木に 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/20(Fri) 11:21  

 緑の日に思うことは、
 今ではあまり話題になりませんが、いたるところで松は枯れ木となり続けています。それでも新しい松の木も育つには育っていますが、ある程度大きくなると枯れ木になるようです。(松の木が枯れ木になり続けていることを忘れてはいけない。)
 今の季節は新芽が出る季節ですが、この折に「緑の日」の「事」は、「意味深い」ことです。
 私の家の周りの杉をたくさん切りました。杉の木はまずお金にならない。柱にするには弱いし、紙用のチップの原料にもならない。でも、急速に大きくなり、他の木を倒して行きます。杉の木は切って山の肥えにするのみ。
 「緑の日」は、国民が休息する日ではなく、国民が山々を「里山」にする日です。祝う日ではなく、山々に感謝すべき日です。いかに「緑の日」を作っても、山々は確実に荒れ果てて行っております。
 


[6071] みどりの日が泣いている。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/20(Fri) 10:22  

緑資源機構の談合手入れということで、今年のみどりの日は、複雑な感情を持って迎えなければならないようですね。
まあ、この種の談合は、10年前から、との報道のようだが、やや、接近してみていた立場から言うと、もっと前からあったような。
次に微妙なのは、国営土地改良関係かな?

ところで、昭和天皇の誕生日の4月29日が天皇崩御後、緑の日になるまでには、ちょっとした紆余曲折があったような。
で、農林水産省内部にも、この日を「花とみどりの日」にしようという動きがあったのだが、国民の祝日の間に「と」が入る祝日は1日もないということで、異論があって、最終は、緑単独の日となってしまったという経緯がある。
当時の羽田農林水産大臣にその旨をお願いに、当時の花準備室長の小高良彦さんといったのはいいのだが、そのときには、すでに外堀が固まっていて、後の祭りだった記憶がある。
私は、花追加派だったのだが、今でも、この日が、緑単独の日となってしまったことを残念に思っているのだが。
そんなこんなで、いまだに、花の日というのは、ないような。
西洋では、6月の第二日曜日が、花の日で、アメリカで19世紀に、この日に花を贈る習慣は、ある牧師が、子どもの宗教教育のために、特別な礼拝を行ったことがきっかけで始まった、とされている。
なんかな、林野庁さんも、しっかりしてもらわんと、せっかくみどりの日を譲った花追加派も、昭和天皇も、みどりの日も泣いていまっせ。


[6070] Re:[6069] 感染経路、渡り鳥?鼠? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/20(Fri) 06:04  

ときさん。
今回の家きん疾病小委員会報告書は、内容的には、野鳥に対する感染実験の報告のみで、実質的には、何の報告もなかったように見えますね。
おまけにミスプリント(「野鳥の飛来ルートなどに関する情報の収集った上で」)もあるようだし。


[6069] 感染経路、渡り鳥?鼠? 投稿者:とき 投稿日:2007/04/19(Thu) 21:05  

◇野鳥からの感染が有力=宮崎・岡山の鳥インフル−専門家チームが中間まとめ
4月18日21時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070418-00000208-jij-pol

>原因は特定していないが、渡り鳥など野鳥が海外からウイルスを持ち込んだ可能性が高いと結論付けた。

◇鳥インフル クマタカも同系統 宮崎、岡山の養鶏場感染 渡り鳥介在説補強
2007年4月19日(木)10:09 西日本新聞
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/life/20070419_news_008-nnp.html

>「ウイルスは渡り鳥が国内に運び、(ウイルスに感染した)ネズミや野鳥などの小動物が鶏舎内に持ち込んだ可能性がある」
>「鶏舎内には小動物によるウイルスの持ち込みが想定される」
>小動物を捕食して感染したとみられる。養鶏場から離れた地域で生息するクマタカの感染は「渡り鳥介在説」の補強材料となる。

>最終報告書は今夏をめどにまとめる。

 あの「闇ワクチン原因説(H5N2)」のような粉飾めいたものにならなければいいですが。

 一番の可能性は、「家きんから家きんの感染」だと思うのですが、そこは、一切考慮される風はないようです。故意に? 感染伝播の様態は、人間のはしかと似たようなものなのに・・・。日本の獣医学界はいつまでこのような誤魔化しを続けるつもりなのでしょうか。たとえワクチンを用いてもウイルスは排除できるわけではなく、あくまでも馴致を目指さなくてはならないのにもかかわらず。

◇防疫指針見直し提言 鶏舎の保守点検含め/鳥インフルで家きん疾病小委 掲載日:07-04-19 日本農業新聞
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=313

◇プレスリリース 平成19年4月19日 農林水産省
■食料・農業・農村政策審議会消費・安全分科会家畜衛生部会第24回家きん疾病小委員会及び高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム第4回検討会の概要について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070419press_6.html


[6068] Re:[6066] 特許庁内の売店で偽ブランド品販売 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/17(Tue) 18:47  

謎工さん。
「特許庁内の売店で偽ブランド品販売」ですか。
警察署の玄関前で、窃盗とか、消防署の隣が火事とか、そんなたぐいですかね。
売るほうも、何らかの効果を計算していたに違いないですね。
文科省の著作権課で、なんか、見つかりませんでしょうかね。


[6067] Re:[6065] 鳥版『沈黙の春』 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/17(Tue) 18:40  

ヤマビコ さん。
同じようなことをこのブログ「Silent Spring」http://jamesfallows.com/test/2007/03/19/silent-spring/でも言われていますね。
中国でも、鳥がいなくなっているようです。
第二段『沈黙の春』は、カーソンのDDTによる虫ではなくて、鳥フル撲滅キャンペーンによる鳥の沈黙の春なんでしょうかね。
このサイトでは、毛沢東の「スズメ撲滅運動」の効果が、いまになってあらわれたのか?なんていっていますが。


[6066] 特許庁内の売店で偽ブランド品販売 投稿者:謎工 投稿日:2007/04/17(Tue) 18:29  

また一つ、政府の知財戦略に対する風当たりが強まりそうな事態が発覚したようです。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3541936.html


[6065] 静かな風景 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/17(Tue) 17:23  

 笹山さん、お気づきですか?今での田園風景にはスズメがおりません。静かな風景なのか、寂しい風景なのか、これで良い風景なのか。


[6064] Re:[6062] OIEとFAOの合同会議の結果 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/17(Tue) 14:16  

ヤマビコ さん。
この記事
「Combining poultry vaccination with other disease control measures to combat H5N1 」
http://www.oie.int/eng/press/en_070322.htm
「The Shane Report: OIE promotes HPAI vaccination 」
http://www.wattpoultry.com/Article.aspx?id=11496
ですね。
ここでは、今年の3月にイタリアのVeronaで開かれたOIEとFAOとの合同会議の模様を伝えており、この中で、「Verona会議では、ワクチネーションについての公共政策において、いささかのシフトが見られた。」
(The Verona conference represents a subtle shift in official policy regarding vaccination. )
としていますね。
そして、「これまで、ワクチネーションは、殺処分の下位に位置づけられてきたが、この手段が、先進国では有効ではあっても、発展途上国にとっては、いくつかの要因によって、必ずしも、有効な手段ではないことがわかってきた。」
として、
その要因としては、
@家禽市場の存在
Aバックヤード養鶏の圧倒的なシェア
B絶滅キャンペーンを十分行うには、不足の人材
C補償システムの不十分さ
をあげています。
そして、これらに代替してワクチネーションを行うためには、生ワクチンのためのコールドチェーンが必要であるとしていますね。
そして、更なるワクチンそのものの研究も必要だとしています。



[6062] OIEとFAOの合同会議の結果 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/17(Tue) 10:19  

 先月OIEとFAOの合同会議が開かれ、その結果が述べられているようです。内容は、
 OIEとしてH5N1の鳥インフルエンザの流行に対して不活化オイルワクチンは有効だとして、その発生地域には使用することを勧めると言うものです。(by Dr. Simon M. Shane) 



[6060] 変なひと 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/04/16(Mon) 22:05  

ま、トキと言う人、変な人に見えてきました。
わりと科学的な発言をしているように思っていましたが、下の発言を読んで、はてと思いました。
何やら、ますます、この「鳥インフルエンザ防疫体制」というのが、保護貿易的な制度に見えてきます。BSE防疫制度(全頭検査による障壁など)による米国産牛肉輸入禁止措置に似たようなものに。なんのことはない、国内養鶏産業の体のいい「防疫」を盾にした保護政策のようなものでは。結果的に独占寡占体制を形成していくような格好になりつつあるのと同時に。
この発言、ブロイラーのことなら理解できますが、卵も含んでのご意見なら、へエーーと言う感じ。深読みかも。
さらに「発症」と「感染」の関係についての発言。まるで農水省みたい。どう違うのでしょうか。
ワクチンというものはたしかに「発症は防ぐが感染は防げない」というものかも知れませんが、畜産用のワクチンが「ウイルスの「攻撃試験でウイルスが分離されない」という結果を出していたら、それは「感染を防いでいた」ということを意味するのではないのでしょうか。つまり、「感染を防ぐ、防がない」ということの定義をあらためてしなければならないように思います。




[6059] 目的と手段の、意図的な履き違え? 投稿者:とき 投稿日:2007/04/16(Mon) 17:40  

◇米ウエストバージニア州からの輸入を停止 2007.04.15発行 鶏鳴新聞
>農林水産省は4月2日、米国・ウエストバージニア州からの家きんや家きん肉の輸入を停止した。米農務省が同州で弱毒タイプの鳥インフルエンザ(H5N2亜型)が発生したことをプレスリリースしたため。米国からの輸入停止は、ニューヨーク州に次いで2州目となる。

◇鳥インフルエンザに関する情報(19年報道発表資料)
http://www.maff.go.jp/tori/h19press.html

 何やら、ますます、この「鳥インフルエンザ防疫体制」というのが、保護貿易的な制度に見えてきます。BSE防疫制度(全頭検査による障壁など)による米国産牛肉輸入禁止措置に似たようなものに。なんのことはない、国内養鶏産業の体のいい「防疫」を盾にした保護政策のようなものでは。結果的に独占寡占体制を形成していくような格好になりつつあるのと同時に。

 それと、H5N1対応ワクチン接種体制とはまた別のレベルの話ですが、まだまだ「(ウイルス)感染」について誤解があるように思いますが、「ワクチン接種で感染を食い止める」は誤った概念です。
 本当に有効な<純Nチンがくい止められるのは、あくまでも「発症(病気)」であって、はなから「感染」を食い止めるなどということは不可能な話です。「感染」は見えない形でつねにおこっている、としたほうがウイルスの生態を考えた場合正確だと思います。季節の変わり目とかは特に。
 「発症」とは、ウイルスの生態における「感染」のなかのほんの一部の現象にすぎないことであるとの、正確な認識に立脚して物事を考える必要があります。
 その点で、マスコミの記事を書く方々も、もう少しウイルス感染(症)における病理病態と「免疫」について、正確な知識を身につけておいたほうがよろしいのではないでしょうか。でなければ、学者や専門家然とした方々のウソや間違いや思い違いを適確に指摘することができないまま、受け売りの非常に誤った不正確な情報や記事を氾濫させてしまうことになってしまいます。(しまっていますが。)

『ウイルスはどこにでもいる 日沼 頼夫』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4585050736/

◇独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
職員の懲戒処分について 2007年4月13日
http://www.naro.affrc.go.jp/news/0000000003/2007/0000002856/0000002856.html

◇鳥インフルエンザ:養鶏場・検査妨害 農業・食品技術機構、研究職員停職処分 /茨城
4月14日11時1分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070414-00000002-mailo-l08

 ますます、現場と研究の垣根が高くなる(ウインドウレスへ)?


【プレスリリース】
平成19年4月16日 農林水産省
第24回家きん疾病小委員会及び第4回高病原性鳥インフルエンザ感染経路究明チーム検討会の合同開催について
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070416press_3.html

平成19年3月20日 農林水産省
動物用生物学的製剤基準の一部改正案についての意見・情報の募集結果について
http://www.maff.go.jp/www/public/cont/20070320kekka_2.html
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=550000572
(アジュバンド添加によるワクチン製造にGoサイン? 日本油脂関連が好調? ただし、厳密の意味での特異抗体免疫獲得につながるかは疑問あり。従来、免疫賦活作用のある物質といわれていたものに過ぎないもの。あくまでも「非特異的な防御反応」を刺激するだけのもの。自然免疫≠ニいわれていますが厳密の意味では、「免疫」とはいえません。あくまでも生体の防御機構でしかなく、「特異的免疫応答」を確立させるものとはいえないと思います。)

 細菌(バクテリア)・寄生虫に対する生体防御と、ウイルスに対するそれとは、明らかに異なっているということの知識の間隙をついて、何やら非常に曖昧模糊とした眉唾科学的なものが、制度に組み込まれつつあるように思います。
 そもそもが、プリオン病(獣から人間に伝達する&ィ質によって起こる病気)も鳥インフルエンザ・パンデミック(鳥ウイルスが人間に感染して<uレークすることになる)も、とてもとても科学的な因果関係が確定される前に、かなりシナリオ優先の空想妄想的なフィクションにもとづいて制度が構築されてしまっていないでしょうか? まるで、「ハレー彗星の地球衝突説」に対して対策を立ててしまったのとまったく同じに見えてしかたがありません。これはあのダイオキシン騒動と同じパターンになっているのだと思っておいたほうがよろしいのではないでしょうか。
http://antikimchi2.seesaa.net/article/37078900.html
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20070415/1176599525
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/0b4f9dd9c5af0fc64da572c5f083fb22
http://science6.2ch.net/test/read.cgi/life/1176049368/131


[6058] Re:[6057] 「あるある後遺症」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/16(Mon) 16:59  

若隠居Kさん。
「あるある後遺症」は、まだまだ、続くようですね。
リスクに裨益する換金回路があるうちは、いつの世も、このようなことが続くのでしょう。
食のオルタナティブは、どのような形で、構築されるべきなのでしょう。



[6057] メデイアと消費者の共犯関係 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/04/16(Mon) 14:27  

笹山 さん
鳥インフルエンザ問題で発言をされている毎日新聞の小島記者が「アルツハイマー病の誤解」(リヨン社)を出された。本論はアルツハイマーなのだが、後半で「食や医療などにおけるリスク」について論じられています。
たとえば鳥インフルエンザについて――2004年に山口や京都で取りインフルエンザが発生したトキにも、まず死亡したのは農場を経営する生産者だった。農場は倒産し、従業員や家族は塗炭の苦しみを味わった。(中略)現在の政府の対策は、発生した養鶏場の鶏を殺すだけの対策だ。2006年に起きた茨城県のケースでは600万羽の鶏が殺され、焼却された。全て税金だ。しかし、殺すだけが対策なのではない。「ただ殺す」税金の無駄遣いと「ワクチン接種で感染を食い止める」対策のどちらが有効な税金の使い道かを選ぶ選択がそもそもない、と述べられている。
この本の痛快なのは、消費者が危ない情報が好きで、メデイアがその消費者の耳に心地よい情報を流す、いわば共犯関係だという点です。まことに痛快なり。


[6056] 区市議会議員が政党を名乗る必要があるのでしょうかね? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/15(Sun) 18:47  

統一地方選挙の第二弾の区市議会議員選挙が今日から始まったのだが、区市議会議員で、政党所属を名乗ることへの奇異感である。
言い換えれば、二大政党のピラミッドの下支えをこれら区市議会議員が果たしたところで、本来の住民の要求が、効率的に、政策に反映される保障なり担保は何もないということなのだろう。
むしろ、今日的に言えば、『私は、こんなNPOに所属しています。』と名乗ったほうが、よっぽど、住民の政策要求のパイプとしては、有効なのではなかろうか?



[6055] パーキングメーター集金人の狼藉 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/14(Sat) 12:13  

なじみの喫茶店で、ガラス越しに、表通りを見ていると、なにやら、目の前で、トラブルが。
自転車で通りかかった女性が、パーキングメーターの集金係の制服組に、自転車が触れたらしく、その制服組が、女性の通行人に対して、足を踏み鳴らして、激しくののしっている。
女性の自転車のスタンドの部分が、パーキング集金人のズボンをかすったらしいんだが、それで、別にズボンが切れたわけではないようだ。
そこで、余計なことだが、出て行って『さっきから一部始終を見てたんですけど、ちょっと、言い過ぎじゃありませんでしょうか』と、パーキングメーターの集金人に言うと、もう一人の仲間が出てきて、『あんたには、関係ない』というようなことを言う。
私が、『じゃあ、そんなに言うんだったら、警察沙汰にすればいいじゃないの』っていってやると、仲間が、『いこう、いこう』っていって、立ち去っていった。
この人たちの管轄は、東京都交通安全協会にあるらしいので、早速、電話をいれときましたけれども。
これら路上パーキングメーターの集金とチェックを行なっている人の多くは警察官OBといわれています。
ですから、このような忠告の電話を入れても、仲間内でもみ消すのでしょう。
世の中には、この種の輩、結構いるんですよね。
制服を着ると、まるで人格が違っちゃう人って。
もっとも、バッジをつけた人も、危険な部類に入りますけどね。



[6054] Re:[6053] [6050] [6049] Known Bad Risk? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/12(Thu) 14:36  

ときさん。
私からはいいにくいことを補足していただきまして、ありがとうございました。
確かに、もし、私が、「リネージュが原因である」との説明を即座にできなかったならば、私のサイトは、『最高に危険なレベル』として烙印を押されてしまうところでした。
おっしゃられるような他の問題にも、そのような現象があるかも知れませんね。


[6053] Re:[6050] [6049] Known Bad Risk? 投稿者:とき 投稿日:2007/04/12(Thu) 13:45  

笹山様

> 過去にこの掲示板にスパムで投稿してきたものの中に、「リネージュ」という、「ゲームのポイント稼ぎサイト」に誘導する投稿が、これまでに数回されてきているためであります。

> これらは、ほとんど、中国や韓国からの投稿で、日本語サイトを適当にコピペして、日本からの投稿のように装っているものがほとんどです。

> この掲示板では、このスパム投稿を、そのたびごとに消去しているのですが、消去する前に、サイトのクローリングがきてしまい、この掲示板のキャッシュで残っていた「リネージュ」サイトのURLが、「Known Bad Site」の「フィッシング」サイトのデータベースにある「リネージュ」サイトのURLと一致したため、アラームが出てしまっている、ということのようですね。

> このように原因は、この「リネージュ」誘導サイトでありますが、この掲示板では、すでに、そのたびごとに、この誘導サイトを消去しておりますので、ご安心ください。

 『最高に危険なレベル』の警告に何らかの「不安」をともなった印象へ誘導する構造あるいはレトリック(あるいはトリック)だとするならば、何やら、「鳥インフルエンザ」や「プリオン病」の騒動に非常に似たものを感じます。

 かつてあった実際の何らかのイベントの姿を借りて、現在の「(ありもしない抜け殻のような)危険」の「不安」をいたずらに煽ってしまう構造(あるいはレトリックorトリック)に。(実は、来訪者に、ここは危険だと思わせておきたかったりする? 一種、何も知らない人に不安を抱かせる手法なのかなと勘ぐってしまう私は邪なのでしょうか。笑)

> このように原因は、この「リネージュ」誘導サイトでありますが、この掲示板では、すでに、そのたびごとに、この誘導サイトを消去しておりますので、ご安心ください。

 いま深刻なのは、プリオン病にしても鳥インフルエンザにしても、どちらの騒動にも、知識・情報において、その役割をを担うプロの方々が不在だということではないでしょうか。情報の受け売り屋さんだけになってしまって。(それぞれの段階で全体を見渡す知識が必要なはずなのに、分業体制の枠内だけのことは流れ作業でこなし、そのほかは、専門外と言うことで思考停止に陥っているのではないでしょうか。)

 すみません、あまりに典型的な「不安」を煽る構造そのものが、笹山様の書かれた内容から想起されてしまったもので。くだらないお話で申し訳ございませんでした。

 結局は、ありもしない『最高に危険な』ものがスパム対応ソフトによってまちがって演出されているだけということなのですよね。何やら国内の「鳥インフルエンザ」や「コイヘルペス」と全く同じ格好ではないかと…。
http://www.maff.go.jp/syohi.html


[6052] Re:[6051] [5990] [5988] 夜間小児科救急医療における過労自死判決 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/12(Thu) 10:30  

笹山さんへ反論【救命士】さん。
この問題に関する、私の過去のサイト
「秋田の救急救命士がおこなった気管内挿管は、悪いことではない。」
http://www.sasayama.or.jp/diary/2001nov21.htm
「救急措置で、市民がAED(自動式体外除細動器)を使うには、「善きサマリア人法」的な救済措置が必要」
http://www.sasayama.or.jp/opinion/S_31.htm
をごらんになるとわかるのですが、現在の法体系の元では、いくら、救急救命士の役割について、デ・レギュレーションしても、『医師の指示』という、新たな負担が、医師側に出てくるのですから、医師の負担は、減らないばかりか、かえって、医師ご自分でやったほうがいい、ということになるでしょう。
ここまでいきますと、http://www.sasayama.or.jp/diary/2001nov21.htm
に書きましたように、医師法第17条の「医業」とは何か、という根本にまで突き当たってしまう問題なのですね。
それと、救急時におけるインフォームドコンセントの問題も、大きなネックになりますね。
「勤務医 開業つれづれ日記」
http://ameblo.jp/med/entry-10029287106.html
における「増長させない方がいい」なんて、ご発言に見られるような、医師と救急救命士との間の相互不信がある限りは、なかなか、問題は、解決しないのではないでしょうか。
皆さん方、自らの問題なのですよ。


