笹山登生の発言・寸感アラカルト


2000年10月14日 朝日新聞の「e-デモクラシー」は、大丈夫ですか?

(掲示板から)



朝日新聞主催の「e-デモクラシー」の第二弾のメンバーが決まった。

国会議員では、民主党の若手論客と、もうおひとかたは、自民党の87才の国会議員である。

お二人とも、御識見豊かな方なので、異存はない。

ただ、気にかかるのは、87才の国会議員の方の「キーポード能力」である。

もちろん、ご高齢でも、ばちばちキーボードをたたける方は多いので、心配はしていないが、このえらばれた87才の国会議員がキーボードをたたけない方だったら、この「e-デモクラシー」なるものは、どのような顛末となるのか、大いに気になるところである。

こんなことになるのだろう。

まづ、ネット上での議論がプリントにおこされ、秘書氏が、先生のところにもって来る。

先生は、それを読み、やわらペンを取り出し、そのコメントを書く。

それを終えると、秘書氏は、キーボードをたたく。---そんな具合となるのであろう。

それが「e-デモクラシー」の名にあたいするのか、もし、それが本当であれば、まことにお寒い限りである。

アナログの代表格の新聞社さんのやることだから、同情はしますが、もっと、もちはもち屋に任せた方がいいんではないでしょうか。

それにしても、この「e-デモクラシー」なる企画は、どうも、疑似的e化であって、決して、双方向のe化とはなっていないことに気がつく。

まづ、10月14日付で進行役を含む5人の方が、テーマについて、300字程度のコメントをHP上にのせる。

そして、意見のある方は、そのページ下の「あなたの意見を送る」をクリックすると、投稿のフォームにきりかわる。

そのフォームに従って、氏名・年齢・性別・メールアドレス・住所・職業などを記入し、200字程度の意見を書き、送信ボタンをおす。

e-デモクラシーにほど遠いと思うのは、これらの送られた意見の処理である。

「送られた御意見は、アサヒコムのほか朝日新聞でも紹介させていただくことがあります。」とのコメントでおわっている。

要するに、フィードバック回路が封じられた、いわば、リアルタイムの「声」欄の電子化に過ぎないのである。

しかも、「前回は、読者の皆さんから800通を超える投稿をいただきました。」と誇らしげに書いてあるが、e化のなかにおける800通という数字の、相対的な少なさを自覚されてのことなのであろうか。

「e化」という名が、新聞週間の飾り文字としか機能しないようであれば、新聞媒体に明日はない。



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