笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年10月18日 牛の段階から人の段階の連鎖へと、問題は移った。

ssさん、こんばんわ。そうですね。牛肉安全宣言の日、皮肉にも、今日は、ヤコブ病患者第一号の話で持ちきりになってしまったですね。

ヤコブ病の感染ルートは、主に、次のようなものだそうです。

食物によるもの、ホルモン注射によるもの、角膜移植によるもの、硬膜をはじめとした臓器移植によるもの、手術時の医療器具によるもの、遺伝的なものによるもの、そしてグレーゾーンとして、これはまだはっきりしておりませんが、献血によるものがあるといわれています。

従来、狂牛病のプリオンを原因とするヤコブ病は、12歳から55歳までの比較的若い世代にかかるとされ、その前提でのヤコブ病発症数が想定されていました。

ところが昨年、イギリスで74歳の老人がヤコブ病で死んでからというもの、その前提は大きく崩れ、これまで想定していたより、これからヤコブ病を発症する人はもっと多くなるのではないか、と予想されるようになってきました。

また、スタウバーという学者の説によると、これまで痴呆症とされてきた方の6パーセントから8パーセントは、実際はヤコブ病であるとする説もあります。

日本において、今年になってヤコブ病とされた人の数は46人います。

もちろんこれは、狂牛病を原因とするものとはみなされてはいません。

しかし、今回の方が、狂牛病感染によるヤコブ病だとすると、もうすでに、牛から人へのプリオン病の連鎖ピラミッドは、完成しているともみられることになります。

そのような意味では、今日は、安全宣言どころか、新たな人の段階での連鎖の始まりというべき日になりうるのです。

政治も行政も安易な安全宣言をするよりは、今日から始まった、新たなヤコブ病への国民の恐怖に備えうる体制整備をいち早く築くことこそ、国民の不安にこたえうる唯一の道となるでしょう。

 


HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが