笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年11月10日 人材と通信回線環境とが相まって、はじめて地域の発展がある

 

ビデオリサーチネットコムの調査http://www.vrnetcom.co.jp/press/pressdata/200110101b.htmlでは、秋田県は、一昨年の8.8パーセント、昨年の13.8パーセントと同じく、全国最下位の16.6パーセントとの結果が出た。

これに対し秋田県は、独自の調査をした結果、16.6パーセントではなく24.2パーセントと反論。

誤差の原因は、普及率の高い秋田市のカウント率によるものだという。

しかし、同様の修正を各県でやれば、同様のレベルアップとなるのだから、相対的な順位は変わらないはず。

むしろ、何が、このような結果を招いているかを、県が主体となって対策をねるのが先決ではないのか。

過疎地のイントラネットの最先端基地となるための戦略を立てるのが、緊急の課題というものだ。

ちなみに、先日、私の郷里の家にフレッツADSLを引き入れようとしたら、ラストワンマイルをオーバーするということで、断られてしまった。

それにしても、使うニーズがない。使ってもメリットが得られない。--そんな地域だからデジタル・デバイドが生じるのか。

それとも、地域自体にニーズがあっても、それを使う人が高齢化しているから、デジタル・デバイドを生じるのか。

ここでは、過疎と高齢化を切り離して考える必要があるのかもしれない。

ただ、単純に、コンピューターがテレビ化することによって、デジタル・デバイドが解消する可能性が多くあるとすれば、ストリーミング対応通信回線の整備は、デジタルデバイド解消の条件になるのかもしれない。

私のデータベースにある「ブロードバンド・リンク集」にも、結構アクセスが多いことを見ると、結局コンピュータの世界を楽しくするのは、ブロードバンドであり、そのことが、デジタル・デバイドを、おのずと解消するニーズとなりうるとも思われるのだ。


私のストリーミング可能なインフラ優先論の理由はそこにある。

もちろん、大艦巨砲時代のインフラ充実を目指そうとするのではない。

小刻みの時間と小刻みの資源で、コストパフォーマンスが達成できる社会モデルが今必要なのだ。

それが私の言う日本型オランダモデルの構想なのだが、では、小刻みの時間と小刻みの資源で、コストパフォーマンスが達成できるためには、分散しながらも、各地域単位では、少々の能力と少々の時間の消費で、総体としての生産活動が達成出来るインフラが必要であり、それを可能とするのは、やはり、通信回線の充実しかないと思うのである。

沖縄に全国のコールセンター・予約センターなり、リモートセンターの受付なり解析を集中しようという、プランが活発である。


それは、人件費に対し、英語をしゃべれる人の雇用が楽である。ということが、一つのメリットでもある。

インド的要素が沖縄にあるのだともいえる。


医療診断のコールセンターであれば、医療経験のある人材の必要があるだろう。


では、今の沖縄の通信回線環境がどうかといえば、改善されたとは言え、依然きびしいものがある様だ。


今後、人材と通信回線環境は、同等に、企業立地の与件になっていくものと思われる。


ストリーミングのできない通信回線環境では、立地を諦める企業も出てくるのではと、懸念している。

人材と通信回線環境とが相まって、はじめて地域の発展があり得る。


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