[6051] Re:[5990] [5988] 夜間小児科救急医療における過労自死判決 投稿者:笹山さんへ反論【救命士】 投稿日:2007/04/12(Thu) 10:18  

>救急医療において、救急救命士ができる領域がアメリカに比して、制限されているがために、ことさら、医師への精神的・肉体的負担が、過重になるという問題が、背景にあります

いえ、そのような議論はなされていません。
救命士が行える領域が広がったとしても、医師への負担の大きさは減らないと思います。

救命士が行える領域が広がったら、患者の救命率が上がる「かもしれない」、という議論はなされています。



[6050] Re:[6049] Known Bad Site 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/12(Thu) 06:29  

Spyware Doctor さん。
この「Known Bad Site」の意味するところは、「フィッシングサイト」(phishing sites)の可能性があるということなのですが、
なぜ、この掲示板が、そのサーチに引っかかってくるかということですが、

過去にこの掲示板にスパムで投稿してきたものの中に、「リネージュ」という、「ゲームのポイント稼ぎサイト」(プロキシサーバーを利用する不正ユーザーが獲得したゲーム内の通貨やアイテムなどをインターネットオークションなどで販売という手口のようだ。)に誘導する投稿が、これまでに数回されてきているためであります。

これらは、ほとんど、中国や韓国からの投稿で、日本語サイトを適当にコピペして、日本からの投稿のように装っているものがほとんどです。

記載されているサイトにクリックすると、現金化できるゲームポイントがたまるという仕掛けのようですね。

この掲示板では、このスパム投稿を、そのたびごとに消去しているのですが、消去する前に、サイトのクローリングがきてしまい、この掲示板のキャッシュで残っていた「リネージュ」サイトのURLが、「Known Bad Site」の「フィッシング」サイトのデータベースにある「リネージュ」サイトのURLと一致したため、アラームが出てしまっている、ということのようですね。

このように原因は、この「リネージュ」誘導サイトでありますが、この掲示板では、すでに、そのたびごとに、この誘導サイトを消去しておりますので、ご安心ください。


[6049] 最高に危険なサイト 投稿者:Spyware Doctor 投稿日:2007/04/12(Thu) 02:16  

Spyware Doctor と呼ばれるスパイウエアー駆除ツールで私のコンピュータをスキャンしたところ、この掲示板(お気に入りに入ってました)が Known Bad Site として最高脅威として検出されました。報告を終わります。


[6048] Re:[6047] 埋めるは悪で、流すは善 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/11(Wed) 17:51  

ヤマビコさん。
おっしゃる「埋めるは悪で、流すは善」は、改めての問いかけのようにも思われました。
カドミ公害などのマイナス面が、微生物環境にまで適用されてしまっている、ということなんでしょうかね。
改めていえば、人類は足元に、きわめて巨大な自然の浄化槽を抱え、その処理槽が生み出す環境副産物は、オンサイトで資源化できる、といったことなのでしょう。
今は、田舎でも、合併浄化槽ということで、処理後は、やはり「流す」ということになっていますね。
合併処理槽で発生する汚泥の活用、というところまでは、考えられていないようですね。
一方、コンポストの発想は、足元の自然の浄化槽を生かし、「処理後の資源をオンサイトで活用する」、という発想ですね。
この「オンサイトかどうか」に視点を置いての、環境システムの構築というものが、何か、必要な感じがしています。
水平(Horizontal )のエコシステムから、垂直(Vertical)のエコシステムへの発想の転換ですね。


[6047] 科学とはなんぞや 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/10(Tue) 09:38  

  とても哲学的な議論になってきたように思います。特に、「科学者の役割と義務」と言われた場合には科学者ではない私でも「ウッ」と思わざるを得ません。いったいどの様に考えたら良いのでしょうかね。
  さて、環境と人間、あるいは環境における生物集団とでも言うのでしょうか、これらの問題、皆さんが掲示されている通り本当に大変な問題ですが、個人のレベルで何ができるかと言うと何も出来ないというのが真実ではないかと思います。
  山間部では、今では都市近くの農村部でもそうですが、杉や竹がはびこり荒れ放題です。多くの人がいわゆる都市部に住み生活しています。この様な状態で例えばゴミ処理一つをとっても、生活環境は悪くなっていくだろうなと想像できます。昔は生ゴミなどは山に捨てそこに多くの生物が集まり処理をしていました。人糞などもほとんど環境に返していたと思います《肥溜めなんて今は見かけませんね》。今は、全てのゴミはどこかに「廃棄」しなければいけません。その後は、埋める(この発想はすでに悪と言われておりますが)とかになっています。人糞は「処理」後、川に流しています。《ノロ》の食中毒が発生するのも無理はないかと思いますね。環境における生物集団が変遷していくことは、現状では当たり前で、その1つ1つを強調しても始まらない。しかし、1つ1つを各個人が実施していかなければ始まらない。これが実感。象徴的に言えば、竹を切る、杉の木を倒すことは大変な作業ですよ。これを日本全国で実施すれば、熊やサルや多くの野生動物の調和が昭和初期に帰るかも知れません。勿論、その下のレベルの動物(蛙や蛇)またまたその下の生物(ミミズや昆虫類)、さらにはそれらを取り巻く微生物環境も元に戻るのではないかと思います。これは、実際のところ難しい。
  


[6046] Re:[6044] 無邪気に愉しんでばかりもダメなのでは・・・ 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/04/10(Tue) 08:19  

>  そこで、ちょっと待てよ、もう一度慎重に考えましょう、と言えるのが本来、「科学者」の役割と義務だったはずです。

全く同感です。科学は「疑う」ことが基本です。
昔の「偉かった」先生達のやったチョンボに振り回されながら、その尻拭いをするという経験が科学者を育てるはずです。

>  それはマスコミ界でなにやら騒がれてきた「ツボカビ」も全く同じです。自然界にありふれた存在であるそれを、わざわざ病原体であるかのごとくに脅威をあおって、輸入蛙類をストップさせるための口実に用いるとは誠に笑止千万ふざけた話です。蛙がツボカビに冒されるというのは、人間で言えば、日和見感染のようなものです。カエルの体力・抵抗力が落ちているだけのことで、蛙の生息環境にはまことにありふれた存在がツボカビです。それを、さもさも外部にあるれっきとした病原体であるかのように装うとは何事でしょうか。

これも基本的に同感なのですが、それだけにとどまらず、問題は自然環境でも日和見感染症と思われる事態が広く起こっていることです。なんでもない常在性微生物や原虫などが(多分ウイルスたちもからみあって)野生生物集団を壊滅状態に追い込んでいるケースが色々と目立っています。それも自然の摂理じゃ、という見方もできるでしょうが、人間が野生生物の環境に出している様々な新規化学物質が関与している疑いが強くもたれます。

野生絶滅として、中南米のユニークなカエルたち(コスタリカの黄金のカエルが有名)の絶滅や、オーストラリアのgastric brooding frog 胃袋内育児カエルの絶滅などはメカニズムが説明出来ないままです。http://en.wikipedia.org/wiki/Gastric-brooding_Frog

常在性ツボカビ類が(飼育環境でなく、野外で)牙をむき出して野生カエルたちを死滅に追いやるという事はありえる(報告されたように、あった)とも思われるので、単なる自然保護団体の点数稼ぎや行政の「あるある」プロパガンダとみなす訳にも行きません。しかし、問題の本質は別のところにあるんでしょう。このような例が1980年代に変なことが集中していたことも気になっています。私の仮説は、POPs規制の後で流出特性が高い多くの化学物質が多用され始めたためだったのではないか、というものです。


[6045] Re:[6044] 無邪気に愉しんでばかりもダメなのでは・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/09(Mon) 18:04  

ときさん。
>>清浄地域構築>>
ですか。
何か、行政当局の独りよがりが感じられる政策スキームですね。
ハンセン氏病の発端も、こんな具合だったんでしょう。
そして、まさに、>>清浄地域構築>>のために、彼らは、長島に送られたというわけですね。
ちょっと、行政マインドの貧困さを感じるフレーズではあります。



[6044] 無邪気に愉しんでばかりもダメなのでは・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/04/09(Mon) 16:51  

 まるで、思考停止の理念(philosophy)なき連鎖反応で世の中が回ってしまっているのが、いまの「プリオン病」ならびに「鳥(新型)インフルエンザ」施策だったのではないかと考え込んでしまいます。

 科学の想像的「仮説」に過ぎない「事実」已然の「物語」を、見切り発車で踏み込んで、「現実」の枠組みにあてはめてしまっていはしないか。

 そこで、ちょっと待てよ、もう一度慎重に考えましょう、と言えるのが本来、「科学者」の役割と義務だったはずです。ところが現状はそうなってはおらないようです。ただただ無邪気に、自分の研究が順調に行きさえすればあとはお構いなしの無責任。結果、現実末端の現場は非常に悲惨ともいえる状況がもたらされています。そのことにまでの配慮・思慮は、もはや科学者には期待してはいけない時代になっているのでしょうね。そういう無責任システムとしての「社会制度」が、いまの「法令」体系にもなっていますし。「失敗学のすすめ」の理念はなかなか浸透するのは時間がかかるのかもしれません。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/c27598465740c6f7c18689702df92880
(池田信夫 blog「法のアーキテクチャ」2007-04-08 )

◇新種インフルエンザ清浄地域構築、韓日中が合意
2007/04/08 14:11 聯合ニュース
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=2007040800110088&FirstCd=03

 (養鶏畜産の)鳥インフルエンザ対策を人の対策にあてはめたような錯覚を起こさせます。起こりもしないことを、「あるある」言って、さもさも起こるかのように思わせることに成功してしまえば、こういうことも充分可能ですね。それは、「プリオン病」で実証されているのかもしれませんが。さらにこれにワクチン体制を構築ですね。

◇日中韓 ワクチン共同開発へ 4月8日 15時8分 NHKニュース 国際
>新型インフルエンザへの対策について話し合うため、日本、中国、韓国の保健担当の閣僚が、ソウルで会談し、ワクチンの共同開発などで連携することで合意しました。
>新型インフルエンザは、鳥インフルエンザのウイルスが変異して、人から人に爆発的に感染するようになるもので、WHO・世界保健機関も各国に注意を呼びかけています。こうした状況を受けて、日中韓3か国の保健担当の閣僚による会談が、ソウルで初めて開かれ、柳沢厚生労働大臣をはじめ、中国の高強衛生相、それに韓国のユ・シミン保健福祉相が出席しました。会談で柳沢厚生労働大臣は「新型インフルエンザ対策は、国境を越えた課題で、地域的空白があってはならない」と述べ、3か国が連携して対策をとることの重要性を強調しました。そして3か国は、ワクチンの共同開発や検疫での情報の共有、さらに発生を想定した関係機関の訓練といった新型インフルエンザ対策で、連携していくことを決めた覚書に署名しました。また3か国は、次の会談を来年、北京で行うなど、今後定期的に保健担当の閣僚会談を行うことでも合意し、新薬の開発に必要な臨床研究などの分野でも連携を図ることにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/08/k20070408000092.html
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/08/d20070408000092.html

 なんとなく、タミフルへの過剰情報攻撃も由ありなのでしょうか? 何かこの世は「あるある」(実際はありもしない)に満ち満ちているようにも思えてきます。肝心なことは、「悪魔の最高の知恵」よろしく、ウイルスが「存在しないと思わせること」なのでしょうか。(免疫システムにおける「抗体」の存在も。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E8%A8%BC%E6%98%8E

◇ 鳥インフルエンザ対策で決議 週刊誌の記事に抗議 JEPAが緊急集会( 鶏鳴新聞 2007.04.05発行)
http://www.keimei.ne.jp/article/20070405n1.html
 
 自然の存在の中で、人間が把握できているのは、ほんの一部のことであり、通常、ありふれて在っても、その在ることを意識しない、できない場合の方が多いのではないでしょうか。ましてやウイルスをや。闇雲にワクチンを特効薬のように思い込むのも危険ですね。もはや、自然に存在するものこそがワクチンのような作用をしている可能性が高いのですから。おたふく風邪でも麻疹でもポリオでもヘルペスでもノロでもロタでも皆同じです。もちろん、インフルエンザもです。
 それはマスコミ界でなにやら騒がれてきた「ツボカビ」も全く同じです。自然界にありふれた存在であるそれを、わざわざ病原体であるかのごとくに脅威をあおって、輸入蛙類をストップさせるための口実に用いるとは誠に笑止千万ふざけた話です。蛙がツボカビに冒されるというのは、人間で言えば、日和見感染のようなものです。カエルの体力・抵抗力が落ちているだけのことで、蛙の生息環境にはまことにありふれた存在がツボカビです。それを、さもさも外部にあるれっきとした病原体であるかのように装うとは何事でしょうか。
 こういう情報をお役所が主体となって流しているのならば、よっぽどいかがわしい体質に変質してしまっているのではないかと疑わざるをえません。庶民の生物学の知識がないことをいいことに、こんなペテンがまかり通る世の中になっていることに愕然とせざるを得ません。この国の偏差値優等生たちはどうなってしまったのでしょうか、と思ってはいけないのでしょうか? 耐震計算偽装やら高校単位偽装やら、本来守るべきルールさえ守らなくなっていることの背景には、当然あってしかるべきモラルが前提となっていたはずですが、あらゆる分野領域で、そのモラルが崩壊している側面も多分に存在するようになってしまったかのようです。知識を用いる生業についている者ほど。(それとおかしなルールが乱発されるようになったのは、与党政権構成に変化があってからのようにも思えてきます。これは余計な話かもしれませんが。)


[6043] Re:[6042] 楽しい想像 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/09(Mon) 13:45  

ヤマビコさん。
確かに、「DNAなき自己複製」(Non DNA self replicating )は、生命の神秘に、もう一段の神秘性と、未知の世界を与え得るテーマですね。
私としては、ウイルス以外に、酵母の世界というものも、生命の神秘にかかわっているらしい、ということに、興味をひかれました。
もしかして、アンパンマンって、いるのかしら、なんて、冗談ですが。

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4GGIH_jaJP216JP217&q=prion++self-replication+yeast&lr=


[6042] 楽しい想像 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/09(Mon) 10:40  

BSEプリオンの「複製」の投稿がたくさんありましたが、タンパク質がDNA/RNAにコードされない形で、言い換えれば持っているタンパク質のアミノ酸配列を読んで(翻訳?)「複製」される仮説の構想は、生物学者ならわくわくするようなお話ではないかと思います。なぜなら、
1.タンパク質が作られる「場」はどのようなものなのか。言い換えれば、これまでのタンパク質合成の場とどのように違うのかと言う問題です。
2.BSEプリオンが、DNA/RNAの介在なしに自己複製が可能ならば、そのような生命体がどこかに存在している可能性が高い訳で、この様な生命体を捜し求めることもわくわくするようなお話です。特に、正常な形で存在する「自己複製可能タンパク質」は、今後の科学の発展だけでなく、薬品などの応用もある訳です。
3.ウイルスの存在は、病気の元と言う意味から名づけられた生命体ですが、細菌以上の生命体が形質を獲得するための一手段として存在した訳で、大きい意味では「受精」現象もウイルス感染の原型であった可能性があります。「自己複製可能タンパク質」の生物学的意義は新しい概念で、これまでの概念を塗り替えることでしょう。
 いずれにしても、BSEプリオンはタンパク質生命体であり、自己複製を結果的にしている訳で、この複製メカニズムの解明は、BSEの感染方法の解明のみならず、大きな生物学的現象の解明であり、また将来の薬品等への寄与をするのではないかと思います。


[6041] 知事選、おめでとうございます。 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/09(Mon) 06:49  

昔の仲間が、結構当選しましたね。
まとめて、おめでとうございます。
まず、岩手の達増さん。
全国一若い知事さんの誕生だそうで、ご活躍を祈ります。
達増さんとは、同じ軌跡を歩んだ同士ということで。
神奈川の松沢さん。
一期目は、県議会との対立などで、ご苦労もあったようですが、二期目は、いよいよ、本領発揮ということにしたいものですね。
横浜の中田さんとの二人三脚でがんばってほしいですね。
三重の野呂さんも、圧勝でしたね。
あと、広島市長の秋葉さん。
これまた、おめでとうございます。
こちらのほうは、諫早問題つながりということで。
これから八月に選挙を控えているのは、埼玉の上田さん、こちらも、これから、がんばってくださいね。
こうしてみると、全国の知事さんの三分の一は、何らかのつながり、ということになってしまっているようですね。
東京の浅野さんは、やっぱり、予想通りの結果になってしまったようですが、北川さんの主導するマニフェストも、ちょっと、世の中、変わってきていて、それ一本やりでは、どうも、って状況になってきているんじゃないかと。
担ぎ出したのが、例の法政大学の五十嵐敬喜さんってあたりから、ちょっと、不安がありましたね。




[6040] Re:[6039] [6038] [6037] [6030] [6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/08(Sun) 10:21  

ルート133さん。
なるほど、これは、Claudio Soto博士の実験結果を裏打ちできるご発言ですね。
で、「DNAなき自己複製」(Non DNA self replicating )について、このサイト「Subject: Non DNA self replicating molecules」http://www2b.abc.net.au/science/k2/stn/archives/archive99/newposts/1974/topic1974287.shtmで、いろいろ、議論がされていますが、プリオンの自己複製については、次のように書かれていますね。
プリオンの自己複製については分類不能のbizarre(奇妙なもの)として
「体の中にすでに存在する特別なたんぱく質があって、そのたんぱく質が、異なった立体構造をもっているということ、そして、それらのプリオン立体構造を持ったたんぱく質が、正常な立体構造をもった、対応するたんぱく質を、プリオン立体構造に変えるように、仕向ける。このように、プリオンと関係付けられた自己複製が行われているにしても、それは、非常に限られた形での自己複製となる。」(My understanding of prions is that they are a different conformation of particular proteins that already exist in the body, and that the presence of these proteins with the prion conformation induce the corresponding proteins with the normal conformation to change to the prion conformation. Thus, while there is an element of self-replication associated with prions, this is very limited form of self-replication.)
といっていますね。
なお、プリオンの自己複製のなぞについては下記のサイトも、参考になりそう。
「Prion creation theory myth」
http://www.mad-cow.org/griff.html
ここでは、SB Prusinerが、JS Griffith の考えをパクったって話ですね。
「Study shows how prion diseases sow their seeds」
http://neurophilosophy.wordpress.com/2007/01/24/study-shows-how-prion-diseases-sow-their-seeds/
は、ブラウン大学の Tricia Serio氏の最近の研究で、 Saccharomyces cerevisiae(サッカロマイセス・セレビシエ,サッカロミケス・ケレウィシエ)という出芽酵母が、プリオン病の種であるという説ですね。
つまり、出芽酵母の中にも、プリオンの振る舞いをするタンパク質があるらしいということですね。

その他いろいろ、ミステリーは続くということで、詳しく下記のサイトから検索してください。

http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGIH_jaJP216JP217&q=prion++self%2dreplication


[6039] Re:[6038] [6037] [6030] [6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:ルート133 投稿日:2007/04/08(Sun) 09:57  

異常型プリオン蛋白質という物質が存在する場合には、PMCAという機械を用いて新たな異常型プリオン蛋白質を非生物的に生成させることが可能と理解しています。なのでDNA、RNAの関与は不要なのではないのかということになります。
また、追試が成功しているかどうかはわかりませんが、PMCA反応過程で、感染価も増加していくようですので、仮にそれが追試可能で正しいとすれば、感染価の増幅も非生物的な方法でも可能なのであって、むしろ動物の脳の中の方が、プリオンの増幅効率としては時間がかかって非効率的な環境なのかもしれません。


[6038] Re:[6037] [6030] [6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/08(Sun) 08:45  

通りすがりさん。
何やら、キリストの受胎告知みたいな話になってきましたね。
あるいは、アマテラスかな?
「その蛋白質をコードするDNA/RNAの欠如のもとで、その蛋白質を元に、その蛋白質をコードするDNA/RNAが合成され、そのDNA/RNAが、複製、転写などの過程を踏む」ということですか。
そこに、論理のリンクができているようにみえるんですが。
あるいは、仮説のリンクでしょうかね。
やはり、ここは、まず、自然のBASEありき、(まず、神ありき、マリアは要らない。)のほうが、論理の展開がスムースのように見えるんですが。
仮説の検証が中途半端な段階でのノーベル賞受賞の功罪というのも、垣間見えるようです。

http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=618


[6037] Re:[6030] [6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:通りすがり 投稿日:2007/04/08(Sun) 07:05  

横から失礼。
[6021] でヤマビコ さんが
> 単語をキチンとしませんと、混乱が起こるので再度投稿します。

と書いているように

> となると、DNA/RNAの欠如のもとでの「複製replication→転写 transcription→ 翻訳 translation→修復repair→逆転写reverse transcription」
> というものがあるのかどうか、ということになりますね。

と書かれると若干混乱します。
「複製」という言葉には「同じ物が作られる」という意味があるので「DNAからDNAが複製される」になります。
だから「プリオン蛋白質の複製」という場合では第一義的に
「蛋白質から蛋白質」
でなければなりません。
だから「DNA/RNAの欠如のもとでの『複製replication(以下略)」という言葉は、面倒であっても
「その蛋白質をコードするDNA/RNAの欠如のもとで(その蛋白質を元に?)その蛋白質をコードするDNA/RNAが合成され、そのDNA/RNAが(複製or転写、以下略)」
と言うような表現にすべきです。
「DNAの欠如のもとでの『<DNAの>複製replication(以下略)」は間違いです。


[6036] Re:[6034] [6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/08(Sun) 07:00  

ルート133さん。
ご指示のキーワードで検索しますと、私の以前のブログ記事「血液検査で、異常プリオン発見可能との研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=619
も、出てきてしまうんですけど。
これは、Claudio Soto博士らの、ホモジェネートした、異常プリオン感染のハムスターの脳を、インキュベーションと超音波清浄の繰り返しによって、増幅させての感染再現実験ですね。
この実験のポイントは、「接種後、40日後から114日後の間が、悪玉プリオンにとっては、沈黙の時期( silent phase)となる。」という点にあるようですね。
この沈黙の時期( silent phase)というのが、人間の場合、20年から40年にもなると考えられるというのが、不気味ですね。
Soto氏のいうに、1990年代初期に感染した人の発症は、2010年または、2020年に集中することもありうるとしています。
でも、この研究によっても、感染の過程が解明されたわけでも、なさそうですね。


[6035] Re:[6016] [6015] 【社会】中国産小麦製品の輸入停止 米、ペット相次ぐ死で 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/04/08(Sun) 06:11  

小麦たんぱくが多く含まれるベーグルを食べながら調べたのですが、
小麦たんぱく そのものを表示してくれるものもありますが、
小麦粉自体に蛋白をプラスした強力粉(小麦たんぱく強化)
なんていうのもあるようで。。その場合、表示はどうなるんでしょう。

余談。
以前、あるイタリアンレストラン屋がピザ粉を販売してましたが、
動物油 システイン
と表示に書いてありました。何が入っているのか外食はホントわかりませんね。



[6034] Re:[6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:ルート133 投稿日:2007/04/07(Sat) 23:31  

protein-misfolding cyclic amplification
でGoogle検索してみたらどうでしょう。


[6033] Re:[6032] トキそしてコウノトリ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/07(Sat) 22:26  

若隠居Kさん。
そうですね。いかにもね日本での野生生物でのH5N1感染例が少なすぎますね。
ドイツの例ですと、このシマフクロウのほかに、ブナテン(stone marten )白鳥、猫、などの感染が報告されていますね。
参照
「Qinghai H5N1 M230I in German Eagle Owl」
http://www.recombinomics.com/News/04060701/H5N1_Eagle_Owl_M230I.html
日本の場合は、森林業が疲弊して、森に入る人がいなくなってしまったせいもあるんでしようね。
まさか、希少性のあるトキ、アホウドリにだけ、ワクチン注射済みなんてことないんでしょうね。
まさに、H5N1対策にも、格差社会が仄見えてきます。


[6032] トキそしてコウノトリ 投稿者:若隠居K 投稿日:2007/04/07(Sat) 22:07  

笹山さま

イーグル、クマタカの死、興味深く見つめています。
野鳥レベルの調査は日本以外はわりとすすんでいて、またきちんと報告されていますよね。鳥類の何がよく感染死するかは大切な情報だと思います。日本で白鳥の死が報告されないのは、きっと日本への渡りルートに住む白鳥が感染していないのでしょうね。一方、日本の野鳥の検査は、報告ではサンプル数の少なさに驚きます。これで充分なのでしょうかね。
さて、佐渡のトキです。簡易チェックで陰性とのレポートのあと、追加情報がありません。環境庁はすぐ発表すべきでしょうに。
さてさて、トキが実はH5N1に感染していたとしたら、日本国政府はどうするのでしょうか?
稀少種の保存とズーノロジー。そして、これまでの農水省の発言。パット修正すればいいのだと僕は思いますが、この近未来ストーリー、楽しみです。野鳥団体も、調査費に期待して政府よりにならないでチョウダイね。看板に傷をつけないでね。御用学者はいいけど、御用愛鳥ではねえ。杞憂でありますように。



[6031] 猛禽類と鳥インフルエンザの関係? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/07(Sat) 21:17  

今回、インドネシアで鳥インフルエンザで死亡した少女は、ペット用のイーグルを飼っていて、そのイーグルは、死んだという。
また、ドイツでは、シマフクロウが、鳥インフルエンザにかかって死亡しているという。
ひるがえって、日本では、熊本で、クマタカから鳥インフルエンザウイルスが発見された。
どうも、この種の鳥が鳥インフルエンザにかかるのは、奇妙な世界的一致ではある。



[6030] Re:[6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/07(Sat) 18:26  

ヤマビコさん。
DNA/RNAの欠如という点では、大体、一致しているようですね。
となると、DNA/RNAの欠如のもとでの「複製replication→転写 transcription→ 翻訳 translation→修復repair→逆転写reverse transcription」
というものがあるのかどうか、ということになりますね。
何か、仮説が仮説の再生産をしているような気がしていますね。
その意味では、自然界にあったBASEが変異したというTagliavini Tagliavini 氏の説がナチュラルなように、私には、思えるのですが。
これであれば、変な話ですが、行政責任は、生まれ得ないというメリット?も、あるでしょうし。
ニューギニアのクールー病の起源も、なんか、説明つきそうなかんじが。
もっとも、こちらは、カニバリズム(Cannibalism)原因説は、否定されるかも知れません。
もっとも、この説によっても、では、なぜ、近年になって、そのBASEからの変異が進んだのか、という疑問点が残りますが。
しかし、それは、スクレイピー起源説にも言えることですが。


[6029] 多分最も有力な仮説より 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/07(Sat) 13:52  

> ヤマビコさん。
> 2についてですが、
> PrPの
> 複製replication→転写 transcription→ 翻訳 translation→修復repair>
笹山さんの記述は、たぶん最も有力な仮説を紹介されているのではないかと思います。誤解があってはいけないので、判り易く解説してみたいと思い投稿します。
  その前に、疫学的にみると、BSEの特異タンパク質がBSE発生の原因であることについては疫学的に「確定」されていることだと思います。分からないのは、複製のメカニズムのみです。(と理解しています。)
  今一番有力な仮説は、BSEプリオン(タンパク質生命体)が脳に存在した時、発症できる動物の脳内にはBSEプリオンに近いタンパク質があって一定の条件下で合成され、機能していると考えられています。勿論このタンパク質は通常のタンパク質と同様に、宿主のDNAより転写されm−RNAが出来、このmーRNAを基にタンパク質が合成(翻訳)されるものですが、BSEプリオンが存在した時にはこの合成過程かあるいは合成後蛋白質が変化し、BSEプリオンに変わってしまうとする仮説です。ですが問題点として、実験室内で再現できないことが今一番困った問題で、多くの学者がこれを証明しようとしています。いずれにしても機能しないBSEプリオンのため、脳が機能障害を起こした結果が「BSE」であると考えられています。
 タンパク質からの直接の「複製」メカニズムについては色々と仮説の提案がなされておりますが、これらの仮説も全くBSEプリオンの「複製」の再現ができておりません。
笹山さんの「修復」は「正常」タンパク質が「BSEタンパク質」に変化することを示しているわけで、宿主の側からみれば「正常」から「異常」に変わることになります。
>


[6028] Re:[6026] [6025] [6012] [6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:無明 投稿日:2007/04/07(Sat) 13:28  

> > 人為的には媒介者を撲滅して疾病をなくすことに成功した例もあります。
>
> 無明さんのこのコメントの具体例を教えていただければ幸いです。Vectorが昆虫の場合にはどこでも相当てこずっていたと認識しています。特にマラリア撲滅では、ローカルな規模ではともかく、薬剤耐性系統を生んでしまってからDDTの再使用を求める声も出ていたと記憶しています。

人の病気ではないのですが、牛の大型ピロプラズマ(家畜法定伝染病)が沖縄にありました。媒介者はダニ(終生寄生性)でした。
当所撲滅のために牧野に殺虫剤を大量散布しましたが、生態系を壊しただけで失敗しました。
そこで、牛体への殺虫剤の使用に変更して、ダニの撲滅に成功しました。
媒介動物がいなくなったことで、病気もなくなりました。奄美諸島にはそのダニはいますが、原虫がいないので
病気はありません。
極めて希な例だと思いますが。


[6027] Re:[6025] [6012] [6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/07(Sat) 08:05  

無明 さん。
beachmollusc さん。
情報ありがとうございます。
このサイト「Chagas disease Information」http://www.search.com/reference/Chagas_disease
によりますと、Rhodniusが人間に直接吸血する場合以外のオルタナティブルートというのが、近年問題になっているようですね。
それは、口からの感染ということのようです。
具体的には、フクロねずみの糞便のまじった食物で感染した例や、「アサイヤシ」という椰子のジュースを飲んで感染した例とか、サトウキビジュースを飲んで感染した例などが、報告されてきているようです。
となると、Trypanosoma が、ねずみなどの体に入り込んで、それの糞などが、第二次媒介の役割を果たすというようなことのようですね。
これhttp://img.search.com/b/b8/Chagas_disease_cycle.jpeg
が感染経路図のようです。



[6026] Re:[6025] [6012] [6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:beachmollusc 投稿日:2007/04/07(Sat) 07:03  

> 人為的には媒介者を撲滅して疾病をなくすことに成功した例もあります。

無明さんのこのコメントの具体例を教えていただければ幸いです。Vectorが昆虫の場合にはどこでも相当てこずっていたと認識しています。特にマラリア撲滅では、ローカルな規模ではともかく、薬剤耐性系統を生んでしまってからDDTの再使用を求める声も出ていたと記憶しています。


[6025] Re:[6012] [6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:無明 投稿日:2007/04/07(Sat) 00:24  

ちょっと参考まで。

精査していないので、日本にシャーガス病の媒介昆虫がいるかははっきり言えませんが、
通常bector媒介者をもつ原虫病は、媒介者の分布域と一致して発生します。マラリアなども同じです。
人為的には媒介者を撲滅して疾病をなくすことに成功した例もあります。

あと、治療薬の話ですが、抗原虫薬は副作用がきついものが多いのです。
原虫も動物細胞ですから、宿主とほぼ同様の代謝系を持っています。治療薬は、
その代謝系のどこかをブロックすることによって効果を発揮しますが、宿主の代謝系も似ているので、
効果量と中毒量が接近しています。
容量を少しでも間違えると中毒を起こします。また、有効な薬剤の種類もこのような理由で極限られています。



[6024] Re:[6023] プリオン仮説が否定されたら? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/06(Fri) 20:59  

虹屋さん。
仮説でもって、公衆衛生に関する諸規定がされている場合は、ほかにもあるんでしょうね。
ただ、仮説の蓋然性が、高いのか、低いのか、の違いはあるのでしょう。
もともと、BSE肉骨粉説は、ワイルスミスのスクレイピー起源説を基にしているのであるし、また、近時のthe Carlo Besta Neurological Institute のTagliavini Tagliavini 氏の自然にあるBASE(Bovine Amyloidotic Spongiform Encephalopathy 牛アミロイド型海綿状脳症)起源説というのもあるわけでして、では、現時点で、どちらが原因なのかは、しかとは、いえない状況にあることは事実なのでしょうね。
しかし、プリオンが原因との蓋然性は、高い、というしかないのではないでしょうか。
今後、BARD牛が何匹発見されるのか、不定型BSE牛が、何匹発見されてくるのか、その時間的推移を経なければ、わからないことは、多いと思います。
参考
「BSEとBASEについての新たな研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=719
「ロンドンで開かれた非定型BSEに関する会議の模様」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=635
「「BSEは、プリオンが原因ではない」とのイェール大学の研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=706
「非定型BSEの位置づけ方のむづかしさ」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=121
「プリオン仮説以外の仮説を検証する必要はないのか?」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=280


[6023] 今度は牛タン、米国農務省発行の証明書のない米国産牛肉の輸出 投稿者:虹屋 投稿日:2007/04/06(Fri) 19:51  

3月28日、輸入業者から動物検疫所大阪出張所及び大阪検疫所に対して、神戸港に到着した貨物の中に米国農務省発行の証明書に記載がされていないスペイン語表記のある冷蔵牛タン(4箱)が含まれていた旨連絡があった。
出荷施設 : カーギル社 ドッジシティー工場(カンザス州)
数 重 量 : 250箱、約2トン

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/04/h0406-7.html

ところで、プリオン説が誤っていたとしたら、現行の飼料規制、牛肉骨粉の使用禁止の有効性がなくなるのでしょうか?

コレラの原因がコレラ菌と1883年にコッホが特定する以前から、流行を防ぐ公衆衛生学的手段は確立されていました。
ジョン・スノー 医師は、「汚染された水を飲むとコレラになる」という「経口感染仮説」を立て、調査と防疫活動を行って1840年代のロンドンの大流行を食い止めたのです。


牛肉骨粉の使用禁止の飼料規制が有効だからプリオン説が正しいとは言いません。プリオン説の様々な疑問が呈せられていることも承知していますが、科学的仮説なのですから当然です。

だからといって、現行の飼料規制、牛肉骨粉の使用禁止の有効性にまで疑問が持たれるのでしょうか?完全性があるとは思いませんが、有効性にまで疑問が持たれるのでしょうか?


[6022] Re:[6021] 単語の説明 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/06(Fri) 18:08  

ヤマビコさん。
なるほど、
このサイト「 Mad Cows-Protein Structure Gone Wrong 」
http://spider.iwr.uni-heidelberg.de/teaching/wes/2005/09_Mad_Cows_(Frank_Holtrup).pdf
では、下記のような認識ということのようですね。

スタン・プルシナーのプリオン・オンリー仮説

1.感染因子は、プリオンのみから構成されている。
2.伝染性・遺伝性TSEの原因である。
3.プロテインは、本来の正常な形を、病気を引き起こす形に変えて、増殖していく。
4.疑わしいプロテインは、プリオンとの異名をとる。
すなわち、核酸の欠けたたんぱく質に関係した感染性粒子 の略号である。

DNA/RNAに関する共通認識

TSEの特性として核酸分解酵素であるヌクレアーゼに強いのは、DNA/RNAの欠如によるものである。

現在の一応の共通認識

1.プリオンは、DNA/RNAの欠如した感染因子である。→立体構造遺伝的形質

2.プリオン仮説の検証は、いまだ未解決である。→伝染性プリオンたんぱく質の無細胞産生

3.効果的な治療学 開発のためには、PrPSc 構造の解明が必要である。→変換の分子構造

http://spider.iwr.uni-heidelberg.de/teaching/wes/2005/09_Mad_Cows_(Frank_Holtrup).pdf


[6021] 単語の説明 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/06(Fri) 17:34  

 単語をキチンとしませんと、混乱が起こるので再度投稿します。
複製:一般的には遺伝子(DNA/RNA)が同じものを造る時に使用されます。
転写:DNAからタンパク質を作るためのm−RNAを作る時に使われます。(m−RNA:メセンジャーRNA)
翻訳:基本となるDNA/RNA情報をタンパク質に変換させることを言います。
修復:一般的には、複製された遺伝子(DNA/RNA)の間違ったところを元に戻すことを言います。
逆転写:RNAから複製の元となるDNA/RNAを作ることを言います。
 これらは、すべてDNA/RNAについて用いられる用語で、BSEタンパク質の「複製」に同様の単語がどの様に用いられているかについての詳細は判りません。


[6020] Re:[6019] [6018] 異なった視点から 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/06(Fri) 16:38  

> ヤマビコさん。
> 2についてですが、
> PrPの
> 複製replication→転写 transcription→ 翻訳 translation→修復repair
> の過程をすべて明らかにする、ということですね。
> スタン・プルシナーStanley Prusiner教授の仮説の再検証ということになるのでしょう。
> とても、手に負えそうもありませんね。
 一般的な生命体の複製は、DNAからの複製で2重ラセン構造を示しており、いきなりDNAが複製されます。この複製されたDNAにタンパク質とかがくっ付いていくものですが、一部のウイルス(1本鎖RNA/DNA型のウイルス)はまず転写を行いこの転写されたDNAからDNA/RNAが複製されると考えられています。BSEプリオンの場合、説として何らかのDNA/RNAをまず作製し、これが転写によりm−RNAを作製し、このm−RNAからBSEタンパク質が合成されると考えるものです。もう一つの説して、BSEプリオンには何らかの条件さえ整えばBSEプリオン自体が複製できるとしているもので、この場合DNA/RNAに依存せず複製されると考えるものです。これまでの科学の常識ではタンパク質のアミノ酸配列は、DNA/RNAにコードされた情報からしか作りえないと考えられていましたが、もしBSEプリオン自体に複製能力があれば、これまでの科学の「生命体」の概念を変更しなければなりません。これまでの生命体の概念はDNA/RNAを介して自己と同様の子孫を残しえるものが生命体の基本概念であったかと思います。もし、BSEプリオン自身に自己複製能力があれば、BSEプリオンだけでなくこの様な蛋白質生命体が自然界に存在している可能性がある訳で、密かにこのような生命体を求めている科学者があるかも知れません。
>


[6019] Re:[6018] 異なった視点から 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/06(Fri) 13:39  

ヤマビコさん。
2についてですが、
PrPの
複製replication→転写 transcription→ 翻訳 translation→修復repair
の過程をすべて明らかにする、ということですね。
スタン・プルシナーStanley Prusiner教授の仮説の再検証ということになるのでしょう。
とても、手に負えそうもありませんね。



[6018] 異なった視点から 投稿者:ヤマビコ 投稿日:2007/04/06(Fri) 11:20  

 最近、H1N1のH5N1への免疫原性の問題とBSEに関するお話が話題になったかと思います。私見を述べさせていただきます。
1.AIウイルスについてH1N1とかに分類しているのは『血清型』でさらにこの分類は亜型に分類されているものです。この血清型というのはある感染血清が共通に反応すると言うことを意味し、ウイルス側から見れば、『同じような抗原部位がある』ということを意味しています。ですからH1N1に感染した人はH5N1に対して共通する抗体を産生していることは当たり前の科学的論理です。問題はこの抗体がどの程度防御に関わっているかで、AIの場合発症抑制まで出来る抗体ではないと言われてきました。これは勿論、抗体レベルの問題があり、高いレベルの抗体はかなり症状を抑えることは常識的に考えられる範囲かと思います。
2.BSEについて色々と話題を振りまいていますが、現在一番判っていないことがあります。それは、BSEプリオン(特異タンパク質がどうして「複製」出来るのかのメカニズムです。ですから、BSEプリオンの発現は、感染というべきなのかどうかは未だ結論を得ていない状況かと思います。他種動物から人や牛に「感染」するメカニズムは同種の「感染」メカニズムが判らないことにはなかなか結論が出せないのではないかと思いますが。一般的な生命体の複製は、既存のDNA/RNAを基に複製されますが、「タンパク質がタンパク質を複製できるか」と言うテーマです。もう少し、科学の進歩を待ちましょう。


[6017] 輸入バイオ燃料、日本上陸 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/06(Fri) 08:40  

植物由来のバイオエタノールと石油系ガスのイソブテンを合成した燃料「ETBE」を積み込んだタンカーが6日午前、フランスから新日本石油グループの根岸製油所(横浜市)に入港する。発注主体は石油元売り10社で、地球温暖化防止に向け、ガソリンにETBEを混ぜた上で、レギュラーガソリンと同じ価格で27日から首都圏50カ所の給油所で販売する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070406-00000032-jij-int

というのですが、「レギュラーガソリンと同じ価格」というのが、なんとも、解せませんね。
以前の代替ガソリン「ガイアックス」(GAIAX)とか、「エピオン」(EPiON)とか「クリアス」(CLEATH)とかの運命の二の舞にならなければいいんですが。

http://www.epochtimes.com/b5/7/4/4/n1668517.htm


[6016] Re:[6015] 【社会】中国産小麦製品の輸入停止 米、ペット相次ぐ死で 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/05(Thu) 13:32  

掲示板からさん。
これ「北美寵物食品汚染來自中國 消費者恐慌」
http://www.epochtimes.com/b5/7/4/4/n1668517.htm
が中国サイドの情報ですね。
これによると、
化学用メラミンが含まれている中國徐州安営生物技術開発有限公司(Anying Biologic Technology Development Co.)生産の中国産小麦を使用していたのは

