笹山登生の発言・寸感アラカルト


2001年4月22日 公共サービスを超えて
(掲示板から)



2001年3月25日の朝日新聞・天声人語でも紹介された中国の映画「山の郵便配達」(URL: http://www.walkerplus.com/chiba/latestmovie/mo0589.html )を見る機会があった。

特定郵便局ご推薦のような標題だが、中身は、職業を通した親子の絆、公共サービスと住民との関係、など、いろいろ考えさせられるものの多い映画である。

中でも、郵便局員が、目の見えない老婆の前で、息子からきたといって、架空の手紙を創作してよみあげるのだが、このシーンは、まさにユニバーサル・サービスの基本とはなんであるかを示しているようにおもわれた。

いま、農村地帯では、公租公課や各種手数料、賦課金の取立てを、諸機関が競うようにおこなっている。

いわば、そうすることが、効率のよい組織のあかしであるかのように、誇示されて行われているのだ。

はきちがえられた自己責任論の横行である。

まさに「苛斂ちゅう求」の事態に、いま農家経済はおそわれているのである。

また、過疎地帯を吹き抜けるグローバリゼーションや効率的民営化の嵐は、容赦なく、ユニバーサル・サービス機能の質の劣化をまねいている。

いまこそ、弱者を原点とした、ユニバーサル・サービス機能の再構築が、せまられている。

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