笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年10月19日 どんぐりの背比べの狂牛病検査方法

 

EUが、1999年7月8日に発表した狂牛病検査方法ごとの評価書が、http://konyvtar.univet.hu/bseevalu.pdfです。

この報告書によると、ウエスタン・ブロット法、ELISA法、CEA法の4つの方法が比較評価されています。

ここでは、まず

陽性の検体300について、22箇所の組織を均等に取って検査してみたところ、ウエスタン・ブロット法、ELISA法、CEA法も、300検体全部正解でした。

次に、

陰性の検体1000について検査したところ、ウエスタンブロット法とCEA法は、1000全部正解、ELISA法は、1000のうちの997が正解という結果になったと、報告しております。

3つがFalse-Positive-擬陽性ですね。

これを、さらに希釈レベルを高く(薄く)していくと、もっとも、薄いレベルでも感知できたのは、圧倒的にCEA法で、その次がELISA法、はるかに次がウエスタンブロット法であったと報告されています。

これまでのことでいえるのは、CEA法に比し、ウエスタン・ブロット法、ELISA法ともやや旧式になってきているということはいえると思います。

したがって、擬陽性レベルまで幅広くELISA法でひろうことはよいのですが、確定検査をウエスタンブロット法でというのは、ちょっと解せない点があります。

CEA法のこれまでの欠点は時間がかかることでしたが、近時、オートメ化が進み、現在は短時間で出来るようになり、その欠点は克服されているようですす。

それにしても、どんぐりのせいくらべの検査とでもいうのですかね。

デンマークでは、狂牛病第一号が出て一年後に、また、イギリスのCVL(英国獣医研究所)に検体を送っているように、日本においても、当分の間、慎重な検査が、なされてよいものとおもわれます。

お隣の中国では、もっと高感度で、早く結果が出、ノイズの少ないイムノPCR法という検査方法が採用されていると聞いております。

日本も、幸か不幸か、狂牛病アジア先進国となってしまったのですから、この際、もっと完璧な検査方法を採用してしかるべきです。


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