笹山登生の発言・寸感アラカルト

2003年5月21日以降 カナダのBSE問題についての発言集

the Canadian Cattlemen's Association のBSE報告 笹山登生 103/05/21(Wed) 11:55:21削除
URL: http://www.cattle.ca/

とつじょ飛び込んできたカナダのBSE発見のようだが、実は、前から、カナダの牛については本当に安全なのか?といううわさはあった。
カナダのCanadianHealthCoalitionでは、http://www.healthcoalition.ca/bse.html に見るように、今回の発生産地Albertaが、1993年から、生体牛の輸入をしていることに警告を発し、今何をすべきかを示唆している。
今回のカナダの一件で、一番あわてているのがアメリカ、いち早くFDAは、安全声明を出しているが、ニューヨーク株式市場相場にも影響を与えた。

カナダのBSE発生に、アメリカが神経質になるわけ 笹山登生 103/05/21(Wed) 16:23:17削除
URL: http://agecon.uwyo.edu/Marketing/mngtcmkt/Intl.pdf

アメリカとカナダとの牛の関係は、ミートよりも、むしろ生体牛にある。
カナダとアメリカとの生体牛の輸出入関係は、1988年には、カナダからアメリカへ48万7500頭の輸入、アメリカからカナダへ12万8500頭の輸出だったのが、1995年には、カナダからアメリカへ113万2700頭の輸入、アメリカからカナダへ9万4500頭の輸出となっている。
すなわち、アメリカにとって、カナダから、相当量の生体牛が入ってきているわけで、これに、BSEの疑いがもたれるとあっては、アメリカの畜産農家にとっては大打撃となるわけである。
ちなみに、一昨年、日本のBSE発生時、アメリカは、日本から過去に輸入された生体牛を、即座に隔離した。
このときは、1990年から1999年にかけて生体輸入された237頭について、隔離調査したもので、カナダの場合とは桁違いに少ないものであった。

「日本はどうするだろう?」だって 笹山登生 103/05/21(Wed) 17:05:45削除
URL: http://www.agriculture.com/default.sph/AgNews.class?FNC=goDetail__ANewsindex_html___49939___1

上記URLによれば、「アメリカとカナダの牛肉の関係の密接さを考慮すれば、日本は、アメリカのビーフもカナダ同様とみなして、禁輸措置に出るかも知れない。日本は、どのような措置をとるのだろう?」だそうで。

今回のカナダでのBSE発生は、トレーサビリティ実証のいい機会になるかも知れないとの意見 笹山登生 103/05/22(Thu) 09:50:19削除
URL: http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/N21213949.htm

上記URLでは、今回の発生のBSE牛の農場は、2つ以上の農場を転々としてきた可能性があるとしながらも、2年前からカナダが採用している耳タッグ認識番号制度( ear tag numbering system)によって、その原因関係牛のトレーサビリティの精度はかなり高いものになるであろうと述べている。
このプログラムは、2001年1月1日から施行された、the Canadian Cattle Identification Programというもので、詳細は、http://www.sdglibrary.ca/agri-portal/tracebacks.html を参照

いずこも同じ『牛肉食い』パフォーマンス 笹山登生 103/05/22(Thu) 18:05:37削除
URL: http://graphics7.nytimes.com/images/2003/05/21/international/21cnd-canada.jpg

大口を開けてカナダ産ステーキを頬ばっているのは、カナダの首相Jean Chretienさん。
そういえば、一昨年、日本でも、このようなみっともない光景があちこちで展開されてましたっけね。

カナダのBSE安全神話が崩れた後のドミノ 笹山登生 103/05/22(Thu) 18:31:50削除
URL: http://www.usatoday.com/news/nation/2003-05-20-inside-madcow-usat_x.htm

あれほど安全に自信を持っていたカナダのBSE安全神話が崩れた後には、同じ安全神話に支えられてきた、アメリカのテスト数の少なさなどに、果たしてこれでいいのかという疑念が深まってきたというのが、上記URLサイト。
懸命に火の粉を振り払うアメリカだが、果たして、逃げ切れるのか?

カナダのBSE発生で、アメリカ・メキシコ・カナダ一体となった検査体制の見直しへ 笹山登生 103/05/23(Fri) 09:08:36削除
URL: http://www.producer.com/articles/20010201/news/20010201news09.html

カナダのBSE発生が、隣接する他の国々に、検査体制など、いろんな意味での見直しを迫っている。

タスマニアで、カナダから輸入された生体牛についてモニター開始 笹山登生 103/05/24(Sat) 09:33:53削除
URL: http://www.abc.net.au/news/australia/tas/mettas-23may2003-3.htm

ということで、カナダ産生体牛についても、BSEモニターが始まった。
このタスマニアの動きは、他の国にも飛び火することは、必至。
となると、最大のカナダからの生体牛輸入国アメリカの動きはどうなるのだろう。

カナダとアメリカは、BSE運命共同体との意見 笹山登生 103/05/24(Sat) 10:16:07削除
URL: http://www.counterpunch.org/greger05232003.html

上記サイトでは、カナダとアメリカとは、BSE対策については、基本的に同じ状況にあるとしている。
すなわち、抜け穴があるということ、監視が不十分であるということ、保護主義的であるということなどに付いてである。
その意味では、カナダにBSEが発生したということは、アメリカにBSEが発生したのとおなじことであるとしている。
いまや、アメリカの牛肉消費者は、危機に陥っているとの認識をしめしている。
ところで、このサイトの中で紹介している2002年1月発表のGAOの報告http://www.gao.gov/new.items/d02183.pdfの中では、BSE発生国から輸入の生体牛のモニターの必要性に付いて強調している。
この中で、特に一昨年の日本でのBSE発生時の、日本より輸入の生体牛のモニターに付いてふれている。
日本からの生体牛の輸入は、1993年から1999年にかけて、242頭が輸入され、USDAは、そのうちの214頭の居場所を突き止め、28頭については、なお居場所確認中とのことである。
この居場所を確認できた214頭のうち、24頭はすでにと畜され、また40頭は輸出されていたので、残りの150頭に付いてモニターをはじめた。
この報告書では、生体牛によるBSE汚染の可能性は、危険部位汚染よりは、課率は低いものの、この危険性評価方法に付いて確立すべきものと提言している。
これらの経緯から、今回のカナダよりの生体牛に付いての汚染対応に付いては、日本でのBSE発生時の対応に準じて、カナダ産の生体牛のモニターをするとなると、膨大な処理量になるものと思われる。

予想に反して遅々として進まない、カナダのBSE牛の生産履歴追跡 笹山登生 103/05/24(Sat) 18:59:21削除
URL: http://www.cbc.ca/stories/2003/05/23/madcow_farmer030523

4477で「今回のカナダでのBSE発生は、トレーサビリティ実証のいい機会になるかも知れない」と書いたが、その後のカナダの動きは、予想に反して鈍いものがある。
これは、耳タッグ認識票によるトレーサビりティシステム導入前にうまれた牛であることなどから、いまだに、この牛の生産履歴すらわかっていないようだ。
上記サイトによれば、今回のBSE牛の持ち主であるMarwyn Peaster さんは、昨年、AltaのLloydminsterのオークションで求めたという。
Marwyn Peaster さんは、5年以上前に、Mississippi から、AltaのWanhamに移り住んできたという。
BSE発生確認後、 Canadian Food Inspection Agencyは、二つのラインから、該当BSE牛の肥育・生産履歴を追跡しているが、木曜日現在、何もわかっていないという。

大体わかってきた、カナダBSE牛の履歴 笹山登生 103/05/24(Sat) 19:30:43削除
URL: http://www.canada.com/vancouver/news/story.asp?id=B08616A7-C518-4F51-B10C-154E7BA63BB5

上記サイトでは、今回のカナダBSE牛の履歴に付いて、次のように書いている。

1997年4月、SaskのBaldwintonにあるMel McCrea's farm で生まれた。
1998年4月、Lloydminster stockyardをとおして転売され、AltaのTulliby LakeのStanley and Dorothy Walthouse で肥育された。
1998年11月、SaskのSandy BeachのBryan Babeyにうつり、そこで4年間いた。
2002年8月、AltaのFairview のMarwyn Peasterに売られた。
2003年1月、Marwyn Peasterさんは、牛が立てないことに気づき、この牛を売った。
2003年1月31日、この牛は、Fairview 地区と畜場で、消費に適さないと判断される。
2003年2月、この牛は、と畜され、頭は、研究所にテストのため輸送され、死体は、食用加工され、Prince George と Fraser Valleyの農家に売られた。
2003年5月22日、Marwyn Peasterさんは、同じ農場にある家畜を、LethbridgeのAnimal Diseases Research Institute に移送し、と畜後、検査した。
2003年5月、 疑惑の牛の脳組織が、Alberta labで、陽性と判定された。同時に、サンプルが、Canadian Food Inspection Agencyに、送られ、陽性と判定され、Marwyn Peasterさんの農場は隔離された。

カナダのBSE牛は、ダウナー牛問題に発展か? 笹山登生 103/05/25(Sun) 08:33:34削除
URL: http://www.canada.com/edmonton/edmontonjournal/story.asp?id=5569F4D1-A842-4728-96DD-CDEA797029AE

今回カナダで発生したBSE牛は、足腰が立たないへたり牛−すなわちダウナー・カウであった。
このダウナー牛は、カナダでもアメリカでも、日常茶飯事のごとく現れるが、と畜場にいくことなく、自家処理さるか転売され、今回のようにBSE検査にまでいたることはまれである。
上記サイトでは、今回のケースは、その意味では、おそらく、ダウナー牛としては、まれなケースで、BSE判定にいたった例だろうとしている。
そして、ダウナー牛の死亡牛を全部検査すれば、BSEの数はもっと増えるのではないかとしつつも、それを可能とする法律も規則も何もない状態であると言っている。
さらに、このサイトでは、今回のBSE牛の頭が、3ヶ月半も、検査待ちで、フリーザーの中におかれっぱなしであったことは、検査員の不足のためであったためとしている。
また、その間にも、頭を切り離された本体のほうは、飼料加工され、農家に販売されていたという事実を見れば、二次汚染を防ぐ体制にまったくなっていなかったと、指摘している。

再-カナダBSE牛の履歴 笹山登生 103/05/25(Sun) 18:35:41削除
URL: http://www.canoe.ca/WinnipegNews/ws.ws-05-26-0006.html

このサイトのほうが、詳しいみたいですね。
ただし、頭以外が、飼料向けに加工され、農家の手に渡っていたという大事な事実部分が、そっくり抜け落ちている。
大本営発表でしょうかね。

タスマニアがカナダからの生体牛に神経質になるわけ 笹山登生 103/05/26(Mon) 10:51:31削除
URL: http://www.google.co.jp/search?q=cache:rBm34mOSshAJ:www.dpiwe.tas.gov.au/intertext.nsf/Attachments/EGIL-5BF59Y/%24FILE/OBENDORF%2520REPORT080502.pdf+OJD++BSE++scrapie&hl=ja&ie=UTF-8

6年前にタスマニアには、羊の糞などを媒介としたヨーネ病(Ovine Johnes Disease -OJD-)で、島の羊が全滅の危機に瀕した。
さらには、スクレイピーの危険もある。
ここでさらにカナダのから持ち込まれたBSEの災禍に、もしあいでもしたら、まさに踏んだりけったりだからだ。

Marwyn Peasterさん所有の残りの牛はBSEシロ判定 笹山登生 103/05/26(Mon) 22:11:40削除
URL: http://canada.com/national/story.asp?id=BFA2DA00-BBCD-41CF-A577-0C2E6288663D

カナダのMarwyn Peasterさん所有の牛192頭に付いて、BSE検査したところ、いずれも陰性であることがわかった。
後、すでに他の農場に出荷済みの75頭に付いての検査も済んだが、結果がでるのは今週末になるみとおし。
後は、BSE牛が4年間いたというSaskのSandy BeachのBryan Babeyでの検査の結果が注目されるところ。

カナダBSE牛の残りの肉は、ペットフードになった? 笹山登生 103/05/27(Tue) 21:12:50削除
URL: http://www.azcentral.com/arizonarepublic/business/articles/0527biz-briefing27.html

