笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年7月18日 現状を嘆くだけが、「財務大臣のお仕事」ではあるまいに。


昨年秋の円安が、その後の株価の上昇を招き、今回の円高が、数ヶ月後の株価のいっそうの低落を招く。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020717-00000550-jij-pol

しかし、永久に円高ということはないのだから、2419で書いたように、一ドル何円の水準で円安に転じ、それが買い支え不可能な急激変化にならないように、財務大臣は、それら想定事態を見据えての発言でなければならないのではないのだろうか。

よく、「没落地主になっても、寺や神社の寄付の水準が、昔の水準で来るので、高くて」なんて話を聞くが、今の日本も、それと同じような感じ。

一方で経済大国の復活を願い、円高傾向に自尊心を満足させられ、他方、円安で、手っ取り早く、為替差益で、擬似的国際競争力の強化を果たしたい、という、アンビバレント(二面性)な思惑が見え隠れしている。

日本が適正なファンダメンタルズを自覚していないから、中期的展望をもって、円安にも円高にも、積極的に誘導出来ない。

その結果、財務大臣は、円安になっても、円高になっても、刹那的な、ぼやきのコメントしか出すことが出来ない。


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