笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年2月18日 与野党とも、デフレ対応の政策技術を持ち合わせていない点では同罪。

「これは、単なる不良債権処理の「飛ばし」ですね。」と、このホームページの掲示板でのべた不良債権の簿価買い取り論は、http://www.yomiuri.co.jp/01/20020218ia21.htm のように、発言のご本人があっさり発言撤回してしまったが、しかし、だからといって、問題の根本が解決したわけではない。

むしろ、この考えがわるいのだったら、各党の政策当局者独自の考えを、のべないことには、埒があかない。 

これから本格稼働するであろう「銀行保有株式取得機構」でも、同じようなジレンマが生じてきている。

このジレンマ解消策を用意していなければ、批判する野党とて同罪である。

要は、含み損を持った債権・債務を、ゆるやかにデフレートしうる政策技術を、何人も持ち合わせていないことに、最大の原因がある。

今回、ブッシュさんの来日にあわせて発表されたのも、デフレ対策であって、デフレ共存策ではない。

与信とは、インフレを前提にしたスキームであり、金利がゼロにちかずくほど、非負制約により、金融政策の無力化がすすむ、 このジレンマを取り払うパラダイムが提示されないかぎり、デフレとの共存は不可能である。

不良債権のデフレートが不可能であり、マイナス金利が不可能であるなかで、唯一、可能なのは、超超長期の債権と債務とプロジェクトのスキームを築くことによって、デフレのメリットを享受することができる。

現在の超 長 期 利 付 国 債 は、20年と30年ものであるが、これを100年ものにし、それに見合う債務とプロジェクトを起こせば、デフレメリットを、享受できることになる。

実は、こんな夢みたいな説を1999年に論じている岩下有司さんという方がいるのだから、驚きである。正統派と自称する経済学者たちからは、このかた、かなり、アウトサイダー視されてるんではないのかな。

でも、こんな発想が今こそ必要なんだと思います。

この名案も、公共事業ぎらいの構造改革路線には、著しく反してしまうのが、難点なんですね。これが。

今回、一定の歯止めつきとはいうものの、日銀が外債を買うことになるそうだが、円安を誘う、姑息なやり方を、 一国の中央銀行がするというのは、長期的にみて、中央銀行の社会的存在意義をなくすことになるのではなかろうか。

それよりは、百年国債の日銀引受の方が、まだ許されるのではなかろうか。







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