上記サイトによると、
発売した会社名は、Pet Pantry International
商品名は、"Maintenance Diet" と、"Beef with Barley"
use-by date(賞味期限)は、"Maintenance Diet"のほうが、 "17FEB04" "Beef with Barley"のほうが、"05MAR04"
心当たりの方は、 1-800-381-7387までご連絡を。

とのことです。

まだ出生地がはっきりわからないカナダのBSE牛 笹山登生 103/05/28(Wed) 10:03:14削除
URL: http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&ncid=1502&e=1&u=/nm/20030527/wl_canada_nm/canada_health_cow_col&sid=81587690

上記サイトによれば、このBSE牛の出生地は、カナダだと思われるが、アメリカから運ばれてきた可能性も残っているとしている。
アメリカにとっては、当分,戦々恐々の毎日ですね。

猫によるBSE伝染 笹山登生 103/05/28(Wed) 10:20:09削除
URL: http://www.catclinic.co.uk/health/fse.htm

今回のカナダの例は、ドッグフードにBSE牛肉が混じった例だが、犬の場合はともかく、これがキャッツフードだと、これを経由したBSE伝染の恐れがある。
これは、猫海綿状脳症(feline spongiform encephalopathy (FSE))というもので、1991年9月までに、19例の報告があり、飼料の中に混入している『スクレイピー病原体』又は『牛海綿状脳症病原体』で汚染されたペットフードを食べたのが原因とされている。
ペットフードといえども、ご用心を。

カナダBSE牛の残り肉でドッグフードを作ったメーカー名がわかりました。 笹山登生 103/05/28(Wed) 13:05:28削除
URL: http://www.canadashokuzai.com/pages/ChampionPetfoods.html

チャンピオンペットフード社(ChampionPetfoods)というもので、このように、日本語サイトもあるところをみると、日本にも輸入さている可能性もありますね。

カナダのチャンピオンペットフード社(ChampionPetfoods) 笹山登生 103/05/28(Wed) 13:44:25削除
URL: http://www.acana.net/food/index.html

日本では、福岡県の会社が総代理店だが、ACANAやCanutraのブランド名で売られているようだ。
該当商品があるかどうかは、不明。

カナダのチャンピオンペットフード社の製品名 笹山登生 103/05/28(Wed) 19:23:20削除
URL: http://www.canoe.ca/EdmontonNews/es.es-05-28-0009.html

Yukon Gold 30/20 Mushers Mix,
Champs Choice Deluxe,
Masterfeeds Sportsman
Brown Bag Dog Food.
この4種類だそうで。

カナダのBSE牛で作られたドッグフード問題 笹山登生 103/05/29(Thu) 08:58:51削除
URL: http://www.nwanews.com/adg/story_Business.php?storyid=31285

今週の月曜日、アメリカ・ネバダ州のカーソンシテイにあるPet Pantry International が、カナダのBSE牛で作られたドッグフードの回収を消費者に対し要請した。
問題の商品は二つあり、ひとつは、 "Maintenance Diet" で、賞味期限は、"17 FEB04" (2004年2月17日)、もう一つは、"Beef with Barley"で、賞味期限は、"05 MAR04"(2004年3月5日)である。
カナダの調査によると、カナダのBSE牛は、今年1月に、と畜後、2つのペットフード会社と8つのカナダのフィードミルと、2つの農家に売られた。
そのペットフード会社の一つは、カナダAlberta州の Morinvilleにある Champion Pet Food Ltd.,で、残りの一つはわからない。
http://www.canoe.ca/EdmontonNews/es.es-05-28-0009.htmlによれば、Champion Pet Food Ltd.,の該当商品は、Yukon Gold 30/20 Mushers Mix, Champs Choice Deluxe, Masterfeeds Sportsman Brown Bag Dog Food.この4種類である。
なお、日本のChampion Pet Food Ltd.,の代理店は、福岡県にある。

カナダのBSE危機がアメリカに飛び火する。 笹山登生 103/05/30(Fri) 08:07:45削除
URL: http://www.sasayama.or.jp/action/bse-america.htm

ウォールストリート・ジャーナルの記者タラ・パカポフさんが、上記サイトで、アメリカの隠されたBSE隠蔽体質を槍玉に挙げている。
それによれば、カナダから毎年170万頭の牛と、米国全体消費量の4%にのぼる4億5300万キログラムの牛肉を輸入しているかぎり、今回のカナダのBSE河アメリカに密接にリンクしていると見なければならないとしている。
詳細は、後ほど。

RE:カナダのBSE危機がアメリカに飛び火する。 笹山登生 103/05/30(Fri) 08:51:45削除
URL: http://lin.lin.go.jp/alic/sirase/bse-report02.pdf

まあ、4546の見解とのバランスのため、「現在のアメリカの体制は、BSEが持ち込まれても大丈夫」との論文も、上記に掲げておきましょう。
しかし、この根拠は、かなり危うくなってきているように思われます。

カナダは、ダウナー牛の検査体制をみなおす動き 笹山登生 103/06/01(Sun) 17:46:10削除
URL: http://www.sunspot.net/news/nationworld/bal-te.canadabeef01jun01,0,7883018.story?coll=bal-nationworld-headlines

上記サイトによると、今回カナダでBSEにかかった牛が、ダウナー牛であったところから、これまでのダウナー牛に対する検査体制を見直すことになりそうだ。
これまでは、明らかにダウナー牛の症状を見せていても、それに対して、BSE検査がされることはまれであり、それらの牛は、レンダリングや飼料用にまわされ、鶏や豚や馬の餌になってきた。
そして、これらの餌を食べた鶏が、再び牛に対し、フィードバック汚染しているかどうかを、BSE検査によって確認する手立てを、いまは誰も持っていない。
昨年カナダが、ダウナー牛の症状を持つ5万5千頭の牛のうち、検査をしたのは、たった三千三百頭に過ぎなかった。
ましてや、目視検査では明らかな症状を見せないダウナー牛が、人間の食用に、と畜場に回されている数は、予測できない数に上るものと思われる。
さらにくわえて、カナダでは、現在、約2パーセントの牛が、無許可のと畜場でと畜されているという。
これらのと畜後の肉が、農家の自家消費用や特定の肉屋との相対売買の可能性もあるわけだ。
そこで、カナダは、信頼回復のために、検査体制と、生体牛のトレーサビりティーシステム、飼料汚染に付いての再評価などを柱とした、抜本的な見直しを、これを契機に、世界に先駆けてしようとしている。

カナダのBSE原因解明に国際調査団結成 笹山登生 103/06/03(Tue) 10:36:18削除
URL: http://www.globeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20030602.wmooo602/BNStory/National/

カナダのBSE原因解明にもスイス、アメリカ、ニュージーランド、イギリスの専門家からなる調査団が結成された。
この36時間内に判明するBSE牛のDNA鑑定結果が、この調査団の調査進行に大きく資するものと見られている。
上記サイト参照

カナダのBSE発生が、アメリカの原産国表示問題に火をつけた。 笹山登生 103/06/03(Tue) 11:01:29削除
URL: http://www.producer.com/articles/20030529/livestock/20030529ls01e.html

このアメリカの原産国表示問題は、COOL( Country Of Origin Labelling)と呼ばれるもので、昨年法律が成立し、今年の10月1日から施行の制度である。
この表示対象は、牛肉、豚肉、ラム肉、魚、痛みやすい農産品、ピーナッツにまで及ぶ。
最大の難点は、制度への加入は、任意加入であるが、そのシステム維持のコスト負担だ。
しかし、こうして、カナダ産の牛肉にBSE危険ともなれば、アメリカ業界は、消費者への信頼のよりどころとして、このCOOL制度を積極活用する方向に向うだろう。
踏んだりけったりなのが、アメリカ市場に大きく依存しているカナダの生鮮食品業界だ。
については、http://canada.eharvest.com/cool/index.asp などを参照。

カナダ・トロント大学のNeil Cashman博士がBSEの抗体発見 笹山登生 103/06/03(Tue) 11:20:12削除
URL: http://www.cbc.ca/stories/2003/06/02/prions030602

というのだが、この研究はこれまで15年間つづけられてきたもので、これによって、BSEの進行を防ぐワクチンが、ここ2−3年のうちに、開発される見通しとのことである。

COOL( Country Of Origin Labelling)のシステム 笹山登生 103/06/03(Tue) 21:11:11 No.4582へのコメント 削除
URL: http://www.ams.usda.gov/cool/coolbeef.pdf

4582で述べたCOOL( Country Of Origin Labelling)のシステム派、上記サイトに見るように、19項目に付いて、流通各時点で記録をとっていくもので、複雑この上ない。

カナダのBSE問題は、迷宮入りの方向へ 笹山登生 103/06/04(Wed) 09:18:43削除
URL: http://canada.com/national/story.asp?id=BEA458DB-9105-40FB-8E7D-00D6FD400F15

昨日のDNA鑑定の結果が、原因究明の二つのラインのうちの、片方のラインでの原因絞込みの決め手となるものではなかったため、さらにと畜数を増やし、もう一方のラインでの原因絞りこみに入る模様。
一方、アメリカへの輸出緩和を求めるカナダ側にとっては、今週中が、畜産農家の生死を分ける重要なクリティカルポイントの時期となる。
経済的な打撃も、より深刻化しつつあり、その意味でも、原因究明が急がれるのだが、事態はカナダ側の思い通りには、うまく動いていないのが現実のようだ。

カナダのBSE関係牛の追跡は、アメリカ・モンタナ州へと伸びた。 笹山登生 103/06/05(Thu) 21:26:33削除
URL: http://www.agriculture.com/default.sph/AgNews.class?FNC=goDetail__ANewsindex_html___50026___1

上記サイトによると、6月3日火曜日、アメリカUSDAのAPHISに対して、「カナダ側の調査によると、5頭の肥育牛−雄−が、カナダからモンタナの農場に売られ、そのうちの一頭は、カナダBSE感染疑惑牛群にあるものであった。」と報告した。
これについて、アメリカUSDAは、アメリカの農場で、現在隔離下においている農場はないといっている。
この5頭の牛は、今は、もう農場にいないという。
これらの牛は、1996年に、Saskatcewanに生まれ、1997年4月28日に、カナダから、モンタナに移された。
1999年から2002年にかけて、この農場から、11頭の牛が、モンタナのストックヤードに売られ、二頭が、サウスダコダに、売られたとみられる。
おそらく今回のBSE疑惑群にある5頭は、モンタナに売られた11頭のなかにふくまれていると推定されている。

カナダBSEの国際調査団との一問一答 笹山登生 103/06/10(Tue) 09:57:22削除
URL: http://www.agweb.com/news_show_news_article.asp?file=AgNewsArticle_2003691332_5636&articleID=98502&newscat=GN

が、上記サイトだが、調査団のKihm博士によれば、カナダからの牛肉に付いては安全だが、カナダからの生体牛に付いては、そうとはいえないとの見解を示し、また、カナダのBSEが、アメリカの牛の安全性に影響を及ぼすかとの問いに対しては、牛に付いての両国間の国境取引がある以上、その危険性はあるとの見解を示した。

アメリカは、カナダからの牛肉輸入禁止措置を解除か? 笹山登生 103/06/12(Thu) 18:29:06削除
URL: http://www2.ocregister.com/ocrweb/ocr/article.do?id=43229&section=NEWS&subsection=FOCUS&year=2003&month=6&day=12

アメリカ・アイオワ州選出の上院議員チャック・グラスレー氏によれば、アメリカは、時期は未定であるが、近々、カナダからのBSEフリー検査済みの牛肉と、生後30ヶ月未満の生体牛の輸入禁止を解除する見通しであると述べた。
しかし、この発言に対して、USDAは、輸入禁止解除について話すことは何もないとしている。

アメリカ上院議員が、アメリカのBSE検査体制の充実をUSDAに要求 笹山登生 103/06/14(Sat) 09:23:00削除
URL: http://www.cropdecisions.com/show_story.php?id=19933

アメリカ・サウスダコダ州選出の上院議員トム ダシュル(Tom Daschle)氏は、今週、アン・M・ベネマン農務長官(Ann M. Veneman)にたいし、次のような内容の書簡を送り、アメリカのBSE検査体制の充実を求めた。
すなわち、BSE検査の増加、FDAの飼料禁止措置の徹底や、神経症状を見せる動物に対する検査の増加と、監視体制の徹底を、この際、図るべきであるとするものである。
トム ダシュル上院議員は、同時に、USDAが、適切な時期に、BSE検査数の増加、検査技術の充実、検査要因の確保など、BSE検査体制の総合的な充実策を盛り込んだプロジェクトにたいし、財政措置を図るべきことを議会に提案するように、望んでいる。
また、トム ダシュル上院議員は、カナダとの牛肉関連貿易禁輸措置の解除に付いて、一律的な猶予措置でなく、ここの製品やカテゴリーに付いて再評価し、段階的で、システマティックな規制緩和措置を講じるべきものであると主張している。

もし、アメリカにBSEが発生したら? 笹山登生 103/06/15(Sun) 22:16:23削除
URL: http://www.kansascity.com/mld/kansascitystar/news/opinion/6075152.htm

上記サイトでは、カナダでのBSE発生によるアメリカ市場における影響は、一時的には、生体牛の先物市場に影響はあったものの、次の日には、市況は回復したように、目だった影響は今のところ見られないが、これは、大いにありうることだが、カナダではなくアメリカでBSEが発生したとしたなら、アメリカの消費者は、どのような反応を見せるのであろうかと、いっている。
そして、アメリカの消費者にとって、BSE発生は新たなリスクある事態であり、たとえ、消費者教育の努力がなされたとしても、消費者の不安は増大するのではなかろうかとの見方を示している。
さらに、輸出市場に与える影響は甚大で、このような事態となれば、アメリカは、直ちに、輸出市場のマーケットシェアの15パーセントを失うであろうとしている。
アメリカにおいてBSEはないとしながらも、人間の健康に関心を持つ一部のグループでは、これまでにも、ハンバーガーを中心とした脳や脊髄のような神経組織を含む製品に付いてのリスクを指摘しているところから、いざ、アメリカでのBSE発生ともなれば、そのような製品の内外のバイヤーに、その安全性を保証することはむづかしくなるとしている。
おそらく、ファストフードなどにおける神経組織の使用は、健康上の理由としてよりも、経済上の理由として、禁止されるであろうとしている。
なぜなら、この使用禁止によって、消費者の信頼を取り戻し、ミート産業のBSE対策コストを低減させうるからだとしている。
また、もう一つの手段として、牛の識別システムの導入がなされる必要があり、このトレーサビリティー・システムの導入こそ、消費者と輸出産業の信頼を回復しうる手段となりうるとしている。
このような状況にいたっては、日本やドイツがBSE発見の際に当初とったような、根拠のない安全宣言をすることはおろかなことであるとしている。
この数週間の間にアメリカにおいても、BSEが発見される可能性は、大いにあるとして、その場合は、牛肉に対する消費者信頼回復に資する追加的な措置がとられるであろうとしている。

上記サイトは、ハンバーガーの原材料であるMRM(mechanically recovered meat )(機械で死体からそぎとった肉)の危険性に付いて、アメリカは、もっと明らかにすべきとのメッセージを言外に伝えている。

BSE母子感染の可能性 笹山登生 103/06/18(Wed) 00:39:20 No.4655へのコメント 削除
URL: http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/2990924.stm

ahyahya さん。いつも情報ありがとうございます。
これは、肉骨粉全面飼料禁止後の、54頭のBSE発生は、いかなる理由によるものか、その一つとして、母子感染の可能性を疑うべし、また、30ヶ月ルールの緩和に付いての懸念を、述べていますね。
このホームページのいくつかでも述べているように、これは、BARB問題といわれるものです。
肉骨粉飼料禁止後のBSE発生原因が、いまだわからないことへの懸念です。

BSEは、牛の脳内の銅の不足と、マンガンの過剰によるものとの、デビッド・ブラウン教授の説 笹山登生 103/06/24(Tue) 22:09:13削除
URL: http://www.producer.com/articles/20030619/livestock/20030619ls01.html

上記サイトによれば、BSEの発生原因は汚染飼料によるものでなく、環境条件により発生するものであるとしている。
ケンブリッジ大学の研究によれば、プリオンは、その増殖に銅を必要としており、もし、銅が不足し、その状態のところに、マンガンの供給があると、そこで、プリオンは、脳を消耗させる方向へと、急展開するのだという。
慢性的な消耗症CWDにかかっている鹿に付いてみれば、その鹿の環境条件は、土や水や産業廃棄物にマンガンを含んでいることが多いとのことである。
遺伝的な要素も、BSEを引き起こす要因としてあるという。
ある種の羊は、他の羊に比べてスクレイピーを起こす確率が高いという。
この理論は、ある特定の殺虫剤ホスミットがBSEを引き起こすという、かねてからの説を補強する役目も果たしている。
すなわち、殺虫剤は牛の皮から吸収されて体内に入り、銅を使う能力を抑止する働きを持つのだという。
このように、氏の説によれば、BSEは、脳へのミネラル分のアンバランスが引き起こすもので、その結果として、脳の中の騒音や明るい光をコントロールする神経を侵すものであるとしている。
ある土壌特性を持つ大草原では、その土壌の中に銅の成分が欠けたものがあるとしている。
銅が不足した牛の特徴として、ホルスタインであれば、シロと黒ではなく、灰色と黒の毛色だとしている。

これらの説は、これまでの肉骨粉飼料原因説と真っ向から対立するものであり、その検証が注目される。

銅を多く含む食物 笹山登生 103/06/25(Wed) 08:30:18削除
URL: http://www.ion-net.co.jp/dou-anzen.html

ごま、牡蠣、レバー、ココア、海藻
ということだが、4711の理論は、人間に通用するものかどうか?

カナダは、日本を、牛肉輸出解禁を妨げる犯人と見ている。 笹山登生 103/07/02(Wed) 08:25:40削除
URL: http://www.guardian.co.uk/elsewhere/journalist/story/0,7792,988035,00.html

昨日、カナダのクレティエン首相は、小泉総理と電話会談し、クレティエン首相は、日本が取っているカナダ産牛肉の輸入禁止措置を早期に解除するよう要請した。
この背景には、上記サイトにあるように、カナダがアメリカをはじめ各国に要求している牛肉輸出解禁がなかなか進まないのは、日本が、アメリカに対して、七月一日の出荷分から輸入牛肉の原産地を証明するよう、米国などの対日輸出国に求めたことが原因であると、カナダ側は見ているからだ。
これに付いて、カナダ側は、日本側の要求は、OIE基準にそぐわない非科学的なものであると主張している。
http://www.producer.com/current_news/bse/20030625bse.html にも見るように、カナダ側は、そのためには他の貿易分野での報復措置も辞さないとの構えを見せている。
しかし、ここにきて、http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/fs/food-disease/news/july0103bse.html にもあるように、カナダ側における危険部位SRM(specified risk materials)の処理システムが完璧なものかどうかを検証する必要性を指摘する声も、専門家の間から出てきた。
日本が一昨年から開始した全頭検査というものが、国際的に思わぬ波紋を投げかけている形だが、同時に、アメリカの国内事情から言えば、COOL( Country Of Origin Labelling)問題と呼ばれるものがあり、痛し痒しである。
このCOOL制度は、昨年法律が成立し、今年の10月1日から施行の制度であるガ、その費用負担をめぐって、業界との間に摩擦が生じている。
この表示対象は、牛肉、豚肉、ラム肉、魚、痛みやすい農産品、ピーナッツにまで及ぶもので、日本側が主張しているようなカナダ産牛肉の原産国表示という問題にまで、波及すると、さらにややこしくなることは必至だからだ。

カナダのBSEレポートは、BSE牛がアメリカからのものかどうかの疑いを喚起した。 笹山登生 103/07/04(Fri) 08:00:54削除
URL: http://www.agweb.com/news_show_news_article.asp?file=AgNewsArticle_2003731651_1836&articleID=99201&newscat=GN

上記サイトによると、水曜日にカナダのCFIAが発表したBSE報告書には、今回のカナダのBSE牛が、アメリカから来たのではないか、あるいは、BSEが、アメリカから輸入されたElk-ヘラ鹿-を媒介としてのものではないか、さらには、アメリカからの飼料によってのものではないのか、といった、いくつかの疑問を抱かせる点が指摘されている。
さらに、報告書では、アメリカ北西部とカナダ西部との間を季節的に移動する家畜に付いては、実質的にマルチ国籍の家畜であるということや、このグレーゾーン地域におけるカナダ・アメリカ両国の汚染飼料の感染経路への入り込みの可能性や、汚染食肉の食物連鎖系への混入の可能性についても、触れている。

再-カナダのBSEレポートは、BSE牛がアメリカからのものかどうかの疑いを喚起した。 笹山登生 103/07/04(Fri) 08:35:29削除
URL: http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/fs/food-disease/news/july0303bse.html

上記サイトも参照
また、レポートの現物は、http://www.inspection.gc.ca/english/anima/heasan/disemala/bseesb/evale.shtml

再再-カナダのBSEレポートは、BSE牛がアメリカからのものかどうかの疑いを喚起した。 笹山登生 103/07/04(Fri) 18:24:44削除
URL: http://sask.cbc.ca/regional/servlet/View?filename=bse030703

http://www.globeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20030704.ucowwn/BNStory/National/
や、上記サイトも参照

シカゴのスタンピード・ミート社が、O-157汚染で、自主回収する牛肉関連製品一覧 笹山登生 103/07/06(Sun) 13:07:14削除
URL: http://www.fsis.usda.gov/oa/recalls/rnrfiles/rnr028-2003.htm#list

上記サイトの製品が、自主回収対象製品名。
なお、日本の厚生労働省も、三日、同業者が日本に輸出する牛・豚肉の検査を強化すると発表した。

アメリカは、カナダ産牛肉の輸入解禁を、いつするか? 笹山登生 103/07/12(Sat) 09:30:16削除
URL: http://www.agweb.com/news_show_news_article.asp?file=AgNewsArticle_20037111130_4336&articleid=99369&newscat=GN

上記サイトでは、日本からの報道として、「アメリカが、子牛のようなBSEの危険性の少ない牛肉に限って、輸入解禁を真剣に考えている」との報道がなされたが、「9月1日からの日本向けの牛肉に付いては、カナダの牛肉が混入しないように厳重な検査体制をとれ」との日本側からの要求については、詳細に付いての合意を見ることが出来ず、引き続き技術的レベルでの話し合いが準備される事となった。
また、日本側との会談後、USDA のAnn Veneman 氏は、「私自身は、カナダの牛肉が安全であるとは信じているが、いつ、いかなる方法で輸入解禁がなされるか、そのスケジュールを明示できる段階にない。」とのべた。

なぜ、アメリカUSDAは、BSE簡易検査の採用に乗り気でないのか? 笹山登生 103/07/13(Sun) 20:45:39削除
URL: http://www.upi.com/view.cfm?StoryID=20030708-044102-7940r