Menu Foods
http://www.menufoods.com/recall
リコー対象製品一覧は
犬用
http://www.menufoods.com/recall/product_dog.html
猫用
http://www.menufoods.com/recall/product_cat.html

Hill's Pet Nutrition
http://www.hillspet.com
リコー対象製品一覧は
http://www.hillspet.com/menu_foods/md_Recall_03312007_en_US.htm

Nestle Purina Pet Care Co.
http://www.purina.com
リコール対象製品一覧は
http://www.purina.com/i/company/food_chart_img.jpg

Del Monte Pet Products
http://www.delmonte.com
リコール対象製品一覧は、
http://www.delmonte.com/petfoodrecall.html

のペット食品で、リコール対象は、上記サイトに書かれているということですね。

中國徐州安営生物技術開発有限公司のサイトは、下記です。

http://72.14.253.104/search?q=cache:foRQ-zZ9fwsJ:big5.uvn.cn/corp/shop/archive_act_index_c_594370.jhtml+%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E5%BE%90%E5%B7%9E%E5%AE%89%E7%87%9F%E7%94%9F%E7%89%A9%E6%8A%80%E8%A1%93%E9%96%8B%E7%99%BC%E6%9C%89%E9%99%90%E5%85%AC%E5%8F%B8&hl=ja&ct=clnk&cd=12&gl=jp


[6015] 【社会】中国産小麦製品の輸入停止 米、ペット相次ぐ死で 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/04/05(Thu) 12:58  

【社会】中国産小麦製品の輸入停止 米、ペット相次ぐ死で
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1175727299

小麦たんぱく グルテンは
結構なんにでも入ってますが
日本にはどうなんでしょうか。




[6014] 韓国、今度は「EUとのFTA交渉近く開始」 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/05(Thu) 09:52  

韓国通商交渉本部の金鉉宗本部長は4日、今後も各国との自由貿易協定(FTA)を推進していく考えを示すとともに、欧州連合(EU)との交渉も近く始めると明らかにした。
国会統一外交通商委員会に出席し、今後のFTA交渉の計画を問う質問に答えた。
金本部長は今後の戦略について、利害関係が緊密でなくとも距離の遠い国と親交を深めた上で、近くの国を攻めるという「遠交近攻」で進めると述べた。まずは遠くで市場を確保した上で、日本や中国を相手にする考えを示したもの。
日本とのFTA交渉については、1年間にわたり交渉を進めたが、日本が韓国に提示した農水産物の開放幅が小さく、これよりも良い条件が出されない限りは無理だとの見方を示した。中国とのFTAは先月から政府間の共同研究が始まっており、年内に評価判断を下す予定だ。

いよいよ、取り残される日本ってとこでしょうかね?

http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=2007040400420088&FirstCd=02


[6013] 「韓米FTA合意、日本・中国のほうがびっくり」との東亜日報の社説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/04(Wed) 21:19  

この東亜日報の社説
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007040465498
では
「韓国と米国の自由貿易協定(FTA)交渉が妥結したというニュースにもっとも驚いたのは隣国の日本と中国だ。韓国が米国との統合市場を足場に、北東アジアの通商拠点として急浮上するのを日中は恐れているのだ。長期不況から脱し、再跳躍している日本は、北米市場で韓国に押され、自動車、電気電子分野での優位を失うのではないかと懸念している。中国からも「韓米FTAが韓国の国際的な地位向上につながる」という声が聞こえている。 」
として
「日本政府は韓国のように、「農産物市場の開放は避けられない」とは言いにくい立場にある。7月の参議院選挙を前にFTAをめぐる議論すらタブーになっている。このように悪条件がそろっているにも関わらず、経済専門家は「韓米FTAのショック」をあらわにしながら、「これ以上FTA交渉は避けられない」と力説している。早稲田大学の浦田秀次郎教授は、「韓国が今の勢いを加速させて欧州連合(EU)ともFTA交渉に入れば、日本はFTAからさらに取り残される」と憂慮をあらわにした。 」
と、日本の狼狽振りを伝えている。
自民党の農林議員も、そろそろ、発想の転換が必要な時期に入ったようで。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007040465498


[6012] Re:[6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/04(Wed) 14:45  

掲示板から さん。
情報ありがとうございました。
シャーガス(Chagas)病というのは、聞きなれない病気ですが、調べてみると結構昔からあるポピュラーな病気なんですね。
トリパノソーマ(Trypanosomiasis)という鞭毛虫が原因のようで、トリパノソーマ症はアフリカトリパノソーマ症(いわゆる睡眠病)(HAT) とアメリカトリパノソーマ症(Chagas病)(Chagas)に区別されるようですね。

こんな具合
http://www.medscape.com/content/2002/00/42/35/423530/art-eid423530.fig1.jpg
または、こんな
http://www.carryingcapacity.org/alerts/Image39.jpg
のものが体にでてくるようです。
また、こんなこと
http://www.vif.se/Filer/Bilder/chagas.jpg
になるのもあるようですね。
眠り病の症状も見せるようです。
薬としては、スラミン Suramin(商品名 ゲルマニン Germanin)または、ペンタミジンPentamidine(商品名ベナンバックスBenambax )が使われるようですね。
ペンタミジンのほうが効くようですが、副作用が強いようです。
いずれも、症状が二期にはいると効力がないとのことです。
ですから、このご紹介の記事の中の「治療法もお手上げ」の部分は「二期になると」の条件が必要のようですね。
ゲルマニンは、この薬
http://www.irxmedicine.com/products/pdt.asp?p_unitid=29062
ですが、ずいぶんと高い薬ですね。
媒介するのは、サシガメ(Rhodnius )
http://genome.wustl.edu/genome.cgi?GENOME=Rhodnius%20prolixus
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%A1
という虫のようです。
カメムシ目カメムシ亜目に属するようですが、日本にいるカメムシの媒介の可能性は、ないのでしょうかね?
何でも、日本の志賀 潔さんが発見、治療法の研究に当たられたとかですが、まさか、その研究が日本で生きようとは、さすがの志賀さんも想像はしていなかったでしょうね。


[6011] 日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/04/04(Wed) 11:10  

日本にシャーガス病が発生 出稼ぎ者が持ち込む
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DO_N_ID=16058


[6010] 東亜日報の米韓FTAに関する社説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/03(Tue) 13:08  

今回の米韓FTAについて、東亜日報に次のような社説が載っています。

「盧大統領のFTAリーダーシップは隣国の日本とも対比される。米国の官民はずっと昔から日本に「日米同盟の深化のためにも両国間のFTAが必要だ」と助言してきたが、日本の政治指導者たちは勇気が出せなかった。日本も農村問題がかかっているためだ。盧大統領のように農民に向かって、「いまや農業も市場論理に支配されるほかない」と話せる指導者がいなかったのだ。日本では今になって、韓米FTAが日本経済に不利に働く可能性を懸念する声が出始めている。」

なるほど、耳の痛い話ですね。
もっとも、これからのノムヒョン大統領は、韓国国会での批准問題という内なる敵に向かって、駒を進めることになりますが、この難関を克服できるかどうか、米韓大統領のレイムダック競争にならなければ、と念じているものであります。

一方、日本は、クーデター後のタイ政権と、自由貿易協定(FTA)を含む日タイ経済連携協定(JTEPA)J調印を来日中のスラユット首相と決めるが、こちらも、クーデターはしたものの、いたって、経済政策で評判のわるいレイムダック政権だ。

対する日本の政権も??????

ひょっとして、FTA協定って、レイムダック政権の切り札的、打ち手の小槌的存在?

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007040343028


[6009] 「米韓FTAは、苦痛以上の喜びを与えてくれるであろう。」との韓国側の論説 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/03(Tue) 09:05  

韓国のアメリカ牛肉輸入再開問題をめぐっては、今回の明らかになった「米韓FTA」と、アメリカ牛肉輸入再開問題と、どちらを優先させるべきかとの確執(韓国政府内の財経部と農林部との衝突)が、韓国政府内部でも、かねてからあった。
しかし、こうして、その全容が明らかになると、アメリカ牛肉輸入再開問題などというものは、いかにも、小さな問題であり、逆に、日本にとっての、今回の「米韓FTA」実現が、いかに大きなショックであるかが、わかるのだが。
この論説「The Korea-U.S. FTA Will Bring More Gain Than Pain 」
http://english.chosun.com/w21data/html/news/200704/200704030008.html
は、韓国側から見たその意義付けを、よく語っている。

このサイトでは、まず、もちろん、今回の米韓FTAの実現が、韓国農業やサービス産業に与える打撃は大きいであろうが、韓国経済は失う以上のものを得るであろうとしている。
その例として、この論説では、カナダとメキシコの例を挙げ、北米自由貿易協定の締結が、擬似植民地の発生をもたらすことはなかったとしている。
また、この協定によって、カナダ、メキシコに、敗者や貧者を生むことはなかったとしている。
むしろ、敗者は、これらのドラスティックな連帯を生むことができない国々にもたらされているという。
韓国内部の準備ができていないという批判もあるが、韓国は、土壇場にならなければ改革の進まない国なのだから、外部からのこのようなショックが必要なのだという。
そして、WTO交渉が行き詰っている今の時点での米韓FTAの実現だからこそ、いっそう意味があるのだという。

以上が、この論説の概略だが、翻って、日本にとってみての、頭越しの、この米韓FTAの実現は、かなりのショックである。
それは、今後のWTO交渉の行き詰まりが予測されればされるほど、日本にとっての選択肢は、限られたものとなる。
ブッシュ大統領のファスト・トラック権限は、今年の6月末で終わる。
その時点で、ブッシュ大統領は経済外交面では、実質、レイムダックとなる。
その意味で、今回の米韓FTAの実現は、ブッシュ大統領が放った最後の矢なのかも知れない。

http://english.chosun.com/w21data/html/news/200704/200704030008.html


[6008] 教科書検定-BSE「プリオン説」に待った- 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/04/01(Sun) 21:02  

だそうで。
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20070330-13参照
たしかに、私のブログでも
「「BSEは、プリオンが原因ではない」とのイェール大学の研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=706
「BSEとBASEについての新たな研究」
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=719
「異常型プリオンタンパク質(PrP)の果たしている役割は、TSEの副次的なマーカーとしての役割」とのイギリス研究グループの論文
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=582
プリオン仮説以外の仮説を検証する必要はないのか?
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=280

など、立て続けに、見直し論が出ているかんじですね。



[6007] Re:[6002] [5996] [5993] 食物だけじゃないんですね マラカイトグリーンと畳 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/04/01(Sun) 10:30  

> マラカイトグリーンで着色された食物が話題になってましたが
> 畳の着色にも利用されてたんですね
> 有機リン系の防虫シ−トとか。

古畳を牛の餌料にして中毒の話があるので
これらもその後どうなってるのか
肥料や餌料になっていないかを考えると ぞっとします。




[6006] Re:[6005] [5999] [5998] そんなに大それたことではなくて・・・ 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/31(Sat) 22:48  

ときさん。
確かに、この愛鶏園裁判には、いくつかの疑問が残りますね。
判決前文を見ていないのですが、少なくとも、このご紹介の記事の中に書かれている
「ウイルスのまん延で他の農場の鶏の健康、国民の健康が脅かされる危険も否定できず、私企業の都合や利益を優先した身勝手なものと評価せざるを得ない」
の部分には、引っかかるものを感じます。

すなわち、ご指摘のように、「H5N2」が、「ウイルスのまん延で他の農場の鶏の健康(が脅かされる危険)」があるとはいえるでしょうが、
「H5N1」ならともかく、「H5N2」が「国民の健康が脅かされる危険も否定できず」
ということは、科学的に証明できるのでしょうか。

また、おっしゃる「家伝法に規定してあるのはあくまでも「感染」ではなく、「病」の規定だけですので。ウイルス感染に対して「患畜」というのはやはり無理があります。病が起こらない場合はなおさらのこと。」については、私のブログでも、「低毒性時代の日本の鳥インフルエンザ対策についての、ひとつの提案」http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=429
において書いたように、
「日本の鳥インフルエンザ対処方針では、農場で、鳥インフルエンザ抗体陽性が確認され、 動物衛生研究所でのPCR検査陽性となった場合には、PCR検査陽性分については患畜」
ではあるが、
「PCR検査が有効なのは、病気で死ぬ間際あるいは直後の、ウイルス粒子のある段階での検査で、その発症衰弱・へい死の原因がある特定のウイルスによるものではないかとの推定に基づいて、あるかないかの判別をするだけであり、 「PCR検査」の陽性陰性が、「ウイルスの感染経験」を判別「確定」するものたりえていない」
という問題点がありますね。



[6005] Re:[5999] [5998] そんなに大それたことではなくて・・・ 投稿者:とき 投稿日:2007/03/31(Sat) 21:50  

笹山様
> この点からいえば、馴致と非馴致、これをどう位置づけるかが、ときさんの問題意識の一部なんでしょう。
> つまり、馴致は、自然の遷移過程なのだが、経済動物から見ての馴致は、どのような位置づけなのか、ってことなのでしょうかね。

 あくまでも生態系の中のそれぞれ一生物個体として、病気(ウイルス感染症)を乗り越えて生きていくことのあり方を、人為の思い込みによる不自然さを脱し、できるだけ生物の摂理に寄せたほうがいいのではと、ただ単純に素直に思っているだけです。けっして、いきなり集団や群を考えているのではなく、あくまでも個体が病気を克服していくことの様態の科学的事実を踏まえたいと思っています。
 その点に関して、鶏病の専門家は非常に大雑把な考えにもとづいて進めているものだと驚愕しております。それが、結局、ホストの側の「免疫」を無視した制度設計にもつながっています。
 どんどん最新の分析技術が発達して、従来、存在はすれども原因が不明だったものも分かるようになってきたはいいですが、それを、旧い病気認識にもとづいて設計された法にあてはめようとするのもおかしな話です。いわば、旧型の98シリーズに最新ウンドウズをインストールして動かそうとするようなものになっているのではないでしょうか。日本の獣医学界は「免疫」(自然免疫ではなく、獲得免疫を)を無視しているようにしか見えません。

 「鳥を宿主とする(インフルエンザ)ウイルスが直に人間に感染した」などといったことは、少なくとも、かつて実際に数多くの鳥類に囲まれて育ったことがある身としては(父親がその方面の趣味にのめりこんでいたもので)、心底、にわかに信じられないところがありますし、ウイルス学や免疫学の教科書を見渡しても、ごく一部の特殊な感染様式、病因のウイルスを除いて、「宿主特異性」を無視した振る舞いをする「生態」をもったウイルスは全くないといっていいのです。しかもインフルエンザウイルスです。
 「H5N1パンデミック」は仮想の物語(フィクション)でしかありません。もう感染は実際に起こっていることも確かですし、しかも、どうやら大したことがないらしいというのは現実が証明しています。
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/toriinf-map.html
 いいかげんに、いつまでもH5N1の特別扱いは、止め時を見極める頃になってきたように思います。どうやら抗体も保有する事実が見られるのではないでしょうか。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=708
 
 10年ほど前に「あるある」といって論を立ててしまった人々に対して、「ない」ことを証明するのは至難の技です。まさに「trivial」のようなものではないでしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d18221f1907d8c5e2b9e9094a6cb48a1

 なお、自然保護・環境問題に関しては、生物学者である池田先生が一見暴論的ではありますが、なかなか的を射ているのではないかと思っております。

『環境問題のウソ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4480687300/
『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』
http://www.amazon.co.jp/dp/4862481221/
『学者のウソ』
http://www.amazon.co.jp/dp/4797337060/


◇鳥インフル裁判判決 『全然納得していない』(2007.03.31 東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20070331/lcl_____ibg_____000.shtml

 この際ですから、「家畜伝染病予防法」の「ウイルス感染症」に対する「法」の不備と、その疾病思想とウイルス感染の現実との齟齬をつくために、是非、最高裁まで闘って欲しいと思います。家伝法に規定してあるのはあくまでも「感染」ではなく、「病」の規定だけですので。ウイルス感染に対して「患畜」というのはやはり無理があります。病が起こらない場合はなおさらのこと。
 それと非常に陰湿な感を抱きましたが、もはやこの事件に関連した報道記事のどれにも、(無病型、低病原性)「H5N2」について触れたものはなくなってしまいました。裁判の争点の一番大事な部分であるにもかかわらず。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=710


[6004] Re:[6000] [5999] [5998] 自然を保護できるの? 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/31(Sat) 19:10  

beachmolluscさん。
泡瀬の埋め立てについては、下記のサイトでも、以前書いたことがありました。
参照「バブル時代の発想を引きずった沖縄の泡瀬埋め立て計画 」
http://www.sasayama.or.jp/diary/2002mar16.htm
やはり、ラグーンというものの特殊性や自然の恩恵に、もっと価値観を見出すことが必要であると思います。



[6003] 通りすがり さんがご紹介した医師の皆さんの書き込まれる掲示板でのご議論のその後 投稿者:笹山登生 投稿日:2007/03/31(Sat) 18:48  

この私の掲示板で、通りすがりさんが、[5988] 無題 で、「勤務医 開業つれづれ日記」http://ameblo.jp/med/entry-10029287106.html
というサイトをご紹介くださったので、私は、[5990] で、アメリカの救急救命士が許されている領域に比べ、日本の救急救命士の領域が制限されているがために、夜間救急の医師に過重な負担がかかっているのではないか、という問題提起をしました。
このことを、通りすがりさんが、「勤務医 開業つれづれ日記」http://ameblo.jp/med/entry-10029287106.html
で、次のように紹介されました。
「ここのリンクをある掲示板に貼り付けたころ、
「日本の場合、救急医療において、救急救命士ができる領域がアメリカに比して、制限されているがために、ことさら、医師への精神的・肉体的負担が、過重になるという問題が、背景にあります。」
という意見がありました。
この意見から想像すると、救急救命士ができる領域を広げて作業させれば
(投稿者は「最近になって、AED(自動式体外除細動器)の使用など、デ・レギュレーションも図られてきましたか、これらも、医師の指示の領域が、結果として増えてしまうという問題も、あるわけですね。」とも書いていますが)
その分救急については医師の負担が減るように思えますが、
実際はどうなのでしょう?
救急救命士の活用は、鬱になるほどの労働を少しでも軽減することに役立ちそうでしょうか?」
との問題提起をされました。
これに対して、次のような論議が沸き起こりました。

消外医@ さん。
「救急救命士ができる領域を広げて作業させても、そこで治療が完結(医師の関与がなくなる)事はありませんから、残念ながら医師の負担の軽減には全く寄与しません。」
contaさん
「救急救命士の能力向上は、真の救急患者の救命率の向上をもたらすと予想されます。しかし、能力向上と、救命士の出来る領域を広げるのは並行して行わなければなりません。
現状では、医師の指示なくして気道確保、薬剤投与など出来ないわけです、そのため当院でも宿直がメディカルコントロールの役割を担うことがあります。しかし、救急隊からのコールを受けたことが自分は一度しかありません。
中略
やはり、医師のストレスの原因は、急性アル中や、精神科救急、およびコンビニ受診、救急車をタクシー代わりに利用する方々です。
中略
救急救命士の技能向上、職権の拡大はなされてよいと考えますが、医師の労働条件うんぬんとは違う話だと思います」
おだまきさん
「救急救命士の権限拡大に関して
権限には、手技には、責任がセットになっています。
中略
 ・・・そのような事態を避けるために、「とりあえず、病院に運んどくか」 という判断がなされることは、想像に難くありません。
おそらく、救急救命士の責任回避本能が働いて、医師の負担の軽減にはつながらないでしょう。
後略」
雪月花さん
「権限拡大してもそれを行使しない、出来ないのなら拡大する意味がないですね。
あまりパラメディカルを増長させない方がいいと思うのですが。
医師の立場をこうして相対的にも絶対的にも貶めてきたことが現在の労働条件の悪さをもたらしています。」
conta さん
「当然 能力向上とセットでなければなりません
その上で技能を行使するかどうかは救命士個人の問題です。
自分は、救急医療の人間ではないので、考え方が甘いですかね?」
一勤務医@謹慎明け さん
「ターミナルをみとる際、病院に泊まり込みますけど,すごく疲れます。漫画が読んでても、ネット見てても。それをよしとするのは自分の職業的倫理観なんだけど、こういう判決が出るのなら,雪月花先生の以前からの主張は正しいことになります。
でも、救急救命士を非難してはだめだ。彼らは命を救う仲間だ。お互いに馴れ合わず、誇りを持ってつき合おう。そのためには謙虚さが必要ではないですか?
繰り返すが「増長させない方がいい」なんて言っちゃ駄目だ。むしろ医者は彼らをレベルアップさせる立場にあるのを理解してください。」


[6002] Re:[5996] [5993] 食物だけじゃないんですね マラカイトグリーンと畳 投稿者:掲示板から 投稿日:2007/03/31(Sat) 16:46  

マラカイトグリーンで着色された食物が話題になってましたが
畳の着色にも利用されてたんですね

マラカイトグリーン 畳
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%80%80%E7%95%B3&lr=
有機リン系の防虫シ−トとか。