笹山登生の発言・寸感アラカルト


2002年8月1日 国や県が、団体に対して、暗に「陳情してください」とお願いしているのは、おかしいことなのではないのか?



概算要求シーズンを迎え、公共事業削減が槍玉にあがっていることもあり、国や県が、団体などに対し、間接的表現ながらも「陳情してください。」と、お願いする空気が見られる。

補助事業の多くが、受益者の申請主義に、建前上、もとづいていることを逆手に取ったものだが、これは、官尊民卑の風潮を色濃く残したものだ。

ナショナルミニマムとしての、インフラ整備を、ことさら、民からの要求としてすり替えてきたことの、明治以来の名残りが、ここにも見える。

自らの存在意義を高めるために、お願いしてください、などと、頼むほうも頼むほうだ。

私も、頼まれるほうから頼むほうに立場を変えてみると、この辺のトリックのばかばかしさが、ことさら、鼻についてくる。

我慢できないのが、官庁出身「族議員」だ。

このような方には、よく、 国営事業関係の会合等で、よくお見かけする。

よく疑問に思うのだが、このような方が、どのようなお立場で、そのような会合に出席されているのかが、不明確なのだ。

政治家として出席されているのか、それとも、官庁OBとして出席されているのかが、不明確だ。

おまけに、後輩である現役官僚たちが、 その方への陳情を促すような意味合いのことをいっているのを聴くと、「最終の陳情は、あなた方に行くんでしょうが。」ともいいたくなる。

これでは、「仲間うちの交番のお巡りさんが、最近ヒマなので、もっと、泥棒をふやしてくれ」といっているのと同じように聞こえてしまう。

要は、政治家として、自立していないのである。へその緒が切れていないのである。

これでは、卒業しても、いつまでも、校門のあたりを うろうろしている卒業生と同じだ。

同じ官庁出身でも、このような気概のない族議員さんとは対照的に、片山知事さん、浅野知事さん、増田知事さんなど、官庁出身の知事さんは、官僚の手の内を熟知していることを、逆に巧みにいかし、地方から、国の壁を切り崩そうとされている。

このようなかたをみると、まさに、出身官庁との対決も辞さないで、活躍されていることに敬意を表したくなる。



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