笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年6月15日

デフォルトになりかけている政府債務の尻を、どの社会階層がぬぐうのか。


不安の経済学なんてのが、ありましたね。。

社会不安があればあるほど、国民自前のセーフティーネットが、無意識的になされる。

それを、国は、国の力だと言う。

それなんて、おかしいですよね。

この前のムーディーズの日本格付けに関する報告書には、興味深い歴史的事実が記されていましたね。

債務不履行に陥りかけた政府債務の最後の尻をどの社会階層がぬぐうのか。

英国は、ゆるぎない大英帝国を維持することで、社会契約を結んだし、フランスは、産業界優遇により、最後の尻を中下流所得層への「広く浅い負担」で、お茶を濁した。イタリアは、デフォルトで、公然と債権者を裏切った。

こうしてみると、日本は、フランス流に、「広く浅い負担」で、国民が負担に気づかぬ間にチャラという方向性を狙っているようにも見えますね。

それにしても、早く死ぬ準備をしたほうにインセンティブが働くような相続税・贈与税一体化税制というのは、まともではありませんね。

だって、贈与税は、贈る人の意思が左右できるのに、相続税は、遺言や相続拒否でもないかぎりは、法定の相続関係で決まってしまうもんでしょう。

国税庁という冥土への相続の門番が、現世社会に前倒しにしゃしゃり出て、早く早くと取り立てる。

「死に際の人頭税」というとこですか。


HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが