笹山登生の発言・寸感アラカルト

2001年7月21日 日本にもADA法(障害者法)を


交通バリアフリー法が出来てからも、なかなか進まない、駅構内のエスカレーターなどの設置。

先日、夏休みの予約でこみあう旅行代理店で、「車椅子で、できるだけ、乗り降りの少ない経路でいける行楽地は、どこだろうか。」と相談されている家族連れにであった。

「伊豆の伊東だと、行きは、いいのですが、帰りが、階段ばかりなので厄介なことになります。」「箱根だと、箱根湯元までなら、楽ですが、その先は厄介なことになります。」などと、答えるほうも大変である。

ちなみに、この旅行代理店の社員は、さらに目的地の駅から宿泊ホテルの玄関・階段までのアクセスまでしらべようとしていた。

これらの経路選択をホームページ上でできるようになれば、ハンディを持った方やご家族には、大変便利なのだろうが、まだ、そのようなサイトはないようである。

今日も、朝日新聞の声欄には、同様の嘆きの声がのっていた。

地下からホームまでのバリアフリーは解決されていても、改札口をでて、地下から地上にのぼるまでのバリアフリーは、依然として解決していないのだという。

バリアフリーは、いくら点として整備されても、線として整備されなければまったく意味が無い。

先の相談のご家族のように、まさに、行楽においても、機会均等のチャンスが与えられうることが、真のバリアフリー社会なのではないのだろうか。

ここでみるように、日本の交通バリアフリー法は、ハード中心に、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進をはかる。」というものだから、障害者の自立をサポートするソフトの観点がぬけおちている。

ちなみに、交通バリアフリー協議会( http://www.jtbfc.gr.jp/ )は、関係メーカーさんのみが会員である。

ここで必要なのは、ハードとソフト、支援と自立の適切な組み合わせのかんがえかたなのではないのだろうか。

アメリカには、日本の交通バリアフリー法よりも広義の概念での障害者法(ADA法)http://www5a.biglobe.ne.jp/~shinkai/amerika.htm
http://www.bayou-pva.org/ada.htm
http://janweb.icdi.wvu.edu/kinder/document.htm
がある。

その精神のもとで、支援とともに自立をサポートするインディペンデント・センターhttp://www.independentliving.org/
http://www.taconicresources.net/il.htmが設立されている。

これは、障害を持つ方の自立を、ハードソフト両面で、あらゆるネットワークを使ってサポートしていこうという考え方である。

同様のシステムはオーストラリアなどにもある。

この考えかたには、日本も、もっと注目する必要があるのではないか。

アメリカのその辺の事情については、。
http://www.clair.nippon-net.ne.jp/HTML_J/FORUM/GYOSEI/100/INDEX.HTM

http://www.dinf.ne.jp/doc/conf/jsrd/96seminar/judy.html
に、かかれておるので、参照されたい。

もちろん、「これでは、バリアフリー亡国論になってしまう。」というような意見は
http://www.dinf.ne.jp/doc/prdl/jsrd/norma/nrm001/n178_034.htm
にみるように、いろいろあるようだ。

しかし、主流は、より徹底したバリアフリーを有形無形の形で社会に定着させていこうというかんがえかたのようだ。

「日本にもADA法を」という声は、障害をもつ関係者の間でも高まっている。

先の朝日新聞の声欄の意見のように、ハードの未整備にのみ、障害を持つ方の不満がつねに向けられるとしたなら、これは不幸なことだ。

なぜなら、ハードでの完璧な整備には、かなりの日時がひつようであろうからだ

交通バリアフリー法を超えた一日も早い、広義の法整備を、私達は、はからなければならない。

もちろん、その際、関連する著作権法へのフェアユースの考え方の取り入れなど、関連法規の整備も、同時に、すすめなければならないものとおもわれる。






HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが