笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年1月18日 沖縄への鉄道復活はエコツーリズムの条件

東京の新宿駅は、発車の合図をメロディーでする「駅メロディー」の元祖的存在のようだが、その中に「おや、これは、沖縄のメロディーだな。」と思うものがある。

「近郊地域47番」というメロディーの様で、このメロディーが、沖縄民謡の「てんさぐの花」そっくりなのである。ちなみに、昨年末、琉球新報が沖縄県民1500人を対象にしたアンケート「あなたの一番好きな沖縄民謡はなんですか?」との問いの第一位は、この「てぃんさぐぬ花」だったそうである。

沖縄出身の方が新宿でおやっと思われる方も多いであろう。ちなみに、この駅メロは、当初は、我孫子の8番線で99年10月より使用開始したメロディーのようで、当初は我孫子のみであったが、新宿駅でも使用され始め、4月開業のさいたま新都心駅でも使用されているという、評判のもののようだ。

その沖縄には、残念ながら、今は、鉄道がない。

「今は」といったのは、大平洋戦争以前は、30年以上の歴史を持つ軽便鉄道があったのだ。

ちなみに「那覇-嘉手納」間を1時間半で走ったという。

これが、沖縄戦でことごとく破壊され、戦後は、アメリカ軍の占領によって車社会が形成されたため、鉄道が再建されることはなかった。

沖縄の中部・北部へ行くには、いつもラッシュの高速自動車道を利用するしかない。

那覇・泊から本部に1時間でいく高速船ジェット・フォイル「マーリン」も、一昨年2月に、赤字で廃業した。

沖縄都市モノレールも、那覇空港-小禄間の試験運転が始まり、平成15年度には、首里駅までの全線開通の方向だが、これがどこまでのびるのかは、不透明である。

まあ、逆に考えれば、この北部に行くことの不便さが、北部の自然環境を守ったともいえるのだが、ここに来て、沖縄本島一周鉄道構想が、各自治体で決議されるようになった。

一昨年、中米のパナマにいったとき、鉄道を利用したエコ・ツーリズム構想を聞かされ、興味を持った。このほか、ニュージーランドでも、鉄道とエコツーリズムを組み合わせたツァーが盛んである。

まさに、鉄道は、エコ・ツーリズムの交通手段としては、最適である。

ぜひとも、「てぃんさぐの花」の駅メロディーが、御当地の沖縄で聞かれる時代を迎えたいものだ。


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