笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年6月16日 政府がやることは、メルマガよりスパム(迷惑メール)対策が先では


例の小泉メルマガが100万部を突破したとのことである。

日本のメルマガの現状は、約二万四千のメルマガ誌があって、これが一ヶ月6回、一回あたり約千五百部を発行しているといわれる。

これをトータルすると、一ヶ月二億以上のメルマガ誌が、日本列島を飛び交うことになる。

小泉メルマガ百万部というのは、一回にして、平均的なメルマガ誌700誌分を一挙に送付してしまうというものだ。

現在あるメルマガ誌の最高の発行部数が48万部というから、このことからも、この小泉メルマガ誌のダントツぶりがわかるだろう。

もちろん、メルマガ誌は、購読希望者の要請で送られるのであるから、このURL http://www.win.ne.jp/aboutwin/antispam.html#whatisspam でいうスパムにはあたらないが、問題は、このメルマガのリストが何らかの関係で漏れ出すと、強力なスパムの温床となりかねない。

私自身も、以前メールを出したところから、ある日突然メールマガジンが送られてきて、不愉快におもったことがある。

百万件のリストが漏れ出すことの無いようにしないと、自らスパムの遠因を作ってしまうことになってしまう。

十分注意してほしいものだ。

むしろ、いま政府に必要なのは、これらの問題を含めたスパム対策だ

政府もようやく、携帯迷惑メールスパム対策をNTTドコモなどに要請したようであるが、この問題についても、携帯業界が、このまま何の対策も講じなければ、PL法上の責任も問われかねない事態となりうる。(6月18日,NTTドコモは、400パケット(メール100通分相当)の迷惑メールに限り、ただにするとの方針を決めたが、私の携帯にでさえ一日15件、月500件近い迷惑メールがかかっている実態とは、程遠い措置である。)

最近、ある掲示板が、例の「塩爺」の話題で、既成のマスコミに報道された結果、掲示板荒らしが続くようになり、プロキシー規制をかけざるを得なくなり、結果、アクセスの縮小を迫られるというような事態も発生している。

既成のマスコミのあおりが、結果としてネットメディアへのアクセスの縮小につながったという、まさに形をかえたメディア戦争になってしまったと見られるケースだが、今回は偶然であると見るにせよ、これが将来意識的にやられる可能性がないともいえない。

現在、スパムに反対するサイトなども立ち上がっているようだが、これは自由と規制とのハザマにある問題なので、やはり、政府サイドと民間が協調し、多角的な検討が図られてしかるべき問題なのではないのだろうか。

すでに、アメリカのいくつかの州では、スパム規制に関する法律も整備されつつある。

IT化の健全な発展を願うとすれば、単なるハードのIT化促進ばかりでなく、このようなソフト面・法制度面でのIT化へのバックアップも必要なのではないのだろうか。





HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが