笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年5月27日 ワーグナーの改革志向


ワーグナーに傾倒したルートヴィヒ2世(上記URL参照)のように、芸術音楽に政治の光を当てたいという小泉さんの言葉は、小泉さんらしくておもしろい。

ルートヴィヒ2世もワーグナーも、構造改革をかんがえつつ、文化政策にとりくんでいたなら、鞭もっておわれることも無かったのに、と、おもったりもしました。

考えてみるとこのワーグナーの作品には、古びた音楽体質への変革へのメッセージがいたるところにちりばめられている。

その典型的なのが、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」 http://web9.freecom.ne.jp/~kazucchi/Meistersinger.html だ。

この中で、親方の称号を持つハンス・ジャックスは、実在の人物だったようだ。

「夜明けは近づいた。」との観衆の合唱の中で、いよいよ、歌合戦が始まり、ここで旧来の歌唱法を律儀に踏襲するベックメッサーが、観客の失笑を買った後、若い騎士ヴァルターが、これまでに無い自然な歌い方で登場し、観客からの喝采をあびる。

ここで、ザックスは、ヴァルターに親方の称号を与えようとするのだが、ヴァルターは、いったんそれをことわる。

しかし、親方の説得でついに、ヴァルターは、親方の称号を受け取る。

最後に、ザックスは「ローマ帝国が消えうせても、ドイツの芸術は永遠である。」と述べ、舞台からたちさる。

ワーグナーは、この新と旧を音階の上でも、全音階と半音階の対比により、強調したという。

まさに、ワーグナーは改革の象徴でもあるのだ。



HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが