笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年6月3日 経済に代わる価値観が、今の日本にほしい。

Yさん。こんにちは。いつもウェブ拝見させていただいております。

最近では、町田市独立論というのが、目をひきました。

東京から独立し、首都圏で独自の道を歩もうというのも、ひとつの選択かもしれませんね。

このごろ、思うんですけれども、大東京の集中メリットは、経済がよかった時代は、確かにあったのでしょうけれども、これから、経済を抜き取った後の東京という集合体に、どれほどの魅力があるのでしょうかということです。

これは、日本のアジアにおける進路についても、同じようなことがいえるかと思います。

経済大国の地位を捨てた後の日本は、アジアで、どのような分野で発言権を確保していけるかということにつながるかもしれません。

新たなアイデンティティー探しが、この際求められている感じがしてなりません。

お書きになった、小泉さんの苛立ちは、そのまま、中国の台頭になすすべを知らない日本が、腹いせ紛れに過激な言動を行なうことにつながっているとしたら、哀れなことだと思います。

アジアにおける日本の新たなアイデンティティー探しが、この際必要なものと思います。

今月(2002/5/18-6/14)の雑誌「フォーサイト」に、韓国経済の奇跡的な復活の秘密を探る特集が組まれています。

そのなかで、韓日で似ている点、似ていない点の比較がありました。

似ている点-

1.金融不良債権が多い 
2.製造業の空洞化
.3.労働市場の流動性不足 
4.政治力の不在 
5.企業集団間取引の多さ

似ていない点-

1.インターネットの競争力があった 
2.構造調整がIMFのプッシュで進んだ
 3.資産デフレが回避出来た 
4.人材構造が若い 
5.財政赤字の水準が低かった

これから日本人の良さを生かすとすれば、与えられたシステムを精緻化したり、出来合いのものの組み合わせの妙を競うような技術に長けている日本人の特性を生かしうる分野というのが、他国に勝ちうるものなのかもしれません。

あと、かつて、QC運動や、トヨタかんばん方式で、世界に名をはせたような、マネジメント分野でもですね。

ものづくりでも、ニッチの分野で、まだまだ勝負出来そうな感じはするのですが。

その前に、高水準に固定化した賃金水準を流動化する試みが、もっとされてよいと思います。

昨日、NHKの「クローズアップ現代」でも紹介され、また、私の田園環境図書館の書評http://www.sasayama.or.jp/library/tosyo-26.htmにもある、「コミュニテイ・ビジネス」等も、その有力なきっかけになるかもしれません。

みなさんは、どうおもわれます?




HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが