笹山登生の発言・寸感アラカルト


2000年12月18日 いよいよ防災から減災の時代へ

(掲示板から)

河川審議会が12月19日に開く総会で、「川の氾濫を認めた上での、新しい観点にたった流域全体の治水政策への転換」を方向づけるという。

私のホームページの1998年11月のオピニオンで、私は「防災から減災への価値転換」と題する一文を載せたが、ようやく、建設省も、この考えに沿った方向転換を見せたというわけだ。

この一文を書いた節、私はアメリカ・ミシシッピー川の河川担当官の話を聞く機会があったが、彼らの言うに、河川の氾濫原を容認するには、過去数世紀にわたるその川の流れの軌跡を把握することが必要なのだという。

その数世紀にわたる川の流れをひとつの画面に落としてみて、その最大の川幅が、氾濫原の最大の容認水域になるのだという。

振り返って、日本においても、川の流れは、幾世紀にわたって、その方向をたがえてきているが、そのデータベースとなるものは、なかなか把握していないのが現状である。

まさに、防災から減災への方向転換にあたっては、過去の川の流れについての温故知新が必要なのである。


HOMEへ目次へ

HOME -オピニオン -政策提言 -発言- profile & open - 著書 - 政策行動-図書館-掲示板 -コラム- リンク- 政策まんが