笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年7月18日 アメリカの著作権法でのフェアユースの適用範囲制限へ。



アメリカの法律では、公共に役立つ目的でのコピーなどの行為は、フェアユースの概念で、著作権法の対象とならないのだが、ここに来て、このフェアユースの範囲を制限する動きが出てきた。http://news.com.com/2100-1023-943134.html?tag=fd_lede 参照

もっとも、このフェアユースの考え方は、これまで、日本のゲームソフト企業がアメリカの企業を著作権法違反で訴えるときの、大きな障害となっていた。

すなわち、ソフトウエアの複製は,新しい製品を開発するためのリヴァースエンジニアリング(ソフトウェアやハードウェアなどを分解、あるいは解析し、その仕組みや仕様、目的、構成部品、要素技術などを明らかにすること。)の過程で行われたものとの司法の判断を引き出すための有力な根拠とされてきた。

「作品の機能的ないし保護されない要素を理解するための著作物をリヴァースエンジニアリングする者を,著作権侵害の主張から保護している。」という司法の判断である。

今回のアメリカのフェアユース概念の後退は、アメリカの企業が、攻める側から守る側に回るための戦略変更とも取れないこともない。

これまで、フェアユースに悩まされてきた日本のゲームメーカーこそいい面の皮だね。こりゃ。

いよいよ、知的所有権の世界戦争勃発です。


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