上記サイトによると、アメリカの牛肉がBSEフリーであるかどうかを立証するには、あまりにもスクリーニングの数が少なすぎると United Press International は報じている。
最近のカナダのBSE報告では、アメリカでのBSEの可能性について言及されたが、この可能性をアメリカ側が否定するためには、BSE簡易検査(Rapid Test)の早急な実施によるしか方法がないとしている。
このBSE簡易検査によれば、2-3時間で結果が出てくるので、何百万頭の牛のスクリーニングが可能となり、結果、アメリカの牛肉の安全性も、確保されうるとしている。
現在のimmunohistochemistry testは、結果が出るまでに8日を要する。
昨年、USDAが実施したスクリーニング数は、三千万頭のと畜数のうち、わずかに、二万頭に過ぎなかった。
これは、BSE発生如何を突き止めるには、ありに少なすぎるスクリーニング数であると、識者は指摘している。
USDAがBSE簡易検査の採用をためらっているのは、一頭でも、BSE陽性または擬似陽性の牛が発見された場合の、あまりの財政的負担の大きさにあるとしている。
ある獣医は、「もし、五百万頭の牛を検査したなら、必ずBSEの牛は出てくるだろう。だから、USDAは、BSE簡易検査の採用をためらっているのだ。」と断言する。
また、この識者は「ダウナー牛についても、健全な牛と同様のスクリーニング検査をすべきである。」と、主張している。
現在、アメリカには、昨年、二十万頭のダウナー牛がいるが、そのうち、スクリーニング検査にかけられたのは、わずか、二万頭に過ぎなかった。
病気の牛についても、スクリーニング検査される数は、ヨーロッパに比し、著しく少ない。
カナダとアメリカとの間には、ここ数年、百五十万頭の生体牛が両国を行き来し、百二十万メートルトンの牛肉が、カナダからアメリカに入ってきている。
カナダでのBSE発生を契機に、もし、このアメリカ・カナダ両国で簡易検査採用を決めたならば、その効果は絶大だろう。
しかし、USDAは、BSE簡易検査の採用も、招来のプランに入れているとしながらも、いまだに、旧来の検査手法にこだわり続ける構えを見せている。

「カナダのBSE危機は長引く」との農業エコノミストの見解 笹山登生 103/07/21(Mon) 11:25:47削除
URL: http://www.canoe.ca/CNEWS/Canada/2003/07/20/141192-cp.html

農業エコノミストの見解によれば、当初は数日か、長くて数週間で終わると思われたカナダのBSE危機は、このままで行くと、さらに長引くことになり、カナダの多くの畜産農家は、破産に追い込まれるであろうとしている。
カナダの政治家の間には、アメリカや他の国が早期に禁輸措置を解くであろうとの楽観論を述べる向きもあるが、 Lethbridge大学教授のKurt Klein 氏によれば、問題解決には多くの難題があり、そんなことはありえないとする。
このような悲観論は、農家の間にも広がりつつある。
Manitoba畜産生産組合の専務であるKeith Robertsonによれば、「農家は、当初の2-3週間は、禁輸措置は必ず解かれるものだとの確信を持っていた。しかし、それから9週間もたった今では、万策尽き果てたという状態だ。」と、述べている。
5月下旬に禁輸措置がとられた後、カナダの政治家は、アメリカに対して、禁輸措置を解くよう、激しくロビー活動で働きかけた。
しかし、アメリカは、日本からの「カナダへの禁輸措置を解けば、日本はアメリカからの牛肉輸入の禁輸措置に踏み切る。」との圧力で、アメリカ側の態度は硬直してしまった。
Keith Robertson氏は「アメリカにとって、日本の牛肉市場は、財政的にも大切なものであり、カナダへの禁輸措置解禁で、これらの日本市場が危うくなるようなことは避けたいとの思惑がある。」という。
もう一つの禁輸解禁を妨げる要因として、多くの国は、最初のBSE発生後、7年間を経て、その後も発生しないのでないと、禁輸解禁には踏み切れないという考えを持っていることにある。
そのことは、カナダ自身が使っているガイドラインにも、ある。
カナダ食品検査機構のClaude Lavigne氏によれば、「現在完全にBSEフリーといえるのは、7カ国にすぎない。」という。
カナダは、オーストリア、ギリシャ同様、一つのBSE発生ケースのある国とされている。
カナダは世界の国々、特にアメリカ・日本両国に対して、カナダの牛肉の安全性を確保するために完璧な手段をとることを保障しようとしている。
1990年代に日本に客員教授でいたKlein氏によれば、「日本は、これまで、外国からの食料輸入に付いて、慎重な態度をとりつづけてきた。だから、このBSE問題のようなものが発生すれば、それをいい口実にして、禁輸措置をつづけがちである。それに加え、カナダ側にとっても、日本にBSEが発生してからの1-2年間というもの、日本からの牛肉輸入に乗り気でなかった。」という。
日本のBSE発生時、カナダは、日本からの生体牛の禁輸はしたが、20キログラム以下のカットビーフの禁輸措置はとらなかった。
カナダの農家は、カナダの農家が野垂れ死にする前に、これら国際間の紛争を解決するよう希望している。
BSE発生前、カナダは、毎週7万頭の牛をと畜していたが、BSE発生後には、その半分の4万頭にまでおちこんでしまっている。

日本への対応をめぐって対立深まるカナダの牛肉関係機関 笹山登生 103/08/07(Thu) 17:52:13削除
URL: http://www.producer.com/articles/20030731/news/20030731news16.html

上記サイトでは、カナダのBSE対策の初期に、日本からの調査依頼に対して、冷淡な態度をとったことが、カナダの牛肉の安全性に対する日本の疑念を増幅させ、ひいては、アメリカを始めとしたカナダからの牛肉解禁を遅らせているのではないのかとの、カナダ牛肉輸出連合からの非難に対して、カナダ食品検査機関(CFIA)が、そんなことはないと、反論するなど、泥仕合を演じていることをつたえている。
非難をしているのは、カナダ牛肉輸出連合のTed Haney氏で、氏は、7月中旬に下院議会の農業委員会で、「カナダの日本の問題の取り扱いに失敗した。」と述べた。
さらに氏は、「本来、政府、CFIA,業界は、アメリカに対して、アメリカがカナダ牛肉の輸入解禁をするための、懸命な説得活動を行うべきであった。」とも述べた。
これに対して、CFIAのRichard Fadden氏は、こう反論する。
「Ted Haney氏は、物事の一部だけ話しているのであり、われわれは、日本側と常に接触している。そして、そこには、何の問題もない。」という。
これに対して、Ted Haney氏は、「問題は、日本からの再三の技術調査団のカナダ派遣要請に対して、カナダ側は、その要請を無視したばかりでなく、冷たくあしらった。」という。
しかし、CFIAは、「そのときにはすでにアメリカからの派遣人員も到着していたし、それ以外の国の調査団をもホストするには忙しすぎた。」と弁明する。
実際、日本側は、6月上旬にも技術者派遣の要請をカナダ側にしたが実現しなかったばかりでなく、その後の国際専門家チームのメンバーにも、日本は含まれなかった。
その後、遅ればせながら、日本の技術チームがカナダにきたり、また、カナダのCFIA主任獣医Brian Evans氏が日本を訪問したり、カナダのJean Chrétien 首相と日本の小泉総理との電話会談があったり、日本の農林水産大臣が、オタワを訪問したりという両国間の行き来はあった。
Ted Haney氏は、「日本がカナダの牛肉の安全性に対して、態度をかたくなにし始め、原産国証明の必要性をカナダ・アメリカ両国につきつける最初の3.5週間の間、カナダは、なんら日本との調整に関与しなかった。そして、その間、日本は、二回も、カナダへの技術チーム派遣をカナダ側に要請したが、その二回ともカナダ側から断られた。」という。
Ted Haney氏が言うに、日本は、蚊帳の外に置かされ続けたために、政治的な抵抗を,この時期、示し始めたのだという。
それゆえ、日本は、「もし、アメリカの牛肉にカナダの牛肉が混入していることが証明できない限り、9月1日からは、日本での800万ドルに及ぶアメリカの牛肉市場は、なくなるものと思われる。」との言明に踏み切ったのである。
Ted Haney氏は、「日本は、カナダが、あまりにも、アメリカのご機嫌取りに走り、アメリカ市場のみが、カナダの輸出牛肉の鍵を握っていると、ここ何十年も思い込んでいることに、不満をつのらせている。」のだという。
Ted Haney氏は、さらにこうも言う。「もし、われわれが、情報を共有し、協同行動をとり、隣国の友人とともにことにあたり、解決策を得、輸出解禁にいたれば、まるで、親がもにくっついていくコガモのように、だれしも、それに同調していくだろうに。」
これに対して、CFIAのRichard Fadden氏は、こう反論する。「カナダが何をしようとしまいと、それで日本側の態度が変わるとは思えない。ちなみに、この1.2.3週間の間で、日本の態度に変わった点がありましたっけ?何もなかったじゃないですか。」
カナダ農業連合もまた、カナダBSE発生の初期段階で、その対策にあたり日本を含めなかったことを批判する書簡を、オタワに対し提出することを、このたび決めた。

RE:ニュージーランドで新変異型ヤコブ病患者の疑い!? 笹山登生 103/08/08(Fri) 10:55:04削除
URL: http://www.stuff.co.nz/stuff/0,2106,2621007a13,00.html

ahyahya サン。
いつも情報ありがとうございます。
このニュージーランドの例は、本来のBSE発見よりも、早く、逆に、vCJDが発見されたという例ですね。
上記サイトによれば、患者がWaikato の農場の26歳の青年で、海外旅行をしたこともなく、輸血をしたこともなく、さらに、臓器・組織移植の手術をしたこともない人だということで、ニュージーランドの畜産業界も、逆に、BSEの警戒をし始めたようですね。

vCJD患者発生で、BSEへの危機感強めるニュージーランド 笹山登生 103/08/09(Sat) 09:53:18削除
URL: http://www.stuff.co.nz/stuff/0,2106,2621906a6160,00.html

上記サイトによれば、ニュージーランドWaikato の26歳の青年が新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)発症の疑いをもたれたため、逆に、BSE非汚染国ニュージーランドのBSE対策についての懸念が深まっている。
特に、この青年が、これまでイギリスへの海外旅行をしたことのない人であること、輸血も臓器・組織移植の手術をしたこともない人であることから、では、どのようなルートで感染したのかについて、謎の部分が多い。
これについて、関係者は、考えられる要因としては、この青年が10代の頃から、1996年以前にイギリスから輸入されていた牛肉加工食品(スープやブロス-肉・魚・野菜などを煮出したスープ-、缶詰のソーセージなど)を食していたのではないかとの憶測もされている。
また、関係者の間では、今回の一件は、ニュージーランドにとっては、ニュージーランドの牛肉が、必ずしも、思っているほど安全な状況にはおかれていないことを畜産関係者に自覚させるための、良き警告であると、とらえる向きもある。
特に、神経組織や脊髄などの危険部位を取り除いていない、現在の肉処理プロセスであることや、ヨーロッパでは義務付けられている高温でのレンダリング処理が、ニュージーランドでは守られていないことなどがあげられている。
さらに、病死牛の検死の数も不十分であるし、CWDで死亡した野生鹿の検死も不十分であるとしている。
また、農家が内内に処理している反芻動物の血液や骨の処理に付いても、その拡散汚染防止に付いて、政府の指導が不徹底であるとしている。
畜産関係団体は、今回のvCJD問題発生を契機に、政府・関係機関協力して、より強力なBSE対策に乗り出す構えを見せている。

アメリカがカナダ肉の一部の輸入解禁へ 笹山登生 103/08/09(Sat) 18:49:35削除
URL: http://www.canoe.ca/CalgaryNews/cs.cs-08-09-0009.html

一部輸入解禁されるのは、

生後30ヶ月内の骨なし牛肉
生後12ヶ月以下の骨なし羊肉・山羊肉
生後36週間以内の子牛肉
家畜の肝臓の生肉・冷蔵肉
ペットフード
非反芻動物からのワクチン
個人的使用を目的とした、へら鹿などの野生反芻動物の肉

RE:ニュージーランドのヤコブ病患者の続報 笹山登生 103/08/18(Mon) 08:22:23 No.4909へのコメント 削除
URL: http://icnewcastle.icnetwork.co.uk/0100news/0100local/page.cfm?objectid=12624781&method=full&siteid=50081

ahyahyaさん。
いつも情報ありがとうございます。
この掲示板3921でも述べたことですが、コリンジ博士の学説発表以来、これまで、新変異性ヤコブ病のみがBSEによるものとの定説が崩れつつあり、孤発性ヤコブ病も、BSEが原因との説が強まりつつあります。
また、ニューカッスルの科学者Harash Narang博士によれば、「過去に孤発性ヤコブ病で死んだ人も、実は、BSEが原因であると言わざるを得ない。」と断言しています。
このニュージーランドの若い男性の例も、おっしゃるように、古典的なCJD患者と見ることは出来ないのではないでしょうか。
日本においても、毎年、かなりの数の孤発性vCJD患者が発生していることは、ご承知のとおりです。

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