笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年5月29日 形だけの自然再生型公共事業に終わらないために


政府が、本格的に自然再生型公共事業に取り組むという。

(http://www.yomiuri.co.jp/01/20010527i103.htm)参照

これは、私の長年の主張http://www.sasayama.or.jp/policy/S_2_00.htm であり、これほどまでに急速に小泉内閣に取り入れられたことは、歓迎すべきことだ。

ただ、これが形だけのものに終わらないようにするためには、いくつかの付属ソフト・オプションが必要だ。

第一は、生物多様性国家戦略のみなおしである。

現在の戦略は、正直言ってかなりお粗末なものなので、この見直しは早急にやってもらわなくてはならない。

特に、国境を越えた東アジア諸国と連携したグランドデザインも、これにもりこんでもらわなくてはならない。

第二は、開発と保全を調和しうるミティゲーション手法の取り入れだ。

これも、日本型ミティゲーションバンキングの創設などの手法による補完措置が必要だ。

第三は、環境修復型公共事業をやるには、人的にも資源的にも地場の人材なり資源の活用が不可欠になるということだ。

環境修復素材にしても、地場のものを利用することが、最前提となる。

地場頭越しの環境再生型公共事業というものはありえないことを、国は、まず自覚すべきだろう。

そのためには、パブリック・コメントの活用など、いままで以上に、コミュニケーション型行政の充実がのぞまれる。



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